リンゴのタルト

4153.png
大井川の河口、その向こうに伊豆半島の南端。
川がでかすぎちゃって何のことだかわかんないですよね。
風がものすごくて寒かった・・
遠くの河と海の境付近にでっかい波が逆巻いていて、あそこに行ったら死ぬんだろうなぁと思った。
あそこにいなくていいんだから俺は幸せだ。寒いけど。
いい感じのこのバカでかい公園は、普段は人がたくさんいたりするのかもしれない。
でも風が強すぎてもの好きな人が数人いただけだった。
風がなければもう少しゆっくりしたかったここで。

ちょっといったところでカフェにでもと調べると
4154.png
本当にすぐそばにこんなお店があった。
ドアを開けるとあれケーキ屋さん?まちがえた?・・
でも奥へどうぞと案内された廊下の奥には落ち着いた客室があった。
さらに元テラスだったところに壁と屋根を建て増ししたようなスペースがあってそこが妙に良い雰囲気だったので座る。

4155.png
窓の外には小さく夕日に染まった富士山
結構遠いけどこんなに見えるんだね富士山て。
反対側の窓には夕日が沈んでいく・・        

4156.png
ケーキがリンゴのタルトしかないとかいうので笑顔でじゃあそれで・・
俺はタルトって何なのかも知らないけど。
持ってきながら今日はこの2個でちょうど終わりでしたぁ・・・
わぁーよかったぁ!なんてまぁそういう茶番も気分がいいと気持ちよくできるというか。
ちっちゃいけれど価格が妙に良心的でおいしい。コーヒーもおいしい。

最近いろんなカフェに行くしブログだからすごくよかったみたいに書いたりするけれど、
落ち着かないどころかかえって気分が落ちて帰るような店が結構あるんだよね。
でもここは心が休めた。よかった。こういうのなかなかないんだよ。
飾りなんか何にもないそし、お店の人と話すとかなんかも何もないんだけど、
大拙なのはきっとそんなとこじゃないんだよね。

プーランクの2台のピアノのための協奏曲 ニ短調

の第2楽章がいいなぁ・・
モーツアルトがエスプリな感じで出てくる最初の主題もとてもいいけれど、

4169.png
突然出てくるこれ何だよ・・・
心の奥底の、触ったらひりひり痛いような部分をさらけ出しちゃってんだよいきなり・・
これ多分作者はそんなに悩んだりしないでフィーリングでさって書いちゃったと思うな。
鍵盤の上に手を転がすとこういうのがいつでも湧き出てくる・・そういう人なんだよ。
この後中間部はおしゃれなおてんば娘みたいだ。
こんな音楽があるんよね。

他にお客はいないと思っていたけどおばちゃんがやってきた。
いつもこのパターンだな・・喫茶店てそういうところだから当たり前なのか。
しかしおばちゃんのLINEのピンポンみたいなのがやたらに鳴るのは耳についてしかたない。
ああいうのはこういうとこじゃ鳴なんないようにしとくもんじゃないのか?
違うのかもな。
そういう俺はもうピンポンも一生ならないかもしれない変態だけどね。
一時いろんな人から誘ってもらったけどみんな終わちゃった。
そんなこと考えながら食べるリンゴのタルトがおいしかった。

4167.png
店から出たらこんな景色。
いいとこだった。

思ったのと違った

シフォンケーキ専門店というのに行きました。
嫁さんと初めて会った日に行った思い出の店、昔は小さなレストランでした。
俺のこと覚えていたらすごいななんて思いながら行ってみると、
そんなわけもなく薄暗い店内で寒いやり取りがあっただけだった。
シフォンケーキだけどデコレーションケーキみたいにクリームを飾り付けるのが売りなんだって。
4117.png
チョコチップみたいなのがたくさん乗せてあって見た目は普通のチョコケーキ。
そのつもりで食べようとするとフォークを入れても全然切れない上に妙な反発力でチップがみんな飛んでバサッと落っこちちゃってんの。
この形だとうまく切れないから結局ドサッっとか横倒しにして食べちゃって・・
作った人には申し訳ない食べ方だけど、逆に作るほうも食べ手への配慮なんてないんでしょこれ?
俺だけがそんななのかもしれないけどなんでもいいよそんなの。おいしく食べました。
ありがとう。

プーランクというフランスの作曲家がいます。ピアニストでもありました。
音楽界がもう訳のわかんない前衛にいっちゃった20世紀前半に素敵なメロディをもつ音楽を書いた人。
私がエスプリなんて言葉を使うのはおかしいけどそんなことを言いたくなる・・だけじゃなくて
この人の音楽は天使が歌っているような純真無垢な心と酒場の酔っ払いみたいな音楽が同じ曲の中に違和感なく同居してるんだよね。

この人の作品に「オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲 ト短調」という曲があります。

この動画、あの有名なレクイエムの作者でこの曲の初演でも弾いたデュリフレがオルガン担当。

初めて聴いたのはもう25年前くらいか・・
なんとなくサンサーンスの交響曲第3番のオルガンの出番が増えたやつ・・みたいな予想を勝手にして期待が膨らんでいた。
サンサーンスの第3交響曲は老舗の正統派的なケーキみたいな音楽だ。
本当は革新的なものも仕込んではあるんだけれど、基本的な材料や作り方は伝統的な基本をしっかり守っていて誰にも文句を言わせない・・みたいなの・・
そのつもりで聴いたプーランクのオルガンコンチェルト。

3145.png
冒頭からオルガン登場・・いいねーと思った2小節目、いきなり舌を出しながら変な顔をしてるみたいな不協和音。
えーっ!?なんだこりゃ・・・と思ったのを覚えています。
君が思ってるようなこぎれいな音楽なんかやらないんだよ・・べぇー!みたいな。


3148.png
4段譜で強烈な不協和音・・ガー!みたいな。

上品でおしゃれなケーキみたいなものを期待していたら雀の焼き鳥だった。
わざとえぐい味出してますみたいな・・
吉田類みたいな・・ちょっと違うか

よく見るといろいろ面白い。
3147.png
両手でやるところ、それぞれパイプというか鍵盤を変える指示があって音に印影というか立体感が付きます。
そう思って聴くと面白い。
作者もオルガンを熟知しているのかな。

3149.png
この辺で、あぁこの曲こういうのなのか、これはこれで面白そう・・・と盛り上がり始める。
ペダルの伸ばしが2オクターブ以上離れて書いてあるように見えておもしろい。
足鍵盤のピッチってどのくらいだっけ?すごい格好になったりして・・
今度聴く機会があったら奏者に注目すべき。
この辺りでまだ曲が始まったばかりなのだけど・・長々書いても仕方ないので・・

最初は何だこれ嫌だと思った音楽をだんだん好きになっていくことは多い・・そっちのが多いかも。
だんだんというか突然ぽっと何かが見えるとあとはパーッと見渡せるようになるんだよないつも。
30年後に急に好きになったというのもあります。
だから何がいいのかわからないきらいな曲も楽しみに取っておけばいいと思う。

世の中は自分が思っているのとは全然違うものかもしれない。
いやどうも違うみたいだ。
もっと悪かったってのは見ないようにして、実はよかったという方だけ発見していきたいね・・





ドラマ

3162.png
晴れた摩周湖を見るとってありませんでしたっけ・・

職場で若い奴が小声で相談してきた。若いったって30過ぎてんのか。
彼女ができ、その子が結婚を望んでいるという。
将来が不安だ・・結婚していいのでしょうか?その他・・
だそうだ。

昔、同じようなことを同じように聞いた覚えがあります。
結婚っていいよと言ってくれた人はそのあとすぐ離婚したらしい。
死んじゃいそうな顔でやめた方がいいよなんて言った人がいた。
そんなの聞いたってしょうがないんですよね。

どうなるかなんてやってみなけりゃわからない。

人に言えない話を含め、真顔で真剣に答える。
声が大きいですよとか言われながら。
あいつがどう聞いたかは知らない。
こういう時の回答は自分へのフォローなんじゃないかなぁ・・

若いやつの幸せそうな話を聞いて一日嬉しかった。
よかった暗くなるとかじゃなくて。


最近ブログを書いてると出てくる広告が婚活みたいなのばっかりだ。
サービスの案内じゃなくって結婚してみるのもいいよみたいなPRになっているところに今を感じる。
数日前には結婚のご案内とか言う勧誘の電話がかかってきた・・
もう15年くらい前から何度かかかって来るけど必ず声がおばさんなんだよね。
いつもおなじところなのかな?
多分あれでしょう?・・話にのるとアジア系外国人をご紹介みたいなの・・
お金だけ取られて泣き寝入り的な・・

そういえば近親者が癌でもう手の打ちようがないというとき、
一回分何万円みたいな怪しい粉が登場した。
ネット上にこれで助かった人たちの証言がある・・・みたいな。
訳ねーだろ、と思いながらもひそかな期待をかける。
人は心のよりどころがなくなると、インチキだとわかっていても大金を出してすがったりするものかもしれない。
そこへつけ込むような人間には罰が当たる・・かといえば当たったりもせず、ウハウハなんだと思う。
正しい、間違ってるは関係ない。
世の中強い勢いでやったもん勝ち。
笑ったもん勝ち。
うんざりするけど仕方がない。

いろんなことが起ってうろたえそうになるけれど、何かでっかいものがそうしたことを通してこの世のありようを教えてくれようとしているのかなとも思う。

最近はそんなすごい力が働かなくても、ブログでいろんな人がこの世のありようを教えてくれる。
結婚したその先が勝負の舞台なわけでしょう、みんないろいろあるみたいだ。
当たり前か。
そういう自分も書けないようなことを抱えている。




プーランクという作曲家にピアノ協奏曲があって、その冒頭がTBSとかのそれ系ドラマのテーマみたいだなと昔から思っていました・・


いいたいのはそれだけ・・

プーランクがアメリカへ演奏旅行に行く際自分で弾くために作曲したものらしい。
3楽章にはなんだっけよく聞くあの曲が引用されていたりしてアメリカ人さんに向けてサービスしています。
でも実際受けが悪くてがっかり・・だったようなことをどこかで読んだ。
昔ちょっと聞いてそれっきりだったんだけど、今聴いてみると結構いい曲じゃないかこれ・・
いいかにもプーランク的なぶっきらぼうに色々出てきて構成感とか全然感じない音楽・・でもいろいろしゃれてて・・
プーランクってこういうのだっていうのが自分になじんできたからな・・
これからこれも聴きましょう。
いいこともあるもんだねー

3144.png
手書き楽譜もいろいろだけどまた癖のある感じで・・

プーランクは両方いける人だったみたいだ。
両方いけるというのがどうしても感覚的に理解できないが、そんなことはわからなくても彼の音楽は十分に楽しめる。

なんでいろいろあるのか?

847.png

先日、プーランクの2台のピアノのための協奏曲を聴きに行ったんですが、
気になるところがありました。
842.png
1楽章の終わりにバリ島のガムラン音楽みたいな部分・・でもガムラン音楽そのものでもない、神秘的なのに優しさを感じたりする素敵な音楽です。
ここでチェロのソロがあります。いつもうちでで聴いているのよりオクターブ高く聴こえてびっくりしました。

とりあえずYouTubeを漁ってみたら・・この曲人気なのかいっぱいありますね・・


.Allegro ma non troppo. Played by Sylviane Deferne (piano 1), Pascal Rogé (piano 2) and the Philharmonia Orchestra conducted by Charles Dutoit.
うちでいつも聞いてたのはこれです。7分くらいのところにこのチェロのソロがあります。
仮にこれを低いとすると・・・


Poulenc Concerto for Two Pianos and Orchestras with Francis Poulenc, Jacques Février and Orchestra National de la RTF conducted by Georges Prêtre.
プーランクの自作自演映像付き・・これも低いかな


- Orchestra: Orchestre de la Société des Concerts du Conservatoire
- Conductor: Pierre Dervaux
- Soloists: Francis Poulenc (piano), Jacques Février (piano)
- Year of recording: 1957
もう一つの自作自演、これは高いです。



Piano: Martha Argerich, Theodosia Ntokou
Conductor: Ricardo Castro
Orchestra: Youth Orchestra of Bahia
アルゲリッチとか・・高い


Live performance of the Concerto for two pianos in D by Francis Poulenc, played by Sara Gutiérrez and Federico Mosquera with Codarts Symphony orchestra under the baton of Hans Leenders on January 30th 2015 in the Grote Zaal of de Doelen (Rotterdam, The Netherlands).
よくわかんないけど低い・・

なんでいろいろあるんでしょうか?
作曲者が弾いてる2種の演奏も高いのと低いのがあって・・どっちが正しいの?どっちでもいいのかな?

848.png

plaintifは悲しげ?
ハーモニクスの指示・・

私は弦楽器弾けませんし、ハーモニクスのこのなんかよくわかりません。
適当に調べるとハーモニクスってなんだか奥が深いんでしょう?
なんでも弦の半分を触っとけばオクターブ上の音・・・じゃないんですよね?
物理の勉強みたいになっちゃっててすごいですよね。
でこの楽譜はどうなんでしょうか?
この楽譜は複数の音高があり得るような解釈が可能なんですか?
低いように聞こえているのもそう聞こえてるだけ?
実は複数の版があったりして・・
何もわかりません。

どの演奏も、指板の上で指を滑らせるように移動させるから?音がつながっちゃってこうよちよち歩きみたいに聞こえるんですよね。
これがピアノと合わさって子供のころの大切な記憶・・・みたいに聴こえるんですよね・・
作者はそこまで狙っているんでしょう?

この不思議な世界が
868.png
突然舌を出すみたいに終わっちゃうとこがいいですよね。