昔MIDIというものがあった。マーラー交響曲第9番をやった件。

今日のは一部の興味のある人にしか面白くないかもしれません。
あーいつもか・・

最初に就職した会社が今でいうブラック企業で・・おかしくなって逃げたことがあるんですけどね。
逃げたら正気になって落ち着いたのが1999年ごろでした。
監禁生活のあいだ興味があったけどできなかったインターネットというのが見てみたくなり早速ノートパソコンを買いました。回線もないのでPHSカードみたいなのを突っ込んでたなそういえば・・

まだ今みたいに企業が商業的な枠をつくって・・というのはほとんどなかったと思う。
何もなかったけど何かやってみようというモチベーションのある人がいっぱいいました。
みんなすごいもの、面白いものを自分で勝手に作ってた。
素人の一芸披露の場みたいなものが全世界に向けて広がっていたような感じで・・・
今とは違う魅力的で変な世界がありました・・

あっ俺もなんかやりたい・・ということでMIDIを作って自分のWEBサイトで公開・・
「ホームページとはTOPページのことでサイトを指すのは誤用です!」とかありましたよね。
あの頃はそんなんでいろんな人に聴いてもらえたんですよね・・
外国の人からメールが来たりするとインターネットだなーと思った。
オルガン音楽を、ただ打ち込むのもつまらないので音一音ごとにPANを設定してパイプの位置を表現する・・みたいなのをやっていると、中東方面(だった気がする)のソフトメーカーからMIDIシーケーンサーソフトのサンプルにしたいから許可がほしい、製品ただであげるから・・みたいなメールが来たことがあった。
どう返事するかわからずそのままに・・なにもいらないから勝手にばらまいてとか言えばよかったな・・

それより自作の曲を聴いてもらえたのがうれしかったんだよなぁ・・
衝撃的な指摘をくれたエストニアの人とか・・
楽譜も出しておいたら「イベントで君の曲を弾いたよ」みたいなオーストラリアの学生とか・・
日本の人にもたくさん感想をもらえました。皆さん元気かな・・
誰か一人でも、ここで再会できたらうれしいと思っているんですけど・・どうすればいいのか思案中。
昔の名前で出ています・・
今同じことしたくてもなぜか全然できない感じになっちゃってるんですね・・
何だか知らないけどあのころ楽しかった・・

その後、ブログという言葉を聞き始めたころに別件に興味が行ってしまい離れてしまいました。
ブログでも書いてみようかと思うのに15年もかかってしまい、そのブログというものがもう斜陽らしかったという・・
まぁいいかなんか楽しいし・・

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で性懲りもなく昔作ったものを出そうというのか?ということなんですが・・
先にご説明させていただきますとMIDIというのは音声信号とは違い、シンセサイザー(以下音源モジュールと書きます)に対してタイミングでこの音を鳴らせ、止めろ・・みたいな演奏の指示だけをする・・・電子楽器相手の楽譜みたいなものなんです。
なので鳴らす音源モジュールによって音が決まります。
おなじMIDIデータでも音源が変わると全く違う音楽が聞こえてしまったりします。音楽にならない場合も・・
・・なつかしいな・・昔こんなこと散々書いてたな・・
音声データに比べると圧倒的に容量が小さいため、今から考えると桁違いに通信速度の遅かった当時のネット環境に適していたわけですよね。

当時、同じ世界に興味を持った人たちがたくさんいて共通の音源を持っていました。作り手はこのデータは○○用ですと宣言。それを持っている聴き手が聴くという・・
想定していた音源モジュールはローランドのSC-88Proという機種(上の写真左)で、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったんですよこれが・・

一方インターネット上にはそんなもん持ってないし興味もないのにMIDIを聴いてくれる人たちもいました。
そういう人たちには音源による損失の少ないピアノソロ曲を作って・・
こっちの話は今は関係ないですが・・

で、当時作ったマーラーのMIDIは思い出として今もNASの中に大切に保存されていたりするんですが、もう再生機材も何もなくなってしまって・・
とりあえずパソコンのMIDI音源で鳴らしてみると・・
案の定チープでぐちゃぐちゃ・・・こんなはずじゃないんだけど・・・くやしいのー

今、かつての音源モジュールをシュミレートしたアプリというのがあるようですが・・
(写真右・・写真勝手に持ってきちゃったけど怒られるのかな)
一瞬盛り上がったけど・・iOSとかいって私のとこじゃ動かないし・・
本当はこういうので再生して、その音声を公開すればいいんでしょうけど・・
公開たって、今頃何の意味があるんだという話でこういうネタとして読んでください。


マーラーの交響曲第9番は各声部がかなり複雑な動きをしながら絡み合いカオスになるというのが多々あります。
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第4楽章のこことか、頭の中でそれぞれのパートを鳴らしてみるんだけどよくわからない・・
それぞれが何をやっているのかと、それがどう重なっていくのかを聴いてみたくてmidiで打ち込むことにしました。

本当は第1楽章のほうがやりたかったんだけど、言ってもMIDIはMIDIだから・・大好きな音楽をチープな音で聴くのは嫌で・・
SC-88-Proのstrings2という音色がとても綺麗だったんですよね(リストがあったから見てみたけどみつからないなぁ・)・・弦楽主体の4楽章ならいけるかと思って・・
せっかくやるのならきちんとした演奏に仕立てよう・・と第4楽章全部を作りました。
それがこれ
ms9-4.mid
なんですが、上記の通り、想定した音源で鳴らさないとめちゃくちゃに聴こえてしまうので観賞用にならないと思います。
これを聴いていただきたいということではなくて一つのネタということで・・


あーあとか言いながら懐かしいので聴いていると超チープな音でもというかっそれだからこそ、実際のオーケストラ演奏では絶対に聞こえない音が聞こえたりして面白いには面白いですね。

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クライマックスでホルンがニ長調主和音を叫ぶところ、ほかのパートは全然違う調でやっているので全体的にはものずごい不協和音になっていることがよくわかります・・
7番のフィナーレで2つの和音を強引に重ねるという暴挙に出ていますが、ここでこのようなすごいものになり、10番に出てくるあれにつながっているのかな・・とか・・

つい最近のようで、もう18年前なのか・・
打ち込むとき、調号を変ニ長調に設定して楽譜を書くように入力していくのですが、ほとんどすべての小節に臨時記号があるのに疲れたのをはっきり覚えています。
この音楽、変ニ長調を装っていますが変ニ長調ではないですね・・新しい世界へ踏み出していたんですねマーラーも。
そのことを体感できてしまいました。
一方で弦楽器が音楽のベースを作り、盛り上がるにつれて木管が重なり・・金管が重なり・・という古典的な手法でこの音楽はできているんだという事も実感しました。
Etwas drängendなんてこの時調べて覚えたんだよなぁ・・

オタク話みたいになっちゃてますけど・・そんな自分なりに音楽が好きで音楽してましたというお話でした。

18年かぁ・・・はやいなぁ・・
460.png
当時打ち込みをしていたノートパソコンが会社のロッカーで眠っている。まだうごくのかな?
お前捨てないから定年までそこで眠っててくれ・・最後の日に家へ帰ろう。

Comment

愛を感じます
面白い!
20年くらい前のネットの世界って本当に面白かったですよね。懐かしです。
ホームページ(笑)
テキストで一生懸命書いて、フレームはめて喜んだり。ダサいのに(笑)

ノートパソコンさんへの愛に感動中です(^ ^)
  • 2017/03/28 22:10
  • suzuki
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面白かったですね。
20年後はどうなっているかな・・
楽しいといいですね。
  • 2017/03/29 07:35
  • unagi
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