雑踏

昔々、道路に車なんていない時代は道端に小さな鉄道が敷かれていていました。
今じゃ信じられないけど京王だって道路の真ん中を走って新宿駅に入ってたんですよ。
そんな田舎鉄道は昭和30年代くらいにほとんどはがされてしまいましたが、江ノ電が一部道路上を走ったりしているのはその名残だと思う。

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この時、電車は停車していて警笛鳴らしまくり。
左の白い車は電車をよけているつもりなんだけど電車の車両限界内に少しはいっちゃってるんでしょうね。
電車の運転士が車に向かって何か言ってる。
そこいるとあたっちゃうから!・・かな?
ということで車は電車のわきを通って前へ進んで行った。

この車のひとは多分悪気も何にもないんだろうけど、
世の中なんで俺がよけるんだお前がよけろよみたいな人がいっぱいいるでしょう。
でも電車はレールに乗っかって走るという構造上よけるというのは絶対できないんだから、車がよけるしかないよねぇ。
文句言おうがあばれようが電車はよけることができません。
わかりやすくていいよね。


バルトークの中国の不思議な役人という舞台音楽があるんですが、全曲版が派手で面白い。
クラシック音楽だけど、田舎の自然とかそういうのとは無縁。
冒頭、都会の雑踏。
行きかう車。クラクションが鳴らされ、人を気遣う優しさとか温かさとかそんなものは一切ない世界。
金管が散々吠えてるのはクラクションでしょう。
複雑にいろんな音が重なるように書かれていて、演奏によってどこをどう浮き立たせるかがことあるためいろんな演奏を聴き比べてると楽しいです。
楽しいけど殺伐としすぎ。
バルトークて感じがしますよね。

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弦楽器がやっていたうねりみたいなものが木管に受け渡されるところなんかもう街がひっくり返って何かとんでもないものが吹き荒れちゃってる見たいでしょう・・どうなちゃってんのみたいな・・・
さらにその先

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ここでオルガンのペダルが乱入。
ここは演奏によっていオルガンのがそもそもないものとか出てもさっと引いちゃうものとかいろいろだけど、デュトワMSO盤はオルガンを思い切り強調しています。
もう巨大武装電車みたいなのがみんななぎ倒してるみたいな・・
舞台の内容からするとちょっとおかしいけどね。

しかしこのパントマイム中国の不思議な役人はめちゃくちゃというかものすごい内容を持っています。
売春とか強盗、殺人、めった刺しとかそういうのですよ。
挙句に殺されてるのになかなか死なず青白く光りだすとか・・
作者はこの筋書きを大変気に入っていたらしく、バルトークって不幸な人だったのかななんて思っていた。

でも息子の一人が書いた本を読んでいたら普通の勤勉でやさしいお父さんの姿が描かれてあった。
そうかぁ・・
よかった。

バルトークの自演を聴いて思った

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バルトークのピアノ協奏曲第2番、自作自演があったので聴いてみた。

SPですね。そりゃそうだ1938年の録音みたいです。初演から5年後。
昭和13年ですか・・
このころの録音技術がどんなものだったのかはよく知らないのですが、音的にはピアノだけを狙っていてオケはおまけ的に聴こえればラッキーみたいな感じ。
純粋な観賞用としてはあれなんでしょうが、逆にピアノだけ浮き出て聞こえるのが面白い。
ピアノが好きな人に言わせればいろいろあるんでしょうけれど、私の素直な感想は、すげー巧い・・・
自作自演にありがちなぶっきらぼうでクールすぎみたいなのもない。
こんなもの残してくれてありがとう。

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第2主題が歌ってる。

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ここもすごい・・
なんかこう・・疑似古代ギリシャ・・みたいな感じの音楽だと思ってるんだけど、その色を強く感じる。

終楽章のコーダみたいなところ・・ものすごく速い・・
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いつもは聞き逃してしまうけどこのあたりのピアノのうねりの中に第1楽章第1主題が隠されていることがはっきりわかる・・

色々面白いね・・

もう一つ思ったのはSPの盤が終わると一回音楽が途切れてしまう・・5分くらいなのかな・・
戦前のワルターとかCDも聴いたけど、うまく編集でつなげてあるのであまり意識したことがなかった。
SPってこんな感じで盤を変えて聴いていたんですね。
ワルターとか昔の指揮者が録音で全然リピートをしないのがなんとなく納得できたような・・


全然話が飛びます・・私は音楽再生で音の立体再生みたいなものに強い興味があります。
マーラーという作曲家(に限らず多かれ少なかれみんなか)の作品は何がどの位置で鳴るかということまで音楽の重要です。それを再生して感じたい・・
ということでモノラル時代にも素晴らしい演奏があるらしいことは知っているのですが、所有している音源の大半はステレオ録音です。
どのレーベルもだいたい1957年くらいからですか・・ストコフスキーのが1954年でしたっけ?

調べてみたら電気的なステレオ再生の技術についてはについては19世紀には発見されていたみたいですね。録音よりずっと前から電話みたいなのはあったんですよね・・
1881年電気博覧会の会場でオペラを中継する企画があり偶然に?そこでバイノーラルの原理が構成されていて聞いた人々を脅かせたなんて言う記述が見つかりました。
すごいよねーかなりびっくりしました。
ただ、それを記録し再生させる技術と商業化みたいなのには半世紀以上かかってしまったのか・・

モノラルでも、
歴史に名を遺す大作曲家の自作自演がいろいろ残っていて興味深いですよね。
自作自演っていうのは意外によくないもんだという話があります。
ラフマニノフが自分の曲だとどうしても控えめな演奏になる(ちょっと違うかも)みたいなことを言ったというのをどこかで読んだ気もします。
でもとりあえず面白いですよね。プロコフィエフとか動く映像も残ってて・・
蝋管によるブラームスの肉声とピアノ演奏っていうのも有名ですが、実際ほとんど聞こえないんですよね・・聴いてみたかった・・
一番聞いてみたいのはマーラー。
円盤式レコードの発明が1887年で蓄音機製造販売会社「グラモフォン」の設立が1895年だそうですから、時期的にはマーラーも間に合ったのかなぁ‥
まだ電気録音ではなくてラッパ録音だしまだオーケストラの録音なんて言うのは無理だったんだろうなぁ・・
ピアノロールも聞いたけどどやっぱりオケだよなぁ・・
きっと聴けないで憧れているからいいんでしょうね。



超絶技巧もいろいろだ

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普段は音楽部屋でスピーカー間に浮かび上がるオーケストラをを凝視しながら音楽を聴いています。
ヴィルトゥオーソ系ピアノ協奏曲なんかは映像で弾いてるのを見てるのも楽しいですよね。
実演だと意外に見えないし・・見た目だけならこっちのがおもしろかったりして・・
ユジャ・ワンが弾くバルトークのピアノ協奏曲第2番・・自分で譜めくりしながらガンガン叩いてくのが面白くて・・
楽譜、見てどうにかなる情報量じゃないと思うんだけど・・どんなふうに見えていて何見てるんだろう?
一瞬空いた片手で楽譜めくってくのが面白い・・そんなのおもしろがる所じゃないでしょうけど。

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ピアノが黄色い声を出すと管楽器が答えるみたいな場面で
みてたらトランペットがミュートを片手に吹いてるのが写っていて、ミュートつけたり離したり・・
ポップスとかジャズみたいなのだとこんなの日常茶飯事なんでしょう?
クラシックだとどうなんですか?
自分は面白いと思っちゃって・・

この曲もいいですよね。
バルトークも作曲家であると同時に優れたピアニストでした。
バックハウスにコンクールで負けたんだっけ・・
この曲は自分のために書いたんですよね。
最初とっつきにくい感じがしていたんだけど、ラフマニノフみたいな可憐でわかりやすいものすごさとは違う方向にすごい曲で病みつきになる。
この人も人生暗いイメージがありますけど・・音楽家にはならなかった息子が書いた本を読んでいるといいお父さんだったみたいですね・・

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第1楽章第2主題
下降アルペジオなんて昔からありそうだけどあんまり見ないですよね?
そういえばなんで無いんだろう?

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ここみたいなピアノは打楽器だ!っていうのとこが好き。

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ピアノが主題の反行形を弾き始めて・・管楽器がなんだかすごいカノンになっていて・・
楽譜の風景が面白いところですよね。
ハ長調っぽい楽譜だけどこんな中身詰まったのをパワフルに高速で弾いてすごいことなんでしょ?


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第2楽章
ティンパニのグリッサンドもバルトークの音楽の特徴ですがやってますね・・
もっとやってる印象があるんですが楽譜を見ると意外にもここだけ・・


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2楽章
これ黒鍵と白鍵と掌でたたくみたいな・・・

所有しているアシュケナージ ショルティ指揮 ロンドン・フィルハーモニーのCDはなんでか知りませんが、第2楽章のトリオに入るところでトラック3に入ります。
第2楽章が終わって第3楽章に入るところには何もなし・・
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なんでだろう?
ミスですよね?深い理由があったり・・はしないよね。
このCDでこの曲を初めて聴いたので最初混乱しました・・
3楽章で2楽章が回想されるのかな?とか訳のわかんないことを考えたりして・・
ショルティーはもともとピアニストで、バルトークのレッスンを受けたこともあるんだって・・