もう戻らないちいさな旅

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終わりかけた藤棚の下でボーっと過ごす。
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風が気持ちいいねー
こんな時間が実は大切らしいことはなんとなくわかるよ。
いつか思い出す日があるかもしれない。
嫁さんはちょっと体調が悪いらしいので、この後飯を食いがてら自転車で出かけることにした。
地元の商店街は衰退どころか事実上消えてなくなってしまって。
そんな中でも営業していた老舗の食堂。
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そこら中大渋滞で動かないような休日なのにここはがら空き。
それは時間のせいで、もう少し前の時間には常連さんが来ていたのかもしれないね。
好意の結構というかかなり好きだけど、一人のときじゃないと来れないから。
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なんの変哲もないようだけどおいしく炊けたご飯、しっかりとした味の味噌汁。もうそれだけでここに来てよかったなぁと思う。
こういうの今なくなっちゃったよね。
ごちそうさまでした。

自転車で走り出す。
道端のどうでもいいようなところに思い出を見つけててみたりして。
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40年前この景色を毎日見ていた。幼稚園児というやつだ。
向こう見える道はどこから来てどうやったら行けるんだろう?なんて思ってた。
すぐそこにあるのに、初めてあそこへ行ったのは今年。
自分はなんで変なんだろう?とも思ったけれど40年後の今年突然説明をもらえた。良い内容ではないけれどやっと自分に会えた気がしてる。
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コンクリートの直線的な三面張りばかりになってしまったけど、子供の頃はこんな100年前の石垣と適当に流れる用水路みたいなのがそこら中にあった。何をするでもなくそんなところをよくほっつき歩いた・・ひとりで。
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こんなのただの踏切でしかないけどこの時そこそこの景色に見えたの。
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こんなとこで寝てた。
日が当たって気持ちいいんでしょうね。
度胸もあるんでしょうかね。
ちょっとだけ目を開けて・・え?なに?
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この看板もまだ健在。
私的にはあのリアカーが気になる。
夕方になると馬の代わりの耕運機の手綱を引く夫婦がのったリアカーが毎日目の前を通過していったような記憶が。
そこらじゅうで見かけた記憶があるのに、いつの間にか幻みたいになっちゃったなぁ。
そういえばどこにでもあった木造の納屋とかトタン葺きも見なくなった。
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これも見る人が見れば面白いんでしょう?
勝手に写真撮ったけど怒られるのかなこれ?

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毎日見上げていた樹。
周りが写らないように撮ってるから何だかわかんないけれど成長してシベリアかよみたいな高さになってた。
この木近づくと匂いがあるんですよね。別にいい香りじゃないけれど。
香りの記憶ってのもまた何年たっても鮮明に残ってるもんなんだね。
樹は俺のこと覚えてるかな?
あの頃と同じく一人で眺める。
何も聞こえてこないし、何も起こらない。
いいよそれで。
通報されてもこまるし帰ろうか。

この日ものすごく晴れていたんだけど、

https://www.youtube.com/watch?v=Pp0gvonWc5M
ブラームスの歌曲「雨の歌」作品59-3
その旋律がヴァイオリンソナタに引用されていることからこの曲は作者にとって特別なものなのがわかる。
そこそこ長く歌われる詩の内容は
雨よ降れ・・
私の幼いころの記憶をもっと呼び覚ましてくれ・・
という感じのもの。
これだけなら雨音に昔の記憶を呼び覚まされというメルヘンチックな話として聴いてもいいのかなと思わなくもない。
でも後半なんか意味深いようなこと言ってるよね?

非常に印象深く重要だと思うのは次に置かれた小さな

https://www.youtube.com/watch?v=Vju3fso-1TY
「余韻」作品59-4という曲。
前奏無しでいきなり歌いだされる旋律は雨の歌と同じもの。
もう雨は上がり、日の光が見えている。
短い言葉で、自分の心は泣いているのだと告白する。

ここにある心は、単純に子供のころを懐かしんでいるのではない。
もう戻ることはできない、上書きすることのできない人生の結果としての今、受け入れざるを得ない今を歌っているんだと思う。
ピアノが明るく曲を閉じてゆくことが、逆に泣けてくる。

作曲者は生涯妻を持たず当然家族ももてなかった。
それが自分の人生だと悟った日があったはずだけれど、いつのことだったかは知らない。
その原因だったのかもしれない人が、この雨の歌を大変気に入っていたという話も有名。
思えばすごい皮肉だよなぁ・・
お前なにを一人で訳の分かんないこと言ってんの?と思う人もいるかもしれません。
有名な曲だから検索すればいろんな人がいろんなことを言ってるのを見る。
音楽は、いや音楽だけではなく何かを感じるという事は自分の人生経験によって作られたフィルタを通してみるという事だと思う。
何が正解で何が間違いという事はない。
人はみんなちがうんだから。
人と分かり合えればうれしいことくらい私も知っているけれど、それとは別問題ですよねこれは。


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帰ったらこの人は寝床で寝てた。
近所のライバルというかお互い猛烈にほえあった犬は実はこの冬に亡くなってしまったらしいことを聞いた。
感のいい犬だけど多分それは知らないんだろう。出てこないかなぁ・・っと今日も見上げている。
いつか死ぬんだけど、それまで楽しく生きたいね。



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雨がいろんなことを教えてくれる。

ストーブつけるようなちょっと寒いような日。
朝方いやな夢を見て暗い気分のまま起きると、いつもは寝そべってる犬がすごい笑顔で絡みついてきてじゃれてくれた。長い時間ずーっと・・
わかるのかな?
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そういうところ、人よりすごいもんね。
ありがとう。

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雨だけど嫁さんが先週いったばかりのこの店にまた行きたいといいだした。
同じ店に繰り返し行くのはつまんないみたいなことをこないだ行ってたばかりなのに・・よっぽどよかったんだね。
そこそこ遠く雨の中の峠越えはあんまり気も進まないけど、まあ嫁ファーストというか。
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今日はお客さん誰もいない。
時間も遅いからね。
窓の外は雨。
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オムライスを頼んだ嫁さんには先にスープとサラダが。
細かい説明をしてくれるのは私たちが先週来たことは覚えてないという事だけどまあそりゃそうですよね。
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先日終わ茶ってた気まぐれランチが今日はあった。
色々食えておいしかったよ。
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オムライス登場。
いいじゃない。


https://www.youtube.com/watch?time_continue=1097&v=HVpz5KEwDxQ
ブラームスのヴァイオリンソナタ第1番。先日このお店に来たときはその第1楽章のような気分だった。
また来た今日は続きの3楽章。この楽章には「雨の歌」という歌曲の旋律が使われているとかその歌曲は誰に送られたかとか・・という話は今は置いといて。
雨音を聴きつつ、部屋の中で一人語るようなこの歌は大きな恋も経て色々あったよという人のものだと感じる。
今更めそめそ悲しむとか嘆きわめくとかじゃく、ちょっと悟ったような大人の語りというか。
でもそれだけじゃない。瞑想的な第2楽章のテーマが鳴ると力強く進もうとするんだよね。
過ぎ去った日々、もしかすると失ったものを振り返りつつも未来に希望を持ち、活力も持った充実した人の姿を感じ・・それは作曲当時の作者にも重なるところがあると思う。
晩年に書かれた3番は悲痛だもんね。
考えてみると年齢的には今の私にも重なる。
けど俺はこんな歌持ってないよ。

ゴールデンウィークは里帰りというか孫を見せに帰る的な時期でもあるんでしょう。
近所で見かけた犬と5歳くらいの子を連れたあのお母さんはランドセルをしょって小学校に通っていくのを毎朝見かけたあの子なんだよね?つい最近だったはずなのに。
みんなああやって進んでいくし時間はどんどん過ぎて行き乗っからなければ落ちて止まってるだけ。
5歳くらいでなにかが停止したまま40年すぎちゃったような俺はもう無駄だから死んだ方が・・・いいわけあるか。
人間は生きる理由を見失うと自分の体を自分で蝕み自滅させようとすると思う。
自分は無駄だという発想自体がそれなのかもしれない。
今ここで死んだらほんとに惨めじゃないか。

これを始めて聴いたのは14か15歳くらいだったかな、まだ頭のいかれる前。
同じころ、ブラームスってのは人生をかけて聴いていくものらしいというのをどこかで印象深く読んだことが忘れられない。
まだ自分に40代が来ること自体全然リアリティーもなかったと思う。その後自分が予想外なところへ落ちてゆくのを止めらず這いあがれもしないままだけれど、それでも今なりの、あの頃とは違うブラームスが聴こえてくるようになったよ。
音楽は輝かしく素晴らしい人生を送れた人のためだけあるのではないところが素晴らしいよね。

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最後にまた2楽章が出てくると明るい光の中静かに終わってゆく。
むかし、二十歳くらいの頃にはこの終わり方が落ちのない映画みたいに思えて不満だった。
これだけいろいろ語ってきたのにやりかけで辞めちゃうみたいじゃないかなんて・・
だけど歳食ってくると思うんだよね。
こんな気持ちで締められるって、それが何よりだよね。

先週おまけじゃなくて本格的だと感激したデザートは
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おまけっぽかった・・とか言わなくていいのね。
桜のムース。
桜が入ってるんですか?なんてわかってても聞いてみるとそこから会話が始まり、奥さんとしばらく話せた。
お店の前のあの桜ですか?
そんなわけないでしょみたいな。
でも近所のお菓子屋さんが八重桜の葉をもらいに来たとか・・
人と話すなんて当たり前なんでしょうけど、病的なところから出られず仕事以外で人と話す機会はほとんどないから。
人がこちらを人間と認識して普通に話をしてくれてる・・と自分の頭が感じるとなんか出てくんの。
なにかは知らない。

会計を済ますと奥さんは玄関先まで見送ってくれる。
今日は外まで来ないんのかそりゃそうだ雨だもんね。
車に乗ろうと小走りに走る後ろにふとシェフの気配を感じる。
見るとひさしがあるとはいえ土砂降りの雨が帽子にかかるのを気にしつつシェフは外に立って見送ってくれていた。
軽い会釈をしながら車をゆっくり走らせ・・普通は車走り出したら店に入っちゃうような雨だ・・外へ出て店の方を見ると・・あ
まだ立っていてくれるシェフがこちらに深い会釈を・・
その間十数秒かもしれないけれど・・あんな雨で。
そこに感激するのが客観的にどうなのかはわからないけれどその姿がずっと心に残った。
なんとなく沸いていたもう来ない感は消えていた。

いいことって突然ぽっとあったりするから、まだあんまり腐らずに・・

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若草色の気分と、心の棘もそぎ落としてくれそうな店

なんとなくみていた地図上にまた気になるお店を発見したので行ってみた。
山越えをして家から一時間ちょっと、何でもないような田舎の景色が太陽に照らされてすごくいい感じ。
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スマホやナビがなければたぶんここへ来ることはないだろうと思うようなところ。
ちょっと控えめな通りに控えめに構えるお店。
いいね、そこがいいね。
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ドアを開けると3つあるテーブルはどれもお客さんが・・
カウンターは空いてる。
ここにしよう。
断捨離とかいう人が見たら怒り出しそうですかね。
片付いてないのとは違うんですよね。
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レモンが入ってた。
手作り感満載なメニューを見ていると料理自体は厳格というか・・
目の前のシェフはすごい手際というかなんかこうプロの仕事みたいな感じが伝わってきて、
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きっとどこかそれなりの店でやってきた人だったりするのかな感が透けて見える。引退後奥さんと自分の店をというところでしょう。
そういう店は結構あって結構行ったけど・・とかは今書かなくていいのか。
おどけたメルヘン的雰囲気なだけでなく、きっと料理もおいしいに違いない感が。
周りのお客さんは皆近くの人じゃないかなぁ・・皆楽しそうだけどワーワーギャーギャーいうママ友みたいなのはいない。
たまたまタイミングかもしれないけれど、とても良い雰囲気。
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サラダにかかっていたドレッシングはきっと自家製でしょう。
柑橘系の邪魔しない味でおいしかった。
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色々入ったきまぐれランチというのが良かったけどもう売り切れ。
この際お店オススメのビーフシチューにしよう。
意外なことにライスはお替りできますよとのこと。
とろけるというかもうとろけだしてる肉はもちろんだけど、このジャガイモがすごく旨かった。
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嫁さんのハンバーグも美味そうだった。
このパンはスイスのパンだそう。ハイジが食ってたやつですか?
これもここで朝焼かれたものだろう。
オリーブオイルがついてきてた。つけて食ってみたけどオイルは別にいらないかなぁ・・
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午後から生ギターで歌いませんかみたいなの。
そういえばメニューの冒頭に心と体が元気になる店と書いてあったと思う。
なんかいいですね。
食材の出所詳細が書かれてあったり、なんか食育の講座みたいのをやってるとか・・いろいろ
いいねぇなんかいいねぇ。
あの色紙のサインには帝国ホテル料理長と読めるような気がする。違うかもしれない。わかる人にはわかるすごいものなのかな?
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目の前でシェフがピザの生地をぐるぐる回して投げたりしてるのを見たら頼まないわけにいかない。
辛さが柔らかいけどこれでいいですか?という自家製のタバスコは辛さがついてきたけどもともと辛いの嫌いだから大丈夫。
チーズの味で押し切るとかじゃなくていろんな味のする優しいピザだったと思う。
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日の光が差してくるときれいだ。
周りの人は楽しそうに何か話してる。でも詳細が聴こえないのは自慢やとげのある内容じゃないからだろう。
時折、親類の悪口を言ったりするのが聞こえてくるけれどまああれくらいなら。
ビーフシチューがおいしいのでご飯をお代わり・・と思ったけどピザ食べちゃってるし嫁さんに怒られた。

セットについてくるデザートといえばいかにもおまけ的なものが多いけど、
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すごく手のかかったこれはとてもおいしかった。
お母さんなぜかこの向きで置いてった。
柚子のソースも多分自家製。
目の前に瓶詰になって売られてた。
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寡黙な感じのシェフ。
もともと厨房でべらべらしゃべる人はいないだろうけど。
一段落してちょっと表情が緩んで・・
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もうみんな帰ってしまって誰もいない。

カウンター越しに
ごちそうさまでした
と言ってみるとシェフが笑顔になったのがわかった。
とてもおいしかったですというと
シェフは小さな声で嬉しいです・・
奥さん、すいませんねーせまいところで・・
いいえ、ゆっくりできました。
シェフの言葉にならない感謝の声も聞きながら・・

それがどうしたというような話なのかもしれませんが、
ずーっと長らく人に隠れて生きてきたようなのにはこんなことが特別なごちそうみたいなの。


https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=HVpz5KEwDxQ
いい曲でしょう。「雨の歌」と呼ばれたりしますが雨が降ってるのは第3楽章で冒頭楽章は明るい日が差し空気も気持ちがいい。
私はト長調に若草色のイメージがありこの曲の第1楽章を思うと頭の中にそんなイメージが広がる。
ブラームスはヨーゼフ・ヨアヒムという天才ヴァイオリニストと親交を結んでいて若いころはともに演奏旅行もしたし、作曲に限らず音楽上の相談もいろいろ互いにしたと思う。
ヴァイオリンコンチェルトを作曲するにあたりヨアヒムが黙っていられなかったのはそりゃまあそうだろし、ブラームスだって彼の助言を必要としたはずだ。
しかしヨアヒムが口を出しすぎることに内心嫌気がさしてたみたいな話もある。彼の楽器であるピアノのコンチェルトで追及したことを考えれば、カデンツァを持ち伝統的な3楽章に収まっているあの曲の構成はブラームスの本意じゃないとも思う。
そういうストレスから解放され、自分の感じるものを好きなように書いたヴァイオリンソナタがこれといわれている・・んだった気がする。
のびやかに歌うこの音楽を聴いているとそんな気もする。
この人なんかは次元が違うと思うけど、その後の人間関係を考慮し言いたいことやりたいことをぐっと抑えて・・てのはみんな抱えて頑張ってんのね。

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ちょっと走るとこんな景色・・写真じゃただの田んぼにしかみえないか。
見慣れた田舎の景色もいい気分に乗れば何だって絶景に見える。
実際がどうかじゃなくて、自分がどう感じるかの方が大事。
よかったこの日、このお店。

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人間、いつ死ぬかなんて誰にも分らないんだから。

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嫁いないのか、週末どうするか・・・ふと前から一度行ってみたかった場所が浮ぶ。
遠いと思ったけれど調べると日帰りでもなんとかなりそうだ。いってみようか。
と思っているとまた絵に描いたように数日前からそれを阻止するような出来事が起こる。
そこをどうにか乗り越えてなんとかなる大丈夫・・と早起きして出ていくため寝ようと思っているそこへまた・・
来週にする?・・いやみんな溶けちまうぞ・・
それより、ある理由で身動きが全く取れないという状況はいつも突然襲ってくる。そうなってからもっとやってけばよかったっていうのは苦しいぞ。
最近、親しいというわけでもないけれどよく知っている人の訃報を聞いて思う。自分もいつかは死ぬ。いつかはじゃない明日かもしれない。
行くと今抱えたリスクが悪い方向へ進んで一生後悔するかもしれない。
しかし死に際に行きたかったなぁと後悔するのはみじめで悲しい。
何ごちゃごちゃ書いてんだ長いね。心配を抱えながらも早起きして駅に向かった。

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いつものホームから、いつもの富士山。
おう、行くのか。
うん、いくよ。

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東京で乗り換え。
なんでこんな歌舞伎みたいな顔なんだこれ。
これから乗るこの列車は山形行きつばさ、後ろに仙台行きやまびこを併結。
そしてこれはいつも得意先に出張するときに乗る列車でもある。たまには終点までいきたいよなぁ・・なんて思う事もあるけれど、今日のこれはまさにそれじゃないか。
つばさは車両が小さく殆ど指定席なので普段は乗らない。
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在来線規格対応で車両がホームに届かないため出入り口にはステップが。
狭いけど、ちょっと旅気分は盛り上がるかこっちの方が。

上野を出ると高架へ上がる。
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あの塔、焼却炉の煙突?
最初に勤めた会社はブラックなところでやめるんじゃなく夜逃げした。
夜通し走って朝になり、横浜あたりから首都高へ入って走っている時あの塔を見たのを覚えている。
頭がいかれていたので名前を変えて別な人間として生きるんだなんて埼玉の某所に潜伏したけれどアパートも借りることができない現実にぶつかり正気に戻った。

関東平野を北上、いつもの下車駅を過ぎて黒磯駅を横に見ればもうすぐ東北。そして福島。
仙台行きやまびこと切り離され、
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東北新幹線からも離脱して
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在来線へ降りてゆく。
山形新幹線と言うけれど実際昔からの奥羽本線なわけで、安い肉を松坂牛と言って食わせたホテル・・とはちがうか。
後ろの席から在来線とは違う特別な速度じゃないの?そうじゃないんだよみたいな会話が聞こえる。もっともなんでも訳知り顔で説明したがる相手に花を持たせているだけなのかもしれないけど。
たまにマスコミがちゃんと説明せずに新幹線で踏切事故!なんて書いているのもどうかと思う。
まあしかし、福島での乗り換えなしで直通してというだけでも20分くらいの時間短縮になって画期的なことだとも思う。
平地をまっすぐ進み山へぶつかるとトンネルとはならず、
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地形に沿って大きなカーブを描きながら峠へ向かって登り始める。
土木技術も、列車の走行性能も現在に比べればはるかに貧弱だった明治期からの鉄道。そこに新幹線直通車両が走っているというところがちょっと面白い。
この板谷峠越えは昔から知られた鉄道の難所。
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すぐに白いものが見え始め、
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トンネル毎にその量を増やしてゆく。
線路際で猿が群れで日向ぼっこをしていたり、カモシカがなんか食っていたりもしたけれど写真は間に合わなかった。
峠という名前の駅があって、峠の力餅というのが昔有名だった?今もその餅屋が駅のそばに・・とそこへ車で行ってみたことがあるけれど、こんなところに・・と言うようなすごい場所だった。
峠を越えるとすぐに
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米沢。
福島位だとまだ何とも思わないけれど、この駅名を見ればちょっと旅っぽいかな・・
でも私の頭はこの数日のストレスもあってかいかれており、ああすればよかったかとか、来るのやめるべきだったかとか考えてもしょうがないことを延々考え続けるモードになっていた。

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現地で飯を食う時間ももったいないとか思って東京駅で買ってきたこれ。
予想と違う食べ心地に、隣の透明なパックに入ったやっすいカツサンドのがうまかったかな・・なんて今更考えだす。
それを買ったら買ったで、ちょっと奮発してあの紙箱入りの・・とやるんだろう。
あほである。
とんかつが食えなくなってきたというようなことを毎回書いているのに、あると買おうとするところも・・
あと5年くらいすれば落ち着くか。

ちょうどこのあたりで頭の中に流れていたのが

https://www.youtube.com/watch?time_continue=1418&v=gp4PqZ-m9Tc
1人部屋の中、ネガティブな考えに沈みながらもみたいな。
若い駆け出しの作曲者の傑作だけれど、執拗に打ち鳴らされるベートーベンからの運命主題は一歩間違うとちょっと恥ずかしい・・なんていっちゃいけない。この人熟練してからもこの三連音を各所に潜ませたけれど、もっとずっとうまくやるようになっていった。
臭いとかじゃなくて本当に素直にこういう文学的思考で生きている人間もいると思う。狙いでそういう風に見せかけることにたけている人もいると思う。
相手や場にかかわらず何言ってんだそんなの。馬鹿じゃねーのか!みたいな人もいる。
いろんな考えや感じ方を持った人がいて、それらがぶつかり合うところから生まれるエネルギーや発想が豊かな未来を作っていくんでしょう・・
とはいえ、露骨に人に向かって自分と違うあなたはおかしい!みたいなことを言われた時にはああこの人馬鹿なんだなと思ってしまった。

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静岡で生まれ育った自分にはこんな光景もイレギュラーで刺激的な景色。
小さな峠をまた超え、ネットで一時期よく見た田んぼの中の高層マンションが見えたりすると・

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山形の街が見えてきた。
こんなことを書いたら馬鹿かと思う人も多いだろうけど、静岡な私は東北地方というのは冬になれば全体的に雪に覆われるものだと思っていた。
でも、そうじゃないのね。
今年は雪が少ないとかいろいろあるんだろうけれど、こういうことは実際来て実感的に見ないとわからないよね。

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山形に到着。結構な人が下りる。
さ、さむ・・くない。変に暖かすぎる気もする。
日帰りなので時間は貴重だ。色々旅行に行ったけれど、見るものが美しく見える太陽の明かりというのはその時にしかない。2分後に戻ってくるともうなくて二度と帰らないなんてことがあった。後でじゃだめだ。
バスを一本のがすと1時間無駄になる。
・・とこんなになって一人気持ちが空回りしているのもちょっとおかしいのかも。
往復のバスとロープウェイがセットになった割引切符があることを調べてあり、抑えてあったその売り場へ急ぐ。
窓口で樹氷の・・と言いかけると遮るように金額を言われる。
前に並んだ女性にはあの列に並んでくださいなんて丁寧に案内しているのに俺には何も言わず。
あの列なのはわかっているのに
どこへ行けばいいですか?
あの列ですか?
なんてでっかい声で聞いたりして。

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あのバスは臨時直行便。
すぐ後に定期便が来るので乗れないという事は絶対にない。
スキーを持ったらしい若い人もいる。
学生はもう春休みなんだっけ?

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もう無理じゃないと思うのに乗ってくださいと言われ・・
補助席。
この後前の補助席も埋まる。
外は見えないけれど、まあいいや。
自分の車を買って、最初の休みにここへ来た。
街から蔵王温泉まではあっという間だった記憶がある。
自分の車を買ったというか、取引先の子会社が闇金融みたいなのをやっており、借金の形に抑えた車を現金化するのに使われただけ・・・今思えばほんとにブラック企業だった。
隣の若い男女は中国人。話しかけてみたかったけれど、そもそも中国語なんてしゃべれないんだった。
登山道に入るあたりで大きな赤い鳥居をくぐるのが見えた。
あれははっきり覚えてる。もう20年以上前。

蔵王温泉バスターミナルへは、記憶通りすぐについた。
雪の全くない街からわずかな時間しか走っていないのに、あの雪の別世界が本当にあるんだろうか?
なんとなくバスを降りればそこがロープウェイの駅というのが観光地の定石のような気もするけれど、会社が違うのかここからロープウェイまでは結構歩くらしい。

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温泉街をゆく。
強烈な硫黄のにおい。
いいねー
泊りがけでスキーとか来てみたいなぁ・・
運動音痴どころの騒ぎじゃない私ではあるけれど、20年ほど前にスキーにたくさん行った。
毎回の同行者は私じゃなく車を出してくれ自分の思い道理になる人間を求めているだけだと感じていた。
それでも行ったのは私も相手を都合よく利用していただけなんだろう。
相変わらずいつまでたってもちゃんとできるようにはならなかったけれど、わたしとしては楽しかった。
嫁さんになる人と知り合うとスキーはどっか行ってしまった。
でも嫌になって辞めたわけじゃないから。

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川には温泉が流れ湯気が立っている。

特に調べもしないできたので
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最初に見えたこちらの駅へ入る・・あれやけに空いてる?
と私の持っている切符を見た係員の方が慣れた感じで、ああ、その切符はここじゃないんですよ・・
え?そうなんですか・・じゃどこに?
聴くとまだ先だそうだ。

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やっと到着。
どこでもそうだろうけど中国語の案内がたくさん。
そして、中国語があちこちから・・

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入ってみると階段には人の列。
スキー場の長距離リフトも兼ねているためと言うかそっとの人のが多いかも。

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はやる気持ちを抑え、しばらく待ってやっと自分がというところで切符を見せると・・
あ、これ駄目です・・
は?
これは引換券ですから下へ行って切符と変えてきてください。
そういわれてみるとバスの切符にくっついているのはロープウェイの切符じゃなく引換券だ。
別会社かなんかだからそうなっちゃうのか。
私もちょっと読むくらいすればいいのだけど・・まあ、俺らしいよなぁ。
しかたない、また列につくと前にはもうすぐ定年という感じな年齢のグループが。
さっきの若い人と違い、マイペースで若干列を乱している。
その中の一番調子に乗ったような人の声を急に耳がひろう。
雪上車の流氷見学は中止になったんだよ。きったねーからつって。
その声を聴いた観光客が訪ねたんだろう、雨が降ったため樹氷は皆溶け落ちてしまい、スノーモンスターどころか木の枝が見えるみすぼらしいような状態なのだという。
こ、これからというところで・・
どこへいっても得意になっていらんことを言う人というのに遭遇する・・逆に考えると私がいつでも神経質になっていらん情報を拾っているのかもしれない。
このオヤジはたぶん違うけれど、ターゲットに落胆の表情をうかべさせることを喜びとして生きているような人がいる。あれも病気であろう。病気と分かれば腹も立たない。迷惑ではあるけれど。
それはいいとして昨夜から寝てる間も今朝も、行くか行かないか問題みたいなのをさまよい、意を決してここへ来た。
こなけりゃこかったのかなぁ・・
この期に及んでまだそんな思考が走っている。
まあ、俺らしいよなぁ。

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やっと乗り込めたけれど詰め込めるだけ詰め込まれ、身動きは取れないうえに窓が遠い・・
皆が写真を撮ろうとするため写真を撮ると人の腕ばかりが写る・・
さっきのオヤジのがっかり先行予告みたいなのと合わせ、飽和した頭が俺は人が嫌いなんだよ・・とかいってる。
いってたけど、

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こんなものが目に入ると
スイッチが入り
気持ちが入れ替わってくる気がした。

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車内もどよめいている。
きれいじゃない!
わー
吹雪で出れませんでしたパターンも覚悟してきたけれど、なんか空青いじゃんか・・

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駅に着くと終わりじゃなく、もう一本別ななロープウェイに乗り継いでさらに上を目指す。
こちらはでっかいスキー場でよく見る、いっぱいいまわってて勝手に乗るタイプのだ。
今度は正面の窓に張り付けた。

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わー
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もうさっきのオヤジの余計な話なんか吹っ飛んでた。
神様ありがとう。

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天使がいそうじゃない。

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向かいのスキーな人の会話
やばい、
え?
これは帰りたくなくなるパターンだ・・


長いので今日はここまで。

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好きとやれるは違うんだろうけどみんながんばれ

なぜか夢の中でオーケストラの団員だった。
突然始まったそのシーンは楽章冒頭、知ってる曲。
自分の一撃で音楽が始まる・・えっなんで俺このパート?
指揮者と目が合い渾身の・・
あれっ!?・・・なんだこの音。
他の団員に罵られて終わる。
昔どこかでも聞いたようなと思いながら・・
夢を見させてるのは自分だから、自分がそういう人間でそうなっちゃうはずだと思っているわけなんでしょう。
登場した数人の人物は誰だか知らない人だったけれど、その奥に実在の人物がモデルとしていることが自分ではっきりわかる。
とりかえしのつかないことになってしまった。どうすればいいのか・・
なんて思っていたけれど、目覚めた瞬間なんだ夢かうっせーばかとか思ってまた寝てしまった。
なんであんな夢見たんだろうというのもあるけれど、別にいいや。


静岡の名物というか駅の売店に土産物として必ず置いてある安倍川もちというものがあります。
15年くらい前に安倍川のほとりある安倍川もちを出す茶屋みたいなのに行った記憶があり、またそこへ行こうと思った。
思いながら地図を眺めているとチーズ工場のカフェというのが目に入り・・
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到着したのはチーズのほうだった。
なにやってんだ。
工場というから結構大きなところの事務所の横に即売所があってとかかななんて勝手に想像していたけど違った。

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入ると店内でお召し上がりですか?ときかれ
はい。
まだ新しいんでしょうね。
窓の外には雄大な景色・・は特になくて向かいの小学校には子供がたくさん。
あの頃もう俺はみんなと遊んだりしなかったなぁ・・と何見てもそんなのばっかだな。
だからいい景色と時間に惹かれるんだよきっと。
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メニューは意外にたくさんあって、チーズを生かしたピザのほかハンバーガーや・・なんだっけ・・
腹を空かせて飯を食いに来るでもいいかもしれない。

ナチュラルチーズとは何かとか、なんかこういろんなこと書いたのがたくさんあって熱意とかああやりたくてやってんだなぁというのが伝わってくる。
接客の女の子の対応がよく非常にいい印象。
店の印象って結構な割合でそこから来ますもんね。

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なんだっけホワイトモカか。
おいしい。おっさんには少しあまーい。
最近こういう瓶に入って出てくるのよく見かけますね。
流行りなんでしょうね。

そして嫁さんが半分づつ取り分けようというので
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左はレアチーズ
右はリンゴとバナナのデザートグラタン。
レアチーズケーキじゃなくてレアチーズなのであんまり甘くなく・・ああそうかぁ・・と言う感じ。
グラタンはちょっと予想と違ったというか・・まいいかおいしかった。
反面、たくさんは食えないなぁ感に歳を食ったことも感じる。

窓から差し込む気持ちのいい日の光は、時間とともに弱まりながら移動していった。

https://www.youtube.com/watch?time_continue=683&v=DJU51YbJeMM
これはブラームスの
ハイドンの主題による変奏曲
その途中、第7変奏。
今ではこのテーマを書いたのはハイドンじゃないという事が判明しているんだったと思うけどそこはまあ大した問題じゃないですね。

むかしコンサートでこれを聴いていた時、第7変奏に入ると気持ちのいい日の光が入ってくるのを見たような気がしたのを思い出した。
指揮はクリストフ・エッシェンバッハでオケはよく知らない名前だったけれど別に誰でもいいと思って聞きに行ったんだと思う。舞台上に音大を出たばかりみたいな若い人が並んでああそういうのかと思った記憶がある。
今調べると毎年世界中の若者がオーディションで選ばれみたいな音楽祭用臨時編成オケのようだ。
才能のある若者にチャンスと経験の場を与え・・みたいな役割を持っているんでしょうね。
あたりまえだけど技術的な問題なんてすこしも感じさせず同じブラームスの4番の3楽章では地鳴りみたいな響きを聴かせていたのも覚えてる。
あれから15年くらい、若かった彼らは皆どこかのポストについて頑張っているのかな?そうでない人もいるでしょう。

その後、ドイツから来たオケのブラームスを聴いてそんなもんぶっ飛んじゃうような地元の底力に圧倒されたりもした。パワーの問題だけじゃなく、オケ中みんなが大好きな自分たちの音楽!と思って歌ってる感が爆発してたのね。

音楽家といえば、
音大生の中にクラシック音楽が好きな人間なんかほとんどいないらしいことを聞いた。
まあ、そりゃそうだろう。
ということはそういう人たちのその後である日本のプロオケも仕事でやってるだけで実はクラシックなんかほんとは嫌いなんですかね?
そんなの当たり前なのかもしれない。
実際、そんなの事に関係なく聞えてくるものがよければそれでいいはず。
好きと仕事として成り立つことは全然イコールじゃないのも当たり前。

一方、人と接することをせず妄想ばかりしていた子供の頭へ音楽が入ってきた。
自分の中に形成されていったその素晴らしい世界はしかしいびつなものだったのかもしれない。
私は今でも音楽を人知を超えた幻想空間上に存在する崇高なものとして変態的にとらえているところがあると思う。
神々の世界から漏れ聞こえてくるようなそれは、実は好きでもない人間がテクニック商売の延長でやってるんだとかいう話を聞かされ大事なものを汚されたような気になったことがある。
あれからコンサートに行ってない。

こんなことを言ってみれば馬鹿だと思われるのもわかるけれど、いいじゃないブログだし。
音楽は選ばれた専門家に任しとけ、素人は黙って聞いてりゃいいんだみたいな言いようが時々鼻につく指揮者の岩城の本がそれでも読んで面白いと思うのは、やっぱりクラシック音楽への愛情が感じられるからだと思う。

この日はまた久しぶりの平日休みが取れた日。
後で調べるとこのお店、休日は待ち客が出て入れないとかみたいだ。
同じお店でも曜日や時間で全然違う表情を見せてるんでしょうね。
人間が苦手とか言ってる人間には平日休みはいろんないいお店へ行けるチャンスで大変ありがたい。

2556.png
いろんなチーズを売ってもいるらしく買いに来てる人もいた。
本当なら美味しかったぁとか言って何か買って帰るところだろうけど、おなか一杯になりすぎちゃってそうはならず。
店主はなんか業者さんとずっと話し込んでいて・・多分建物関係の人?
このお店まだまだ始まったばかりなんでしょうね。
意気込みみたいなのを語っていた・・
お店出すってリスクもあるし覚悟がいるよね。
隣に生産設備みたいなのガラス越しに見えて。
工場と言ってもそんなに大規模にやるわけでもなく、ちょっと造って・・みたいな感じみたいだ。
自分の信念と自信と希望を持ってそういうのに突入していく人ってすごいと思う。
このお店が末永くみんなに愛されるお店となりますように。


2557.png
河口からの距離でしょうか、お店のそばには安倍川。
でっかい川ですね。
殆ど水がないように見えるけどこの川は水が地下というか砂利の下をながれているんだそうだ。

本当のことをここで正直に告白すると
安倍川もちのがよかったかなぁ・・とか思ってた。
土産で買う安倍川もちにはないわさび醤油のからみもちというのを食ってみたいんだよなぁ・

2558.png
帰りに見かけた桃色富士山。

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身も心も暖かい日に当てて干したい布団みたいに

楽器のレッスンは隔週なんだけれど先月は風邪や出張などいろいろあり後半2週連続だった。
練習していたところ調子もいい気がして調子にのっていった後半2回目。
冒頭から変な音しか出ず・・先生にいろいろ言われるがどんどん変になっていく。
先生もちょっと苛立ち始め・・ああやっぱり俺の俺パターンだなぁ・・こうなっちゃうのかぁ・・
と、ふと先生が、リードがダメになってるんじゃないですか?
新品に変えてみてください・・・
帰ると少しまともな音が出・・先生のリードをお借りして吹いてみるとびっくりするような音が出て・・

リードが大事なんていうのはきっと基本の基本の初歩。
そんなところでおかしくなってるのは・・
とかいうので時間の大半が終わってしまったのだけど、その後ちょっと持ち直したため気持ちも何とか持ち直して終われた。

レッスン自体は30分なのだけど、そこだけで終わりじゃなく前後の時間はずっとつながった巨大なレッスンだ。
ひいて見ると、あの時自分は何を感じなにを考えどうしたいと思ったかが見えてくる。
そしてそこに子供のころからかかえた自分の問題や弱点も見えてくる。
いつもと違うのは、ではどうすべきなのかが見えていて、そうなれるように努力しようとか思っていることか。
具体的な楽器の練習という行為のほか、人間の練習でもあ・・また馬鹿が大げさなこと言ってると思うんでしょう?

ブログはだいたい1週間遅れというか。
先週末は体調が中途半端に悪く心も体もOFFにしていたのでさえない感じで終わってしまった。

ちょっと遠くへドライブに行きたいなんて思って出かけたはいいけれど予想以上に体が弱っていてダメだこの辺りでいいにしよう・・
調べて見つけたお店に行ってみれば駅のちかくで駐車場がない上に並んで待ってる人がいる・・なんだと車を走らせ見つけた近くの店はちょっとあれな感じ・・それじゃと見つけたお店はもうすぐ閉店時間・・あ・・・ダメパターンだ。
今日はダメだ・・まいいやさっきのところ戻ろう。
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戻ってみるともう待ち客はいなくてすぐ席に座らせてもらえた。
女性向けの店でそれ系のメニューの中から選んだチーズとトマトのオムライスだったっけ・・
ノーマルでよかったかもな。
お店からのサービスで少しだけごはん多くできますよと言ってくれたのでそうしてもらった。
その量でやっと男的にはちょっと少なめの・・くらいの量かな。

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たくさんいた若い女性客はみんな帰っちゃった頃の図。
お店の人はみんな一生懸命な感じだし丁寧で非常にいい感じ。
予定と違うけれどまあいいか。

次の日はもう出かけるのもやめようと思ったのだけど犬と散歩には行かなくちゃの図。
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あたり一帯くもってんのにあそこだけ日が当たってステージみたいだ。
富士山は雪がなく、なんだかすごい形相だ。
そして、寒い。

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犬は楽しそうだからいいか。


https://www.youtube.com/watch?v=wZOL-l_RC-o

散歩中、何の根拠もなくこれが頭の中を流れてた。
ほんとは流れてたのは3楽章だけど。Youtubeになかった。
スターンのブラームスといえばオーマンディとやった方が有名なんでしょう。
むかし度のレコード屋にも並んでいたメータ・ニューヨークフィルとの盤は黒歴史みたいになっちゃってるんですか?
私はこれでこの曲を知ったので今でも聴きます。

はりきって毎日行ってた楽器の練習も休み。
音楽聴くのも休み。

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この雲、犬の顔みたいいじゃない?
子供のころからなにぼーっとしてんだ!と馬鹿にされてきたけれど、
ぼーっとしてる方がこういうのが見えていいよ。

この時寒かった。
寒い時の空ってつーっと抜けていくようでなんだかいいですね。
でも寒い。
次の一週間は人には言えないくらいたくさん着込んで仕事に出かけた。
咳がでたりすれば顰蹙を買うからマスクをしてみたりして・・
マスクするとまたあったかいんですよね。
それだけじゃない。マスクが自分の不都合をみんな隠してくれるような気がする。
心の中で違うことを考えてるのもバレない気がする。

なにいってんだこれ。
心の中の湿ってるところを干したい。
ふかふかにして、またがんばりたい。


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ゆっくり歩いた

風邪が収束する気配を見せない。
まずいな。

正月休みももう終わり、天気がいいし昼はパンでも買って犬と山へ行こうという事になった。
9837.png
またあそこでいいや・・いや、あそこがいいや。
いつもの場所は重機が動いて山土をダンプに積み込んでる。
そうかもう仕事始まってんのか。
嫁さんが見えるようなところじゃいやだというからもう少し奥の方へ。

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すっごく晴れて気持ちい。

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置いてあるパンをくすねようと背後から忍び寄る獣。
だめだよ。

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いいでしょうこの雲。
食べるものたべたし、ちょっと歩こうか。
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この道続いてそうじゃない?
あっちへ行ってみようよ。

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突き当りには豪快に富士山・・
富士山は正月休みの間ずっと雲をかぶってた。

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この道をどんどん下っていけばどこに出るかだいたい見当はつく。
歩いていっちゃったりすると取り返しがつかないくらいな距離なことも。
あの赤いトラクターが走っている道を登れば、大回りして元の位置へ戻れることもなんとなく知ってる。
嫁さんに結構歩くよとか坂だよなんていえば行かないとか言い出しそうだから余計なことは黙って・・


https://www.youtube.com/watch?time_continue=1558&v=2bH1-HRi29c
ブラームスの交響曲第2番
数日前に書いたマーラーの交響曲第3番と同じく、この曲も季節があるとすれば夏。
マーラーのと同じ、高地の湖のほとり・・さわやかな避暑地の夏。
遠くには美しく高い山、豊かな森、湖を見下ろす傾斜地にはブドウ畑・・とかでしょう。

スケルツォとはちがう牧歌的な第3楽章はそんなブドウ畑の中を散歩しているみたいな音楽だけど、のどかな景色と裏腹に2回あるトリオの拍子が2拍子系から3拍子系に変わったりという遊びをやっている。
超絶プレッシャーの中生み出された1番の後、これはちょっと自由な自分でやらせてもらいますよ・・みたいな。
そしてさらにその点でマーラーの交響曲第3番の第2楽章はこの楽章の発展的パロディーではないのかという話があったりするわけですね。
その説明を書きたいけど譜例はたくさん載せないと話が通じなそうなのでやめる。
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第1トリオに入る部分
Prestというのは速度指示ですごく速くやるんだけど、ma non assaiと書いてあるのがブラームスだなという感じ・・
この、「だけど極端にやらないで!」というたしなめみたいなのがそこら中に書いてあるのがこの人の特徴の一つでしょう。
だからと言ってあんまり変化のないような演奏をしていたのかというとそれもまた全然違うんだろうなぁ・・

指揮者としてのマーラーの演奏会の記録を見るとブラームスの3つの交響曲を取り上げていたと思う。
4番は内容がないとか言って嫌ったらしい。
それじゃ残りの3曲には内容があると思ってたわけで・・というか結構好きだったんじゃないかと思うんですよね。
3番を特に気に入っていたように見えるのもマーラーらしいね。
ブラームスとマーラーの交響曲って外面的には全く違うもののようにも見えるけれど、ベートーベンから続く同じレールの上に乗っかっているんだなぁと思うことがあります。
マーラーの指揮するブラームスってどんなだったんだろうか?
彼の楽譜には「気付かれないように・・」という指示もあるけれど、唐突に!極端に!みたいなのがいっぱい出てくる。
そこがまさにマーラーの音楽の一つの大きな特徴なのであって、志は共通しているとしてもブラームスの延長みたいな感覚でマーラーを聴いてはいけない。
もういいか。

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気分がいいと、こんなものまで素晴らしく見えてしまい思わず写真を撮ったりする。

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この道を歩くのは34年ぶり。
小学生の私は自転車を引いてここを登り、この光景も見たはず。
あの明かりの先で、いつものあの道に合流するはず。

昨日だったか突然、
発達性協調運動障害 DCD という話が出てきて興味をひかれた。
こんなところに書いたって誰も興味もないだろうけど、本人的には興味を惹かれたどころの話ではない。
いくつものそのまま合致する例の中には楽器が演奏できない・・というのがあったりして笑った。
最近出てきた話らしけれど、もう聞きかじった浅はかな知識と個人の想像で書いたような陳腐な解説めいたものが存在したりもする。
未来のある子どもやその親にとっては重要な情報であるのだろうけれど、劣等感に包まれ世の中から身を隠して人生の半分以上を生きてきた人間には別な意味を持ってい来ると思う。
自分としては長い時間をかけ自覚していたことに名前が付いただけかもしれない。
もう、これで嘆こうとかどうこうというわけでもない。
私は私なりにできることをやって生きてきた。
この先だって標準によらず、できることをできるように見つけていけばいいと思う。
もう人生も後半、育てるべき子もいない。
この自分とゆっくり歩いていけばいいと思う。
今はとにかく風邪が治らなのがまずい。

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キャベツが丸まろうとしているところだった。

9849.png
こっちは一面の白菜。
鍋にするか・・・やっぱりカレー食いてーな。

犬はやっぱり昔に比べるとかなり体力が落ちているみたいだ。
写真を撮るとみんな老け顔だし。
自分ではどう思ってんだろう?
犬にだって、老けたねなんていっちぃけないんだろうな。

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神様はいるか

風邪ひいてしまいぼこぼこである。
新年最初の日に休みという一番やっちゃいけない感じ。
来週中国への出張があるけど大丈夫か?
少し寝てたらいけそうな気もしてきた。これから医者に行って、午後からなんとか出社できないかと思ってる。
出社なんかしたらかえって迷惑だろってのもあるのはわかるよ。やばけりゃ帰るよ。
今週は楽器のレッスンがあるので練習したいなんて思ったりしてまるで子供のようである。

これは正月休み中の話。
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この鳥居はどこか個人宅の神様なんだと思うけれど、毎年御幣が新しくなるのを見て正月だなぁと思います。
この日は練習場が開いたので楽器の練習に行った・・はいいけれどこれまでで最悪というくらいのめちゃくちゃな状況に陥ってしまい・・・・

帰ってきてから嫁さんと飯でも食おうと出かけた。
いつもは元旦に初詣に行くのに今年は盛り上がらず、嫁さんも混んでると嫌だというようなことを言う。
前はそんなこと言わなかった。

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思い切り遅らせて2月頃に行こうかとも思ったけれど
やっぱり気になって4日にいってみた。
元旦なんかに比べれば格段に空いているけれど、それでもすごい人。

あってはいけない人と遭遇する。
私に気付いたようだけど、さげすむような視線を浴びせることもなく普通に無視してくれた。
ありがとう。
動揺しかけて開き直る。
ここでこうなるのは神様が何か伝えてきてるのかなと思ったり。

中学生にもなると親に連れられてというのは苦痛でしかなかったけれど、それを隠しつつ初詣に来た覚えがある。
理由は恥ずかしいので書けないけれど、この神様は真剣にお参りすると通じて守ってくれる気がしている。
だから世の中のなにもかもが信用できなくなって以降も初詣に来たりして。


https://www.youtube.com/watch?time_continue=1455&v=Fu4-Enucukk
中学生の頃初めて聴いてやられたブラームスのピアノ協奏曲第1番
作曲者自身がまだ20代前半の駆け出し・・自分を世に送り出してくれた恩師の奥さんにやられちゃってまいっちゃっていた頃・・
いいのさ芸術家ってのはそれくらいで・・めちゃくちゃになって変になってるくらいがいいんでしょう。
この2楽章はミサ曲のような内容を持っていて祈りというようなものが感じられる。
露骨にクララシューマンにささげられているんだっけ?ちがったっけ。

ステンドグラスから降り注ぐ柔らかい光は教会の中に舞う小さな埃を照らして・・みたいな音楽、ピアノも和声的な讃美歌で祷りを歌う・・
その後ピアノソロは単旋律的になり、小節線を無視したような動きでなんだか煮え切らないことをうだうだ言うようになる。
神よ!どうして私にだけこんな試練をお与えに・・みたいなのでしょう・苦悩する若者が一人・・
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上の段のターン(て書いてある音)あれは人の心がピークに達したようなところで出てくるやつだから・・※個人の勝手な考えです。
いったん落ち着きピアノが静かに始めた伴奏の上にクラリネットの祈りの歌が聴こえてくる。
そしてすぐ爆発・・でこの部分ピアノとオケが入り混じって一つの音楽を訴えるという・・名人芸披露とは根本的に違うピアノコンチェルトの特徴を示している部分でもあるんだけど、
そんなことより何もわからずここを聴いた中学生はこのクラの清らかな歌に打たれた・・・
私にとっては、忘れられない一つの事件である。

若者の訴えに、神様はまだ答えてくれない。
でもこの後大きな光が彼を包むんだよ。
それが、メッセージなんだと思う。
・・実際そんなこざかしいストーリーをいちいち思い浮かべて聴くんじゃないですけどね。
人に伝えるために言葉を使うとこうなるというか・・
酒とか香水の香りをごちゃごちゃ言って表現する人がいるじゃない?
飲み手としてはいちいちごちゃごちゃ言いながら飲むわけじゃないんでしょう?
だけど、この歳になって泣きそうだよ真剣に聴けばさぁ・・

中学の私は土曜の夜にテレビで聴いて感動し、再放送がある次の日の午後カセットテープに録音した。
音声出力を持ったテレビなんかないので、テレビの前にラジカセを置いてスピーカーの音を録った。
こたつでうとうとしているとテープが終わりになり、オートリバースなんかなかったので途中慌ててテープをひっくり返した。
途中音の抜けていた箇所が今でも頭に焼き付いて再生される。
あのころはまだなんとなく毎日楽しかった。
この先明るい未来が当たり前のようにあるものだと思っていた。

そしておみくじ。
職業がエンジニアなんだからあんまり神様とかおみくじとか言ってるとどうかというところはあるか・・
でもここでのおみくじの内容は毎年身に染みるというか・・
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ここ数年、内容的には厳しいものが続いていた。
今年こそ・・と思ってひくんだけれど。
子供をまってた頃はほんとにこたえたりして・・

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大吉ではないけれど
ぱっと明るく見通しが・・
芸事ってのはないから勉強というところを読むと、本気でやれば結果はついてくる。前進しろ!みたいなことが書いてあった。
仕事のところはお前実はこうなんじゃないの?なんてあり泣けてきた・・詳細は書けないけど。
この何年間かこの同じ場所でため息をついていたんだけど今年はなんか違うぞ。

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この縛るの・・なんていうんだっけ。

家に帰るとまた楽器をちょっと・・
ほんとはそんなに何時間もやっちゃいけないんだけど気が落ち着かず・・
どうにもダメな状態が引き続いており焦りだす・・みたいなのをしばらくやっていたところふっと・・

自転車に乗れるようになった時と同じ。
あんなにどうすればいいのか何が悪いのかわからなかったのに、
出来た瞬間からなんでこんな簡単なことができなかったんだろう?みたいな。
何調子に乗ってんだこの馬鹿はというところでしょうね。
また勘違いかもしれないけれどいいの。
私は、神様がいると思う。
馬鹿だと思うんでしょう?
いいのそれでも。

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他人の考えは関係ない。

気が付くと他人の考えへの批判を一心不乱に書いていたりするんです。
そういうときは自分の心が乱れて負けているときなんでしょうね。
今天気が悪いのと、この先公私ともにいくつかのめんどくさいことが控えていることへの漠然とした不安と不満が整理されないまま心の炎症減みたいになってるんだと思います。
こういうとき、気の知れた友人なんかと楽しく話せばみんな吹っ飛ぶのは知ってる。そういう人が一人もいねーよ、それは自分のせいだよみたいなのも慢性的な口内炎みたいなもんでしょうね。

またちょっと離れた街の丘の上。
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ログハウス風ともちょっと違うか・・なんかこうアメリカの田舎な感じのハンバーガー屋さん。
チェーン店のとは違う、料理として出てくるハンバーガーというとこでしょう?

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窓の外にはお茶畑。
向こうには富士の街と工場、駿河湾に伊豆半島に・・空には雲。
このお店が何で流行っているかわすぐにわかった。
接客というかお店の人がお客さんをもてなす気持ちが最高だから。
例によって馬鹿丁寧とかそういうのじゃなくて。
ちゃんとしているだけ。
もちろん、おいしいからというのが一番にあるんだろうけど。

9733.png
大きな窓からはいる大量の光が木をそのまま生かした店内を照らしてとてもいい感じ。
窓・・部屋の中にまた建物があるような構造は壁をそのまま生かして増築したから?演出?
天上なんか撮ってるのはお客さんがいっぱいだったから。
次々に入ってくるお客さんはみんな複数の子供を連れた家族づれ。
小さい子から大学生くらいの子を連れた家族まで。
みんな楽しそうで幸せそう。
いいね、あのくらいの頃俺は崩壊してた。

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初めて入ったハンバーガーの店なんだからハンバーガー頼まなくちゃいけないところだけれど、この日は口内炎が最悪でガサガサするパンは大惨事を招く予感があった。
メニューにはいくつかのご飯ものが用意されていたのでその中からさらになめらかそうなトマトクリームのオムライス。
美味しかったよ。
ちょっと足りないくらいだけど、カフェとかも行っちゃおうかと思うとちょうどいいか。

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外にも席・・ちょっと抵抗があるかな。

9713.png
あの明るい部屋はもともとあった店舗に増築したみたいな構造なんだな。
ここだけ見るとなんかスイスとかみたいかちがうか。
また来て今度はハンバーガー食おう。ついでにフィッシュアンドチップスもたべたいなぁ・・・
ハンバーガーってたどっていけばドイツのハンブルグから来ているんでしょう?
ハンブルグといえばブラームスだ。


https://www.youtube.com/watch?time_continue=1130&v=qtEZ_jzeVXA
この盤、昔から評判が悪いらしい。
録音用臨時編成オケで弦楽器の人数が極端に少ないため、それをに合わせたというか生かすようなくっきりとしたボウイング・・でもこれが好きになっちゃったよ俺は。
昔から録音の評判なんて半分以上はどこかに書いてあったことに流されてるようなもんじゃないのか?
オーディオもCDもレビューなんか見てるとひどいなと思うことがあるけれど、食い物屋もそうでしょう?
もちろん私もその一人なのかもしれないし、それでいいですよ。
このハンバーガー屋のレビューを見ていたら古民家と書いている人がいた。それもその人がそう感じるんだからそれでいいんだけど、他人の意見や感想を参考とするのはいいけれどそのまま受け入れるのは全く持って意味のないことを教えてくれる気がする。。
そんなことはどうでもよくてこの交響曲第3番はかなり強い意志表現を持っている曲だと私は感じます。
某所にはこの曲は標題音楽でないとある。
形式的には全く持ってその通りであり、無駄なストーリーをかぶせて無理に解釈しようとするのは陳腐である。
しかし同時にここには具体的な意味などないのだというのならそれは音楽全体を否定した浅く陳腐な話だとも思う。
ブラームスの英雄交響曲なんて言われているけど不安や困難と闘い勝利するみたいなイメージなら違うと俺は思う。
前方に漠然と立ちはだかっていた不安が現実化したとき、闘うことをやめすべてをうけいれた・・
これはそういう音楽だと私は思う。
何を言っているんだ馬鹿か?と思う人も多いと思う。
それでいいの。考えなんて人それぞれ。
作者も、自分は家族というものを得ることはないのだと悟り覚悟する日が来たはずだ。
この後に続くのは4番のあの世界。
この第3楽章は孤独なおっさんの子守歌。


9716.png
近くの公園。
バラの花なんか興味もなくいきてきたけれど、この先歳をくってくると愛でたりしだすのかなぁ?

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展望台、前来た時より拡張されてる

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富士の街。
駿河湾を挟んで向こうは伊豆。

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富士川。
休日だから、小さな子供が沢山はしゃいでる。
まずいかな。
嫁さんの様子をうかがう
場所かえようか。

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入り口付近にあったバラはすごくいい香りがした。
顔を近づけて匂いを感じてたら首コリが少し良くなってみたりして。
家に帰ってある掃除用洗剤を使ったら同じ香りが・・

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もう帰ろうとすると雲が取れて見え始めんのね。
物は考えようか、真正面に見える位置とタイミングで姿を現してくれた。

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思い出と仲直り

しかしいろんなことが次々に押し寄せてきますよね。
そんなのあたりまえなうえにみんなそこを押し倒して乗り越えて行くんでしょう。
記事は書き駄目するので1週間程度の時差があります。今の自分からするともう懐かしい平和な日々だったりして。
先週。
犬はどうも不調で長距離の散歩を敬遠するようになり、歳のせいかなぁなんて思っていた。
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落ち葉の上を歩くのが楽しくて
でもやっぱり途中で引き返しちゃった。
嫁さんもいて3人だと結構歩くんだけど。

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富士山の見える丘でパンでも食おうよ。

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空もきれいだ。

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さっきまでの飛行機雲はこんな筆で塗ったみたいな雲に代わって・・
気持ちのいい世界。

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中途半端な紅葉も・・気持ちいいから何を見ても美しく見える。

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飲み会とか、一生いけない私の珠玉の時間はこういうの。

9692.png
小学生の頃、遠くに見えるあの山の稜線から自分の家を眺めてみたいと弁当を持ち自転車を引いてこの道を登った。
かなり歩いたはずなんだけれどいつまでたっても変化のない森の景色に負けかけたところで雪もちらついたため断念した思い出。
自分の車を持ち地元に帰って来た時には真っ先にこの道を登った。
あの時あとどのくらい頑張れば頂上だったのか・・知りたかったそれはもうわからなかった。
不法投棄等対策か今はもう道は閉鎖されもう頂上まで行くことはできない。

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にんじんの葉っぱってなんか鑑賞に堪える形してますよね。色も鮮やか。

9694.png
あそこから森に入る。
おぼえているよ。
一緒に登ってくれた子がいた。彼は数年前同窓会を企画実行する会の中心人物になっていた。
当時から活発で目立つ存在だった彼がなぜ俺と行動を共にしてくれたのかはもう思い出せない。
同窓会の後も彼は私をたびたび集まりに誘ってくれたけれど、私は煮え切らない返事を繰り返すことしかできなかった。
最後のやり取りは山登ったの覚えてる?の問いに
「覚えてるよ、自転車で登ったよね」


9695.png
北海道行くとこんな写真を撮ろうとしますよね。
ちょっと違うけどここもいいところじゃない。

9696.png
戻ると少し日が陰って富士山がかえってくっきり見えていた。
雄大な富士山を見ていたら聞こえてきたのは


https://www.youtube.com/watch?time_continue=1011&v=cYPWjsMqJxo

ブラームスのヴァイオリンとチェロのための2重協奏曲の2楽章。冒頭のホルンと木管が吠えてるあたりがこんな景色っぽいでしょ?
ブラームスの人生について知ろうとするとヨーゼフ・ヨアヒムという天才ヴァイオリニストの名前がたびたび出てきます。
ブラームスを発見し世に送り出したシューマンへの紹介状を書いてくれたのは彼じゃなかったか?その後もヨアヒムがいなければ私たちの知るブラームスはなかっただろう。
その友情みたいなものは長年にわたって続いたけれど、妥協しない芸術家同士なのと、性格的なものもあってか必ずしもいつも良好だったわけでもないようだ。
ヨアヒムが嫁ともめた時ブラームスは嫁さん側についた(と思われないよう細心の注意と配慮をしたんんだろうけれど結果的にそのように誤解されるような事態に陥ったとかじゃないか?)ため関係は最悪な状態になったらしい。
あるチェリストからチェロ協奏曲を依頼された時、ヴァイオリンとチェロの二重協奏曲とすることでヨアヒムとの和解をねらう・・
みたいなエピソードが超絶有名。
でも実際その後もしっくりこなかったみたいだ。
彼のエピソードや晩年の作品などから私が勝手に感じるところでは、一度壊れたものに心を完全に開けるような男じゃなかった気がする。
強がりも吐いただろうけど、内心傷つき、寂しかったんじゃないかな?
大きなお世話だし、全然違うのかもしれないけど。
最後の交響曲となってしまった第4番の次として書き始められていたらしいこの曲、彼のそれまでの作品にあった何かがなくなってしまっているような印象を受ける。
そしてそれは彼自身の何かを反映しているのかなとも思う。

中学生の頃、仲の良い友達のようなものができた・・がふとしたことで絶好状態となりそのままに。
同窓会に行くと誰だかわかんない人間がうれしそうに私の名を呼んで話しかけてきたので驚いているとそれは彼だった。
ほとんど二人同時に、あれは俺が悪かったんだ・・
30年来の雪解け。
感動的な出来事で。普通なら飲みに行くようになるみたいな話でしょう。
ほんの一言二言の会話の中に彼は何か挫折したらしいこと、今人が恋しいらしいことなどが透けて見えた。
そんな話を聞いてとか・・
その後送られてきたLINEにはこれからよろしくとあった。
私はそういうのができない欠陥品みたいな構造の人間なのでそれきりとなってしまっている。
ブラームスとは全然次元が違うけれど、寂しいとは思うよ。
久しぶりにLINEのやり取り覗いてみて・・手が自動的に閉じちゃった。
晩年のブラームスをみたマーラーがまるで死神に取りつかれているようだったと言っていた。禁断の恋の相手が死去すると彼はすぐ後を追うように逝ったんじゃなかったっけ?寂しかっただろうね。
でも彼には世話人もいただろうし何より不滅の作品があり、世界中の人間の心の中に何百年も生き続けるだろうことは間違いなかった。

まだ私は死ぬつもりはないので、なにか建設的な考えを訴えられる日も来ると思ってる。
そのためにわずかながらなんか動いてみたりもしてる。
これでいいじゃない。

それより今、具体的な問題や不安材料が急にたくさん押し寄せてきちゃってなんだこりゃ。
でもわかるよ、どれも一つ一つ冷静に考えれば大したことじゃない。
いつもの不安が先行してダメなことになっちゃってる病を発症しかけているだけ。
乗り越えられるような気持ちを持ったところを見計らって襲ってきているのかと考えてみれば、よしやってやるわとか何とかと思えるかな?

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