なんでこうなっているのか? マーラー交響曲第1番「巨人」第2楽章のティンパニ 版の違い?

マーラーが交響曲第1番「巨人」を完成(どの段階かわからないけど)させたのが28歳でしたっけ・・・
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この曲を初めて聴いたのは聴いたのは14歳くらい。TVでだったと思う。
当時ベートーベンとかブラームスを聴いていたけどマーラーなんて初めてだったので冒頭から最後まで衝撃の連続でした。
早速買ったCDがワルター・コロンビア響のもの。ワルターがマーラの弟子だったという知識はなんとなくあった気がする。
あれ?初めて聴いたときのクールな衝撃があんまりないな?と思いつつ暖かいその演奏の虜になって何度も聴きました。
最初に聴いたTVの演奏は3楽章のフォークダンスみたいな音楽・・非クラシック音楽が乱入・・みたいな感じをもっと強調していたと思う。
でも、こんな音楽があるのか・・とかなんとか思いながら繰り返し聴いた覚えがあります。

そのなかで第2楽章のスケルツォ、トリオの後のこの部分、楽譜上にティンパニはないのですが、
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ワルターの演奏を聴いているとここでティンパニがガンガン叩いて大騒ぎとなっています。

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ハンブルク稿でしたっけ、マーラーが最初に書いたもの。がネットで見られるんですね・・・
その該当箇所にはあの聴きなれたティンパニがありました。

これはしかし交響曲第1番の前身ではありますが、別な曲といった方がいいかもしれません・・音楽的には完成されていますが、マーラーのあのびっくりオーケストレーションはまだまだ全然完成されていません。
冒頭のあの衝撃的な弦のフラジオレットはまだなくて単純な伸ばしがあるだけです・・出たり入ったりもなく伸ばしっぱなし・・
遠くの3本のトランペットの位置関係は・・・2本のトランペットにホルンが答えてた。。
これを見てるとトランペットの3番は1・2違う場所でやった方がいいかなと思ったり・
また細かく見てみようかな・・楽しいな・・
興味深いのは、ここから「巨人」へオーケストレーションは全く違うのに、音楽としては同じ(旋律とか和音とか構成とか・・)なことです。
花の章外したとか、この前の稿は4楽章が普通のソナタ形式だったとかは今別な話として。
このひとオーケストレーションを常に改変していたのは有名ですが、曲の内容まで変わっちゃた・・というのは少ないですかね。。
それはこの人のもつ大きな特性の一つを示している気がします。

このティンパニも昔の事情をいろいろ知っているワルターの追加指示かと思ったりしていましたが、
印刷譜でここにティンパニのある版も存在するんでしょうか?

こればかり聴いてきたのでこれが刷り込まれちゃって・・
ここはティンパニ鳴ってほしいなーと思うように・・

最初に買ったのは88年ころに発売のマックルーア盤と呼ばれるものです。大理石みたいなデザインの・・このジャケット写真は少し違います。
ヒスノイズがそのままでかなり聞こえますが、暖かく生々しい音が聴けます。
あの頃は田舎の小さなレコード屋でもワルター何とかシリーズ第1段発売!
みたいなことをやってたんだよな・・

その後のSBMでしたけ、ノイズはなくなりましたが、音も後退したというか・・
99年くらいのDSD盤というのはエッジが立つように加工されていてチープなシステムではくっきり良い印象で聞こえるのかもしれません。購買層を考慮して狙ったのかな・・
数年前のボックスに入っていたやつも音が不自然だと感じました・・

なんだか昔はよかったを繰り返す典型的な年寄りに自分もなってきちゃったんでしょうか・・・

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