猪突猛進


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ショスタコの4番は重く暴力的で謎めいていて・・
深刻な顔して「若い芸術家の複雑な心が・・・」とか言わなきゃけなそうですが・・
でも、やってるねー!とかいって笑いながら聴いときゃいいんじゃないかと思うんですよねこの曲は。
大好きですよもちろん。




第1楽章の途中で何を思ったのか突然ものすごい速さで走り出す場面があるんですよね。
全然疲れないでずっと走ってくの・・そうすると周りのいろんなものもついてきちゃってものすごい集団となって走り続ける・・
ついには全部の楽器が出てきちゃって山全体が暴走しているかのような暴力的巨大暴走音楽となります・・
春祭とかああいうのに刺激を受けちゃって自分もやりたい若い作曲家的なところがそのままでててちょっと微笑ましいんですが・・
だけどこんなになっちまってもう止まれねーぞ!この先どうすんだよ!!
と思っているその先がこちら・・

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どっか突っ込んじゃってぶっ飛んでるの・・
しょうかねーな・・

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このfffp<fff、最初のpをまじめに解釈するととんでもない表現ですよ。
ちゃんとやるとコントみたいになっちゃうんじゃないか・・
そんなに色々聴いてないけども持ってるものは適当にそれなりの表現で・・という妥協的演奏だ・・
これもこれからまじめにやったような演奏がどんどん出てくるんでしょうかね・・・

こんなことになっちゃって・・・

マーラーだったらこの後にボロボロになって打ちひしがれてます・・もう動けません見たいな場面が来ると思うんだけど・・・
この人、この後すぐ何事もなかったように立ち上がってすたすた歩き始めるんですよ・・
阿部公房の小説みたいだな。

大騒ぎの展開部に疲れて、再現部の序奏を呼び出そうというところ・・・

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第2ティンパニのppに始まって、音を出すごとにクレッシェンドしていく・・

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最後はfffffまで・・

どっかの練習風景みたいですよね。
fffffなんていいだしたのはチャイコフスキーじゃないかと思いますが、こういうのは止むにやまれない特別な場面で使うもんでしょう・・
この人これ書いてみたかった感が出ちゃってて微笑ましいですよね・・

またここ・・ここに限らずこの曲はやたらに変な不協和音を鳴らすんだけど、その不協和音がマーラーのねじれた心とも違うし、ストラヴィンスキーやプロコフィエフのあの攻撃的でかっこいいあれとも違う・・
なんというか豚の鼻というか堆肥発酵中のにおいというかふざけた嫌な感じの和音なんですよね・・

だけど、うわっ!という拒否感は来なくて聴いてみようと思わせる魅力を持っているところがさすが、やっぱり天才なのか・・

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