しらす

嫁さんが1人で出かけた休日。
嫁さんがいい顔しなくて普段は行けない蕎麦屋にでもいこうか。
なぜか住宅地の奥に隠れるように存在する蕎麦屋ってのが結構ありますよね。
白木の内装、靴を脱いでスリッパでみたいなのでしょう。
調べるとこの周辺にも結構あるのねそういうのが。でも休日の今日なんかはかなり混んでるんだろうなと思うとイマイチ盛り上がらない。
俺は本当は蕎麦屋なんか行きたくないんじゃないかと薄々感じる気持ちに蓋をして、平地はダメだな変な山奥とかならいいか?
峠の手前。短い区間だけどこのあたりは結構な景色を見せてくれるはず・・
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あれ終わっちゃってる?

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終わりっぽいけど、でもきれいだ。

そのすぐ先、
別荘地の中に隠れるようにして蕎麦屋がある。
ここへ来たのは昨年のちょうど今頃だったか靴を脱いで桧造りの店内に的な蕎麦屋だったと思う。その時は全く混んでいなくて静かないい時間だった。
記憶通りにあったそのお店の駐車場はしかし車で埋まっている。
でっかい声で私は一流みたいなのが吠えてるとか予約はされました?とめんどくさそうに門前払いみたいな被害妄想が。
いまはSNS他で何でどこででも見つけられるので隠れ家的な店っていうのはない訳なんだよね。むしろ地図上では街中より目立って見つけやすいもんね。
今日はやめよう。

すぐ近くにも新しい外観の蕎麦屋があるんだけどそこは長らくGoogleマップでかなりネガティブな内容のレビューが一番上に来ていた。
あれじゃお客こないだろなんて心配になったりもしていたけれど久しぶりに見てみるとその上にいくつか擁護のレビューがのり、最後にまた感情的に吐き捨てるような書き込み。
どうもここは高尚系じゃなくて地元で昔から打たれてきたようなのをそのまま出す店らしく、思ってたのと違うのが出てきたことに腹を立て貶したい人と、自分たちの大事なものを勝手な勘違いで貶され面白くない人とがせめぎあってるみたいだ。
絶賛が並んでいるのよりかえって面白く俺はどう思うのか食ってみたい気もしたけれど駐車場の車を見てやっぱりやめる。

その先のおしゃれエリートは絶対にこなそうな蕎麦屋には暖簾がかかってなかった。
もうちょっと走ると知る人ぞし・・
もういいよ蕎麦は。
港にいこう。

山を下りて街の中を抜け・・
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田子の浦の漁港。
富士山もちょっと見えて。
富士市は製紙工場がたくさんある街。
田子の浦港は昔ヘドロが問題化したんじゃなかったっけ。
今はもう大丈夫なんでしょう。
向こうのでっかい貨物船はパルプを持ってきた船かなんかか?

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ここに漁協がやってる食堂があるのは知っていたけど嫁さんがいい顔をせず来たことがなかった。
ここの売りはシラス。
シラス一択。
入ってみるとお店とかなんとかじゃなくて市場みたいなところに仮設の机を並べた感じ。
あー、いいねー。
食券の販売機の前には長蛇の列。

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でも席の確保に殺伐とする必要もないし気楽な雰囲気なのがいいですね。
列が長引いているのは人が多いせいもあるけれど、どうもみんな券売機の前でいちいちうろたえているからみたいだ。
その理由は自分の番になってわかった。
始めに大盛か普通かを選ぶボタンを押すと以降どの料理が選べるシステムなのは直感的に理解できたので大盛をおしてみると・・
その下のメニューというかボタンはすべてXが表示されて一つも選べない。
誰の姿もないけれどでかい声ですいませーん!とか尋ねると厨房の中から今日は大盛を押すとみんなXになるみたいな回答が得られた。
そんなしたり顔で何度も同じこと答えてないでちょっと書いた紙でもここに貼っておけばいいのに・・なんて言わない。
もともと、炭水化物控えろ命令が出ているので大盛がダメなことは問題なし。
生シラス関係もみんな終わっちゃっているらしいけれど、もともとシラスは生より釜揚げのがうまいと思っているので問題なし。



https://www.youtube.com/watch?v=9jOqKC9swdU

フォーレもピアノな作曲家なのかもしれないけれど実はほとんど聴いてない。
舟歌とか有名なんだろうけど。
海とシラス丼な曲・・と考えたらこれが浮かんだ。
どの辺がとかそんなのない。

しかしただの釜揚げシラス丼じゃ寂しいので
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ニジマスの卵が乗っかったこれにする。
ニジマス関係なさそうだけど富士宮のほうで県が養殖事業に力を入れてるんじゃなかったか?
港のそばで海鮮丼みたいなのはたいてい・・そういう覚悟で臨んだけれどこれはおいしかった。
目玉の飛び出るうまさ!とかそういうのじゃなくてさらっとうまい感じ。
いい塩加減となんだいちいちド派手に主張しないザッハリヒカイト的なうまさ。
醤油も置いてあったけれど何にもいらない感じ。

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食いながら横を向くとこんな光景。
真冬は寒いかもな。
隣では若い夫婦が小さな子にごはんたべな・・とかやってる。
子供への問いかけからここには何度も来ていることが透けて見えるので近隣の人なんだろう。
でもお母さんの訛りに聞き覚えがあり耳が反応する。
もしかすると私の父親の出身地と近いところから来た人かもしれない。
もしかしてご出身は・・とか話しかけてみたら通報されんのかな?なんてくだらないことを考えながら食べる。
誰とも話なんかしたくないし話しかけるなんて絶対にありえないけど。
くだらないことを考えていてもうまいものはうまい。
食べ終わってちょっと物足りないくらいだけど、これでいいにしなくちゃいけないんだろうな。

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食器返却口を探したけどみつからない・・
あ、あった隅の方で受け取ったそばから豪快にがんがん洗ってた。

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かもめさん。
こういう時どんなこと考えてんのかな?

美味しいもの食べたし、天気で気持ちいいし、
この後ガレージみたいになったコアな洗車場に行って久しぶりにきっちり洗車をした。
そしてその日のうちに土砂降りの雨が降った。

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メッセージが来た件

物心ついたときには鉄道が好きでした。
でも写真を撮りにいく訳でも乗るわけでも作るわけでも買い集めるわけでもない。
祖母か誰かが買ってくれた鉄道図鑑みたいな本を宝のように抱えて・・・
父親はその本に限らず私がなにかを大事にしていると認めるとこれ見よがしにごみ箱に投げ捨てるような人だった。
父の前で私は、楽しんではいけなかった。
自分の楽しみは隠れて気づかれずにできることである必要があった。
例えば車両形式の振り方にはルールがある事を発見するとその法則に美しさみたいなものを感じてどんどん覚えていく・・覚え系だ。
その、目の前に並んだものの法則や隠れた意味を読み取り愛でるということは、実はクラシック音楽を聴くという事の中にも大きく存在します。クラシック音楽ってそういう要素を非常に強く持っていて求める人間にこたえるところがあるんですね。
鉄道趣味と音楽鑑賞なんて全然違うもののようですが、私の中では一本の同じレールに乗ったもののようで非常にすんなりと移行できたような記憶があります。

またふらっとよってみた
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大井川鉄道の本陣みたいなところで休む3両のSL。
皆今日も仕事をしたんだろう、まだ煙突には陽炎が登って下の方からは蒸気が漏れ出てる。
青いのはトーマスでしょう?
赤いのは初めて見た・・C56じゃないこれ?
これもなんか名前があるんだろう。きっと子供に大人気なんだろうね。
鉄道会社は切符を売らなきゃ商売にならないし乗ってくれそうな層を狙って攻めていくのは当然でしょう。
昔を懐かしんだり憧れる世代はどんどん減ってゆく・・そもそもSLなんか知らない世代にもう孫がいるんだから・・
こんなことを書いていたら思い出した。

私の祖父はどうも機関士をやっていたらしい。SLの運転手さんというやつだ。
関東大震災の話は聞いたけど、機関士な話は一度もできなかった。
10人兄弟くらいの末っ子にできた孫が私なので曾祖父みたいな年齢差でイメージもないけれど、
祖父はかなり血の気の多い人で周囲と衝突し曲げることをしなかったし、「最近の若い者は情けない」が口癖だったという。
亡くなる間際にお前に伝えたいことがあると枕元に私を呼び、
「どんなことがあってもなにくそと思って乗り越えろ」と言われたのを思い出した。
私の頭がいかれ、世の中全員が私を知っており嗚咽とつばをかけてくると感じるようになったのはそのすぐあと。
ブログだからこう書くけれど私自身は私の頭がいかれたとは思っていなくて全部事実だという認識から逃れられない。
心が腐っていたので自分は大学へは行かないなんて思っていたある日、
いいからいけ!っという強いメッセージというか声ではない声を聞いた気がした。
同時に亡くなった祖父ことが頭に浮かんでいた。
不思議とそこで考えが変わり私は進学した。

いまそのことを思い出してここに書いてみただけで私の中に少し強気な心が戻ってきたりするんですね。
それで急にたちあがって、よし楽器やりに行くぞなんつってスタジオに電話したりして・・


https://www.youtube.com/watch?v=jm-Iwi3zVWY
全然関係ないけれど、この曲。
穏やかな気持ちで。

学生となり、時期が来ると私も就職活動を行った。
何だかわからないけれど形式に乗ってまず企業訪問、人事部長さんにアポイントを取って・・・
しかし情けないことに人間と接する経験を避けてきた自分は不安につぶされそうになった。
目的地へ向かう列車の中で不安はどんどん増大し、悲鳴でも出したいくらいになったその時急に
「怒られに行くわけじゃないのに何でおまえが下がってる必要があるんだ堂々としていろ」
みたいな何かが自分の中に入ってきた。
不思議なことにその瞬間から自分でも驚きの強気なポジティブ思考が充満し、先ほどまでの不安やうつ状態は消え失せていた。
自己催眠みたいなものか、討ち入りにでも行くような勢いで胸を張って肩を揺らして歩いた記憶がある。
その勢いで向かった訪問先では・・・・今考えれば訳の分かんないのが一生懸命になってるのを大きな心で受け止めていただけたのだと思うけれど・・充実したやり取りができ(たと思った)非常に大きな自信になった。
その最初にいただいた自信はそれ以降の私を大きく助けてくれた。もしかすると20年以上たった今へもつながっているかもしれない。
あの列車の中での不思議な体験のときも、ふと祖父のことが頭に浮かんだ。

結局就職活動は全敗で、何とか逃げ込んだ先は睡眠時間は仕事をせず会社へ迷惑をかけている時間だと洗脳するようなブラック企業だった。
ある日、他の人間とはちょっと違う経緯でそこにいた後輩に「俺何かおかしいと思うんだよ今夜逃げようと思う」と止められる前提でこぼしたら、
あんたなんでもっと早く気が付かないの?もっと早く逃げるべきでしょ馬鹿じゃないの?
くらいなことを言いだして笑った。
それから半日、彼は何事もなかったかのように私や周囲の人間の間で仕事をしてくれた。
その晩私は夜逃げをし、何百キロか逃げた先で活動後正気に戻りその後正式に退社の処理をした。
これは不思議な声じゃなくてあいつだけど。

就活のさなかに生まれた異常なほど自信満々な私の臨時人格は、その後も現れて主に仕事の面で私を助けてくれた。
時々暴走しすぎてまずいことになったりもあったけれど。
大変ありがたいことにいい人に助けられたり長年やって実態的な経験や自信を積んだため、今あるこの仕事用人格があの時の偽すごい奴と同じなのかはわからない。

ずっとあの自信満々第2自分みたいなのがいてくれれば人生も変わったかもしれないけれど、そうはさせてくれず普段はオリジナルな超自信不足の私が支配している。
しかし私が高齢ニートみたいになってないのは時々でてきて助けてくれるその第2人格のおかげかもしれません。

最近私は自分は自分で自分を悪く考え押し込めようとしていることに気付いている。
この記事を書き始めた時も自分自身で自分を貶めていた。
これを書き祖父のことを思い出していこう気分が変わり、ハッピーにはならないにしろ、前へ上へ、進めないものかと考える気持ちが何となくある。
そのこと自体、どこかから私へのしっかりしなさいというメッセージじゃないかと思う。

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こんなものも見た。
子供の頃、SLといえば大井川鉄道か国鉄の山口線で、貴婦人と呼ばれたC57の1号機・・カレンダーとか筆箱とかあの写真だらけだったような。
大井川鉄道はよそで引退いしたいろんな車両を譲り受けるんだけれど、使わず腐らせてしまう事も結構あるらしい。
厳しい経営状況で、いろいろあるんだろう。

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展望車・・
この車両、SLに合わせて古めかしい化粧がしてあるけれど、大阪万博の頃に登場した近代の客車を改造しものなので、そういう目で見れば色々おかしいというか微笑ましい。
ハープやテューバを含む4管編成のオーケストラでバッハをやるみたいな感じ。

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しばらくここから動いてないのね。
超絶スターを支え頑張ってきたんだよね。
疲れちゃったでしょう。
しばらくゆっくり休んで。

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ふと見れば月・・
満月だなぁ・・

この車両、全く覚えや思い入れがないので調べると1988年ころに改造されたようだった。
私がクラシックに目覚めたのが87年頃。
ちょうど私が鉄道を避けようとしていた頃に頑張って働いてたんだね。

お疲れさん。
でもまだ終わったわけじゃないよね。
俺も終わんないし。


この記事もいろんなことをさんざん書いた挙句に他人様に見せられる内容じゃないと削除することを繰り返しました。
それは自分からの自分に対するメッセージだったと思う。

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コンプレックス食堂

海辺の絶壁みたいなところにある
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こんなお店に行きました。
今これ見ると地球は丸い感が出てますよね。
一度来てみると閉まっていてありがちな閉店廃墟化か?と思ったんだけどその後どうも営業しているらしく気になっていた。
よくあるようなランチの看板を見ながら店に入ると、店主と思われる白髪の男性が奥の方の席を案内してくれた。
ちょうどお昼時・・でも空いてる席もあって・・
座ると衝立みたいな物の後ろにある席でなんだかガタガタしだした。
人がたくさん入れ替わっている感じがする。・・なんだかずっとごちゃごちゃ言ってて・・・
オーダーを聞いてできるの出来ないのといっているのが聞こえてくる。
白髪の女性・・老夫婦が一生懸命やってるお店かぁ・・
まぁ、気長に待ちましょうか。

しかしこちらには水の一つも出てこないまま結構な待ち時間が経過する・・
いそがしいからね。
メニューを見るとランチとして漬け丼・・あとはコーヒーとサンドイッチ。
漬け丼一択かぁ・・まあいいや海が見えるんだしちょうどいいか。
とで青い海を眺めながら気長に待つ・・結構待つ。
ちょっとイライラしかけたところに白髪のマスターが水をもってきながら
「お飲み物でしょうか・・」
え、昼の12時で飲み物でしょうかはねーだろ・・
なんて言わずに笑顔でランチを・・・というと
今日はもうそれ終わっちゃってるんです・・・出直してください。

まぁ、わかるよ。
ランチの看板で迎えた客を、しばらく待たせてそれねーんだよ出直せよ・・・
気にはなったけれどに腹もたたず、
笑顔でそうですか、じゃあ帰ります。なんて言って出てきた。
結構な御歳にみえる白髪のマスターは、いっぱいいっぱいだったんだろうなと思えたから。

もし、バリバリやってそうな若いのがしたり顔でそんなことを言ったら違う展開もあったかもしれない。
腹を立てたとすればそれは飯を食えなかったことに対してではなく、自分がぞんざいに扱われたと感じたことに対してだろうと思う。そしてそれを操っているのは幼いころから自分は虐げられてきたという私の抱えたコンプレックスであると思う。
ちっちゃいねとか幼いねとかいうところでしょう。
でも、情けないけれどそれが私。
いや、自虐を書きたいんじゃなくて今ここで言いたいのは気分や感情って今起こっていることに対応して形成されているような気がするけれど、実は全然違うところにある全然違うものが操作してるんじゃないの?ということ。


まあいいやとか言いながらしばらく走ってみて住宅街の中にある民家風の
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こんなお店に・・
入ったらすごい臭い・・・料理のじゃない。
締め切った学生アパートのあの匂い・・人のいる部屋で換気が悪いとああなるよね。
そんなこといちいち書かなくていいのか。

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ランチのパスタが3種類くらいあった気がするけれど、
よく考えもせず自動的にボロネーゼ。
今考えるとやっぱりさっきのお店の出来事がまだ自分を波立たせてたんだな。
大盛っていうのはこらえることができた。

BGMは多分最近の流行歌と20年くらい前の流行歌が1曲づつ交互に流れていた。
やたらに音飛びしていたけどあれなんだろう?もう音飛びも死語になるんだろうなぁ・
私は中学生の時にクラシック音楽に目覚めましたがその前は普通に流行りものを聞いていました。
歌謡ベストテンみたいなラジオ番組をテープに録ったりして。
クラシックを知るとよせばいいのに他の一切を遮断してしまった。多分意識もしていなかったと思う。
今思うとそれは、お前がみんなと同じなわけないだろうというあの呪縛が作用したのかもしれない。
普通に話せばいいのに、どんな歌手のどんな曲を聴いているか人前で話さないように抑えた記憶がかすかにある。
みんなが知らないクラシックなら自分が聴いていてもいいと思った・・りはしないけれど無意識でそんな運びがあったかもしれない。
その辺でもう十分いかれている気もするけれど、その後いろいろあり、私は周囲の人間すべてを拒絶するような変態になってしまった。
その際流行歌は私の中で周囲の人間の象徴としてとらえられ病的に拒否される対象となった。
今はもう反射的に電源を切ったり席を立ったりすることは・・いや今でも続いているだよなぁ・・
20年前の曲を知っているのは長時間上司に当たる人間と車で同行した際、FMがずっとかかっていたから。
それがまた、20年前、30年前、もっと前の記憶を引きずり出しあああの時もダメだった・・みたいないらんものを呼び覚ます。
こんな人間なので当然誰とも話は合わないしカラオケも歌えない。
カラオケで歌えないのは曲を知らないからとはまた別な変態的何かのせいだ。
素人が歌っているのを聞くのも無理。
俺は・・


ボロネーゼを食いながら一人よせばいいのに落ちていく。
当たり前だけどボロネーゼは少しも悪くない。普通においしかったよ。
粉チーズねーのかよとか思いながら。
この日、ここに来るまで運転しながら寂しいとか一人くらい友達が欲しいとか何とかしてまた人と出会えるよう頑張らなくっちゃ・・とかなんとか夢見る中学生みたいな頭でいた。
そこにお前みたいな変態に友達だのなんだのってのがある訳ねーだろ。
お前自分でそれを一番よくわかっていて昔から一人の世界に逃げてたんじゃねーのか・・
等という声を聞く。
自分が自分に勘違いして調子に乗るなと言いながら押さえつける。


https://www.youtube.com/watch?time_continue=757&v=X9Yv_CdgNAY
この曲、大好きなんですよ。
前にも書いたけれどこの曲旋律線が大きく異なる2つの版があるようだ。
私が好きなのはこれじゃないほう。
この曲、クラシックを聴き始めの中学生の時にはすでに聴いてました。
でも意味は分からずなんとなくいきなりソプラノが出てきてボソッと歌う曲・・くらいにしか思っていなかった。
沁みるようになったのは最近。
時々わずかに光って見える期待はしかし、すべて裏切られて暗闇に沈んでゆく・・

どうにもならない気分でこの後二日間ぐらいふさいでいたんだけど、全然関係ないきっかけでとりあえず持ち直しました。
何も解決してないからハッピーポジティブになんかならなくて相変わらずのグタグタグレーだけど。
気分や感情が実態とかけ離れたところで操作されているのなら、逆に自分で好きなように操作もできるのかもしれません。
でも笑顔で前向きに生きればいいことありますみたいなのに何のリアリティーも感じられない人間もいると思う。
まず現状を分解して観察、分析、把握するところから始めないといけないと思う。
しかしそんなの実際難しいよね。
素人が半端にいじるとかえって壊れて取り返しがつかなくなりそうですよね。


本屋の隅で売ってる自己啓発本とかはどんなに並べたところで何の意味もない。よせばいいのにあんな本結構買っちゃった。
中にはひどいのもあるよねえ・・
私も時々他人から西方のありがたいお経みたいな助言を何度もいただいてきた。
一見自分の進むべき道を照らしてくれそうなそれは毒を塗った刺でもある。
自分が自分で気づいて感じるまでは何も変われない。
自分しかいない。
嫁はいるか。
大丈夫。
俺は大丈夫。

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もっと遠いカフェ

早川に沿って狭い谷を延々さかのぼっていき、トンネルを抜けると急に開けてダム湖が見え、
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温泉宿と集落、大きなバスの待合所・・
なんとなくここがハイライトというかこれでおしまいなんだなという場に出ます。
実際この先で通行止めとなるのでこの先に行くのは登山目的な人でしょう。
これまで何度か来たことがりますが、いつもこの何もないダム湖を気が済むまで眺め、溜息をついたりなんかしながら戻ってゆく・・みたいな感じ。
今回もそれでいいやと思っていたけれどGoogleマップに古民家カフェの文字を発見、いってみたいなぁ・・。
しかしこの日は定休日・・・でも盆休みだしやったりするんじゃないのかな?
いや仮にやってるにしても閉店時間16時ちょうどなのに今15時45分だけど・・・
いつもなら、遠慮してやめる。
でも遠慮するなんて言う選択肢は考えたくないほど単調に深い谷をさかのぼってきたのだ。
ここまで来ても何もなければまた何もない谷を逆走していくだけしかないのだ。
図々しく突入してみようよ。
最近嫌な顔するところに沢山当たっているけれど、ごめんなさいとか言って帰ればいいんだから・・
駐車場に車を止め、案内板を見つけ登ってゆく・・え?トイレ?・・そうだね。
実際には大した距離でないんだろうけれど、焦っていると遠く感じる。
私は一人勝手に焦っているけれど、嫁さんは立ち止まり花かなんかの写真を気が済むまで撮りながら・・
わかってる。こういう時の対応で人生が決まったりするから・・間に合わなかったら笑えばいいし。
あったあったと見つけた建物に入ろうとすると後ろから嫁さんが
それじゃないよ・・
あれ?あっ
さらに階段を上った先に

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あーこれか。
立派な・・・
たしかに古いという意味じゃ確かに古民家だけど・・みたいなところも最近多い。。
しかしこれくらい迫力があると唸らされるねぇ・・

中へ入りたまたまいた人へ話しかけようとすると
いや俺客だからビームみたいなのが返ってきた。
あっあの人かな?
すみませんまだいいですか?
どうぞ・・

よかった。
お好きな席へといわれいろいろ探す。

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いろりかぁ・・
元のものをしっかり生かしつつ床は奇麗に張り替えてあり、お客をお客として向かい入れるきちんとした明るい客室になっている。
何度か見たへんてこりんな装飾が場を安っぽくしている感じも全くない。
こういうの好き。

せっかくだから
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あの縁側に座ろうよ。


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奥には畳。
いい感じですね。
結構な客席数だけど他にお客さんはいない・・
あもう閉店時間だからか・
どうもごめんなさい。

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なんかこうお寺の庭みたいな趣で・・
ミンミンゼミの鳴きようにも都会の騒がしさと違う余裕を感じたりして・・

遠くの方には浩宮殿下お成り記念と刻まれたでっかい石碑。
山登るんだよねそういえば。
ヴィオラも弾けるんだっけ?
来年から大変ですね。
私には全く関係のない世界の話で。

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いろんなメニューからえごまチーズケーキとアイスコーヒー
閉店間際なのに迎い入れてくれたお店の人は
オーナーとかじゃなくて従業員という感じなのかな?
話しかけようかと思ったけど私の頭が何かを探知してしゃべり回路を切ってしまった。

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フォークじゃなくてなんかこんな仕事人の武器みたいなのが出てきた。
この若干食べにくい感じが返っていいんでしょうね。
俺が不器用なだけか。
でもゆっくりちびちび食べれば満足感が大きくなりそうだ。
いいところだなぁ・・
なんて考えながらもどこかに営業時間過ぎちゃってんだなぁというのも頭の隅から埋め始める・・
嫁さんが食べ終わり一息つくまで待って、
お金を払い際にごめんなさい遅くなっちゃて・・
いえいえと言ってくれる・・けどそれ以上話せなかった。

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トタンで守ってるけどかやぶき屋根なんだよね。
ちょっとしたギャラリーがあったけどそうそうにたちさらなくちゃ・・。
振り返ればマイペースで展示を見ようとし始める嫁・・・
まあいいか外で待とうと思うと一緒に出てきた。
背後では雨戸を閉める音・・
あやっぱり私たち待ちだったのね・・ごめんなさい。

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栗の木の写真なんか取って喜んだりして。

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遠くにダム湖を望む。
晴れた日にも来てみたいかなぁ。
リニアトンネルのズリ運搬ダンプがひっきりなしに走るようになるらしですよ。
単純な批判を私が吠えたって仕方ないだろう。
そのまた先で静かなここに戻ってくれるならいいか。

ダム湖いこう
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天気悪い上に時間的に日陰ちゃってるんだけど
でもいいよ。
静かだけど耳を澄ませばいろんな音がする、何だかわかんないけど近くでは得られないような世界感だ。

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何度か来たけどつり橋を渡ったのは初めてだ。
ハープみたいだなとかいいながら・・
ハープって実演で何度も見ましたが優雅なようで・・
結構キッツそうな人がやってますよね。
楽器も勝負の世界だしやる人もみんなそうで無きゃいけないのかもね。
フランスのオケだっけ、チューニングしてるのを見てたらに目が合って怖かった。



https://www.youtube.com/watch?v=K-ucDjeG_XM
この場所がこんなところだったというわけじゃないんだけれどフォーレのシチリア舞曲。
フルートとピアノとかの定番でしょうかね。YouTubeとか検索するとプロから素人まで山のように出てくるんでしょう。
私はああいうのがき・・じゃない、オーケストラ用組曲の中の1曲としてこれを聴くのが好き。
まあどれだっていいんだけど。
クラシックを本当に聴き始めのころ、ラジオを聴いていたらこの曲を流してくれた。
何もわからない頃って少しでも知ってるメロディーが聞こえるとそれだけで食いつけたもんだ。
フォーレという作曲家を知ったのもその時か・・
もう30年以上前。
何か語ってたちょっと偉い感じの人は今も元気かな?
曲紹介は若い女性だった気がするけどもう孫が大きかったりするのかな?

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ちょっと霧がかかったりすればなかなかの景色じゃないかなぁこれ。
古城みたいじゃん。
ここにも水力発電所があり

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水車を回したばかりの水がどわっっと排水されている。
ぺルトン水車にフランシス水車・・とか試験問題に出たりする。
ここはどっちだろう?高低差より水量で押す感じならフランシス水車でしょう?
発電所とか変電所とか送電線とかそういうのが好きなのだ・・・

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湖底に降りて流木に座ってみたり。
今更愛をささやいたりもしないけど。
ちょっと雨降ったりして。
なんかあんまり絵になってないな

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営業してないみたいだったけど古い旅館。
昔の映画に出てきそうな・・
いいなと思うけど、酒が飲めないとね。
ビジネスホテルでいいやみたいになっちゃって。

ここいいところでした。
またいつか来たい。
行き止まり式の谷を破るトンネルがこれから掘られるらしい。
次はそのトンネルでかな?
そんなのを待たず意外にすぐ来るかな・・紅葉のころとか・・

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人のいないところ観光

今日、今、仕事でピンチだ。
大丈夫、歯を食いしばって切り抜ける。
なんでブログに書き込みなんかしてんだという話ですが・・


お盆休み、遠出はできなくとも出かけてみたい。
でも人の大勢いるところは嫌。
車を走らせ、長い谷に分け入ってゆく。
昔は近いと思っていた谷の入り口自体が結構遠い。

谷に入るといきなり交通量が減ってのどかな旅となる。
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こんな橋を渡りながら・・
この先、いくつもの橋が補強工事をしていたのには訳があった。
でもこの時は何も気づかず。

観光客相手っぽい施設は素通り・・
その場で挽いて打ったみたいな蕎麦屋は行きたいけど嫁さんが蕎麦はつまんないとか言い出したのでスルー
あっこれは・・と思うようなところを見つけたけどどうも違うので入らず・・いつも、こういうところで時間くてるから最後にたどり着いた行きたいお店が閉店だったりするわけなんだから・・
とか言ってると見覚えのあるトンネルが現れる。
ここはトンネルへ入らず脇へそれる旧道に入って・・

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ここは古い水力発電所。
堰の横に魚道が作ってあるのも見えますね。
早川第三発電所は田代幹線という送電線路に接続されており、電力黎明期くらいから京浜地方に電力を送っていた・・・んじゃなかったっけ。
現在、送電線路は網目のようなネットワークになっておりどの発電所の電力がどのあたリへと言う考え方はちょっと違うと思う。
それでもこの発電所から伸びる送電線を追っていくと割とシンプルに私の家へもたどり着く。
なんとなくここから電気が来るような気がして思い入れのある発電所。
興味ないとあれでしょ。

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山の上まで延びている銀色のが水圧鉄管でしょう。
あそこをすごい勢いで落ちてくる水が水車を回すわけ。
このときも稼働中でーす!っという音が響き渡っていた。
ここで面白いのは水車を回した水が放流されるこの川は富士川水系の早川であるのに、その水自体は山のはるか向こうにある大井川から取水しているという事。
大正時代くらいに工事がなされたと思うんだけどすごいよね。
いま、もっとずっと深いところだろうけれどその導水路トンネルとほとんど同じルートでリニア新幹線のトンネルが建設されようとしている。
発生残土の問題とかいろいろあるみたいだ。
橋が補強されているのはこれから残土を満載したダンプがひっきりなしに走りますよという事。

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ここから田代幹線が始まるのね。
いまは直送じゃなくていくつかの変電所に引き込まれて分断され・・
興味ないとあれですよね。
建屋に飾られた社章がペンキで塗りつぶされていた。
ここだけでなく原発事故の後、こういうことが行われたようだ。
隠したってどう見ても東電の設備にしか見えないけどね。
しかし批判のつもりかいやがらせか設備を壊して回るとがそれはおかしいでしょう。

そのまたすぐそば、
ここもその筋の人には超絶有名
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糸魚川静岡構造線・・・が露出しているところ
フォッサマグナというやつだ。
日本の継ぎ目というか・・
なんか崩れてうまっちゃってない?
知らないとこの見えてるがけ全体がフォッサマグナかと思っちゃうけれど、全然違うらしい。

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あっ
左下の方に謎の矢印を発見。

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なんかあの辺が大事なんだろうな・・
正直何だかよくわからない。
でも地質とかに詳しい人にとっては
面白くて仕方のない現場なんでしょうねここは
こういうの嫌がりもせず、多分なんのことだかわからないんだろうけど写真を撮ったりして笑っててくれる嫁さんには感謝の言葉しかない。


この後またそこそこ走って奈良田。
ここにはいつものダム湖のほかに古民家カフェなんてものがあるのを知った。
ちょっと良かったそのあたりは別に書くとしてそのまた先
行き止まり式なこの谷はスーパー林道みたいなのが峠を越えて長野県の伊那谷まで繋がっているらしい。
子供のころ、意味は解らないがテレビニュースでスーパー林道という言葉を頻繁に耳にし、なんかもめてんのかなと思った記憶がある。
今、スーパー林道はもちろん手前の県道も環境保護のためマイカー規制というのがかかっていて途中からはバスでしか進めない。
その末端。
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ここにも水力発電所があり、これは山梨県営。
普通に見えるけれど、よく見ると普通はそんな場所に構造物なんか絶対作らないだろというところに強引に設置されている。
電源開発みたいなものへの並々ならぬ執念と努力と苦労とみたいななにかが・・

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右側のトンネルは発電所へ向かうもので一般人立ち入り禁止。
水力発電所は無茶なところに無理やり作り付けてある感じのものが多く、山道を走っているとこんなトンネル入り口をよく見る。
正面は県道のトンネルで鉄格子みたいなゲートで完全封鎖。
最初は電源開発のための工事道路として彫られたからか、断面も小さく山深いところへ来たなぁ・・と言う印象。
このトンネルの名は開運隧道。
険しい山中に道を切り開く過程で隧道に開運と名付けた気持ちには打たれる気がする。
しかし目の前で開運が否定的に塞がれているとなんかもうダメみたい?



https://www.youtube.com/watch?v=ds-7XMPW7No
フォーレのペレアスとメリザンドという組曲に出てくるメリザンドの歌。
まだあきらめないでとランプの明かりに希望の光を見る
が、短い時間の末
私たちのランプの明かりは消えたのよ。
と締めくくられる。
非常に単純な伴奏がその光を表しているようでこの印象的な曲は忘れられない。

時々未来に何も見いだせない気がして閉塞的な気分になるけれど、
だからといってもう死ななくてはならないわけでもないんだし、
私は何でそんなこと思う必要があるんだろう?

別に許可車両は通過できるんだし、ここで希望が立たれているなんてことは全然ない。
ゲートを破った的なネタがネット上に見つかったりもする。
そうだなぁまぁゲートは破っちゃいけないけれど、人生上の足かせなんかこそっと潜り抜けちゃってへらへら笑っててもいいのかもなぁ・・

6345.png
一般人立ち入り禁止なはずの水力発電所は申し出れば見学させてもらえるようだ。
この時はもう時間外。
私も電気関係な人間なのでぜひ見てみたい。
いつか見にこれるかな

6375.png

ここでもまた橋の補強工事が行われている。
この小さな橋とその先の小さなトンネルをリニアトンネルの残土を積んだダンプカーがガンガン走ることになるらしい。
いいのかな?なんて思うけれど私がダメだといったって止まらないだろう。
この先この谷から外へ出るトンネルを掘ってそこから外へ残土を持っていくそうだ。
昔だったら見返り的にこういうところにも新しい長大な橋やトンネルが建設されるんだろうけど、今回はそれはしないと明言されてるとどこかで読んだ。
読まなくてもこの橋を補強してるという事はそういう事ですよね。
あんな狭いトンネルにガンガンダンプが突っ込んでくるんでしょう?
観光客の来る休日は中止するんだろうけど、そうなったらもう平日は近寄れないよなこんなとこ。
そんなごたごたも収まるのは何年後なんだろう?
静かになったそのころに、またここにこれるだろうか?

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雨の海

雨の中どこにいこうか・・海にでも・・
6107.png
あー、
こんな海も悪くないよなぁ・・
青い空と青い海だけが素晴らしい景色なわけじゃないし。
6124.png
なにかこう、詩でも浮かびそうな・・
なにも浮かばなかったけど。


https://www.youtube.com/watch?v=RyfPpwZe0_U

この曲、いい曲でしょう。
でも4つの楽章のうち、私はまだ第1楽章にしか魅かれない。
こういう他楽章構成の曲は全部集まって一つの世界を構成する宇宙みたいなものなのであって、どれか一つの楽章だけを切り取って聴くのは間違い・・なんて思っているのにこれは1楽章しか聴かない。
いいじゃないそれで。
何にも聞かないよりはけた違いに進んでいるんだから。


6109.png
一見静かに見えるあの海はしかし大きな白い波がテトラポットを洗っていた。
あそこへ行ったら死ぬんだろうな。
まだ死にたくないと今日も思った。
よかった。
海の色・・
遠くで空に線が引いてあるように見えるのは、雲の高さ・・

そんなことを言ってたらあの雨雲はいつの間にかこの辺りを覆っていた。
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雨に濡れながら砂浜を歩き、東屋の下へ入ると途端にものすごい雨・・
カラスには屋根という概念はない訳か・・じっと耐える。

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あっ、少し明かりがさしてる・・
でもそのまま晴れることはなく、ありがちなハッピーエンドな展開にはならなかった。

雨が少し弱まるとカラスはどこからともなく現われたもう一羽とじゃれて遊んでいる。
いいね、楽しそうで。

夏の明るくて活気のある感じの海は見てると気が滅入る。
歓声が聞こえたりするといたたまれなくなる。
何時からそうなのかを考えるとはるか昔まで戻る。
端から見れば失敗でも生まれた以上は生きていく。

こんな景色がいい景色だと思ってもいいじゃない。
こんな人生がデフォルトな人がいたっていいじゃない。

「大丈夫、あなたは今晴れてないけどもうすぐ晴れるから・・」

なんで、晴れに持ってこうとすんの?
なんで間違ってることにしちゃうの?
まあ、それがあたりまえですよね。
好意的に励ます気持ちで言ってくれてるんでしょう。
正しいことを教えてくれているんでしょう。
一生懸命何とかしてあげようとしているのかもしれない。
晴れのほうがいいに決まってるよねそりゃ。
でもそれ、若い誰かを追い詰めているかもしれませんよね。

正しい事というのがすべての人に適用でき、またされるべきだというのが世の中。
でも曇りを生きてる人はそんな中をずっと頑張ってきてるからそんなもんじゃ簡単につぶされないですよね。
そうでしょ?
どこにいるか知らないあなたへ。
こんなもん読むこともないだろうけど、
がんばろうね。

なんだこれ。



雨にぬれたりしたけれどいい世界といい時間だった。

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出会い

リンゴのピザを食べたた後、来た道を引き返すのもなぁ・・
地図ではこの谷は行き止まり。
でも拡大すると細い林道が峠を越えていくように見える。
こういうのは行ってみると四駆の軽トラしか突っ込めないような道だったりもするけれど・・
車で林道を上るとやちょっと整備された休憩所付きのトイレと駐車場みたいなところを最後に未舗装にかわっていた。
ここから山頂まで歩けるみたいだ。
峠越えはいいからそこまで歩いてみようか。
夕刻の山は明るいと思ってなめているとやばい。
案内板には約20分とある・・まだ日暮れまで時間もあるし今日は明るい。遭難するような話でもないだろう。
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ヒノキの人工林を登っていく。
なんかこれうちの近所の山と変わらないな。
花粉症じゃなくてよかった。
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でも振り向けばなんだかいい眺めだ。
結構な坂を登っていると息も上がってくる。
リンゴとシナモンのピザが結構なカロリー感を腹のあたりで主張している。
また医者に怒られちゃうぞ。
しばらく登ると嫁さんは疲れたから途中のベンチで待ってるという。
私は一人登って登って・・頂上。
あっ・・・
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カモシカ。
葉っぱ食ってら
私の気配に気づいているはずだけど、全然逃げない。
小さな角があるから雄だということでいいのかな?
イノシシじゃないから、危なくはないだろうけど。
まじかでカモシカに遭遇したのなんか初めてだ。
とごちゃごちゃ考えていると後ろで草を踏みしめる音が・・・おっさんでも登ってきたのかな?
と思うと一匹のカモシカがものすごい速さで後ろを駆け抜けていく・・
え!?なんて驚いていると後を追ってもう一匹・・・
当たり前だけど彼らには通路とか足場とか関係ない・・人が作った地形はまたく無視して一直線に駆け抜ける・・
すげー

しかし目の前のカモシカ氏は微動だにしない。
逃げるでも威嚇するでもなく・・・葉っぱ食ってら。
大回りしながら向こうの展望台へ行こうと移動して。
まだいる・・
絶景を眺めたりして・・振り向くとあっ
カモシカはずっと同じ場所から私を凝視し続けている。
逃げないんだな・・
じゃいいかと展望台の階段を上がろうとすると
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さっとその場を離れて
ゆっくり去っていった。
考えてみると勝手にやってきたのはこちらの方で去っていったという言葉は違うのかもな。


フォーレPiano Quintet No.2, Op.115
この曲10年くらい前にいいなと思って聴いたんだけど、それっきりになっていました。
この先いろいろあって頭の中に出てきたのがこの曲。

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印象的なこの冒頭からやられて・・・
ヴィオラの言い残した伸ばしの上にチェロがのってくる・・なんだろうこの感じは・・
取り戻せない時間が手から離れて遠ざかっていくみたいなね。
ドイツの作曲家の曲はしかめ面で難しい屁理屈を言っていそうだけど、心を開いた聴き手には徹底的にわかりやすく説明してくれるようなところがあると思う。
これはそういうのじゃないと思う。
そもそも意味を探りながら聴くのが間違っているのかもしれない。でもどう聞くかは私の勝手で大きなお世話だ。
Op.115というフォーレ晩年の曲で書いた当時作者は聴覚障害でまともに音楽を耳で聴くことはできなかったようだ。
同情したくなるけれどこの人は浮気ばっかりしていた人だ。レクイエムのあの浄化されたイメージとは違う人物像があると思う。
関係ないけれど。
この楽章はすんだ世界を見せているけど後続楽章はまた違うものがあるとも思う。

4669.png
展望台に登り、こんな景色をしばし眺めて・・
むこうを海、手前三方を山に囲まれたあの町は徳川家康が隠居所に選んだ場所。
私にはわからないけど風水とか気とかいうので見てもいいところなんでしょうね。
あんまりゆっくりしていると嫁さんに怒られちゃうから帰ろう。
いきと違うルートで帰ろうか・・
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振り向けば展望台。
前を見れば
あっ!・・
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カモシカいる。
びっくりした・・もうとっくにどこか行っちゃったのかと思ったのに。
待ってたの?ちがうか。
昔々、いつも通り一人で帰ろうと思ていたら「一緒に帰ろ」といわれて
嬉しいけどどうすりゃいいかわからなくて・・
みたいなことがあった。
人生にそう何度もないので映像付きではっきり覚えていたりする。
その時もその日限りだったけど。

さあ帰りますよ…みたいな感じでカモシカはゆっくり歩いてゆく・・遊歩道を・・
え?遊歩道を?
私もゆっくり進む・・
4673.png
距離を調整しながらお互いゆっくり進む。
振り向いてくれたりして・・
以前タヌキとこうなったことがあった。
遊んでくれてるのかな?
間抜けそうな人間が来たからからかってるのかな・・
カモシカは好奇心が旺盛で人がいると逆に人間見物したりすると昔どこかで聞いた。
あんなのが居直って突進して来たら怖いなと思いつつ、ちょっと嬉しかった。
そのままゆっくり進んでみてもよかったんだろうけど、後は追わず元来た道から帰ることにする。
振り向くと、なんだこないのかぁ・・と言う感じでとぼとぼ遠ざかっていくカモシカの足が見えた。
あのままついていったら何があったんだろう?
正直ちょっと怖かった。
私はいつも途中でやめて逃げちゃうな。
そしてあのまま行っていたら・・なんて考えて・・
あのまま行かなかったんだから考えたってその先はない。
ないものはない。
彼は何かを教えてくれている気がするんだけど、正直よくわからない。
でもなんかこう、ありがとう。

フォーレのこの曲も今大好きなのに、なにを言おうとしているのかは今一つはっきりとわからない。
雨上がりの霧が晴れていくようなこの世界。
ブラームスやマーラーみたいに内容を分かりやすく説明してはくれない。
そういうやり取りもあるんだよね。


4674.png
檜の林はところどころ伐採して光を入れてあり、こんな自然の森が戻っている所があった。
山って日が暮れなくても夕刻になると異様な雰囲気が迫ってくる。
この後あったことは気のせいだと思うから書かない。

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火の見櫓と銀杏

3691.png
うちの近くを流れる小さな川は昔の国境。
すぐそこに見えるあの小学校は隣町のもの。
その手前に建っている火の見やぐらとそこに灯る赤い電灯の寂しい感じ・・
子供の頃、すぐそばにあるのに行ってはいけない遠い場所の様な気がしていたあの光景・・・
なぜかはわからないけれど、最近急にあの火の見櫓のことが頭に浮かぶようになりました。
あぁそんなのあったなぁ・・あれ古いんだろうなぁいつごろからあるんだろう?・・なんて。
この写真は犬の散歩中にとりあえず適当に撮りました。
電球ないなぁ・・いつからかなぁ・・晴れた日があったら別なところからちゃんと写真撮ってみようかなぁ・・なんて

犬と散歩しているとあれから何日もたっていないのに、火の見櫓は跡形もなくなくなっていました。
突然すぎて驚くにもほどがある。
消防倉庫みたいなのを建て替えるみたいだ。
子供のころ当たり前のように毎日見ていたあの塔を、もう二度と目にすることができないのかと思えばちょっと寂しい。
肉親や親しい人が亡くなる直前に虫の知らせというのがありますが、
火の見櫓が知らせてきたのか?
泣きたくなってきた。

別れというか、取り返しのつかない事って本当に突然やってくるんですよね。
予感みたいなものが実は来ていたのに気づくことはできない。
もうどうやっても戻れないんだとわかったとき、あれは予感だったんだなと・・
・・・・これをここまで書いたときは自分も取り返しのつかないことになったとかなんとか思っていて・・・

翌朝、
自治会の行事でお堂の掃除にいきました。
年末恒例的な・・銀杏の葉をかたずけて草を取り・・新年迎えるため・みたいなの。
自治会に出るようになって15年、HSP的な針のむしろ状態もだいぶ緩和されましたが、誰かと楽しく話しながら・という事もない。
一人黙々と落ち葉を掃く。
銀杏の木のを感じながら・・
3695.png
本当は落ち葉って敷いといてもいいんじゃないかと思うけど、多分ダメなんでしょうね・虫が湧くのかな?

行きの道、帰りの道、掃除の終わりかけ・・・何人かの人に話しかけられました・・
たわいのない話もあったけれど、いくつかえっ?というような突っ込んだ話を聞かせてももらえた。
皆子供が私と同じくらい。
その話は私の今抱えている不安や悲しいことと関係ない訳じゃなかった。
お前はそれでいいんだからと言われた気がして、冷たい心が少し温まったような気がした。
3697.png
馬鹿だと思われるかもしれませんが、銀杏の木が導いてくれたと私は感じました。
嘆いてばかりいると人生終わっちゃうよということなのかもしれない。

せっかくいい感じでまとまったのに、その後出かけて車を運転中にネガティブ妄想サイクルが復活してしまう・・
時間がたって、少し落ち着いた。
なくさないと前に進めないものもあるはず。
大事にしたいと思うものでも、なくさなければいけないときもあるのかもしれない。
教えてくれてるんだろう。



フォーレが自分でパヴァーヌを弾いたというのがありました。
ピアノロールだから、再現性はちょっと怪しんだっけ?
このやけにたどたどしい感じはオリジナルなのかな?
でも100年を超えて作者の演奏を今聴いているのだと思えば・・
オケので耳に慣れた曲をピアノで聴いていいなと思うのはふっという和音の微妙な変化に気付かされるときですね。
冒頭他左手がスタッカートなのは原曲のピッチカートを意識してるんだろうけど、
ピアノで弾くんなら思い切りペダル踏んだっていいと思う・・
なんでお前が作者に物を言ってんだという話ですが・・


このひと浮気ばっかしてたんでしょ。
どうでもいいけど。

Tag:フォーレ  Trackback:0 comment:4 

今頃知った

3158.png


組曲ペレアスとメリザンドの2曲目は「糸を紡ぐ女」です。
一目瞭然というか一聴瞭然、女性が歌を(口じゃなくて心でかもしれない)歌いながら糸車を回す光景が目の前に浮かびます。
昔はそこら十で見られた光景だったんでしょうか、紬歌って結構あるんでしょう?
とりあえずメンデルスゾーンのやつが頭に浮かびます。
なんか回転する動きとそこにいる人の心理とか状況なんかを描写するのって面白いんでしょうね。

3159.png
バイオリンの3連符がそれを・・オーボエの素朴な歌が・・
回ってる感みたいなのはメンデルスゾーンのほうがある気もしますが、フォーレも別にそんなもんの描写に主眼を置いてるんじゃないわってとこなんでしょう。
これがそのまま行くだけじゃなくてメリザンドの死の音楽が予告されるんですよね。
また歌い出す明るい歌を遮るようにでてくるところがあれですね・・

後半、いろんな楽器が一緒に歌って喜びみたいなものを感じながら短く歌って終わっていく歌ですが、木管の優しい歌が歌う最後の結論みたいなののエコーを第2バイオリンが奏します。

3160.png
このときこれハーモニクスなんですよね。
暖かく丸い木管の歌に対して透明ですんだこの響きが・・
話の筋は置いといてこのエコーは全地上がやさしく肯定してるみたいな大事な響きに聞こえます。



こういうの、事前に知っていてそういうつもりで聴くとそう聞こえるんですが、なんとなく聞き流してると気付かなかったりするもんですよね。
見栄はったってしょうがないし正直に言いますとこの音楽ももう30年くらいなんとなく聴いてきましたが、ここにこんなに大切な何かがあると思って聴いていませんでした。
はっとしたのはこの夏休み。
オーディオの調子が変に良かったから・・
オーディオ・・なんて言ってると興味のない人から見る何言ってんだという感じかと思いますが、音楽を全部聞きたいんですよね。
私のオーディオ萌えの震源地はこういうのかなぁ。
こういう、心の中の敏感なところにやさしく息を吹きかける・・みたいなの・・
結構あると思うんですけど
気付いていないことも多いのかなと思う。
実演にいったって他に注意がいってると気付かなかったりするんだもんね。
私はです。耳のいい人もいっぱいでしょう。
いいですよね音楽って何十年聴いてても終わりがありません。

恥ずかしながら・・いまごろ原作の筋書きも読んでみました・・・
なんとなくあったイメージと違う・・
なんかこう色々謎めかせてあって、受け手の想像力というかどこかを刺激するようになっているんでしょう・・・
表面的な筋の裏で別な何かを言ってるんじゃないかという・・
なるほどいろんな作曲家が刺激されて音楽をつけようとしたのもわかるような・・

ネット上にあったいろんな人が書いた筋書きを読むと、書き手の解釈でみんな鍵みたいななところのニュアンスが違っていたりするんですよね。
面白いね。
もし先に話を読んで自分の中に世界が出来ちゃってからフォーレの音楽を聞いたら、違和感を感じたかもしれません。
この紬歌も明るすぎるんじゃ?・・
でも、だから何だでいいんでしょう。好きなように聴いとけば。

ああそうだ、昨日書いたメリザンドの歌に出てくるあの伴奏音型、ランプの光、希望の光なんて思ったけど、人を疑う、信じる・・みたいなもののテーマなのかな?なんて思ったり。
いいんですよこんなの死ぬまでいろいろ考えてれば。

作曲者も、原作者も実は書いた後自分で意味を探ってたりして。
彼ら自身がいろいろ説明したかもしれないけど、それだって真実じゃないかもしれないよ。

Tag:フォーレ  Trackback:0 comment:0 

メリザンドの歌

3143.png
フォーレの組曲ペレアスとメリザンドは前奏曲のほか、糸を紡ぐ女、メリザンドの歌、シチリア舞曲、メリザンドの死という構成なんだと思いますが、必ずしもこの通りに演奏するわけじゃないみたいですね。
持っているCDはもう一曲劇音楽からの一曲?が演奏されています。
Youtubeなんか見てるとメリザンドの歌は省略されていたりする。スコアも見つからなかった・・
コンサートなんかだと一曲のためにソプラノを呼ぶのは・・とかあるんでしょうかね。
でもこの曲もとてもいい曲ですね。


音小さいよね?聞こえないかも。

もう30年も聴いてるんだから驚かないけど、歌詞が英語なんですよね。
フォーレだからフランス語かと思う・・かな?
イギリスで上演する目的で書かれたから?
でも不思議な空気を持った印象的な曲ですよね・・
クラシックばっかりしか聴かないのでドイツ語やフランス語・・ラテン語?・・ロシア語・・みたいなのには聴きなれているんだけど意外にびっくりするのが英語ですね・・変に聞きとれる感が気持ち悪いというか・・
ヴォーン・ウィリアムズの「海の交響曲」はそういう意味で気持ち悪かった・・

3140.png
3人の盲目の王の娘が塔の中にいる
彼女たちのランプは金色の光を

みたいなことを歌うわけですが、盲目でランプというのがいきなり矛盾していますよね。
ランプは心の希望を象徴しているとかなんとかでしょう・・

弦楽器による5つの和音が上っていきます。
暗いニ短調ベースなのですが最後のは変ロ長調和音です・・この明るさに心のランプの光を感じますよね・・
たったこれだけなのに・・これものすごい表現だと思うんですよね。

色々聴いていますと、演奏によって旋律の音高に違いがあることに気付きます。

3173.png
この音、楽譜通りCで歌ってイ短調になっているものと、Cis(C♯)で歌ってイ長調になっている物があります。
勝手にやっているんじゃなくて両方の版があるんでしょうね?


これはイ長調


イ短調

暗い歌を普通に暗く歌うメリザンドと、
怪しい笑みをうかべて歌うメリザンド。
私の個人的な好みではここだけイ長調になったほうが異様な光が音楽に深みを与えてるような気がして好きです。

これだけじゃなくてそもそも歌い始めの3つ目の音符も違いますね。
ここは長調版のが中世的な旋律に聞こえてを感じさせて好きだけどな‥私は。

なんで違う版?があるのかとか何もわかりませんが、なんかこの曲面白いですね。
検索してもシチリア舞曲の話ばっかり出てきてうんざりですけど。


来ない王が迎えに来ることへの希望が歌われてたりするんだと思うんですが、
最後に三人目の娘がもう望みはない。ランプの光は消えた・・といいうと
音楽はニ短調の闇へ沈んでいきます。
これはメリザンドが歌う歌かなんかなんでしょう?
でもメリザンドの死と同じニ短調に沈んでいくのは未来を暗示しているという事?
劇に興味がないのでよくわかりませんがなんだかいいですね。

ピアノ伴奏版も聴きましたが、ピアノでこういう単純な和音の持続音しかないなものは一歩間違えるとチープに聴こえてしまいます。
どうやるとそう聞こえない演奏ができるかなんて私にはわかりませんが、こういうの演奏はかなり難しいんじゃないかなぁ・・



「メリザンドの死」
3142.png
もとはメリザンドの死を予告する音楽だった?らしいこの曲にもランプの光が出てきます。
ただ事じゃないでしょうこれ。
曲尾でも出てくるんですが、救われていきそうな雰囲気を一瞬感じさせて・・結局ニ短調の暗闇に沈んでしまいます。
希望が断たれたて死んでいくという事?

言いたいのは原作の内容や、作曲者の考えを外れたところでも、この音楽は私を引き付けた離さないということ・・
かな・・・・?

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