波形で見るマーラー交響曲第6番第4楽章

スコアじゃないですけど・・
これは波形編集ソフトにマーラーの交響曲第6番第4楽章の演奏(3種類)を読み込んで表示させたところです。
何か見えてくるかのと思って・・

345.png
2つづつありますが、左右2chを表示しています。
一番上の2つはハーディング・バイエルン放送響、
次はブーレーズ・ウイーンフィル、
一番下はバーンスタイン・ウイーンフィル(88)

横軸が時間です。横に長いほど演奏時間も長いという事になります・・
縦軸は振幅ですから音量・ダイナミクス・・
旋律とか音色をここから読み取ることはできませんが、
曲の構造、(比べることで)演奏のテンポ、ダイナミクスの変化などを視覚的捕えることができます。

それぞれの部に序奏をもったソナタ形式なのがはっきり見て取れますね・・・
長い序奏の後に始まる提示部が結構あっさりしていることとか・・
バーンスタインの圧倒的に重い演奏も形になってわかるわけですが、意外にも3つの演奏の提示部が終わる時間的位置は同じようなところなんですね・・

バーンスタインのは最後の中低音金管アンサンブルみたいなのが異常に遅く、宇宙が語るみたいになっちゃってますが、それも見えます・・この人の演奏だと3回目のハンマーで自分が死んじゃって、あそこはレクイエムなんでしょう・・これはこれでものすごい説得力があるよな・・・

そもそもあそこは・・何を意味しているんでしょうか・・

349.png
このテューバで提示される付点のモチーフ、運命そのものが姿を見せているんじゃないのかな・・・
序奏やいろいろなところでちらっと姿を見せていましたが、

350.png
(これもそうでしょう?・・・いっぱい出てきて盛り上がると戦いの場面に突入・・・)



351.png
最後のこの場面・・位置的にもテューバで始まることからも同じ運命の姿でしょう・・とよく見ると倒れる前に歌っていた勝利の喜びの歌と同じ旋律なんですよね・・というか曲の一番最初に出てくる明暗不確定のモチーフだったり、苦しいところも出てきてたり・・結局みんな運命だったってこと?・・ここ、もう他には誰もいない・・これがすべてを支配している・・

      352.png
この最後のコントラバスとチェロも運命の姿そのものです。
静かに腕を振り上げ・・(pp)

止めを刺す(ff)・・

でTpが消えて( ’ )死を見届ける。

都合のいいようにこじつけただけだろとか言われそうですね。
マーラーの音楽はこんな事をごちゃごちゃと考えだしたらどこまでも何時まででも付き合ってくれそうなんですよね。。
作曲者は音楽にいろんな意味を埋め込んでいるはず。
でもきっと説明を求めても教えてくれなでしょう。
はじめのうちは自作のト書きみたいなのを書いたりしてたみたいだけど、途中でやめてますよね。
自分がこうだと言うとみんなが単純にその通りに聴こうとしてしまうのを嫌ったと思う。
聴き手が自分で感じて謎を解いていくことがマーラーの曲を聴くということなんじゃないでしょうか・・
いや知らないけど・・

マーラーの伝説で自作が理解されず酷評され・・みたいなのがあります。
でも実際は生きている時から他所から演奏したいみたいな話とか相談を受けたりということがあったようです。
もし自作の演奏を自分と全然違う解釈で聴いたときマーラーはなんて言ったかな・・
きっといいと思えば褒めただろうな。
逆に馬鹿正直にやろうとした指揮者にうんざりしたみたいな話はありますね・・

トスカニーニが指揮するボレロを聴いたラヴェルは怒ったんだっけ?・・
テンポが倍速いみたいな作曲者の文句を聞いたトスカニーニはそんな葬式みたいな音楽はおかしいだろみたいなことを言ったんだっけ・・

必ずしも作曲家の考えがBestというわけじゃないとは思うんですよね。
だからといってやりたい放題やっていいというのも違うと思う。
これが決定版、後はダメみたいな考えは一番よくないと思います。
CDのレビュー欄にもいますよね。超一流リスナー自認な人。オーディオ界にも・・
いたっていいのか・・

波形の話で終わるつもりが話がよそへいってしまいました。楽しいねー
いろんな曲や演奏の波形を眺めてると何か色々発見できるんじゃないかと思ったりして・・

これのどこが面白いの?という人もいるでしょう・・
くだらないとか言って怒る人もいるのかな?いそうですね。
こういうのを見て何か読み取れるんじゃないかとくぎ付けになったり、もう何か気づいちゃったようなあなたはマーラーみたいな音楽が大好きでしょう?

Comment

Comment Form
公開設定