謎のまま

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問題作 ショスタコーヴィッチの交響曲第4番。
作者自身が「若書きでまとまりがない、何度も手を入れたがどうにもダメだ。でもこの曲が大好きなのだ」みたいなことを言っていたような気がします。
若い作曲家のアイディアと意欲といろんなものが暴発的に吹き出してしまっている・・すごく悪い言い方をすると創作アイディア集みたいにも見える・・それだけにネタだらけですよねこの曲。
時世的にこれの初演を行うと自分の命が危ない(反体制だとか言ってシベリア送りとかもっと極端なこととか・・)と悟って初演を撤回したという話が有名です。
彼の総括みたいな最後の交響曲第15番の最終部分、あの印象的で感動的なお別れの場面は、この交響曲第4番のある部分をもとに書かれています。
彼の中で忘れられない大事な作品だったのではないかと思います。

その交響曲第4番の最後の部分
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突然暴発したように出てくるファンファーレ音楽みたいなのが静まると、弦楽器のハ短調の伸ばしに低音がワルツのリズム・・

これだけなら
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チャイコフスキーの悲愴の最後みたいなんですが、

チェレスタが4拍子的に乗っかってくるわけですよね・・・マーラーを感じないでもない・大地の歌とか・・・
13番かなんかでもこんなのあるんでしたっけ?・・
何度も繰り返されたその最後、チェレスタはハ短調の弦の上にDの音を置いて謎を解決させないまま永遠のかなたに消えていく・・
みたいな絵にかいたような作品なわけです。

昔、阿部公房の小説を読みました。私自身はあほなのでほとんど小説なんて読みません。
同級生のアパートを訪ねたら本棚にこれがあった。
何かこう、自分は置いていかれてるような気がしたんだよなぁ・・
同じ本を読んで自分も面白いと思えるか試したかったのかなぁ・・
中身のない人間だったんだよなぁ・・今もかわらないなぁ・・
この歳になって振り返ると私の精神年齢は普通の人に比べて10年くらい遅れている気がする。
人と話が合うわけもない。
あれからもう20年か・・彼の子供が高校生だっていうもんな・・

小説自体は読むには読んだが前衛ぽくって特に引き込まれるとかいうこともなかった。
終盤、ものすごい速さで大騒ぎ的に展開していたかと思うと急にこちらを置き去りにしたまま永遠の彼方へ行っちゃっうかのようにおわっちゃった・・
読んでいるとき何か音楽が聞こえるような気がしていたんだけど・・・
あの馬鹿騒ぎから深淵の闇へみたいな世界が、この曲の最後にとても似ている気がする。

ものすごく深い哲学的な何かが隠されているようで・・それを一生懸命考えなければいけないような気もするんだけど・・・
実は形から入ってて裏なんか何もないんじゃないのかと思ったり・・・

相変わらずあほですね私は・・
人間的には成長していませんが、歳をとって図々しくなってきたおかけでもうこれでいいんじゃないかと思うようにはなったかなぁ・・


その後、文学にはまったりはしなかった。
音楽だけ、気に入ったものをずっと聞き続けてきた。
もう本当にそれだけ。
でも音楽があったからよかった。

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