マーラー交響曲第2番「復活」5楽章の舞台裏バンダ2

マーラー交響曲第2番「復活」5楽章の舞台裏バンダ、これも書かないと・・

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あとでアルトが歌う音楽・・なんだけど急にチェロとファゴットがいい感じで歌いだして・・・楽譜を見ていると結構な変拍子なんだけど聴いてると複雑というよりは優雅で軽快で、でも木管がやってる付点と伸ばしみたいなのはなんか人魂が飛んでるみたいで怪しい・・ちょっと不思議ないい音楽になってます・・・3拍子でも4拍子でもない音楽がしなやかに・・・とそこにぶつかってくるカチッと4拍子の軍隊行進みたいなの・・・

2本のトランペットと、トライアングル、大太鼓とシンバルを一人が両手で・・ものすごく遠くに置かれる・・みたいな意味でしょこれ・・
このシンバル付きの大太鼓、1番「巨人」にも出てきますが、チンドン屋みたいで見た目的なインパクトがものすごくあります。世俗的なものの象徴いうか・・このバンダがやるのは明らかに軍隊の行進曲ですね。ほかのホルンやトランペットの舞台裏バンダは、あの世の神秘を表現するために裏にいるわけですが、ここに関しては逆にあの世から現世がちらっと見えちゃってるような場面であると思います。
なので、同じ舞台裏でやるんですが超神秘場面とは全然違う場所から聴こえてくるべきなんじゃないかと思います。
私が思わなくてもそうされてるわけですが・・・


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自筆譜をみてへーと思ったのは出版譜に採用されなかった(ppppp)という表記・・・
これ書いちゃうと舞台裏の演奏者がそこでpppppで演奏しちゃうから?・・それじゃ客席で聴こえないもんね。
舞台裏に置かれ、客席にはpppppくらいで聞こえる・・というのが作曲者のイメージなんでしょう。
とぎれとぎれに遠くから風に乗って聞こえてくる・・・オケの音楽と被るところはかき消されちゃってはっきり聞こえない・・・みたいな
いろんな録音を聴いていると思い切りでかい音ではっきり鳴るものがあります。それも面白いけど・・

トライアングルの下の段ははじめBecken(シンバル)とだけ書かれていたのを、後からごちゃごちゃ追記していまのシンバル付き大太鼓に変更したようです。(ppppp)もこの時追記されている。
太鼓鳴らすけど、ガンガンやりたいんじゃないんだよ・・ということか・・

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このバンダの最後、ティンパニもでてくるイメージだったようけどやめてますね。
その分、最初から大太鼓が出てくるようになった・・・

音楽は急激にせかされて、あの場面へ向かって突進していく・・・
なんかこう、あの世も大変そうね・・

この人のいろんな曲のいろんな場面で鳴りますよね軍隊ラッパ・・
子供のころ毎日聞こえてたんだろう、頭にこびりついちゃってたんだろうな。。


昔のCDはブックレットに結構長い解説がついていたのですが、ワルターNYPのだったと思うけど宇野功芳がこの曲の解説を書いていました。
その中でこの第5楽章のことを外面的で内容がないが若いマーラーにはこれしかできなかったんだから我慢して聴いとこうみたいに言っていた。
中学生だった私、小遣いをためてやっと買ったCD。ワクワクして解説を読むと、大したもんじゃねーよ見たいな言いよう・・・えっ!?なんて思ったりもしたが、いまは言いたいことはわからなくもない気がする。
ただ、プロが商売で書く以上もっとうまい書き方をしなきゃいけないでしょうとは思う。

オーディオの世界に長岡教というのがありますが、クラシックレコード鑑賞界にも宇野教みたいなのがあった気がします。
ネットのないころは、何か頼る情報がほしかったので、自分も宇野の本を買ったりしました。
何かそこに書いてあることはすべて正しい事であるかのように思って読んでいたけど、今考えると、ただおじさんの好みが書いてあっただけじゃないのかという気もする。
でもある時期、多くの人から必要とされた人だったんでしょう。
先日亡くなられたんでしたっけ。
お疲れさまでした。


今の時代は評論家という人も大変だと思う。
ネットで素人のが面白いことを書いていたりするし、作品を激賞したらインチキ作曲家のやっつけ仕事だったことがばれたりするし・・



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