青の交響曲

獣道みたいな坂を下って吉野駅に着いたのは帰りの列車の発車20分前。
駅前の団子屋に入ろうかとも思ったけれど、おかみさん?待ち構えるようにこちらを凝視されたらかえって近づけないよ。
とかやっていると人がホームへ入っていくのが見えたから自分も。
自動じゃない人間改札を通るのは考えてみると久しぶりかな?今はもう切符にハンコを押したりもしないんですね。
今、指定席もスマホで取れる時代だけど各社システムがまちまちですよね。近鉄も新幹線も関係なく乗換案内みたいなのを見て購入ボタンおせば終わりとかなんないのかな。
半面、駅の券売機や窓口でえーと・・とか言って切符を買うのも旅の儀式みたいで全くないのも味気ないかなぁ。

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せっかくだからと切符を買ったこの特別列車の名前は「青の交響曲」
外観からこの豪華な列車は新車じゃなくて古い通勤車を改造したものだとわかる。そこがまた面白い。
正面下の黄色いランプが左右両方光っているのは特急の証。よく知らないけど見てると右のみ光れば急行、左のみは準急、無灯火は普通なんじゃないかな。地元で見かけないものはなんでも面白い。
写真を撮ろうと思うとおばさんが立ってずっと被りっぱなしになる。鉄道マニアの撮影会じゃないんだからそれで全然問題ないんだろうしでっかいカメラのマニアらしき人も黙って待ってた。
とか思っているとドアが開いたので入ってみる。

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わー
わくわくするよね。

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なんか豪華ですね。
手前の一人席が私の席。
なんかこう、落ち着いた客船みたいなコンセプトなんでしょうか。
個人的な好みでは吉野が視野に入るからと言って変に和風にしなかったところがとてもいいんじゃないかと思ったりします。最近そういう列車も流行りでしょう?
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こんなの結構好き。
ところどころにテーブルをはさんで向かい合わせになった席が。
4人とか2人というとあの席があてがわれるんでしょうね。
さらに考察するとあの席がある位置はもともと通勤車のドアがあった位置じゃないか?
種車の窓配置を極力流用しつつこんな素敵な車内に仕立て上げてなかなか素晴らしいねー。

3両編成の中間2号車は
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定員のないこんなラウンジ。
飲み物とかケーキとか結構素敵な感じでした。
奥のカウンター内では早くも何人かのアテンダントが忙しく働いてる。
彼女らは先ほどまで駅前の饅頭屋でなんか食ってた。

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別世界みたいだね。
そしてそこに自分もいていいことに一人で盛り上がる。

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普通電車で帰ろうと思ったけれど、ちょっとした思い出というかいい時間になった。

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すごいラウンジがあるのに、
私は自販機の缶コーヒー。
まだまだですね私。

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なんかいいでしょう・・・
特急だけど吉野線内は多くの駅に停まり準急みたいだ。
どの駅でも帰宅していく高校生がたくさん。
途中の飛鳥という駅が気になってしょうがない。
小さなローカル駅を装っているけれど、実は吉野山を越える驚きの地帯だろうここは・・
またいつか来てやる。
だけどなんだかいい時間だった。

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いろんな私鉄があるけど近鉄はスケールが別格。JRが発足したとき、JR四国より近鉄のがでかいと覚えた。
名古屋までは3つの特急を乗り継ぐんだけれど、ちゃんと一本の特急を利用するかのようなダイヤと料金体系が出来上がっていて。
それより真ん中の特急は3分しか乗らない事に笑いそうになる。
たった3分のために私の席が用意されてる。
スマホでサーっていうのもいいけど旅に出たらやっぱり紙の切符握ったりしてみたいなぁ・・


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ドアは種車の通勤車用両開きドアの構造を流用かぁ・・車いすを考慮してあえて幅の広い通路を確保したのかも。
さすがすね・・

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あーあいっちゃった。

橿原神宮前駅
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近鉄もいくつかの別な会社が統合されて出来上がった巨大私鉄であるので全線で軌間が統一されておらず、本線系の標準軌に対し

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南大阪線と吉野線は狭軌。
何言ってんのという話ですがレールの幅が2種類あるんですね。
両線が乗り入れるこの橿原神宮前駅にはこんなのがあった。

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レールが4本ありますがこの設備、
幅の狭い狭軌の車両が手前から入って行き、あの建屋の中でその外側にある標準軌用の仮台車に履き替え本線系の工場へ検査を受けに行く。
それがどうしたって、面白いんですよこういうのが。

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なんだこれ・・
もう大阪がすぐそこなんだなぁ・・

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3分乗車でまた乗換駅。


https://www.youtube.com/watch?time_continue=702&v=2_epfVmP1uk

全然青の交響曲じゃないけどバッハのヴァイオリン協奏曲イ短調から・・
私はAの音に赤、Eの音に黄色のイメージがあり、イ短調で象徴的に解放弦のEがたくさん鳴るこの曲は聴いている間なんとなく朱色の図形的イメージが頭の中に浮かぶ。
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何度かこんなことを書いているけれど絶対音感はかけらもないため音だけ聞いて色のイメージがわくわけじゃない。
この曲イ短調だなとかこの音Aだなと認識して初めて赤く染まる。
インチキである。別にインチキじゃないか。聴き手として音楽を楽しむことと絶対音感を持っているかどうかは何の関係もない。
Gは緑のイメージなのでバイオリンがチューニングで解放弦のG、Dを同時に鳴らしてるなと思えば寒色系のイメージ。
私はDの音に青のイメージがあるけれど、Fに茶、Aに赤のイメージがあるためニ短調の曲はなんとなく紫色に見えて青とはちょっと違う。同じDでもニ長調のときには薄い水色になり・・もういいか

この曲を中学生のころに聴いてヴァイオリンにあこがれて‥
中学の音楽の先生にバイオリンが習いたいなんて言ってみたらすごく喜んでくれて・・
でも実現せず。
さすがにこれからヴァイオリンを習ってみようとは思わないけれど。

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名古屋までの特急は結構古い車両。
子供のころ本かなんかで見たこの折り畳み戸に萌えた記憶が。
もう日も暮れて車窓は楽しめない。
すぐ後ろでは友人同士で大阪まで買い物か何かに行ってきたんでしょうか年配の女性二人がそこそこ大きな声で話している。
介護する側からされる側へみたいな内容が多かった気もする。
降りる直前の「動けるだけ動いて・・悔いのないように・・」が、私の心に残った。
どこかからお前もだぞと言われてる気がした。

先程までいた大きなお寺のお香とお経と蝋燭の炎と・・あの世界が頭の中にずっと渦巻いていて、驚くことに、楽器とは別にお茶でも習いに行くか・・みたいな発想が浮かんだりして。
お茶ってでもなにすんだろう?
高校生に時一度だけ茶道の体験みたいな時間があった。
柄杓か茶筅の握り方を教わるのに目の前にある見本をまねることができず発達障害的なパニック沙汰を起こしたのを覚えている。楽器と同じだな。多分そういうところへ行けばまたそれに直面しいつも通りの展開となるかもしれない。
でもまあいいじゃない。
やらないかもしれないけれど、今まで頭の片隅にも浮かばなかったことをやってみたいなと思えたんだから。
俺の人生は俺のもんだ。好きにやって勝手に腐って終わってけばいい。
子供もいないし。
何にもしないまま終わっていくのが今一番怖い。

名張で結構人が下りる。三重県名張市・・とかテレビでたまに聞くけれど津とか伊勢のイメージから名古屋志向な文化圏のイメージを勝手に持っていました。でも大阪のベットタウンかなんかなんですね。
別にどうでもいいんだけど、何でも行ってみるとわかることってありますね。

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近鉄名古屋駅は地下駅。
35年くらい前にきて色々衝撃を受けた記憶も薄れていく・・

出張カバンで始まったこの話、そこは意味不明かもしれないこのままで終わりにさせてください。

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名古屋駅前の地下街でこんなものを食った。
食ってからまた後悔する。
ああもう俺若くないんだった。

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ワインカーブ

蔵元カフェからプラプラ走り出す。
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このあたりは住宅街にブドウ畑がまみれているというかブドウ畑の間に民家があるような・・
住んでいる人には当たり前の光景なんだろうけど、私には珍しく、驚きの風景。

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ブドウって今頃なるのか。
そんなこと意識したことないから。
こんなの眺めながら
これもいい時間。
そしてついたところは

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なんだっけ、名前なんかいいや。
中央本線の旧トンネルがワインカーブとか呼ばれているところ。
小さいながらも観光施設的な何かがあって、ソフトクリームでも売ってるのかと思っていた。
でも実際にはなんというか詰め所とトイレみたいなイメージ・・ちょっと言いすぎか。
反対側にもトンネルがあって

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その向こうにある駅からここまで遊歩道だったと思う。
いつか行ってみようなんて思っててずっと来なかった。
来てみれば、何か問題があるらしく遊歩道のトンネルは

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立ち入り禁止。
そんなに超絶トンネルマニアなわけじゃないしどうでもいいか。
これもかなり古い。
明治期の開通だろう。
のぞけば
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レンガ積みの直線トンネル。
曲線のトンネルを掘るって結構技術がいるんもんなんじゃないか?
PC枕木に違和感を感じて案内板を読めば、このトンネル結構最近まで現役だったようだ。


https://www.youtube.com/watch?time_continue=340&v=CexJQ8VWJfY

バッハのブランデンブルク協奏曲6番の2楽章。
ワインと聞いてこの曲がBGMとか安直で適当っぽいですね。
いい曲だと思うけれどそんなに聴くこともない。
バッハの頃、芸術家という概念はまだ確立されていなくて貴族や教会に属する音楽職人みたいな感じだった。
わたしはアーティストです、これが作品ですなんて言ったって誰も相手にしてくれない。
雇ってくれて給料をくれるところの需要にこたえるのが仕事。
しかし使われてるだけではなく自己表現みたいなのをその中に強く発揮した人を歴史は見逃さなかった・・
それは今でもおんなじか。

両端楽章にはオーナーの貴族のおっさんが合奏に参加できるよう、妙に簡単なパートが一つ作ってあるんだったけ?
間違えたり音程外したりしてた時、どのくらい文句言われたのかなその人?
苦虫噛んだような顔で素晴らしいとか言ったのかな?
相手が誰だろうとそんなのダメだろとか言って注意したりしたのかなバッハは?
あの人血の気の多いようなのと決闘したりどっかに文句言って牢屋に入れられたりもしているし。

そして、ワインカーブ。
見学できると聞いたけど鉄の扉があって、勝手に入っちゃまずそうだな。
詰め所みたいな建物に入ってみるとおじさんが一人こちらをにらみつけている・・・
睨んじゃいないんだろう。
こういうのになれない人特有の一生懸命感が間違って放出されてる感じ。
受け答えも接客業じゃないよ的にこちらに圧迫感を与える感じ・・・
こちらもいい歳だし、悪気は皆無なこともわかるよ。
ノートに名前を記帳して。

さあ、鉄の戸を開けて・・
柵から先は立ち入り禁止ですといわれたけど
ほんとに入ってすぐ柵がありいくらも進めない。
ちょっとのぞくだけ。
入り口付近で轟音を上げているのはエアカーテンかな。
このひんやりとした空気というか室温は自然のものなんだろうか?

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なんか貸しロッカーみたいなのが並んでいて、オーナーとか書いてある張り紙があって・・
ああなんとなくそういうのなのねこれ。
私は酒が嫌いなのでワインとかには一切縁も興味もない。
セクハラや障害者への理解みたいなものが急に進んでいるようだけど
下戸への理解が進むのは100年後くらいだろう。
じゃなくて、
涼しくてなかなか気もちいいね。
そんなことよりここは明治の頃に開通して何十年間も蒸気機関車が走ったトンネルだから、
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煙のすすがレンガに媚びりついて結構な層になってるんですね。
これが見ものでしょう。

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こんな近くで見たのは初めてだ。
今じゃ考えにくいけれど、昔は登り勾配の超大トンネルにSLが入ればその煙によって機関士は命を失う危険があった。
ここはどうか知らないけれど結構殉職者が出たような話を読んだことがある。
道路がどこにでも走って普通の個人が車に乗れる現代とは違い、かつてはその命がけで運行された鉄道が国を作る原動力だったわけだ。
今その証拠をここに見ているわけで。
私が物心ついたときにはすでに無煙化は達成されていたわけだけれど、子供の頃にはまだ主要駅のホームに鏡のついた石の流し台があったのを覚えてる。
お客もみんなトンネル内の煙で真っ黒になった顔をあそこで洗ったんだそうだ。



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向こうの方では新線を特急電車がゴーっとかいって走っていく。

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もらった

古民家カフェなんて・・また行ってしまった。
山越えの国道沿い。
かなり交通量があり静寂とかいうイメージでもない。
というかみんなぶっ飛ばしてくるのでボーっと道路を渡ろうとすると危ない。
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普通に家ですね。
でも大きな看板でPR中。
隠れ家的というのとは違うと思う。
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結構大きな家。
なんかこう、私にはよくわからないけれど服とかアクセサリーとかそういうのを作ってみてもらって販売・・みたいなギャラリーを兼ねている系ですね。
先客とお店の人がそんなはなしで盛り上がってる・・よく見る光景だ。
本当に盛り上がってるのか、合わせなきゃなんないからそうしてるのか・・
自分はそういうの苦手で全く興味もないため緊張が走る・・
先客はこちらも見てくださいと導かれてどっかいっちゃった。

閉め切られた部屋にはエアコンがガンガンきかされて。
BGMはないのでエアコンの送風音だけが響く異様な感じ。
和室だけど絨毯を敷いて座りやすいイスとテーブル。
私が勝手に持った印象派ちょっと都会的な古民家カフェ。
場所は山奥だけど、街場からも意外に近いし。
テレビが取材に来たみたいなことを書いたものがたくさん貼ってあって・・私そういうのあんまり興味ないけれど。

メニューを見るとスイーツが充実してるみたいだ。
私的に食事はパッとしなかったけどあるものから・・
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カレー。
正直スリランカカレーなんてインパクトのあるものを食っちゃった後だから分が悪いか。
あっちは自分の家じゃまず食べれないもんね。
いろんな種類のものを作って・・とか手間や珍しさを考えていくとあの価格は妥当というか安いくらいだったかなぁ・・なんて今頃思いながら。
お店は女性が一人でやっているみたいで受け答えも気持ちいいし、悪い印象は一つもない。
でもなんかこの時私が閉じてしまい話しかけてみようかみたいになれず・・
重ねて書くと少しも不満や嫌のことはなかったんだけど。
という感じで終わちゃいだったところへ
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野菜もってかえってみたいな・・
始めは裏の畑で取れた新鮮な野菜をあなたにもみたいなのかなと思ったけれど、
どうも近所の人がお店の前に置いていくみたいだ。
誰だかわからないんだという。
なんでもいいや。なんかこう、これで和んだりして。


https://www.youtube.com/watch?v=9gGJQiZdEjM&list=PLF6DF57FD69DC3981
バッハのBWV1005

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特になにということもなく・・
・・ずっと付点みたいだけと途中ただの八分音符になっていたりするわけだ・・
ボーっと聴いてると聞き流しちゃうけど、車や機械の運転と違ってボーっとしてたって死ぬわけじゃないから。
楽器な人はそんなことを言うと怒るかもしれないけれど、俺は楽器な人じゃないし。
楽器な人になりたかったなぁ。
言ってないでやればいいんだけど、
何にもしないうちから間違ってることにしちゃう癖はいつからか。

さてどこへ行こうか・・あまり明確な目標もなくだらだら走って・・
結局最近よくふらついてる辺りに来ちゃったりして。
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暑い。
しかし暑い。
そこへまたバスが到着すると中国語の団体がわらわらと・・・
観光客がたくさん来ることはいいことなんでしょうね。
こんなとこ結構マイナーな場所だけど外人には関係ないもんねそんなの。

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富士山もちょっとだけ見えて。

特になにということもなく・・

もらった野菜はうまかった。

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ポジティブがあった。

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渋谷超絶工事中。
銀座線の駅は移動するみたいだけど営業しながら橋げたや橋脚を入れ替えていくんだからすごいよね。
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工事中仮に組まれた階段を上る。
この日私は体調が悪かったうえ、この何時間か前に色々あり精神的にも下降していた。
階段上ってたら若干のめまいがしたりして・・
だったら帰ればいいんだろうけど行きたいところがあった。

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表参道駅を降りて階段を上ると、場違いなおしゃれ地帯?
高級ブランドみたいな店とおしゃれ人間みたいなのがたくさん歩いている歩道。
おしゃれサングラスみたいなのがすれ違いざまに舌打ちしていく。
居心地わりーな
でも行きたいところがあった。

通りから一つ曲がって・・スマホがなけりゃ見落とすような路地へ入れば・・あっあった。
門を入ると
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あー!いたぁー
なにしてんの?そこで・・

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あっははは
いらっしゃーい

いきなりの肯定感・・・
舌打ちしたりしなそうだ。
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玄関を入って切符を買う。
写真撮影は自由にしていいという。
靴はビニール袋に入れて持ち歩いてください。
スリッパに履き替えて右に曲がると
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わっ
ネタじゃなく本当にびっくりした。
岡本太郎さんの家ですねここは。
太陽の塔を見て、なに感化されてんだというところですが、
いいじゃない見たいものがあるって。



https://www.youtube.com/watch?v=zDVfbFjOFDQ
この曲はバッハの前奏曲とフーガ変ホ長調BWV552
「聖アン」という愛称付きです。

バッハのオルガンには賛美歌をもとにしたコラール前奏曲というのと全く独立した器楽曲としても自由曲というのがあります。
その自由曲のかなり多くが前奏曲とフーガだと思う。

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その中でもこの曲はちょっとと他とは違うスケール感と内容、外観を持っています。
フーガは3つの主題を持った3重フーガで前奏曲も序曲みたいな音楽・・なんというかシンフォニックな感じ。
特別な曲なんですね。
この曲はバッハ自身が出版しようとした曲集の最初と最後をこの前奏曲とフーガで挟む形になっているんですね。
昔弾けもしないのに買った楽譜もそのようになっていました。
そのことからこの曲には神への捧げものを収める大理石の巨大な建物みたいなイメージがなんとなくあります。

どんなに音楽が好きだと思っても演奏という行為にかかわれない自分がなんだかとてもむなしく悲しいものに思えるときがあります。
そのことがなんにもできない自分を象徴しているように思えたりして・・
でも音楽を聴く楽しみがあるから生きていられるんだからいいか。
今はネットで何でも見られるけれど、昔は田舎の楽器屋くんだりにはおいていないような楽譜を見つけた回るのが楽しみでした。
でもコレクターがやりたかったんじゃなくて見たい知りたいという方が主だったみたいでタダで画面に出てくるようになるとその楽しみは消えてしまいました。
聴いてどう感じるかという方はまだまだ全然飽きない。
それも飽きたら私は終わりだと思う。



美術なんか全然分かんないけど、彼がやりたかったのは美術なんて言う枠じゃないんでしょうね。
彼の作品にはパワフルなものも感じるけれど何より
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ものすごい肯定的でやさしいものを感じます。
未完成な絵の端の方にいた
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優しく笑うこの訳の分かんないの・・大好きだなぁ・・

若いころ?の作品で
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悲しい動物
というのもあったけど。

岡本太郎氏は大変エネルギッシュな人だったようで、いちいちぐずぐずいうような人間は大嫌いだったんじゃないかと思う。
だから直接会ってみたいなんて思わないけれど、いくつかの作品には惹かれるものがある。
いいからお前もヴァーっと生きてみろ!
みたいな。

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場違い

昨日は体調も思わしくなく、外は雨。
いい歳をした大人が何をするでもなく一日寝そべって、いじけた思考で腐っていた。
夕方くらいからここに具体的な自己批判を書いて何か具体的にまえに進もうとしているような気になってみたりして。

今は月曜の朝。
一晩たつと気持ちも変わる。
自分で書いたものを読んでみるとひどいので慌てて消してみたりして。
そんなに卑屈にならなくてもいいだろう。
人は弱気になったら終わり。
他人からはばかにされるだけ、自分は病気になり、いらん不運を呼び寄せる。
若いころからこのパターンは何度もあるんだけれど、40歳を過ぎたあたりからこの人生は無駄なまま終わってしまうとかもう時間がなく取り返しがつかないというような強迫観念が被るようになってきた。
そもそも一見正しそうなその強迫観念も本当に必要なものなのかどうか。

何の関係もなく、結構前にたまたま寄ってみたカフェ。
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ここも新しい民家の1階をお店にしている感じ。
犬同伴可だそうでドックランがあったり、店内は犬にまつわる小物が飾ってあったり・・
奥からは複数の犬の声。
他にお客さんはいなくて私たちだけ。

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オーナーさん犬が大好きなんでしょうね。
ソイラテじゃなくて何だっけ・・まぁそれ系の豆乳を使ったラテ。
いいねかわいくて。もったいなくて飲めないよ。
ケーキも飲み物もおいしいし、清潔感もあっていい感じなんだけど何か落ち着かない。
お店はいいんですよ。多分私の気持ちの問題。
ここへうちの犬を連れてきたらどうなるかなぁ・・
うちの一家は犬ともどもおしゃれ空間より野原でパンでも食ってるほうが性に合ってる気がするなぁ

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え?


※埋め込みyoutube が真っ黒だった方、これで再生されるようになりましたでしょうか?

なんでこの曲なのか別に理由もないけれど・・・
中学生のころ初めて買ったCDはバッハのオルガン名曲集で、その最後にこの曲が入っていました。
バッハの曲にはBWVという作品番号が付けられ整理されています。
他はみんな500番、600番台なのになぜこの曲だけ作品番号がBWV147なんだろう?なんて思った。
めちゃくちゃ有名なバッハのこの曲はでカンタータという合唱をオケが伴奏するみたいな音楽なんですね。
オルガン名曲集に愛すべきこの曲をあえて入れたのはそんなにコアなリスナーじゃない誰かにも楽しンでほしいというプロデューサーの狙いじゃないかと思う。
その狙いは見事に私に命中して何だかわからない中学生を楽しませてくれました。
これとは全然別な人の別な演奏だけど気に入って何度も何度も聴きました。

協会のオルガニストという職業は芸術家といういう前に宗教的行事の進行を背負う実務的職業だったりするらしいですね。
誰かの編曲を使わなくても
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スコアを見ながら即興でオルガンを弾いちゃうなんて朝飯前だったりするんでしょうね。
関係ない私がどうこう言うのも筋違いなんだろうけど。


好きな音楽は?と聴かれて真顔でこれだと答えたりすると、お前ふざけんなよみたいな反応が返ってくると思う。
私からするとそんな世の中のほうがふざけているのではないかと言いたいところだけれど多勢に無勢というか間抜けは黙っとけみたいなところなんでしょう。
だからそんなことは絶対に言わないけど今でも私はこういうのが好き。
私が何が好きなのかは私の勝手で大きなお世話だけれど、思えばありがたいのはあのころ周りの同級生たちはそんな私を邪険に扱わず良くしてくれたこと。
あの時は幸せだったんだな。
最近、かつての同級生たちが飲み会みたいなのに何度も何度も誘いをくれたけれど理由をつけて断り続けた。
なんでというのを書いても仕方ないけれど。

なぜか昨日は一日中居酒屋巡り系のブログを見ていた。
いいなと思いながら。
飲み歩くとかしてみたかった。

バッハの書いたこの美しく優しいオブリガートみたいなのは私が誰だろうがなんだろうがそんなことは関係なくいつでも優しく鳴って聞かせてくれる。


昨日は居酒屋のブログを見ていたら刺激を受けてうまいもんが食いたくなった。
気分も腐ってるしこの際どこかいくかぁ・・でも嫁さんの調子が悪く行けないみたいだ。
私一人じゃ盛り上がらない。
飯なんか何時だって食いに行けるんだからいいか。

嫌な音を聞かせてた雨も止んだ。
晴れてくれば気持ちのいいいい世界が広がってるんだと思う。
私幸せなんですけどね。
幸せですって自分で書いて読んだりしないとわからないときがあるから・・

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やしろと杉

体調の悪さか薬の副作用かすごい睡魔が襲ってくる。
雪山で寝るな!寝たら終わりだぞ!というシーンがありますがあれみたいだ。
気力も低下しているのがわかる。
何か考えてもつまらないし、むなしく無駄なような気がする。
こういう時にはアイディアが湧かないだけじゃなく、この先もいいことがないような気分になりますね。
でも大丈夫。治して元気になればいいですね。

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連休初日の富士山。
道中人がたくさん。
コンビニやペンションの看板が規格化された茶色で背の低いものに統一されてた。
世界遺産になったんだからというやつだろう。
このあたりはうちから見える富士山の裏側という感じ。
最近、富士山の写真とかいうのがあふれている。
それは構わないというか知ったことじゃないけどお世辞を言わなくちゃならないこともある。
うんざりしていて俺は富士山が嫌いなのかと思っていたけど
違うみたいだ。
自分が見ていいと思った富士山は好き。


峠のトンネルを超えるとちょっとした展望台というか。
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そりゃそうですよね。
頭にくるようなことがいろいろあったんだろう。
そういう傍若無人な方が結局楽しそうな人生を送ってるのを見たりするけれど
・・まあそれはそれ。

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遠くまで山々が見えて・・
ここもよくこんなところに道路を作ってそして管理し続けてられるよなと言うようなところ。
この峠を降りて少し走り、また分け入っていくといい峡谷がありました。
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気分がいいところへ明るい日差しがあると、こんなどこにでもありそうな景色でも
ものすごくいいものに見えて思わず写真撮っちゃうんですよね。
写真ったってスマホですけどね。

帰りは違う峠路を登ることにしてトロトロ走る。
新緑と藤の花がずーっと続いてすばらしい。
ふと
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目に留まった光景。
いったん通しすぎたんだけど気になって戻ってきてみたりして。
日本昔話みたいないい景色ですよね。

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小さな社とそれを守る大きな杉の樹。
松も瀕死の状態だけど何とかしようと・・
この杉の木は何百年も前からこの神様を守ってきたのかな?
なんかいいコンビみたいに見えますね。


バッハのコラール前奏曲 おお、罪のない神の仔羊 BWV656

変奏曲になっていて3つの部分から成り立っていたり、3拍子だったり、イ長調で調号が♯3つだったりというのは偶然じゃなくて神を象徴する3を意識的に使っているわけだ・・
バッハってそういうことする人なんですよね。
聴き手が気付く必要はなくて神に向けてやっているんでしょう。

この曲昔から知っていてボーっと聴いていたんだけど第2変奏の
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この高く上がっていく音型が
とても大切な大事なもの・・
というふうに聴こえたりして。

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これから夜が始まる。







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豊かさ

昼に鰻を食べた日、夜は妻と食事に。
ほんとは連続で外食というのもきついんだけど、鰻を食ったことは内緒なので何食わぬ顔で。
あ何食わぬ顔ってこれのことか。
妻希望のお店は行ったら定休日だった。
つぎに浮かんだ店が偶然一致したのでそこへ。
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鯵のカルパッチョ・・あかいつぶなんだったんだろう?
鯵は刺身かたたきだろとか思ってるおっさんにもおいしかったよ。
能書き言わずに美味しいねって笑えばおいしく楽しくなるんだよねこういうの。
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変わった名前のパスタ。
ダシの効いたクリームトマトソースにエビとオリーブの実が絡んでた。
その変な名前で検索するとこのお店が出てくるのでオリジナルな名前なのかな。
いつもだったらこれじゃ量的に足りないのでピザとか頼んじゃうんだけど、これで良しとするんだ今日は・・とがんばる。
ゆっくり食べて・・終わちゃったぁ・・じゃない、腕組みをしてしばらく我慢していると・・
案外いつの間にか満腹感てくるんですね。
ほんとはこの後コーヒーが出てきて砂糖入れちゃったりしてダメじゃんか。


バッハの無伴奏パルティータ第3番ホ長調 BWV1006
パルティータってなんか食べ物の名前みたいですよね。

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バッハの自筆清書譜。
昔の楽譜だから調号の♯がいっぱい書いてある。
この人の自筆譜ってこれ自体がアートみたいでしょう?
ベートーベンのなんかきったなくて笑っちゃう奴があるけど。
バッハの場合はそれ自体が演奏にも使われる実用楽譜だから誰にでも読めなくちゃならないんだけど、それにしてもそれ以上のものがあってすごいよね。
複数の弦を弾き分けることが書いてあってこうなってるんだろうけど視覚的にも模様的に面白い。

重音やいろんなテクニックで一本の楽器なのに多数の声部が同時進行しているように聴かせる・・と言う超絶技巧の走りみたいな側面も面白いですが、単一の声部のみでこんなに豊かな音楽を聴くかせられるんだ・・と言うところがいいよねぇ。
豊かさは分厚くたくさんあることじゃない。ちょっと奇麗ごとみたいだけど。
一見シンプルに見えるこの中にも、構造やいろんな技法等理知的な側面がたくさん見えてくるはず・・正直まだ聞きこんでないから書けないわけなんですけどね。
これから発見の楽しみがあると思えばまた少し楽しくなってくる。
あの人何が楽しくて生きてるの?なんて何度も言われてきたけど小さく楽しいですよ。

バブルも末期になると「本当の豊かさとは何か」みたいなコピーが流行ってた。
学校を出るころにはバブルもはじけていてもう本当の豊かさどころじゃなかったと思う。
好景気の恩恵にはあずかれなかったけれど、笑顔が苦手みたいな私はあんな明るく浮かれた世の中じゃ生き辛くて仕方がなかったと思う。だからよかったというのもまた違うけど。
私にも笑顔でいると知らない人まで集まってきて人生はこんなに素晴らしいものなのか!みたいな時期が実はありました。短かかったし今じゃ夢だったのかとも思うけど。
だからそういう風に生きたほうが豊かな人生が送れるらしいことは知ってる。
知ってるのにそうできなくて30年。
今、豊かさとは何かを考えると自分にないものばかりが浮かんでくるんですね。
それは豊かじゃないとか書きそうな場面だけどいいんじゃないのそれはそれで。
最近になって急に笑顔で輝く人に近づいたら吸い取られるように自分が疲弊してるのに気づいた。
模範解答的豊かさが豊かじゃなくてもいいでしょう。
手がかりも根拠もないけれど、なんでか知らないけどまだこの先に何かできるんじゃないかというほのかな希望があるんだよね。
だからまだ大丈夫。

この曲を聴こうとCDを買ったのももう25年くらい前なのかぁ。
聴けば引き込まれるんだけど、どうしてもオケものなんかを聴いてしまいなかなか手が伸びなかった。
しかしオーディオでもあれなんですよ巨大編成の中から細かく異なる動きを聞き取る・・みたいなのも難しいけれど、
空間に楽器一本というののリアル再生も難しく奥が深い。
歳をとって食事の内容も変わってくるように愛聴する音楽も変わっていくかな?
変わるんじゃなくていままで聴かなかったものがプラスされてく感じのがいいな。
このお店は初めて来たけどなかなか良かった。
嫁さんが気に入ったみたいだから。
またこよう。

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雨上がりの店

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峠道にあるお店へランチにいきました。
すぐそばを何度も走っているけど隠れたような位置にあって今まで全然気づかなかった。
雨は上がったけれどまだ暗い。

順番にちっちゃなスープ、ちっちゃなパンとかでてくるから、よくあるメインも小さなさらにちょこっとのって終わりみたいなのを予感し覚悟してると
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こんなのが出てきました。
ハンガリアン・・なんだっけ忘れちゃったけど豚のトマト煮料理。
BSの旅番組を見てるとどこか外国のレストランでこんなのを食ってる。
ちょっとそんなとこに行けたような気分。
いろんなものをゆっくり味わったら、足りないようにみえたこの量でも満足できた。


バッハのヴァイオリンソナタ第3番のAdagioなんだけど、YouTube見てたらこの演奏がありました。
この2人の奏者は多分30年くらい前に来日してこの曲をやっていったと思うんです。
まだできて間もなかったと思うサントリーホールでの公演がTVで流れたのでビデオに録り、中学生の私は毎日見て聴いた。
ヴァイオリンを自分でも弾きたくなって通販で売ってたのを買ったりもしたけど弾けるどころか音も出なかった。
あの時刷り込まれた演奏は今でも頭の中で鳴ります。
このYoutubeは1994年とか書てあるのでそれからさらに後の記録のようだ。
でも、はっきり言てしまうとこの演奏は記憶にあるのとは違いあまり好みじゃない。
サントリーホールでの演奏はもっとピアノはペダルを深く踏んでガンガン鳴らし、ゆったりとしたテンポで深く歌うロマンチックな演奏だった気がします。古楽なんか関係ねーよみたいな。
YouTubeのこれはその古楽の流れにちょっと乗っかろうとしちゃってる気もする。
演奏会場の大きさや、客がいるか、その時の気分などいろいろあるでしょう。
当たり前だけど同じ人間が同じ曲を演奏しても同じ演奏は2度と生まれないのは自然なことで、それでいいんだけど。

今日会うあの人は、記憶にあるあの人じゃない。
明日はまた別人なのかもしれない。

毎日のように聴いたはずだけど、ちゃんと雨の日にこの曲を聴いていたシーンが脳裏に出てくるものなんですね。
そしてその時思っていた女の子に告白して振られるというよりちょっと悲惨な感じになった。
一昨年その人と再会する機会があった・・けどよくある笑って振り返るにはならなかった。
よっぽどなんだな・・・じゃなくてこの曲いいでしょう?
この2人のこの曲の演奏をもう一度聞きたいとずっとずっと思ってきた。
内容はともかくずっと会いたかった人に再会できたみたいです。こっちのほうが嬉しく感慨深い。
ここに写っている彼らは私の探した彼らだけど、実際はもうずっと歳を取ってしまったんだろうなぁ。
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曲尾。続く・・みたいな。こういうのなんとか終止とかっていうんでしょう?名前なんかどうでもいいんですよね。
少しだけ明かりが見える・・雨上がりの空みたいでしょう?


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帰り際、シェフが出てきて挨拶してくれるんだけどお互い噛み合わない・・ちょっと微妙な空気。
今思えば、慣れないところお客をいい気持で送ろうと何とか話をしようとしてくれてたのかもしれない。
駐車場からゆっくり出てきて狭い道をそろそろ走ってるんだけど、ミラーの中から消えるまでシェフは深々と頭を下げてた・・
俺は威張りたいとかじゃないから頭を下げられるとか普段は気にしないんだけど、でもお客を大事にしたいんだみたいな気持ちは強烈に伝わってきました。
書かないけれど食べている途中で気になることがあって、もう次はなくていいかななんて思ってた。
でも、また行くよ。その気になることも埋まって消えた。
折角しようとしてくれた会話はできなかったけれど、おいしかったと思ってまた行けばそれで十分通じるもんでしょう?

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つけナポリタンと音楽

ちょっと離れた町の商店街にいきました。
日本中どこでもみるような灰色のシャッター街。
駅から伸びたそれはなかなかの規模を持っていてきっとかつては人でにぎわったんだと思う。
行こうと思ったお店はclauseの札・・あれれまただ。
その3件くらい隣に10年以上前に入ったことのある古い喫茶店があったのでそこでいいか。
あの頃は古い喫茶店でしかなかったけれど
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ご当地グルメみたいなのでしょう、つけナポリタン。
昔給食でこんなのあったよな・・
その発祥の店とか言ってるけど前来たときそんなのあったかな?
まあなんだか楽しそうだからいいじゃない。

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カフェじゃない。
喫茶店。

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味は多分この見た目から想像されるそれがそのまま。
これはまじめに美味さを求めてどうこう言うよりも、ネタとして楽しめるかどうかだよね。
つけ麺みたいに煮卵とか鶏肉とかお楽しみみたいな具がたくさん入ってた。
チーズもたくさん・・途中からレモンをかけて・・
ただ食い物だととらえるとちょっと値段が高い正直。
でもお楽しみ体験だと思えば面白かった。
いろんな掲示物やレビューを見るとこのネタでこのあたりの飲食店はそこそこ人を呼んでいるみたいだ。
いいんじゃない。
ナポリタンと言えば

音楽の解説などを読んでいるとナポリ6度なんていうのが出てくることがあります。
ハ短調の音楽に変ニ長調主和音みたいなのが見えたらそれっぽい・・
和音について言っているわけですが、解説を読むとどうでもいいようなことをグダグダ書いてあります。
それ単体に注目してもほとんど意味はなくて、あるわけないような和音が出てくるまでの過程とそれによって何が起こったのか、それでどうなるのかという動きがとても重要。
安定していた世界を急に棚上げされたというか、妙に興奮した緊張状態のように聴こえることが多いんじゃないか・・


ヴァルヒャの演奏。ちょっと速いというかすたすた行きすぎ?・・

バッハの超絶有名傑作曲
パッサカリアとフーガハ短調BWV582のおしまいの方にナポリ6度が出てきます。

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重く充実した曲を聴いてきてその結末の前に訪れるこの中断は痺れますよね。
寡黙に仕事を続けてきたものが感極まって思いつめたように叫ぶ・・祈りのような・・
その後は、納得したようなポジティブな境地になって明るく広い光の中に終わっていく。
純粋な器楽による音楽にとんでもないドラマが発生しているわけですよ。
最後にAdagioなんて書いてあるところがまた泣けるけど、これ作者が書いたのか写譜した人が書いたのか・・
写譜した兄貴が書いたにしてもそういう演奏をバッハがやってるのを聞いたんでしょうね。
そう思いながら聴くとペダルも両足使っていつものバッハより音数も多いこの終結は泣けてくるよねえ。

調べたらつけナポリタンはなんだかテレビ番組の企画みたいなので生まれたみたいです。
何だろうとやったもん勝ち、多分やっている人たちは頑張ってるんだろう。
私が初めてCDを買ったのもここではないけれどこんな商店街の小さな楽器屋でした。
まだ生きていた商店街の末期くらいだったと思う。
みんなが車を持ったところに無料の巨大駐車場を持ったショッピングモールができたらそっちへ行くよねそりゃ。
あんなに存在感のあったCDだってもう若い人は見たことがなかったりするんじゃないのか。
時代の流れから外れたものはどんどん消えていく。

聴き手のためのクラシック音楽というのはなくなってしまうんじゃないかと思う事があります。
クラシックは楽器奏者のテクニック披露の道具として残って行く気がする。
どうなろうが知ったことじゃないけど私は音楽の中身そのものが大好きなので寂しい気もする。
もっと言えば情けない。
でもシャッター街と同じ、大きな流れでそうなっていくのはだれも止められない。

まあいいか。
私は私でおいしいもの食っていい音楽を聴きましょう。
それがいい。





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おなじのばっかり

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以前書いたスパゲッティ屋さんにまた行きました。
考えてみると食べるのはいつもこれ。
メニューにはおいしそうなものがたくさん並んでいるのに。
それはきっと損してるんでしょうね。
音楽も。
クラシック音楽は作品と演奏家は分離独立したなカヴァーみたいなもので、作品の個性の上に演奏家の個性が乗っかったものをいろいろ聴き比べる楽しみがあります。
コアなクラシックリスナーの家に行くと同じ曲のCDとかレコードがなん十種類もあって、どの盤がどうだとか言っているわけ。そんなとこ行かないけど。
いろんな演奏を聴き比べると同じ曲でも全く異なる世界が発見できて感動することも多い。
いろんな演奏を聴かないとその曲の姿は見えてこないんだともいえるかもしれない。
一つの録音にあんまり固執していないでできるだけいろいろ聴いてみた方がいいと思う。
そう思っていろいろ聴いてみたりもするんだけど私は刷り込まれ気に入った演奏に戻ってそればっかり聞いちゃう傾向が異常に強いんです。
それはちょっと困ったことで、同業者に対しては恥ずかしいことだと思ったりもしています。

コンサートへ行ったときは頭に焼き付いた演奏とは全く関係なく目の前に現れる音楽をそのまま素直に受け入れられるんだけど。
でなきゃ困るのでよかった。

でこの曲はバッハのオルガン協奏曲ト長調BWV592 明るくかわいらしいいい曲でしょう。

18歳で亡くなってしまったという若い天才の書いたヴァイオリン協奏曲をバッハがオルガン用に編曲したもの。
中学生のころラジオで録音して気に入り何度も何度も聞きました。
聴きすぎて細かい装飾音だとか歌いまわし迄刷り込まれてしまい今でも頭で鳴ります。
小さなラジカセのアンテナの前に手をかざすとザーというノイズが入るんだけどわざとそんなことをやって入ってしまったノイズまで頭の中に焼き付いて・・いまでもその部分に差し掛かるとザーッと鳴る。

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ネットにあったこの楽譜・・・2種類の手鍵盤を弾き分けることが文字で指定されています。これはバッハが書いたものだと思う。
しかしこのプルトリラーみたいなものはバッハが書いたものではなくてこの楽譜の校訂の時に誰かの解釈を加筆したんだと思う。
いろんな録音を聴いているとここで何もしない人結構多くいるし、これがない楽譜も存在すると思います。バッハくらいだとそういうのはよくあるので驚くことはない。
さらにバロック音楽は演奏者が即興で入れる装飾音が職人芸的な意味を持っていて楽譜の音符だけを音にすればいいというものではないし、楽譜にない音が聞えるとけしからんという話でもない。
いろんな装飾を伴った演奏が存在していいし、聴き手は聴き手でそのあたりに自分なりの好みを持っていていいと思う。
いろんな演奏を聴いてそのあたりの個性を楽しめばいいはずなんだし実際そうしているんだけれど、この曲中学生の頃にさんざん聴いたあのラジオの録音が頭に強く刷り込まれてしまいここでトリルしない演奏にものすごい抵抗を感じてしまう。
ここはどうしてもトリルしてほしい・・
正直この動画の演奏もアーティキュレーションが自分の思うものと違い一部違うなぁなんて思いながら聴いてたりして・・。
楽譜にあるスタッカートも編者によるものじゃないかと思うんだけど、あれで覚えちゃって。
テンポの揺れ、タメもここはこうでしょみたいなのが・・
自分にとってこれだ!と思える動画は見つけられなかった。
本当はそんなのおかしいのかもしれない。
こういう変なこだわりに縛られていると音楽を聴く人としては少し損なんじゃないかと自分でも思う。


私の好みでは装飾やりすぎだと思うことの多いトン・コープマンの演奏。
2楽章は即興が旋律の美しさを壊してしまっている気がして全然受け入れられない・・まぁ何度か聞くと慣れては来るんだけど・・
でも全体に生き生きしている感じはいいんだよなぁ・・

話がずれるけれど同じ曲をバッハ自身がチェンバロ用に編曲したらしいBWV592a

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単純に移植しただけではなくて楽器の特性に合わせて旋律そのほかを色々変えてあるのが興味深い。
その変え方もかなり思い切ってるんだよなぁ・・
左手に出てくる6連符は私の苦手なトン・コープマンをちょっと思い出したりして。
そしてこの楽譜には装飾記号みたいなものは全く見当たらない。
自筆譜が残っているのか写譜が残っているのか知らないけれど、元資料にも何にも書いてないんだろう。
でも実際演奏するときは色々と装飾を加えて弾いていたんだろうと思う。


バッハが弾いてるところを聞いてみたかったなぁ・・
バッハ自身の演奏が私のにがてなコープマンみたいなのだったらどうしよう・・
どうもしないけど。


狭い世界だけを見てすべてを知ったようなことを言っているのをみると稚拙でみっともないと感じる・・とはいえ多くの人と話し、見分を広げ・・みたいなのは私の最も逃げたい世界。
とりあえずかわったスパゲティ食ってみるか。
納豆おろしスパゲティーとかあったなぁ・・今度食ってみようかなぁ。

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お店の窓の外はこんな感じ。
ちょっとだけ富士山。

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