2020/04/02

鳥と悲愴

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この日、寒かった。
昔遠くにみえるあの山には昔登ってみた思い出。
20年、もっと前か。
最近昔を思い出してばかりいるけど大丈夫かな。
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窓の外に小鳥がいっぱい。
お店の人がいくつか名前を教えてくれた。
あれは、いかる?
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なんだっけ・・
可愛いよね鳥。
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ちょっと軽めだけどおいしかった。
しばらくぶりに来たけど、またしばらく来れないな。
私は我慢してればいいだけだけどこの先お店は・・

この日だったか、しばらくぶりにゆっくり音楽を聴いた。

https://www.youtube.com/watch?v=pSbhnbzy5Mg
チャイコフスキーの交響曲第6番と言えば「悲愴」という名前でクラシック音楽入門書みたいなのの3ページ目くらいに出てきそうな・・駅で言ったら東京や上野じゃないにしろ渋谷駅みたいな曲だと思う。乗り降りしたことがあるかとか好きか嫌いかは別として知らねーとは言わせねーぞみたいな。
でも最初に買って聴いた盤が変態的に癖のある演奏で耳に残ってしまい、腐るほどあるのかもしれない名盤をいくつか聴いてもしっくりこない為ずっといい曲だと思いつつ聴いてなかった。
これに限らず嫌いな曲、訳の分からない曲は「下らねーこと言ってねーでシャキッと座って黙って聞いてろ!」みたいなショルティーの盤を聴くとなぜかすんなり入れるということに自分のなかでなっている。
それじゃショルティーの演奏が好きでベストと思うのかというとそれはまた違うというね・・
これもショルティーのを聞いてからまた聴くようになった。
いろんな曲を知っちゃえばよく書かれてあるpppppからffみたいなので喜んだりもしなくなり‥

音楽に興味のない人もチャイコフスキーと聞くと知ってる顔で同性愛でとか語りだしたりする。人生の色々が作品に直結し無視できない場合もあるけどさぁ・・
彼の死はそれを問題視した当局から自殺を強要されたのだという説がもっともらしく語られていたことがあり、ちょうど思春期というかなんでも覚えたがるような年齢だった私はどこかで読んだそれを真に受けたりもした。
死の直前に初演されたこの曲、絶頂期のような明るく爆発する音楽の直後におかれた終楽章は突然何かが奪われたような心が壊れてしまったような冒頭に始まり
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絶望的な闇の中に消えて行く・・
いかにも自身の絶望的な運命を前に口できない叫びをここに置いて行ったのだというようにも聴こえる。
よくみかける他人のことをいかにも分かったような顔でわかったように言い・・が、本当に事実を言い当てているのかというとそれはまた全然別問題であると思う。
言われた側は何も言わないけれど大きく傷つけられたり愚弄されたと感じていることもあるだろう。
しかしそれが世の中で人間というもので、それでいいんだろう。
初演時作者は肉体的にも精神的にも健全健康で、強いオリジナリティーを持ったこの曲を誇りに思ってみたいな感じだった・・んだったっけ。
なんであれ、芸術家としての絶頂期にその命も未来も突然奪われてしまった。
まるでこの曲のように。
コレラによる急死が定説で人ってそんなにすぐ亡くなるもんなのか?なんて思ったこともあったけれど、
まさに今、それを思い知らされる。
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ホットレモンはレモンの砂糖漬けみたいなのが入って控えめだけどホッとする味。
そんなのあたりまえなのかもしれないけどへーとか思いながら・・

昔、トスカニーニが作曲家としてのマーラーをチャイコフスキーの二番煎じだと切り捨てていたというのをどこかで読んだ。
私はマーラーの作品も好きでその全部に賛同はできないけれど、
言いたいことはわからないでもないというかでも実はあなたよく聞いて知ってるじゃないですか本当は好きでしょう?なんて思わないでもない。
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でっかいヒヨドリが来るとみんな逃げちゃうのね。
でも周りでみんなで見てて、またそれーって飛んできたり楽しいね。

今、ここを書いているのは朝。
雨は上がって日が差してきた。
外では複数の鳥が歌っている。
勝手に鳴いているようでよく聞くと何羽かが互いに応答しあっていて、マーラーの9番か7番のあの辺りみたいだ。チャイコフスキーには絶対出てこない、彼独自の・・
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メジロってちっちゃいのね。

このお店、前に一度来たときも霧に包まれたような天気だった。
いつかまた、青空と取りを見ながら・・今度はデザートまで食べに来られる日が来ますように・・

コメント

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なんだっけ・・
可愛いよね鳥。

白いほっぺたに 黒いネクタイ

「シジュウカラ」だと思います。

Re: タイトルなし

nasu_to_matoさん、こんばんは
シジュウカラですか。
黒いネクタイっていいですね。

ありがとうございました。