ほんとうは

これを書いたときは心がしっけてましてこんな内容になっちゃいました。ごめんなさい。
書き終えてから出かけ日に当たり景色を見たりしたらよくなりました。でもそのまま公開。
日に当たって青い空と緑を眺めるとか大事なんですね・・・


なんでも、どう感じるかは自分の心次第だと思う。
満たされた心でニコニコしていればどこへ行っても楽しいし、何を食ってもうまいし、まずいものを食ったって笑っていられるし、愛想が悪い人に腹を立てるどころか逆に笑わせることもできると思う。そう思うのは、短い間だけど自分もそれを体験したから。
でもそうじゃないところへ自分が落ちたのを感じてからそこへは戻れていないまま。
この数日また心が無駄に下降。2つ思いあたる原因は私に落ち度があるものじゃないし、片方は普通喜ぶような話なのかもしれない。そういうせっかくのお話でみたいなので逆方向へ振れてしまうのも私の大きな欠陥だと思う。
出来事の位置づけと意味をしっかり整理把握して受け入れればどうってことないどころかチャンスなのかもしれないのに、見るのも触るのも怖がってそのまま心に入れちゃうから謎の不気味さと変なにおいを放つ闇鍋みたいな心になっちゃっているとも思う。
よく考えると数日前からじゃなくていつも週末にはこんなになってる気もする。実は原因なんて関係ないんじゃね?
写真を見ると、いろいろと無駄につまんない気持ちになってたのがわかる。そんな没になった写真の集。


達磨山からの眺めは素晴らしい・・冬なんかとくに。
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この時はさあこれから夜景・・
三脚にでっかいカメラな軍団が待機していた。
という時間。見ている目の前で街の明かりが少しづつ燈ってい行き・・・もう少し待てばすごい夜景になったりするんだろう。
けれど、いいや帰ろう。
スマホじゃ写んないだろうし・・意地でもカメラなんか買わないというこだわりも私の病的なひずみ。
何時まで縛られてんだ。


平地へ降りてショッピングモールみたいなところへ入る。
嫁さんがなんか買い物している間はボーっとして。
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ここはフードコートにスガキヤがあるんだよな久しぶりに・・と思ったらラーメン終了の札。
こんな写真撮ってたら店員がなにあのへんなの?みたいな顔でこっちを見てた。
まぁ、そりゃそうだね。
この時は別に大丈夫だったけれど、
昔、ニコニコしてあっちを見てもこっちを見ても明るく楽しく見えた私は突然そこから落ちた。
知らない人たちからのさげすむ視線、あちこちからこれ見よがしな咳払いが聞こえる。
強迫性障害を発症して毎日何回も髪の毛を洗ったりしてた。実際私は相当変な格好で歩いていたと思う。それを自分で把握、修正する能力が欠如していた・・自分でも気づいていたけれどどうすればいいか・・あもういか。
あれから四半世紀、今でも他人の視線や咳払いなどを感じると恐怖感と憎悪が走る。
治すには、もう一度あのニコニコ世界にも出ればいいんだと思う。
それには人のいるところへ出ていくことだと思っている。でも出ていくとダメになって戻ってくる。


この後昔通ったラーメン屋へ久しぶりに。
元何かのシェフだとかいう人がやっていてちょっと気取った店内とかなり高めな価格設定・・いわゆるラーメン屋というのとはちょっと違うよというコンセプトがあったと思う。
ポイントカードがいっぱいになる手前くらいで飽きてしまいしばらく行かなかった。

久しぶりに戸を開けると店主がどうぞと言っときながらごにょごにょっいっていく手を阻む。
え?
うち食券なんでぇ・・
あそう食券になったのね。券売機なラーメン屋なんかどこにもあるし、高級志向でやりながら券売機というお店もあるからそれ自体は別にいいんだろうと思う。
しかしシェフだった的な人の高校生みたいな口のききようが耳に残る。
ごちゃごちゃ貼り紙があるけれど正直何だかよくわからず、まあいいやみたいな気になる。
昔はすごいとか思って食ったそれも、覚めてしまえばただのしょっぱいラーメン。
ラーメン自体は変わってないんでしょう。
食い物の味や印象ってそれ単体じゃないんでしょうね。
ここまで書いちゃうと写真は載せたらいけないでしょう。よく見ると写真もなんかさえない感じなんだよだなぁ・・
つまんない気持ちでいたけれど帰り際くだんのシェフがちょっとした笑顔でこちらに目線を・・
指揮者のカーテンコールみたいなのかな?ブラーボーとかいう場面なのか?
でも、無視されたわけじゃないと思うだけで少し気が楽になる。
私はなんすかね、寂しいのかな?
寂しいんですよ30年間分くらい・・。



https://www.youtube.com/watch?v=uaXGJBjJS_Q
ワーグナーのタンホイザー序曲・・これは通常版のように見えを切って終わらないパリ版というやつだ。中学生の頃このCDを買いよく聴いていました。
そのころ、自分の稚拙さ異常さからある出来事をおこし、その動揺を抑えきれないままたまたまプレーヤーに入っていたこれを聴いてしまった。そのためこの曲が思い出してはいけない記憶を引き出すししおりのようになってしまい、20年間くらい聞くことができなかった。
聞けないことと音楽の内容は全く何なの関係もなくただ私の側に問題があっただけ・・
今はさすがにその記憶も干からびて毒も油も抜けきって、曲を聴いてもいちいちいらんことも思い出さなくなった。
辛い時、悲しい時、許せない時、絶対に音楽を聴いてはいけないと思う。(私はですよ)



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何度となく前を通りながら入ったことの無かったインドカレー屋さん。
いま、大規模な組織が取り仕切る赤い看板の中華料理屋みたいなのをたくさんみますが、このインドカレーもその形式じゃないかな?同じようなのがうちのすぐそばにもあるし、とんでもなく遠いところにお住まいの方のブログでもそっくりなものを見かけた。
そしてこのお店・・
空いてる席がいくつもあるのにいきなり狭くて居心地の悪い席を指定され気分が下がる。
混むから整理しているとかでなんでしょうしいろんな事情があるのかもしれない。
悪気はないんだろうけどこの日本人の女性店員は愛想が悪くて来るたびに気分が下がっていく。
きっと自分の気分が上がっていればこれでいいんだろうけどこうなるとこのお皿もあんまりな気分だ。別に悪くなもない料理の味まで・・
そのうち隣で楽しく話し込んでるお客さんに向かってインド系店員がなんかごにょごにょ言うと・・お客さんは「はい」とか言って帰っていった。
え追い出したの!?
まぁ商売だから数稼がなきゃなんないだろうし、大きなお世話か。
混んでいるんだから、悪いお店じゃないんでしょう。
たまたま文句ばかり言う変な客が来て、それが私。
どこでも同じようなのが食べられるなら、私はわざわざここじゃなくても。


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ちかくに昔からあるとんかつ屋さん。
もう記憶にないくらい昔、うまい!と感動した思い出に支えられ時々行った。
駐車場が止めにくいとか嫁さんがいい顔をしないとかあって本当にたまに。
最初の好印象に支えられぞっといい気分でここまで来たんだけれど、この日は・・いやこの日もおいしかったけれど・・
多分、お店は少しも悪くないし味が落ちたわけでもない。自分の体が歳をとって油ものに耐えにくくなったことと・・・好みも変わってきちゃったのかなぁ・・
ここでも思うけれど、食べ物の感想って自分の気分だけじゃない体調みたいな環境に大きく依存するんですよね。
当たり前か・・・食い物だけじゃなくいろんなものもきっとそうですよね。


私が昔感じた地獄みたいなのも実際の状況だけじゃなく自分の精神状態が大きく影響し形成されたものなのかも・・でも、今頃何を探ったって何にも変わらない。あるのはこれから先未来だけ。

全然関係なく
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楽器の音出しで借りる場所にあるモニタースピーカーみたいなの。
もとPA室なんだって。
顔に見えるでしょ?
楽器またやろうかと思うといろいろ始まって今までたくさん有り余っていたはずの時間が埋まる・・・いや、体のいい言い訳だな。
会社の帰りに1時間くらいやってくことにしようかな。一人部活。
自転車通勤は?
交互にすればいいでしょう?
あそこの面倒みにいくのは?
今のところ毎日じゃないんだから何とかなるはずでしょう。
楽器、全然できないのを思い知って関係ない自己批判まで活性化させるんでしょ?
いいじゃんネタにすれば。

いずれにしろ、私は一人。
嫁さんと犬がいてくれるからいいけれど。
急にニコニコというのはない。そう思うとちょっと
だからそれ考えなくて済むほど打ち込むことを見つけなさいって
でも1人でで作曲なんてやっても廃人化が進行しただけだった・・

もういいか。
また今週も頑張ります。


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楽器

タイトルは楽器ですが音楽をやってますみたいな話では全然なくて、人前に公開していいんだかわかりません。
恥さらしみたいでしかないものをなんで人前に出そうとするのか、そのあたりが自分でもよくわかっていませんが考えがまとまるまで待っていると気が変わって全部なかったことになっちゃいそうなので強引に公開。
好意的な目を向けてくれる人ばかりではないし、こういうのを攻撃したくて仕方ない人がいるのもわかるけど公開。
考えも何も全然まとまっていないけれど公開。
誰も読まなくても公開。
後悔しても公開もういいか。
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幼稚園というものに2年ほど通いましたがその記憶でこんなのがあります。
お茶の缶に奇麗な布を張り付けて奇麗な置物を作りましょう。
普通は表に柄があって裏は真っ白なその布の、白い裏面に糊を塗る。当たり前だ。
しかし私は柄の上に糊を塗ってしまうため、白い裏地がみえた訳の分からないものが出来上がる。
怒りに満ちた大きな声で何度も何度も「なんでおまえだけできないの!みんなできてるじゃないか!」
幼いながらに「なんでおまえだけ」という部分が強調されてると感じたのを覚えている。先生は説明を聴かず暴走したのがいたという程度の認識だったかもしれない。
しかし私は自分に何が起こったのかと何故そうなったのかが理解できず、なんでだろうと考えたような記憶がある。
教室の後ろに全員が書いた習字が貼り出されたことがあって、幼稚園とはいえみんな見本を真似てひらがな・・”あ”だった気がする・・を書いていた。
その中に一枚だけ他と明らかに違うぐじゃぐじゃに塗りつぶされた意味不明な一枚があった。
私は、それが自分のものだという事をいやというほどよくわかっていた。それが何を意味しているのかも分かったが、なぜ自分だけそうなってしまうのかがどうしてもわからなかった。
全体の中での自分の位置づけをあれほど分かりやすく明確に表現されたことは・・・その後も何度もあったのだが、40年前のあの光景は今でも鮮やかに思い出される。
しかしそのまま文字を認識できなかったのかというとそういうわけでもなく、普通に学校を卒業し、いろいろありはしたものの定職につき役職も得た。役職とか言って様になる会社じゃないけどクビにおびえるような状況じゃないですよというような意味で。

前置き長すぎですが、
私は普通の子供が見よう見まねであっという間に覚える動作を理解するのに、多分人の数倍から数百倍の時間を要すると思う。しかしなんでも一生できるようにならないわけでもないと思う。
ただその過程で教える人の不満や苛立ちを読み取るとそこで覚えることを断念して逃げようとする。
その結果、子供でもできて当たり前なのにできないままにしてしまっていることがいくつもある。
具体例を書きたいけれどちょっと抵抗が大きくてできません。
遊びから社会生活に支障をきたす事柄まで色々。
今まで気づいていなかったけれどそのコンプレックスはできないこと・・だけじゃなく、
私はできるようにならない・・と言う内容で強くしみ込んでいるようだ。40過ぎてもなお。
それと、それを人前で明らかにされることへの過度な恐怖感というものもあると思う。普通はそこを乗り越えてその先があるもんなんだろう。

いい年して何書いてんだという話ですがこれ書かないとこの先が意味不明だと思うので。
いや、何書いても意味不明かもしれないけれど自分が気が済まないので。


そして楽器の話。
私の場合、演奏が下手とか音程が甘いとかそんなことじゃなくてそもそも発音自体ができない状況に陥っちゃっています。
バイクのツーリングのサークルみたいなのに入ったはいいけど実は自転車にも乗れませんみたいな救いようのない状況。
教えてくれる人も首をかしげて匙を投げる状況。
それでもやろうと思ったのはかつてこの楽器で演奏していた記憶があるからなのだけど、
あれは幻だったんだろうか?
実は今と同じことを高校生の時にも経験している。
中学の時と楽器を変えたところ新しいものができるようにならず同じように投げ出した。
同じころ私の頭は別件でもおかしくなり始めていた・・関係があったんだろうか?
中学の時にはできていたあの楽器なら・・というところにかすかな希望を抱いてまたやってみようと思ったのだった。
しかし現実はそんな夢のような話を簡単に許してはくれなかった。

よせばいいのに入ってみたアマチュア吹奏楽団で、
始めはなんとなく音も出て自分ではやれているような気もしたため、他の巧い人に隠れできるとこだけやり後はやるふりだけしてだましだまし・・なんて考えていた。
しかし、そんなに甘い世界じゃない事はすぐわかり、私は何かを直そうとした。
そのある日以降ぱたっと音そのものがならなくなってしまった。
多分無意識のどこかで音が出ない方向に体を締め付けているんだと思う。
最近HSPなんて言ったりするようだけど、生い立ち等に問題があり悪い意味で自意識過剰な人間がいる。
毎回の練習の場で私は針の筵だった。
周りの人はみな、自分をここにいる資格のない人間とみなし、なぜやめて出ていかないのかと思っている・・
と感じていた。
思い過ごしの部分もあったにしろ、全部が思い過ごしではなかったことは間違いない。
自分がHSPで過去様々な失敗を繰り返してきたことも踏まえ、それを取り返す意味でも周りにどう思われようがずうずうしくしがみついてやるんだ!
その日もそう思って家を出たのだけれど、偶然重なったいくつかのストレスで簡単に折れてそのままやめたような格好になってしまった。
かけないことがいろいろありはするんだけれど考えてみれば人間なんて嫌なら無視してでも進めばよかったはずで、何が問題かってそれは肝心の楽器ができなかったことだろう。
それから一年、

それでもいいからもう一度楽器に触ってみようかという気になった。

辞めと思った瞬間にはすぐにでも処分しようと思った楽器はしかしまだ手元にある。
価格は人に言えない。
楽器をやらなくなり、もう団体の練習にも行かないことが確定したころ
ある楽器屋から「使わない楽器引き取ります」というダイレクトメールが来た。
その後そんなものは来ないし偶然だったのだろうけれど、いろんなことを考えたりもした。

こういう管楽器は育つというかうまい人が使えばいい音がするようになる。
という事は逆もあるわけだ。
私になんかに買われてしまい、楽器界随一の不幸者かもしれないこの楽器。
申し訳ないけれど俺に付き合ってください。

近くにバンドの練習やライブもできるようなスタジオがあるのだけれど、個人で楽器や歌の練習のできそうな小さな部屋を安価で貸してくれる。
そこへ行って以前のように・・
音はなるけれど楽器の音ではない。
ひたすら音を出してみるが自分の体は間違ったっ状態なのはわかる。
がどうすればいいかはわからない。
音大を出たという人に散々教えてもらったが結局何もわからなかった。
首傾げんのやめろと思いながら・・
たぶん誰にどう教わっても同じであろう。
でもそこ通過しないと先はないでしょうね。

そんな状況なので一人音を出してみたところでおよそこれは練習と呼べる状況ではないと思う。
これを何年続けても何もならないと思う。
長く触ることのなかったロータリーは大変な事になっており・・
いろんなところにオイルを刺して・・一日目は終了。

きっかけをつかむなんてこともあるわけはなく、予想通りの展開であるけれど
また合奏に・・みたいな半端な希望みたいなものは粉砕されてぶっ飛んだのがかえってさっぱりしてよかったかもしれない。
自分でも驚いたのは次の日もやってみようと思ったことだ。
内容的には何も変わらないけれど、こんなことを続けて
奇跡的にいくらかの前進があったとして、音階練習をするのが10年後。
うまくいって教則本を開いてみようと思うのが30年後
多分このまま私は一人で変な音を出して喜んでいた馬鹿で終わる気もする。
いいよ。
それでも。
このブログを始めた時、「楽器をやっていること」というカテゴリがあった。
といって復活させる気になるのは私の中にある「音楽をやっている人」の存在が無効化してからだろう。
あまた変なこと書いちゃった。

ほとんどの人にとってこれは
くだらないか意味不明か腹立たしいものでしかないと思うのだけど、
私にとっては少しだけポジティブな話なのである。


https://www.youtube.com/watch?v=8lklpz-ipBE

こんな内容だから曲もいらないかと思ったけれど。
中学生のころこの曲が好きで・・
私のやりたかった楽器は、吹奏楽部に何もわからなく気弱なのが入ってくるとちょうどよかった君これやりなさいと押し付けられる楽器・・
いや、そうじゃなくてスポットを浴びるようなソロというのはめったにというかよほど特殊な場面でしかないような楽器なのだけれど、
この曲は中学生くんだりにも非常にわかりやすくこの楽器の見せ場があるのである。
いまは見せ場ってのは目立つという事じゃないんだよとか知ったかぶるわけだけどまだそんなこと言う前。
いや違うな楽器なんかには無関係にこれが好きだった。
ただ単純に音楽が好きだったし、訳の分かんない劣等感に押しつぶされることもなく、みんなと笑顔で話をした思いでもある。


2日目、時間が来たのでうちへ帰ると
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百合の花が咲いていた。
鼻を近づけるといいにおいがした。
よくある積極的にアピールする感じのにおいじゃなくてなんだかちょっと奥ゆかしいの・・
いいねぇ・・
楽器を車から降ろして家へ入れようとしていると
近所のおばさんが出てきて1時間くらいの立ち話となる。
人のいるところへ出て行ったら人と知り合えるだろうか?
なんて夢を見たはいいけど挫折していい年をしてトラウマみたいなのが残った。
近所のおばさんとは言え人と話していることは心への薬になるよなぁ・・なんて思いながら。
そこに鹿がいたよなんて言ってみたところ
鹿どころか猪が庭へ入ったりしているらしい。
そんなかよ。

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雨上がりな夕日。
なにやっても明るい未来も見えないけれど、あんなもん見ると
ちょっと心に残る。

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雲の中から

でかけていて家へ帰ろう。普通に考えれば峠を上る国道を通って・・・
でももうあそこ何度も通って飽きた。
じゃあ林道で峠を超えてみようか。
だいぶ登ってから通行止めとかだったらいやだけど。

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ひなびた温泉街の最寄り駅。
特急停車駅ではあるけれど無人駅だった。
のんびりした感じで、なんかいいよね。
人気が全くなく、寂れてるなぁ・・なんて思ったり。

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しかし電車の時間が近づけばどこからともなく人が現れる。
そして下車する人もいたようだ。
特急を名乗ってるけど見てると急行みたいな感じですね。
山間の駅で列車を降り、古い温泉旅館で・・
どうしても日帰り温泉とビジネスホテルになっちゃうけど俺は。

こんなところによさそうなカフェを発見。
でもコンビニでアイス買って食っちまったよ。
行ってみたかったな。
またいつかこよう。

車で温泉街への道を登っていくと・・
打ち捨てられたゴーストタウンみたいな景色が見えたりするかと思えば
まだ頑張ってる感じのホテルも見かけたり。
今は外人の観光客をバスでみたいな昔とは違う生き残り方もあるんでしょう?

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さらに登っていくとえ?こんな山奥にというところに集落があったりして・・・
あのうちは重要文化財なんだそうだ。
案内板が出ていたけれど、今も人が住んでいる民家でしょう?
じろじろ見に行っていいのかな?

このあたりから山肌に張り付いた長い林道をくねくねと登っていく。
結構山深いけ上に新しい落石が多い。
沢には勝ち割ってバラバラになったような小さくとがった石が大量に堆積している。
山全体がもろく、どんどん風化して崩れていっているんだと思う。
そしてハイライト的の意登場したこの場所、
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無残にちぎれたガードレール。
この沢、砂防ダムを乗り越え橋や道も覆いつくような土石流が走ったようだ。
奇麗に片づけた跡があったけれど、この敗れたガードレールはそのまま残され再び任に当たっていた。
改修されないのは多分また同じようなのが来る可能性が非常に高いからかもしれない。
こんなきつい仕事があるのかと思うけれど、あなたのおかげです。

峠のトンネル付近で不思議な光景を見た後
霧に沈む森の中を下ってゆけば

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富士山がちょっとだけ赤く焼けてた。
あっという間に終わっちゃうんですよねこれ。
麓の集落へ降り、振り返ると

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山火事みたいだけどあれは夕焼けでしょう。
山頂にかかった雲。
あの雲の中から降りてきた。
聖なるなんだかが空から降りてくるとか、桃色の雲がとか、
ローエングリンの前奏曲みたいだな。


https://www.youtube.com/watch?v=lqk4bcnBqls

くだらないことを書いてよければこの冒頭のソロ4本と分割された弦楽器の対比はオーディオ的に極めて面白いところ・・

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オーディオ趣味もあれなんですよね、人によって求めるもの感じるものはそれぞれ違うし正反対だったりする。
ひとくくりにオーディオなんて言うけれどそのあたりを分からないまま話をしてけなしあいになってるようなのをよく見た。
でもまあそれが世の中というものなんでしょう。


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だんだん盛り上がって行くと金管が出てきて絵にかいたような爆発・・
正直この辺りはあんまりこない。
そのすぐ裏で
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弦楽器がターンを歌ってる辺りで何か心にくるものがある。
作曲者は全然そんなつもりで書いてないだろうけど、なんかこう世の中捨てたもんじゃないし、お前も捨てたもんじゃないよみたいな・・
音楽は人間が作り人間が演奏することが素晴らしいわけだろうけど、
この曲で人間が音程やタイミングを合わせてみたいな事は一切意識したくない。
そんなこと感じたくない。
誰かが行ったみたいにこの音楽は空から降ってきたものだと思いたい。
傍から見ればあほみたいでしょうけど。

最近温泉にも入ってないなぁ・・
最近無駄に心が不安や焦りみたいなのを抱えちゃって仕方がない。
もしかして更年期というやつかな?
ちがうか。
温泉入ったら治ったりしないかな。
まぁまた、いつか収まるでしょう。

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パルジファルみたいな店

晴れているから出かけようと車を走らせれば一気に分厚い雲が空を覆う。
とりあえず離れた街までいってみたけどだめだ・・
まあそんなもんでしょう。適当に飯食って帰ろう。
その辺にあった昔の喫茶店みたいな外観のお店に入ってみると今風の奇麗な感じにまとまってた。
いい意味でニトリっぽいというか・・こういうのも嫌いじゃないです。
メニューを見ると特にどの国というわけじゃないけどエスニック的な料理が売りみたい。
メインと飲み物がをこの中から選んでください的なセットを頼んで・・
エスニックをアピールしながら醤油ドレッシングで和風じゃね?みたいなサラダの後、
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牛筋とか蒸し鶏とかもあったけど海鮮フォー。
昔は肉一択だったけど海鮮。
お好みでライムとパクチーを・・
あーそれ風ですね。
パクチーはどこかで食べて懲りた。先日別なお店で飲んだドクダミ茶にもめげた。
ライムはいいかな。
フォーってもっと白いもんかと思っていたけど、なんだか透き通った麺。
おいしく食べました。
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ドリンク付きというといつも適当にアイスコーヒーなんて言っちゃうけど今日はパインジュース・・南国っぽいかと思って。
どこもそうだけどこういうのは女性基準なのか腹八文目くらい。
どっかカフェ行こう・・

これは!というところは行ってみたら休みだったので2件目・・駐車場に車線というか並びを無視して停めた車があり、本当はあと一台はいるはずなのに停められない・・
なんだこれ・・なんて思っていたら店主らしき人が出てきて店の車か何かをどけるからそこへどうぞと案内してくれた。
築60年くらいの古民家改装系。古民家カフェって今そこら中にあるのね。
入るといきなりいい感じの空間・・こっそりスマホで写真を・・
とやっていたらさっきの優しい店主がいら立った感じですみませんうち写真駄目なんです!
確かに玄関開けていきなり写真とか非常識だ。ちょっと恥ずかしい。
でっかい声であっごめんなさーい!恥ずかしさをごまかすために・・

座って落ち着いてみればやっぱりなかなかいい感じの世界が出来上がっている。
古い和室に変な飾りつけをしちゃって浮いちゃってるお店もけっこうありますよね・・あそこは好みの問題か・・
ここは落ち着けるいい世界だ。
小さいけど写真禁止みたいな表示があるのを嫁さんが発見。
この空間そのものが創作というか作品というかとても大事なものなんでしょうね。
これをちゃんと感じて楽しんでくれる人だけが来ればいい・・みたいな。
表面だけなぞったようなのが安易にSNSにとかも嫌なのかな・・
分かるような気もする。
私はここ初めてだし店主と話したこともないんだから本当はどう思っているのかなんて知らない。
ちょっとこれ思い出したりして。


https://www.youtube.com/watch?v=_Vv-s0LR6zg
ワーグナーの最後の作品
舞台神聖祝典劇 パルジファル
一部の音楽を聴くだけで楽劇自体はちゃんと見ていない為いい加減なのですが、宗教作品でもあると思う。
作者はむやみに上演するなくらいのことを言ったんじゃなかったっけ・・
ワーグナーは自分の作品を理想的に上演できる専用の歌劇場を建設しました。
そしてこの作品はそのバイロイト祝祭劇場以外での上演を禁じた・・・
作家も人間なので作品ができた以上できるだけ多くの人に知ってもらい、できれば称賛してもらいたいと思うのが普通でしょう。
歴史上の芸術家で生前誰にも理解されず・・というのがありますがあれだっていつの日か現れるであろう自分の理解者に向けてやってたわけで誰にも知られなくていいと思ってたのとは違うもんね。
半面、作品が自分の手を離れれば自分の意図と全く別な解釈をされ扱われる可能性があるということもよく知っている。
それは芸術作品の宿命でもあるんだけれど、特別目をかけた大切なわが子だけは・・みたいな
自分の意図を理解し共感してもらえるという前提でそういう人とだけやりたい・・

若い駆け出しの作曲家がその手の主張をすればあっという間に抹殺されてその世界にはいられなくなる。
指揮者の岩城の本にそんな人がいたことが書かれてあって笑った。
それはいつの時代でもそうでしょう。
世の中厳しいのね。

著作権が切れるとその指示はすぐに破られた・・
みんな上演したくて仕方ないし聴きたくて仕方ないような作品をかける人はそんなこと言っても許されるんでしょうね。

後光が差すような前奏曲。
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後半にターンが出てくるところがあるんだけれどここが私にはとても印象的です。
ターンが出てくると愛とか祈りとか強い人間の意志を感じる。

こちらもこの曲には変な思い込みがあって、心の浮ついているときには聴かない。
冬の静かな日、心が音楽を欲したときに心で聴くみたいな・・

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写真撮るなっていうんだからこれもまずいよね本当は。
Googleマップのレビューを見たら写真載せまくり・・
店主の態度が悪いなんて書いてもあった。まあそういうのはどんな店にも書いてあるもんだけど。
いろんな人が来て色々あるんだろうね。

自分がとてもとても大事にして触れることもためらうような・・・を、
他人は気付かず土足で踏んづけていく・・
笑いながら砂をかけられることもある。
世間に向け戸を開ければいろんな人が入ってくる。
そこをうまくやったり力でねじ伏せながら進んでいくのが人間社会と人生なんでしょう。
戸を開けなければ大切なものは守られる代わりに風も通らずカビが生えて腐ってゆく・・
この店もそこがんばってるんでしょ?
私も閉め切っちゃって腐ってるタイプかと思いますが、まぁまた頑張りますよ。

私はいいと思いますよこのお店。
ゆったりとした大切な時間とか、大事な人とステキな時間を過ごしたとか思ったらここは良いんじゃないかな。
隣に川が流れているからか開けられた窓から入ってくる風は涼しいを通り越して少し寒いくらいだった。
あれなんですよね、私はもともとインスタ映え?馬鹿か!みたいなオッサンだったんですが自分がブログに写真載せるのが楽しくなっちゃって何やってんだという話で。
いまスマホでみんな見られるため山奥の絶対誰も気づかなそうなお店が大人気で満員だったりする。
商売をやる方にはいい時代かもしれません。
宣伝費ってバカにならないんでしょう。
気に入ってもらえるお店ができたらいまはお客が勝手に広めてくれるんだから。
ワーグナーの楽劇みたいに。
反面、知る人ぞ知る・・みたいなお店は存在し得なくなっていくんでしょう。
絶対にSNSに投稿禁止!一人でもやったら閉店します・・みたいなすごい店がどこかにあったりするかな・・

コテンパンにけなす内容のレビューが一番上に来ちゃってずっとそのままのお店がある。
あれ店主は気づいてないんだろうけどだいぶ損してるよな。
反対にこれさくらくせーなってのもあった。
時代が変わりましたね。

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小さな店とジークフリート

地図上に気になるカフェを発見していってみたら崖っぷちみたいなところだった。
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絵にかいたような小さなお店。
お店の人と差しでの会話タイムになること間違いなし。
昔だったら逃げたけどいってみようかなぁ・・なんてやってるといきなりドアが開いて。
あっ・・こんにちは。
外観から想像するよりさらに小さな部屋。
面と向かいすぎちゃってて写真どこじゃない・・あっテラス席だ・・
寒いのはわかっているけど車に上着を取りにもどり、テラス席をお願いする。
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最近人間力みたいなのが下がっていて他人と会話を楽しめる自信がなかった。
どうぞと言われたひざ掛けがあったかいね。
コーヒーとすごくシンプルなカップケーキ。
最近食いすぎだからちょうどいいよこれくらいが。
ちょっと寒いけれど眺めは最高。
この下で伸びていた木々は切ったんだろうな。
普通じゃ使い物にならないような山の斜面を買ってこれを建て、定年後に夢を夫婦でかなえたみたいな感じかな?
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上を見ればこんな感じ。
ああいいねぇ・・
今は寒いから何にも聞こえないけれどもう少しすれば鳥の声が聞こえるようになるんだろう。
夏は蝉の声か、涼しくてよさそうだ。


ワーグナーのジークフリート牧歌という曲があります。
妻にプレゼントするために書かれた曲で、ひそかに練習をしたオケ団員が朝の寝室前で演奏した。
何も知らされていなかった妻は大変感激した・・
みたいな話が超絶有名。

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そういう用途で作曲されたからがさばるティンパニなんかは出てこない。
初演と同じく各パート一人みたいにこじんまりやってもいいし、大オーケストラでやっても十分耐えられる内容を持っていると思います。曲中絶えず鳥が鳴いているんだけれど、二人にしかわからない意味があるんだそうだ。
何だか知らないけどいいねえ。

楽劇ニーベルンゲンリングの3日目は「ジークフリート」。
楽劇用の素材で書いた曲かと思っていたけど、ジークフリート牧歌のほうが先なんだそうだ。
最後の方にこの音楽がちょっと出てきます。
眠らされていたブリュンヒルデを目覚めさせたのはジークフリート。

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牧歌とほとんど同じだけど聴いても気づかない違いが6小節目に。
まともに見たの1回だけだけれど多分戸惑うブリュンヒルデが心を開いてゆく場面。

そしてワーグナーと妻でリストの娘なコジマの間にできた男の子の名前はジークフリート。
超絶天才の孫で息子だもん周囲がその才能に期待するのは当然か・・
いろんなレッスンも受けたみたいだけど彼の作品を聴くことはない。
周りの笑顔がだんだん雲っていくつらさ・・を感じたかは知らない。
指揮者としてはいけたんだそうだ。
人柄もよく人に好かれたという。
そうか・・
良い人生だったんじゃないかなぁ。
よかった。

またいいとこ来れたな会話は無かったけどまあいいかと思いながらお店を出ると外で木を切ってたご主人が気さくに話しかけてくる。
ロフトもあるんだよ見た?みてってよ
外の声が聞こえるのかドアが開いて奥さんがどうぞみたいな感じで・・
という事で再び上がって写真を撮ったりして
お店の人もなんか楽しそうだった。
人と触れ合うというか人に喜んでもらうことが何よりの楽しみなんだろうなぁ・・
本気でそう思ってる人に触れると私みたいなのでも暖かい気持ちをもらえる。
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こういう素敵な部屋を見ると自分もこんな部屋をオーディオルームにして・・とよく夢見た。
最近そんなものを手に入れても耐え難い虚しさに襲われるだろうと感じる。
こういうの建てる人は皆あれでしょ人と触れ合いたいとか、夜は親しい仲間を呼んでとか・・

わざと雨の日に来てここでゆっくりしてみたい。
またいつか。

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火の神

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犬と散歩をしていたら富士山が煙に覆われているのが見えました。
麓の大野原で野焼きが行われているところでしょう。
毎年やらないと森になっていっちゃっうんだそうだ。
うさぎかなんかが火に追われて出てくると昔きいたけど、毎年出てくるということは何とか逃げることができてるのかな。

4日間かかって上演されるワーグナーのニーベルンゲンリング、壮大な話の中に炎が重要な役割を持って出てくる場面があります。
炎の正体はローゲという火の神。
初日はヴォータンという神様の親玉みたいなののブレーンとして重要な役割を果たします。
それ以降も要所で登場、もう歌手ではなくて音楽のみでその個性的かつ圧倒的な存在感が描かれる。

第1夜ワルキューレの最終場面。
ヴォータンは神として裏切ったものを許すわけにはいかない、半面親父としての娘への深い想い・・
その葛藤が素晴らしく重く感動的な場面。
ヴォータンはブリュンヒルデから神性を奪い眠らせ、目覚めさせた人間のものとすると宣言する。
怒りに震えるヴォータンではあったが娘の強い気持ちに心が揺らぎその懇願を聞き入れ炎の壁で囲い無数の男から守る事とする。
「この花嫁を手にいれるものは、神である私よりもっと自由でなければならない!」
と語るその言葉はジークフリートの動機(テーマ)の上に乗っかっており、音楽がこの炎を超え娘を手に入れるものが誰なのかを予言する。
その後、愛する娘はもう自分のものではないと悟った親父の切ない別れの言葉は泣ける。
あんなにすごくて怖かった神も、親父だった。



意を決したヴォータンが炎を起こすべく槍で岩山を三回突くと

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ローゲ登場。
この半音階で駆けのぼり高い音でワシャワシャ言ってるのがヴァイオリンじゃなくいてヴィオラとチェロなのがポイントでしょう。
ちっちゃいのがすごい速さで跳ね回っているんだけど、ちょっとちりちりの白髪頭って感じがする。

その後の炎が広がっていく音楽が
なんかかわいいのだ。
こんなすごい場面なのに、

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可愛い。

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その後木管に出てくるこれはいろんなずっとブリュンヒルデを表してきましたが、ここでは炎の向こうで眠るブリュンヒルデを指しています。

炎の奥で眠る娘を前にして、ヴォータンは一人
「我が槍を恐れるものよ、この炎を超えるでないぞ!」とか叫んでいるわけなんだけど、
その言葉は先ほどよりのさらにはっきりとジークフリートのテーマそのもので歌われる。
これはもう予言ではなく強い願いのようにも感じられる・・それはい色々矛盾をはらんでいるのだけど。

金管のユニゾンがジークフリートのテーマを復唱したあとチェロとヴィオラが歌っているのは親父の苦悩と切なさ。
別れのシーンでヴォータンがこの旋律にのせた言葉は「最後のお別れの口付け」。
でも今はもっと広い意味を持っていると思う。
これは泣ける。
しかしここはぶっちゃけ親子以上のものを感じていいんでしょ?
そのほかよく考えるといろんな矛盾が同時進行してもいると思う。
オペラ苦手な私だけどこの30分間弱くらいはいいですね。



昔、祖父が関東大震災のに遭遇した時の話をしてくれたのを思い出しました。
身一つで逃げればいいのに、みんな大きな荷物を持ったためにそこへ火が燃え移り・・
祖父には燃え移らなかったから私が今いるんでしょう。
私がすぐ逃げたくなるのはそのせいか・・全然違うか。
炎は神秘的だけど怖い。
人の手の中でコントロールされている振りをしてくれているうちはいいけれど、
一度暴れだしたらこんなに恐ろしいものはないと思う。
心の中にも小さな灯みたいなものが燈っていて、これが消えたらおしまいだなとかいうな気がします。
その手の話をきくとどこかしらけていたもんだけど、今やけにリアル。
まだ消させないよ頑張ろう。

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トンネル

大崩海岸にあるその筋の人には有名な場所。
普通の人は気付かないようなところにあります。
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石部トンネル 東海道本線のトンネルとして1889年(明治22年)にとりあえず単線で完成。
この年、ブラームスはもう交響曲第4番を完成した後、有名なエジソンの蝋管への録音が行われた。
マーラーは交響曲第1番の初稿(今聴けるのとは全く違うもの)を初演したらしい。
そんなころ・・
昭和19年に別ルートに切り替えられて以降使われていません。
昭和23年の台風で山自体がえぐられトンネルがもぎ取られたような光景が有名・・
だったんですが平成に入ってからさらに崩壊が進行してしまい・・みたいなの。

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この部分は明治44年の複線化で増設された所だけどまだ鉄筋コンクリートは一般化していないのでレンガ積み。
条件次第みたいですが100年以上たってからの耐久性はコンクリート製以上だったりする場合もあるみたいですね。
誰にも見つからないような場所なので、訳ありな人が中に住んだこともあるようです。
煮炊きもしただろうけど、天上に残る黒いすすは間違いなく100年以上前から走っていた蒸気機関車がつけたものだと思う。

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積まれたレンガと、組まれた石のポータルがそのまま下に転げ落ちてる。
山ごとえぐられてるから落っこちちゃうのは仕方ないんだけど、ある程度塊がその形を維持しているところがすごい。
波の力ってすごいな。
大正時代の写真を見るともっと昔は沖の方向へ安定した砂浜が広がってる。
この場所の浸食とダム建設で砂が運ばれてこなくなったからみたいなのは関係あるのかな?
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ここには複線の線路が走る広くて安定した路盤があったはずなんですが、擁壁ごと崩壊してその辺に散乱。

神々の黄昏でヴァルハラ城が崩れ去ったとこみたいでしょ。



ジョン・カルショウというプロデューサーのもとショルティがウィーンフィルを指揮した指輪全曲のレコードは伝説みたいなもんでしょう。

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ブリュンヒルデは愛馬にまたがりの炎の中に飛び込んでゆく・・
グラーネかわいそう・・じゃなくて人妻になってもワルキューレなのを音楽が教えてくれる。
炎は神の城も焼き付くし、ライン川の水が拗すべてを飲み込んでゆく・・

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ショルティの録音はここでヴァルハラ城崩壊の効果音が入ってるんですね。
ドン!ガラガラガラガラドン!ドッタン!みたいな・・バックですごいことになってる。
ヴァルハラ城崩壊・・
カルショウの本を読んでいるっとこのことが出てきて、ちょうどこれを録音しているころ付近で建物の解体工事が行われていてイメージにぴったりだったのでそれを録ってミキシングした・・
スコアにあるト書きの翻訳を読んでみると音を立てて崩れ去る・・みたいなことは別に書いてないんですね。
まぁそんなことはいいんだけど。
これ面白い反面音楽とかオーディオにハマってしかめ面で聴いているときには浮いて聞こえることがあります。ステージ上でも聞こえる音なら受け入れられるんだけど・・演出も過ぎるとというか・・
でもカルショウの本を読んでいると、単に演奏を記録するのではなくて、究極の表現形態である録音という芸術を完成させるため視覚に置き換わる情報を音でとらえるということを一生懸命やってる感がすごく伝わってきて打たれた・・
だからいか・・

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黄金

運転免許証の書き換えに行ってゴールド免許復活。
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交通安全委員会だっけ?反射材でできてるらしいこんなのをくれました。
子供やお年寄りに持たせれば光って守ってくれんのかな?
おっさんが鞄にぶら下げてたら逆に逮捕されそうかな。

ゴールドといえばラインの黄金。

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ベースから始まってホルンによる変ホ長調の生成の動機?が積み重なっていき・・
ラインの川底がだんだん現れてくるみたいだ・・
もっと大げさに何もない無から世界空間が生まれていくみたいでもある。
変ホ長調主和音で始まるわけですが、シューマンの「ライン」もそうですよね。
ライン川って変ホ長調な川なんでしょうかね?
知らないと何だか優雅でメルヘンチックな世界を連想してしまいますが茶色い濁流が怒涛のように流れる川らしいです。



初めて聴いたのは高校生のころでFMでした。
当然舞台の上は見えないしどんな筋で何をやってるのかも知らなかった。

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この世の光がすべてそろったようなこのページの直後、

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何の予告もなくいきなりヴォークリンデが歌う世界へ切り替わった時の驚きを今でも忘れません。
突然その世界の中に自分も引き込まれたと思った。
実際はふにゃーって幕が開いたりするのかな?
下手に舞台が見えていなかったのがかえってよかった。

ラインの黄金を守る3人の乙女が戯れている。
そこにアルベリヒという変なのがちょっかいを出すところからすべてが始まります。
俺はアルベリヒのファンだけどね。

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音楽から、この流れはゆったりとした優雅なものではなくバチャバチャとはねる波を持ったかなり速いものなのがわかる。
低弦のピッチカートは川の深さと豊かな水量・・

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神々の黄昏に出てくるときはヘ長調で上から降りてきてた。


実際の上演も4晩かかるこの物語、
長い時間といろいろな出来事を経て指輪となった黄金はラインの乙女に手に戻り、神々の城も何もかもライン川に飲み込まれて元サヤに戻るということなんだろうけど・・

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フロスヒルデ(ラインの乙女の1人)は取り戻した指輪を高く掲げ・・



前後違う調なのにここだけラインの黄金の冒頭と同じ変ホ長調なのは元に戻った・・ということを示しているのかなぁ・・
でもこのすぐ後に転調してすべてを飲み込むラインの波は変ニ長調なんですよね。
ここもボーっと聴いていると当たり前のように過ぎていくけど、音楽的には結構強引な転調じゃないですかね。
神々の黄昏だけど、ラインの黄金の最終場面と同じく神や天国の調性である変ニ長調に完結するところが怪しい。
穏やかになったライン川の波の上を乙女たちが指輪をもって泳いでいる・・・
けどその光景を照らしているのは神の光だから変ニ長調なんでしょここ・・
実は黄昏てなくて神々のペースじゃないのか。

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最後に叫ぶのがハーゲンなのも・・
ブリュンヒルデがあんなに高尚で感動的な自己犠牲とかなんとかやってんのを見たところで改心するとかそんなの全然関係ないんだよねこの人。
ラインの乙女は彼の首に腕を回して水中に沈めてしまうみたいなすごいはなしだけど・・
ハーゲンはアルベリヒと人間のあいのこだっけ?
神々は実は黄昏ていないし、人間は死んでも何度でも新しく生まれてくるから。
実際何も終わってなくて、またいろんな思惑を持ったそれぞれが新しい世界でおんなじことを繰り返すよということでしょう?
少しもハッピーエンドじゃない。
救いはバイオリンが歌い続けるあの歌。ジークフリートを身ごもっている事を知ったお母さんの喜びの歌・・
希望もまた生まれてくるんだね。

何をごちゃごちゃこじつけてんだという話ですね。
こういうのをああでもないこうでもないと考えるのも楽しみの一つ。
ただ耳で聴いて終わり以上の内容を持ってるんだから。
ワーグナーだけがやったわけではないけれど、この人は音楽そのものが意味を持って語るということを徹底的にやりました。
短い旋律や和音の動きそのものに意味やキャラクターを持たさせ、さらにそれらの変形や組み合わせが違う意味を生んでいく・・
これは凝りだすと本当にオタク的にいつまででもああでもないこうでもないと言っていられると思う。
音楽の持っているものが非常に大きい為オペラが嫌いな私にも聴いてみたいと思わせる。
しかしドイツ語を聞いて理解でない私には音だけで全曲聴きとおすのはさすがに厳しい。
この壮大な物語をオペラじゃなくて音楽だけで表現する巨大交響曲にまとめてステージに上げてくれたら・・
ロリンマゼールがCD1枚にまとめたやつを持っているけどあれは如何せん小さくまとめすぎでちょっと・・
脚本は全然別なものだけど、それを実現して聴かせてくれるのがグスタフ・マーラーの交響曲だと思う。


免許書き換えで一ネタと思いこんなの書いたら久しぶりに指輪を聴いてみようかなと思うに至りましたので私としては良かった。

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立体化

何だかずっと天気が悪いですね。
いろんな方のブログで紅葉がきれいな写真を見ているといいなぁと思います。
自分もどこか出かけてみたい。
人のいっぱいいるようなところじゃなくて、何だかどうでもいいようなところに美しい景色を発見したい。
空気も感じる物がありますよね・・・その場にずっといいたくなるような空気・・・微かに感じる何だかわからないけど居心地のいいにおい・・
また、週末ダメかな・・

先日遠くのラーメン屋に行った後、近くのホームセンターとスーパーが一緒になったようなところへ寄りました。
嫁さんはいつもと違うところで買い物すると息抜きになるんでしょう。
おっさんはすることもないので隣の電気屋に入ってみる。
前にも来たことがあるけれど、パソコンの売り場が縮小していたのが印象的だった。
皆スマホでよくなっちゃったのかな?
高いテレビとか全く興味もないんだけれどなんとなく眺める。
中学校の時に音楽とオーディオには目覚めたけれど、映像系には無関心なままでした・・
でっかい4Kというテレビに専用のデモンストレーション用映像が・・・
あー、すげーなー。
2次元画面だから実際は二次元なんだけど、かなり奥行き感を感じる疑似3Dみたいな映像にちょっとびっくりしました・・
今テレビはあんなところまで行ってるのね・・

一時期どこにも置いてあった眼鏡をかけて3Dみたいなのはなかった。
あれはなんというか昔はやったらしい4chステレオみたいな感じで消えてくんじゃないのかなぁ・・

最近もうひとつびっくりしたのがグーグルマップ。都市部のものは何年か前からそうなっていたみたいだけど・・
うちの近所の航空写真をどんどん拡大していくと

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こんな3D的な、自分が空を飛んだような光景を見ることができます。
静止画像じゃ伝わらないと思いますが、これどんな方向角度に移動してもそれに合わせて映像も動くというか・・向こうに回ればあの立木を裏から見ることができます・・
グーグルアースみたいに地形情報と組み合わせて山や谷を表現というのはあったけど、例えば橋なんか谷にベタっと貼りついて落橋したかのように描かれちゃってましたよね・・
橋は川の上に水平にかかっているし、電柱もちゃんと直立している。
大袈裟に言うと、自由に空を飛んでみたい・・という夢がかなったみたいだ。

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こんな鉄骨を組み合わせた送電線鉄塔がちゃんと建っている。
その周りの小川の深さ、低木の高さ・・どうでもいいような雑草の高さまでとらえられている。

3方向からとった映像の差分を解析して・・みたいなのでしょ?
音響のステレオと似ている気もする。
自動で処理するらしいし、、きちっと情報が捕えられれば道端のごみだろうが放置自転車だろうが、立体表示できるんでしょう。
人が全く写っていないけれど、削除も自動化しているみたいだ。
すごいね、削除する人も写る人も不要なんだから、もう世の中人自体がいらないよね。

送電線鉄塔の魅力に取りつかれ、その姿を愛でたり分析して喜ぶ送電線鉄塔マニアという人種がいます。
その手の人はわかると思いますこれドナウですね。

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線路をまたぐ架線とビーム、クレーンなんかもちゃんと建ってる。
すごいところは張られた電線もちゃんと浮いて表示されて・・・・
だから何だという話ですが、面白くて一日中見てた・・
俺のうちははどうか!?と思ったら200mくらい先から非対応地域に入っていてペッチャンコだった。
これ見始めると止まらないなぁ・・・


もう革新的な技術革新なんかないんじゃないかと思ったけど、いろいろやってるんだね。
でオーディオは?・・・
まぁ、いいか。
私は現状の2chステレオ再生で十分満足。
楽しいです。



ワーグナーの楽劇ラインの黄金の最後、
ヴォータンをはじめ神々がヴァルハラ上に入ってへらへら笑っていると
ラインの乙女が「指輪を返して!」かなんか言っているのが聴こえてくるところ・・
3人のラインの乙女とハープが舞台裏で歌っています。
ショルティ、ウィーンフィルのを持っていてたまに聴きますが、手前のオーケストラとは全然違う奥の方で歌っているように聞こえます。
3次元的奥行き表現て1950年代から追及されていたんですね・・

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ラインの乙女の声がどこからか聞こえてき始めるところ。
ドイツ語が読めないけど、乙女のところには見えないくらい深く?ハープには3人のラインの乙女の後ろで・・と書いてあるような気がする。
虹の橋を渡って入る神々の城・・・この音楽も変ニ長調だ。
変ニ長調の世界は雲の上にあるんだと思う。

この後オケの壮大なラスト。
ここはディレクターが仕掛けて団員にお酒を一杯ひっかけさせた後に録音したんだって。
でっかいスケールで終わっていくでしょう・・・
面白いよねそういうの。

私は音楽には強く惹かれるんですがオペラそのものにはあまり興味がわきません。
だからテレビとかプロジェクターとかにも凝らなかった。
でも指輪はどうしても見たかったのでそれだけのためにプレーヤーを買ったりしました。
見終わると満足してもう見ないしプレーヤーもどっかいっちゃった。
本当は音楽を深く聞こうと思ったら文学とか演劇とか美術とかいろんな要素にも興味をもって掘り下げた方がなんかこう立体化していいのかもしれない。
でも私は音楽だけ・・薄っぺらい人間です。

私はジークフリートやブリュンヒルデよりラインの乙女にからかわれて馬鹿にされた揚句に怒って愛を捨てて呪いをかけるとか言い出すアルベリヒに心惹かれる。




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パリ版

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今もあるのかわかりませんが、昔NHKをみていると”名曲アルバム”とか言って短い時間クラシックの名曲を流す番組があった。
ボケっと見ていると聞いたことがあり、とてつもなくかっこいい音楽が流れている・・
背景にはノイシュバンシュタイン城(ちがったかも)・・・
多分字幕を見てこれがワーグナーのタンホイザー序曲だと知った・・
かなりカットされている短縮版だったと思う。
でも聴きなれない人間にはそんなことはわからないし当時はまだよくわからず長いと嫌気がさしてくるのでちょうどよかったと思う。
ヴェーヌスベルクの音楽の嵐の波みたいなものがそのまま持続しているその上に巡礼の合唱が歌われ拡大していくその様に・・打ちのめされるくらい感動した・・・
単純で馬鹿みたいだけどバックのお城の画像がマッチしていてそのまんま感動してしまったのだ・・

さぁ、覚えたこの曲を聴きたい・・
お金もなかったのでCDを変えるチャンスはだいぶたってからやってくる・・ちょうど名前を知って興味のあったワルターコロンビア響のCDがまとめて再発売された所だった。

何度も思い出話をして本当に老人みたいだけど当時は小さな駅ビルの小さなレコード屋にもクラシックコーナーがしっかりあった。
末期みたいに隅の方に恥ずかしい感じでというのではなくて結構でかく・・
ワルター不滅の何とかシリーズ!とかいって女性の店員が作ったと思われるデコレーションに囲まれていた。
今この盤は、マックルーア盤とか言われていて、音質の面などから知っている人は知っている(当たり前か)盤です。

買ってきてさっそく聴いた・・記憶にあるのより・・ちょっとテンポ遅いかな・・なんて思いながら・・
ヴェーヌスベルクの音楽を聴きながらワクワクしてあの巡礼の合唱の再現を待つ・・・
なんかなかなか出てこないなぁ・・こんな長かったけ?・・・
あれ?なんて思っているとなぜか合唱が出てくる・・・
合唱?えー?
そうしているうちに何と曲は終わてしまった・・・
だまされたとまでは思わないけど、聴きたくてしょうがなかったあの部分がないことに落胆して解説を読んだ・・
パリ版・・・?
へー、そういうのがあるんだ・・・

当時はネットもWikipediaもない、興味のあることをどうやって調べてたんだっけ?
タンホイザーの解説を読んでいたらヴェーヌスベルクはポルノ世界みたいな話で衝撃を受けた。
中学生だったからみんなに言いふらしたけどあまり相手にされなかった。

これも30年前。

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テンポが速いので長くなりますが、通常版?
ヴェーヌスベルクの音楽の嵐の波みたいなものがそのまま持続しているその上に巡礼の合唱が歌われ・・
この先のトロンボーンが出てきて倍の長さに拡大されたコラールが歌われる部分が感動的なんですよね・・・


通常版、いいですね・・




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パリ版の同じものが聞こえるあたり・・ホルンとクラリネットが合唱を・・とはならずにさらに高揚していく・・
実際はこのかなり手前からヴェーヌスベルクの音楽が拡大されて演奏されてきています。。


パリ版、これもいいよね。





最終的には同じところに到達するんだと思いますが、音楽の味付け、濃厚さなど結構違います。
拍子も違うし音もよく見ると若干違う。
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通常版


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パリ版



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