流氷とラフマニノフ

もう何年も前ですが流氷を見てみたくて北海道に行きました。
でもその年はこんなことはないというくらい全く流氷が来ない年だった。
流氷は潮にのって毎日移動しているので予報とにらめっこして・・
今だ!・・・というときに限って仕事で行けない・・
何とか行けそうかというタイミングは飛行機もいっぱいで・・女満別がダメなら旭川からはいって釧路から帰れば・・と意地になって行っては見たものの・・

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ちぎれたかけらみたいなのが湾のなかにちょっと残っている状態で・・鍋の灰汁みたいだな。
何かすごく残念な気持ちでこの辺りにいた記憶が・・
でも今見ればちょっときれいだなこの景色も。

次の年は結婚していて嫁と流氷を見ようと・・
この年も流氷は調子悪かったんだけどそれでも少しは良かったのかな。
さあ明日という日、帰宅すると妻が風邪でボロボロに・・
大丈夫キャンセルするから・・・ここで一人で行ったりすると一生言われるぞと思った。
次の日ライブカメラを見ると素晴らしく晴れた空の下最高の流氷が来ているのが見えて泣いた。
どうしてもおさまらず何日か後に無理やり行ったけれど・・その日もまた流氷は沖へ遠ざかってしまい・・・
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写真的には結構いい感じだけどこれも湾の奥に屑氷がたまっている状況だと思う。
簡単に行けて簡単に見れちゃったらそれでもう忘れちゃってるのかもしれない。
見られないから見たくなる。そんなもんでしょう。
次の年からは遠くへ出かけることはできなくなってしまいそれきり。
温暖化の影響でもう流氷は来ないのかと思っていたら、次の年ものすごいのが来たらしかった。
いけなくなったら来やがった。

お前な、楽しみはもっと後に取っておけよ・・ということなんでしょう。
きっといつかすげーのを見られる日が来るという筋書きの人生なんだよこれは。
その日まで頑張ろう。


ラフマニノフの楽興の時0p.16の最後の曲は光にあふれたハ長調が炸裂しているこんな曲です。
細かくちっちゃいものが集まって塊を作りぶつかり合って大音響を上げている・・
流氷みたいな曲だよねこれ。
こんな流氷を見てみたい・・
この曲はこ地響きみたいなのドーン!も聴きものだともう。
実際まじかで聴いてみたいなぁ。
大ホールのステージと客席じゃわからないだろう。
プライベートな空間で弾いてるすぐ横で聴くとか・・
まぁ一生ないな。
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ウラディーミル・アシュケナージはN響の芸術監督をやったみたいですがその前、俺もコンサートに行きたいと思った頃に指揮者としてこの田舎に何度か来てくれたので聞きに行きました。
この世界的巨匠は実際とても体の小さなおじさんで、指揮台の上飛び跳ねるように全身を使ってオーケストラを引っ張っていたのを覚えています。
ピアノ演奏の魅力の一つに地響きみたいなドーンもあるかと思うんだけど、体の大きさじゃないんでしょうね。

今年は流氷どうなのかな・・・良かったりすると行きたくなるので知らなくていい。
温暖化に負けないでもうしばらくすごいのがき続けてくれるといいけどなぁ・・



ブロッコリー

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毎年、ブロッコリーがたくさんできてくる畑。
他人様の畑なのでこんなこと書いていいのかわからないけれど今年は様子がおかしい。
みんな倒れたり赤くなってしまっていたり・・・
始めは荒らされた?なんて思ったけどブロッコリー自体が弱ってしまっている感じ。
寒かったからかなぁ?
病気なのかなぁ?


ラフマニノフ 楽興の時の3曲目
なんか救いのないような感じの曲だけど結構好き。
ほんの一瞬、明るい色をほのめかすんだけれどすぐまた冷たくなる。
だけどそんなに苦悩したり嘆いているわけでもない。なんか力強いものを感じなくもない。
端から見れば冷たくみえても、これはこれで安定したあるべき姿なんじゃないかみたいな。

蕁麻疹かと思って何時も色々見てもらってる医者に相談したところそうだねとか言ってアレルギー系の薬を出してくれました。
数日飲んでいるけど全く効かない。
見立てと薬が違うんだろうか。
最近痒いというより内側からチクチクさすような感覚になってきた。何だこれ大丈夫か?
このまま治るのを待つのもどうかと思い別な皮膚科にいってみました。
久しぶりに行ったその病院、先生が前と違う人に代わっていた。
こんな症状の人はたくさんいますよ?
いい薬なんだからそれでいいはずなのに・・
そんな話じゃ来た意味ねーなと思ったけど笑顔でそうですかとか言ってきた。
まあいいや、塗り薬もらったから塗ってみよう。

こういう時すごいのは整体の先生だ。「すべては体のゆがみが原因です。」
血圧が高いのも精神が不安定なのもみんな体のゆがみから来ているという論法。
矯正すれば痒みも止まりますとか言いかねない。
矯正したら血圧も下がるとか言ってたけど・・
全然変わんない。
そりゃそうだろうしそんなもん期待してないから大丈夫。
治してもらおうという考えがおかしいのかもしれない。
結局自分が治すとか頑張るためのトリガとしていろんなものがあるということなんでしょうかね。

家のボンタンの樹、一昨年の冬だったっか急に気温が極端に下がった日があって、その時は冬でも落ちないはずの葉をみんな落としてしまい瀕死のような状態になった。なんだ死んじゃうのか?頼むから頑張って・・・なんて願っていたら春に新芽を出してくれた時はうれしかった。
今年は寒いけれど急激な変化はなかったためなんとか頑張っていた・・けどこの数日葉が渇いてめくれ上がったようになってる。
あの葉は皆落ちてしまうだろう・・
落ちないはずの葉が落ちていく姿は苦悩してあえいでいるように見える。
しかしもしかすると葉を落とすことで身を守る仕組みがあるのかもしれない。
端から見るとネガティブな状態が実はその時のあるべき姿だということもあるんじゃないかとも思う。
もう少しで春が来るから何とか頑張れ。
俺も適当に頑張ります。


望郷

私の父親は就職を機に故郷を離れ、その後さらに縁があってこの地に来たようだ。
何時頃だったか、故郷に戻って実家を改築し老いた母親と暮らす見積もりを一人大きな声で口に出していたのを覚えています。
何とかなると自分に言い聞かせるようなその言葉は普段聞いたことのない出身地の方言だった。
実際、それはなかなか難しいところがあったと思う。
結局かなうことはなく自分の母親よりも先亡くなってしまった。

私は一度故郷のここを離れ帰るつもりもなかったのですが、訳があって今ここにいます。
訳というのが解決したらよその土地で暮らしてみたいという夢もなくもないけれど・・
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ここにいると毎日富士山が見えます。
あんな山だから時々見とれたりすることもあるけれど、あまりにも身近過ぎて特別な思いを抱いたりする事もない。
全然違う土地に住んだりすると老いたころにもういちど富士山が見たい・・とか思ったりするんだろうか?



ロシア出身のラフマニノフは、革命後祖国を離れヨーロッパやアメリカに住み最後まで帰ることはなかった。
そういう人は結構いたんでしょうか、ハリウッド映画の音楽にラフマニノフみたいなのがたくさんあるのはそういう人たちがあそこで仕事したからと昔どこかで聞いたか読んだような・・
祖国を離れて以降作曲意欲が減退していたみたいですね。
その人が自らこれは自分の最後の大作になるだろうと予言したらしいシンフォニックダンス。
序曲をオーバーチェアなんて言うのは好きじゃないけれど、交響的舞曲はちょっと硬すぎる気もする。機動戦士みたいだ。
第1楽章は軍隊行進曲的な厳しい曲調ですが、中間部はラフマニノフの真骨頂みたいな郷愁をおびたメロディアスな音楽となります。
サックスが歌たりするところが時代を感じさせますが、、わたしが気になるのはやっぱりピアノですよね。

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ピアノがオーケストラの一つの楽器としてあつかわれる音楽はたくさんあります。
ロシアの作曲家はよくオーケストラに組み込んで使いますがどちらかというと音程付き打楽器的な硬い音を提供する仕事をしたりしてることが多いと思う。
軍隊調の主部でもそんなことをやってる。



でもここにでてくるのは歌う弦楽器を美しく包むピアノとしてのピアノ・・
ここはラフマニノフの弾くピアノが聴こえているんだと感じることがある。
ピアノを愛し、ピアノで発想してピアノと生きた作者自身の姿がここに重なてみえるんですね。
生まれ育った故郷の空気や音、水を思う音楽なんじゃないのかなこれ。

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再び軍隊調の音楽を聴いた後、星が降ってきたような場面がくる。
弦楽器がユニゾンで歌うこの歌、チェロにとっては高い音、ヴァイオリンはG線が指定されていて声を心の底から絞りだすような歌が要求されています。
普通とは違う、特別な場面です。

故郷に帰り、森の騒めきや空気に抱かれて眠ろうとしているところ・・を夢見ているみたいだ。

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安心したのか安定した気持ちの中、心音が小さくなりピッチカートとなって消えていく。
全体的に心の休まる箇所があまりない印象のこの曲なんで、ここだけは何か救われている気がします。
かなわなかったけれど、帰りたかったのかもなぁ。



昔、4月、日曜なのに仕事でやる気なく外にでていた時のこと、
近くに大きな工場の独身寮があるのか店先の公衆電話で若い子が電話をかけていた。
相手は多分両親。
「仕事は頑張ってる、歓迎会があってお酒がだいぶ飲めるようになったよ・・・」など近況を一生懸命話す。
話の内容や場所状況から考えて彼は私の父と同じ出身地だろうと思う。若い人は職を求めてみんな遠隔地へ出ていくようなところだ。
相手を変えながらテレホンカードが0になるまで何度も同じ話を繰り返す。
最後は親しい友達なんだろう、無邪気に威張っていたけれど電話が切れると小さく「きれた・・」声が寂しそうだった。
そんな彼もきっと今では立派な親父だろう。
その後地元へ帰ったかな?
そのままあのあたりに家庭を築いたかな?
まだ若いから望郷どころじゃないかな。
時代も変わってそんなことは考えないのかな?

口内炎から思い出して整理する過去

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ちょっと前に海の見えるカフェに行きました。
お気に入りの席は埋まってる・・海みえねーや・・
まあいいやと食べたシーフードカレー、カニの出汁がきいていておいしかった。
しかしこれとかパスタなんかでカニが丸ごと入っているようなのが苦手だ。
味がじゃなくてどうやって食べればいいかよくわからない・・
育ちの悪さが出ているのかもしれないが仕方ない。
それよりこの時口内炎が痛かった。いまだに痛い。
今回は長い・・多分ストレスで胃がやられ、そこに連動しているんじゃないか・・・
口内炎といえばケナログであれは効きます。。
でもきくのはでき始めの初期段階に投与した場合で、口内炎が出来上がってしまうともう何を塗っても効いてくれない。
痛みに耐えながら治る日を待つだけ・・
あれから何日もたつのにまだ治らない・・
口内炎みたいな曲はないかと考えた・・・
もっと切り裂かれて悲鳴みたいな曲もあるけれど・・
ラフマニノフの楽興の時からこれ・・

ショパンなんかだと短調の曲でも「まあそこに座って聴いてください」みたいな何かがあると思うんだけどラフマニノフはもっと冷たく厳しいというか、下手すると塩を投げてくるような厳しいものを感じることがある。

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ffffだもんね・・・
チャイコフスキーもそうだけど、寒いと記号いっぱいつけたくなるのか?
この曲はあれですね。耳で聴くだけじゃなくて弾いているところか楽譜を見ながら聴いて楽しむ曲だと思う。
腕自慢なら弾いて楽しむ曲でもあるでんしょうね。

楽器演奏にはスポーツのような要素があります。
音楽は心・・・という以前に
メカニカルなテクニックとアスリート的な・・なんだ・・
まずそこを完成させなくちゃ演奏どころじゃありませんよという・・
それは正しいと思うし、当たり前だ。

アマチュア演奏団体に入ってみたところ、絵にかいたようなマドンナみたいなとても素敵な人がいました。
その人はなぜか変質的に仕事と嫁意外の誰とも付き合わずに生きてきた私によくしてくれた。
しだいに音楽以外の込み入った話をするようになり、人に言えない話をたくさんして・・
結果、わたしはその人に対し依存症みたいになってたと思う。

ある日ふとした会話の中で「音楽に心があると思ってやってるんじゃない人もいるんだね」と私は言ってしまった。
彼女は「それが普通でみんなそうだから。あなたのような考えで音楽をやる人はいないから・・」
みたいなことを笑顔で言った。
一流のプロオケでもリズムや音程を合わせること(だけ)が音楽・・なのだそうだ。
ある面では事実であるが私にとってはとても陳腐で悪臭を放つような言葉だ。
その人はどこにも少しの悪気もなく言ったと思う。
私もその時点ではその人が大好きだったので笑って聞いた・・・そんなのは聞き流せばいいはず。
が、後日だんだんそれが許せなくなり、その人のほかの言葉も許せなくなってしまった。
多分そういう時、それはお互いに起こっていることだと思う。
別件だけど口論になったのはそのすぐあと。
その後さらに別な要素も重なりそれきりとなった。
もう二度とお会いすることもないのかもしれない。

でね、言いたいことはこれから。
この3か月間くらいそのことがずっと頭にあったんだけど、その許せない思う理由は

音楽に対する考え方を一方的に私に押し付けたから・・・

だと思っていました。先ほどまで・・今またここに書いては消しした結果見えてきたのは、
多分生まれて初めて、そして今後もう二度と出会わないだろう心の奥深くまでをさらけ出して話せる相手・・
は長く自分を相手にはしてくれないことを予感していた。
その恐怖と不安から逃れたくてそこから逃げる理由を探していた。
そこにちょうどはまったのがこれ・・
ということじゃないかなぁ・・

しかし中学生の日記みたいでごめんなさい。
薬をやめたときみたいな禁断症状にずっと襲われ続けていて困ってるんです。
人に見ていただけるところに書くと、何かが変わる気がして・・
恥ずかしいけれど、このままにさせて・・

HSPとか何とか障害なんて言う言葉はなかったけれど、私は自分の命を守る生き方として人と一切付き合わないという道を見つけて生きてきた。
厄年が来たとき神様が
お前それで人生終わちゃったらあんまりだろ・・嫌な思いでもいいから何かしてこい
と言って案内してくれたんだと思う。
最近とある出来事でまた心を乱されたんだけど、それは神様が
お前いつまでもひきづってないでけじめをつけなさい。
と諭してくれたんだと思ってる。

人と話すことで救われることを知ってしまったので、そうしたいと願う心もできてしまいました。
一方、子供でもできることができなかったり、人が全員敵に見えたりする私は
普通に出て行っても同じことの繰り返しかもしれない。
でもそどうすればいいのかわからないけれど何か見つけてやる。
何年かかるかわからないけれど。
こんなの1人で考えてたらつぶれちゃいそうだけど、ブログってのがあってありがたいなぁ・・・
とりあえず口内炎治ってくれ。

立場

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超絶技巧系ピアニストだったラフマニノフの書いた曲は弾けるもんなら弾いてみたいなところのある曲みたいですが、、彼のもう一つの魅力はメロディーメーカーなところですよね。

ピアノ協奏曲第3番もピアノがオクターブで歌う最初の旋律なんて雨の妖精みたいなのが歌ってるみたいですよね。
背がすごく高かったらしくて写真を見ると寡黙で冗談も言わなそうな人に見えますが、実際どんな人だったんだろう?

その3番協奏曲のフィナーレのコーダ、2番もそうでしたが明らかにチャイコフスキーの影響と思われるオケとピアノがそろって第2主題を歌いあげるみたいな部分があります。
CMで流れていたり・・
ピアノに重ねて熱く歌う弦楽器はしかしピアノを邪魔しないように気を使っているんだと思う。
この協奏曲はピアノの超絶技巧ひけらかし音楽などではなくてそれなりの内容を持って聞かせる音楽ではあります。とはいえあくまでピアノが主役ということでここまでやってきた・・
このコーダも・・
でも聴いていると旋律が盛り上がってきたその先でオケがピアノを差し置いて熱く熱く歌い上げる部分があるんですね。

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(この2、3小節目)

ピアノは弾くのをやめはしないけど旋律からはずれる・・
ここがなんだか感動的だ・・

オケ・・本当は私らだって歌ってんだよ・・
ピアノ・・あっ もちろん・・・
でもすぐに、ピアノに歌を返してあげる。


ここだけはピアニストがどんな世界的ピアニストだろうが・・人気者だろうが関係なくオケはピアノを差し置いて絶唱してほしい・・


これはもっとオケに歌って粘ってほしいなぁ。指揮者が歌え!もっと!ってやってんのがいいよね・・
私の好みなんか関係ないんだろうけど、やってほしいなぁ・・
でもまだちゃんと全部聴いてないけどこのピアニストはなんかパワフルで面白いな・・

切ないメロディーとか七色のハーモニーとかそういうのもいいけど・・名曲の条件はこういうところに密かに隠されてもいるんじゃないかと思うんです・・
ちょっとしたことが深みにつながっているというか・・

毎回言って一つ覚えみたいですけど、作者のピアノ、マーラーの指揮でこの曲・・という演奏会があったということなんです。
ここどんな演奏だったんだろう・・思い切り粘って、低音はグワー!とかまして・・みたいな想像をしてるけど・・
意外とそっけなくやってたりして・・
聴いてみたかったねー

この先いったん下がってまたあがると絵に書いたよなクライマックス・・
カレーのCM。

ラフマニノフのピアノ協奏曲はこの次に4番というのもあります。
でも2番、3番にくらべれば圧倒的に演奏回数は少ないんじゃないでしょうか・・
私が勝手にあんまり好きじゃないだけかな?
30年くらい前に何度も聴いた記憶があるけど、もうどんな曲だったか細かいことは思い出せない。
都会に出て来ました・・みたいな曲だったような・・


星が遊ぶ

5月の中旬くらいだったか気晴らしにドライブに出かけました。
夕日も沈んだ後、海の見える丘の上に古墳があって幻想的なちょっといい景色になっていました。
お墓ではあるけどもう1000年以上たってるんだから気味が悪いということもなくあたりをうろうろしてみたり・・・
どうもあれ以降、咳が出るようになって止まらない。もらった薬もまた切れた。
実際は夫婦で互い違いに風邪をひいてうつしあい、治りかけるとまたという感じで風邪をひき続けているのかなと思うけれど・・
今日あたり医者に行こうかと思っていたけど、今日はとある記念日だった。
食事でにでも行こう。

病院よりお祓いにでも行こうか・・


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ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番
の第2楽章、冒頭から冬に近い秋のような情景から始まってなんだか深いものを聴かせてくれます。
秋の情景へなだれ込むというか乱入して一掃するというかピアノの入り方もものすごいですよね・・・

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この楽章最後の変奏はワルツとなります・・
第1楽章の第1主題をクラとファゴットが遠くで歌う・・
細い三日月で薄暗い夜・・
誰もいないはずの遊園地
なんでいろんな乗り物が動いてるんだろう?
乗っているのはだれだ・・・
あっ星だ・・星が遊具に乗って回ってる・・
みたいな・・・
この少し不思議な感じが大好きです。



YouTubeを色々聴いていて思ったけど、巨匠的ピアニストはここも我が物顔でどうだって感じに弾いちゃうので星の遊園地に聞こえない・・
ピアノの技巧優先だと早いテンポでピアノすごいでしょってな感じでやったほうがいいのかもしれない・・
でもこの曲、音楽的にも結構な内容を見せてくれるんですよね・・ここはテンポを落としてじっくり幻想的な世界を聴かせてくれるような演奏があってもいいんじゃないか・・このYouTubeもまだ速すぎだと思う・・
マーラーが指揮してラフマニノフとやった演奏はどうだったんだろうか・・
ピアニストはいやなんだろうなそんなの・・
オケと指揮はやっぱりピアノが一番歌いやすいように寄り添ってあげるのが仕事なのか・・


うちのオーディオ部屋で聴いているとこの部分、ピアノの細かく高い音の輝きみたいなものが聞えます。
それが曇らず、銀色の光みたいに伝わってくることに快感を感じたりして・・
アンプがスピーカーを押しきれていないときにはこれが曇って聞こえていました。
ケーブルだインシュレーターだとやりましたが、一向に改善せず・・
思い切ってアンプにお金をかけてみたところスカッと鳴るようになり・・
さらに円盤再生をMPDに変えたところ空間表現、実態感が・・・

たぶんCDを作っている制作者もそこをねらってつくっているんだろうと感じます・・
でも、実演を現場で聴いてそんな音がそんな風に聞こえてくることはありません。
現場は以外とローファイなんですよね。
ステージにあがってピアノの弦の上に頭を出して聴けばあんな風に聞こえるだろう・・
たぶんそこはマイクのある位置だと思うんです。
といってCDを本物と違うといって批判する気もないです。
目の前に演奏者が実在するのを見ながら聴くのと、空間上に浮かぶ虚像を見ながら聴くのでは条件が違う。
同じ音が聞こえて来るだけでは足りないのだから・・
それぞれの違いを知ってそれぞれ楽しみたいと思います。


古墳の解説みたいなのには目の前の海に生きた人々の墓であろう見たいなことが書いてあった。
古墳時代の海に生きた人って何だろう?
漁師みたいなの?海運業?海賊?
下の方に池があったりするけど当時からここで真水を得ていたのかなぁ・・
死んだあと、みんながいる海が見える位置に埋葬してあげようというところに人の優しさを感じる。
そこで見守っててくれということだろうか?
そんなんじゃなくてもっと過酷で厳しい世界があったんだろうか?

来週末、楽しみにしているコンサートがあるんだけど、何とか咳を治さないと・・
何かのメッセージなのかな・・
玄関の隅を掃除すると治るとか・・
茂りすぎていた庭木を剪定して風通しを良くしてあげたら治ったとかそういうのかな・・
どっか行くのをやめたおかげで助かったとか・・

128分音符

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友人がブログのネタにとTwitter?(よくわからない)を見せてくれました。
音楽の先生みたいな人が生徒に向かって?(違うのかも)「64分音符位なんて大したことないよ、ベートーベンの楽譜には128分音符が出てきます!大変だけどちゃんと譜読みします・・・」みたいな内容だったか・・・
・・・ちょっと代替ネタにすり替えでいいですか・・

これはラフマニノフのピアノ協奏曲第3番第3楽章の独奏ピアノパート譜のあるページ。
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このページが特にどうとかいうことはないんですが、こういう細かい音がいっぱいあるようなのが何十ページも続くのに、これをピアニストは暗譜で弾くんですよね。
単純に情報量だけでものすごいですよね・・
まぁ何もやらない素人が凡人の感覚を言うなという話でしょうけど。

昔指揮者の岩城の本を読んでいたら、アルトゥール・ルービンシュタインにどうやって暗譜しているんだと聞いてみたというのがありました。
「機械的に指に覚えこませることもできるが、それでは非音楽的だ。」ということで岩城はフォトコピーと称していましたが、ルービンシュタインも岩城も楽譜を視覚的に丸暗記するんだそうです。
演奏中には目の前に楽譜が浮かんでいて、それを見ているという・・
単純な絵みたいなのならわかるけどこんな細かいピアノ譜と何十段もあって各パートが全然違うことをごちゃごちゃやっているようなスコアを・・・

覚え方も私には衝撃的でした。内容を読んで覚えるではなく(もちろん演奏のために読むことは別途するんですが)、本当にただひたすら眺めるのだそうだ・・コーヒーのシミとか隅が折れて曲がってるみたいなところから始まって徐々に記憶され、風景として焼き付けられるという。
ページがくっついちゃって2枚めくれてしまうシーンまで記憶されてしまい大事故を起こしたみたいなことも書いてあったような気がする。

しかし、そんなことができるのならどんな試験でもパスするんじゃないか・・
それ自体が異常な能力なんじゃないか・・
あほなことばかりかいてすみません。
楽器を真剣にやっている人から見るとあれでしょうか。
どうもすみません。

高校生のころ、岩城の本をいろいろと読んでいろんなことを教えてもらった。
本人はそんな気ないのかもしれないけれど、少しだけ自慢めいた感じとか、素人はつまんないことまで考えないでただ聴いてくれればいいんだ的な記述があった気がする。
でも楽しかった。ありがとう。
コンサートに行こうと思うようになる前に彼は旅立ってしまった。
聴いてみたかったなぁ・・
前衛は嫌だけど、最初に指揮真似したとかいう悲愴とか・・


この曲の演奏でも・・


今時古いのかもしれないけど、ホロヴィッツのこれも好きです。
低音のゴーン!みたいなのにしびれたり・・
この人作者と親友になったんですよね。「もうこの曲はお前に任せるわ」と(この曲じゃなかったかも?)言われたんだっけ。
聴いてると1楽章カデンツァの最後とか3楽章の主部とか何か所か目立つ感じで楽譜と違うところがありますよね?

作者直伝の楽譜があった?
巨匠過ぎて誰も指摘できなかった?
違うの百も承知でこっちのがいいと思うからそうやってんだよ?

この人も何かの本で・・・相当な難易度の楽譜(初見)を一回うれしそうに眺めて・・
いきなり正規のテンポで弾きだした!みたいなのを読みました。
読譜力とか暗譜力も普通の人間と同じじゃないんでしょうね。

メロディーのひそかな受け渡し ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番

ピアノ協奏曲の総本山みたいなラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番


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ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番 第2楽章

ピアノがすごすぎ、オーケストラは伴奏役専門みたいになりがちなこの曲ですが、
第2楽章のオケ部は泣ける音楽じゃないですか。
ここ、第1ヴァイオリンが旋律を歌っているんですが、3章小節めの後半からその歌は第2ヴァイオリンにひそかに受け渡され終わっていくんですよね。
その時第1ヴァイオリンは相槌みたいな感じからさりげなく次を歌いだしているんですけど、この部分が大好きです。
なんとなく聴いてても音楽は流れていくんですけど。。。

食っていくためにピアニストでもあったにラフマニノフはこの曲を用意してアメリカで演奏旅行を行った。
その際なんとマーラーの指揮でこの曲をやったことがあったという。
ラフマニノフ曰く、練習時、予定時間終わっちゃってるのにマーラーが「もう一度最初から通す」みたいなことを言った。
大騒ぎになると思ったが、誰一人文句を言うものはいなかった・・だそうです。

聴きなれない曲にざわつく団員に対して、「諸君、静かにしたまえ。これは傑作だ」みたいなことも言ったらしい。。

なんて感動的で興奮させられるエピソードなんでしょうか。。
聴いてみたかったなぁ。