納豆おろし

お気に入りのスパゲッティー屋さんにまた行った。パスタ屋じゃなくてスパゲッティー屋で。
スパゲッティーなんて言うと真っ先に馬鹿にしそうな人がいた。
とても素敵な人だと思っていたけれど、実際人を馬鹿にするようなことを話したのが頭に引っかかって・・・
そんなことよりその人はどこへ行ってもみんなにちやほやされるような人であった。
一方の私はどこへ行っても自動的に嫌われ嫌な顔をされる。
どんなに何を思い言ってみたところで端から見れば馬鹿はお前の方だろというところでしょう。
なんでいつでもこんななんだろう。
自業自得なんでしょう。
そのひとと会うことも、俺は嫌われてなんかなかったんだと確認しに行くことももうない。
酒も飲めないし、飯でも食いましょう。

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外はいつ雨が降るかという曇り。
本当は富士山が見えるんだったかな・・
地元だし、そんなにしょっちゅう見えてくれなくても大丈夫です。

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窓際の電車のおもちゃ・・前回来たときは生きていた209系は前面のパーツをはがされ無残な姿に・・
新幹線の0系というのが玩具になれた時代は今から30年以上前のはず。
これで遊んだ人は私と同じ今40代くらいなんじゃないだろうか・・・
いいおやじになったんだろうなぁ・・隣の新しいおもちゃはその子どもの物かなぁ・・
なんて考えながら・・

ここへ来るといつもナポリタンのミートソース掛けの中盛り(普通の大盛相当だと思う)を頼むんだけれど、今度来たらあれを食ってやると思っているものがあった。

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納豆おろしスパゲティー。
普通盛でいいんですか?と聞かれぐっとこらえてはいと答える。
関西方面の方は納豆苦手というか大嫌いなんですよね?
きっとこれは冗談に見えるんでしょう。
正直私も以前は冗談だと思っていました。
でもなぜか食ってみたくなったのである。
半面、いつもの安定した場所に着地すべくナポリタンの・・というのがずっと口から出かかていた・・

醤油をかけて食べてくださーい。とのこと。
納豆のほかにおくらやちくわ、大根おろしに鰹節、のりなど・・
写真だとわからないけれど麺は和風だしに浸かっておりその味で食べる感じ。
すごくおいしいよ。
納豆は意外にもそんなに主張しない。
もっと納豆だけ糸引くまでかき混ぜてみればよかったのかなぁ・・
食った後の罪悪感みたいなのが皆無なところもいいですね。
実際には小麦系炭水化物が主としてある事実は変わらないんだけれど。
全然ネタやゲテモノ料理じゃなくて普通に正攻法的においしかった。
自分の知ってる世界だけが正解だなんて思ってたら大間違いなんだよね。
エビツナおろしというのも気になった次はあれにしよう。


https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=U4QFnphZDVk
納豆が出てくる曲なんて思いつかなくてなぜか浮かんだのはストラヴィンスキーのバレエ音楽「プルチネルラ」・・の組曲版。
古い時代の作曲家の作品を素材として・・
ピカソがモナリザを素材にして自分の絵を描いたみたいな感じか・・ちょっと乱暴すぎか・
古いバーンスタインのこれには当初ちょっと抵抗を覚えたんだけどあれからもう30年近く・・
気が付けばこの演奏も刷り込まれちゃってた。

この前に3大バレエとか言われる巨大管弦楽を伴う作品があるんですが、
同じ感じの作品をもう一曲つくってくれと依頼された作者の出した答えがこれ。
全然違う方向へ・・
この人はものすごく頭のいい人で、これやっときゃ受ける・・なんてのを続けてちゃだめだというのが計算でき・・
計算じゃないか、純粋に芸術家としてやりたいことをやたらこれだったのかな。

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サービスと称してしょうがミルクティーが出てきた。
おいしーねーとかいってると紅茶のゼリーが出てくる。
昔はさらにもう一品出てきたりしていた・・
ここは素敵なお店。
いっぱい出てくるからだけじゃなくておいしいし居心地もいい。
変に気取った挙句人を下にみるようなこともない。
またこよう。

人とかかわるとどうしてもいやな方向へ行ってしまうので人とかかわらないように生きています。
でもそんな自分がとても寂しくむなしい気がして困る。
まあ自分で何とかするしかないか。
人生は寂しくてもまだ食ってない旨いものがどこかにあるはず。
そういうのを探して食っていられる間は生きている意味があると思う。
ちょっと何言ってるかわかんないっぽいけど結構本気。

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山女魚と猪

ゴールデンウイークは観光地に近寄りたくないのでその一週間前に出かけた。
地図上の山中に古民家イタリアンみたいなお店があるのを見つけふらふら向かってみた。
行ってみると「ご予約いただいていますか?」
言葉は丁寧だけどお前分かってんのかよ?みたいなのを感じて笑う。
そんなこと言ってないかもしれないけど。
よく見ると駐車場には外車がいっぱい。
この門前払い感が俺らしくていいな。
つぎいこつぎ。

安倍川は南アルプスに始まってほぼまっすぐ一直線に駿河湾に向けて流れていきます。
この河が流れる谷は川の浸食でできたものじゃなくて日本列島の裂け目みたいな谷だ・・
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いたる所崩れまくり。
川に対して山がバターナイフで削ったみたいに一直線に落ち込んでるのがおもしろいでしょう?
大量の石を削って運ぶこの川の水は怪しい水色できれいだ。
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観光地によくあるこの手のお店はっぼったくりでまずいものだと思っているので普段は行かない。
でも野生猪の串焼き、山女魚の刺身・・
道の駅みたいなとこじゃつまらないし、ちょっと行ってみよう。
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入るといきなり炎・・・
納屋みたいなところで・・魚を焼いてる。
これは後から撮った写真だけど最初に見た時は山賊のアジトみたいなインパクトがあった。
どうぞお二階へーという声が聞こえ
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こんな階段を上る・・
このすすけた感じが気取った古民家なんとかの痒くなるようなおしゃれ感をぶっ飛ばして
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階段を上るといきなり調理場・・・
?・・・おすきなせきへどうぞー
振り向くと
あ座敷だ。
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窓の外に安倍川、すぐ脇には渓流がいい音を立てていて・・
この日は初夏みたいな陽気だったからこの涼しい感じがとてもよかった。
夏は涼しくていい感じだろう。
何だかいいとこだねここは。
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ヤマメの刺身、塩焼き、こんにゃくその他・・
刺身がうまかった。川魚的な癖が一切なくて。
こんにゃくもうまかった。
蕎麦はそんなに・・
嫁さんはこういうのがお気に召さないらしく、口もきかず変な顔になっちゃってる。
ああそうかぁ。
そして遅れて登場
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野生猪の串焼き。
豚に似ているけど歯ごたえが全然違う。
硬いとは違うすごい歯ごたえ・・
筋肉食ってんだなという感じ。
味もやっぴりぶたとは違うか濃厚だけどしつこくない。
昔伊豆の観光料理屋みたいなので食った獅子鍋はなんだか固い肉で味もなく豚バラのがましじゃないかと思った。
やっとうまい猪を食えた。

猪食いながら春の祭典のこの辺りが浮かんで・・

猪突猛進中。
このあたりの曲名は賢者の行進・・・・行進?爆走してるじゃんか・・

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ここ普通はホルン、テューバ、トランペットがやたらに目立つんだけどこの演奏はフルートとヴァイオリンが狂ったような声を上げるのが聞こえてきて実に気持ちがい。
コントラバステューバとテノールテューバがオクターブで叫んでるところが近代管弦楽っぽいでしょ・・
いろんな拍子感が同時進行してカオスになるわけですね・・
とはいえ論理的に整列しているようにも聴こえるというか意外にシンプルなんですよねここは。
中学生だったかな初めて聴いたの・・そりゃ萌えるでしょこんなの聴かされたら・・
たぶんテレビでやったデュトワだったと思う。

家のすぐそばの山にもイノシシがいます。
犬と散歩で山に入ったらあの足跡があった・・結構危ないよね。
あいつら何を思うんだか突進してきて人の指ぐらい食いちぎ苦覚悟でいるんだよね普段から。
昔は荷台の檻で生きた猪が暴ながら走っていく軽トラのを見たりした。
ちょっと山の方に行くと小さな猟犬が何匹且つ流れて大騒ぎしていた・・
最近見ないかな・・
先日は隣の山から鹿の鳴き声が聞こえた。
杉とヒノキしかない山だけど何喰ってんのかな。

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なんかいい感じでしょう?

階下で火を焚いているから2階の座敷と厨房、廊下の全てが煙でいぶされて真っ黒になっている。
でもその煙の香りがなんとも言えず良かった。
こんなとこ行ったことないよな他に。
今思えば煙の臭いに私が萌えるのはバーベキューコンプレックスの代償なんだと思う。
いい時間だった。
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そこら中に水槽があってヤマメが泳いでいる。

食ったからまた進んでみよう。
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いい感じの景色がたくさん出てくるんだけどそういうところに限ってすれ違い困難で車も停められないような場所で後ろや向こうから車が来るんですよね。
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ものすごい量の土砂を運ぶ川・・
古い橋の横にはかつてのつり橋の後みたいなものが・・
長野とかに行くとよく見ますよねあの感じ・・
かなり古い時代から奥まで車で行けるようにしようとしてたんだな。
調べたらこの先の温泉は1700年以上前からの存在が確認されているなんてあった。
徳川家康や秀忠も来たとか・・

そのままずっとさかのぼっていくと
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桜が咲いたりしていました。
この辺り冬は雪が積もったりするのかな?

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ずっと北進を続けてきた県道はここで終わり。
数件の宿が立ち並んで・・左手には立派な滝。
こんなところでのんびりしてみたいなぁ・・
嘘。
私はこういうの苦手。
観光地へ行ってもビジネスホテルへ泊まりフロントで鍵をもらう意外に話はしない。
飲まないので地元の旨いものも食いに行かず
なんでこんな・・まあいいか。
連休鬱なので気が緩むとすぐ自虐を書こうとし始める。
だめだめ。楽しかったの。
あの突き当りを曲がるともう林道。
県境をこえていくんだけど今は通行止め。
以前峠を越えて向こう側からここに来たことがあった。
あそこが通れると日帰りながら壮大ないいドライブになるんだけれど。
バブルがあと10年続いたら超大トンネルが峠を貫いたりしただろうか?
バブルがあと10年も続いたら今頃この国おかしくなってたかもな。

日帰りでないと出かけられないけれど、こんなちょっとした旅気分が味わえるととてもうれしい。
色々あるけどたまにこういうのがなくちゃ・・腐っちまうよね。

嫁さんが全然いい顔をしていなかったのでまた行くなら一人でだけど・・一人じゃ入りにくいかなぁ・・
山女魚食って温泉入って・・
悪くないかぁそれも。





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先祖

ここへ来たのは20年ぶりくらい。
小さな子供が遊びまわっているような公園。
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謎の穴がたくさん開いているわけですが、
6世紀終わりから8世紀末頃にかけて作られたとみられるお墓だそうです。
すごく貴重な遺跡なんじゃないかと思うんだけど結構自由に出入りできるんですよね。

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ここはモルタル吹付で保護されていますがすぐそばへ行って中をのぞくこともできます。
走り回る小さな子たち、お姉さんみたいな子が「あなにはいっちゃだめだよ!」と叫ぶともっとちっちゃい子が「アナ雪は?」と答えてた。
途中から火葬して骨だけ入れるようになっていったようです。
歴代のいろんな人がここにいるんでしょう。
マンションみたいですよね。
死んだ人の魂はどこ行っちゃったのかな。
千年以上もたっているから掘って中身出しちゃってももう怒られないのかな。

ここ、夜にきたらどうなんでしょうね。
歴代の死者がいっぱい出てきて宴会になってたりして。



ストラヴィンスキーの「春の祭典」、第1部は春の光を感じる昼間でしたが、第2部は夜の情景で始まります。
夜の情景といえば静けさというイメージですがこれは何だか異様に騒がしい。
虫が鳴いてるとかカエルが鳴いているとかそういうことじゃなくて、何か異様な存在感を感じる。
目には見えない精霊たちが騒めいているようにも聴こえる。

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2本のトランぺットの怪しい掛け合い・・
人魂みたいなのが対話してるみたいですよね。
最初の音が同じだから一つのものが分離してくようなイメージも・・

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すると背後は怪しく光っちゃってざわざわ騒ぎ出す。
なんかいっぱいいいる。
昔、初めてこのページを見た時にはフルートにフラジオレットの指定があるのにときめいたもんですが、
ここを聴くならコントラバスがやってるフラジオを聴き取りたい。
なんか昔の冷凍機のコンプレッサーの唸りみたいな変な音がかすかに聴こえるんですね。
このフルートとコントラバスそれぞれは単純な協和音なんだけど重ねるととんでもない精霊の騒ぎ的不協和音になるという・・
こういうの二番手以降の人は知識でいくらでもかけるんだろうけど、最初にやった人はやっぱり天才ですよね。

場所的に私の祖先はこのお墓の中にはいない気もするけれど、私が今ここに生きているという事は1500年前にも私につながるだれかがどこかで生きていたわけだ。
先祖というと誰か特定の人物を連想しがちだけど、親が2人、祖父母は4人、そう祖父母は8人・・と遡っていくと1500年前にはとんでもない数の人が自分へのルーツとして存在したことになる。
そう考えるとその辺の全然関係ないような人とも祖先を共有している可能性は意外に高くなってくる。よく聞く血筋って意味あるんだろうか?
自分のルーツを考えるとき特定の個人みたいなものを連想するのも間違いなのかもしれない。
とはいえ、このお墓の中にいる人は特定の個人なのも間違いない・・
その中に、わたしにそっくりなだれかもいたりしただろうか?
昔だったら生き延びられないかもな。

確率計算みたいに多彩な組み合わせを重ねて奇跡の優れた結果を待とうというこの仕組みはよくできていると思う。
進化論的にはまずいものは淘汰されて洗練されていくんでしょう。
当たりもあれば外れもある。
私は幼い頃から自分がはずれな自覚があったけれど大きなお世話だ。
私は私。大事なのはそこだけそれだけ。


うちの傍の山の上にはお墓があるんです。
夏になるとよせばいいのにプラプラ登っていく人間がいるんですよね。
しばらくすると悲鳴とともに走ってるのが聞こえる。
一度じゃない。

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どっかいっちゃった

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理論物理学者のスティーヴン・ホーキングという人が最近亡くなりました。
病気で体の自由を奪われ車いすに乗って人工音声で話をする・・ブラックホールは何なのかとか・
理系な人ならみんな知っているでしょう。
彼は死後の世界なんかないとか言いきって問題になったらしい。そりゃ宇宙を数式で解いていきゃそうなるだろう。
で実際どうだったんだろう?いまどこにいるのかな?

この人30年くらい前にブームみたいになって私もその時テレビで知りました。
理論物理学者的な話よりも、体の自由を奪われていく病気であると知りながら学生時代に出会った女性と結婚して子供も早く作って幸せそうな家族・・と言う話の方が印象に残りました。
寝ている子供を前に合成音声でGood nightとか言って。
ところが何年か前にこの人についてのテレビを見たら離婚してた。
奥さんだった人が悲愴な顔であの人は有名になってしまいもう私たちのものではないのです。
みたいなことを言ってた。
本当は別な事情があったりするのかもしれないけどそんなのはどうでもよくて、話としてはよくわかる気がする。


これはストラヴィンスキーの管楽器のための交響曲という曲。
ドビュッシーの追悼のために書かれた・・か書かれたものをベースにした曲だったと思う。
聴き慣れないとかなりとっつきにくいと思います。
初めて聴いたのは中学生くらいでしたが、難解な変態音楽だと思った。
いいかもなと思ったのはつい最近。
ふと思ったんですが岡本太郎の作品を思い浮かべるとわかりやすく聞けるような気がします。
かれが縄文土器かなんかに衝撃を受けてインスピレーションを得ている映像を見たことがありますが、なんかあのイメージ・・
原始の生命力みたいなのが花咲いている・・というのとレクイエムなコラール。

クラシック音楽の邦題のつけ方にはルールみたいなものがあります。
Symphonies of Wind instrumentsですが吹奏楽のための・・とは訳さない。
こういうことを言っちゃいけないのだけど私は吹奏楽団に入ろうとしたにもかかわらず、吹奏楽の曲を聞くのが苦手。
いろんな人が読んでくださるからあえて苦手という言葉を当てているけれど実際はもっと拒否感が強い。
でもほとんど同じ編成でありながら「管楽器のための」という事になっていれば聴ける。
インチキみたいだけど、そういうもんでしょう人間なんて。



地元の昔から知っているある飲食店に行こうかと思ったら最近は平日でも開店前からすごい行列らしい。テレビで紹介されてからみたいだけれど、ちょっと行く気になれない。
クラシックに出会う直前にある作曲家の音楽に強く惹かれていました。
その人はその後チャンスをどんどんつかんで誰でも知っている大人気作曲家になった。
同時に自分の中では自分の聴くべき音楽ではないような気がしてきて、今ではちょっと耳にすると嫌な気持ちが走る。
自分のものと思ってたのが大人気になっていくとなんかこう自分の世界からは遠ざかって行ってしまったような寂しさが・・
クラシック音楽がこの先みんなに大人気となるとは考えいにくい。
でもだからいいのかもしれない私にとっては。

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春の祭典

先週の休日は妙に暖かかった。
田んぼの真ん中でボーっとしたりして・・・
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ふと見下ろすとツクシ。
なんかこう、見ると笑顔になっちゃいますよねこういうの。
なんでこんなかわいいんだろこれ。
スギナの胞子発射台だと思うとちょっとグロテスクなイメージだけど・・

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家に帰ってって何気なく見るとふきのとう。
食えるんでしょこれ?
うちの庭には生えてこないな。

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近所の空き家では主がいなくても梅が健気に花をつけて・・やっぱり若干寂しい感がするね。
春っていろんなものが一斉に騒ぎ出すことなんでしょうね。



音楽史の事件的傑作ストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」

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サンサーンスが文句を言ったらしいファゴットで始まる序奏。
聴きなれちゃってる我々にはいい感じに聴こえちゃいますよね。
バレエ音楽だから具体的な筋書きがあったんだろうけれど、もうそんなの関係なく音楽から勝手に感じ取っていいと思う。
何にもない空間に柔らかい日が当たっていて、長老ががひとりたたずんでいる・・いや何か言ってるのかな?人じゃなくて森の精霊…の森の古い樹の精みたいな・・
すぐに呼びかけに応じて何だかいろんなのが集まってくる。
いろんな旋律が出てきて勝手に歌いだす。
春になって原始の大地に宿る精霊が一斉に喜び歌い始める。

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クライマックスは大宴会みたいになっちゃて大騒ぎだ。
人の目には見えない世界・・別に霊界とかじゃなくてもいいと思う。
コケとか、菌類とかその辺の森の落ち葉をひっくり返して顕微鏡で見ると、こんな見慣れない形の色々なものが集まって宇宙を形成しているような景色があるんでしょう?
あれみたい。楽譜の景色もそんな感じでしょう?
弦楽器のフラジオの〇がいっぱいついてるのなんか花みたいじゃん・・
ぶつくさ言ってるやつ、南洋の鳥みたいにでっかい声で鳴いてるやつ・・
アルトフルートとオーボエとB管クラリネットが組になって下降するフラッターが群れでシンクロして動く何かみたいで面白い。
最後に出てくるトランペットは酔っ払いみたいだ。
もうこの時点で革命的なぐしゃぐしゃ感なんだけれど言いたいのはこのページのおわり、
バサッと一瞬で皆消える。

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気が付けばそこにいるのは長老のファゴット一人・・

無人なはずのお寺の本堂。
なぜか100人くらいが集まって大声で話しているのが聞こえる・・
あれ?今日人集まるんだっかかな?と戸を開けると・・
誰もいない・・・・・無音。
戸を開けた瞬間無音になるんだけど一瞬わずかなエコーが残ったりするのをはっきり聴き取るととさらに怖いですよね。

このカオスがぱっと消えるという効果は
ものすごいインパクトがあるし明らかに作者は狙っていますよね。
ここは色々勝手にやってるように聞こえるものが一斉に揃ってパッと消えてほしい・・
でもYoutubeでいろんな演奏を聴いてみるとなかなか難しいものなのかな?


作曲者自身による4手ピアノ版
最初に作曲したのもピアノ譜だったんだろうけれど、これはオーケストレーションが完成した後にまた作ったピアノ版ですよね?
拾いきれないパートがオプションみたいに別欄に書いてあって、拾えるんだったらこれも弾いちゃってみたいなことになってる。

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同じ箇所。
よくありがちな意地でも全部拾ってやるみたいな編曲じゃなくて、それ風に聴こえりゃいいやみたいな感じ?
クレッシェンドしてカオス感はすごく出てるけど、あの酔っ払いの歌が聞こえないとなぁ・・・
個人的に最後はちょっとごまかしてる感が・・
私は弾けないけど、弾き手的には効率がいいんでしょうこれ?
この作曲家はまずどうやったら数多く演奏してもらえ楽譜が売れるかも計算する天才ですよね。

初演は1913年。
ブーイングの嵐どころか暴動みたいになったらしいことが音楽史に残る歴史的事件として有名です。
日本だと大正3年だけどパリだから、我々の時代感覚よりずっとぶっ飛んだ感受性みたいなのを聴取は持ってたんじゃないかと思う。
面白いのはブーイングもすごかったけど、これを良いと感じた派もいたということ。
それで殴り合いになったらしいけど。
すぐ熱狂的に再演された・・

この曲非常に複雑な変拍子と強烈な不協和音とか言って変な前衛音楽の走りみたいでもあるけれど、実際聴いてみるとものすごくわかりやすいですよね。意外に民謡ベースで素敵な歌もあるし。
ごちゃごちゃ考えなくても直感的に聴けるという面で実はかえってかなりシンプルだったりして。
私が初めて聴いたのは中学校の音楽の授業だったと思う。
2曲目、春のきざしの変な和音連打に一発でやられました。
今思えばベートーベンとかモーツァルトの有名曲よりこっちの方が先に好きになった。
あんなに大騒ぎされたこの問題作ももう古典ですね。

春そのものもいいんでしょうけど、春の予感っていうのがいいですよね。

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ももいろ

自転車で通勤しています。
走り出す頃はとても寒く耳が痛かったりしますがペダルを漕いで息が上がってくればさほど苦でもなくなります。
当初遠いと感じた会社までの道のりも意外と近いと思うようになってきた。
とはいえまだ会社までの最短、最平坦コースを選んで走っていく。
家を出るとすぐ富士山が見えるんですが、
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日の出前の朝日が当たって富士山が桃色に光っていてとてもきれい。
数分後には日が出ていつもの富士山になります。

富士山は周囲360度見る場所によってその姿が異なりますが、みんな自分のところから見えるのが富士山の正面で一番美しい姿だと思ってるんじゃないかな。
私の富士山はちょうどおなかに宝永火口がでっかく口を開けたこれです。
手前の宝永山には孔雀みたいなのがいるように見えたりして。
赤いと火の鳥というか・・

ストラヴィンスキーの出世作、バレエ音楽火の鳥は鮮やかな近代的オーケストレーションとロシアを感じさせる歌と神秘的なもの怪しいもの・・なんというか人気が出るところをきちっと抑えてますみたいな。
有名な話ですがこの作曲家は芸術家であるだけではなく食っていくための商才みたいなものがあり、一度作った曲を何度も改訂し複数の版を作ることによって収入を得ようとしました。
バレエの中の美味しい曲をいくつか抜粋しコンサート用にまとめた組曲というのがありますが、これもいろんな版があります。
どれか一つが決定稿というのではなくてどの版にもそこにしかないものを仕込んである。
いろんな版のスコアを見比べるのも楽しい。
歴史に残っていく芸術作品なわけで、そういうことをする作曲者に批判的な見解もあったようです。
でも何年もたってみれば聞き比べの楽しみを残してくれたともいえるわけでまあいいんじゃないのか。
原曲は大オーケストラとバンダとか予算と人集めに問題が出そうな内容ですが、小さなオケで演奏できて客受けの良くなるような仕掛けをたくさん入れてある版が圧倒的に演奏回数も多いんじゃないか。

私はなんとなく巨大編成にバンダ付きの原典版が好き。
全部聴いてもそう長くないし、組曲に入っていない魅力的な曲がいくつかあるし・・


組曲には入っていない「火の鳥の懇願」という曲。
つかまっちゃた火の鳥が私を助けてほしいかなんか言ってる場面ですか
正直興味があるのは音楽だけでバレエはよく知らない。
これもいい曲だよなぁ。
いきなり魅惑の旋律。
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装飾音符っぽい思う音形がきちっと本設みたいな音符で書いてありますね。
チャイコフスキーにもトリルかと思うと5連符が書いてあるというのがよく出てくるんですよね。
ロシアの人ってこうなの?違うか。
と思うと3小節目にはプルトリラーみたいなのが書いてあったり・・
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中間部を挟んで同じ旋律が出てくるところはプルトリラーじゃなくて装飾音符が書いてあるんですよね。
こういうの時々あるけどなんでなんだろう?
こういうの見てると飽きないよなぁ・・

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中間部、フルートのに相槌を打つチェレスタが無調っぽいのが面白い。

ハープは3台使ってバンダを含む巨大編成のこの曲のスコアを見ていると洗練されて機能的というか・・同じ大編成巨大スコアでもマーラーとは景色が違う。
当たり前なんだけど。
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一本が吹いてそうな旋律は極端に分割されています。
奏者は意地になって一本でやっているように聞こえるよう演奏します。
こういうリレーはマーラーもやるけれど、あの人のはどちらかというと音楽的な区切りを明確化させようとして・・みたいなのが主に見える。
こっちのは演奏しやすさでしょ?
事前にスコアを見てここがこうだと知っていると、リレーをやっているところをガン見して確かめたくなる。
オーディオマニアも色々だけど、定位とかいう言葉にときめく人はこれを聴き取ろうとしたりもするし、そういう事を考えている録音もあると思う。それはコンサートに行くと目から得られる情報を定位感という情報に置き換えて伝えてくれているわけだ。

こういうリレーみたいなものはほっといても奏者が勝手に打ち合わせてやったりすることがあるんだと思う。
こんなオーケストレーションの曲じゃなくてもコンサートでソロをガン見してるとひそかに接いでブレスしたりしているのがわかることがあります。
耳で聴いてもわからない。
それを作曲家のほうでスコア化してある感じ。
こういうの、耳で聞こえる結果だけじゃなくて演奏者が実際に演奏できるというのはもちろんだけど、得られる効果というか結果を演奏の苦労や難しさで割ったみたいな効率も重要視されるんじゃないかと思う。
名前の売れた超絶芸術家はいいけれど、駆け出しは特に。
使ってもらえる作品を書かないといけないんだよね作曲家は。

知ったかぶって書いたけど、適当です。

ロシアで法学を収めたストラヴィンスキーは複数の国の言葉を微妙なニュアンスまで完璧に話し、ほかの国で弁護士をやっても誰にも負けないというような超絶頭のいい人間だ・・とラヴェルが言ってました。
スコアの景色からなんとなくそんなものを感じます。
マーラーのスコアが現場の経験に基づく巨大建築の構造設計書だとするとストラビンスキーのは科学論文みたいなイメージ。
この人は作風もどんどん変えていって同じようなのをいつまでも書いていなかった。
世界デビューのチャンスをつかんだこの曲がわかりやすい歌やハーモニーであふれているのは、まず売れるために何をすればベストなのかを計算した結果なんじゃないかと思ってみたりもします。

一方私は自分のブログを読み返してみるとまずそこら中に誤字があるのを発見してまずいなーと思う。
まぁ、私らしいけど・・恥ずかしい。

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ハチ

帰宅すると妻が変な顔をしている。
うちのなかにはちがいる・・

窓開けときゃ出てくんじゃないと言うと
開けといたら4匹になった・・

あっ

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長い梯子がないと届かないようなところに巣を作り始めたのを見つけてはいたんだけど、届かないからほっといたらこうなってた。
アシナガバチで温厚なので、悪いけどうちの中の4匹には殺虫剤で落ちてもらった。

翌朝また妻が騒いでいる・・
あっ
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ボンタンの木で休む働きバチの群れ・・・
よし殺虫剤2本で落としてやる・・・と近づくと・・
もっとうじゃうじゃな集団が他の所にも・・・
あまりの数に圧倒され、一匹でも仕留めそこなうと痛いかなぁなんて思ったら気分で負けてしまった。
業者さんに聞くと忙しいのでいけるのは来週以降になります・・・
まぁいいか。じっと見て目が合うと?羽を広げて威嚇したりもするけど、ほっとけば襲ってこないのは知ってる。
来週巣ごと外してもらおう。

蜂なんて自然のものだから風流だなくらい言っといたっていいのかもしれない。
かわいいと思えばそう見えなくもない。
スズメバチだったらそうはいかないけど。

生きていると、いろんなことが起きたり、起きそうだったり、何かが変化したり・・
いちいち過剰に受け止める癖があるので心が大騒ぎをして、疲れる。
でも、あれらは何かを私に教えてくれるために誰かが提示してくれているヒントなんじゃないかと思ってみたりする。
ただ具体的に何を示していてどうしたらいいかなんて言うのは教えてくれない。
自分で勝手に考えなさいということみたいだ。
考えを間違えると無駄に疲れたり、ふさぎ込んだりする。
ハチの騒ぎで出掛けるのが遅れたけどお陰で会うかも知れなかった事故を避けられてたりして。
本当にヒントだと思って眺めてられるようになれば楽だろうなぁ。
なんか、インチキ本の気休め能書きみたいだけど。


なんとなく読んだだけだけど、ストラヴィンスキー「兵士の物語」には心惹かれます。
何か勝手に深読みというか別な意味を考え続けていてもいいと思う。
自分に置き換えてみたり・・
自分を陥れる方向に働くあの悪魔は実は自分自身なの?

この曲、プルチネルラより前なんですね・・
初めてCDを買ってきたとき、ペトルーシュカみたいなのを勝手に想像しながら聴いてあまりの違いように倒れた。
それっきりしばらくほったらかし。
今はネットで曲の情報や、動画や、裏話や何でも分かるようになった。
昔は聞いてみて受けた印象感想そのもので勝負というか・・

どうでもよくなったころにどうでもいい気持ちで聴いてみたら意外に引き付けられた。
作曲者自身の編曲による室内楽版も面白く聞ける。
音楽だけ聞くなら室内楽版のが面白いかも・・

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サラウンド

オーケストラ音楽でステージとは全然違う場所からも楽器の音が聞こえてくるというのがあります。
舞台裏というのが多いですが、客席後方とか客席の中というのも面白いですね。
そういうの聴けるのかな?と期待をもってホールに行ってみるとステージ後方のバルコニーの上くらいに譜面台が・・・
なんだあそこか・・なんてがっかりしたりして・・・
ああいうのは指揮者が指定するのかな。
曲の内容と後方からの特別な音みたいなものがうまくあってくるとものすごい感動が襲って来たりするんじゃないかと思うんだけどなぁ・・
いろいろ考えや事情もあるんでしょう。

うちで聴くオーディオの場合、理論的には前方2本のスピーカーだけでも自分の後ろから音が聞こえたりするはずなんです・・
残響や拍手なんかで周りを音で包まれる・・というのは体感できることがある。
でも普通の2チャンネルオーディオで楽器がはっきりと後方に定位するというようなことはかなり難しいのではないか・・
よくある後ろの壁からの射音を誤認して喜ぶというのじゃいやです。
人工的なエフェクトでそう聞かせる・・みたいなのなら聞えなくてもいい。
SACDでスピーカーをたくさん並べたサラウンドみたいなのには全く興味がない。
長岡鉄男を読んでると時々出てくるスピーカーマトリクスには少しだけ興味があるけど、あれで後方バンダが再生できるかは不明だ。
基本的には2チャンネルオーディオでステージを立体的に聴くというのを死ぬまでやっていたい。
マーラーの8番の曲尾のバンダが後ろから聴こえたりしたら泣いちゃうと思うけどな。
ベルリオーズのレクイエムなんかもものすごいけどどうもあの曲苦手で・・・


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ストラヴィンスキーのバレエ音楽「火の鳥」はもともとバンダも伴った4管編成のオーケストラによる音楽ですが、いくつかのいい曲を抜粋した2管編成の組曲版というのが有名みたいです。
ローカルオケでも演奏できるよう小規模な2管編成でかいてあり、チェレスタもなければなくていいよ、その分ピアノがなんかやるよみたい工夫がされています。
だからスコアかってねみたいな。
でも4管編成の長大な原典版にはまっちゃうと組曲版では物足りなくなっちゃうけど・・
ただ単位縮小してあるだけじゃなくていろんな楽器がはったりをかますとか版の違いを楽しめるようにしてあるところが商売上手というか・・本当にどうやったら楽譜が売れるか考え抜かれているところがあの人ですよね。

火の鳥も超絶オーケストレーション音楽の代表というか、全曲ネタだらけで沢山記事が書けそうです。
でもホルン4、ティンパニ1とか馬鹿みたいな巨大編成というわけでもないんですよね。
聴きに行くとハープが3つ並んで音をリレーしたりしているのはやっぱりインパクトが大きいです。
コントラファゴットも2本立ってると見慣れない景色になって印象に残ります。
ロシア民謡とかの影響を受けてるのかもしれない素朴で印象的な旋律にあふれているところも魅力ですよね。

バンダも出てくる原典版のここ、火の鳥が飛んでくるシーンで3本のトランペットが場所とタイミングをずらして吹きます。そして本設のトランペットに受け継がれる・・


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音が空間的に移動するんですよ。
実演にいったときは客席にスパイラル状に3人が配置されて、音がステージに向かって回転しながら降りていった・・
残念ながら一番後ろの方で聴いていていて楽器のベルも向こう向きだったからサラウンド感みたいなのはあんまり感じられなかったんだけど・・
あのスパイラルの内側にいて音が後ろから回りながら降りていくのが聴こえたら萌えるだろうな・・

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またバンダになって遠ざかっていく・・





これどこで吹いてんのかな?
指揮者なんかいいから変わったことをやってる楽器があったらそっちが解るような絵をながしてほしいなぁ・・
この曲が好きなら、こんな編集しないと思うんだけど。
文句ばっかりごめんなさい・・

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すぐ先、ステージ外のどこかで鳴らされる鐘の連打・・
吠えてるのはバンダの3本のトランペット

この曲で面白いと思うのはこの3人のトランペット、アルプス交響曲みたいにこれで終わりじゃなくて全曲の最後でかなりかっこいい役目をもらっているんですよね。
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これ聞こえない演奏も多い。
デュトワMSOのはものすごくよく聞こえるというよりこれが主役になってます。

実際聴きに行ったとき、この3人のトランペットがずっと同じ位置にいたか、途中で移動したか・・わすれちゃった・・
鐘の人は譜面台のライトを消してどっかいっちゃったような気がする。

ロシアには5拍子とか7拍子の音楽文化みたいなものがあるんでしょうか?よく出てきますよね。
このページの左の四分音符も7拍子の音楽です。

この曲、ワーグナーチューバが舞台外で・・というのもあったと思います。
だけど聴きにに行ったとき、そこはいまいち何だかわからなかった。

また機会があれば生で聴いたみたい。
もちろん組曲じゃなくて原典版で。


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夏祭り

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またいつかここ行きたい。

昨日は所属団体のイベント参加というかどこかの自治会の夏祭り参加みたいなのへ行きました。

幼いころ、近所の夏祭りに行きたいという私に両親は
「何んでそんなものにいくんだ。くだらない!」と、この世で最も愚かなことのように吐き捨た。
その後同じことが続いたため自分は無理なのだと悟り、お祭りなど楽しそうなことは耳をふさいで聞こえないようにして過ごした。
「そんなものにはいきません」というと親の機嫌が良いことを覚えて何度か言ってみた記憶がある。
中学生くらいになれば勝手に行動できたはずだけど、その記憶もない。
洗脳されちまってたんだろうな。

いってきましたよ。
いつも通り人見知りの病的疎外感を感じながらもいい人がいて少し話ができたし、
何より楽器を吹いてる間は楽しかったよ。
クラシックなわけがなくて流行歌と演歌。
流行歌はかなり有名な曲で日本中知ってるらしいけど私は知らない。
知らなくても生きていけるし、知りたくない。
演奏して楽しい曲=聴くのが大好きな曲じゃないくていいらしい。
聴くのが苦痛な曲=演奏して楽しい曲でもいいらしい。
人付き合いが広がったらな・・なんて甘えた妄想もしてたけどそっちは多分この先もダメだ。
まぁいいよ、知らねーよ人なんか。
音楽も一時は挫折しかかったけど、でもいいよこれでこのままいけば。
音楽が好きだだけでいいじゃんか。
人の言ったことに引っ張られるのを何とかしないとね。
命令系で言われると従うよう仕上がっちゃってるから。
大抵良い結果に結びつかない。
趣味も私生活も仕事も。
誰かの正解は私の正解じゃないもんね。

夏祭りといえば花火。

ストラヴィンスキーの花火という曲。
Op.4ということで、習作みたいな感じ?



これ、自作自演みたいだ。
ちょっとくっきりはっきり過ぎてもうちょっと幻想的な感じがほしいような気が・・
とても短い曲で特に魅力的な旋律があるというわけでもないけど、スコアは

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ずっとこんな感じで・・見ていても聴いていても火の鳥を予感させる。
というかもう火の鳥の一部みたいに聴こえる部分も多い。

花火も見るなら人のいない遠くから見るのが好きだ。
今年はあえて人ごみの中に行ってやろうかな。
むりかな。

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終わっちゃう

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予約投稿を使っていまして、これを書いてるのは数日前です。
今日はコンサートに行ったはず。
さぁ、どうだったかな?

演奏の内容以前に周りに演奏中に音を出したり変な動きで視界に入ってくる人がいるかどうかで演奏会の印象は大きく変わります。
そんなものを気にせず音楽に集中できるようになるくらいが本当なんでしょうけどね。
そんな仙人みたいにはまだなれていません。
楽章間(曲の途中なんですよあそこ)でべらべら喋るとか、曲中にカバンの鈴をリンリン鳴らすとか、チラシの入ったビニールでビチャビチャとリズムをとるとか、小さな子供が暴れているのに止めないとか、大きな大人なのに指揮まねで暴れだして止まらないとか・・
これを音楽への妨害としてとらえる人と、「それくらいいいだろう、何神経質なこと言ってるんだ、音楽位リラックスして聞けよ」なんて正義の代表みたいな顔で言える人と・・
意識レベルもいろいろ多様でみんな自分が正しく、異なる考えは間違えだなんて思っているのでどこまで行っても平行線でしょう。
チラシビチャビチャの人は会社の副社長みたいな風情の人でしたが、制止したら頬を膨らまして今にも癇癪起こしそうな子供みたいでしたよ。
そう、注意するはいいけど2次災害が怖いんですよね。
その人からすれば逆に「今日は隣に変なのがいて全く気分が・・」となるんでしょう・・

電車に女性専用車なんていうのがありますが・・
演奏会もそういうの一切許せない座禅の世界みたいに聴きたい人と、音楽見物でいい人を分けられないかな?
変態集中聴き者専用席・・・場所で分けるともめるか・・・
公演ごと分けて本日は変態集中リスナー専用公演ですみたいなの・・・
間違えてくる人が絶対にいるから、免許制度みたいなのを設定してチケット購入時には認定番号の提示が必要ですとか・・
もちろん私は変態席利用希望です。料金150%くらいなら払いますけどね。
偉そうに言ってるけどまず試験に落ちたりしてな・・それも書類の段階で・・あなたは一般席でどうぞ・・
こちらのCDでしたらお家で楽しめるんですよ・・あなたの場合はおうちで聴かれたほうが・・・
ふと見ると高いところから見下すように笑う副社長・・
あっなんだこれ・・

冗談です。
そういう分離すりゃいいじゃん的な考えは大変危険な面も持ってると思う。
ごめんなさい。

少しは我慢しろよってことなんでしょうか。
今日のようなどうしてもちゃんと聴きたい曲は2日分とることにしました。

昔、コンサートの最中にあることが頭をよぎった。
今それ関係ないじゃんか、音楽聴かなきゃ・・と思えば思うほど、頭の中の敵が逃げるのかと笑っているように思えて、そんなのはおかしいだろ!などと頭の中で怒鳴り続けて・・・
そんなことをやっているうちに曲が終わってしまった・・という事がありました。
心の中に甘えや不満があるからそうなるのであって稚拙なんでしょうね。
コンサートの前はできるだけ頭の中を空っぽにしたいんですね・・
今日は問題につながりそうな一つに手を打ってきた。
もう一つは何とか忘れていられそうだ。
どうでもいいや・・という言葉はとても大事だと思う。


ストラヴィンスキーの

小管弦楽のための組曲第1番という曲の第1曲目
結構好きです。
悲しいでも苦しいでもない・・でも喜ぶような話じゃない・・心を揺さぶられるようで・・無関心でもあるような・・・
この世界がずっと続いてほしいのに、あっという間に終わっちゃう・・・
昔のNHKのラジオ番組の安っぽいタイトル音楽のように聴こえなくもない・・

この曲みたいな心境になりたい。


近所のある家に業者が出入りしていた。
売れたのかな・・リフォームするんだろう。
リフォームかぁ・・お金をためて・・オーディオルーム・・アホか。
だけど考えてみるとなんでなにがアホなんだろう?
何かを欲すると罪悪感が出るように仕上げられちゃってるから
そこから修正しないとね。

その家の方は知らない間に転居されていた。
末期がんでホスピスみたいなところに入るため・・という事だったそうだ。
あいさつに回るなんてできないよな・・
まだ若い、定年にもなってないんじゃないか?
家族が入りそうな一戸建てを新築したのに長く一人でいたその訳も何となく聞いた。

斜向かいのうちも空き家になった。
老人ホームへ入ったそうだ。
ついこの間まで自分の母親が入っていたところへ・・
その人もずっと一人。
実際の年齢はそんなに行っていないはず。

人生は一度きりだ。どんな理由があろうと、周りがどう思って何を言ってくれようがそんなの関係ない。・・終わったら終わり。
今を楽しめるのは今しかない。
いろいろむずかしいけど・・
とりあえず、コンサートいこう。
オーディオ散財はやっぱり違う気がする・・

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こんな人生だったと思うより・・・
ちがうか、こんな雨でも楽しめたらいいのかなぁ・・

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