座禅しようかな インバル都響の葬礼と大地の歌

芸劇のエントランスホールみたいなところはガラス張りの巨大空間で、あれを空調で完全に冷やすのはもったいないと判断しているのか結構暑かった・・でもそれで全然問題ないと思いますよ。あの長いスカレーターに乗ってる間だけの辛抱だし。
最近テレビも見ないけどむかし、人のうちをリフォームする様子を見せる番組があった。
最初はああいいななんて思っていたけど、そのうちネタ化が始まって壁一面でっかいガラスとか、天上がガラス張りとかやりだしてた。
あんなの暑くて住めないだろと思うけど実際どうなんだろう?

マーラー:交響詩《葬礼》
マーラー:大地の歌 *
指揮/エリアフ・インバル
コントラルト/アンナ・ラーション *
テノール/ダニエル・キルヒ *
東京芸術劇場コンサートホール
2日目


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今日の席は昨日よりさらにステージに近いこんな席。
あれ写真だと同じに見えちゃうのね・・全然違うんだよ近さ感が・・
楽器間での音の位置的移動が視覚的にだけでなく、実際の音でも感じられるというとてもすてきな席だった。
それだけじゃない、音のブレンド感、裸の楽器音の音色・・絶対に昨日よりもこの場所方が音楽的に好ましく聞こえる。
席で全然違うんだね聞こえる音って・・
いろんな席のいろんな音があるはずで・・オーディオの言う原音なんてもんはないんじゃないかと思うんですよね。
どうでもいいかそんな話は。

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たとえば、この大地の歌第1楽章の終結音。
昨日はホルンとかトロンボーンが別々に雑な音でブォ!とかいってる感じだった。
えー?みたいな。
今日はちゃんとブレンドされた音楽としてのひとかたまりを聴かせてくれた。
場所だけでなく、演奏自体も昨日よりよくなってると思う。

コントラファゴットの低いゴー!と言う音も昨日は唐突なノイズみたいだったけど、今日は音楽の中の必要な音として聞こえてきた。
マンドリンも昨日は浮いて聞こえたのに今日は溶け込んで聞こえたなぁ・・
マンドリンの人は新日の8番で見た人と同じ人かなぁ・・あの世界で有名な人だったりするのかなぁ・・
今日はちょっとい顔してたよなぁ・・

マラ2は二人のティンパニ奏者が派手に暴れているのをみて笑う・・笑うじゃなかった楽しむ曲ですが、葬礼はティンパニ一人なんですよね。ハープもか。
歌劇場指揮者をやって2対のティンパニを使いまくれることを知る前のマーラーが書いたということなのかな。
ティンパニ、マラ2で鳴るところで鳴らなかったり、鳴らないところで鳴ったりという驚きはありましたが、不思議と一人じゃ物足りない感は感じないんですよね。
演奏がいいからだよいうのももちろんあるんでしょう。
やっぱりマラ2の1楽章で二人いるのは音よりも視覚効果が大きいんじゃないかなぁ・・・

関係ないけどティンパニっていろんな鉢をたたくために事務所の課長の椅子みたいなのに座ってぐるぐる回ってるんですよね。
あれって楽器メーカー製なのかな?コクヨの事務機器だったりするのかな?
ぐるぐる回る性能が特別に強化されたすごい椅子なのかな?

テューバはほとんどC管(多分)で吹いていましたが、コーダの最後の方だけF管で吹いていました。かなり高い音域だった。
現行のマラ2ではその部分テューバは削除されていると思う・・

1日目は最も面白いと思われる展開部の頭で第1主題が出てくるところ・・
いつもは音があるのに音がない!・・・という驚きの場所で狙ったようにくしゃみ・・
まぁ、ああいうのはしょうがないけど。
2日目はよかった・・・1日目の人はかわいそう・・

展開部の衝撃的なルフトパウゼはやってなかったからまだ書いてないんだろうな・・

交響詩として書かれた葬礼からマラ2への改訂は楽器の扱いのほかに、音楽が停滞してしまう部分をカット、変更し、全体を一定の推進力が貫いている交響曲の第1楽章・・へと変えていってんじゃないかなぁ。と感じた。

現行版のが圧倒的にいいと思う反面、カットされちゃった中にもアイディアとして面白い部分があるんだよね。
これからも交響詩「葬礼」はたまに演奏されるんじゃないかな。

インバルの演奏は昔よくやってたゲテモノ感を強調して・・みたいな演奏ではなくて、交響曲との相違部分に驚き楽しみながらも違和感なく聞かせてくれるいい演奏だったと思う。

交響詩「葬礼」は出版されたのが結構最近なんだっけ?だからネット上に見放題の楽譜なんて存在しないみたいだ・・
でもYoutubeに音源はあるからそれでここ面白すぎ・・とかまた書いてみたいです。えっ?いらない?



大地の歌・・1曲目の印象はやっぱり重心高め、あっさり進んでいく、ばさっというアーティキレーション・・と言う感じ。
テノールはやっぱり声でていない。
テノールがもっと声でればオケも重く歌わせたのかなぁ?
指揮もオケもその辺はもう何も言わなくても自動的に合わせちゃうくらいの訓練というか技術というか仕事というか・・を持ってるんでしょう?

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この第2バイオリンの上昇するグリッサンドを長くしつこく歌わせてたのが面白かった。


この曲、弦楽器と木管がいかに自然を美しく紡ぎだしてくれるかみたいなところがあると思うんだけど、よかったですよーよかった。
いろんなところがいろいろ美しかった。
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2楽章、ファゴットもよかった他のもよかった・・
終結のホルンは2日目のがよかったなぁ・・


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6楽章・・これもよかったよね・・
歌が終わるとカデンツァみたいになってて指揮者はフルートにどうぞって渡して自分は腕を下ろして待つんだよね・・

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もちろんこれも・・




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終曲で長い間奏の後、後半への幕開けを告げるこのアタックみたいなの・・ルフトパウゼを生かしていた。
最初に聴いた時はハッとしました。


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ここ、私ここ大好きなんですよね。
木管が明るく歌った言葉の最後が・・いろんな楽器に受け継がれこのEの伸ばしが明るい別世界を呼ぶ・・・
弦楽器がただくクレッシェンドするんじゃなくて分奏してかなり凝ったことをやっています。
ここは実際どう聞こえるの?・・・!!
見てて弓の動きは面白かったけど音はよくわかんなかった・・
一回の一番前で聴けば何か感じるのかな?


私はこの曲、古いタイプの重い演奏を愛聴盤として聴きまくっているので、この演奏は若干あっさり進んでいくように感じる部分があった。でもこれが今のマーラーで、こういうのもこれから聞いていけたらまたいろんな発見があって面白いんだろうなと思わせてくれました。

演奏はやっぱり昨日よりよかったと思う。
客の反応も違うし、拍手の中の指揮者を見てて、自分でそう思ってる気がする。
前にだれだっけ・・アラン・ギルバートだっけ・・との5番を聴いたときにも思ったけど、ポルタメントをかけながらうなったりよじれたりさらっとだったりマーラー節で歌って踊れる都響はマーラーオケなんだろうなと思いました。
今日はよじれずにさらっと行く対応だったけどね。
あーいいな今の弦楽器の歌・・ていうのが何度もあった。

アルトの人も一生懸命何か伝えようとしてくれてたと思う。

昨日よりも若い人がたくさんいた気もする。
みんな二日目をねらうんだろうか?






いやな目にあったりすると、同種のことに過剰に反応してかんしゃくを起こしたりするようになる人がいますよね。
今もしかして自分もそうなっちゃってるのかなぁ?

今日は両脇にお客さんが・・
でも変なことも起きずに音楽に没頭できたので大満足で終われそう・・・
大地の歌の「告別」に入ると、隣の真面目そうな若い人が飽きちゃったのかプログラムを無駄にがさがさやりだし・・ある程度がんがん行く曲なら気にならないんでしょうけどね・・
あの曲想で・・月の下に静かに輝く世界を見ている横で・・・ガサ・・・ガサガサ・・
初めて聴く人もいるだろうし、歌詞や解説を読むことおかしいことではないと思うんですけど・・・ページをめくるでもないのに音を立て続けるのは別問題だよな・・・・
ごめんなさい。文句言ってる私が病的な神経質になってしまっていて異常かも知れないですね。
精神が弱すぎか、禅寺でも行けばいいんでしょうか・・行きませんけどねそんなの。

まぁ、こうやってちょっと引いてみせたりするとそこに待ってましたとばかりに多数で攻撃してくるのも今の世の中ですよね。



思うんだけど、プログラムもチラシも鞄も持ち物いっさい持ち込み禁止、包み紙に包まれた飴も持ち込み禁止・・
みたいな演奏会を設定してください。
価格250%くらいまでなら私行きます・・
同一公演の初日じゃなくて2日目か3か目で設定して・・・

あのビニールにビラがいっぱい入ったやつ、自分もアマチュア団体に所属しているので誰かにとって大事なものなのはわかります。
でも公演中に落としたりガサガサやったりするから終演時に渡すにはならないのかな・・・ならないか・・

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