声色

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ボンタンの実はまた大きくなった。
飯でも食ってどこかに行こうかと峠道の途中にあるのカフェに行った。
車を止めるとシェフが出てきて
「すみあせん!・・・今日はお休みいただいちゃってて・・・申し訳ございません」
申し訳ない感が声や表情に乗って伝わってきてこちらの方が申し訳なくなる。
いいよまた来ますから。
芝居でもいいの。しばいでいいの、そういうことをするのが気持ちを伝えるという事だと思うから。
なに来てんだよこの馬鹿・・みたいなのがそのまま透けて見えちゃうような人が今本当に多い。
ご案内しましたけど!なんて食って掛かるようなのとか。
まあ、若いとそうなっちゃうのかもな。
自分も仕事でよく失敗した。
いい歳したのがそんなだったりすると・・
まいいか。

しかしシェフ、以前小さな厨房内で奥さんをものすごい声で叱りつけているのも聞いた。
結構怖い人なんだろうと思ってる。
まああれは非公式なものが聞こえちゃったのであってこちらがなかったことにすればいい話だと思う。
そのまま峠を越えて、どっかその辺の・・なんて走ってもなかなかいい店が見つからず。
このれはどこまでもずるずる行っちゃパターンだ‥
まあいいやと看板が見えたジョリーパスタに入っちゃう。

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サラダと
スープバーだといわれるとつい2杯飲んじゃって・・
こういうので塩分取っちゃうのがまずいんだろうなと思いながら。

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そしてまたこんな典型的なのを頼んじゃって・・
でもいつも自動的に言っちゃう大盛にはしなかったよ。


最近お店で周りのおばさんがうるさかったみたいな話をいくつか書いているので、ここでまた書くといよいよ神経質な変態だ。
実際そうなんだろうけど言いたいのはそこじゃなくて・・
端折ると女性二人が隣の席にいたんだけれど一人が猛烈に怒ってた。
職場に気に入らない人間がいるらしく、その言動を色々例に挙げ断罪している。
またそれが聞こえちゃって飯がまずくなるとか思っていたんだけれど、
後半、ほとんど声の聞こえない聞き役が喋り手に回り、怒り叔母さんは聴き手に回った。
内容はわからないけれど穏やかで楽しそうな感じ・・怒り叔母さんの声は聞こえては来るんだけど気にはならない。

人間って言葉を持つようになっても犬とか猫みたいに声の色にメッセージを載せて送受信する能力をまだ強く持っているんですよね。
誰かを攻撃したり、自分の方が上に立っていることを誇示しようとしたり・・・そういう内容をしゃべると声に文字とは違う何かがのると思う。
そして私は遠くから発せられるそれを受信する。
楽しい信号は気にする必要がないけれど、攻撃信号や支配信号はよけるのか迎撃するのか・・
私はよわいからね、自分を守ろうと敵かもしれない何かを発見すると身構え避けようとしちゃうんだろうね。

リヒャルト・シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」

そのなかの
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英雄の妻という部分・・始まって結構たったころ。
さあおいでとか言って腕を差し出す旦那の前で嫁はわがまま放題大騒ぎ・・
分かりにくいけれどこの楽譜の最初のコントラバスとチェロとホルンは
そろそろいいかげんにしないか!と怒る旦那の声。
続くヴァイオリンソロは嫁なんだけれど、
キー!とかってヒステリックに叫んでる。
その後一人で弾丸みたいにしゃべった後、
だんだん追ちついて・・照れながら・・
嫁っていうのは実在する作者の嫁をまたリアルに表しているらしいです。
嫁さんもソプラノ歌手だっけか・・作品全体では英雄を支える素晴らしい妻として描かれていますが
ここでこんなこと書かれちゃってもいちいち文句言わないようなでっかい嫁さんだったのかもなぁ・・

そしてここはヴァイオリンソロの見せ場。
芝居も観ないけれど、同じ人物でも役者によって全然違うイメージになるのと同じく、同じ楽譜を演奏しているはずなのに演奏によって嫁さん像が結構違って聴こえます。
その違いを楽しむのもクラシック音楽なんだけれど、録音をにしばられてこの演奏がベスト!なんて思っちゃうと他がおかしく聞こえたりもする。


https://www.youtube.com/watch?time_continue=555&v=ItepGSxpg3M
名指揮者でもあった作者の自作自演。
自演はあっさりしちゃうもんだしそうすべきだみたいなことを言ってたのはこの人だっけ?
ラフマニノフか。
自演=最良というわけではないけれどとても興味深い。
ブラームスにも絶賛される名指揮者だったマーラーの自演を聴いてみたかったけれど、知らないほうがいいことというのもあると思う。
特に強い好意やあこがれを持っていることほど。

この曲、実演も聴きに行きましたがいろんなお楽しみ企画が満載で楽しいですよ。
泣こうと思えば泣けたりもする。

大盛頼んでないとか言ってるけど本当は
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ちっちゃいピザを頼んじゃって嫁さんと・・

その後別なところでも
「ご飯無料で大盛になりますが」
「大盛で」
あっ・・

スリランカ

以前山の中のカフェというのに行ったとき、すぐそばに気になるお店を発見していた。
あそこ行ってみよう・・
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茶畑の上に建つあの農家が、実はカレー屋だという。
それもスリランカの人がやってるとかなんとか・・
目立つ看板も出ていなくてちょっと面白い。
行ってみたらただの民家で怖いおっさんににらまれるとかだったらどうしよう・・
近づくとあらゆる窓が開け放たれており昔の農家の夏の様相・・でもちょっと不自然に窓が開きすぎな感があり、やっぱり店かもなと思ったり。

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なんかちょっと書いてある。
お店でいいんだね。

玄関に立つと「こんにちはー」とか言って迎い入れてくれる。
中は普通に
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民家。
古民家か。
古民家なお店自体はもう珍しくもない。
古民家だからどうとかじゃなくて、そこが居心地いいところなのかどうかが大事。

関係ないけどクラシック音楽も古いから聴くとか今と違うから聴く訳じゃないです。
好きだから聴くだけ。
作曲されたのが昔だという事実は後からくっついてくるだけ。
クラシックという呼び名がなんとなく嫌い。

お好きな席に・・と言われてちょっとうろたえると
風があるからあそこがいいかな・・と
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縁側の席を進めてくれる。
高台に建っているからいい眺めだ。
扇風機だしますから・・
あ家のと同じやつだ・・

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あれ?
写真の印象よりもっと高いところからいいものを眺める印象だった。
スリランカもお茶だよなぁ・・セイロン茶ってそこだっけ?・・
スリランカ出身の店主がいるらしいんだけどしきりに今日は不在でみたいなことを言っていた。
別にその人目当てで来たわけじゃないのでかまわないけれど・・

近くのカフェと共用の駐車場には車がいっぱいだったのだけどお客は私たちだけ。
BGMはセミの声。
いい時間を独り占め。


https://www.youtube.com/watch?v=0veoabFZQhQ
ラヴェル 鐘の谷
自作自演みたいなことが・・
ピアノロールかな?

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この最後の鐘の音がどう聴こえるか・・
このアルペジオみたいなのをどう弾くのか結構興味があった。
やっぱりリアルでっかい鐘的な‥
もちろん作者の自演=ベストな解釈というわけではないけれど。
本人がどう思ってたのか知りたいですよね。


そして、今日のカレーはチキンとなすときゅうりと・・ですが何かダメなものありますか?
と聞かれないと答える。
メニューとかなくて一択なんだ・・・値段も不明だけどまあいいや。
いくつかのレビューを見ていて・・ぼったくりはないでしょう。
ということで結構辛いかもしれませんよと出てきたこれ
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単一なものが一様にというのではなくて、カレーなチキン、茄子のカレー、カレーなインゲン・・みたいに
いろんなカレーが乗ってるんだと思う。
唐辛子みたいなのが入っていて確かにピリピリ辛い。
私は普段は辛いのが苦手で食べないんだけど、こんなとこ来たら食べるモードに切り替えなくちゃね。
茄子がとてもうまかった。

スリランカのプリンがあるというからお願いして・・
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もっと超絶スリランカな何かが出てくるのかと思ってたんだけど。
味は素朴な感じ。
香辛料のせいか気のせいか、食べ終わったら血が回って首の凝りが少し良くなったような気が・・

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普段はスリランカ人の人がいて話が聞けたりするらしい。
この日いた日本の人も気さくな感じだったから色々聞いてみたんだけど、
それは次来て本人に聞いてください・・
私はあなたから聞きたいんです・・とはいえなかった。

またいつかきてみたいなぁ。


雲の中から

でかけていて家へ帰ろう。普通に考えれば峠を上る国道を通って・・・
でももうあそこ何度も通って飽きた。
じゃあ林道で峠を超えてみようか。
だいぶ登ってから通行止めとかだったらいやだけど。

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ひなびた温泉街の最寄り駅。
特急停車駅ではあるけれど無人駅だった。
のんびりした感じで、なんかいいよね。
人気が全くなく、寂れてるなぁ・・なんて思ったり。

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しかし電車の時間が近づけばどこからともなく人が現れる。
そして下車する人もいたようだ。
特急を名乗ってるけど見てると急行みたいな感じですね。
山間の駅で列車を降り、古い温泉旅館で・・
どうしても日帰り温泉とビジネスホテルになっちゃうけど俺は。

こんなところによさそうなカフェを発見。
でもコンビニでアイス買って食っちまったよ。
行ってみたかったな。
またいつかこよう。

車で温泉街への道を登っていくと・・
打ち捨てられたゴーストタウンみたいな景色が見えたりするかと思えば
まだ頑張ってる感じのホテルも見かけたり。
今は外人の観光客をバスでみたいな昔とは違う生き残り方もあるんでしょう?

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さらに登っていくとえ?こんな山奥にというところに集落があったりして・・・
あのうちは重要文化財なんだそうだ。
案内板が出ていたけれど、今も人が住んでいる民家でしょう?
じろじろ見に行っていいのかな?

このあたりから山肌に張り付いた長い林道をくねくねと登っていく。
結構山深いけ上に新しい落石が多い。
沢には勝ち割ってバラバラになったような小さくとがった石が大量に堆積している。
山全体がもろく、どんどん風化して崩れていっているんだと思う。
そしてハイライト的の意登場したこの場所、
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無残にちぎれたガードレール。
この沢、砂防ダムを乗り越え橋や道も覆いつくような土石流が走ったようだ。
奇麗に片づけた跡があったけれど、この敗れたガードレールはそのまま残され再び任に当たっていた。
改修されないのは多分また同じようなのが来る可能性が非常に高いからかもしれない。
こんなきつい仕事があるのかと思うけれど、あなたのおかげです。

峠のトンネル付近で不思議な光景を見た後
霧に沈む森の中を下ってゆけば

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富士山がちょっとだけ赤く焼けてた。
あっという間に終わっちゃうんですよねこれ。
麓の集落へ降り、振り返ると

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山火事みたいだけどあれは夕焼けでしょう。
山頂にかかった雲。
あの雲の中から降りてきた。
聖なるなんだかが空から降りてくるとか、桃色の雲がとか、
ローエングリンの前奏曲みたいだな。


https://www.youtube.com/watch?v=lqk4bcnBqls

くだらないことを書いてよければこの冒頭のソロ4本と分割された弦楽器の対比はオーディオ的に極めて面白いところ・・

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オーディオ趣味もあれなんですよね、人によって求めるもの感じるものはそれぞれ違うし正反対だったりする。
ひとくくりにオーディオなんて言うけれどそのあたりを分からないまま話をしてけなしあいになってるようなのをよく見た。
でもまあそれが世の中というものなんでしょう。


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だんだん盛り上がって行くと金管が出てきて絵にかいたような爆発・・
正直この辺りはあんまりこない。
そのすぐ裏で
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弦楽器がターンを歌ってる辺りで何か心にくるものがある。
作曲者は全然そんなつもりで書いてないだろうけど、なんかこう世の中捨てたもんじゃないし、お前も捨てたもんじゃないよみたいな・・
音楽は人間が作り人間が演奏することが素晴らしいわけだろうけど、
この曲で人間が音程やタイミングを合わせてみたいな事は一切意識したくない。
そんなこと感じたくない。
誰かが行ったみたいにこの音楽は空から降ってきたものだと思いたい。
傍から見ればあほみたいでしょうけど。

最近温泉にも入ってないなぁ・・
最近無駄に心が不安や焦りみたいなのを抱えちゃって仕方がない。
もしかして更年期というやつかな?
ちがうか。
温泉入ったら治ったりしないかな。
まぁまた、いつか収まるでしょう。

英雄の完成

自治会の行事というか、夏祭りを前にお堂の草取りみたいなのに行けば60代70代の人たちがすごい数で・・若いのしかない世帯もあるはずだけどいないのは行かなくていいだろてな事なんだろう。
自分もいかなくてもバレないだろうけれど、お堂の仏様とでっかい銀杏の樹が見てるだろうと自分に言い聞かせ・・相変わらず誰とも話もしない苦痛な時間を耐え。
今年は自治会の役に当たっているんだけど、何人かいるはずの同じ役の人間は理由をつけて皆消えてゆき・・よくある感じだ。まあいいさ死ぬわけじゃないしこなしてれば終わるだろこんなの。
子供の頃、行くのは義務だと叱られ自治会主催の子供の行事に行ってみると同い年の子はみんなさぼって誰の姿もなく、お前何か芸をしろと言われて1人歌を歌わされたのを思い出した。
あの頃からHSPであったのでトラウマみたいに。
まあいいや、このお堂と銀杏の樹にはなぜか好意的な何かを感じる。
まあ仏様や樹木にも嫌われていると感じるようになったらもうおしまいだけど。
これ、いつ頃からあるんだろう?


川に沿って行き止まり的な谷を結構さかのぼったところ。
数件の集落の中に結構新しくてそこそこの郵便局があった…ようだけど廃止されてその建物は売りに出ていた。
古い建物ならカフェにとか流行りだしありそうだけど近代的な元郵便局じゃね・・
民営化されればこんな非効率なものは維持できないのは仕方のないところだろう。
そんな話じゃなく。
そこからちょっとした道を登っていくと・・ガラスサッシがなく縁側に木の雨戸と障子だけという昔話みたいな家に人が住んでる・・
それもいいとしてさらにその裏を登っていくと
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えー行けないじゃんと思ったら
このテープは鹿よけだから外して入ってくれとの立札・・
ありがとうございます。
ではそうさせていただくと

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棚田と古い石塔・・
棚田はよく町おこしや観光用とは違うリアル棚田のように見える。
ちょっと天気は悪いけれどいいよね。
ぼーっとGoogleマップを見ていたら平維盛の墓なんていうのが出てきたので見に来たのである。
平ってあの平?
そんな人のお墓がなんでこんなところにあるんだ?
そもそも私はそのあたりに疎く、平維盛と聴いてもピンとこない。
しらべると・・
たくさんの水鳥が一斉に飛び立ち、その羽音を敵の襲来と勘違いして総崩れとなり散り尻に敗走・・な話は聞いたことがある。
あの時の大将なのか・・
地理的にこのあたりを収めたこともあり無縁ではないらしい。
絵にも書けない美しさ・・とか、歴史というかその後の語り部たちははこの人に好意的なようですね。
でも何やってんだてめー帰ってくんな!と言われたりなかなかうまくいかず苦労し最後は入水自殺みたいな悲劇の苦労人でもあった。
絵にも書けない様な美男子だったからだろうか、よくあるように逃げて生き延びた伝説が複数あり、お墓とされるものが各地にあったりもするようだ。
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この場所のこの石塔もその何百年か後に再建されたと書いてある資料があった。
再建というんだからそういう伝承があったのかもしれない。
面白いのは観光案内みたいなサイトにはそのことは一切書いてなくてあくまで平維盛の墓だと言い切っちゃってるところだろう。
よけいなことは言わなくていいんだよね。
で仮にお墓がずっと昔からあったとして、本当に平維盛の墓なんだろうか?
本当だとしたらすごいけれど、違うのにそういうことになっっちゃった経緯にも興味がある。
全然関係ないのに成りすましで色々やった偽物がいたとかだったら面白いけれど。

しかし、人物の説明を読んでると死者の首をはねたとかでてきて。
はねられた方もそういう覚悟なのかもしれないけれど、
首をはねられたらそこで人間は死ぬんだから・・
自分の落ち度ならともかく、いけっていうからそれも仕事と覆っていけば首はね・・
いま、うだうだいってるのもどうかと思うよな。
だからといって何か解決するわけでもないけれど。

R.シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」
英雄というのは作者本人のことだと言われています。
言われているも何も聞けば本人だと誰にでもわかるように書いてあります。
日本人的にな感覚ではよく恥ずかしくもなくやれるなというところ・・
でもこの人日本人じゃないのと芸術家っていうのはみんな自分表現かまってちゃんだから。

最終場面は嫁さん(ヴァイオリンソロ)に見守られながら穏やかに(英雄本人を演じるホルンが)息を引き取り「英雄の完成」となります。
現行版は
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そのあと軍楽隊の追悼ラッパみたいなのが輝かしく鳴り響いて偉大な英雄を称え・・いや違うな
ここに描かれるのはその後人々に記憶されるべき完成した英雄の姿・・じゃないかなぁ・・
そしてまたそれが優しく静かに消えていくという感動的な終結を迎えます。
場合によっては本当に涙が出そうになったりする。

https://www.youtube.com/results?search_query=ein+heldenleben
Youtube興味のある方はこのあたりでいろいろ聴いてみてください。
最後だけ聞いても感動とかないかもしれないけど・・

この感動的な終結、作曲当初はなくて静かに息を引き取ったところでそのまま終わりという内容でした。
たまたま持っているポケットスコアには付録としてその版も収録されていてみることができます。
サヴァリッシュがN響とやってるのをTVで聴いた。
そこだけ見ればそれもありかなと思うんだけれど、この曲構成的に重心が前によっている印象がありなにかこう決め手のないまま終わってしまうような不満が残る。
そのままだったらここまでの名曲として認知されただろうか・・
初演後何年かたって、誰だか忘れたけど助言をした人がいたのを受けて現在の形へ改訂されたという。
最近は初稿の演奏もあるみたいだけど私は現行のが圧倒的に好き。

作者がこれを書いたのはまだ30代だったと思う。
この人は90歳くらいまで生きたけれど第二次大戦に絡みいろいろあったみたいだ。
でも最後は自らの予言通り幸せに逝けたんじゃないかと思う。知らないけど。

白糸の滝で、近くにあると価値や魅力に気付けないもんですよというお話をいただいたり・・
本当にそうですね。
他人と比較して自分を幸せだと思うのはどうかと思うけれど、全然違うところでのある出来事で私は幸せなんだなと思った。
人間生きていたらいろいろあるからその一点だけで私の人生は幸せですなんて安直な結論には至らないけれどそれはそれ、いいこともある。私の人生にもいいことはある。
昔からポジティブのかけらでも持つとつぶすように仕込まれちゃっているのが抜けないので・・
楽しかった思い出もあれは社交辞令であったということになってきた。
誰もそう思っていないよ?と言ってもらったのもその人が気付いていなかっただけだろうということになて行く・・
こういうのを、死ぬまでに少しでもなおせるように。
素直に私は幸せだったと思いながら死ねたらそれが私の完成。


あっついし

冷房もろくにきいてない飯屋で待ってるときにスマホをいじったら動きが極端に遅くおかしい。
再起動してみるといつまでたっても起動しない。ほのかに発熱しているのも感じる。
セルフ診断アプリというのが出てきかけたはいいけど起動しない。
なにかが暴走してメモリを食いまくっているだけなのでそれを強制的に止めればいいんだろうとは思った・・思ったがもう調べるとかやってみるとかいう気にならない。
ショップへ行ってみると1時間半待ちですがよろしいでしょうか?
よろしくないという回答はないわけでしょう。この不景気な世の中で結構な事じゃないか。
まあいいやトイレかしてとか言ってるところにセルフ診断アプリというのが起動し、今走っているアプリと強制終了のボタンを見つけてあっけなく回復。アプリってなんだよソフトでいいだろ。
DOSとかCONFIG.SYSとか言ってたのももう25年前か・・歳食ったなぁ。

もう遠出できる時間じゃなかったのでここへ行った。
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いいでしょう。
白糸の滝。
家から小一時間ほど。
世界遺産とか言っているけどいまいち茶番臭い・・じゃなくて、
昔から駐車場500円みたいなのがばかばかしく、地元なのにというか地元だからか意外に行かない。
前回行ったのももうかなり前か・・知り合って間もない嫁さんと。
その前はたぶん子供の頃に一度。

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左端の太いのは上から流れてきたものかもしれないけれどあとは皆地中から湧き出て落ちている。
一面の滝。
霧状の水しぶきがあたりを冷やして涼しい。
この写真は人が写らないギリギリのところを狙った。本当は観光客がたくさんいて結構暑苦しい景色だ。
自分もその一人なわけで文句を言うのもおかしいな。
アジア系外国人が大騒ぎ・・
昔、嫁さんと来たときはもっと滝のすぐそばの水辺を歩けた気がする。
世界遺産としてはこんなんじゃまずいと滝周辺の土産屋やいろんなものを撤去したそうだ。
景色的にもそのほうがいいし、いいと思う。
山が世界遺産てのはおかしい。登録されたのは富士山の山岳信仰という事だったと思う。
でもなんか茶番臭い気もする。
取ったもん勝ちみたいな。
怒られるか。


https://www.youtube.com/watch?v=k9LYj6GkwUU
この曲は滝とは違うけれど。。
ラヴェルの水の戯れ。

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駆け出しのころの作品。
後のオンディーヌを思い浮かばせますよね。
聴いていても楽譜を見ていても楽しいけれど、若いなぁ・・とも思う。
晩年の作でこれだったらちょっと・・と思わないでもない。
弾いても楽しい・・とは言えないところが寂しいか。

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ここに車で近づくと昔からの観光地にありがちな麦藁帽子のおじいさんが激しく駐車場へ誘導しているのが目に入る。
世界遺産認定のせいかちょっと奇麗になったように見える駐車場に素直に入り・・・
昭和43年で固定されたような土産物屋の間を滝まで歩いてゆくと・・
さっきのところより200円安い駐車場が・・・
あれ?ここまで車で入ってこれてしかも安いのか。
あの必死の誘導は意地でもここへ車を入れさせないためのものだったのかな?とか思うとちょっと微笑ましい。
土産物屋や駐車場は昔からこのあたりに住んでいた人たちが持っていた土地でやっているんだろうけれど、立地による条件の差みたいなのでもめて口もきかないとかあったりするのかなぁ・・とかくだらないことを少し考え・・

こういうところにありがちな土産屋のソフトクリームがありがちなぼったくり価格じゃないのには好感を覚え、期待せず食ってみたら意外にうまかったので機嫌がよくなる。

40年近く前父親とここへ来た記憶があり、いくつかしかない良い思い出のカテゴリに入っている。
とはいえ何枚かの静止画のような情景が浮かんでくるという程度のもの。
冬で、滝にはつららがあった気がする。
そこに母親はいなかった事を覚えているけれど理由は記憶にない。
もしかすると・・まあそういうところまで思い出さなくていいんだろう。
甘酒を飲んで非常に気持ちが悪くなったのも思い出した。
下戸というものはまだ理解できず、車酔いだと思っていた。
遠いあの日、あの時の自分に言ってやりたいことももうない。

そのまま帰るのも味気ないのでその辺をプラプラ走っていると
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雲の中にいた富士山が出てきて夕日に当たっていた。
昼間は雲に隠れていて、もう皆諦めて帰ったころに姿を見せるという・・
あんたも悪いやつですね。

記念日と

雨の中プラプラ出かけて。
出かけた先で晩飯にちょっと気取ったような店を探す。
ちょっと高そうだけどここいい感じかなというお店に向かってみる。
この日は結婚記念日であったのだ。
カーナビの言う通り角を曲がって・・・
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暗いのと大雨でよくわからなかったけれど、多分大きな民家の敷地の奥に建っているんじゃないかなこれは。
入り口付近の黒板にコースの値段があり
あっ・・・
とかやっているとすかさず「なかへどうぞー!」の声で引き込まれてしまう。
そりゃそうだよね。商売だもんどんどん引き込んじまわないと帰っちゃうからな。
さほど広くないけれどいい感じの店内、奥へどうぞと言われ・・席に着く。
ハーフコースよりもさらに安価なディナーセットというのが設定されていた。
これも基本とオプションを別々に提示することで金額が小さく見えるというなかなかうまいやりかた・・
もういいかそんなことは。
この際普段食わない様なのにしようか・と思いつつ何故か安定のハンバーグを選んでしまう。
すごく丁寧な感じで飲み物は?と複数回いわれたけど俺は飲まないの。
常識ないように見えるかな?ごめんね。
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自家製スモークサーモンの・・
美味しいよ。

ほかにお客さんは女性二人組。
なんとなく私と同い年くらいだろう。
よくある感じ、プライドの高そうな一人が一方的に自分語りを爆走させもう一人がいい感じに相槌を入れる。
部屋が狭いので会話が丸聞こえなんだけれどまだこのあたりではそんなに気にならなかった。

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ジャガイモのポタージュ。
牛乳感が強いのがちょっと意外だとかなんとか思った記憶が・・美味しかったよ。

BGMはボサノバかな?音量控えめなのは好ましい。
本当ならね‥
自分語りに音量的に負けてしまいうるさいのをカバーしてはくれず・・・

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主役登場。
先ほどのサラダでナイフを使ったらそのままお皿と一緒にもってかれてしまった。
また出てくんのかと思ったけど出てこない。
あれー?とか笑いながらナイフ無しで食い続ける夫婦。
あっちのプライド高い人はこういう人間が馬鹿にみえて大嫌いなんじゃないかと思う。
でもよかった。こんな夫婦で。
そしてハンバーグもおいしかった。

6121.png
デザートはミルクプリン。
スプーンがなかったら笑うなとか思ったけどちゃんとついてきた。
当たり前か。

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コーヒーはパプアニューギニア産豆100%だっけ。
俺はコーヒーの味を評すなんて100年早い感じだけど、
酸味と・・・なんだろう・・何だかわかんないけど何か感じました。
普段クラシックは聴かないんだけど・・という人が一生懸命感想を書いて送ってくれると
本当にうれしいかったりするんですよね。
ちょうどこのコーヒーみたいな感じかな。


この曲、サロンミュージックみたいにも聞こえ、よくBGMでかかっていたこともありましたけれど結構エロ音楽ですよね。
演奏にもよるか。
この曲は作者が若い嫁さんをもらって幸せの絶頂みたいな頃に書かれているんですね。
この楽章は嫁へのラブレターだというような話があって・・まぁそれは素直にそう思っていいと思う。
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曲の最後永遠に続くかのように長く伸ばされ消えていくAの音はAlmaという嫁さんの名であったりするわけですよ・・
別な曲で明らかに故意にやっているAの伸ばしがあったりもするからこういうことを言ってみるわけ・・
こういうのをみつけるも楽しみだから。
しかし、作者がこれをラブレターみたいなもんだといった的な証言しているのは嫁本人しかいないという話もあったりする。
この人は旦那の死ぬ前からよその若いのと良くなっちゃったりしていたわけだけど旦那の死後かなり長く生き、偉大な芸術家の妻としての自分を美化する方向に虚像を作ってあることない事話したらしい。
まあ、よくあるような話でしょう。
多分商売も絡んで、インタビューアーみたいなのや研究者はそれを偉大な芸術家の最も近くにいた人間の貴重な証言として無批判に受け入れてしまった。
そしてそれが伝説となり、この作曲家の音楽を解釈するうえでの欠かせない話だと信じられてきた。
それは今でもそう。
ネット上では伝統的な解釈を強く信じてこの曲は・・・と熱く語る人をよく見かける。
そういう人のが多い・・・ほとんどそういう人しかいない・・・
現在最前線で活躍中の有名音楽家の中にもそういう人がまだ多いかもしれない。
いいかそんな話は。

6123.png

自分語りなおばさんは聞き役に回ることもなく一方的に話し続けて加速し、このころにはもう絶好調。
内容は一貫していて私は変わっているけど優れているというようなこと。
しかしあの聞き役の人はえらいなぁ・・
ああいうのよく見るけれど思うに主張もせず合わせて聞いてあげている側の方が器も大きくすぐれた人なんじゃないかと思う。
いろんな人がいるのが世の中だし、まあ会話なんてあんなもんだろう。
しかしあんまりうるさいのでデザートのころには内容、声の色、喋り方、どれも気に障って早くここから出たいと思っていた。
でもせっかくの記念日だしくだらないことを言ってぶち壊しにするのもと思い冷静なふりをする。
お店を出た後、そのことを話すと嫁もせっかくの場なんだからと気にならないふりをしていたという。


人間というのはいろんな考えや感じ方や表現方法や能力や体力や容姿や・・色々いるのが当たり前だ。
音楽で不協和音というのがあるけれど、あれはうまく使うと魅力的に響いたりする。
そういうのじゃなくて微分音みたいなどこまで行っても絶対に協和し得ない音というのがあると思う。
俺が楽器から音を出すとそういう音程が出ててめーでてけみたいになるんだけど、
今はそういう話じゃなくて・・
俺の人生はほとんどなにをやってもダメっぽいけれど、嫁さんと知り合ったことだけはよかった。
のろけを書きたいんじゃなくて。
どうもありがとう。
よかった。
ほんとによかった。

さだめ

6144.png
今この部分を書いているのは今日。
それはあたりまえか。
勤務先のある人間が会社を辞めると言い出したらしく、その上司や周囲の話を聞いているとどうもその人間の言動は軽い。
やがて出てくる言葉として
「あいつは子供がいないから・・」
まあわかる、そしてそれは俺も同じ。
仕事を辞めたいとは思わないけれど、この人生ここで終わってもみたいなのがよぎった。
しかし死ぬは怖いし、嫌だ。
絶対に死にたくない。
長生きがしたいというより死ぬことが怖い。
怖いのつぎはもったいないか?
もったいないのなら有意義に使えばいいのだけれど、そこがどうもどうすればいいかわからない。
何を言っているのかもわからない。


1週間くらい前のこと・・・
車で家に帰ってきて、駐車場へとバックギアに入れる・・・・・!?・・
なんかやたらにジージー言ってるのが聞こえて外を見ると

6101.png
鳥が咥えた蝉を地面に叩きつけ半殺しにしているところだった。
蝉は断末魔の叫び。
バンバン叩きつけられるからそれに合わせて鳴き声も時々止まる。
かまわずバンバンやる鳥。
だんだん小さくなっていく蝉の声。
写真を撮ろうとするとなぜかスマホが勝手に再起動を始める。
なんだこれしかし・・いつもここぞというところで変な動きをするスマホ・・関係ないかこれは。
多分飼い主が悪いんだろう。

そんなことを言っている間に蝉の声は止まっていた。
あぁ・・逝ってしまったのか・・・
っと地面に投げつけるとは羽根をむしられた蝉の本体は弱くジーっとかいってまだ悲鳴を上げながら転がってゆく・・
それをまた咥えて地面に
だんだん怖くなってきた。
あれが俺だったら・・・
自分が鳥だったらと言う想像は来ない。
無残に引き裂かれる方だ。

本当に無音になったとき、寂しさと恐怖と不安みたいなものが襲って来た。
鳥にとっては普通の食事。
何見てんだよてめーというというところでしょう。
蝉としては人生の総決算を目前に・・


https://www.youtube.com/watch?time_continue=1010&v=WjvHIGdj2DA

メンデルスゾーンの交響曲第3番はスコットランドという愛称がついていてクラシック入門みたいなのがあれば必ず載ってるような曲です。
むかしだと東京タワーと上野動物園みたいな曲か・・ちがうか・・
存在は知っていたし盤も持っていたけどなぜか私が聴くようになったのは40歳過ぎてからだった。
まあそれは今どうでもいいか。

ユダヤ人銀行家のせがれで超絶セレブであったメンデルスゾーンはスコットランドに見物旅行に行ってこの曲の着想を得たという。
次の年にはイタリアへも旅行にいってそこで着想を得たイタリア交響曲というのも有名。
その同じころ今日この子に食べさせるものをどうやって得ればいいのか・・・みたいな人もいたんじゃないかと思う。

しかしそれはそういうものだろう。
名門金持ちのところへ天才として生まれちゃったんだからしょうがない。
そうじゃないところへ凡人として生まれてきちゃったのも仕方ない。
蝉に生まれちゃったのも仕方がない。
俺が俺なのも仕方ない。
赤坂で降りてサントリーホールへ行こうと歩いていると高級マンションみたいなのがありみていると小さな子供が出てくる・・
制服を着たボーイみたいな人が子供のために黒い車のドアを開ける・・
何だあれメンデルスゾーンか・・・もいいか。
そのサントリーホールへもずっと行っていない。
前回そういうのを拒絶してからまた近づきたいと思うまで25年かかった。
これから25年かかるともう生きてるかわからない。
まいいか。

第1楽章の重く切なく悲しい雰囲気の音楽の後、唐突に馬鹿みたいに明るく元気なスケルツォが続いちゃうあたりに苦労なしのボンボン感を感じないでもない・・
こういう所に注目して彼の音楽を批判する向きは当時からあったようだ。
かなり僻みも入っていたのかなと思う。

3楽章も悪く聴くとでっかい工場なんかで昼休み終了時に流れる陳腐なBGMに似てる気もする。
ただちゃんと聴けば作者がやりたかったのはそんな浅い音楽じゃないことはわかる。
この曲はいい曲だと思うし好きだ。
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これを書いたのはその本人かと思うと、この紙は時空を超えて人と人をつなぐタイムトンネルのような・・いや、つながってないか。
几帳面な人だったかもなと思ってみたり。



眠ろうとすると、いろいろとネガティブな記憶がよみがえってしょうもないことを考え続けてしまう。
なかなか寝付けなかったけれどやっと夢と現実のはざまみたいなところへ落ちたころ、
あの蝉が出てきてジージー言ってた。
生きてられるんだからいいだろ
といってた気がする。

雨とカフェ

今日は仕事で新規の客先へ出向いた。お客さんも良い方だったのだけど同行者が明るく健康的で健気な人で、いろいろもらってちょっとポジティブな気持ちになった。
その気持ちのまま暗い感じのブログ記事を書いてあることを思い出してちょっとまずいなーと。
しかし書き換える時間もないのでそのまま。

嫁さんが甘いもん屋に行きたいというので調べるとよさそうなお店はみんな閉店時間が早いんですね。
十分時間もあるのに入る前から閉店時間を連呼されてシラケるような店が結構あったりして。
時間的に余裕のあるお店があったからそこへ。
ここは連休前に来たときには臨時にもう閉店とかいわれて入れなかった・・今日はどうか。
通りに面しているけれどあまりに地味な入口を・・
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前回と同じように通り過ぎる。
前回迂回して戻る細道で一方通行を逆走しそうになり怒られたのを思い出し、今回はいいところに一発で戻れ・・
そんなとこ進歩してもしょうがないけど。

建物の1階が駐車スペースになっていてそこへ車を停められた。
雨にぬれずに車から降りることができてそれだけでもういい気分になる。
そんなに広くもないけれどいい感じのお店に入り席に座る。
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テラス席もあるようだけど今日はずぶぬれだ。
こんな雨の日にテラス席で・・とか言ってみるとどうなるのかな?
通報されるのかな?

メニューをめくりコーヒー、食事・・ケーキ・・
次のページに楽器をもって笑っている人の写真が見えた瞬間にパタッと閉じる。
ダメ人間的な挙動でごめんなさい。
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振り向くとそこそこに見えるピアノとでっかいスピーカー
定期的に若い演奏家を呼んでライブみたいなのをやっているみたいだ。
結構そういうお店を見かけますね。
当然なんだろうけどクラシックではなく。



https://www.youtube.com/watch?v=OjClv3Yxdgk
別な曲がいいと思ったけどいい演奏がYoutubeに見つけられなかった。
自分のもっている音源を・・と言うのは面倒くさいしもうやり方も忘れてしまった。
最近FC2ブログにYoutubeを貼ろうとすると出てくるタグみたいなのが変わってしまって開始時間を指定できなくなってしまった。
調べたけど何だかわからない。
仕方がないから古い形式を手動で貼ったりして。
何でもいいかそんなの。
自分も音楽がしてみたかった。
すればいいだろ!ってのが聞こえてくるわけですね。

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季節のシフォンケーキというのを頼んだら紅茶味のが出てきた。
おいしいね。
カフェモカはなんとかアートが・・
似たようなのを別の店でも見た。あっちのがかわいくきれいだった気もするけどあの店は周りのテーブルというテーブルに食べ終わった食器をずっと置きっぱなしにしておくという驚異的な店だった。
今時、若い子に何かを求めるのも酷かもしれない。
オーナーもあれでいいと思っているのならああいう店なんだろう。
客観的には私の方がいちいち神経質で気持ちの悪いおっさんななのかもしれないね。

そんなことを思い出せば、このお店は普通にきれいで居心地が良い。
驚きの内装とかなくていいから普通に客を客としてみてくれればみんないいお店に見えますよ。


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エスプレッソだっけ・・なんかいろんな蒸気系なものからすごい音がしたりして
そんなのを聴くのもこういうところの楽しみでしょう。
またすごい音がしてきたから多量のお湯でも沸かしたのかと思ったら雨が屋根をたたく音だった。
外はすごい雨。
すごい雨を見ながら自分は濡れていない・・と言うのは幸せを感じられる。
昔のアニメでこういうところから見下ろすと下の方にボロボロの切れをまとったような色白の貧乏人が雨の中強制労働を強いられて・・みたいなのがよくあった気がする。
その世界に自分がいるとすればあの下の方だろう・・

核シェルターとか巨大津波から人を守る施設には定員があり・・
中へ入り生き延びることをあきらめた私たちが見上げたシェルターへの搬器には私を上から見下ろす大嫌いなあいつ・・
ちょっと笑ってる?
あなんだこれ。

でもね、ここにいる間いい気分でしたよ。
いい時間がもてるんだからいいじゃない。
私は、貧民ブロックとかじゃなくて今ここにいられるんだからいいじゃない。
よかった。
ありがとう。

雨の海

雨の中どこにいこうか・・海にでも・・
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あー、
こんな海も悪くないよなぁ・・
青い空と青い海だけが素晴らしい景色なわけじゃないし。
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なにかこう、詩でも浮かびそうな・・
なにも浮かばなかったけど。


https://www.youtube.com/watch?v=RyfPpwZe0_U

この曲、いい曲でしょう。
でも4つの楽章のうち、私はまだ第1楽章にしか魅かれない。
こういう他楽章構成の曲は全部集まって一つの世界を構成する宇宙みたいなものなのであって、どれか一つの楽章だけを切り取って聴くのは間違い・・なんて思っているのにこれは1楽章しか聴かない。
いいじゃないそれで。
何にも聞かないよりはけた違いに進んでいるんだから。


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一見静かに見えるあの海はしかし大きな白い波がテトラポットを洗っていた。
あそこへ行ったら死ぬんだろうな。
まだ死にたくないと今日も思った。
よかった。
海の色・・
遠くで空に線が引いてあるように見えるのは、雲の高さ・・

そんなことを言ってたらあの雨雲はいつの間にかこの辺りを覆っていた。
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雨に濡れながら砂浜を歩き、東屋の下へ入ると途端にものすごい雨・・
カラスには屋根という概念はない訳か・・じっと耐える。

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あっ、少し明かりがさしてる・・
でもそのまま晴れることはなく、ありがちなハッピーエンドな展開にはならなかった。

雨が少し弱まるとカラスはどこからともなく現われたもう一羽とじゃれて遊んでいる。
いいね、楽しそうで。

夏の明るくて活気のある感じの海は見てると気が滅入る。
歓声が聞こえたりするといたたまれなくなる。
何時からそうなのかを考えるとはるか昔まで戻る。
端から見れば失敗でも生まれた以上は生きていく。

こんな景色がいい景色だと思ってもいいじゃない。
こんな人生がデフォルトな人がいたっていいじゃない。

「大丈夫、あなたは今晴れてないけどもうすぐ晴れるから・・」

なんで、晴れに持ってこうとすんの?
なんで間違ってることにしちゃうの?
まあ、それがあたりまえですよね。
好意的に励ます気持ちで言ってくれてるんでしょう。
正しいことを教えてくれているんでしょう。
一生懸命何とかしてあげようとしているのかもしれない。
晴れのほうがいいに決まってるよねそりゃ。
でもそれ、若い誰かを追い詰めているかもしれませんよね。

正しい事というのがすべての人に適用でき、またされるべきだというのが世の中。
でも曇りを生きてる人はそんな中をずっと頑張ってきてるからそんなもんじゃ簡単につぶされないですよね。
そうでしょ?
どこにいるか知らないあなたへ。
こんなもん読むこともないだろうけど、
がんばろうね。

なんだこれ。



雨にぬれたりしたけれどいい世界といい時間だった。

トンネル

落石、落枝をよけながら県境を越える林道を登っていくと、もういいよつかれたというころに峠の長いトンネルがあらわれます。
昔逆方向から一度だけ来たことがあった。
例によって昨日のようでもう10年以上前だったりするんだろう。

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林道だしかなり山深いところで電気なんか引かれているわけもなくトンネルの中は真っ暗。
徒歩だと怖いかもなぁ。
この日は晴れていてここまで夕日を背に登って来た。
トンネルを抜ければ夕日に焼かれた驚きの絶景が待っているはず・・・

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あれ・・・
いいね、またしても雲の中。

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雲というか霧がトンネルの中にどんどん吸い込まれていく。
なんだこれ・・
ちょっと怖いような。

このままこの場を離れるのは惜しい気がして
車を方転させてもう一度トンネルに入って向こう側へ行ってみたりして。
先ほどから数分しかたっていないのにようすが全然違う。
気温が下がったせいかトンネル内は霧が立ち込めておりヘッドライトの明かりで目の前は真っ白となり何も見えない。
フォグランプもへったくれもない。
明かりを消せば真っ暗だ・・当たり前か。
先程は出口の明かりが見えていたはずなんだけどなぁ。
目の前にわずかに見える白線を頼りにゆっくり進んでゆく。
こんなところ誰もいるわけないのはわかっているんだけど、クラクションでも鳴らしてみようかと・・・
思ったけど1度鳴らしたらだけなのに2度聞こえ・・みたいな想像が走って怖いのでやめた。

ラベルの「クープランの墓」からメヌエット

https://www.youtube.com/watch?time_continue=917&v=Wz165MCij6c
なんか中間部は足元を探りながら進むトンネルみたいでしょう?
そうでもないか。
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トンネルを抜けて明るくなってもまだ何かまとわりついて売るところが私は大好き。


昨年、これから自分は長いトンネルに入るだろうみたいなことを書いた気がする。
思ってただけで書いてないかもしれない。
どっちでもいいや。今私は人生的なトンネル内をすすんでいる気がしてる。
傍から見たらまた馬鹿な事言ってるなというところでしょうがいいじゃないブログだし。
すすんでいるのかな?
出口は見えない。
どこまで続くのかもわからない。
でも進まなければ何も変わらないとは思う。
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あんな光景を見る日が来るだろうか?
待ってちゃいけないのはわかるよ。
手探りで這ってでも進めとかでしょう。

晴れた側には車を止めるスペースがあったので降りてプラプラしてみる。
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トンネルの写真を撮ると
わっ!
ブロッケン現象?
俺に後光が出ちゃってるよ・・ちがうか。
こんなものを見て和む。

中から霧が出てくる・・
このトンネルは、何かを私に教えてくれているような気がする。
なにかはわからない。
お前自分で考えろという事かな・・
よくわかんないけど敵意は感じない。
そんなに悲観的にならなくてもいいのかなという気がした。
ありがとう。