パラグアイの料理と赤い料理

車のガラスが割れたことを書きましたら思いがけず沢山の方にコメントをいただき力になりました。
ご心配をおかけいたしました。
どうもありがとうございました。

レンタカーを借りたけど会社へは自転車で通いだした。
朝の風はまだ冷たいけどでももう春ですね。
短い距離だけど帰りの連続登り勾配はそこそこ体を動かすことになるのか寝てしまい夜が一瞬で終わっちゃう。
でもこんなくらいでいいのかなとも思う。
そうなる前、
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嫁さんが見つけたペルー料理の店というのにたけど事前に見たレビューを見てそう思い込んだだけでペルーじゃないことがあとで分かった。
他にメキシコ料理だとかみんなそれが正解みたいに書いてたけどまあなんでもいいかそんなの。
向こうの食材がたくさん置いてあって向こうのから来た人たち向けの店なのかなという雰囲気もありつつ、一人座ってテレビを見て居たおっさんは近所の暇なお客ではなく店主なのだった。
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セットの飲み物は缶でそのまま出てきた。
でもそこがいいじゃないなんか外国みたいで。
寡黙な店主は一見不愛想だけどなんでか悪い人では全然ない気がする。
近所のほかの店の人がきてマスターって呼んでたからマスターか。
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サラダは何も特別なことはなく普通だけどいい感じじゃない。
ランチのサラダって殺風景なことも多くて。
この後結構食べ進んだ頃を見計らってはじめてですよね?とマスターが話しかけてきた。
この際だからと私も話がしたい人モードに切り替える。
ペルーですよね?なんて言ったら違ってパラグアイだそうだ。
パラグアイって・・ピンとこないな名前は知ってるけど
日本の家電メーカで回路設計一筋もう定年になって10年みたいな印象のマスターは向こうで生まれ育ったそうで、親が80世帯くらいで1950年代に移住した。パラグアイへは沖縄から移住した人が多かっという。
向こうで育ったけれど家の中は日本語だったので日本語が喋れるし、週に一度くらいは日本人のための日本語の学校みたいなのがあったそうだ。
気候は極端で夏は40度くらいになり、冬でも朝晩間マイナスなのに昼間は20度を超える。
現地にもコメはあるけれど陸稲。移住した日本人が自分たちのためにわずかながら水田を作ったりもした。
パラグアイは海のない国、遊びに行くというとみんな海のあるブラジルに行ったりするけど自分は同じ海のないボリビアへ行った。
ボリビアが圧倒的に面白いというようなことを強く言ってた。
このお店は当初南米から来た人たちの店として始めたけれど今は逆転して日本人客が7割以上。
向こうからきてる人は地元料理は家で自分で作るし、外食は日本食を食べに行くから・・
なんとかというアマゾンでとれるような唐辛子が辛いだけじゃなくとてもおいしいと言って見せてくれた。
今度はこれを使った料理をぜひ食べてみてほしいと・・でも俺辛いのにがてだから・・
でも素朴なこれおいしいからぜひ食ってほしいんだよ感が伝わってきて心に響く。
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わたしがたべたのはハチの巣シチュー。
ほんのわずかに癖があるところがまたいいのかもね。
日本で言えばもつ煮込みだろう、味噌がない分香辛料を効かせてこれおいしかったよ。
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よめさんの鳥シチューはなんというか豆の出汁の味というか・・ああ南米っぽいねという感じ。
周りの国も含めみんなスペイン語だって言ってたしスペインの料理の影響もうけてるのか?
メニューたくさんあったしまた行きたい。

別な日
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山の中の農家の納屋な店。
お客は一人近所の農家のおっさんが食べ終わって出て行くところ。
この辺りは山の上に畑つくられこんなとこ入ってけんの?という細い農道へピカピカ新車の軽トラが爆走して突っ込んでいくのをあっちでもこっちでも見かける。
このお店もそんな一軒であるのかは知らないけれど
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ここのサラダはいつも歯ごたえがあって特別美味しい気がするので楽しみ。
この日もいろいろはいっておいしかった。
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一番最初からあって多分看板メニューなナポリタン。
ちょうどこのころ別に意味もないけど30年前に風水の本を買って読んだことを思い出してた。
赤い色が力になるとか言ってって、それもできるだけ自分に近い方がよいので赤い下着を付けろみたいな事が書いてあったと思う。
この日この後驚きのいいことがあったのは赤いものを身に着けるどころか食べて体の中に入れたからかな。
これから勝負の日には赤いもん食おうか。
ゲン担ぎが強迫性障害に発展したりすると嫌だからもうそういうのあんまり考えないけど。
そういえば中国へ行ったとき、彼らも赤い色を大事にしているらしく街中で赤い飾りを見かけた。
取引先のまじめな事務所にも赤いひし形の中に金字で福みたいなのがでっかく下げてあってラーメン屋みたいだった。

https://www.youtube.com/watch?v=8wOw2HLfhB0
音楽に変態的に没頭できるすばらしい期間はもうすぐ終わろうとしているところ。
昼間はいろんな鳥が鳴きだし人間もいろいろ活動するようになりいろんな音が聞こえてくるようになった。
カエルが出てきて鳴くようにもなったし夜もにぎやかになると思う。
以前はそれを残念だとか思っている時期もあった。
でもいいよ春だから。
なんかこうもうちょっと活動する人になりたいかなぁ・・
リアルには感染症もあれですけどね。今もうすでに実はかなりやばい時期だったりして。
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遠い国の、知らない世界をいろいろとみてみたい。
とりあえず行ける店に行ってみるくらいからでもいいか。

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キンメダイと人生

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紅葉はもう終わってた。
だけど日の光があたったらわーっという景色になっちゃって・・
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キンメダイの粗汁というのを食べた。
ちょっと焼いてある香ばしさを含めおいしかったなこれ。
なんかこう赤い色も綺麗だし。
身はもう出汁が出ちゃってて・・と思ったけど食ってたらやっぱりおいしいじゃない。
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シマアジ、キンメダイ、のどぐろ・・
みんなうまかった。
コンベアが持ってくる寿司だけど
プロの卵焼きは・・と期待したけどこれは普通だった。

学校出て就職すると寿司屋のカウンターに連れていかれたことがあった。ハッピーな話では全くなかったのはいいとして、何か頼めと言われたが寿司なんてパックに入ってるもんだと思ってたからわからない。
たままたま知ってるブリと言っ・・店主が低い声で
夏にな、ぶりなんかねーんだよ。
笑ってごまかすでもない感じで場はシラけ・・トラウマみたいなそれは多分今も大して変わらず、その後寿司屋のカウンターに座ったのは覚えてる限り2度だけ。
一度は隣の偉い人が言うままただ食ってればよかった。
2度目は探るように頼んでうまいうまいとやってたら職人さんがじゃあこれ食ってみてよと聞いたことのないネタを握ってくれて・・うれしく盛り上がるはいいけど、3人くらいの職人さんがさあこいつなんて言うかなと凝視してるわけだ。
食べる前からどうやってこれは美味いなを表現しようかかなんて考えちゃったりして味なんか分かん・・そんなの場数を踏めば慣れるという話だけどね。
その時それは実際あんまり好みじゃなかったけどおいしい!3人笑顔!・・なにこれ・・
これは違うなみたいなことをうまく表現しつつ、気に入ったものでほんとに喜んで・・とかいうやり取りができたら楽しいでしょうね。
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ノイシュバンシュタイン城を作らせたルードヴィヒ二世という国王は騎士物語に狂っていたが、ワーグナーの楽劇にもはまって自分専用の劇場で自分だけのための楽劇に一人拍手を送り続けた・・みたいな話があったと思う。
最高の贅沢なようで、自分だったら大量の楽員や歌手の前で一人拍手なんて耐えられないけどな。
聴くのはいいけど残り1分くらいのところで逃げると思う。
昔、北海道の小さな水族館でアザラシのショーを見ていたら隣に沢山いた幼稚園の集団が途中で帰っちゃって嫁さんと私とショーのお姉さん3人の差しになってしまった。
若くまだ駆け出しという感じのお姉さんは照れが入ってしまい進行が止まりそうになる。
目でもうやめちゃっていいですか?みたいな。
こっちはこっちでそういうのが苦手で今すぐ逃げたい気持ちだったけれど、いやいかん踏ん張らなければと腕組みをして大丈夫だよ見てるよみたいな笑顔を返す・・内心必死で。
嫁さんとアザラシは輪投げキャッチみたいなので盛り上がってた。
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あれから10年、いま水族館のサイトを見たらショーの紹介があって写っているのは紛れもなくあのお姉さんだ。
きっと素晴らしいショーが展開してるはず。

国が傾くレベルで道楽に興じたルードヴィッヒ2世は失脚させられ湖で謎の死を遂る。

https://www.youtube.com/watch?v=MCwXwpbSuvs
ローエングリンが好きだったんじゃなかったっけ?
白鳥にまたがってという話でどうしても昔のドリフを思い出してしまい・・
何かに熱中するはいいけどほどほどにしないと嫁さんから抹殺されるかもしれない。
10年くらい前のブログが盛んな頃にとある趣味関係のブログをよく見ていたけれど、この人嫁さんのフォロー大丈夫なのかなという人が何人もいた。あの人たち今無事かな?
嫁さんが切れちゃってもうなにもできないと腐ってる人がいたけどまだいい方だと思う。
こういうの他人事みたいに言ってるときは何も気づいていないだけの自分自分が一番危ない時でもあるかもしれない。
ご飯だよと呼ばれたら何をしているどんな場面でも絶対にやめてすぐ駆けつけるか駆けつけようとしてるそぶりを見せることだけは厳守してる。
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次の日だったか、
社外で別団体から行われる永年勤続表彰みたいなのが感染症がらみで中止となったから社内でということだろう突然そんなのが始まった。
あいつ20年なのか・・そうかなんて他人事みたいに見てたら同じく20年の・・と自分の名前が呼ばれた。
あれ?
10年単位でなんかもらう同期の顔ぶれは締め日の設定で2種類あるからな。
何の予告もなく突然もらうでっかい賞状に何か感慨みたいなものもなく・・とかそういう事を言わないの。
私という人間を考えたとき、どこにも落ち着けず転職を繰り返すうちにみたいな話は十分考えられるというよりむしろそうなるはずだったのではないか、今のこの状況は極めて幸運な偶然を得ているのではないかと思う事がある。
嫁さんと会社は直接関係ないけれど、考えてみれば知り合うまでのきっかけは会社の中にあったわけでみんなつながってるのか。
幼少からの流れで常にお前は劣っており間違っているという声が聞こえ続けているけれど、同時に誰かによって守られ導かれているような気がしている。

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虹とゆっくり登ってく

外は激しい雨で肌寒い。
楽器を練習していてふと振り向くと
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しわくちゃの中からしわくちゃ顔がこっちを見てた。
写真を撮ろうとスマホを向けると必ずそっぽを向く。
長雨でネタもないからここへ昔の写真を何枚か貼ってみれば、待ってましたとばかりに自分の頭はおかしいですみたいなのがうわっと吐き出されそうに・・

休み明けの晴れた朝、膝の不調でずっと控えていた自転車通勤をしてみた。
乗ってみると自転車って膝関節に負担をかけずに力を伝えられるものなのね。明るい風がなんだか気持ちがよかった。
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帰りは全行程登り。久しぶりだから息が上がったりするかと思ったけれどそれもなく、ギアを落としてゆっくり登ってく。
家のそばで散歩に出ようという犬と遭遇。一緒に行こーっていうから犬と走って・・
そんなことやってると書いてあった公開できないような話をなんとかして人に見せられるよう書き換えられないかとか思い始める。
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10年前のちょうど今頃、帯広で豚丼食ってた。
ものすごく有名で行列が出来たり観光客があったあった!と大声で騒いでるのが聴こえる店。
このとき時期と時間がよかったのか奇跡的に食べ終わるまでずっと私一人。普通の人が普通に一生懸命やっている小さく素朴な店で意外な印象。豚丼は私の好みと合わなかったけどあそこに行ったという思いでが残った。
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次の日、とある山間の無人駅にいた。
小さな待合小屋に入ると目の前には電気ストーブ。
寒かったのに私はそれを自分が使ってはいけないものだと思い電源を入れずに我慢した。今思えば無駄に自分からダメな人であろうとするここに私の問題が表れてると思う。
耐え切れずスイッチを入れるとすぐ暖かくなって救われつつ知らない誰かに向かって罪悪感を感じたりして。

雨の中楽器を練習してるとき、全然できないというか意味が分からなかったことが急にできそうになりかけている感じがあってちょっと気持ちが明るかった。
気が付くと、練習曲を吹いてて半年前には難儀というか全然できなくて困ってたことがさらっとできてたりもするのね。
もう何が難しかったのかわかんなかったりして。
こういうの、素直に書けばいいのにこの一文を書くのに3日かかった。
お前が言うなみたいな声が聞こえるというか聴こえやしないんだけど勝手に自分でそう思ってるというか。
いまもここに、でも結局勘違いで全然できてないとかレッスンに行けばまたコテンパンになるのはわかってますとかそういうネガティブ下降文をどうしても書こうとしてしまう。そう思ってるからそうなるんであって。
でも、自分は微速ながらに前に進んでるんだといいきかせ、みえないどこかを目指しますよ。
果てしない坂を登ってくというか。
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なんかサハリンみたいですね。行ったことないけど。
超絶ヒグマ地帯。
この線路は昭和に入ってから開通の新ルートで今は大出力の列車がゴーッとか結構なスピードで登ってゆく。
ずっと奥の方を通過していた旧ルートが開かれた明治時代はその工事自体が命懸けだっただろうしかなり悲惨な話もあっただろう。難所として知られ蒸気機関車牽引の列車がゆっくりゆっくりあえぐように登っていった・・という話と写真しか知らないけれど、乗ってみたかった。
この写真実際は坂を下ってるとこだけど。

今ここまた別な日。
楽器始めたころから先生に変なリードを吹くとどんどん下手になるからすぐに捨てろ!と言われてきた。
2年くらいたって今やっとその意味を実感的に感じ取れたかもしれない。
ダメリードでどんどん駄目になっていくことがこれからいくらかでも減らせれば・・
これもまだ勘違いかな?
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列車の中から虹が見えた。
訳が分かんなくてそれどころじゃなかったものが少しずつ見えてくる。子供のころでも学生時代でも若いころでもいいから、一般人の100分の一の速度でしか進まなくてもいいからという体で何かやってこれたら人生違っていたかなぁ・・
過去形で考えると人生全否定が始まっちゃうから駄目よ。
最近読んだプロ演奏家かプロ教える人か本を書いたりしている人の指摘を読んでかなり楽になった。
それを自分で書いちゃうと逃げ口上みたいだから書かないけど、絶対あきらめず死ぬまでやればいいと今思う。


https://www.youtube.com/watch?v=YfprcvuHoG8
空気も天気ももやもやしていていけねーとか言いながらドンナーが雲をかき集め雷を落とすともやもや天気は消えてしまい、フローが虹の橋を架けると神々が渡ってゆく・・
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チェロとホルンが虹のアーチをかける。
橋を架けたフローが神々に向かって
この橋は皆様を乗せるのに十分な強度を有しておりますからどうぞ安心くださいというようなことを言ってるのが今風みたいでちょっと面白い。
上演に4日間かかるこの物語は複雑でいろんな見方ができると思うけれど全体的にはどうしようもなく救いようのない暗い話でもあると思う。そしてそれは何度でも繰り返される。
とはいえ初日のラインの黄金はどこかコミカルな感じもあって・・そのラストとなるここでは神々が肩を揺らしガニマタで行進していくような超絶めでたい感じで終わる。
実際中身があってその自信に満ち溢れた人、病的に空虚な自信を振りかざす人、客観的にそれが正しいかはまた別だけど本人的には自信に満ち溢れている間は幸せなんだと思う。
反対に劣等感と自己嫌悪感だけに包まれて生きていると意外にもトラブルを避け長く生き延びられる可能性もあるのは事実なんだけど、その最後に自分自身を振り返り無駄な間違いだと思ってみじめに終わるようなことになりかねないと思う。
小さくてもいいから、具体的事実に基づく俺にはこれがあるという物を・・ひとつくらい・・

この録音の最後、壮大な感じをどうしても出したい録音プロデューサーが休憩とかなんとか言ってオケの人間に酒を一杯飲ませて録りなおしたところ巨大な音楽を録ることに成功したと本に書いてた。
聞いててそれが伝わってくるような気もする。
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虹の日、これは駅ビルのコンコースにぽっとあった感じの店。もうここでいいよみたいな。
だけど私にはこれがおいしかった。
ちょっとコショウが強めなんだったかな。
おいしかったんなら、それでいいじゃない。
そうかいいのか。
それじゃよかった。

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うまくやれない人に甘いもんと音楽

この日は時間の都合で近くのファミレス。
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超絶オリジナリティなんて物はない代わりに無理のない価格で間違いないものが出てくるところがいいですよね。
時間的に空いていて静かなのもよかった。
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客席間には手製の隔離ボードがはまってた。
でっかい工場のラインにみかける改善活動みたいなのを思い出すけど、今みんな何とかしようとがんばってんだろうなと思うとちょっと泣けて来る。
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この店パートさんみたいな店員さんの接客姿勢が極めて上質なのが本当に気持ちいいのね。
極めて上質って、実際普通に常識的なだけだけどそうじゃないとこも多いので。

次の日出かけた隣町で用事が終わり、どっかカフェでも・・
だけどこのあたりは観光地化して首都圏からくる人も多く、すぐそばにあるのはそういう人やちょっと違うのよ系がいくんだろう森の中のウッドデッキで鳥のさえずりを的な偽軽井沢カフェみたいなの。
普段はそんなとこ行けば絶対嫌な思いするから行かねーなんて思ってる。
けど時間的にそこしかない感じなのと嫁さんが行きたそうなのと魔が差し行ってみ・・予感通りというか予感を超えて店ヘ入る前から信じられない人とその行動に遭遇する。
怒りを煮詰めた煮凝りみたいな文章をここに書いてもみっともない馬鹿見えるのは自分の方だろう。
非常に不愉快な一日になりかけるけど、これもきっと何か新しい考えを得るためのきっかけをどっかから誰かがくれたんだろうなんてことを考えながら・・しばらく走って
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時間とかどうでもいい最近できたチェーン店みたいなカフェに入る。
混んでてがやがやうるさいけどほんとに新築で新しいのと親切で丁寧な接客がなんだか気持ちがいい。
なんだここでいいじゃない。
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仮設の仕切り版がここにも・・
すぐ目の前でパフェができてく。
ほかにもいろんなもん作ってんのを眺めながら・・
いいねえパフェ。
誰が食うのかって
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いい加減な歳のおっさんなのに俺。
抱えた嫌な気分がこんなので浄化されてゆく。
馬鹿にした顔が浮かぶとかもういちいち書かなくていいか。

雨で涼しいため帰ってからまた音楽を聴くことができた。
いくつか聞いた中にこれがあって

https://www.youtube.com/watch?v=8lklpz-ipBE
ハ長調の超絶全肯定的に始まるニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲、
楽譜の冒頭にはMaestoso・・と思いこみで見てみれば
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ああちがうか、もうこの人どんどんドイツ語で具体的に書いちゃうんだった。
その勘違いが生まれたのは高校の吹奏楽部のあの日のあそこでだったけど・・今思うよくあそこに座ってられたな。お前の居場所じゃないといわれた音楽にやっぱりどうしても触りたいと思うまであそこから30年かかったけどまあいいか。
こういうのを初見で理解できるようになりたくて昔ドイツ語をとったけど何にもわかるようになれなかった。
使うこともないけどいまスマホのカメラをかざすだけで自動で翻訳が出てくる時代になって便利と言えば便利ね。
この曲も中学生のころから聴いてて、
なんか朝学校に行く前にこれをちょっと聴いていくとその日一日嫌な目に合わないというか、いいことがあると思ってた記憶が出てきた。
何度もやってた記憶があるのは実際そうなったような気がしたからかもしれない。あほかってなもんだろうけど。
中学校でも吹奏楽部だった。
これを言うと怒る人も多いと思うけれど・・私がやってたのは誰もやりたがらないので主張しなそうなのが来るとやらされる楽器であった。
いろんな曲を知った今はあれが主役を張ってる場面が意外にたくさんあることも知ってる。
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だけどあのころそれが主役を張って歌いトリルでしめるとかいうこの場面は卑屈の中に生きる自分を救う奇跡の場面・・は言い過ぎだけど耳は当然その楽器にくぎ付けになった。
あれから35年、あれほど何度も何度も聴いてきて知っててしょうがないような曲。なのに今別な楽器をやるようになったらなんか上の方でやってるなくらいに思ってた対旋律に耳が行きあこんなメロディだったのか・・なんて。
興味のない人にはちょっと通じないだろうけどその驚き感と今更感は、
35年間親しく文通を続けてきた同い年の男、確かめる気もなかったけど聞いてみたら実は女性だったくらいの驚き感で。
最低な気分になりかけた一日だったけど一人勝手に何だか楽しく終わった。

お前の思ったり言ったりしてるそんなのは音楽なんかじゃないよというのもあるだろう。
面と向かってそんな言葉を吐かれたこともあるけれど大きなお世話である。
私が生きてこれた理由の一つに、音楽があったからというのがあると思っている。

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頭のおかしい人と蛍の光

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湧水が流れとなって・・
蛍を守るため場を荒らさないで!みたいな看板があるとこ。
ああここならいるかもね。
だけどこんなところに夜来たら犯罪に巻き込まれそうだな。
あでもそういうときは人がいっぱいで祭り状態なのか。
なおさら来れないな。
そんなこと考えながら
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カニさん登場。
逃げずにこっちをずーっと見つめてたりして。
幼い頃、近所の夏祭りの明かりや音に誘われ行きたいと訴えると両親はそろって
そんなものに行きたいというお前の頭はおかしいと激しった。
無言でいきなり殴られることもあったりして子供心にその背景を察しつつ私の親は頭がおかしいのだろうと思った。
それはいいとして気が付けばなりたくなかったあんな人に、
自分もなっちまったのかな。

通りすぎると後ろでなんか騒いでる声がする。
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カニと・・
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遊ぶ人。
この人海でもやってたカニと。
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Dances with カニ
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ただ威嚇してるだけだろとか言っちゃえばそれまでね。
少し遊んでくれたように私には見えるけど、そんなことを言ってる人間は馬鹿にしか見えない人もたくさんいるでしょう。
昔、カニをとったりザリガニとかクワガタ捕りというのもしない自分を自分で頭がおかしいのではないかと思ったけれど唯一学校の先生がくれた熱帯魚を飼うことは熱中した。
ある日帰宅すると平日なのに親父がいて水槽は空になり片付けられていた。
父親は私が何か楽しみを見つけると徹底的に奪いやめさせようとしたけれど、どこにでもあるような話で戦後の食うものもないような時代に父親なしで育った結果がそこにあったかもしれない。
さすがに生きた魚を捨てはしないとは思うから何かで魚が死んだ瞬間をとらえてだったか・・詳細はもう覚えていない。
何も考えないようにしたことを覚えてる。
私がこんなになっちゃったのと今だにいろいろとおかしいところから脱せない原因は私の体の内部にあると思っており、親へ恨み節をここにぶつけようとかじゃなくて。
話の流れ上そんなことがあったというだけ。
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家のすぐ裏に蛍がいると気づいたのは深夜道を歩いていたら一匹の蛍がふらふらっと飛んできたからだった。
その蛍に、お前こっち来てみてみろよと誘われて・・
仕事のストレスをぶつけてしまうと自分で言ったこともあったが、私を見るたびにお前はみっともない失敗だというようなことを吐き捨てる父親に対しいつしか私も同じ考えをもっていたと思う。
もちろん親から育てられた恩は表面にある些細な事とは別次元にあり忘れるものではないけど。
何年も親子というより人間としてのやり取りも成立しない間柄となっていた父親はその時絶望的な病床にあった。
蛍がいると言ってみると何だ知らなかったのかと言いつつ、もう一度見たかったというようなことを言った。
みればいいじゃないかと返せば、そうだなというようなことも言ったがもう力はなかった。
自分はいくらでも何度でも見ることができると思っていた蛍の数はその後減ってしまい、昨年は一度も一匹も見られなかった。
もう自分も蛍を見ることはできないのかと・・


https://www.youtube.com/watch?v=23mLlK_aK6k
こんなに暗くならなくてもいいんだろうけど、最近聴いて心に残ったから。
いろんな作曲家が効果的に使っているけれどヴァイオリンの解放のGがユニゾンでヌォーンっと鳴ると人の心が凍り付いてるみたいで聴いてる此方の心も引っ張られますね。
これを聴いた日、なぜかお前どうするの?お前もうだめだよどうするの?といわれているような気分だった。
ほんとは何故かじゃなくて原因ははっきりわかっているけど今書くことじゃないと思うので。それより、
夜、犬と外に出たら
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いたんだよ。
蛍が。
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それもいつもの川を離れ家の敷地の中に入ってきて物置やフェンスにとまってずっと光って見せてくれた。
誰かが何かを伝えようとしてるのかなんてまた考えても見たけれど、なにという事も思い浮かばなかった。
いいよそんなの。
蛍いてくれたから。
これを自分の家で、嫁さんと二人で眺めたというところに
自分を糞みたいに思う癖のある私にとっての意味があると思う。
何言ってんだこの馬鹿と思ってるでしょ?
いいのよそれで。
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嫁さんが差したこの光る星に、
近所の猫がおしっこをひっかけたらしく嫁さんがすごく怒ってた。
梅雨の時期だったか家の庭にはカニもよく歩いているんだよね。
カニもずっとそんなもんいるわけがないと思ってた。
いると思えば見えてくるのね。

こんな内容書くと反感を食らうなと思いながら・・
それより、書いてみると当時わからなかった色んな事が見えても来た。
すべては蛍を見たから発想した話で蛍のおかげ。
蛍がお前よく考えろと言ってる気がする。
何をかはまだよくわからない。
もし私に子がいたら、どう接しただろうか?

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森とサーモン

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またすき家。
日曜日だし森林公園みたいなところなので人間に遭遇する可能性があるけれど、いつも行くところは木陰がなくもう暑くて飯どころじゃないから。
藤棚の下にテーブル2組というのもあったけど先客が盛り上がってたのでやめ。
椅子しかないけどいいよここで。
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オニオンサーモン丼だったっけ?
なんか自分でのせるのね。
生ものだからあったかいご飯の載せてだと法令上まずいとかあるのかな?
違うか味や歯ごたえがまずくなっちゃうのか。
手順書がついてたりして・・特盛はサーモン2人前だから大しょうゆも2つついてきたけど一個で十分。いや半分くらいでもいいかも。
もう一つなんか濃厚なソースもついてきた。
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森とサーモン。
回転寿司でみるヘロヘロサーモンを覚悟していたけれど、一口目からおいしくて意表を突かれる。
余計なことを書くもんじゃないけど、味を占めて後日同じものを家で食ったときには全く違う感想を得た。
ロットがちがうから?
買ってから食うまでの時間?
2度目で慣れちゃったから?
体調の問題?
きっとこの周りを囲むケヤキの緑と空気が作用したんだろう・・
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食ってる最中目の前はこんな感じ。
直下に遊歩道があり幸せ家族みたいなのが通り過ぎてゆく。
子供と親と・・
15年じゃきかないくらい前になるか会社の人間でこのあたりに来てバーベキューをしたことがあり、小さな女の子を肩車してこの遊歩道を登ってきた事を思い出した。
心身ともに不健全に生きてきた私は子供をかわいいと思うような回路は破損しており、子供にもわかるような拒否臭が出ていたんじゃないかと思う。でもそんなもん少しも意に介さない明るく元気な子だった。
おとうさんみたーいという声を耳元で聴きちいさな衝撃を受けたのはちょうど目の前のここだったよな。
いつか自分も自分の子と・・その時思ったかはもう思い出せない。
あの子とあの人、どうしているかな。
私の記憶にバーベキュー的なものはその後一度もないけれどそんな話は今ここに書きたくない。

食ってるうちにやたらに暑くなってきた。
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日が少しづつ動いておりあの微妙な日陰を作る模様からずれてっちゃうのね。
我慢して食おうかと思ったけど暑いと味もへったくれもなくなっちゃうから
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味噌汁置くとこがないけどあちらの切り株的な椅子へ移動すれば
目の前の景色は
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こんな感じ。
かわんない?

ワーグナーの楽劇ジークフリートというのに森のささやきと呼ばれる音楽があって単独で演奏されたりもするんだけどそんなに好きでもなくて。
同じジークフリートと共通の素材で書かれたジークフリート牧歌という曲が超絶有名。
上演に4日かかる作品の3日目の終わりでやっと主役の男女が出会いいい感じになる辺り・・だっけ?観ることはほとんどないので・・

https://www.youtube.com/watch?v=mZmOCh-7cKk
そしてこの曲は作曲者の妻の誕生日へのプレゼントとして内緒で準備されその朝寝室の前で披露されたことが超絶有名。
数人の楽員が配置されたのは寝室前の階段、曲がり階段で指揮者から見えない団員が・・映画や舞台でよく見るお城みたいなとこに住んでたのね。
嫁さんが大変喜んだという話も有名だけど、
ぼさぼさの髪と化粧してないしかめっ面で
こっちは寝てんのに朝からるせーんだよ!
バタン!!
・・・・・
になっちゃう可能性というのはなかったんだろうか?
育ちの根本から違・・ほんとはそうだったんじゃないの?
非常にくだらないけど言いたいことはそれだけ。
この歴史的美談に出ててくるコジマという電気屋みたいな名前の嫁さんはあのリストの娘だ。
もともと弟子の嫁さんだったのに・・はいいとして
ワーグナーとの間に最初に生まれた女の子はイゾルデで、多分待望の息子ジークフリートは音楽家として期待され特別な教育も受けたようだけど才能は別な方向に現れたようだ。
2代将軍みたいなもんで本人は色々大変だったんじゃないか。
ワーグナーが自身の特別な作品を理想的に上演すべく作った専用の劇場はコジマ以来芸術監督が世襲で引き継がれ今曾孫の・・
要するに世の中うまく行っていようが破滅していようが男がいて女がいて親がいて子がいてそれがすべてなんだろう結局。

今、ながら聞きとかではなく音楽しかない部屋で音楽にだけ気持ちを向けてこの曲を聴いてきた。
澄んだ空気と光、懐かしいような気がするのは昔何度も聴いたからというだけではないと思う。
こんな私にも素晴らしい時間をくれてありがとう。

いつもなら食い終わったら少し歩いていたりするんだけど、
下の方からの聞こえる多数の歓声に、今日はやめておこうと思った。
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同じ緑でも、杉やヒノキの林を見てもあんまり来ないというか。
いいよねこういう緑。
ちょっと腐り気味の心も浄化してくれたような気がした。

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たねと顕微鏡

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愛すべきこの田舎は田植えの準備が始まるところ。
犬が暑がって散歩に行かないので自分ひとりでふらふら来た。
天気は急速に下り坂。
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川の浚渫が始まってた。
浚渫やったばかりだけれど台風でまた埋まっちゃったところに災害普及の予算が付いたとかでしょう。
連休前から重機が運び込まれたりしていてその予感はあった。
今全然関係ない仕事をしているし乗る機会は全くないけれど、なぜかブルドーザーとかバックホーに乗れる車両系という免許を持ってます。
免許取るときに一度乗ったことがあるだけだけど。
ああいうのにも天才的に巧い人ってういうのがいるんですよね。
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連休中に見た重機の前のこのたんぽぽも
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どこからかタネが飛んできたのか流れ着いたのか河原の菜の花も
みんな刈られ踏みつぶされる前にタネを飛ばしきって次につなげたかな?
あの菜の花は風に揺られて楽しく歌い踊ってるみたいだった。
場所や条件は自分で選べない運命みたいなものがあるかもしれないけど、とにかく世の中やったもん勝ち生き延びたもん勝ちだよね。

昔、病院で自分の種の検査をしてもらった。
先生が顕微鏡を覗いて、まあ・・
そんなことここへ書いてちゃいけないか。
それよりこんなこと書いてたら、どうも犬がそわそわして様子がおかしい。
と思っていたら翌朝いつもしないところにおしっこが
あ、血?
心配しつつ出社し仕事を終えるころどうも良くならないようだと嫁さんからのLINEをみる。
会社から病院へ電話をし、診てもらえるというので急いで帰る。
大雨の中犬を車に乗せ頭をなでながら病院へ急ぐ最中、
昔祖母から聞いた祖父が具合の悪くなった幼い父を抱いて列車で遠い町の医者へ連れて行き・・という話を思い出した。
赤紙がきて硫黄島で亡くなった祖父が我が子といられた時間はわずかしかなかったと思う。
病院でおしっことれますか?と言われ外へ出てみると、もう解放されたのかと思ってわー!とかはしゃぎだす犬。
かわいいあなた、どうか無事で。
割りと素直にやってくれたそれには確かに血が混ざっていた。
先生がそれを顕微鏡で覗いているのが見える。
もう一つスペクトルかなんかで分析する装置は調子が悪かったみたいだけど、細菌は見当たらないし膿とかよくない炎症を示すものは何もないとのことだった。
あー、
よかった。

https://www.youtube.com/watch?v=VwrpNE1K6zM
久しぶりにちゃんと聴いたこれ。
いろんな面で人に衝撃を与えたことで有名なこの曲、旋律が明確な終止形をとらず次へ次へ引き継がれていく様について無限旋律と呼ばれることがある。
命というのもいくつもの体を乗り継ぎ長く引き継がれてゆく一本の旋律みたいなもんだ。
長く続く者もあるだろうけど、枝分かれした先で止まってしまうものも少なくない。
俺も犬も次はなく自分で終結。
おれたちトニカだな。
鳴っていられる間が花だから。
今日も嫌なことがあり、出来るだけ考えないように努めたけれどこれを書いている今まだ引きずって気分が悪い。
でもいいよ犬が元気でいてくれれば。
途中から書いてる内容が変わっちゃったけどいいよ。
犬が元気でいてくれれば。

翌朝、犬はワーワー言いながら飯を食ってた。
大丈夫そうね。
良かった犬が元気で。

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静かにちょっと幸せとかでいいか

この日昼飯を食いに行こうと嫁さんにどこの店に行こうか?と聞くと
好きなとこでいいよ・・
あ・・なんかまずかったか。
聞くと、いろいろなお店の名前を出してるのに空返事ばかりで少しも楽しそうじゃないじゃない・・だそうだ。
そうか、自分の心配事ばかり考えてるところに気乗りしない店の名を聞いてちゃんと答えていなかったかも。

こういう自分しか見えなくなってみたいなのをそのままにしておくとあとで取り返しがつかなくなったりしそうだ。
この日別なことも考えていて、意見が対立というか一致しなかったとき自分が折れた側なんて思ったとしたらそれは傲慢な大間違い。相手はその3倍くらい折れたつもりでいる。
と思った。
じゃあどうするかってのが本当の問題だし、そんなにうまくやれないだろうけど。

結局自分が地図上に見つけていいなと思っていた店。
だめじゃんか。
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発見してもしばらく来なかったのはレビューにあった近所のマダム、土日は予約必須の文字を見て何となく敬遠していたから。
子育てそのほか色々すごく大変だし孤独だったりとかするんでしょうね。こういうところでの息抜きは大切だよね。大騒ぎの女子会もママ友会も少しも文句はないしやるべきだと思う。
それとはまったく別に、私個人が飯を食ってるそばでギャーギャー叫ばれるのが変態的に苦手。
かつて飯を食いながら何があったかを思い出してみると・・・とかはいいから。
もう一つ、どうしても聞こえてしまう小さな子供についての話題や小さな子供の声や姿が・・もいいから。
地元の畑で撮れた野菜にこだわったみたいなお店はよくあるけれどコンセプト頼りで味も接客も・・・
こういう文句ばっかり言って何にもしないのはいかにもダメな時間と人生を無駄にしている人間みたいか。
客観的に一言でいえば、いじけた馬鹿というところでしょう。
ご飯屋さんくらい素直に行けるようになりましょうとそこへ行ってみた。

駐車場はいっぱいだけれど、女子会は一人一台で集まってくるので入ってみると思ったより席が埋まっていないことが多い・・とか思いつつ入るとちょうど何人もが出ていくところ。
それどころかすごくすいてる・・よかった遅い時間に来てみて。
素朴だけど丁寧にメニューの説明なんかをしてもらって気持ちもほぐれる。
メインが肉、鳥、魚と4種から選べる定食とあと一品何か限定のセットがあった。
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昔はとにかく肉くってりゃいいやだった私は最近美味しい魚というのを食ってみたいと思うようになってきた。
でヒラメのソテー。
カレイじゃなくてヒラメかぁみたいな。
ベターっと塗りつぶしちゃわないしょうゆベースの味付けがとてもおいしいかった。
ちょっと足りないかな?の寸前くらいなのがいいんでしょうね・・
丁寧に説明してくれたいろんな野菜もおいしいし、雑穀米もおいしい。
予想通り回ってきた嫁さんのトウモロコシご飯と豚の焼いたのもおいしい。
料理おいしい。
お客さんは背後に二人、あっちに4人。
結構な音量で話しているのに全然気にならないのは、自慢や人を攻撃する内容じゃないからか・・・なぜか自分もそういうのに過剰に反応する神経が停止していたかもしれない。
いろいろ心配したことはみんなはずれ・・
とてもいい時間で来てよかった。
こんなこともあるのね。


https://www.youtube.com/watch?v=QhvMzXRLgGY
この日は頭の中でトリスタンとイゾルデがループしていた。

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G線で絞るような声のヴァイオリンが高い音で叫ぶヴィオラの下へ入り、はいつくばって絞り出す声のような・・
マーラーが自分のスコアによく取り入れているけれど元ネタはこういうとこなのね。
この暗く苦しい叫びの直後に歌いだす木管には明るい日の光が当たる。
神が降臨するようすごい光じゃなくて、庭先に一時的に差した日の光みたいな・・洗濯物でもいいし・・でも長く続かない。
人生ってこういう感じですよね。
暗闇を這うような苦しい毎日でもわずかな光を頼りに生きてゆく・・
ずっと電球みたいに自分が発光してるような人もいるけど。
外れに当たると、人生ずっと外れなような気になるけどそんなことないのね。
時々いいこともあるんだから。
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ちょっとだけ青空。
窓の外はマンションが建っていたりしてよく見るような・・勤務先の周囲にそっくりな景色で・・
あんまり見ちゃうと心が休まらないというか・・
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嫁さんの機嫌も素直によかったと思う。
よかった。
ありがとう。
ごちそうさまでした。

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記念日と神様

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この日、記念日だった。
ドイツ・オーストリア系の音楽が好きだからそんなレストランに行ってみたいけど近くにはみつけられない。
ビールに絡めてドイツみたいなのには行けないし。
なんでどこもイタリアンばっかりなんだろう?
文句言ってないで見つけたイタリアンな店に行ってみた。
遅い時間に行ったからか駐車場には一台の車もなく、入ってみるとお店の人すらいなくてわらった。
呼び鈴みたいなのを押すと出てきてくれて丁寧に案内してくれた。
ミニじゃないちゃんとしたサラダの後、
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ハイジがタンスに隠してたパンこんなのだったよな・・
かぼちゃのスープ。
なんか牛乳感が強いななんて思った。
嫁さんは「粉のやつとは違うね・・」
そんな夫婦。
他に誰もいないのでとても静かでいい時間。
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選べるパスタは見たことないような・・のはなくてペスカトーレ。
おいしかった。
これムール貝?海の味がしたような気がした。
いつもあさりだから・・
デザートもついてゆっくりできた。
いいお店、また機会があれば来ようと思う。

記念日なのにこのままスーパー行って帰るってのもどうなのか・・
だけど外は分厚い雲に覆われた曇天。
特に思いつくものもないまま車で走っていると一瞬青空が見えた。
青空のある方へ走っていくと
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いつもの海辺の公園。
開いていた青空はすぐに閉じてしまった。
芝生の上には小さな子供の笑顔と歓声。
嫁さんと二人、何も言わないけれどにぎやかではない方へ歩いてゆく。
静かな浜辺というのはなくて巨大テトラポットが乱立している。
ふと目が留まったこれ
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新しくてつるつるな感じのテトラポットの中に
なぜか一つだけただれて折れて瀕死のようなものがいた。
なんだどうしたの?なにがあったの?
同じような人間がいっぱいいるのに、自分だけがひどい目にあっていると感じることがある。甘えからくる被害妄想でしかないこともあるだろうし、実際そうなっていることもあるだろう。
誰にでもあることなのかもしれないけれど、誰にも助けを求められないなかここに文字にはできないことを本気で考えたことが私にもある。
いよいよもうだめだというところでそうならなかったから今ブログを書いたりしているし
神様はいると感じていたりする。
そして、またあの状況に戻ってしまう事への恐怖心から、神様の存在を感じずにはいられないのかもしれない。
宗教とかそういう話じゃなくて。


https://www.youtube.com/watch?v=QhvMzXRLgGY
この音楽は神とかでは全然なくて人間のグダグダなんだと思うけど。
前奏曲と愛の死しか聴かないので楽劇の内容はよく知らない。
途切れることのない重くうねるような旋律には恋、愛、欲望、苦悩・・いろんなものが感じられ

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登り詰めた先に現れ絡み合うこの旋律には汚れのない純粋な愛を感じ・・・
私がこんなことを口に出せばみんな半笑いで馬鹿にすると思う。
ブログも同じかもしれないけどいいの。


この日は結婚記念日でした。
嫁さんのネックレスは普段しないもので、昔プレゼントしたものだと思う。
私のような人間に結婚記念日があるという事は奇跡のような状況なのであって、
神様の介在なしには実現しえなかったと思う。

Tag:ワーグナー  Trackback:0 comment:9 

都合のいい話はない。

何があるわけでもけど来てみた。
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青空がちょっとだけ漏れ出ているようなのを見ると、あの向こうに神々の国というのがありそうな気もする。
私も神様を感じ導いてもらえたとか見守ってもらえていると思うことがあります。
でも調子に乗って都合のいいお願いをしたところでそんなものには一切答えてくれない。
当たり前か。
神様もう少し助けてくださいなんて思うこともあるけれど、それは甘えというものだろう。
神様じゃなくてリアルにいる人間に素直に助けを求めに行けばいいのかもしれない。
でも昔からそういうのがよくわからなかった。
そういえば今とおんなじ気持ちにあの時なっていた・・
バタバタ暴れていてもここから出られるわけじゃない。
覚悟を決めて、受け入れて、でも諦めないでめげないで
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謎の漂着船みたいだな。
開発されたほかの湖と違い護岸も建物も何にもないからちょっと神秘的だ。
人がいないことが何よりかも。
それはお前が人とうまくやれないだけだろう。
あそうですか。
人とうまくやれないのは自分が自分を人として認められないからだと思う。

https://www.youtube.com/watch?v=_Vv-s0LR6zg
パルジファルをちゃんと見たことはないので細かい筋は知らない。
けれど冒頭から後光がさしたような世界で、神様のいる世界が遠くに見えるような気はする。
ワーグナーは間違いなく優れた芸術家であったわけだけど、いろいろ読んでると単純にそんな枠に収まっている人ではなかった。
彼に限ったことではないんだろうけれど、反ユダヤ主義みたいなのを掲げて講演をしたり論文を書いたりしたという。
そしてなんとなく忘れられないのはどこで読んだか、あれほど蔑み愚弄したユダヤの血が自分にも流れている可能性にワーグナー自身が気付いていたという話だ。

そんな話には全く関係なく流れてくれるこの音楽が私は好き。
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静かだなぁ・・
なんて思ってたら人の声がする。
ボートの乗り方を教えるおっさんと習う女性。
あれも習い事かぁ・・
俺はあれをやってみても
なんでそうなんですか!
とかなっちゃうんだろうなぁ。
なんでここまで来てそんなこと考えてんだ。

ある所で人だかりができていた。
誰もいなくなってから行ってみると壁の裏というか中で鳥が大騒ぎしている声が聞こえる。
どうも幼鳥がはまってしまったが誰も助けてやれないような位置だあるようだ。
その鳥のその後を確認したわけではないけれど想像通りではないかと思う。
鳥だって未来に希望を持ったりするんだろう。
空にはばたく前に絶えてしまう命もある。
俺はこの世に何しに出てきたんだろう?なんて思ったこともあるけれど、
理由なんかなくたって生きてられればそれで儲けものだ。
嫌な事や虚しいことがあるのも生きているからだろう。
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この時すごく暑かった。
暑くてべたべたでちょっと不快なくらいだった。
ここはまだリアル地上だ。
私はまだ地上で生きてていいみたいだ。
青空みたいな気持ちになる日は遠い気もする。
都合のいい奇跡なんかあるわけない。
めげずに諦めずに。

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