音楽の力と友人

いい加減な写真でなんだかわかりにくいですが、近所の河津桜が花をつけていました。
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ここではないのですが、幼いころ、住む家のすぐそばに河津桜があり、この時期に花を咲かせていました。
40年近くたった今でも自分の桜のイメージはこの色です。
子供のころに刷り込まれたイメージはなかなか書き換えられませんね。


育ちが悪かったのか昔は音楽で涙なんか出ないだろう・・・などと思っていました・・・
40歳を過ぎて自分にもその時はやってきました、それもえっ?いま?みたいな感じで。

マーラーの交響曲第6番を聴きに行ったとき、第3楽章のコーダの手前、全オーケストラが悲痛な叫びをあげたかと思うと何かを決心したかのように前へ前へ力強く進んでゆく・・・という場面があります。ここで作曲者はカウベル(スイスの牛に首についている・・、昔の喫茶店のドアにもついていた)を鳴らすよう指示しています。
第1楽章では舞台裏で遠くから響くようにならされていましたが、ここではオーケストラの中でガンガン鳴らす事になっています。
コンサートでは3人くらいの打楽器奏者が両手にたくさんのカウベルを下げてガラガラ鳴らしていました・・・
ものすごく悪く言うとちょっと見世物小屋的でもあります・・私もあーやってるーなんて馬鹿みたいな次元でそれを見ていたりしたんですが、そこへオーケストラの音楽が・・・信念をもって力強く登っていく・・・なんだかわからないけど涙が勝手に出てしまいました・・・
馬鹿が馬鹿みたいに聴いていても関係なく心へ入ってきてしまう音楽・・・
今この部分は、信頼できる仲間がそばにいる(カウベルがそれを象徴している)そのことで、前向きに力強く生きる勇気をもって進んでいく人の姿というか心というか、そういう音楽だと思っています。
登りきったところには愛する家族がいて大きな自然をバックに幸せな歌が歌われてこの楽章は終わっていきます・・


先日、友人に他人に話さないような話をしているときこの音楽を思った。
あんまり書くと気持ち悪がられそうなのでやめる。

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Herdenglockenがカウベル。
後半、旋律的にはただ伸ばしていてもいいはずのヴァイオリンが、何度も何度も自分に念押しするように叫んでいる。。
ハンマーとかカウベルとか見世物小屋というかチンドン屋的な話題になりがちなこの曲ですが、この音楽はそんなものではないと思っています。

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