おしのける

休日。
朝起きるといきなり虚しい気持ちが充満していた。
なんだこれ・・まぁ初めてじゃないし驚きもしない。
夢を見た気がする。
いまさらあの人がで出てくるって・・・・
やめましょう。
何か考えてもいい方向にはいかないと思う。

天気いいし、散歩にいこう。
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公園の藤棚。
俺が子供の頃・・もっと前からここにあって花をつけてるんだよなこれ・・
丸っこくてでっかい蜂がブンブン言いながら私の周囲を飛んで回ってる。
目の前で止まって見せたり・・
毎年出てくるよね。あそんでくれんの?

振り向けば
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「・・・・・・・・」
あ・・
いや、花の写真撮ってるんだよ。
奇麗でしょ。
「・・・・・・・・」
え?もう帰るの?
いつでも自分が一番じゃないといやなんだよね。


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近くの歩道。
擁壁のコンクリートとアスファルトの継ぎ目に謎のシートが貼ってあります。
目地から草が生えてくるのを防止するシートかなんかでしょう。
何とか工法とか言って業者さんが役所の建設課とかに売り込むんでしょう。

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あっ・・
役所の期待を見事に裏切るスギナ・・・
そんなもん知るか!とシートをはねのけ豪快に伸びる・・
その先ではヨモギが全開だった。
生きるってこういう事ですよね。
業者さんや役所の方の立場を考えて・・とか関係ない。
俺だって生きなきゃなんねーんだよとか言って勝手に伸びちゃう。
それが生きることだもん。周りからどう見えるかとか関係ない。
茂ったもん勝ちだ。
刈られても根だけ残してまた出てくればいいんだよ。
やったもん勝ちだ。

いろいろと虐げられたらしいエピソードが印象的なフランクのヴァイオリンソナタ。


第1楽章で落ち着いた自己紹介が済んでいるので

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第2楽章は何の前置きもなくいきなり暴れだします。
ピアノ大暴れ・・
初めて聴いたときは意味が全然分からないながらにブラックな何かが炸裂していると思った。
フランクなんか知らなかったけれど優れたピアニストであった的な作曲家なんだろうなとも思った。
なんかブラックなことになってんなぁ・・
もがいて暴れてんだよ。
時々楽譜見ても旋律が見えてこないことがあるけどこれもそんな感じ。
よく見るとちゃんと埋め込んであるんだけど。
この音楽で素晴らしいというか私が大好きなのは1楽章の瞑想のテーマを俺は俺だみたいに叫んだ直後、

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突然ヴァイオリンが青空に向かって飛び立つ。
ここは感動的。
深く低い音でどんどん下がっていくピアノの左手にも誰にも邪魔されないゆるぎないもの・・みたいなのを感じて痺れる。
負けてません。
押さえつけるものも縛り付けるものも引っ張るものもみんな振り払って飛び出せばいいんだよ。

飛び出すというのはみんなの前で表彰されるとか、人に羨まれるとかそういう輝く正解の事じゃないんだとわかったのはほとんど今。
まだ死ぬまで時間が残っているだろうし、何しようか。
頭でわかってはいるんですけどね。
自由な時間があったりすると自己否定スイッチが入る。
お前は何もできない。何もしてないって・・
最近、この年齢で何かしないと手遅れになるとかいう謎の焦りが走ってるんですよね。

毎年勤務先の創立記念日には社員全員で記念写真を撮ります。
今日その写真をもらった。
もらった写真を見ると私は前の人に隠れていてほとんど写っていていない。
隠れたつもりはないけれど写っていない。
以前も写っていなかった。
中学生の時は吹奏楽部というのに所属しました。
コンクールとか無縁のほのぼの系のね。
最終演奏会の後、三年生だけで記念写真を撮った・・らしいけど私は写っていないはず。
下級生と楽器を片付けている間にみんな終わっていた・・
とりあえず写真に写る人になるところでも目指そうか・・
他人から見るとばかばかしいだろうけど、難しいよ何だか知らないけど。

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一本だけ遅れて咲いて見せてくれているチューリップ。
ピンクで可愛い。
一人遅れたりすると落ちこぼれと言われたりするけれど、これはみんないなくなった後に主役の座を独り占めしようというしたたかな戦略だったりして・・しないか。
一生懸命咲いてくれてありがと。

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たけのこ

自転車に乗って会社へ着くと桜。
なんとなく写真に撮ったりして。
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幼いころ家の隣で河津桜が毎年花を咲かせていたのずっと桜は濃い桃色の花、3月のはじめというメージでした。
この白っぽい花が桜だと思うようになったのはいつからだろう・・思い出さなくていいかそんなこと。
青い空にこの花、きれいですよね。

最近、いろんなことをまともに捕えると揺さぶられてしまうためできるだけ聞き流したり見ないようにしたりして。本当に気にしなくちゃいけないような内容なんか実はほとんどないんだから。
でもそうすると、あの音楽が聴きたいなとかあれが食いたいなとか週末どこへ行こうとかそういうのまでOFFになっちゃうみたい。
最近あんまり音楽部屋にも入ってないな。
座禅とかやったら何か変わるかな・・こんなこと書いてるうちは多分やらないけど。

小さな会社なので昼食は給食会社の弁当だ。よくあるあの感じ。
今日、その片隅にタケノコを発見。
まさかというかすかな期待に・・・そのタケノコは奇跡のように答えてくれた。
あの歯ごたえは掘ってきて湯がいたのをもらってすぐ食ったときのものだ。
弁当屋の仕入れルートとは別に従業員の誰かが持ってきたものを・・みたいな想像をして・・
干上がりそうな心に水を入れてくれたタケノコありがとう・・


フランクのヴァイオリンソナタ。
第1楽章、モネの絵みたいに始まるけれどものすごく強い意志みたいなものを感じます。
ほんと、ピアノは伴奏なんかじゃないですね。
ピアノとヴァイオリンのための2重ソナタ・・対話というより一体というか・・

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最後は誰に言うでもなく静かに笑いながら「だって私は私だから・・」とか言ってるみたいに聴こえます。そんなことばっかり考えてるからそう聞こえるだけかな。
時々ピアノの左手がオルガンのペダルみたいにゴーンと鳴るのにしびれる。

会議の最後、席を蹴ってみたいなのを横目に自転車で帰宅する。
そういうのよせばいいのに入り込んで気が付けば・・みたいなのももうOFF。
ブログを読んで揺さぶられ、変なコメントを書いちゃって後悔するの・・はまあいいか。
そのまま家に入る気もしないので周囲をふらついてるとまあるい月が輝いていた。
近所のおばさんがいつものように二人でしゃべっている。
あえて近づいてみるとスッと受け入れてくれた。花の名前を聞いたりして適当な会話をしている間は人間になれたような気がした。
夕食にはまさかのタケノコ・・無関心はまずいだろう、これもらったの?と聞けば予想通りの答え。
その先はもう聞かないほうがいい。
こんな柔らかいのを食ったのは久しぶりだなぁ・・ありがとうタケノコ。

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ごはん

地図を眺めているとまたあるわけなさそうなところに飯屋を発見。
70年代にあったと思われる山奥の畑を数件分譲したような住宅地
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その民家をそのまま使ったお店。
玄関を開けるといかにも玄関。
子供の頃にわずかにあった友人の家へ行くという記憶がよみがえってきた。
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お任せランチ(肉と魚が選べてこれは肉)
いいねこういうの食ってみたかったんだよ。
ちゃんとした和食というか・・
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自家製納豆と醤油麹なんて何だかいいよな。
でも変に珍しいとかそういう事じゃなくておいしいものをおいしく食べさせてくれてる感じ。
満足感だけじゃなくて満腹感って量から来るわけじゃないんだね。
今度は魚を選んでまた食べに生きたい。
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建物の中はいかにも昔の民家だけどうまいこといい感じに仕立ててあった。
親子二人でやってるみたいだ。
夢をかなえたんだろうね。
最後に出てきて挨拶をしてくれたその言葉の一つ一つに心が入ってるような。
料理なんかもそういうのが透けて見えるんだねきっと。
歳食ってくるとああいうのに打たれるんだよな。

店を出るころに浮かんでいたのはフランクのヴァイオリンソナタのフィナーレ。
この作曲家は暗いイメージがあって、この曲も手前の楽章なんか暗いんだけど

この楽章は急に春が来て日の光が当たり
軽くなって菜の花の黄色と空の青さ・・みたいなイメージがあります。
中間で辛いこと思い出したりしてますけどね最後はハッピーに終わる。

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ピアノが伴奏にとどまっていないけれどピアノ系作曲家にありがちな伴奏が主役を食っちゃってる感じでもない。
2人主役というようないい曲ですよねこれ。

昔、若手の注目演奏家を使ったCMでこの曲を演奏してるシーンが流れていました。
制作者は主人公がヴァイオリニスト主役だからか、よりによってピアノで始まるカノンの後半から音楽を流し始めていたので非常に不安定で気持ちが悪かった。
パンツに片足だけ突っ込んで歩いているようなもんだよあれ。
製作者は音楽が嫌いな人なのかななんて思ったりして。
でもそんなとこに文句を言ってる方がおかしいということなんでしょうね。

フランクという人はずいぶん押さえつけられ踏みにじられたりもした人のようだ。
でもいつも怒らないし嘆かないような人だったらしい。
彼には何より才能があったからな。
自分を信じで進めたんだろう。

私はそんなふうにはなれません。ダメだねこりゃ。
しっかり日の光を浴びて育った野菜たくさんを食べて自分も日の光と青い空を見るのをつづけたら
少しは浄化されるだろうか・・

されませんね。
されないけど食生活改善しなくちゃね。


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押さえつけられて咲いた花

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庭のこの木と実、スダチだと思っていたんですけど・・
はずかしいですが実はなんなのかよくわからないんです。
先日某所で実のついたスダチの木が売られているのを見たんだけどなんかこれと違った・・
でもカボスとも違った・・
間違いなく柚子じゃない。デコポンであるわけがない・・
植えたのは父親ですが、生前ほとんどまともな会話がなかったので・・


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Wikipediaでセザール・フランクについて読んでみたら、
いわゆる過干渉で毒親みたいな親父に支配されることに耐え続けたが、結婚を反対されたことを機に決別した。
みたいな話が印象に残りました。
なんかこう、この人の音楽ってそういう人の曲だなーという気がする。
親父から解放された後も作られちゃったあるべき自分の中で頑張ってたんじゃないのかなぁ・・
まじめで控え目な人格者だったらしいことをどこかで読みました。

酔っぱらえばただのエロじじいだった・・とかないのかな・・
髭かもみあげかしらないけど羊の神さまみたいですよね。
歴史的な人物の伝承って、書き手の都合に良い方向にバイアスがかかっている事が多く鵜呑みのしてはいけないと思うんですが、この人のその後の出来事を読んだら泣きそうになった。
なんでそんな風でいられたの?
押さえつけられた生い立ちの影響みたいなものを勝手に想像してみたりして・・

中学生の頃、
日曜日の朝、NHKホールのオルガンを活用した「オルガンの調べ」という番組があって毎週聞いていたのですが、そこでテープに録音した中にフランクのコラール第3番ニ短調がありました。

まだ訳の分からなかったような(今だってわからないけど)ころからこの曲聴いていたんですね。
バッハとかブクステフーデとかバロック音楽に慣れ親しんできた頃だったのでこの曲を聞いたときにはびっくりした。
旋律とか和声とかもそうですが、まず音量が変化したのに驚いた。
バロックのオルガンはそんな音量変化なんてさせない。それしか知らないのでそういうものだと思っていた。
驚くというか受け入れられなくて気持ち悪い・・なんて思ったのを覚えています。
でも中間部のあのメロディが刷り込まれてしまいいつも頭の中で鳴っていました。

この曲とても有名みたいでコンサートでよく取り上げられるみたいですね。
私も複数回実演で聴きました。
魅力的な旋律と(わかれば)わかりやすくておいしい構造をもっていますかね・・

この曲もなんかこう、抑圧されてますよね。
笑うにしてもまじめな顔してこうしなきゃいけないだろうという自分が、こうしなきゃいけないだろうという風に笑うというか・・
でもその押さえつけられた枠の中で精いっぱい花を咲かせてるんだよみたいな。

中間部のクライマックス
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主題が足鍵盤にオクターブで現れます。
これ、知ってると実演ではやってるところを見たくなりますよね・・両手両足開いて重々しく弾いている見た目もクライマックスというか・・・
ここをあっさり通り過ぎられるとちょっとあららと思ったりして・・

もっと注目したいのはその先で、左足で低いEを押したまま右足をクレッシェンドペダルにかけて音量をすーっと落とす・・・
ここがなんとなくちいさくなったのかな?くらいな印象だとつまらないんですよね・・
落ちた感がはっきり感じられるかどうかに勝手に注目して聞いていますという・・


あれ?、これ演奏も音もいいけどリアルオルガンじゃないのかな?
ただのシンセサイザーのすごい奴かな?

ラジオ番組のオルガンの調べというので本当にいろんな曲を教えてもらいました。
弾いていたのはいつも日本人のプロのオルガニストか音大の教授か言っていた気がする。
TVでN響の演奏をさんざん見たからNHKホールも自分の記憶の聖地みたいなところはあります。
でもなぜかまだ1度も行ったことがない。
あのあさってみたいなところについているオルガンを聴いてみたいかなぁ・・
オリンピックが終わったころに建て替えるんでしたっけ?
聴けずじまいかな・・


親父とは、余命がいくらもないと悟ってからできるだけ会話をしようとしました。
短い時間だった。


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Author:unagi
クラシック音楽が好きです。

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