マーラー 交響曲第6番 アンダンテのヴァイオリン詳細

致命的な打撃を乗り越え、何とか生きようとする人を徹底的にすりつぶそうとするこの曲は「悲劇的」という副題で呼ばれることがあります。内容の点でもっと優れた曲はほかにあると思いますが、複雑さ、綿密さ、巨大さ、ゆるぎない構造、完成度の高さ、、うまく言えませんがそういうので彼の交響曲中最大なものは6番かなという印象があります。
その中で救いのような音楽、第3楽章・・最近は2楽章とするのがはやりでしたっけ?
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最後のクライマックス直前、一見すると第1、第2ヴァイオリンが同じことをやっているように見えます。
実際音符は同じです。でもよく見るとダイナミクスが違う。
伸ばしは第1が下降音型は第2が目立つように、主役が入れ替わる。。
最後の伸ばしは2拍子のところで主役が逆転している。
スラーのかかり方も違っていて、これだとfの頭は新しい弓でということでしょう?
ここ、ボーっと聴いてるとただヴァイオリンの旋律が聞こえるだけですが、よく見ると面白いでしょう?
実演でここ凝視してたんですけどね、席が遠いせいかよくわからなかった。
でまたしつこいですが、ここを表現できないオーディオじゃ困ります。。こういうとこ追求したいです。

同じような下降音型を2回繰り返すこの旋律、とても重要だと思っています。
2つのヴァイオリンパートが掛け合いをする場面が出てきます。
そんなのいくらでもあって普通のことだろって話ですが、

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これは2人の人間を描いてると思うんですよね。
始めは夫婦かと思っていましたが、そっくり同じ言葉を返すことから小さな子供=親子ではないかと最近思ってます。
どちらでもいいんですが、この楽章全体を通して愛する人がそばにおり、信頼できる人たちが周りにいる(中間部、1楽章では舞台裏でなっていたカウベルがここではオケの中で鳴る・・実演でなぜか涙がでそうになった・・・)
という音楽だと思うんですね。
そんな幸せな人間なのに避けられない運命につぶされていく・・・・

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