パンケーキと月

紅葉をと山深く分け入ったはいいけれどもう日陰って真っ暗だった。
毎年おんなじことを繰り返しているし半分最初からそのつもり。
渓谷やダム湖なんかもあったけれど寒々しいので降りることもせず引き返す。
帰り道の沿線にはいくつかカフェの看板があったけれどどれも失敗の予感がして通過。
いろんな理由があるんだろうけどよそから来た人間から見ると山梨県というのは道路整備が重要視されているというか、田舎の方でもばんばんトンネルを掘って高規格なバイパスがどんどんできてくような印象がある。
そんな道を通ると結構な遠くまであっという間。
沿線にあるぶどう畑は黄色くなった派に沈んでしまった夕日の残り火みたいなのがあたってヨーロッパみたいだった。いったこともないけど。
そんな高規格道路を降りて街中に入り、地図ではここだというあたりにお店を探すが見つからない。
何度か通り過ぎた後、見えてる建物の裏側に隠したようなところに
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このお店があるのを見つけた。
ちょっと期待が走る。
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よくわかんないけどインテリア系のサイトというかなんかみてるとこんなイメージのをよく見ますね。
なんとか系とか名前もあるんでしょうね。

すごく若い子が二人、学生のバイトにしてはきちんとしすぎてるかなという丁寧で気持ちのいい対応におじさんは心が和む。
年齢だけで単純に考えれば、自分にあれくらいの子がいてもおかしくはないんだよな。
いないけど。
それでひとネタ書けそうな雰囲気もあったけれど、ディナーに向けてかその後何人かの人が入るとまた違う状況を見せていた。
色々感じ考えたことがあるけれどそんなの書いてもまた自虐ネタにつながっちゃうから省略。
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レッドフルーツ&ベリーティーはピンクでも紫でもないなんだか綺麗な色が印象的。
とびこんでくるフルーツな香りもすごくいいね。
おっさんが飲むもんじゃないのかもしれないけどいいじゃない。
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パンケーキはダブルというのもあったけどシングルで。
最近ちょっと食い過ぎなのと、食生活まじめに考えないとまずいことが数値で出ちゃってるから。
ちいっちゃなバターがかわいいね。
名前的には2種のチーズだったか・・なんかふってありますね・・でもあんまり来なかった。
ついてきたメイプルシロップや生クリームをつけるとその味になっちゃって。
メイプルシロップをベリーティーに入れてみる。
珈琲の時は成功したけど今回は砂糖のが相性がいいみたい・・
ゆっくりくつろげたけれど、場はディナーに向け臨戦態勢に入ったみたいだ。
わたしは客なんだから一緒になって緊張しなくてもいいんだけど。
さあ、帰り道も道中長い。
もう帰ろう。
帰り際、ドアを開けるとみんなで一斉にありがとうございましたの声。
オーナーさんがちゃんとそういうところを押さえてやってるんでしょうね。
長く続くお店っては何が違うかってきっとそういうところだよね。
いい時間をありがとう。

https://www.youtube.com/watch?v=ieRoU0yWYJs
ドビュッシーがオーケストレーションしたジムノペディ3番オーケストレーションの原曲
ピアノのがいいなと思いつつオーケストレーションで何ができるのかを考えさせてくれたり。
サティは多くの人間に多大な影響を与えた音楽史上の重要事物なんだと思うけれど、これが正しい・・みたいなのにとらわれ従うことを強く否定した。
よく知らないけど偉そうにしてもよかったんだろうけどそうならずに酒場でBGMみたいなピアノを弾いたりしてたんじゃななかったっけ?

途中湖のほとり、
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月がとてもきれいだった。
ちがうか、月のある世界がとても美しかった。
すごく寒かったけど。
嫁さん数日後に風邪拗らせてたけど多分この時が原因じゃないか。
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だけど、素晴らしい世界。
素晴らしい時間。

いま心配ごとを拗らせて踏ん張ってないと引きずられそうな・・
思うのは、逆らうから揺れたりひっくり返るのならただ流れに身を任せてればいいのかなという事。
勝手にリミットを感じて焦ることもない。
なにも、おかしくないし困らない。
まちがってもいない。
大丈夫。

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開き直ったら笑えて来たし海もきれい。

ふと思い出して行ってみようと思ったここ。
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昔なんとなく走っていたらここへ出て、楽しそうな家族連れの海水浴客を見た瞬間に引き返した思い出。
勝手に浜岡砂丘みたいな広大なイメージを持っていたのであれ意外に狭いなとか思っちゃったりして・・でもそこがいいんでしょうね。
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いつも出掛けるのが遅いからこの時期昼食が終わるともう夕方という印象で。
何にも見ないうちに夜になるというか・・
この時せっかくの綺麗な世界を前にしてるのに心が干からびてちょっと無感動な・・原因は他人にはくだらないだろう楽器が全然できなくてというもの。
でまたこれ書こうと思ったとき楽器が煮詰まるどころかもうだめだしこのまま続けても・・くらいまで追い詰められてて。
でまた私の人生は・・みたいなので写真間を埋めたりしてた。
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だけどふと、
惨めで情けない思いをした挙句に自分で人にわらわれるようなことを書いたりしてなにやってんだろ?と思ったりして。
そんなんことを思い開き直って楽器を咥えたら息がいまだかつてない感じでスーッと抜けてあ!これじゃない?みたいな音が鳴った。
またいつもの勘違いなのかもしれないけどいいの。またあしたやりたい!と思って終われたんだから。
ここ数日もう駄目かもなと思いながら終わり、一晩立つともう一度の繰り返しだった。
消えちゃう幻でもなんでも小さな希望を持てればその日は生きてられるのね。
またなくなるのかもしれないけれど今がよけりゃいいの
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雲が桃色だ。
地形的にここからは海へ沈む夕日を見ることはできないから、このあとそんなところへ行こうなんて思ってたけれど全然間に合わなかった。
真っ赤にやけた夕日を想像しながら・・
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日も暮れた。
さっきまではあんまり人もいなかった浜には小さな子供を連れた家族連れが何組か歓声を上げて・・
もう、どっかいこうか。
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帰りにみかけた風で砂が吹き上げて作るらしい小さな砂丘みたいなもの。
古い看板もあるので昔からサンドスキー場と言われてるみたいだ。
時間も時間で誰もいない。
ああいうのを見ると無条件でわーっと駆け寄るみたいな子供時代が俺にもあったんだよな。
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月がきれいだった。


https://www.youtube.com/watch?v=QAGhBqHsNF0
サティの曲をドビュッシーがオーケストレーションしてるらしいのは知っていたけど聴いてみようとも思わず持ってる音源の中にそれがあることにも気づいていなかった。
スコアを見ると超絶有名な1番は後回しにしてちょっと陰に隠れたような3番を頭に据えてるのね。
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私もいきなり1番の編曲が聴こえたらオーケストレーションなんて余計な事だとか言って聴くのやめちゃうかも。
チャイコフスキーの話で無視できないパトロンとして超絶有名なフォン・メック夫人という人がいるのだけど、ドビュッシーは若いころにそのメック夫人の娘のピアノ教師として雇われていたことがあるようだ。
そしてその最後は娘に手を出しちゃってクビとどこかに書いてあったのを見て・・
笑えると書こうとしてたけど、そういうもんだしそれくらいじゃなくちゃいけないんでしょうかね。
この人も女性といろいろありすぎで2重不倫で駆け落ちしちゃった話は有名だけど、相手の子は実はフォーレの子じゃないかと噂されるとかみんなやりたい放題なのね。
そういう話がじゃないけれど、私の信じてきたこと感じてきたこと考えてきたことなんてみんな寝ぼけた間違いだったんだろうなと思うことがよくある。もうしょうがないしいいけど。
俺は何しにこの世に出てきたんだろう?
なんて書いてあったけどいいよわかんなけりゃとりあえず美味いもんでも食っとこう。

帰りにあの大盛感満載なお店によったら繁盛していて忙しそうだった。
時間かかりますけどいいですか?なんて言われたけれど
いくらも待たずに出てきた。
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ポークジンジャーはでっかいポークの上に刻んだショウガが山盛りになってってそのままかよみたいなの。
食べ応えがあっておいしかった。
お店のお母さんは忙しさから来るわさわさをそのまま客にぶつけてたけど
腹も立たずむしろ微笑ましかった。

あのね、もう11月も後半なのに
今朝ふと見ると朝顔がたくさんの花を咲かせて見せてくれてた。
なかには寒さで開ききれない花もあったり・・
だけどそれ見たら明るく力強いような気持ちになったりして。
俺もがんばりましょうね。

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小さな世界と桃のスムージー

ぶどう畑に満足したらせっかく遠出したんだしなんかカフェでもないかと。
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子供の頃、通学路上に古いコンクリートな四角い家というのを見かけた。その時点でもう相当古くくたびれた感じだったけれど一つはリフォームされ見違えるようになったりして。それももうとっくに解体されて今はない。
・・そういうの感じの。
なんかよさそうですね。
入るとお客さんはいない。
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古い足踏みミシンをテーブルにってのは結構よく見ますね。
よく見ますねなんてほんとに大きなお世話だけどね。
本を置いたコーナーがあって、時間の過ごし方も・・
BGMはなんか不思議系。

https://www.youtube.com/watch?v=wNgvSlWuIOQ
この曲題名がかなり有名
犬のためのぶよぶよとした前奏曲
別にぶよぶよしてないし聴くのも弾くのも犬というより主に人間。

女性の店主はちょっとキャラクターというか・・よくいえばクール。
多分本人は気付いてないけれどちょっと刺すような喋り方は一歩間違えば・・
でもこの日は心が安定、悪気ないんだろうねくらいで気にならなかった。
世間に出ればいろんな人間がいていろんなことを感じるけれど、その印象の多くは自分の側に支配されているのかも・・なんてきれいごとが言えるのはたまたま今がいい状態だから。ダメな時はダメだし、そのほうが多い。
毎日畑を眺めて心を・・なんて訳にもいかないしな。
だからと言って戦いますみたいなのもまずいと思う。
受け流せばいいやも短期的にはいいけれどそこで垂れ流し放置したものが蓄積しいずれ大きな問題となって襲ってく・・
いいから静かに過ごしましょう。
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桃と夏イチゴのスムージーと桃のセミフレッド。
麦のストローなんだって。
セミフレッドなんて言葉は初めて聴いた。
食べて感じたのはレアチーズが凍ってアイスやフルーツが入ってる・・いやちょっと違うかな・・
すごく美味しかった。
時々見かける訳の分かんない葉っぱはしょっちゅう名前を聞くあの有名なローズマリーというものだと嫁さんに教えられこの時初めて知る。
改めて香りをかいでみると無印良品みたい。
ああこれいいなぁ・・いやな事に遭遇したらこれがあれば落ち着くかなぁ・・・
スムージーもとてもおいしかった。
麦ストロー樹脂とはちがう温かみみたいなものを感じるかなぁ・・
ストロー咥えて吸うはさすがにできるよ。
毎日葦で作ったリードを咥えているけれどいつまでやっても加え方も圧力もなんにも記憶されないし安定しないのね・・なんなのこの人・・俺だけど。

あ?、嫁さんの様子がおかしい・・あれ俺なんか言っちゃった?
ちがうのか、過呼吸でもない。
気持ち悪いとか首が閉まるとか、何かのアレルギー症状が出ているようだ。
こういう時、こちらが動揺しちゃったらいけない。
本人の判断では桃のスムージーであるという。
あれ桃缶大好きだよね?
麦ストロー・・なわけはないか。
これ美味しいから飲みたかったのに・・と悲しんでいた。
大丈夫そうかな‥よかった。
私は美味しいものを二人分いただけたけれどカロリーとかどうなってんだこれとか思いながら・・
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薪ストーブ?
冬もよさそうですね。
もうちょっと暗くなれば別な表情を見せてくれるかな。いいですねここ。
店主が自分の趣味で作った空間なんだろうけれど一本まっすぐなコンセプトが貫いていて、ドアの内側に外の現実から隔離された世界があると思う。
こういうところを心の避難場所にしてしばらく過ごすとかいうのもいいですね。限られた時間しかいられないところがまたいいと思う。
私は物心ついたくらいから自分の心の奥深くを避難場所としたはいいけれど、ずっとそこに逃げ隠れていたために・・
もうそんなに自分を罵らなくてもいいから。
なぜそうなっちゃたのかを探っていくと幾分建設的な考えが浮かぶかもしれない。
それもまたうまくできないけれど。
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あのドアの横にあるのはローズマリーですか?
うちにも植えようか・・

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鬱が消えた店

鬱々としていて行き先を決めることもできないまま出かけた。
車の窓を開けて風に当たり青い空や木々の緑を目にしていたら前から気になっていた遠くのカフェに行ってみたくなった。
いい感じのドアを開けるとお客さんいっぱいの店内もいい感じ。
中へはいりまし・・・あ、ご飯ですか?もう終わっちゃったんですよ。
そりゃそうですよね。間抜けな時間に来てごめんなさい。

探すとすぐ近くによさそうな店。駅前は最近区画整理が終わったみたいで妙にこぎれいでだだっ広い空間が開けていた。
かなり新しいように見えるビルの・・
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あなんだあれ面白そうじゃない?
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こういうとこって入ってみると大失敗な可能性も結構あるよね。
でもここは行けそうな気がする。
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ドアを開けると外観とつながったイメージの内装と満席のテーブルが目に入り、
カウンター・・と思ってると
カウンターでいいですか?とやや冷たい印象の声。
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二人分のコップが全然違うこの感じがいいでしょ?
建物新しいはずだけど40年前からこのままな感じの世界が作ってあり、何か並ではないものを感じる。
さっきのカフェいけなくてよかったなぁ・・こっちのが面白いしなんて思ったりして。
この時点でまだ何にも喋ってないけど、音楽に対して並み以上の考えがあるらしいことはもう伝わってる。
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メニューはこの手のネタ系店にありがちなキーマカレーとパニーニしかないのかよみたいなのじゃなく、うまそうな料理や飲み物が多彩に展開するちゃんとした食い物屋さんだった。
ランチもう終わっちゃいましたか?なんてわかってんのに聞いてみると
もう終わりですとまたしてもつれない感じで・・
はーいなんて言いつついらんこと言って失敗したかななんて思っていると突然、
あれまだすぎてない?
なんて聞いてくるから・・いや時間過ぎてるでしょなんてなんで俺が返してんの?
でも硬くなりかけた心はちょっと解放。

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嫁さんのロコモコは葉っぱがなくてよくみるのとはちょっと別ものらしい。
とにかくおいしかったそうだ。
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私の焼きカレーもおいしいよ。
ちょっと乗ったマヨネーズがいいいのねこれ。
なんて思いながら食ってるとママが話しかけてきた。
どちらからですか?から始まって・・
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よく遭遇するけれどここもプロのミュージシャンを呼んでライブをよくやるという。
テレビに出るようなメジャーじゃないけれど・・
いや分かるよテレビに出てくるとか超絶有名とかは あまいいや。
聞く前から壁じゅうサインだらけなのを見ればそうかなと思うわけだけどやっぱりそういう事ですよね。
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トイレの中・・

オーナーの妹さんだっか・・昔なにもない駅前に始めた喫茶店がルーツでもう50年以上になるそうだ。
区画整理で新しいこの建物に移って10年くらい。
音楽関係のことのほかいろいろ内装系は息子さんが自分でやっているという・・
あの暖簾の向こうから一瞬現れた背が高くてアフロの・・いかにもアーティストっぽい人がそうでしょう。
最初に出てきたときはにらまれた気がして目をそらしちゃった・・厨房暑いんでしょうね冷蔵庫の中にあった水を飲んで戻って・・
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これじゃなく、歌ってたスピーカーは山水って漢字のロゴが入った古いスピーカー。
ルーツになった喫茶店時代からずっと歌っていたものだそうだ。
アナログのターンテーブルが置いてあったりもするけど、BGMの音源は盤じゃなくてPCからだった。それ自体は今時少しも珍しいものじゃないんだけど周りの景色とギャップがちょっと面白かった。
昔は自主製作盤なんか作って借金とともに消えていった人がいっぱいいたんだろうけど、いまは個人が安価で簡単に全世界に向けて発信できる時代なんだよね。食ってけるかは別として。
普段聞かないから何にも語れないけれど、でもなんかこういいなーと思って聴いてた。

その息子さんが登場して
この人ずっと嫌そんなんじゃないすとか謙遜してたけどすごくアーティスト気質な人らしく創作意欲が止まらず店の装飾を常につくり続けているらしい。きっと来るたびによく見るとどっかが変わってたりとかするんだろうね。
皿を洗いながらこのスポンジ使ってペンキを塗ったら・・とか思いついて夜にやってみたら・・みたいな話が延々面白い。
外に貼ってあったトタンの波板も自分で貼ったそうだ。
そういう職業の後輩が解体品みたいなものを長年プールして降りてくれたんだそうだけど、職人だからちゃんと張ろうとしちゃう・・ちゃんとはっちゃダメなんだそうで・・なんか音楽みたいだなそれ。
デザインでも音でも味でも盛り付けでも狙いすぎて変な形にしちゃったり変なもんいっぱい置いちゃって残念な感じになっちゃてるのをよく見るけど、いい感じを自然に出せる人というのが・・こういうとこにぽっといたりするんだよね言わなくても否定してもアーティストな人。
いろんなものが多層的に積み重なっているけれど、一本貫いたトーンみたいなのの上に乗っかってるところがいいんじゃないかと思った。
何より楽しそうだし、聴いてて自分も楽しかった。
始めはつっけんどんな印象もあったお母さんももうゲラゲラ笑っちゃったりして・・


https://www.youtube.com/watch?v=yy8qFYmAE_s
3つ一組のこの曲の邦題は干からびた胎児。ちょっと誤訳気味らしいですね。
それにしても一曲目はナマコの干物。
ナマコの干物がいいいたいんじゃなくて聴き手が聴く前に題名を見てわかったような気になることをおちょくってるんだと思う。ちょっとしたヒントがあったほうがよりよく聴ける場合もあるけどね。
いろんな既成概念を排除しようとし、もう楽譜に拍子記号も小節線もないんだけどこの曲の最後
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終わると見せかけてしつこく終わらないというネタをやってて適当に笑うところなわけです。
サティらしいなというところだけどでも、
このネタはサティよりずっと前にベートーベンもやっていたりするわけだ。それもかなりまじめで重要な曲で。
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ベートーベン交響曲第5番、フィナーレの終わり。
古典派の交響曲なら5小節目で終わってもおかしくないと思う。
もうちょっと派手に終わるとして2段目まで・・もうその後は明らかにネタなわけですよ。
運命でも苦悩でもいいけどネガティブに打ち勝ったという勝鬨をこれ見よがしに続けて全然終ろうとしない・・まじめで素晴らしく感動的な内容であると同時に思いきり冗談でもあるわけ。
そここそがベートーベンなわけでしょう。
こんなの書いても興味を持って読んでくれる人はあんまりいないのかなと思ったりもします。他の話も含め嫌な野郎だなくらいに思われてるかなとも思う。でも私は自分でしかないので仕方がない。
それだけにコメントもらったり拍手ボタン押してしてもらえたことが俺も生きてていいのかなくらいうれしかったり。
私のブログと一緒にしちゃいけないだろうけど、
私がこの店が気に入ったという事が十分に伝わったところでお母さん、きっとこの店見て嫌だという人もいるはずですよと言い出す。
そんなことないでしょ・・
いや受け入れられないという人がいるよ・・
そうだね、でもみんなに好かれる必要なんかないんだよね。
でもそこには逆に自分たちへの自信と信念みたいなものが透けて見え気がする。
これが好きという人がちょっといて食いついてればいいんだよねきっと。
いいなぁ。
夜はいろんなとこが光って今とは違う感じだから・・と夜の店も見てほしいみたいなことを言ってくれる。
来るよ見てみたいし・・

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小一時間話し込んでこのお店を出た時、頭の中に立ち込めてたお前は失敗だから死んじまえみたいなのがすーっと消えてなくなってた。
なんだ俺はただ人としゃべりたいだけなのか?

ほんとは昼間っから酒も飲めるよみたいな話や夜の店と聞いた頭は自動的に閉鎖体制に入るし、あとで見たお店のWEBサイトのバンドの人やお客さんが楽しそうに集まる写真・・とても素敵な写真・・を見てあーいいなーと思うのと同時に病的自己防衛反応みたいなのが来て手が勝手にページを閉じてしま・・・

でも、この時このお店に行けてほんとによかった。
ありがとう。

ちょっと走って
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牧ノ原台地に登ってゆくところ。
茶畑がきれいだった。
気分が良ければ送電線鉄塔までいい景色の一員に見える。
でも気分までは写真に写らないらしく、あのとき見たのとなんか違うかな?
出かけてよかった。

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連休鬱といつまでも支配されていることに気付いてジャムティー

いつも通り連休鬱が発症。
忘れたはずのことを自動的に拾って拡大、お前はいかに間違っているか、その結果どんなに取り返しのつかないことになってしまっているのかというのを見せつけてくる。気力は低下し助けてくれとかいう言葉が浮ぶ。
ところが全く予想外なところでそれがスーッと消えてしまい今はもうない。下がり切った中で書いてあったことと今の自分が乖離しすぎてもう嘘みたいだ。
・・・これを引っ張るとまた元に戻るという紐を、さっきから触ろうとしていることに気付いた。余裕を持っちゃだめだ何かし続けよう。
これはまだ連休鬱になる前のこと。
天気も悪いから遠出はせずに港のそばのカフェか喫茶店にでも。
この日は時々ある駄目パターンでなかなか行く店が決まらない。
ふらふらしているこのあたりには鰹節工場があってあたり一帯が鰹節の香りに満たされている。
昔親類の家がこのあたりにあったためよく来たけれど、鰹節の匂い=海の香りと誤認していた。
いまでもちょっとそう。
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ちゃんと木の煙で燻すんだね。

やけにレビューの数が多い店があってちょっとおかしいなと思いつつ行ってみれば普通というかやや地味な喫茶店。
あーさてはとか思いながら入ってみるとやっぱり店の中はアニメの絵とかなんとかあふれておりそんな客もいる。
缶バッチは一人2個までです・・・なんだそれ?
沼津はラブライバーだらけで街中そんな絵とか人形みたいなのであふれてる。
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席の区分だけだけど一応分煙されていて禁煙席はラブライバーじゃなかった。
でもちょっと煙い。
何というかポジション的に私はいかにもアニメやゲームやカメラが好きなオタクという位置にいるんだろうけどそのどれも触らないし知らないし知りたくない。
子供の頃はそれらに近づけば殴られ罵られるため犬と同じで理屈にかかわらずそれらを回避していた。そしてそれらを楽しんでいるらしい周りの人間のことも知らずに済むよう避けた。
何でも好きなようにできる年齢になってもそれを引きずったのはそれ以外からも来る未熟でゆがんだ精神がもう固着して乾燥してしまったからだろう。

あ、ロシアンティーがある。
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雑誌で読んだシベリア鉄道での旅行記にジャムティーが出てきて飲んでみたいと思ったのは考えてみればもう30年前じゃないか。
なんか奇麗だね。
ジャム入れるだけだといえばそうだけど。


https://www.youtube.com/watch?v=W6gq4oXllkk
サティのジムノペティって一時期テレビとかどっかその辺でやたらにかかっていましたが、でもみんな第1番でしたよね?
3つあるんですよ。
3曲ある意味がどの程度あるかわからないというところに実は意味があるような気がする。
まじめに。
サティってこぎれいなBGMを作った人とか変な曲名をつけたりする奇人程度に思われている・・かは知らないけれど既成概念を壊そうとし、誰にもできなかったことを平然とやってのけた芸術家ですよね。
これも、なんか言ってんだよそういう事を。

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ジャムが砂糖の代わりなんだろうけど、ほんの少しだけ砂糖も入れてみると最高においしいことを発見。
なんだあのアニメの絵はよーとか周りがうるさいとかたばこが臭せーとよかいろいろあったけれど、おいしい紅茶がみんなぶっ飛ばしてくれた。

隣の席には学生が二人。気の合う間柄というところか。
俺も大学へ入って最初の年にはかまってくれてお前は親友だなんて言ってくれるやつもいた・・がほどなくみんな離れてゆき、それをまたそれでいいと思っていた。
ある日、孤立している自分を寂しいと感じた時にはぞっとしたのを覚えている。そしてそれはそのまま続いている。

就活がどうのとか働きだせばお金もたまって買えるよとかそんな話が聴こえる。
俺にもそんなこと考えた思ったりした覚えがあるよ。実際はブラック企業で卒業前の3月から人工として現場に投入され寝る以外は休みもない生活に突入。泣くも笑うもなく何が欲しいと思う事もなくなったけれど、誰とも付き合えず何にもできない恥ずかしい自分を隠すのに好都合でもあったのかもしれない。しかし3年たって夜逃げした。

聞いてると一人は今まで通り子供の延長みたいな友達として遊びたいような誘いをかけ続ける。
受け取る側は先に成熟して次の段階に進んでいるらしく若干うざそうに受け流す・・そうやって進んでいき、気が付けば子の親になってたりするんだろうね。

いいね若いって。
一時期は健全で明るい将来が待ってるように見える学生の姿を見るといたたまれなくなって席を立ったりしてた。
いつの間にかそれは治ったのかな?
歳食ってぼやけただけかもな。

3134.png
後日某所で知ったけれどこの喫茶店とその周辺はアニメの中にそのまま登場したことがあるんだそうで、それ目当てで来る人間がいっぱいいるんだろう。
喫茶店的には棚ぼた的な話ですね。
私も昔、映画を見て感動し撮影地まで行ってふらふらした覚えがあるからわかるよ。
疑似体験したいんでしょ?
その映画が何だったかは恥ずかしいので書かない。

あの店にまた行きたいかどうかは別として、ジャムティーはおいしかった。

Tag:サティ  Trackback:0 comment:4 

なんでこうなってんの?とブログ

天気もいいので散歩・・
4275.png
木の枝に栗が・・
あれ・・栗ってあんなところになるんだっけ?
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有刺鉄線の向こう、その先は崖。
あんなところにいがぐりを取り付けようという人間はいない気がする。
あれなんだろう?
なんでああなってんの?

お堂の境内に木の枝が落ちていたんですが、

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枝の下に土が盛り上がっているだけじゃなくてちっちゃな塔みたいなものができていててっぺんには小さな石・・
これを作ったのは雨粒ですよねきっと。
だけどなんでこうなってんの?

ブログは書き貯めて予約投稿をしてるんですが、公開しないはずの記事に拍手が入ってるのを見るとびっくりしますよね。
あなんだこれ?!とか会社なのに叫んじゃった。
最近予約をまちがえて予定外のものが公開されてしまう事故が多発中。
ぼーっとしてるからいけないんだよね。

私にとってはブログは猫のしっぽです。
意地になって毎日書いてるのは誰かに相手にしてもらいたいんだと思う。
他にわかることもないから音楽の事ばっかり書いているけど、それに対しての賛同を得るとかじゃなくて全然かまわないんですね。何でもいいから読んでもらえたと感じられればうれしい。
人に読んでもらった=相手にしてもらったと思いたいのかもしれません。
だから、音楽のことはわからないけれど・・と言いつつのコメントや拍手をいただけることがすごくうれしいんです。
ありがとう。
もちろん時々いただくコアなコメントもうれしいです。



この曲、超絶有名でほとんどだれでも聴いたことがありますでしょう?
クラシックとかいう枠ももう全然関係ないんだと思う。
でもこれ全部歌えてどういう風に終わるかを知っている人は結構少ないですよね?
だから何だという事もない。それでいいんですよこの音楽は。
終わんなくたっていいのかもしれない。
途中で終わっちゃったっていいのかもしれない。
19世紀くらいまでのクラシック音楽というのは客観的なルール、枠みたいな制約の中で作者固有の表現を見つけて楽しむという側面があるんですね。ルールに縛られる面白さというか・・ヨーロッパ人ってそうなんでしょう。
あらゆる場面になんでこうなっているのか・・という理由を感じ取りながら聴く。まぁそうじゃない人ももちろんいていいんだけど。
このサティという人はそこをあえて壊そうとした。
でもね、既存のルールを壊すとそのこと自体が新しい理由となってまたなんでこうなってるのか?が生まれてきているんじゃないのかと思うんですよね。
もちろんそんなの関係なく歯医者のBGMだろとか思って適当に聞きながすでもいいと思いますよ。


いちいち書いても仕方ないけどいろいろあって今無性に寂しいんですよ。
なんでそうなのかを散々分析して明確にしすぎた。
今、自分が書いたブログ記事に反応が返ってくるということが嬉しいです。
皆さん読んでくれてありがとう。
ただそれだけ。

Tag:サティ  Trackback:0 comment:8 

プロフィール

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Author:unagi
結構さみしいけど結構楽しいよ。
クラシック音楽が好きです。

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