よかった

なんとなく行こうと思っていた山奥の駅がBSのローカル線途中下車みたいな番組ででてた。
駅のそばにあるお店のお母さんに助けられる的な話となっていて・・

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最近よく秘境駅とかいうけれど車で行けるようなところは秘境駅ではないと思う。
ここも。
でもなんか、これ日本ですか?みたいな感じでしょう?

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行ったらあのお母さんがいた。
テレビで見るああいうのは事前に打合せしてあったりするのかと思っていたけど、
お母さんの話だと何も知らないところにほんとに突然来てその後もそれっきりだったみたい。
「BS映らないから見てないの」というお母さんは彼らのその後を本気で心配していた。
テレビはもうどうでもよくて、話好きのお母さんをはじめ地元の人も来たりして色々話ができて楽しかった。
人と話すなんて普通のことだけど、コミュニケーション障害みたいな私はいちいち心が大騒ぎですよ。


ここへ来るまで頭の中でショパンの舟歌が流れていました。
流れるというか頭の中で自分が歌うというか弾くというか・・
そういうのあんまり萌えすぎると んっ!とか声が出ちゃって恥ずかしい。
山中で舟歌というのもあれだけど、元々これも舟歌は舞台というか設定であって舟歌を描きたい曲じゃないでしょう。


最初から最後までおいしいところだらけというか。


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むかしこの2重トリルに萌えました・・
なんかこう、虹色の水みたいなものがあふれ出てくるようなイメージで・・

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中間部のこの辺りも萌えた・・今でも萌える。
聴いて想像するのと実際の譜面の景色が違う気がする・・
そう聞こえるように弾くのって難しいんじゃないのかなぁ・・

この音楽はベネツィアのゴンドラ遊びなんかじゃなくてのってる川は人生でその喜びを歌ってるように感じたりもします。
後半のffのあたりとか・・

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この辺り、喜びの歌みたい・・
いったん中断した旋律を最後にトリルが締めるところがあって、この曲トリルも主役というか・・なんかそんなようなことを昔考えていたのを思い出しました。

ベートーベンの交響曲第9番、シューベルトの交響曲第9番、ブルックナーの交響曲第9番、マーラーの交響曲第9番・・
他の曲でもいいと思うんですけど、作曲家の最晩年には何か特別な深みを感じる曲があったりするんですよね。
ショパンの舟歌もなんかそんな気がします。

ショパンはドイツの作曲家みたいに音楽を通して人生とか宇宙の真理を表現する・・などということは考えないというか、そういうの大嫌いだったんじゃないかと思います。しらないけど。
でもなんかこう、でてきちゃうものみたいなのがあると思うんだよね。

彼自身、肉体とかリアルな生活の面では結構つらい人生だったかもしれないですねぇ・・
有名人の伝記というのは詳細で怪しいものがあると思うけれど、死に際しての彼の言葉の一つ一つが何だかもういじけたたましいみたいでかわいそうだ。
でもこんな音楽を発想して残せたんだもん芸術家としてというか人類史上有数の勝ち組でしょう。

おっさんの心と体

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今日は墓参りに行った。
片道一時間ほど。
もう何度も通っているはずなのに、道を間違える・・
到着した墓場でも、列を間違えて違うところに行ってみたりする・・・
不謹慎というか気がないというか・・なんだこれは

最近いろいろ考え込んでいるからか・・
私は生きる道を間違えたのか・・
何が嫌でそうしたいんだろう?・・・
とか

と思ったけどよく考えると全然違う。
胃がもたれて調子が悪いからだ・・・
気持ち悪い。
だから集中してないだけ・・・

昨日、妻が出かけたすきに調子に乗ってとんかつ屋に行った。
最近はやりのチェーン店ではなくて昔からあるお店・・
おしゃれじゃないからか、妻は行きたがらない。だから・・・

とんかつはうまかったのだけど、俺は歳をとってしまい翌日に胃もたれするようなおっさんになっていたのだ。
なんとなくわかってはいたけど食いたいから食っちゃった・・・
今の気分、音楽的にはこんな感じ。


超絶有名な葬送行進曲を持ったショパンのピアノソナタ第2番
のフィナーレ。

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こういう書法はもともとあったんだろうけど、この音楽をピアノソナタのフィナーレに据えちゃうんだもんなぁ・・
やっぱりこの人ぶっ飛んでんでしょ・・

最近いい歳したおっさんが人生は・・とか言って悩める中高生みたいにみっともなくグダグダ考えているんだけど、この胃もたれの前ではもうそんなのぶっ飛んでしまいそうだ。
もうどうでもよくなってきた。
真実なんかねーんだよ。
ただいまという時間と俺という人間があるだけだ。
どこへ行くべきかって別にどこにもいかなくていいんじゃねーのか?

最初の写真の樹はおばけの樹なんて言う名前までついていて、実は有名みたいです。
すぐそばにもっと有名な木があってみんなそっちばっか写真撮ってんの。
でも俺はこっちの樹も好きだった。
もういけないかなぁ・・

胃薬を買ってきて飲んだので、
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もうすぐこんな感じに晴れ渡るはず・・・

寝よう

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延々続く長大ローカル線でジョイント音を子守歌に・・とかやりたいんだけど。


嫁さんが急に「医者に行く機会があったら睡眠時無呼吸症について相談してみて」と・・
え?
他人事かと思っていたら、どうも私にもそんな挙動があるれるらしい・・
え俺も?・・でもありそうな話だな・・

昔々、神経が高ぶって夜なかなか寝付けず、どんどん時間が過ぎて朝方になってしまうという事がよくありました。
今考えると神経とかじゃなくて若いのに運動不足だっただけかもしれない。
寝られないという状況はちょっと怖い気もする。
その後ブラック企業みたいなところにいた時、どこだろうと何があろうと寝られる体になりました。
とにかく寝られる時に寝とかないと自分の体が危険にさらされる状況だったから。
寝よう思って目を閉じたつぎの瞬間に目覚ましが鳴る・・・
一瞬すぎだろ・・みたいな毎日だった。
あれはつらかった。
辞めた後もすぐ寝られる体質はずっと維持できていたんだけど、あれから20年近くたち最近また寝られないなという日があるような気もしてきた。
今朝も悪夢を見た。
整体師に言わせると夢を見るのも体がずれてどこだかを刺激するのが原因というけど・・
睡眠時無呼吸症も整体で治してくんねーかな。

クラシックの世界に、「子守歌」と呼ばれる曲がたくさんあります。
彼らにとっても大切なものなんでしょう。


ショパンにも子守歌という曲があります。
夢のような子守歌・・なんかあの・・・子供をあやすきらきら光る飾りみたいなのがくるくる回ってるような・・これも変ニ長調だ。
みんな最初はそういうところで安心して眠るところからから始まるはずなのにね・・・

作者自身もこれを変奏曲だと言ったという事だけど、普通の変奏曲ともちょっと違うと思う。
ほとんど変化しない左手の伴奏・・和音は入れ替わるけど、ベースは曲の最初から最後まで常にDesに固定されてついに一度も動くことはない・・
そうだねこれ、ゆりかごみたいだ。

この固定感が私の引っかかるところで、頼むから少しどこか他のところへ行ってほしい・・なんて思いながら聴く・・
でももし転調したりして心底楽しめる曲になってしまったら・・寝られないではないか・・
子守歌だからな・・・

ショパンは別に実用的な睡眠導入音楽が書きたかったわけじゃないでしょう。
この曲、とても有名でよく演奏され聞かれているんだと思うけれど、ショパンの名曲・・とかいうのを別にして冷静に見るとかなり特殊なつくりの変な曲なんじゃないかと思うんですよね。
ベースがずっと同じ音で持続してそのうえで音楽が展開・・というのはよくあるといえばあるんだけど、もっとこう・・下が固定されてるのにこんなに自由に動けるんだ・・的な楽しみを聴かせてくれるし、そこが腕のみせどころだったりするわけですよね。
これはあえてそういう変化をつけることを避けているように見える。
ショパンの変奏の技術と華麗な旋律!とか言って喜こぶだけじゃなくて、なんかこう・・あえて挑戦的に変な事やってる感を感じて喜ぶというか・・
ショパンはそんなこと考えてない・・のかもしれないけど、問題は私がどう感じるかだから、適当に言わせといて。

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自筆譜で修正した跡を見ると始めどう考えてたのか知りたくなりますよね・・
大きなお世話だし、のぞきみたいだけど。

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始めの2小節の伴奏は後から追加したみたいにみえる。
もともとは、いきなり旋律を歌いだしていた。
へー

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最後の音は伸ばすつもりだったのを短く終わることにした?音も間引いた?

自分の子供はいなかったショパン。子供は好きだったようなことをどこかで読んだ。
この曲を書いたとき、病気も絶望的にひどくなっていくし恋人の気持ちも離れかけてて何だかつらかったんじゃないのかなぁ・・
それでこの曲かぁ。
晩年の手紙か何かで「子供のころにどんな歌を歌っていたのかも、もう思い出せません」というのがあった気がする。
あれが忘れられません。
いつのまにかショパンが亡くなった年齢を超えてた。
私はまだ全然死にたくないです。

眠りにつく直前くらいの瞬間って、この世で一番幸せですね。
もういやなことは忘れて、ゆっくり寝ましょう。

ずれてる

寒いですね・・と思ったら少し持ち直しましたか・・
最近整体に行ったりしているんですが行くとなにしろ「ずれてますね・・」と言われます。
直してもらってもまた行くとずれてますといわれるんだから私はずれているのが標準なんじゃないのか。

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ショパンのノクターン第8番の最後に6度の和音が7連符で夢のように上昇していく部分があるんですが、

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左手6つの上に右手7つの音がのるんですね。
曲の終わりでテンポを大きく落としていく場面なのと、ショパンの音楽なのでただ正確にやればいいというわけじゃない気もして・・・
誤解を恐れずに書きますとこれ

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こんな感じで最初の音以外は両手で音が少しずれるはずで、同時に鳴ったらおかしいんですね。
7連符とか正確にやろうと思うと頭の中で「よよぎうえはらよよぎうえはら」とか唱えるんですよね・・いや知らないけど。
下は「しもきたざわしもきたざわ」同時にいえれば・・出来ねーよ。

ルービンシュタインの演奏は最後の2つくらいの音が同時に鳴っています。
これを
「間違いだ」と考えてもいいし
「むしろそうなちゃってるところが味わいだろ」みたいなことを言ったっていいし
いろんな解釈や考えや好み・・があっていいんだと思うんですよね。

で、適当にいろいろ聴いてみました。


ルービンシュタイン
これでこの曲を知って、こればっかり聴いていたから刷り込まれてしまいました。
体に染み渡っちゃってるのでこれを聴くと全身が喜ぶ。


ダニエル・バレンボイム
昔見たルービンシュタインの映画ですごく若いバレンボイムがルービンシュタインのレッスンを受けてたシーンが頭に焼き付いています。でも弟子というわけじゃないんですか・・


アルゲリッチ
情熱的というか、映像がないけれど全曲聴いていると弾いている姿が目に浮かんできますよねこの人の歌。



ポリーニ
やっぱり・・という感じもするけれど、ルービンシュタインを愛聴してきた自分にはポリーニの演奏が衝撃的でした。
ビルの谷間を駆け抜ける猛烈社員みたいなノクターンだな・・


クラウディオ・アラウ
音楽に目覚めたころ、なぜかは知らないけどこの人の盤が沢山発売されていて結構話題にも上っていたような気が・・ですぐ亡くなってしまったような気も・・
この演奏も結構好きだな。

あれですね、昔聞き比べた時は人による大きな違いに驚いたんだけど・・・
そんなでもないか・・
最後の音が両手同時という人が結構いますよね。こんなとこ正確だからいいってもんじゃないしね。
リズムもいろいろですが、7のとらえ方も人それぞれですね。
1が7つ並んだ7の人もいれば1が7分割されてる人・・
左手も、旋律的に音を聞かせる人と、もやーっと和音の雲みたいに聞かせる人・・
色々ですね。
そんなことより全曲聴いているとみんな自分の歌を持っていて強く歌っているんですよね。
ここが面白いだろ・・ってところを示してくれたり・・
その歌は人によってみんな違う。だけどなるほどそうかと思わせてくれる。
色々聴けると楽しいね。

私は色々と標準からずれているところがあると思います。
いろんな人からもいろいろと言われてきた。
腐ったり嘆いたりしたこともあります。
でもこの歳になるともう自分が愛おしいわ。
俺くらいは俺にそれでいいんだよと言ってあげないと。
誰に何を言われようと。

雨音とピアノ

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起きたら雨の音。
台風が来るというから早めに投票に行ってきた。
窓から見える雨の向こうの柿の樹。
柿泥棒を目撃したこともあります。

ショパンのハ短調のポロネーズを聴く。


なんとなく嵐の中で聴く音楽は・・と考えたら頭の中でこれが鳴ったので・・
ずっと左手がオクターブで厳しいことを言うんだけど、途中一瞬変ホ長調に降りるんだよね。
そこがあるからこの人ほんとはあったかい人なんじゃない見たいな・・


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自筆譜があった。
始め、ほぼ同じことを繰り返すのでリピートかと思っていた・・・ら違うんだね。
最初はそっと歌い、2度目は f なんだ・・・ずっとちゃんと聞けてなかった・・
こういうのこうやって略記するんだね。
しかしこの曲もなんだか救いのない感じが悲しいなぁ・・

ピアオソロの録音も盤によっていろんなコンセプトを感じます。
ステージがあって、その中央にピアノ・・というのもあると思うけれど、今日聴いたルービンシュタインの録音はスピーカーの後ろに蓋を空けたグランドピアノが横たわっているという感じ。
ルービンシュタインは時々鍵盤に爪が当たるのか、曲によっては左奥から爪のカチャカチャいう音が聞こえることがります。
そこにルービンシュタインがいて、今部屋の中でピアノを弾いてくれていると感じる・・

オーケストラ音楽を聴くときにはその世界の中に入り込もうとするので、一切の外界ノイズが音楽をじゃまする敵となります。
雨の音、鳥の鳴き声、飛行機の音・・この世界の中でそういうものは聞こえてはいけないという事になっていて、聞こえれば世界をぶち壊されてしらける・・

でも、このピアノを聴いているとき、ふっと雨音が聞こえたけれど気にならなかった。
ピアノは今、目の前にありそこで音楽を聴かせてくれている。雨が降る中この部屋に来てくれて・・
だから部屋の外で雨音がすることに何の矛盾もない。
ピアノって元々こういう面も持った楽器なんだよね。


薄いほうが好き

雨が降っていたけど、山越えをしてラーメン屋に行こうと思った。
テレビなどに何度も出て超絶有名店らしいそのお店、正直私には味も脂も強すぎて・・
でもテレビで見たつけ麺がつけダレなしで食べられる・・みたいなのを一度やってみたかったのと、どこか行きたかった。

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島が見える・・行った時期と相手が悪くいい印象がない・・・もう一度嫁さんとゆっくり行ってみようか・・

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つくとやっぱり並んでいたけど時間も遅かったので少し待てば入れた。
小皿に塩と青のりが添えてあって、麺に乗せて食ってみて・・みたいな話だ。
やってみたら予想を超えておいしかった。
正直つけダレは私には味が濃すぎで辛い。
あの麺なら超薄味で味の無くなる寸前みたいなタレやスープを追求しても行けるんじゃないか・・
でも店主にしてみたら大きなお世話だよねそんなの・・
マーラーに「この音楽、大編成オーケストラよりも室内楽にしたらどうですか?」なんていうようなもんか・・・
絶対言っちゃいけないような・・
全然違うか・・

若い時というかつい最近まではは脂ギトギトで濃い味・・・みたいなのが好きだった。
音楽も太くて濃い・・みたいなのが好きだったけどこれから苦手な室内楽も聴けるようになったりするのかなぁ・・
折角の人生だから知らない曲を一曲でも好きになっていきたいなぁ・・

帰りに、10年くらい前に見つけてお気に入りのカフェによる。
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海が見えて・・天気悪くてもいいここなら。
昔は内心たっ高い・・なんて思っていたけど、歳を食ったな・・
こんなところに住んで、朝起きてカーテンを開けるとこの景色だったら・・
人生変わるかなぁ?
でも塩とかすごいんだろうな。

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すぐ下に列車が見えたりする・・

昨日のAgnus Deiは調性的に何だか不安定な感じなんだけれど、時々安定した変ニ長調が出てきて圧倒されるんですよね。
変ニ長調という調には天国を見せるような不思議な力があると思う。

ショパンのこのノクターンも変ニ長調です。

変ニ長調だなという音楽がいきなり始まりますが、私がこの曲で好きなのは

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この2声で歌う第2主題みたいなものがあるからですね。
ただ明るく美しいんじゃなくて、何か本音というか少しうつむいたようなことを言うんです。
途中でその思いが爆発したりして・・
最後はそこから何か決意したような結論を言う・・・

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最後に上昇していくここ、左手の音符が6つなところ、右手は7つ鳴らすんですよね・・

雨だれ


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雨が続いていますね。寒いです。
この雨に打たれて何かをするのはつらいですが、雨音を聞きながら部屋の中で好きに過ごす時間というのは逆に幸せというか・・
外がすごくいい天気なのに部屋にこもって音楽を聴いていたりするとそれはそれでふとブラックな気持ちになったり・・
雨音もあんまりでかすぎると音楽をかき消すし、鉄板を貼ったひさしの上に雨だれが落ちるとお経みたいな感じになって・・
今日の雨はちょうど音楽を邪魔せず、家にこもってなんかしろよと言ってくれているみたいでした。


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このショパンの「雨だれの前奏曲」というのが有名ですね。クラシックを聴かない方でも聴いたことがあるんじゃないでしょうか・・
私は変ニ長調という調にパステルカラーとかメルヘンとか天国とかそんなイメージがあります。
曲も・・冒頭はイチゴとチョコ・・・みたいなイメージが・・・ずっと雨だれが聞こえるでしょう・・同じ雨だれを聴きながら中間部は不安の闇に押しつぶされそうになったりしています・・
高校生の頃これを一人で弾いて喜んでいました。
例によってそんなの他人が聴けばそれは弾いたといわない・・でももうほっといて・・弾いたと思わせといて。

この曲をホロヴィッツが演奏したというのがYoutubeにありました。

もっとすごいことになってるのかと思ったら、意外に普通というか・・・でも流れる装飾音みたいなところを丁寧に弾いてるところであっっと思い、ちょっとした謡回しとかペダルなしで始まる中間部なんかに・・やっぱり個性的な演奏なのかと思ったり。



同じ24の前奏曲の第6番ロ短調
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こっちも雨だれの前奏曲と言われているんですよね。
上の奴がイチゴにチョコレートだとすると、こちらは魚介にオリーブオイル・・ちょっと何言ってるんだかわからないけど・・

ホロヴィッツの演奏。
左手が・・ものすごくきざな誰かがいる・・
この曲を初めて聴いたのがこの演奏で・・いまだにこの演奏から離れられなくなってしまいました・・
暗い、夜の雨でしょう・・3段目の後ろで光が差すんですよね。
でも明るい日の光じゃない・・・すぐに消えていってしまうし・・



同じ24の前奏曲の第4番。
ショパンの葬儀で演奏されたそうですが・・
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私にはこの曲も雨だれに聞こえます。
雨の中、一人でいるんでしょう・・何か言っていますが途中で熱く叫んでいますよね・・

Youtube色々聞いたけど意外にも自分はポリーニのが一番好きだった。
ポリーニもいまではおじいさんですが、私の中ではいつまでもこんな若い容姿のままで固定です。

ピアノの音色は雨の音と相性がいいんでしょうね。
オーケストラ音楽で雨が蕭蕭とというのが・・あるんでしょうけど今思いつかなかった。
嵐!みたいなのはやたらにあるけれど・・

これから寒くなると、音楽を聴くのにいい季節です。
ブログ、読んでいただけたり拍手をいただけるととてもうれしいです。
いくつかのブログ記事を適当に書き始めて見たら、そのうちの一つで深みにはまって楽しくなってきた。
この曲のここはこういう事を言ってると思う・・みたいなことを書いたり楽譜を調べたりしていると、今まで漠然と聞き流していたところに隠された何かに気づいたりしてっ自分自身が楽しくて仕方がないんです。
音楽があってよかった。

胃の痛み

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何だか胃が締め付けられるように痛くって・・
ストレスから?・・そんなに真面目に生きていないはずなのだけど。
いろいろ気にしたってしょうがないと表層では思っているけど。
まんまとやられているのか・・

胃が痛いといえばこの曲


アルゲリッチ・・太田胃散の宣伝のイメージからするとこれは結構軽やかな踊るような演奏ですね。
胃腸の薬だからイ長調の曲・・という事だとどこかで聞きました。
CMだと最後のための部分がアルペジオになっていて、そこできめのセリフみたいな感じじゃなかったっけ・・
よくできてた思うなぁ・・
でもうちにあったのはパンシロンだった。
胃薬飲む感じでもないなぁ・・

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新緑が風に揺れる庭で・・・みたいな感じですか・・風景描写じゃなくてそこにいる人が今何か考えたこと・・みたいな感じも。
こんな気分でいられたらいいですね。

この曲の山場というか見せ場というか3段目の意表を突いた転調をするところ・・
フェルマータでも書いてあるのかと思ったらないんですね。いったん立ち止まるんじゃないんだ・・
こういうのよくあるといえばあるけれど、ここがあるからこの曲こんなに素朴で小さいのに単独で聴いても満足できるくらいの存在感を持ってるんでしょうね。
ここが普通にすんじゃったら、曲というより素材というか断片みたいな印象になっちゃうだろうなぁ・・
ずっと同じパターンを繰り返しているように聞こえるけど、ペダルの指示は何だか同じ繰り返しじゃないのかな?
最近こういうこと考えると、「弾けもしないやつは黙ってろ」みたいな声が聞こえるようになちゃて・・そんなのうるせーと思っとけばいいんだけど・・だから胃が痛いのかな・・


ルービンシュタインのも
Youtubeにはほかにも色々あったので聴いてると、もっとゆっくりしっとりした演奏もあった。
色々あって面白いね。

寿司とか会席料理みたいなので、前に食べたものの余韻と今口に入れたものが重なるように、全体的な流れも考えた順番で・・・みたいな話があるんですか?
このショパンの24の前奏曲も魅力的な曲が並んでいて単独で聞いてもいいんだけど、全曲を通しで聴くことで一つの世界が見える・・みたいな曲集でもありますよね。
この手前のロ短調の曲も次に続くラフマニノフみたいな曲も・・・どちらも単独で存在してお互い関係ないようで、次に来るべきところにぴったりはまっているようにも感じる。
書いたはいいけれどそんな高尚なすし屋に入ったことも行くこともないです。

普段は連続で聴くけれど今日は胃痛に絡めてこの曲だけ聴いた後、ドビュッシーの沈める寺を聴いて、またショパンのスケルツォの2番を聴いて・・別なピアニストで前奏曲を何曲か・・
たまには思いつくいろんな小曲を聴くというのもいいですよね。
ディスク再生だと56秒だけ聞いて盤を入れ替え・・なんてやってられないので結局その盤にあるほかの曲を聴いてしまい、こういう聞き方はできなかった。
音源をNASにいれて手元で呼び出せるようになって・・・


今日、同じ会社ながら別な場所の勤務で長年余り相性の良くない人と話をしました。
今までは話せば険悪な雰囲気に・・・
それがなんとなく話しているとお互い同じ趣味嗜好(音楽じゃなく・・卑猥な話でもないですよ)を持っていることが判明。
専門的な言葉で適当に話を合わせているだけでないことはすぐわかる。
人にはこんなこと言わないけどね・・みたいな。
ちょっと和んだ。
生きていれば小さく癒しもあるわ。

こんな胃痛を治すのはやっぱり、しょうもないことは全部忘れて晴れ晴れした気分になることですよね。
どっかいきたいなぁ・・

繰り返し

ドライブが好きで昔は一日1000kmくらい走ったりもしました。
車が好きだとかなんとかじゃなくてとにかく遠くに行き見慣れない景色を見てみたかった。
人と交流なんかしたくない。誰か話しかけてきたら笑顔で逃げる。
最近は日帰りでなければならないので近場でどこか行った感を得ようとするわけですが・・

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早川とか大井川なんか結構おくまで分け行っていくことができてなかなかいいんだけど、途中で一般車は通行止めなんですね。
峠を越えて全然違う遠くの方へぬけられたら壮大なドライブになるんだけど。
この手の林道は今みんな入ることができませんね。
まぁしょうがない。
貧乏性いうか余裕がないというか、せっかくなら少しでも多く違う景色を見たい感じたいので、結構な距離を走ってきてまた同じ道を戻り、さっきみた景色をまた見るというのは・・損したとまでは言わないけれど・・

ヨーロッパのお城の庭なんか・・行ったことないけど・・写真を見ると前後左右が対称になったような絨毯の模様みたいに作り込んでありますよね。
建物なんかも左右対称の安定感というか面白さ・・・
音楽にもそういう感覚があって、クラシック音楽、変奏曲(A・A'・A''・A'''・・・)みたいなのもありますが、基本的には(A・B・A)みたいな3部形式でできているものが多いですね。CとかDを入れてABADAとかだんだん複雑になっていきますが、基本は前に聞いたものをまた聴いてという反復構成が基本・・
ショパンのノクターンもみんなABAとかABABという反復構成でかかれています。
ロマン派の人なので2度目に出てくるAはAそのままではなくてかなり変容したA’やaになっていて、新しい感覚や謎や不安や・・いろいろと感じさせて楽しませてくれます。
最初に出てきたものをもう一度聞くことで、安定感を感じて終わっていける。


ところがこのOp. 15, No. 3 だけはAB・・という反復なしの行きっぱなし音楽なんですね。
Bが如何にもAの続きという感じでABというのはありますが、これはまた全然違うところにいちゃってそのまま終わっちゃう感じ・・
まぁいいこともあるさ・・・
えっ?おわっちゃった?みたいな・・
日記というかスケッチというか・・・
いらん暗いことはもう考えないよってなもんか。
それもいいなぁ。
ほかでやらないのにこの一曲だけそうやっていると、何か特別なことでもあったのかな?なんて思ってしまう。

きっとショパンという人はそんなことを言っても馬鹿にしたような顔をしそうだ。
ショパンは私のことが嫌いだと思う。
かまわねーよ会にもいかないし。


人生は一方通行の一筆書き・・
でも最近私の人生は本当に同じパターンを繰り返す単純反復であったことに気付きました。
のっかってるものは違うけど根底に流れてるものはいつも同じでそれが全部を決めていくの。
かなり出来の悪い変奏曲だ。
最近ショパンのこの曲みたいに、ガラッと変えて明るいBに突入しよう!なんて思ってやっていました。
でも気づいたらA’’’’をまた書いちゃってた。
でも、Bなんてないんだとわかったんだから、画期的な前進。
出来の悪いAで何とかうまくやってやる。

間違ってて


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私も行きましたよタウシュベツ川橋梁。もと鉄道マニアですし。
もうすぐ崩壊してしまいそうなんでしたっけ?
1人でくればヒグマに襲われる危険もあるようなところだけど周りにはグループみたいなのがいて結構にぎやかだった記憶が。
私は一人。
グループで旅行なんて死ぬまでできないないでしょう。。
人として間違ってるのかもしれませんがもう治りません。

この後、別な場所でヒグマに遭遇しました。
こちらからその姿が見えなかったけど、多分相手には見えていたと思う。
本当にすぐそこ、茂みの中から威嚇の声が聞こえる。
犬のそれと同じフラッターみたいなグルルルル・・
でも声の低さ、太さ、大きさから発音源が犬とは比較にならない大きさ、重さだというのは伝わる・・
そういう時は背中を見せずにゆっくり後ずさり・・なんて関係なく走って車まで逃げてしまった。
死なずに済んだと思った。生きていたいみたいだ。

本屋の奥の方の棚にはうまくやれなくて心がめげてる人向けの本が並んでいるコーナーがあります。
いろいろ読んで自分を発見したような気になったりするんだけど、どの本もそれでこれからどうするのかという段になると
「そういう人は人と付き合わないほうがいいでしょう・・・そういう職業、例えば・・」
という結論が書いてあって笑う。
そこが一番の問題だと悩んでいるのに、無理だからやめましょう見たいな・・
そんなもん、その手の人はみんな思春期くらいから自分で気づいてとっくにそうしてるんじゃないのかな?


高校生の頃・・と書き出したら堰を切ったように出てきたものは公開できないような内容になってしまったので削除して・・
基本的に、通学の道路、電車内、学校の廊下、教室・・あらゆる場所で何も見ないために下を向き、何も聞こえないように耳をふさいで過ごしました。
学校が終わると直帰し音楽を聴くか、おもちゃみたいなキーボードを弾くかどちらかしかなかった。
ショパンのノクターンもよく聞きました。アルトゥール・ルービンシュタインの録音で・・

この曲、当時はあんまりパッとしない曲だななんて思っていました。

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三部構成の中間部が終わって、再現部をトリルで歌いだすこの部分には魅了されていました・・
よくわからないけれど、前打音とかトリルの始め方とか、ショパンの考えを正解とするとルービンシュタインの奏法は間違いなのだそうだ・・・
でもこればっかりものすごい回数聴いちゃったのでこれが刷り込まれてしまい、頭の中で鳴るのはこの演奏です。
間違いでもいいよ。

40過ぎたおっさんになってこの曲が今いいんだよね・・
ショパンのノクターンは夜想曲という枠を超えちゃって何か強く表現しているような曲も多いけれど、この曲は夜想曲という感じがするな・・でも決して夜の情景を描いた・・じゃないよね。
いつも人がいて、人の心を通してみた何か・・と感じる。
ショパンは40になる前に死んじゃったんじゃなかったっけ?
40を超えたショパンの音楽・・はないんだな・・


話が飛ぶけれどブラームスの4番は中年男の音楽だみたいな話しがあって、その4番が大好きだった中学生の私は40歳を過ぎた時、この曲がどう聴こえるんだろうか?と思ったのをおぼえています。
いま、その答えを知ったわけですが、70才になったときにどう感じられるのか、今わからない何かを感じられるかもしれない期待があるのでまだ死にたくない。