神様と私と楽器とレッスンと太陽

何時からだったか長く非人間的恥さらし大会みたいだった楽器のレッスンだけど、先日は普通の楽器のレッスンが進行した。
まさかそうなると思っていなかったので驚く。
久しぶりに音楽の喜びに・・
・・でも私の場合はここで喜んで見せてもしょうがないと思う。
でもがんばります。
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ここには芸事をやる人を見守るというお地蔵さんが。
でもなんかこう・・合わせる顔もないというか・・
峠を超え山を下り、行こうと思っていたところはドアを開けると人であふれていたのですぐ退散・・
どこへ行ってもなんだお前?といわれる気がするのは、実際そんな人間でしかないから。
もういいやと山道みたいな海岸道路を走り、いつも眺める場から海でも眺める。
曇り空だね、さえねーな。
隣で嫁さんが
太陽が池に入ったとかいってる
え?
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あほんとだ。

ラヴェルはピアノ協奏曲を自分で初演しようと考えていたようだ。
周りは、それはまずいことだ思ったらしい。
結局諦めたみたいだけど自分で弾きたかった第2楽章は心情告白なんでしょうね。

https://www.youtube.com/watch?v=OjcLbtCA2to
強く訴えるのではなく内側へ向かいその心を、誰かに読み取ってほしいみたいな。
ラヴェルは一生伴侶を持つことがなかった。
当然子供も。
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非情にシンプルに聴こえるこの音楽だけれど私は聴いて感じるものと楽譜の間に大きなギャップがあって多分死ぬまで埋まらない。
楽譜の拍で感じようとすると、自分が聴いている音楽とは別の世界や時間が流れているような気がしなくもない。
でもそこには私はいなくて、私の中に入ってくる音楽は私が今感じるもので・・
世の中、わからないことだらけだ。
正直全部わからない。何もわからない。
誰にも理解してもらえないとか何もわからないとかいう絶望的な孤独の中で探し当てる唯一の理解者のことを、神と呼んだりすることがあると思う。
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神様が・・
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近づいてきて・・
そんなことを考えてたらあの池の中ん中から波紋が広がるのが見えた。
魚がはねた・・にしてはずっと続いて・・
神様か?

ちょうど40歳になったころ、自分の人生は失敗なんじゃないかと精神的に不安定になりどうにもならなくなった。
しかしそれが何かしようという行動を引き起こすトリガになり、結局ダメだったけれど不妊治療をあきらめずにとか、楽器をやるんだと人が大嫌いなのになぜかアマチュア吹奏楽団に入団しちゃってとか。
それも結局何十年も封印していあった楽器も人間も何にも対応できないダメ人間性を暴て終了。
しかし諦めてもしょうがないので今また別な楽器に挑戦中・・
それで言いたいことはね、
40になって心が暴れだしたのは車で峠を超えたあたりで突然頭の中に現れたある映像がきっかけだった。
何の前触れもなく突然現れたそれは、そんなに重要だと思わなかった昔の記憶。あの時あそこで・・・からはじまって。
そしてその映像の中にこの楽器が登場してたのね。
その時は気付かなかったけれど今それは神様が
お前の人生何もなかったことにしたくなければこれやってみなさい
と言ってくれてると、俺は本気で思ってるの。
もちろん自分もこの楽器が好きでやってみたいからだけど。
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いいから帰ろう。
まだ生きてるし生きてくよ。
もしかしたらいいことあるかもって、ちょっとだけ思ってるよ。

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人生は思い込みでチューブ

あの店に行くなら連休中にしようと思っているところがあった。
どこも劇混みなはずなのに
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さっぱりとしたこの静けさ。
いたお客さんは1人だけだった。
いつ来ても空いていてありがたい。
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料理がまずいとか、ボッタくりとかそんなことは全然ない。
美味しいし良心的な価格、接客にも何の不満ものない。
謎のガラガラ感・・
でも通りがかりに除くといつも窓からお客さんの姿は見える。
ちょうどいいくらい固定客をつかんでるのかな。

BGMは相変わらずショパンの名曲集みたいなのがループして・・
あ?でも盤が変わったのかな?

https://www.youtube.com/watch?v=SvcSjzXcvqw
これは流れてなかったけど。
一人異国異文化の中へ出てって勝負しようとしたショパンにとっても故郷の音楽は血や肉みたいなもんなんでしょう。マズルカはワルツよりずっと多いですよね。
でも私はなぜかあんまり魅かれることなくいまだに全曲をちゃんと聴いてない。マズルカとは何なのか、ワルツとどう違うのか・・どこかで読んだ知識棒読みじゃなく自分で感じること・・はなんとなくあるけれど聴き数が少なすぎてちゃんと説明できない。
別にそれは落ち度でも何でもないから恥ずかしいような書きようでなくてもいいんだと思うけど、何書いててもこんなこと書いちゃったら・・とか思うのも病気だな。
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聴き手はボーっとしてたって成り立ついい加減な立場だけど、弾く人にはそことても大事なんでしょ?
クラシック音楽を興味を持って聴くようになったのは実際中学二年生だったのだけど中二病みたいなので俺がショパンなんか聴いたらおかしいと思ってたのでCDを買ってみるのは少し遅れた。
これはとっかかりに買ったいろいろ詰め込まれたお楽しみ弁当みたいな一枚の中にあった。
10代の頃に聴いた音楽って理由に関係なく頭に焼き付いて一生頭の中で鳴り続けるのね。
途中聴かなかったからか久しぶりに聴くと、あの頃に見た光景がふと脳裏に浮かんだりする。
戻りたいなんて間違っても思わないけれど、大きな時間が過ぎ去たんだなぁという気はする。
同時に残り時間も意識するようになってきたなにかこう・・
接着剤とかムヒとかが入っているチューブ。
中身が半分以上なくなっちゃって後ろの方はもうペッちゃんこになっているチューブみたいな感じ・・
でもまだ残ってるよ。
残ってるのに捨てちゃわないようにしないと。

チューブといえばシーズン・イン・ザ・サンが流行った年、テレビでやったのをテープに録って聞いてたような記憶が少しだけある。
私は中学一年でまだクラシック音楽は知らなかった。
思い出すと笑っちゃうのは聞きながら自分にもこんな未来があるのかなと思っていたような気がすること・・
笑っちゃうと書かずにいられないのは幼い自分が微笑ましいから・・ではなく、他人から笑われることへの防御みたいなものでしょう。
そのころもう自分がそんなのを好んで聴いてると人にばれたら笑われると思い隠そうとしていたような記憶もあったり。
もう少しするとクラシック音楽を知り目覚めたのだけど、ほぼ同時になぜかいいことが続き自分に自信を持ち世の中も自分も自分の未来もみんな明るく見えた時期があった。
今まで自分は周りから蔑まれていると思っていたのはみんな勘違いだったんだ、俺は卑屈になる必要はないんだ!そう思ったの日のことを覚えている。
革命的に自分が変わるのを感じ、明るい未来に希望を持った。
明るい笑顔が笑顔を呼びどんどん好転させていくような人を時々見かける。
僅かだし勘違いだったかもしれないけれどあの経験からそういう人がどんな心境なのか、何が起こっているのかわかる気がする。
短いけれど間違いなくあったそれが崩れだしたのは突然で、止める方法もつかまる所も見つけられないまま短時間で私は人ではなくゴキブリか排水口のぬめりになった。
今は自分を人間だと思っているし人でなしと言われればお前がだろと思うだろうけど、30年たっても明るいあそこは遠く戻れない他人事のまま。
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ちょっと旧式なエアコンがフル稼働していた。
入ったときは涼しかったけれど飯を食って血が回ると暑い・・このエアコン、灯台下暗しみたいに近くには風が来ないので暑い・・
多分ここ出来てから一度も壁紙張り替えたりペンキ塗ったりとかしていないと思う。
きれいに掃除はされて不快感はないけれど、こうして部分に注目するとなかなかくたびれてはいる・・
暑い時
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ランチについてくる冷たい紅茶がありがたいね。
お盆期間はランチがありませんみたいなことは書いてないし、
そんなこと言ったってしょうがないような、知っている人だけが定期的に通ってくるお店なんでしょうね。
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一人で食べてたお客さんは営業かな・・そういう人が通う定食屋的な側面も持っているんでしょうね。
若干くたびれているように見えなくもない黒いレースのカーテンが外の殺人的な日差しを和らげてくれる。
遠くの方ほど波打ってって、こっちは冷風がきてますよーエアコンの近くに座ったあなたはハズレーって。
人がいないと安心できるのなんて・・まあいいや、今度はあっちへ座ろう。

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世の中処刑場

最近暑すぎるせいか蚊が全くいない気がする。
暑いのは嫌だけどその点だけ見ると快適でありがたい。
お盆休みに入ったところくらいだったかアジア系料理みたいな店に行ってみた。
女性ばかりでいっぱい。
テーブルの隣に本棚があり、いくつも置いてある本を見るとどうもこのお店はベトナム狙いらしい。
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アジアンガーリックポークというプレート。女性基準な量と思ったけれどゆっくり食べればこれで十分だった。
食べるとおいしいよ。おいしいけど豚のみそ漬けみたいな和食という味でエスニック感はない。
でもそれでいいと思う。
本当に異国情緒豊かな味だと俺は食えないと思うから。
トマトの上に乗っている三つ葉みたいなあれはパクチーであろう。
今のところ私にとってパクチーはどくだみのようにしか感じられず難しい課題だ。
嫁さんのカレーはココナッツミルクとパクチーと何だか猛烈に辛い何かと謎の香辛料と・・・江戸時代からの薬壺を開けて舐めたような味がした。
でも、いいのである。
思えば昔はマンゴーも自分にとっては異国感がありすぎな味で食べられなかった。しかし長い時間をかけていつの間にか食えるようになり、今は複数の飲み物からマンゴージュースを選ぶまでになり・・
無理やりでも何度も食っているといつか急にその良さに気付いて美味しいと思い始める可能性があると思う。
音楽も同じ。意味不明な騒音の連続にしか聞こえない曲も何度も聴いているとふとした一瞬に耳が留まり、そこをきっかけに急に曲への理解が進んだりする。20年目くらいで急に内容が見通せて好きになった曲もある。
真っ暗だったところに小さな明かりがともって何か見えたかと思ったら、急に日が昇っちゃってすごい景色が展開したみたいな感じ。
時間をかけてゆっくりと構えればいいのだ。
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昔から何でも覚えるのに人より時間がかかるという事を自覚してきたけど、何にもできないわけじゃなくて時間をかければできるものも・・・
でも楽器やろうとして思うのはただ時間をかければいいというものではないらしいという事。
一生できないのではないという考えに変わりはないのだけれど、何かの工夫なしには永久に前へ進まない。

少し前のことだけど、楽器のレッスンへ向かう途中これから処刑台に向かうような気分と覚悟になっている自分に気付いた。
いつまでたってもかけらもちゃんとできない自分は処刑されてしかるべきみたいな・・・
即座に頭の中で断頭台への行進という曲がループして笑った。

https://www.youtube.com/watch?v=3iMsnCG3N3w
大変有名なベルリオーズの幻想交響曲だけど、嫌いと言う人も多い。
どこに面白さがあるか焦点の合わせようで違って見えると思うけれど、どう感じるかは人それぞれの自由ですよね。
時代背景から考えてもオーケストレーションが二世代くらい先を行くぶっ飛びアイディアだらけなのが笑う。作曲面でも終楽章なんか笑っちゃうけどね。
3楽章の終わりにティンパニを4人でたたいて雷という部分がやたらに有名だけれど、ネタ臭いというか正直聴いていてあまりおもしろいと思わない。
それより次の第4楽章からティンパニが常時二人体制となってとなって猛然と叩き始めるのが面白い。
まだペダルティンパニなんかなかったころにいろんな音を扱おうとすると二人必要だったとか言う以上のことをやっていて・・
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旋律的な動きをするのもそうだけれど、
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最後は3人で三和音をやっていて、ありそうでないというかこんなの異常事態でなんだこれ!とか言って喜ぶとこですよこれは。
でもそう思って聴かないと聞き流しちゃうでしょう?
実際ここは協和音というよりゴォーみたいな轟音が聴こえてくるんだけれど、実演でみる三人の奏者の撥が動いている様子は視覚的にもかなりの衝撃を受けると思う。
歌劇場指揮者としてワーグナーを振って影響をうけたマーラーだけれど、コンサートでは幻想交響曲を他と比べずば抜けた頻度で振ったようだ。
大好きだったんでしょうね。
彼の交響曲第2番、特に終楽章で
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ここなんか自分もやってみたかったんだろうなぁ・・と思ったり。
マーラーはその後も2組のティンパニを駆使する曲を書いているけれど、一番ティンパニで遊んでいるのは2番の5楽章だと思う。
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ここは当初から特別な音を響かせたかったらしいけれど、ティンパニに音階をやらせようと思ったのは後からのようだ。
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もう一回これの最初の音は重音みたいに書いてあって、両手の撥で同時に叩けという意味にも見える・・・
でまたマーラーは4番の3楽章で
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ティンパニに両手で同時に叩かせることで通常とはまたく異なる特別な場面だと視覚的に教える演出をしている。

ここは断頭台の上に据えられていよいよというところでしょう。最後の音が消える瞬間は首が落ちたところ・・
次に目覚める瞬間がいきなり笑えるし、その後もずっと・・・
とこういうの書いても誰が読むんだろうと思うけど、書いてて自分が楽しいからいいの。
この楽章は音色旋律とか冒頭からコントラバスが何だこれとかいろいろあって興味が尽きない。
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女性だけで動かしているらしいこのお店、親しく友達みたいな間柄なのかもしれないけれど客に聞こえるような位置や音量で話していいことと悪いことがあ・・・といちいち気になる私は無駄に嫌なおっさんですね。そんな人来なくていいというところでしょう。
心が満たされないから人の粗ばかり気になっちゃうんだと思う。
二人でやっているのかと思っていたけれど、帰り際階段を下りているとすれ違った何人かのお店関係者らしい人の笑顔でのあいさつが気持ちよく、ネガティブみたいなのが一掃される。

詳細は書けないけれど最近大きな出来事が身近で起きた。
私がじゃないけれど他人事とは思えないし思ってはいけないんでしょうね。
どんなに強い信念をもって自分は正しいと主張しても、全体の意に添わなければそれは間違いとみなされ本人もろとも潰され流され排除されてしまうのが人間社会というものでしょう。
・・・あたりまえか。
そしてその先にあるのはもう二度と這い上がれないような奈落の底だったりする。
今足元にあり安定しているように見える地表は、すぐわきで谷へ向かって垂直に落ちているような狭いものなんじゃないか。
世の中も人生も、常に処刑場に直結した法廷みたいなものかもしれませんね。
全く予期していないのにふと気づけば被告人席に座っている。
対応を間違えば驚きの取り返しがつかない決定がなされるかもしれない。
媚び諂うではいけないと思うけれど、でも常に自分で自分を謙虚に監視していないと世の中リアルに怖いと思う。

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富士山と夫婦

富士山も車で雲の上みたいなところまで行けるのだけど、そういうところはこの時期は規制中。
何時でも行けるあたりじゃ大して涼しくもないだろうけど、
いってみようか
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晴れていればこの先に頂上が見えるんだろうなぁ。
そんなに標高は高くないので別世界感はないけれど、
曇っているせいかそこそこ気温は低くて22度くらい。
湿度があるので涼しいねーまでは行かないけれど、ふもとに比べれば・・
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標高もないので眺めはあんまり大したことな・・
わーすばらしー!
こんなけしきみたことないわー!
でっかい声で叫ぶおばあささんが乱入。
あの人きっと何が見えてもああいうんじゃないかな・・
いいね、そのほうが絶対いいよ。人生も素晴らしいはず。
都会の・・東急沿線の‥よくわかんないけど若いときは綺麗だったんじゃないか的な・・
後からいやいやついてくるあのお爺さんはきっと旦那さんでしょう。
でっかい一流企業で鬼の部長で通ってた人という感じ。
帽子のゴムひもをしっかり首にかけて・・苦虫をかんだような顔ってああいうのだよな。
お婆さんが仮設の展望台にのぼろうとすると、
やめとけ!はぐれたらどうするんだ!
あたしいくわー!
おい!やめろ!
ヒマラヤの氷河でも渡るのか・・
万事があんななのかな?
部下も、息子さんも、みんな大変だったんじゃないかなぁ・・
夫婦って色々難しいよね。
今は楽しそうだけど、あの歳までいろんなことがあっただろう。
今はやたらに明るく見えるあのお婆さんだって、ずっとあんなであったのかはわからない。泣いている日々もあっ・・大きなお世話だな。
最後までわらって一緒にいられたら勝ちですよね。


https://www.youtube.com/watch?v=Oyb0Bl8T_Gk
第2楽章はオーロラでも出てそうな北欧の夜という感じでいいですね。
これを聴くのは30年ぶりくらいかも。
第1楽章は中学の音楽の授業で聴かせることになっていたと思う。
学校の音楽の授業がきっかけででクラシック音楽に目覚める人というのは人口の何%くらいいるだろうか?ppmくらいなのかもしれない・・いまはもうそんな授業もないんだっけ?
クラシックを聴き始めの頃はとにかく少しでも知っている曲がわかりやすく聴きやすかったのでこれもやたらに聴いた。
教科書みたいなのに第1楽章の提示部くらいまでのピアノスコアがついていて興味を持って眺めた。
中学生に向けて弾いてみろという事な訳はないので、音楽ってのは見て読んで探って調べて考えて聴くもんだぞってのを教科書が教えようとしていたのかな?
違うのかもしれないけれど、私にスコアを読む楽しさを教えてくれたものの一つはあれだった。
そして、ピアノも弾けないし楽譜も読めないのに私はそれをたまたまあったエレクトーンで弾こうとしていた・・
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もちろん弾ける訳なんかないんだけれど、なんだか楽しかった。
あれも夏休みだったような気がする。
本当はそんなことやってないで外に出ていろんな人間と・・まあ仕方がない。
楽器の練習中音を取るために電源を入れている電子ピアノの鍵盤に手を置いてみると、手が覚えていて30年前に弾こうとしたものを勝手に弾いて驚く。
あほかってなところだろうけど、何だか懐かしいな。
その後この曲を聴かなかった理由も含め今聴くといろいろと思う事があるのだけれど、そういうのはいちいち言わなくていいんだと思う。
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外国人というか中国人が結構多い。
英語で会話する若い彼らは学生だろう。
中国は人々がはっきりと2極化していて大学行って勉強できるとか、海外旅行へ来るようなのは裕福層の人間だそうだ。
越えられない壁は、ずっと越えられないままのような話を聞いた。
でも中国人の通訳によると
いえそんなことありません、教育も受けていないような田舎の農民もマンションの転売なんかで金は持っていますから団体で日本へきて恥ずかしいをさらして・・みたいなことを言ってた。
そういう彼は裕福層に属している。仕事でなければ海外なんてこれませんよと言うけれど、でも日本へ留学していたことがあったわけだ。
そんなのどうでもいいいけれど、人間も世の中も音楽も想像以上に複雑で奥や裏があると思う。ないか。
ちょっと見たり聞いたくらいで真実を知ったような気になるのは全然違うんでしょうね。
もっといろんな国へ行っていろんな人と直接話していろんなものを見てとかしたかった。
したけりゃすればすればいいだけなんだろうけど。
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家へ帰ってきて、この日の富士山。
こんな毎日富士山を眺められるところにいるのに実はあの山の途中までしか登ったことがない。
ふと、今行かないと体力的に本当に一生いけないくなっちゃうかもなと思った。
年齢的にもう間に合わないと気づいて愕然としたのは子供のことが最初だった。
あの富士山はずっと昔から変わらずあの絵であそこにあるんだろう。
自分はあとどれくらい見ることができるだろう?
その時、嫁さんはいてくれるだろうか?
いいと思ってたのに実はそうじゃなかったと気付いたときはもう取り返しがつかない・・みたいなのって結構あるもんね。
気を付けないと。

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ダメ人間の構造とトマト

私のやりたい楽器はやっていると口の中が切れることがある。
肉を切ってしまわないように歯に何かを被せる工夫をしている人がいて自分も一度やってみたのだけれど、それをそこに置いとくことすらまともにできない極度の不器用さに驚き・・もしない。まあそうねみたいな感じ。それからやってない。
口の中が切れると痛い、トマトなんかは滲みてつらいことがある。
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嫁さんが急にラーメン屋の名前を口に出したので行ってみた。
イタリアンの発想をラーメン化みたいなコンセプトでよくみかける新規店とは一線を画す。隣には女性の一人客。
冷たい麺はないかと探すと一品だけあった冷たいトマトつけ麺というのを食った。味は見た目そのま・・すごくおいしかったよ。
写らなかったけど艶々と輝く麺はうちじゃできないと思うし、暑いのに湯を沸かして茹でるとか片付けるとかしなくていいというだけでもごちそうなんだもんね。
しかしかなり気を付けたはずでも絵に描いたように赤いスープで服を汚すのね私。・・いいけど。
素敵な時間をありがとう。
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私、自分の体の状態を把握しコントロールする機能みたいなのが著しく劣っていると思うんだけれど、
楽器で人間失格みたいになりながらやっててふと持ったのは
1という動作をしなければならないとき、私は説明を受けるとどうもそれを
2376√768×675.8π/sinθ+・・
みたいな複雑で壮大なものがあるのだと受け取ってしまうようだ。そしてそれを必死になって実行しようとする。
だけど実体としてそんな受け皿はないから意味不明な空回りの結果マイナス73みたいなのが出力されてんのね。
実際必要なのは1だから子供でも一瞬でやってしまう。
そして私は何か月たっても虚数域みたいな所でわけのわかんないことをやってるから周囲は
あんたおちょくってんのか?
・・・思い出せばこの感じは楽器に限らず昔から何度も重ねられ悪臭を放ってきた記憶でもある。
もうちょっと書くと
1に偶然たどり着いたり強制的に1の状況を教えてもらってできても、今度はそれを把握して固着するとことができないらしく5分もたつとまた幻の1を求め√345.1×2!×・・とかやりだすのね。
感覚神経もおかしいけど物の感じ方や考え方もおかしいみたいだ。
成長に合わせ通常行われるべき動作や訓練をしなかったからだろうか?
一度私の脳や神経回路にUSBみたいなので接続して、内部構造を客観的に診断してもらいたいなぁ。
ハード的にはどこもおかししくなく性根が腐ってるだけです・・とかだったらどうしよう。
むかし就職活動でSPIというのを受けたら客観的に出るものが出ちゃった。熱意は買うんだけど、この結果ははどうしても・・
あれからいろいろあったけれど普通に会社員として問題なく仕事をしていることにはなっているわけで、そこはありがたいことです。

あなた最初は吹けてたはずなのに、どうしたんですか?なんて言われて・・どうしたのか知りたいのは私もです。
子供が拾える1を、私はもしかするともう永久に見つけられないのかもなと思いながら今これを書いてる。
こんなこと書いても傍目には馬鹿の一言でしょう。
やる気のない人
いい訳ばかりでちゃんとやらない人
人の話を聴こうとしない人・・
実際そうなのかもね。
でもねいいの。
昔から自分でもなぜそうなるのかわからない意味不明な不具合に対して言われ続けたなんでおまえそんななの?はいいとして、ふざけてるのかとか、人のいう事を聴かないからだろとか殴られただとか・・
それらを自分もまともに受け取っちゃってきたから今のこのいかれた超絶自己否定思考と人間拒否症みたいな私がいるんだと思うのだけれど、結局何にもわからないまま自分はダメ人間だと思って死ぬより少なくとも何があってなぜそうだったのかを知ってゆくことは大きな前進だと思うから。
私は音楽が好きだから、もし楽器をちゃんとできるようになってそれから死ねたらそれは本当に幸せ。
楽団に所属していた時は周りに迷惑をかけるからやめてしまったけれど、個人でやってる今は別にリミットもないしやめる理由もないから。
先生にはご迷惑御おかけしているけれどそこはお願いするしかないよね。
辞めたってしょうがないんだから。
辞めたらどうなるかはよく知ってるから。

https://www.youtube.com/watch?time_continue=1627&v=9V7DYckpj8o
ヴェネツィアの舟歌 第2
イタリアなんて一生行かないんだろうなぁ・・それより音楽できるようになりたいなぁ。
これも音楽聴き始めた夏休みによく聴いた。
自分からは異次元的に遠くにあると思っていた音楽に、もしかして自分も触っていいのかなと思ったら鳥肌が立った・・みたいな頃。
32年くらいたって、いまだ触ることができず・・

トマトといえば昔夏に祖母の家へ行くと畑からとってきたトマトを切ってしょうゆをかけて出してくれた。
なんだトマトかなんて適当に食ってみたそれが超絶旨くてびっくりしたのが忘れられない。
最近スーパーでぶどうみたいに甘いトマトに当たることはよくあるけどでもあのうまいトマトはもう何年も出会えてないなぁ・・・なにがちがうんだろう?
俺は何が違うんだろう?
全部全然間違ってんのかな。
私に向かって最初にお前はみっともない失敗だというようなことを吐き捨て嘆いて見せたのは実の親で死ぬ手前までやっていたけれど、祖母は私に否定的な言葉を投げつけたことは一度もなかった。
その祖母に、腐ってしまった私は・・別に何もしないけど、ほんとに何もしてあげられなかった。
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玄関のタイルが冷たいらしく夏になるとよくここに寝そべる。
今日は私より先に練習部屋の練習場所に寝そべってた。
早く練習しなさいよ・・
昨日できたことが消えちゃってまた元の糞状態に戻ってしまい・・
途方に暮れながら部屋を出ようとすると、
いつもはくっついてくる犬が出ようとしない。
私を凝視しながながら座り込んで・・
なににげてんの、練習しなさいってば!
私の心の友。

今日も駄目な感じで終わったけど、
また明日頑張ります。

Tag:メンデルスゾーン  Trackback:0 comment:3 

このダメ人間と戦争

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庭にいたこの蝉は一度取り乱して暴れた後、逃げもせずずっとここにいた。
私がいるのを意識しているように見え、何か会話でもしてくれそうだった。
お前も残りを悔いなくなくやれよと言ってい・・るわけない。
いい歳をして寂しいのね、セミにすがるとか病的にダメな人だな。

子供の頃セミを採った覚えはあるけれど、クワガタやカブトムシを捕ったことは一度もない。
なにかの用でどこかへ行くと知らない子があいさつ代わりにそういうものを持ってきて見せてくれる。それを通してすぐに打ち解け子供どうして・・というのがどこでもみられる標準的な流れだろう。
興味を持てないことが伝わると、なんだこいつみたいに去ってゆくのを見ながらホッとしつつコンプレックスを重ねる・・と、幼いころからずっとこんなようなことをやってきた。
野球をした覚えもザリガニを捕った覚えもファミコンをした覚えもマンガを読んだ覚えもプラモデルを作った覚えもない。
でもこれならできると言うのもなかった。
出来ないやらない理由は複数あったと思う。
野球なんかはDCDだろう、それとは全く別な理由もいくつか思いつくけれど今更ここに書いてみたところで何の足しにもならないだろう。
ゲーセンに行っても何もしないし行かない、カラオケもしないボーリングもしない酒も飲まないマージャンもしないパチンコもしないゴルフもしない映画も見ない歌も聴かないテレビもみないお世辞も言えない
子供が欲しいというより授かって当然と思っていたけれど、これじゃその子がかわいそうだったと思う。

あることで振り回され公的機関にも見放され誰にも頼ることができず・・と追い詰められた時、なぜ自分には子もなくなにもないのかその理由がわかった気がした。
追い詰められたゆえのそのあまりに惨めな考えは間違っていると思うし、人前にさらしちゃいけないと思う。
今は一時的に解放されたその状況が再び襲ってくることを予感し怯え、そのこと自体が自分を今だに縛り上げる大きな理由となっているとも思う。
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楽器をやりたい件、
前代未聞のこのおかしな人のため、ついに先生に個人的に時間を割いていただき特別に指導をしていただくことに・・
時間を開けると毎回変な事しだして固めちゃうからで・・
特別なレッスンは悪く言えば居残りか補習のようにも見えるかもしれないけれど私にとってはそうじゃない。
あなたもうやめた方がいいですよじゃないんだから。
何とかしてあげたいと言ってもらえているんだから。
そして、もっと大きな枠で私はとても幸せなんでしょうね私は。
出来る出来ないは別な問題として、やりたいことにどこまでも挑戦し続けられるんだから・・
かつて、生きる自由さえ与えられなかった人がたくさんいたことを思えば・・


https://www.youtube.com/watch?v=7nAgqJz3Wd8

幼い子を一人残しこの世を去らなければならなかった祖父は無念であっただろうと思う。
祖母と曾祖母は南方から光が音を立てて家の仏壇へ飛び込んでくるのを見たという。
本当は無事で家へ帰りたかっただろう。
いつか生まれるかもしれない孫のことを考えたりしたことはあっただろうか?
孫の私をどこかから見て憤慨したり嘆いているだろうか?
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幼い子供や愛する人を残し死んでゆかなければならなかった人の無念を思い、また今自分が生きられることの幸せに感謝をしたいと思う。

私にできることは、
生まれてよかったと思いながら死ぬことだと思う。
そのためにできることをしたい。
難しいと思う。
それまでの時間を奪わないでほしい。

Tag:モーツァルト  Trackback:0 comment:11 

連休は危ない

滝にでも行けば涼しいかと思った。
超絶炎天下の中を走り続け、いよいよ目的地というあたりから
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曇り始める。
別に冷静にならなくても曇ったのは俺のせいじゃないとわかるのに、なんか俺はダメだなとか聞こえてくる。
何か不都合があったときに願いもむなしくやっぱり原因は私なんですか?みたいな数々の記憶がそう思わせるのねきっと。
すぐそばにはキャンプ場。バーベキューのあの匂い・・小さな子供・・
心に刺さるとか言ってないで自分もやればいいだけなんだろう嫁さんと犬と。
でも絶対やらないことも知ってる。
酒・・いや、中学生くらいでもうその機会から逃げてた記憶がある。
なんで俺はやっちゃいけないとか俺にはできないとか思ってるんだろう?
いっつも曇って日が差さないような気がするのはそのあたりに原因があると思う。
そんなくだらない考えに関係なく階段を下れば、
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湿度があるのでさわやかではないけれど、滝の力で気温は少し低くて・・
なんかこう、神秘性みたいなのが感じられないのは上流に人の気配を感じるからかな?
一瞬日が差してくれたりすると嬉しいね。
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このマーク、みんな真似しようとすればすぐできるんでしょう?
俺はさ、できないんだよ。
そんな人いる訳ないと思うでしょ?
この頭やっぱりおかしいな。
いいよ生きてられれば。
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昔は滝の裏側へ回れたみたいだ。
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よく見るとあの柱状節理みたいなのは大きく欠落した部分に人が石を積んで塞いである。
無数のひび割れをコンクリートで塞いでもある。
水が入ると亀裂が大きくなって落っこちるんでしょうね。
そりゃ危ないよね。


https://www.youtube.com/watch?time_continue=2490&v=9V7DYckpj8o
クラシック音楽に目覚めた年、夏休みに入ると朝ラジオでやっているクラシックの番組を楽しみに聴いた。
まだなんでも聴けたわけではなくて、意味が解らないのを我慢して聞き流している程度であったかもしれない。
時間の余白にこの曲を含みメンデルスゾーンの無言歌を数曲流してくれたのを録音したので、しばらく毎朝それを聴いた。
まだ涼しい時間に音楽を聴いて・・何だか新しい世界が始まるような気がして豊かな気分になったのを覚えている。
実際は取り返しのつかない閉鎖的ルートへの邁進を開始したのもそこだったのかもなと今は思う。
夏の思い出なんて、こんなのしかない。
でももういいじゃない。
あの時と同じ時間、今は少しも涼しくないしあんな気持ちになることももうない。
あれからもう30年以上になるのか。

帰りは山の稜線を走る道路でと思ったけれど、
普通車780円みたいな表示を見て引き返す。
なんかくだらねーな。
いや別にくだらなくないでしょ。
連休が来ると、子も作れなかった自分、今まで何もしてこなかった自分、今も何もできない自分を見せつけられるような気がするんでしょうね。
なにか打ち込むものでも・・ってやろうとしたそれがまたダメ人間感をどんどんあぶり出し中で・・
まあ、でも生きているし、きっとまだ晴れる日が来るはずと信じていきてるよ。

今これを書いているのは夜。
今日はとても涼しくて、
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窓の外から冷気が入ってくる。
鈴虫の声・・
いい時間と世界じゃない。
大丈夫。
まだ大丈夫。

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意表を突いたところに素敵なお店と素敵じゃない自分を発見

これはまだ休み前。
店なんかあるわけないような路地を曲がると先に駐車場を発見。
お店は・・ここだったらすごいけどなと思った民家の非常口みたいなの・・はやっぱり違った。
良かった入ろうとしなくて。
角を曲がればわかりやすくそれはあった。
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いいんじゃない?みたいな予感。
さっきまで気分グダグダだったのに急に盛り上がる。
小さな貼り紙にはちょっと出てます?
またいつもの結局いけなかったパターンかと思ったら
中から人が出てきて入れてもらえた。
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元はガレージか作業場みたいなところだったのかな?
床を土間からかさ上げした分天井が低く・・
まあそのへんも含めて何だかいい感じ。
他にお客さんもいなくて・・
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音楽はジャズじゃなくてなんかフランス語の・・・なんていうのあれ
ダーバダバッダーとか歌うやつ。
結構よかったし、次々ながれるいろんな曲を着ていて飽きない。
近所に窓からカフェみたいなリビングがちょっとの見え隠れする家があ
わたしよりずっと若い夫婦に小さな子供・・と思っていたらその子はあっという間に育ってもう孫をつれてくる来るようになった。。
そういえば自分も子供の頃なんでか知らないけれど家の中に転がっていた室内インテリア的な雑誌を興味を持って眺めていた覚えがある。
カフェなんかなかったけれどなんかこんな部屋にあこがれた。
自分も途中でねじ曲がっていじけてしまわなければ、こじゃれた部屋を作ってあんな音楽を流す生活があっただろうか・・
ないよそんなの。
別なルートなんかなくてこの俺が唯一の俺。

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ショウガの紅茶
シロップはジンジャーエールを作るときにできるショウガシロップ・・だっけ?
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いちじくを使ったなんとかケーキに赤ワインソース。

ショウガの紅茶はなんだかわからないけれど体にいいことがありそうだ。
こんな体にいいことをあてがったって・・とかすぐ出てくるこういうのを消し去ってくれる成分は入ってないかな?
外は灼熱なのに熱いお茶を飲むのもいいですね。
冷房もうちょっと効いててもいいかな・・
持ってきてくれるときに赤ワインソースを強調していたからそこが売りなんでしょうね。
ワイン飲めないのでよくわからないけれど、おいしかったよ。

お店の名前について聞いてみると、カナダの少数民族を指しているんだそうだ。
カナダかぁ。。行ってみたいけどなぁ・・
モントリオールだけフランスみたいになっているんだっけ?
昔モントリオール響をデュトワが指揮したCDを沢山かって聴いた。


https://www.youtube.com/watch?v=_2zL1JgVxF8
音楽聴き始めのころ、オルガンとオーケストラっていうのにときめいてこれをよく聴いた。
始めはテレビでやってた演奏会の録画をテープにとって。
CDを買ったのはちょうど消費税導入を前に物品税が廃止されたころだった気がする。3000円のCDが2700円くらいで買えたんだっけ?
今聴くとこれは多重録音のわざとらしさがちょっと・・とか余計なことは言わなくていいのか。
モントリオールに行けばこれが録音された教会があるはずだけど、そもそも音楽ホールじゃないしこんな音楽をそこでリアルに聴くことは不可能だと思う。
サンサーンスは、金持ちで頭もよくいろんな分野についても才能を発揮するような人だったようだけど、
お前みたいなのにも音楽がわかるのか?なんて言って人を馬鹿にした話も伝わる。
嫌な野郎だなと思う反面作品は人格とは切り離された別次元に置かれている気がしている。
何時頃からか、人というのはみな私を馬鹿にしている敵だと思っていた。
敵から身を隠し、気が付けばこの歳。
これからいくらかでも何かできることはないか・

トナカイが象徴的に描かれた絵とか・・
そんなにやたらにアピールしてくる感じもない。
なんか店主がそこへ行って人生変わったとかなんだろうか?
何度か通った店にはたばこのヤニで変色した古い写真や地図が貼ってあった。
写っている若者はきっと店主で、若いころの忘れられない旅だったんだろう・・そのことを聞いてみることができるくらい通う前に、その人は亡くなってしまいお店ももうない。
旅に行きたいなぁ。
すかさず行けばいいだろと吐き捨てるようない人の
いないところへ。
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西日が入ってくる様子がまた絵になるのね。
自分攻撃みたいなのからも離れられたいい時間。
まだいつか。

Tag:サンサーンス  Trackback:0 comment:2 

トンネルと命

家のすぐ隣から勾配が始まって遠くに見えるでっかい山へつながってゆく。
その向こうには湖があるのだけれど、遠すぎてリアリティもない。
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ここはその山の中腹、
湖から大量の水が流れてくる長い隧道が掘られたのは江戸時代、1670年。
まだバッハも生まれていない。
立派なトンネルポータルみたいなのが整備されたのは大正時代くらいか、
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水を発電用に利用することになった時だと思う。
なんか綺麗。
江戸時代、水不足にあえぐ村は山の向こうに満々と称えられる湖の水を引くことを考えた。
あの頃、江戸の守りを兼ねる国境にトンネルを掘るというのは反逆行為みたいな要素があったかもしれない。
そこを実現させたというかやろうとしたところもすごいし、
両側から掘り始められたトンネルを山中でほとんど狂いなく貫通させた高度な測量技術も驚異的に素晴らしかったりするんだと思う。
この巨大プロジェクトを成功に導いた名主と・・役人もだったか・・はその後消息を絶ったかなんかで、おそらく処刑されたのだろうということになっていたと思う。
そういう人が生きていればヒーロー的存在になってしまたっりして支配者にとって都合が悪いんでしょうか。
当人たちにはきっとそのことが予測できていたんだろう。それでも多くの人間とその子孫の命を守ろうとして・・
今、生きづらい世の中とか言ってて確かにそうなんだろうけど、
昔はそもそも生きられるかどうかもわからないし、
生きても地獄みたいだし・・


https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=1VA7OLh-2ZA
酒飲みながら豪快に何度も
生は暗く死もまた暗い・・
飲めない俺は歌でも歌おうか
歌も歌えないから笛でも吹こうか。
笛もならねーな。

避けられない死というものに強く魅かれ続けた作者は、いつもそうしてきたように出来上がったこの曲を自分で初演することはできないまま亡くなってしまった。
特にこの楽章で感じるけれどこの曲のスコアはそのままやると歌手をオケがかき消してしまう感じがあると思う。
もちろん作者はそこについてかなり配慮をした設計をしているんだと思う。当時最高レベルの歌劇場の現場に毎日いた人だから、超絶パワフルな歌手の技量を前提に書いたりしたんでしょうか。
聴いていて、あオケ抑え気味でやってるなぁなんて感じちゃったら興ざめ・・とかこういうのも音楽を聴く楽しみの一つだと思う。
試演ができていればもっとスコアに手を入れていたのかもしれません。
こういうのは理想的なバランスで聴こえるように配慮調整された録音ばかり聴いていると知らないままだ。
別に知る必要もないのかもしれないけれど、これを聴いたときも音楽は現場にも行きまくるべきだと思った・・・思ったきり行けてないのだけれど・・
くだらないこだわりで自分の行動を縛ったりするのは、自分で自分の人生を絞め殺しているようなものだと思う。
しかしまた、そんなきれいごとにすぐ乗れるんならとっくにそうし・・

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水で満たされたトンネルは何だか暗くちょっと怖いイメージ。
見てると時折何かが流れてくる。
白い・・・花びらかな?
湖のほとりに花でもあるんだろうか?
明るい世界へお帰りなさい。
暗いトンネルでも、また明るい光の下に出てこられるのならいいですよね。
このすぐ下には発電所の導水管への取水口があるはず。
昔仕事で柵の内側というか一歩間違えば導水管の中に落ちていくというところへ入ったことがある。
足元は滑り落とそうとしているかのような泥、暗い闇への入り口がすぐそこに口を開けていた光景を今でも覚えている。

今、小さな光を感じるから生きていられると思う。
今度トンネルに入ったら、もう出てこれないような気がする。
そんな暗闇の穴は意外にすぐそこにあるとも思う。

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峠まで登り、稜線を走る観光道路に乗ってみる・・・
暑さでか空気が湿気ちゃて消しくは曇りがち。
遠くから来た人は残念でしょう。
子供を含む人間であふれ・・かと思ったけれど意外にも人はあんまりいなかった。
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もうちょっと行くとドライブインみたいなのがあり・・
どうでもいいけれど後ろの街灯の明かりはふもとにある私の家周辺から見える。
全然手の届かない高い山の上にある光をまじかにみるのは
何度見ても不思議な気分になる。
来ちゃいけないところに来ちゃったかのような・・・
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振り返れば芦ノ湖。
あの水がトンネルをながれ、幼いころ毎日眺めた川にも流れてゆく。
湖には観光船。
みんなソフトクリーム食ったりして、場は和やかだ。
平和って大事ですよね。

Tag:マーラー 大地の歌  Trackback:0 comment:4 

鰻といない人と音楽

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ここは吉野家とかみたいなカウンターで回転率重視みたいな造りだけれど、でもちゃんと鰻を炭火で焼いてくれるというお店。
出来た時にはちゃんとした鰻が衝撃の低価格で食べられる画期的なお店だった。
すぐに鰻の価格が高騰してピンチっぽい気がしたけれど、みんなに受け入れらえて値上げしても繁盛してるみたいだ。
専門店なんか行けない私にも鰻を食べさせてくれる貴重な店。
土用を挟んでメニュー限定期間だったみたいだ。
ちょっと割高になっちゃってたのかもしれないけど美味しかったからいいか。

しかし暑い。
どんなに暑くてもここだけはというところに行ってみた。
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小さな子供とその親御さんがたくさん。
そうかもう夏休みか・・
小さの子供の歓声と、わたしよりずっと若いお父さんお母さんの笑顔・・
ここにいたくな・・
音楽は人が人に向けて作るものだけれど、こんなわかんないようなのにも届く。


https://www.youtube.com/watch?v=JPEpeHvI_IM
この音楽、興味のない人には暑苦しいだけでしょうね。
でも、私にとってはとても大事なもの。

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この曲4声の合唱の他にオケも言葉をもって歌っているようなところがあり、この最後のコントラバスはSelig sindという言葉を持って歌っていると思う。
・・いや重ねてるバスの歌詞は違うでしょとか、真顔で楽器に歌詞があるわけないだろとかそういうのいいから。
これを聴いたのも高校へ入ったくらいからだったか。
この部分なんか毎回泣きそうになりながら何度も聴いた。

旋律的に動くティンパニ、テューバやパープを伴うオーケストレーション、劇的な音楽・・若いロマン派のブラームスであの髭爺では全然ない。
苦しみを抱えて生きる人のために書かれ、幸せで始まり幸せであると結ぶこの曲をブラームスが書いたのは最初の交響曲よりまだ前。あえて敷いたいい意味での石頭路線を突き進み始める前の超絶イケメンな頃だ。
禁断の恋を一生貫いたことで有名なブラームス、他の人とという模索もあったようだけど駄目だった。
自分には妻も子もなく孤独に逝くことが定まった運命なのだと悟った日があったと思う。
そしてそれを静かに受け入れたことが、交響曲第3番のなかに告白されていると私は思っている。

この滝、上流からの流れもあるけれど大量の水がここで湧いているんですね。
そのまま飲んじゃっていいようなきれいな水だと思う。
ちょっとおかしいくらいに冷たく、足を入れていられなかったと思う。
よく知らないけれど、昔はこういうところまで鰻が登ってきたりしたんでしょう?
太平洋の真ん中で生まれてこんなところまでくるっていったい何やってんだろ?
急速に数を減らしているらしい鰻、地球上から鰻の稚魚が消えてしまう日も突然来たりして。
かなり困難ながら少しずつ問題を解決しつつ完全養殖へ向けた研究や思考が進んでいるそうだ。
その前に自分が劣化して鰻を食うと胸やけをして食えねーみたいになっちゃうような気もする。

前に行ってよかったあのお店でジェラートでも。
混んでいるかと思ったらそうでもなかった。
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でも食べ終わる頃には次々とお客さんが来てたから、たまたまだったんだね。
小さな子供を連れた・・
静かなおいしい時間をありがとう。
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看板犬は奥の方でなんかもぞもぞしていたけれど、私たちを見つけるとしっぽを振って出てきてくれた。
毛をそってあるのかな?暑いもんね。
御歳なのか、事情があるのか、足腰が悪いように見受けられ・・
でも一生懸命なでてぇ・・
また、癒してもらったね。
ありがとう。
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今日も生きててよかった。

Tag:ブラームス  Trackback:0 comment:0 

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Author:unagi
クラシック音楽が好きです。

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