2024/03/28

しがらみと関係なく

ピアノの先生からこういうのがあるんだけどと言われたコンサート、いつもならパンフレットもらうふりだけして行かないところだけどそんなことばっかり言ってるならこの先もダメだよお前と自分で思ったので行きますと答え先生経由で嫁さんの分まで取り置きをお願いしてあった。
行ったその場でチケット買えるし満席ってこともないのはわかるけどそうじゃなくて仲介者が何枚紹介したのかとか顔が立つみたいな話があるのかなと考えますよそりゃ
だけじゃなくて、主催した人の話を時々聴いていて興味があったし
なんであれそういうもろもろの話ができるようになったのは自分で自分をピアノを習ってる人だと思えるようになってきたおかげ
過去ネタはもう書かないようにしようと思うけどいろんな意味で。
定時に上がって帰って着替えて嫁さんのせて直行。なんとか間に合った。
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この写真だとピアノのコンサートみたいだけどそうじゃなくて主催者に賛同した何人か出演ピアノソロは一曲のみであとは声楽器楽を伴奏としてという内容
地元のこのホールでアマチュア楽団ほかのコンサートに何度か付き合いで行ったことがあるからかなんかそれ系のイメージを勝手に持ってもいたけど全然ちがって、演目はクラシック路線そして何より声楽の何人かの人がすごかった。
結構たくさんの人がピアノを弾いてみんな先生だから巧いいのはわかるけどその中にもひとり、誰だか知らないけど聴き始めてすぐあの人違うなと思う人がいた。音のある場所というか佇まいが違うと思う。場に染まる音というか
だけじゃなくて音に色があるというか土臭い曲なら土の匂いがしそうだとかオペラの伴奏でだーんと一発、ただ短調和音が大きく厳しい音で鳴りましたというではなくて歌詞も何もなくても今とんでもないことになってんだという世界の中にもういるというそこにすごい歌手が乗ってくるともう
そうなんだよピアノでクラシック音楽をって、ああいうのでしょ
どうやったらあんな風に弾けるのかは見てたってわからないし自分は一生できないのかもしれないけど、でも目指したいこと憧れることはああいうのだよなというか。
もちろんほかの先生が悪いというんじゃなくて、比べられると人の個性がよくわかるのと、自分はあの人の演奏が好きだなというのがよくわかるという

経歴見ちゃってすごい人だと思うとすごく聴こえちゃうけど、まだなんにも見ない時から感じてた感想は本物でいいでしょ?
そういう人がなんでこんな田舎にいるのかはちょっと聴いて知ってたりもするけど数も結構いるらしいことにはちょっと驚いた。

あとは伴奏ピアノの世界の面白さいうのに開眼しかけるというか。ソロとかアンサンブルとは違うよねまた。
一歩弾いて寄り添ってるようででも場を作ってるのこっちみたいな
ピアノ伴奏でソプラノが歌うとかあんまり興味がなかったけどでもすごかったよちょっと
学生さんも出てたので微笑ましい路線もあっていろんなことを考えさせてもらったりもした。
その他、クラシックだけどオケばっかり聴いてる私の全然知らないいい曲をいい演奏で聴かせてくれてありがとう
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帰りにご飯食べてやっぱりちょっと多かったけどまあいいか
普段オケのコンサートには一人で行くけど嫁さんを誘ってみたら行くというから行ったらわりと素直に喜んでたみたいで、そこもよかったかな。
すぐレッスンがあって先生からの紹介だしこうだったという話をしないのはおかしいでしょう
沢山いた出演者の中で少なくとも二人は先生の教え子。たぶんそのほかのひともみんなしりあいだったりするんじゃないか。
個人レベルであの人はこうだと思ったというのがあるけど、なんかそういうの気を付けないと危ないと気があるよね。
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嫁さんのなんだっけスペイン風鳥のトマト煮込みみたいなの

この日また練習できなくて、翌日弾き始めればやっぱり少し変な気がする。
いつも変なのを昨日練習しなかったせいにできるというだけなのかもしれないと思いながらわざと少しゆっくり目のハノンから始めて
急に変に弾けなくなったと思う部分があったら力を抜けばいいだけ
なんとかしなきゃなんて思うからいけないというたったそれだけのことをいつまでたっても繰り返すけどでもそう思うまでの時間が狭まってくればいいというとでいいかな
他のものもみんなそうでしょう力抜いて。

今この最後の行はレッスン当日に加筆
この謎のわさわさした気持ちは緊張しなくていいはずのレッスンへの緊張なのか、来月嫌なこと控えてのプレッシャーなのか、周期的なものなのか
わからない。
けどひとつづつこなして
今年いい年らしいので。
2024/03/12

いつまでも怒ってるんじゃないと怒られた

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少し前にあることでこれは常識です!なんて言ってる人を見かけたけれど、個人の思い込みと常識感を取り違えてるとそう思わない側からどう見えるかはわかる。
ということで主張をする気はないけど流れ上書くと、クラシック音楽のコンサートに行ったら自分がどう思うか以前に周りで聴いてる人の邪魔をしてはいけないというのが大前提だと私は思ってる。
マナーとかなんとかいいたいんじゃなくて自分が音楽を聴いてて一番大事な弱音部分で話声が聞こえてきたりすると全部ぶち壊されてしまいそれがどうしても許せないの。
周りがみんなそういうのわかる人だったこともあるけど、そうではないこともあり演奏会はどちらかと言えば負け気味の博打だとも思ってる。それはもう仕方がない。
言いたいことはこの日あった事の詳細じゃなくて、コンサート終わって出てきたこの時あんな人間は・・みたいなことを考えてた。
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どこにも寄らず電車に乗って
多摩川と夕日がきれいでもまだ考えてる
犬でも場を読んで合わせるのに・・いや虫の類だって・・
そう言う自分もいろんなところで顰蹙を買ってるんだろうことは棚上げ
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降りた駅で晩飯食べて
豆腐ねばねば小鉢というのを付けたら予想以上に大きな器で食べ応えがあってよかったけどまだ怒ってて
車に乗って横浜青葉インターから東名へ・・・
・・・・・あ!?
目の前は首都高に向かうレーン。左手に東名へ向かうレーンが見えたがもう遅い
あー、まあいいかドライブだと思えばとしばらく走ってジャンクションを通り第三京浜に入ったはいいけど走り慣れないもんだからその先のジャンクションで直進でいいつもりが予想外な首都高に入っちゃって・・あげく行先羽田とか出てき始めた…東京へ戻っちゃってるよ銀座まで行くか
その間いろんな道路を渡ってるもんだから料金所をたくさん通過してやたらにお金が飛んでくのが聴こえてたり
降りずにぐるっと回って戻るルートがあるはずだとも思ったけどそんなことをやってるともっと変な方に行くどころか事故でも起こしそうな気がしたので次の出口で降りその辺の路地へ入って車をとめる。
こんなに派手に間違えたのは久しぶりというかなんだこれ?
きっと、どこかからお前周りに苛立ったり怒ったりするのもいい加減にしとけよと言われてるんだなと思った。
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赤い線で帰るはずが黄色になっちゃって、緑で戻ろうと思ったらさらに変な方へ行っちゃって、青で帰ったの図
こういう時、もう一つ考える。あのまま間違えなかったら何かあって事故ったりしてたんじゃないか、遠回りしたおかげで避けられた・・その後東名戻ったら無理な割り込みをしてきた車がそう思わせる。クラクション鳴らしてもいいくらいだったけど怒るなと言われたと思ってるからしませんでしたよ。
今クラクション鳴らしたら急ブレーキ踏まれて多重事故とかそんな世の中ですしね
訳のわかんないこと言ってるみたいだけど割と本気で、私がここまで生きてこれたのは自分の力でだけじゃないと思う。
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オーチャードホールは相変わらず写真を意地でも撮らせませんな感じだったので代わりにチケットと、オルフは著作権残っててネット上に楽譜がないから久しぶりに自前楽譜引っ張り出した写真

東京フィルハーモニー交響楽団第998回オーチャード定期演奏会 
指揮:アンドレア・バッティストーニ(首席指揮者)
ソプラノ:ヴィットリアーナ・デ・アミーチス*
カウンターテナー:彌勒忠史*
バリトン:ミケーレ・パッティ*
合唱:新国立劇場合唱団(合唱指揮:冨平恭平)*
児童合唱:世田谷ジュニア合唱団(児童合唱指揮:掛江みどり)*
レスピーギ/リュートのための古風な舞曲とアリア 第2組曲
オルフ/世俗カンタータ『カルミナ・ブラーナ』*

カルミナブラーナ実演あるんなら行っとかないともう年齢的に一生聴けないままかもなんて思ったコンサートですが、前後半2曲とも古い時代の素材を近代オーケストラでみたいなのでつながって、どちらも美味しい曲というか
レスピーギのは蕎麦屋で言ったら鴨南蛮くらいに有名な曲で昔から名前は知ってたのに実は聞いたことが無かった。2日くらい前から予習して
チェンバロとチェレスタとハープが並ぶというちょっと異常なオーケストレーションがいきなり魅力ですが、チェンバロって改良された現代楽器の間に入っても音量小さすぎてほとんど聞こえないはず・・・
スコアを見るとffみたいな指示もあるし、20世紀の初めくらいにあってその後すたれたらしいでかい音の出るチェンバロというのが想定されてるんじゃないかと思ったりもするけど知らない。
なんであれ録音って聞こえないものも聞えるように録ってあったりするので生でどう聞こえるかとか興味のあるところ
開演前に調律してたので近くに行ってみたけどやっぱり音小さい。複数の弦が共鳴してるような音がしてた。
スコアを見ると連弾でずーっと弾いてたらしいチェンバロ、やっぱりほとんど聞こえず。でも終曲でオケを極端にしぼりチェンバロをを聴かせてくれるポイントがあるのでそこで耳を澄ませて・・聴けたらなんか幸せになるという
ほんとはもう少しスコア見たりしてから行けばもっといろいろ聴けたのかも
でもプルチネルラみたいな編曲ものらしいけどキャッチーでいい曲ですよね。ちゃんと感動して終われるようにできてて
これから時々聴くかもしれないこの曲、この演奏会に当たらなければ一生聴かないままだったのかも
それだけでも行ってよかったか

結構熱い感じでよかったカルミナブラーナは演出的要素も結構やってたかな合唱も体左右に振ったりガッツポーズみたいなのとか
私は湖の白鳥‥でも今は皿の上・・かなんか泣きながら歌うカウンタテナーのひとが白鳥のぬいぐるみをがっと振り上げてると曲席からクスっと笑いが・・そういうのはいいと思うけどね。
真面目な部分で喋ってるのは人でなし・・はもういいから
あのぬいぐるみネタ前にどっかでも見たような。
ネタもだけど歌もきれいな声でよかった
ソプラノソロがよかったですね
この曲の世界感というか登場してるの年頃のお姉さんなわけで澄んだあの声
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一度生で聴いてみたいと思ってた曲の頂点みたいな最後のこのすごいソロを聴けたし
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その手前でちょっと力抜いてるように見えた?のは勘違いかもしれないけど大事なソロの手前で抜くとかリアル現場を目撃したような気がして逆に興味深いというか‥勘違いかもしれないけど
前も思ったけどこのオケのトロンボーン音がきれいね
バリトンの人は俳優みたいなイケメンで笑ったいや笑わない

なんか中途半端だけどいいや。
一度生で聴きたいと思っていた曲を聴きに行けたことは事実
いいなと思ってた時間もたくさんあったし
2024/02/27

お金で買える範囲は狭い

3時から渋谷でコンサートという日、朝調べると御殿場は雪。
むかし雪はいろいろ経験してなめてると死ぬよというの思いますがタイヤはノーマル。でもこの日新幹線乗りたくなかった
東名チェーン規制かかってないしライブカメラを見ると路面は黒い
どうするか迷いながらピアノをちょっと練習してハノン第1部の全部を通してインベンション10番を弾き、13番の譜読みを超低速で3段目くらいまで
よしこの曲もなんとかなるなと思ったところで車に決める
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雪満載な車とすれ違いながら東名に乗ると御殿場で雪っぽいものが降ってきたりトンネルの上がクリスマスツリーみたいだったりもしたけど無事通過して
渋谷のなんとか公園の下にとめてたこともあったけど道がめんどくさくなる手前で駐車場も安い田園都市線のある駅から電車で
どこも混んでそうな渋谷よりこの辺で昼を食べようかとと駅にあった大戸屋で
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沖目鯛の醤油こうじ漬け炭火焼き定食の味噌汁をたっぷり野菜の麦みそ汁+200円に替える
沖目鯛なんて初めて聴いたけど微かに炭火感もあっておいしかったよ
後ろの席に80代の仲良し数人みたいな人が電車でいろいろおでかけみたいな話をしているのが聞え、あったこともないあの人もあんな感じだったのかなと
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久しぶりに来たらホームドアがついてた
急行がものすごい勢いで通過していくのを見てると逆に今までなかったことが怖い気が
ここ来るの5年ぶりくらいかな。
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乗った各停は空いてるので座っていっぱいついてるモニターでも眺める
同じ会社でこちら方面にある部門のよく話す人がこの辺りに住んでて田園都市線の他いろいろ乗り換えて通ってるんだった
いいとこ住んでるんだなコンサート通いまくれるじゃない
でも通勤大変だろうな。コロナで一時電車やめてたらしいけど渋滞も大変だろうな

乗り換える急行はいつもすし詰めだけどそういうのは平気。
渋谷で降りて109から外に出ると
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雨と人。
何度も書かなくていいけどこういう人混みは別に平気
その先の東急百貨店を壊していて高層ビルにするらしくBunkamuraは休館だけどオーチャードホールだけはやってるという事で
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開場まで時間があるので向かいのタリーズコーヒーでぼーっとする
始め蓋の穴から飲もうとしちゃって開けたらこうなってて
混んでたけどなんとか座れて、ものすごく寒かったから助かった。
ほとんど同じ時間に出て行った向かいのおじさんや隣のおばさんも行く先は同じだったかな。若い人もいたけどどうかな
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オーチャードホール実は初めて
最近できたホールだと思ってたけどいつの間にか30年以上たっちゃったんだね
そういうああもうそんなに経っちゃったのかがいちいちグサッと来たり
ホール内でスマホに電波が来ていたり、トイレに入ってみたりするとああもう古いんだなと

帰り際みんなパシャパシャ撮ってたけど撮影禁止の札を持った人が歩き回ったり叫んでたのでかわりに
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公式サイト座席から見え方写真をもらって貼るのも怒られるのかな?
Sが埋まってたからだったか3階でこんな感じの席だった。
チョン・ミョンフン
東京フィルハーモニー交響楽団第997回オーチャード定期演奏会 
指揮:チョン・ミョンフン(名誉音楽監督)
ベートーヴェン/交響曲第6番『田園』
ストラヴィンスキー/バレエ音楽『春の祭典』

田園と春祭って不思議な組み合わせですよね。
春つながりでもないな、まあすごく美味しいものが2重に出てきちゃってお得な感じはあるか
しかしホールによって聴こえ方は全然違うもんなんだなというのと、耳って自動補正機能を持ってて気が付けば場所なりによりよく聴くようにイコライジングしてくれるのね‥と悪くはないけどいまいちこないというかよそ事みたいに聴いてた田園、
3楽章でオーボエのソロが終わった瞬間隣の首席フルートの人が楽器をゆすって今のよかったよと答えてるのが見えたあたりから自分も乗ってきた気がする。
4、5楽章もよかった
前に出るではないトロボーンのきれいな音が耳に残っていて、フィナーレのおしまいの方にあるホルンとトロンボーンが作る美しく張りのある伸ばしの上に弦のトレモロが乗って膨らんでゆく・・・すごく単純でもあるしやたらに聴いて知ってるはずのものに今更な発見をしたような気がしてたのは強く覚えてる
今思えば、次に来るあの複雑な音楽との対比になっていたかもな
単純なようでそうじゃない、すごさとか深さというのはどこにあるのかみたいなものを感じさせてもらうというか

オケって誰かのソロが良かったりすると他の団員がひそかに膝を叩いで拍手を送ってたりとかするものらしいんだけど、そんなの見ちゃったらまたなんで自分はやれなかったんだろうというちゃいけない病気が出かかっちゃって
今、ピアノがやれてよかった

同じく速めテンポであんまりためずにどんどん突っ込んでいく感じだった春の祭典
冒頭ファゴットがフェルマータをかなり長めにやってたいて初演時は最初のあそこでみたいなことを思い出しつつ
今時のオケが巧いのは当たり前なんだろうけど、機会があれば何度でも生で聴きたい
アルトフルートってなんか見た目に目立つよね。あとは2対のティンパニをずっと追ってた。
たまに出てくるバストランペットとかアンティークシンバルとか
昔、春祭のスコアを見つけた時はそれ自体に感動しましたけどあれももう25年くらい前か。
なんとなくそれが頭に浮かんで今あそこが‥ああやってる‥とか思ってたらあっという間に終わっちゃった
結構突然な感じで第1部の終曲をもう一度演奏してくれた
終わってからもホルンとトランペットだったか裏でずっとなんか吹いてるのが聴こえてて、普通ないじゃないそんなの
やってる方もよかったのかな
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翌朝。
一つ前のタイトルが2万円捨てることになるかだったから答えると行けたので丸損はありませんでした。
クラシックのコンサート、ステージじゃなく周囲にいた人にぶち壊されて今日はダメだったお金捨てたようなもんだと思うことがあります
とかいうのはもういいや
左隣の席に人が来なかったのでうつらせてもらえたことはどこかからのプレゼントだったのかな
2024/02/11

ただの偶然なんだろうか?

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前半はあえて書きたいことだけ書こうと思います。
小澤征爾の訃報が伝わった夜、彼がいなければ存在すらなかったかもしれないノヴェンバー・ステップスがまさにこれから演奏されようというところだった。
そして、私はその場にいました。

もともと前半の弦チェレが聴きたくて行ったコンサートの休憩後、団員がそろってコンサートマスターも席に着いたところで指揮の山田和樹がマイクを持って出てきた。
それ自体異常な景色でえ?と思っていたら
話す予定はなかったんですが悲しいお知らせがあります・・
指揮者の小澤征爾先生が亡くなられました
その瞬間客席の驚きが声だけじゃなく空気で伝わる
単に有名指揮者がなくなったというだけじゃなくこれからやる曲と小澤に強い関係があることを知っている人のいる密度が日本で一番高い空間でもあったかもしれない。
初演者であることの他に差別的な厳しい状況での練習からの初演を乗り越えその先を作った経緯やさらに全くの偶然ではあるが初演時にもこの日と同じベートーヴェンの2番が演奏されたことが語られ、単なる偶然以上の何かが起こったことを感じる
途中から先生が取れて小澤さんは悲しい追悼を望んではいないはず。本来音楽は楽しいものという気持ちを持っておられるはずなので黙とうなどは行わずこれからの演奏をささげたいという言葉で締めていた。
その後それは本当にそうなり最後のベートーヴェン2番は仕掛けもあって普通じゃないと言うのもあるけどオケはかなり乗って爆発。拍手はオケがはけてもやまなかった。
あの場に、小澤さんもいたかも
たぶん一生忘れない夜になった
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読売日本交響楽団第635回定期演奏会
指揮=山田和樹 尺八=藤原道山 琵琶=友吉鶴心
バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 BB 114
武満徹:ノヴェンバー・ステップス
ベートーヴェン:交響曲第2番 ニ長調 作品36

左右2軍にわかれてという弦チェレも現場で目で聴くべき音楽だと思う
指揮者が何言ってるか見えるこの席面白い代わりに背後から聴くセカンドグループの音が思い切り裏っぽく・・と始めは思ってたけど人間の耳って自動補正が効くのでそのうち慣れてた。
左右の掛け合いもそうだけど、チェレスタの人がこそっとピアノのところへ行ってさっと連弾をやりまた戻るとかポルタメントしてるティンパニのペダルが見えるとかそういうのも音楽の一部だと私は思う。
演奏は熱が入っていてとてもよかった。

ノヴェンバー・ステップスと言えば音楽に興味を持つと同時くらいに知ってはいたけれど聞いてこれは無理だと思ったのはいつ頃だったか。それっきりで曲を把握もしてないので一歩引いて眺めるような聴き方しかできないのだけど、オケで始まってからしばらくあれ意外に聴けるな・・武満はドビュッシーの影響を受けていうけれどなどと思いつつ特殊奏法も面白い上に説得力というかオケが序奏一式終わりましたみたいな瞬間が来て尺八が入ってくるとああこれコンチェルトなんだな・・尺八と琵琶を生で聴いたのも初めてかもしれずしばらくはあんな奏法があるのかと
確かこの曲11段かなんかなんだったと思うのでそういうのを探りながら聴こうと思ったけどよくわからなかった。
オケの響きに時代の流行りに乗ったところもあるんだろうなと思いつつ、ああこれをこう感じる私も日本人だなとか、NHKのなんかの番組でBGMに出てきそうだなとかそういうので意外にこの曲聴いてるのかもなとか
多分後半にながいカデンツァがあって・・と言うのは終わってから感じたことだけど琵琶が漆で美しく仕上げられているのが見えて、あんなにバシバシ撥をぶつけて楽器傷つかないのかななんて
あれどこにぶつけてるんだろう?
マーラーに弓の樹の部分で弾けというのが出てくるけどあれもニスはげないのかな
曲終わったのかなと思った瞬間から指揮が長い静寂を確保し続ける。あとで調べたらどうもスコアで要求されてるらしい。
この曲が大好きになるとかいう可能性はあんまり感じないけれど少なくとももう一度聞いてみようとかスコアを見てみたいとか
偶然の追悼演奏みたいな機会になったことを置いといても、実演に接することが出来てよかったと思う。

良い曲なのは知ってるけど若干地味な気もしたベートーヴェンの2番がなんかすごいことになっていて、最近こじんまりやるのが流行りだけど木管が倍管。弦もなんかやたらにいて16型?もそうだけど配置がまず特殊
普通の対向配置ではなく第1ヴァイオリン、ビオラチェロコントラバスが2つに分かれ左右に展開。
ただ単に左右にいるというだけじゃなくスケルツォなんかは第1ヴァイオリン始め右側だけ次は左側だけ・・とかやってたと思う。2楽章は各パートのソロだけで始まってた
なんか、マーラー版でもあるのか?みたいな
思えば弦チェレもノベンバーステップすも左右2分割のグループがスコアで指定されてる曲だった。
ベートヴェンはそんなこと書いてないけどでもおんなじコンセプトで全曲やってんだなーこれーと思いながら
金管は倍管じゃなかったけどフィナーレコーダでティンパニと大爆発、指揮者も最後は踊ってたよ
ビオラと第2ヴァイオリンのおじさんが満面の笑みで体をゆすってるのが見えたりしててベートヴェンの2番手そういう曲ですしね。フィナーレはユーモアが炸裂
そういう面白いことになっちゃってると気づいていこう、お!?とか思いながら聴いていたらあっという間に終わっちゃった。
ブラボー叫んだりはしないけど自分も自然に拍手炸裂
なんにもなければチェロの弦が切れてた?とか書くところだけどそんなのどうでもよくて、行ってよかった

ホールを出て晩飯をとすぐ向かいのアークヒルズ?に入ってみる。いままであんなとこ終演後の客でごった返してるんだろうと思って敬遠してたけどそうでもなかった。ただ時間が遅くあそこでもいいかなと思った天ぷら屋はもう終わっていた
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中華そば専門 田中そば店で
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ネギそば
期待もしてなかったけどこれすごく美味しかった
最近よくある感じじゃなくむかしの美味しいらメーンという感じ
こういうラーメンがあったらいいのになという
隣の女性客も美味しい美味しいと連呼してた
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すぐそばでなんか有名らしくやたらに行列が出来るこの店にも3時ごろに行ったら入れてとかいろいろあった
いつも乗るホームライナーみたいな特急はもう間に合わないし銀座線で新橋まで出て東京か品川から新幹線かなと思ったけど
調べたら南北線で新横浜へ直行というルートがあることが判明
東急新横浜線開通したけどあんなとこいく機会もないよなと思ってたけどいきなりその機会が来てるじゃない
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一度だけ使ったことがある六本木一丁目駅はすぐそこで。
新横浜って変なところにあるという印象だったけどサントリーホールから乗り換えなしというのがなんだか不思議な気がする
新横浜で乗り換える新幹線は新橋まで出るのと同じ列車。だけどこちらの方が千円くらい安く済んで
そんな情報ほとんどの人には興味がない事だと思うけど
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新横浜、直結かと思ったらいったん外に出るのね
10年位前この前をよく車で通って道路の下を派手に掘ってるなと思ってた
最終の新幹線で小田原まで
そこから車で峠越え
昼間溶けた雪が濡らした路面が凍ってる可能性があるので変な裏峠は通らずに

小澤さん88だっけ、私が音楽を知ったころ52とかかな
私もうすぐ50
残りの人生悔いのないように
2023/11/30

すきにさせて

我慢
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別なことを書きかけたけど気が乗らないのでまた上野
建築も最初にやった人がすごいんだろうけどすぐその模倣みたいなのがそこら中にできるので・・近所にもこれにそっくりなのがあるけど真似されてなんぼみたいなとこもあるし真似もリスペクトだったりとかなんでしょうね
何も知らずに始めて行ったこの時知識に縛られず素直にえられた感想は宝かも。広く美しいロビーになんか他とはちがうなーみたいなのとか
その後興味を持っていろんなものを読んでみたり
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気持ちを浮世から遠ざけるというか、開演5分前に座るじゃ嫌で少し前からホールの中に入る
全く聞こえない時もあるけれどこの日はオケの本拠地だからかステージの上からも裏からも管楽器がさらってるのがやたらに聞こえ、聴いてると面白いを超えてお得。
みんな後半のプロコフィエフの5番のどこかをやっててあの曲変に難しそうだもんなーと
オペラが出来る東京文化会館大ホール5階席まであったので登ってみると
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トリフォニーホールみたいな柵がなく目まいでも起きれば簡単に落ちそうでちょっと怖い。柵がないのは多分そういう人は60年間いなかったからだろうけど。
言われてみると確かにステージが奥に広い?
そう言えばこのホールで録られた海外オケ公演のCDがあったなと思って
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偶然どちらもショスタコの5番で昔の超絶有名盤だけどバーンスタインのは中学生ごろからカタログに東京文化会館ライブなんて書いてあるのを見てヨーロッパの音楽なんだから日本でやったものにお金を払いたくないとか中二病みたいなことを考えていた。その時ほんとに中二で。
あと近所の自治体の施設みたいな文化会館というのに抵抗を感じてたような
もう何年も盤には触らないので棚から引っ張り出したのもかなり久しぶり
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やっぱこわいよ
一度5階から聴いてみたいかな

終わってホールを出ると道路を渡るでもなくいきなり上野駅の改札。入ると見つけたラーメンはなぜか空いていたけど脂がなぁなんてやめてしまった。
けど後で調べたら脂どころかヴィーガンラーメンの店だったらしく、そんなもんこの辺りにはないからあの時なんではいらなかったんだろうなんて今頃考えてる。
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帰り遅くなるけどなんか新幹線は嫌で
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富山の駅弁らしいぶりかま白えび紅ずわい蟹
東京駅で時間があったのでふらついてる間に茄子のサラダなんか買っちゃって
白エビとズワイガニはおまけっぽかったけど、ブリは確かにものすごいスケール感で君臨
焼いたのが乗ってるのかと思って買ったけど煮てある感じ
なんであれものすごいブリ感

ピアノ
苦手箇所ほど楽譜を先読みしてと言われてるけどどうしても頭が楽譜を読むことを拒絶してしまう部分というのがあっていつまでたっても間違えたり引っかかったりするのはそういう覚えこんじゃって弾く部分。
他と同じく見るようになるまで超絶低速を繰り返さなくちゃいけないのに周りが弾けるようになってきてレッスンを意識しだすと同じテンポで無理に埋めてつなごうとし始める。だからいつまでたっても半端なまま
レッスン意識しだして気が付けばまたノクターンやんなくなっちゃった
忘れないように弾き続けようと思ってる過去のインベンションも今日はやらなかったし、アラベスクなんかもうどっかいっちゃった
と、ダメ出しもいいけどそんなにダメな気分でもないし
むしろ小さくてもいいことがゼロではなかったりすることを喜んでまたがんばってください
わかりました
ありがとうございました
2023/11/26

50を過ぎてからどう生きるかを

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国立西洋美術館から東京文化会館を見る。
人の大勢いるところに行くと変なものも拾ってきちゃって不安定気味なのでいい事だけを書こうと思うけどまたコンサートに行って
東京都交響楽団第987回定期演奏会
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op.23
プロコフィエフ:交響曲第5番 変ロ長調 op.100
指揮/小泉和裕
ピアノ/イノン・バルナタン

都響とは相性がいいなんて思っていたけど演奏はやっぱり素晴らしく、指揮もピアノもよかったし勝手に古いと思って敬遠していた東京文化会館は素晴らしいホールだった。一か八かでとった席もなかなかよく、隣がとかあるけどそれはもう忘れて
またつまらないところなんて1小節もなく熱いものも持った曲だったもんだから終わってからこう音楽っていいなぁ・・みたいなのが心と体の中で膨れ上がったような
いままではその気持ちをどうするでもなくそれでおしまいだった
でも今はそれをぶつけるというか注ぐ先があるんだ、それは素晴らしくありがたい事だと思いながら
翌日早速ピアノをいつも以上の時間練習した
だけじゃなくやりたいんならもっと真剣に取り組まないとかなんか考えたりして
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昼間小野照崎神社にも行ってきたのが来てるのかな
前回は鶯谷から歩いて行ったけどその後コメントでこの神社を教えてくださった方がいたりして。
上野からも歩いて行けるんですね。
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直前までいた国立西洋美術館は企画展でキュビズムをやってて音楽が無調の世界に突入していったのと重なってるなと思ったり常設展もゆっくり見てたら全然終わらなくて2時間あればいいだろうと思ったけど全然足りなかった。また行かないと。
すぐ隣なのがわらう。
上野駅も目の前過ぎて笑う
何度か来たことがあるはずなのに
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座ったのは2階の横張り出しみたいなところの一番前
コンチェルトのソリストを含めオケを近くから俯瞰できて最高・・なんだけど
プロコフィエフ5番で極めて重要なパーカス軍団のうち銅鑼とかウッドブロックをやってる人が見えない。
オケ内ピアノとハープも見えなくて音楽って目でも聴くものだからこれは痛い・・のだけどこのホールのこの席、それを補って余りあるくらいに音もこう・・例えば弦楽器が‥いろんなホールで聴いたけど今までにない感じ、分離もいいけど厚く柔らかく磨かれた音みたいな・・うまく言えないな。
1960年くらいに建ったらしいこの建物ロビーとか、なんかわかんないけど凄みを感じる。
いろんなホールに行ったけどなんでこここなかったんだろう。
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上野公園を歩き回る計画もあったけど時間が全然足りなかった。

結構乗ってる感じでオケと対話してたピアニスト白髪も見えてるなと思ってたけど調べたら私より年下だった。
もうオケなんかだいぶ前から自分よりずっと若い人を見るし木管なんか若い人のが多いような気もするし驚かないか
始めて行ったホールなので廊下で案内の人にチケットを見せてどこへ行けばいいですか?なんて言ったら気持ちよく席まで案内してくれた。そういうためにいる人だし自力で行けないわけじゃ全然ないけれど、案内なんかしてもらうのは申し訳ないとか恥ずかしいとか思った年齢を終わった自分に気付く。
聴いてる間こういうのしょっちゅう来て散々聴いてそれでやっとなんか言っていいのかみたいなことを思った。
そうはいっても遠い。いやそうでもないか、ほんとに好きならそうすればいいししないならしない人で終わっちゃう年なのかなとも思う。
帰りの電車の中で初老位の人たちが海外に行く話をしていた。なんか好きで散々行ってるらしくどちらかと言うと飛行機旅行マニアみたいな
コンサート通いに狂うもいいけど自分がピアノを弾けるようになりたい。今の暇なおじさんがちょっとかじってみてるんですねみたいなままで終わりたくない。
どうもこう自分で打ち込み感が足りない気がしていて、練習しない日を作っちゃいけないとこの日も出る前にやってきたけど休日6時間練習とかそこまでやんないもんな。
無理に時間を設定するんじゃなくて気がついたらそれくらいになっちゃって家人に文句を言われるとかになるにはやっぱりそれなりに弾けないとということなのかな
なんでもいいから今と同じじゃなく少しづつ変わっていきたい変えていきたい
と、思えたのでこの日はいい日でした。
2023/10/15

他人や自分を許せるようになるか

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ある種の人には一目であああそこでしょと分かるここ
来る前、みどりの窓口に並ぶとわずかな列が全く進んでいかない。後にするでは無効になる払い戻しなのでそれもできず自分の番が来て見てると昨日研修を終えたばかりみたいな新人さんかおんなじことを何度も繰り返している。多分やりかた間違ってるんだろう。
時計を見ればまさかの25分経過、次の列車乗れないよと言うと何をするでもなかった監視役の若い子が手を出して終了。
でももう列車は出て行った。最終目的には間に合うけれど、途中の予定はあきらめる。
いま、どんなにうまく行ってなくても暖かく見守ってあげましょうという時代。
私には全く理解できないが老いた自分より若い彼らがの方が絶対に正しいと言ったのはマーラー
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行くつもりの場所へ行かせないかのようなトラブルが何重にも来たので、もう一つ思いついていた代々木八幡に行けと言われたのかなと。
芸能関係でここに願掛けして売れた人がいるとかで暗くなっても人が絶えない感じでみんな音楽かなんかをやってる雰囲気があったような。みんな必死で頑張ってるんでしょうね。
私は売れなくていいけどピアノ続けさせてくださいと
千代田線に乗って赤坂で降り、10分歩けば
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ものすごく楽しみにしていたマーラーの3番を聴くためにサントリーホールへきて、取った席に座ってみればこの曲を聴くには最もふさわしい席だと・・まだ喜べない。
コンサートがどうだったかを決める要素と言えば普通まず演奏、ホールの響きと座る位置から来る聴こえ方見え方とかなんだろう。
過剰でも異常でもいいんだけど私は自分の耳と視界に入る範囲に邪魔をする変なのがいたかいなかったかというのがまず来てしまい、頻繁に通ったころに感じた勝率は5割くらいだった。

この日は今までの中で一番ひどい外れ。演奏中にしゃべってるってのは初めてかもしれない。
許せないという気持ちを強く持っている瞬間が多々あったため、この日の演奏を振り返っても許せないという気持ちが先に来てしまう
誰にわかってもらう必要もない。勝率5割感から行くと2週連続でよかったんだからここでダメでも順当か。
かなりの確率で外れるとわかっていても、行かない事には当たらない。
これに懲りて行かなくなったりしたら負け。
でも間違いなく聞いていた瞬間もあって若い指揮者の演奏。ずいぶん空回りしてるなと思ったりもしたけれど、慣例に縛られず自分を出して行こうと言う意思が例えばあえて強奏を避けて見せた最終和音なんかに強く感じられ・・共感できるかは別としてこうやって若い人が新しい時代を作ってくのねかなんか思ったりもした。
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終わって、あえて一番遠い丸ノ内線の国会議事堂前駅まで歩いた。
途中プレトークでしゃべっていた音楽評論家の人と並ぶ。もし超絶名演に遭遇して気持ちがいっちゃったりしてたら、なんか言えたりするんだろうか?
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よりよく生きたいと思ったら他人や自分を許せるようになれた方がいいだろうとは思う。
心の奥底に自分は許されなかったなんて言うのが残ってると過剰に他人が許せなくなるんじゃないかと思う。病気である。
歳行ってからの持病と同じで治すの簡単じゃない。

不思議なことに、この日まあいいやみたいな気持ちも多くあって救われてた。
前夜ピアノの先生と話したことがまだ効いていたんだろうか
東京だから晩飯を食べる店なんかいくらでもあるだろうと思っていたけどみんな終ってて見つけられず。まだたくさん売ってた駅弁のなかから深川飯が美味しかった。
2023/10/09

大失敗にすくわれる

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川崎駅前に来ました。
連休初日なのでここに来るまで峠道も電車も大混雑、車内であったことは愚痴っぽいので省略。
そういう日のこんな場所だもん静かでうまい店なんてあるわけないのはわかってたけれどでも少しでもと事前に調べてあって
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狙ったところは待ちがいたのでやめQRコードから注文してくださいというカレー屋で合いがけ
去年のちょうど今頃、凄く辛いカレーを食べて憩室炎再発やばい入院かみたいなところまでいっちゃった。けどあれが心潰しかけてたことを辞めるきっかけと理由になってくれたわけで、失敗に救われたと思う。
そんなに辛くはなく、あの赤い漬物みたいなのが美味かった。

クラシック系のホールは入った時点で写真撮影禁止。サントリーホールなんかはそんなそぶりを見せるとすぐに係員がすっ飛んでくる。他のホールはそこまででもなくて開演前だからいいだろうなんてのもほんとは間違いなわけで
と思ってたらカーテンコール以降は撮ってもいいという放送。ただし調子に乗るなみたいな苦言付きで。SNSな時代に対応というところか
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ミューザ川崎あんまり来たことなくて2回目。そのせいかちょっと勘違いがあってなんでこんな面白い席が安いC席?なんて思ってたここ遠すぎ、コントラバスなんかに至っては全く見えず。やっちゃった大失敗・・・下の方に見えるあのあたり空いてたんだよなぁ・・から始まる。
指揮:沖澤のどか
ピアノ:長尾洋史 ☆
合唱:NHK東京児童合唱団 ♢合唱指揮:大谷研二
合唱:二期会合唱団 ♢合唱指揮:宮松重紀
管弦楽:東京交響楽団
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「プルチネッラ」組曲
ストラヴィンスキー:詩篇交響曲♢
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)

プルチネルラが始まってかなりいい演奏が聴こえてくるだけに失敗したなぁ‥がつづく。
コントラバスソロがある曲で、出張ってるソロよりも
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そこへバス軍団がガガガ!っと歌詞が乗ってる感じで合いの手を返してるのがとてもよく・・ても見えず。
だけど、指揮者が何を言ってるのかを正面から見ながら聴けるここはやっぱり面白いかなと思い始める。自分もああいうのを‥というのが一瞬よぎって病気スイッチ入りかけすぐ閉じる。

そして、全然期待してなかった詩篇交響曲がすごくよかった。
合唱とヴァイオリンヴィオラを欠く4管編成のオーケストラに2台のピアノという特殊編成。
その2台のピアノの手元が上からとてもよく見えああやっぱりここでよかった曲もなかなかいい感じと思っているところに児童合唱が入ってきて鳥肌。指揮者と合唱の対話みたいなのもそうだけど、オルガンみたいな低音に合唱が乗り・・宗教音楽なので異様な迫る感じというか
大して知りもしないその音楽から圧倒されてなんかが自分に入ってくる。やっぱり声楽物はすごいのもあるし音楽っていうのは生まれる現場に立ち会うものなのか、音楽のすごさみたいなものに感動する
こういうのは、そうなった人間同士にしか伝わらなくて他人にはあほに見えるかもしれませんね。幽霊みたとかと一緒で。
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印象に残ったところが何か所かあって例えば3楽章でワーッ!と言ってたところピアノの伸ばしだけがまっすぐ残ったのを境に永遠に続く賛歌みたいな世界へ入ってゆくところとか
そんなに聴ける機会がある曲じゃないと思うけれど出来ればもう一度聴いてみたいな生で
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もともとピアノ協奏曲として着想していたペトルーシュカ、そのピアノの手元がやたらによく見えとてもよかった。ピアノ特有の折りたたんだお手製楽譜を自分でめくってく様子とか。
私の耳になじみ目にスコアが目に浮かぶのは4管編成の1911年原典版。だけどこの日は楽器を減らし工夫を入れた1947年版。いろんなところであれ違うなと思っていたけどその分
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ピアノにオケを補強する仕事が回ってきてるのが目でもよく見えた。
原典版ならもっとステージはみ出しそうな勢いになるもんね。ハープが1本なのも象徴的。チェレスタなんか連弾だったと思う。
そのチェレスタが結構はっきり聴こえたのもよかったな正面になるからかな。
序曲で画面がさっと替わり手回しオルガンとオルゴールとなんかが融合したようなでっかいものが描写される場面、もともと
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クラリネットの旋律がわざとは歯抜けで書いてありオルガンをリアルに描写するのが素晴らしい訳だけど
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この版そこをもっと極端にしてあるので、知らずに聴いてると奏者がしくじってるようにも聴こえると思う
というより知ってるのにそんな感じもうけて、ここはやってる人は抵抗があるだろうなぁと思いながら見てた。

原典版だと途中から消える印象のピアノはおしまい辺りまで弾きまくりで、
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原典版はシロフォンが神業的に木管とユニゾンをやってトムとジェリーみたいになってるここ、シロフォンいるのに弾くのはピアノ
ここC席だけど私の左右に人は多分これが聴きたいから来てる人だったと思う。
コンサート、客席の空気が場を作ったりするけれど、この日お客全体にこれを聴きたいから来てちゃんと楽しん出る感が強く感じられていいなーと思ってた。
けどおしまい近くピッコロ1本だけ残ってみたいなとても大事なところででっかいいびきが聞こえだした。
さっきから大事なとこで咳払いしてたあほだろう興味がねーんなら来るんじゃねーよなんて思いながら見たらお爺さんが寝てた。聴きたくても体力的に寝ちゃうのかもなと思いはしたけど、だからしょうがないと納得するのも筋違いなわけで、残り僅か静かに消えてゆく大事な部分は頼むからじゃましないでと祈りながらになっちゃったりして。
トランペットのトップの人ペトルーシュカ中盤くらいから調子悪かったのかな。せっかくつかんだ座をたった一回ソロを外して手放した人の話とかいろいろ聴いたしあんまり続くと不安を感じたりいたたまれなくなったりするんだけど、あんな凄いポジションを守ってる人でもそうなるんだと思えば少し安心するというか。
プルチネルらもペトルーシュカももう一度スコアを確認して機会があればまた聴きたいと思ったし、何より詩篇交響曲を好意的に知ることが出来たのと何より音楽の力みたいなものを感じで
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この日もせっかくだからすぐには帰らず150円のきっぷを買って、降りたところで道を間違え変な裏みたいな方から入ったところは
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あれだけ有名な寺院にしては地味過ぎじゃないか?と思ったらやっぱり間違ってて
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始めて行きました川崎大師
そして財布に小銭を用意するのを忘れていてお賽銭が思う額の半分になっちゃったり
こういうの、お前また来なさいよという事かなと思ったり。
5時になると門前町が一気にシャッターを閉めるらしく、そのことで老夫婦が喧嘩してて笑った。
しまるっていったじゃない
しまるのかー
あたりまえだよ!
あたりまえなんすか、喫茶店も閉まって感じだったので戻って
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京急川崎のタリーズで絵になんねーなとやってたらいい時間なので、昼に食べられなかったあの店にと行ってみたらやっぱり入れない。
あっ!?ピアノの音
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ストリートピアノというの、初めて見た。
周りには結構な人。
絶対弾けない感じだけどでも近寄って・・ここで玉砕伝説を・・・と思ったけどできなかった。
先日自分で撮ったインベンションが思っている以上にへたくそだったことが頭によぎっちゃって
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いったん駅のほうに歩いて行ったのにまた戻ってきてこんな写真撮りながらやっぱり弾くかやめるか
ああいうの、うまい下手なんか関係なく自分がやりたいと思えるかだけ
勘違いできるまで練習しようと思います。
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行きにあったことに懲りて帰りはこんな小さな部屋に座る。
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小田原駅横にできてた観光客向け施設に初めて入って
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これがじゃなくて
楽しみを見つけると反動で自分の問題点みたいなものが意識の上にぐわっと上がってきたりして
また変なことを書きそうになったけどやめて、
次にミューザに行ったときあのピアノが弾けるようになっているでしょうか。
私はそういうのがしたくてピアノを弾いてるわけじゃないけど、でもたまにそういう事の一つくらいあったっていいんじゃないか
まだ死にたくない理由がいくつかあって
よかった。
2023/10/03

失敗は避けきれないしもったいない

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続きというか残りというか、
この日出かけながら断捨離ゴミを出して行こうと思っていると間際になって嫁さんが私の○○がないと騒ぎだした。
この中にはないと言っても全然納得していない様子にまとめたゴミをひっくり返してると全然違う方から
あったーごめんねー
暴言はいたりせず終われてよかった。帰りに安くていいから土産を買っていこうかなと思いつつ
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実は手すりが結構邪魔なんだけど、でもないとよろけて落ちそうで落ちれば必ず死にそうなので文句ないです。
そこに黒いものが視界に入り目を落とすと後ろのおっさんが靴を脱いで乗せた足。
でも私の視線に気づいたらしくすぐやめてくれた。良かったまっとうな人で。
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日が落ちるのが早くなりましたよね。
一つ前に書いた近くのうなぎ屋さん、いつも見てるブログの方から友人の家族がやっているお店ですとコメントをいただきました
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近くの喫茶店に入ってみようかと
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以前、クリームソーダは子供の飲み物で恥ずかしいと思っているらしい人を見た。
頼んじゃったし載せちゃってるよ
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せっかくなのでただ帰らず半蔵門線に乗って
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降りたはいいけど
えーと?
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あれなんでビル?
階段を上ると
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こうなってて、
以前音楽系の神様を探していたら水天宮も出てきて、隣の弁天様は楽器持ってて芸事の神様ですしね。
ほんとは安産の神様でものすごく混んでいたりするらしい。
そういうことなら近寄らないんだけどこの日は来たし来れたしいられた。
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下は駐車場らしい。

また半蔵門線に乗って大手町、そのまま歩いてもいいんだろうけど丸ノ内線が出てきたので一駅乗れば東京。
八重洲側に出たいと思って歩いてたら思ってるのと違う謎通路になっちゃって、それでも見つけた何度か行ってる簡易マッサージみたいなのに行ったら揉み返しが。
牛タン、前回行ったところがよかったんだけど違うところに入って
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これがまずかったというわけじゃないけど席や接客を含め値段を考えると大失敗

ちょうどいい通勤特急があったので指定券を買った。新幹線より700円ちょっと安く普通グリーン車より12分早く同じ値段かつ必ず座れる。
はいいけど嫁さんに土産を買って行きたいのにどの店も行列。指定券買っちゃったのに間に合わねーよと他の店を探している間にどんどん時間が過ぎ無理かもなと思いながら一か八か会計の長い列に並んで。
焦ってるもんだから袋いりますか?にいりませんなんて答えちゃって走ってホームに上がり
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こんな写真撮る余裕がある程度に間に合った。
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そこそこ静かでよかった。
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まだここから車で山越え
FMを付けると知らない曲が流れるけれど作風的にプロコフィエフじゃないか・・みたいなの当たるとうれしいね。

一日休んだピアノ練習もまたやります。
ハノン、2番の上行、左手の3で弾くところを2で練習しちゃったから3に直しているところ。
インベンションは装飾を入れて、装飾音、我流の変な指でやんない事。
43のトリルが鳴らないからとまた力で押そうとしたり。
すぐ痛くなるのでああ違うわと
どうすればいいかなと思ったけどテンポを落としてみればいいだけだった。
ゆっくりでもちゃんとできれば楽しくなってくる
楽しいという事はとてもありがたいことだと思う。
そう思うのは、楽しくならかったことがあったから。
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仕上がってないまま暫くやってなかったアラベスクを弾いてみたらびっくりするほど忘れてた。
いまやってるヴェネツィアの舟歌第2はもまだまだだけど先生から次やりたい曲も考えてといてと言われていて
多分インベンションはカチッとやっていくと思うんだけど、次が始まるとそれを必死で繰り返しちゃうから好きに選んでいいシリーズはなんとなく弾けたことになりかけたその先に行かないまま終わっていくんだよね。
まだ1年にならないんだしこれから頑張って行くということで
2023/10/01

2つ取り戻した

右手に痛みを感じ、今日は練習できないけどちょうどいい一日休めようとか思いながら
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久しぶりに東京へ出たというより、かなり久しぶりにコンサートへ行ってきた。
この数年頭がそういうのを拒絶していたので、行こうと思っただけでも私にとっては事件。
行ってどうなるか自分でも知りたかった。
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錦糸町のいいところは小田原からずーっと静かな在来線グリーン車で行けるところだけど、降りたら人がいっぱいで驚く。
30年くらい前に人のたくさんいるところへ行け気をもらうからみたいなことを本で読んだのを思い出したり。だけど出るだけじゃなく人と実際付き合わないとというのを感じちゃって後で変なの来たり
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なんかどんより雲ちゃってるけど観光に来たんじゃないからいいか
ちょうど昼時なので表通りの飯屋ラーメン屋はみんな行列ができてた
裏へ回って
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あーあった。
鰻1500円のランチがあるらしいことを調べてあった
中へ入ると古い内装がまたいい感じ、でも人の目を盗み写真を撮れる瞬間は来なくて
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これだけ見るとご飯見えまくりじゃねーかとかだろうけど値段がすごいからいいの。なんかマグロも出てくるし
私はたくさん食べちゃいけない人なのとコンサート食らいつくように凝視してとかなので腹いっぱいになっちゃっててもいけないし。
うちわパタパタしながらの炭の煙、タレの焼ける香りもおかずになって美味しかった。

以前は開場と同時に入ってステージ上でさらってる人やハープがチューニングしてるのを眺めてると普通埋もれちゃって聴きとれないものが聴こえたりして面白いと思ってた。けれど今そんなことをしてるとおかしくなりそうなので遅めに入ろうと
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思ってたのに早く開場まで少し時間があるのでプラプラする
喫茶店を2件くらい見て回って帰りにどちらか寄ろうかなとか
左は小学校で昼休みなのか子供の声が溢れてた。
子供の頃都会の小学校はグランドがコンクリートで固められてるんだよと聞いてみたいなのを思い出す。今みてもちょっと衝撃的。

結局開場と同時に入る。
スマホを見せる式のチケットが現場で表示されずみたいな落ちがちょっと頭に浮かんでたけど無事は入れて
電波シールドされてるホールの中で席番号が表示されず焦ったりして
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入ってステージ上を見るとああ今日は対向配置か‥悲愴・・ああそうだ4楽章・・
一階の前の方で聴きたかったなぁ・・などと言う事を考えたりするわけです。
だけど聴いてみたらヴァイオリンが左右に分かれる効果よりも
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悲愴でかなり重要なことをやってるコントラバスが正面にいることでスコアを眺める感じではっきり聴けて・・・
こういうのをここに書いたりするという事は、つまりいい方が勝ったという事なんでしょう
また行きたいと思うかもしれません。
実際には変な病気全く出てないわけじゃないのも感じてた。
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なんでこの席をとったかと言えば直前過ぎて開いてる席が少なかった中もともとスコアを読む感じで上から俯瞰するここが好きなのと、もう一つ別な理由があった。でもそのこととかこの日もピアニストがアンコールで深遠な世界みたいな曲を聴かせてくれてる間にiPhoneの着信音が長く鳴ったりしてたことについて書き始めれば自分の嫌なところを自分で見ることになる。
当日は頭の中にその嫌なこともいっぱい並んでた。
今まで私を止めていた変な病気は克服できる気がして背景に自分もピアノをやれると思い始められたことがあるなと考えながら
指揮:阿部 加奈子 新日本フィルハーモニー交響楽団
ピアノ:三浦 謙司
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ(管弦楽版)
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
チャイコフスキー:交響曲第 6 番 ロ短調 op. 74 「悲愴」
クラシック入門みたいなコンセプトもあるらしいけどでも散々聴いてる人間もうならせるいい感じの演目がたまたま行こうと思ったところにいきなりあって席も開いていて・・これは呼ばれたかなまで書くとあほだと思われそうだけど
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チャイコフスキーの悲愴私はあんまり粘る演奏が好きじゃないんだけど、速めのテンポでぐいぐい押しつつ歌うところは歌い、変にオイルレスであっさり過ぎる感じでもなくここぞというところでは脂とバターをしっかり効かせてみたいな重い響きも聴かせてくれて
ああこういうのが聴きたいと思う演奏そのままだった。ティンパニがよかったな私。
始まる前からバスクラが見えてああpppppはファゴットじゃないのねよしそこ聴いてやろうとか。この曲コントラバスに見せ場が何か所もあり、そこがまた非常にクリアに聴こえたのがよかったなぁ‥と思っていたけど拍手後に指揮者がコントラバスパートを指したら客席がどわっと涌いて、ああみんなそこ聴いてたんだなと思ったらなんか感動した。
続ければきりがないけど、
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最初に第1ヴァイオリンとチェロが第2主題を歌うところ、対抗配置でチェロが第1ヴァイオリンの隣にいるからあのあたりから少し霧のかかったような何とも言えない響きが聞こえて来てあーっと思ってた。
前半のラヴェル2曲もよかった。こっちもきりがないけど
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第1楽章バスドラがドン!と鳴るとピアノが第1主題を弾き出すとこ、たったそれだけだけどおもちゃ箱の中から大砲に乗り面白いものがどびだしてくるような感じがものすごく巧く行ってっておお!っと思った。
泣いてもいいかなと思った2楽章泣きはしなかったけど良かったよ木管とか
亡き王女のでは弦楽器がわざと古風な響きで弾いてるように聴こえたけど気のせいかな
このオケ以前何度か聴いていつもこんな感じというのがあったんだけど、でもいい意味でそうではなく久しぶりに来てみた人を強引に引っ張ってお前また通いだせよと言ってくれるようなものを聴かせてもらった。
オケが変わったのか、なんとなく知ってるけど避けてたかもしれないこの指揮者すごい人なのか
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アンコールもよかった。それだけにあの携帯着信音が残念というか
だけどあれから2日たち、自分もほんとにひどい失敗を繰り返して生きてきたじゃないかと思うようにはなった。

そして、
100円と言われた楽器。楽器屋に行ったらなんだか腹が立ってきてやっぱり持って帰ってきちゃった。
考えてみれば私がつらい間ずっと毎日付き合てくれたんだし、忌み嫌うみたいなことを言わずに守り神だと思ってずっと手元に置いておこうか。
2017/07/19

「葬礼」を適当に面白がる

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コンサートへ行ってきて刺激されたので調子に乗って適当に・・
マーラーの交響詩「葬礼」。
ずっとなかったことになっていたわけですよね・・
交響曲第2番、第1楽章の前身みたいな曲です。
野際陽子がNHKのアナウンサーだったみたいな話ですか。違いますか。

交響曲第1番はある若者の歌ですが曲の最後で彼は死にます。
この曲はあの彼のフォローですよね。
交響曲第2番になると葬式だけじゃなくてあの世を経て復活するのだ!まで行くんでしょう・

ハンス・フォン・ビューローにピアノで弾いて聞かせて「これに比べればトリスタンとイゾルデはハイドンの交響曲のようなものだ」とか言わせたのはこの稿なんですかね。
出版したかったけど失敗に終わり、さらに改訂をして交響曲第2番につなげていきます。
そういう解説はよそにもいっぱいあるからいいですよね。

楽譜を並べてここがこう違う!とかうだうだ言うのが好きなんですが、葬礼の楽譜が手に入らないので・・

2番のスコアを見ながらインバル指揮の葬礼を聴いて喜ぼうという感じで・・

楽器編成がまず違いますよね。ティンパニがまず一人だ・・ハープも・・
ホルンも4人・・なんというか、普通の編成ですよね。
開始は意外と違和感なく始まります。最初にあれっと思うのはここ

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木管の歌がバイオリンに引き継がれるここ・・
バイオリンが木管と重なって出る・・

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このティンパニもなくてあれ?となる・・
こういう細かい差異はほんとにたくさんあってその後の曲でも改訂前後でこんなさがよくあります。
これらをみんな拾ってると進まないので適当に面白いところだけ・・

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第2主題再提示のあたりでクラリネットの旋律が若干今と違います。

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その後また暗転したところ、今はないヴィオラの対旋律が聞こえる。
悪くないですよどね・・

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このあたり今はないヴァイオリンが網をかけたような細かい動き・・・ちょっと行けばその続きが残っていますよね。

このあたりから面白いですよ。

音源も出し直しましょう。

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展開部の終わりあたりでヴァイオリンソロが旋律をフルートに渡してまた帰ってくるのが・・
トゥッティじゃんか・・・と驚いていると聞いたことのない音楽が始まる・・

私、ブル8はノヴァーク版で覚えたのでハース版を聴いたときは色々たまげました・・なんだこの寄り道・・みたいな
あれを思い出しますが・・
もたもたしてたところを思い切りカットしちゃってますね。

さぁ、そしてその先、ここが山場じゃないかと思うんです。

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現行展開部の頭。大きなショックを受けながら主題が叫ばれ、ティンパニが主題を叫ぶのを聴きながら奈落の底へ崩れ落ちていく・・・
すごい名場面ですよね。

葬礼稿は調性も違うし、主題の後のショックがなく無音・・・
すかさずホルンが怪しく出てきて何か歌う。
これ、昔読んだ本でバッハの小フーガト短調BWV578に似てる書いてあった。今回のプログラムにも。
私知りたいのはマーラーはBWV578を聴いていたのかな?
ものすごく有名なのに復活してよく演奏されるようになったのは実は結構最近という曲がありますよね?

まぁいいかそんなの・・
奈落の底に沈んでまた低弦が這い上がるように登ってくる・・というコンセプトは同じなんだけど・・
現行版は人知を超えた強い力で引きずりおろされていく・・みたいな感じなんだけど
こちらは何かこう、怪しいけど素朴な土臭い音楽が続くんだよね・・自分で歩いていくんだけど力尽きて倒れちゃうみたいな・・・
とても面白いともうのはティンパニが主題を歌う・・はここでもやってるんですよねpで・・
これまた7番でも象徴的に出てくるんですよね。

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奈落の底から登ってきてまた活気づき始めたあたり、現行にはないティンパニがとても目立ちます。

復活の主題が出てくるここで
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このティンパニがないんですよね。
この一撃で空気が一気に変わるのが面白いいと昔から思ってきたので、ないのは衝撃的・・
その先のモルトリタルダンドやルフトパウゼは全然やっていないのでまだ書いてないんだな・・

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2台のティンパニが面白すぎるこの部分はそもそもティンパニは休み。
ユニゾンで下降する動きが2小節くらいあったのをもたつくからかカットしているんですね。
これも聞くと結構びっくりする。
その先は二人のティンパニがいない分、シンバルがバシバシ言ってる。

再現部に入って・・
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このあたり、鳥がいっぱい鳴いているの・・・
この世の鳥じゃなくて三途の河みたいなところにいる鳥かなぁ・・


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この、ティンパニがホルン、ハープと一緒に歌うところが面白いと思うんだけどまだない。

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このあたり、現状テューバは低いCの伸ばしだけど、葬礼はトロンボーンの4番みたいなところをやってるんじゃないかなぁ・・

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最後のこの下降でティンパニがトレモロを盛大にやってる・・・
これも衝撃的だ。
この下降をどんなテンポでやるべきか問題みたいなのもあると思うんだけど、これがヒントになるかな?
ならないか・・

昔本で読んでその存在を知り、興味はあるが聴きもしなかったこの曲。
やっと出会えました。
音だけじゃなく目の前でやっているのを見てなんぼのマーラーだから、その違いを演奏会で体験できて幸せでした。
作者はこれが演奏されることをどう思っているかな?

ハンス・フォン・ビューローはワーグナーに傾倒していたのに自分の嫁さんをワーグナーに取られちゃったんでしょ。
それから反ワーグナー的な位置づけのブラームスのほうへよっていったんだっけ?
マーラーのこの曲を聴いて「この曲が音楽なら、私は音楽が解らない」と言ったとか何とかいう話があった。
本当はビューローほどこの音楽を理解できる人はいないくらいないんじゃないかと思う。
写真を見るとなにか意地になってるようにみえたりして。
大きなお世話か。


2017/07/18

座禅しようかな インバル都響の葬礼と大地の歌

芸劇のエントランスホールみたいなところはガラス張りの巨大空間で、あれを空調で完全に冷やすのはもったいないと判断しているのか結構暑かった・・でもそれで全然問題ないと思いますよ。あの長いスカレーターに乗ってる間だけの辛抱だし。
最近テレビも見ないけどむかし、人のうちをリフォームする様子を見せる番組があった。
最初はああいいななんて思っていたけど、そのうちネタ化が始まって壁一面でっかいガラスとか、天上がガラス張りとかやりだしてた。
あんなの暑くて住めないだろと思うけど実際どうなんだろう?

マーラー:交響詩《葬礼》
マーラー:大地の歌 *
指揮/エリアフ・インバル
コントラルト/アンナ・ラーション *
テノール/ダニエル・キルヒ *
東京芸術劇場コンサートホール
2日目


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今日の席は昨日よりさらにステージに近いこんな席。
あれ写真だと同じに見えちゃうのね・・全然違うんだよ近さ感が・・
楽器間での音の位置的移動が視覚的にだけでなく、実際の音でも感じられるというとてもすてきな席だった。
それだけじゃない、音のブレンド感、裸の楽器音の音色・・絶対に昨日よりもこの場所方が音楽的に好ましく聞こえる。
席で全然違うんだね聞こえる音って・・
いろんな席のいろんな音があるはずで・・オーディオの言う原音なんてもんはないんじゃないかと思うんですよね。
どうでもいいかそんな話は。

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たとえば、この大地の歌第1楽章の終結音。
昨日はホルンとかトロンボーンが別々に雑な音でブォ!とかいってる感じだった。
えー?みたいな。
今日はちゃんとブレンドされた音楽としてのひとかたまりを聴かせてくれた。
場所だけでなく、演奏自体も昨日よりよくなってると思う。

コントラファゴットの低いゴー!と言う音も昨日は唐突なノイズみたいだったけど、今日は音楽の中の必要な音として聞こえてきた。
マンドリンも昨日は浮いて聞こえたのに今日は溶け込んで聞こえたなぁ・・
マンドリンの人は新日の8番で見た人と同じ人かなぁ・・あの世界で有名な人だったりするのかなぁ・・
今日はちょっとい顔してたよなぁ・・

マラ2は二人のティンパニ奏者が派手に暴れているのをみて笑う・・笑うじゃなかった楽しむ曲ですが、葬礼はティンパニ一人なんですよね。ハープもか。
歌劇場指揮者をやって2対のティンパニを使いまくれることを知る前のマーラーが書いたということなのかな。
ティンパニ、マラ2で鳴るところで鳴らなかったり、鳴らないところで鳴ったりという驚きはありましたが、不思議と一人じゃ物足りない感は感じないんですよね。
演奏がいいからだよいうのももちろんあるんでしょう。
やっぱりマラ2の1楽章で二人いるのは音よりも視覚効果が大きいんじゃないかなぁ・・・

関係ないけどティンパニっていろんな鉢をたたくために事務所の課長の椅子みたいなのに座ってぐるぐる回ってるんですよね。
あれって楽器メーカー製なのかな?コクヨの事務機器だったりするのかな?
ぐるぐる回る性能が特別に強化されたすごい椅子なのかな?

テューバはほとんどC管(多分)で吹いていましたが、コーダの最後の方だけF管で吹いていました。かなり高い音域だった。
現行のマラ2ではその部分テューバは削除されていると思う・・

1日目は最も面白いと思われる展開部の頭で第1主題が出てくるところ・・
いつもは音があるのに音がない!・・・という驚きの場所で狙ったようにくしゃみ・・
まぁ、ああいうのはしょうがないけど。
2日目はよかった・・・1日目の人はかわいそう・・

展開部の衝撃的なルフトパウゼはやってなかったからまだ書いてないんだろうな・・

交響詩として書かれた葬礼からマラ2への改訂は楽器の扱いのほかに、音楽が停滞してしまう部分をカット、変更し、全体を一定の推進力が貫いている交響曲の第1楽章・・へと変えていってんじゃないかなぁ。と感じた。

現行版のが圧倒的にいいと思う反面、カットされちゃった中にもアイディアとして面白い部分があるんだよね。
これからも交響詩「葬礼」はたまに演奏されるんじゃないかな。

インバルの演奏は昔よくやってたゲテモノ感を強調して・・みたいな演奏ではなくて、交響曲との相違部分に驚き楽しみながらも違和感なく聞かせてくれるいい演奏だったと思う。

交響詩「葬礼」は出版されたのが結構最近なんだっけ?だからネット上に見放題の楽譜なんて存在しないみたいだ・・
でもYoutubeに音源はあるからそれでここ面白すぎ・・とかまた書いてみたいです。えっ?いらない?



大地の歌・・1曲目の印象はやっぱり重心高め、あっさり進んでいく、ばさっというアーティキレーション・・と言う感じ。
テノールはやっぱり声でていない。
テノールがもっと声でればオケも重く歌わせたのかなぁ?
指揮もオケもその辺はもう何も言わなくても自動的に合わせちゃうくらいの訓練というか技術というか仕事というか・・を持ってるんでしょう?

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この第2バイオリンの上昇するグリッサンドを長くしつこく歌わせてたのが面白かった。


この曲、弦楽器と木管がいかに自然を美しく紡ぎだしてくれるかみたいなところがあると思うんだけど、よかったですよーよかった。
いろんなところがいろいろ美しかった。
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2楽章、ファゴットもよかった他のもよかった・・
終結のホルンは2日目のがよかったなぁ・・


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6楽章・・これもよかったよね・・
歌が終わるとカデンツァみたいになってて指揮者はフルートにどうぞって渡して自分は腕を下ろして待つんだよね・・

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もちろんこれも・・




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終曲で長い間奏の後、後半への幕開けを告げるこのアタックみたいなの・・ルフトパウゼを生かしていた。
最初に聴いた時はハッとしました。


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ここ、私ここ大好きなんですよね。
木管が明るく歌った言葉の最後が・・いろんな楽器に受け継がれこのEの伸ばしが明るい別世界を呼ぶ・・・
弦楽器がただくクレッシェンドするんじゃなくて分奏してかなり凝ったことをやっています。
ここは実際どう聞こえるの?・・・!!
見てて弓の動きは面白かったけど音はよくわかんなかった・・
一回の一番前で聴けば何か感じるのかな?


私はこの曲、古いタイプの重い演奏を愛聴盤として聴きまくっているので、この演奏は若干あっさり進んでいくように感じる部分があった。でもこれが今のマーラーで、こういうのもこれから聞いていけたらまたいろんな発見があって面白いんだろうなと思わせてくれました。

演奏はやっぱり昨日よりよかったと思う。
客の反応も違うし、拍手の中の指揮者を見てて、自分でそう思ってる気がする。
前にだれだっけ・・アラン・ギルバートだっけ・・との5番を聴いたときにも思ったけど、ポルタメントをかけながらうなったりよじれたりさらっとだったりマーラー節で歌って踊れる都響はマーラーオケなんだろうなと思いました。
今日はよじれずにさらっと行く対応だったけどね。
あーいいな今の弦楽器の歌・・ていうのが何度もあった。

アルトの人も一生懸命何か伝えようとしてくれてたと思う。

昨日よりも若い人がたくさんいた気もする。
みんな二日目をねらうんだろうか?






いやな目にあったりすると、同種のことに過剰に反応してかんしゃくを起こしたりするようになる人がいますよね。
今もしかして自分もそうなっちゃってるのかなぁ?

今日は両脇にお客さんが・・
でも変なことも起きずに音楽に没頭できたので大満足で終われそう・・・
大地の歌の「告別」に入ると、隣の真面目そうな若い人が飽きちゃったのかプログラムを無駄にがさがさやりだし・・ある程度がんがん行く曲なら気にならないんでしょうけどね・・
あの曲想で・・月の下に静かに輝く世界を見ている横で・・・ガサ・・・ガサガサ・・
初めて聴く人もいるだろうし、歌詞や解説を読むことおかしいことではないと思うんですけど・・・ページをめくるでもないのに音を立て続けるのは別問題だよな・・・・
ごめんなさい。文句言ってる私が病的な神経質になってしまっていて異常かも知れないですね。
精神が弱すぎか、禅寺でも行けばいいんでしょうか・・行きませんけどねそんなの。

まぁ、こうやってちょっと引いてみせたりするとそこに待ってましたとばかりに多数で攻撃してくるのも今の世の中ですよね。



思うんだけど、プログラムもチラシも鞄も持ち物いっさい持ち込み禁止、包み紙に包まれた飴も持ち込み禁止・・
みたいな演奏会を設定してください。
価格250%くらいまでなら私行きます・・
同一公演の初日じゃなくて2日目か3か目で設定して・・・

あのビニールにビラがいっぱい入ったやつ、自分もアマチュア団体に所属しているので誰かにとって大事なものなのはわかります。
でも公演中に落としたりガサガサやったりするから終演時に渡すにはならないのかな・・・ならないか・・
2017/07/17

またあした  インバル都響 大地の歌

これも予約で書いたのは昨日です。
話が1日遅れです。

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都響スペシャル
場所:東京芸術劇場コンサートホールホール
出演者
指揮/エリアフ・インバル
コントラルト/アンナ・ラーション *
テノール/ダニエル・キルヒ *
曲目
マーラー:交響詩《葬礼》
マーラー:大地の歌 *

9番と10番聴いてきたしこれもいかなくちゃ・・
大地の歌はもちろん聞きたいけど、交響曲第2番の元ネタである《葬礼》をやるっていうのが笑っちゃうでしょう・・
絶対行かなきゃと思って発売開始日にチケットを買った。

と、事前にここまで書いておき、はりきって行ってきたわけですが・・・
よせばいいのにいらん心配ごとを書いたりするから・・

隣にバブル期には調子に乗ってましたみたいなおばさんが襲来。その向こうは通ぶって何だか言ってる旦那さん?
※バブルで~自体は悪いことだと思いません。
足を高く組んでこちらへ投げ出し、指揮者が入場して拍手も収まっているのにまだ喋る・・
ぁーダメかと思った通り、ずーっとノイズ出しっぱなし・・
この年代のそのタイプは一番どうにもならないのでほっとくべきと別件で聞いた。
自覚ないだろうし2次災害必須。
ずっと、気にしないように・・・聞こえない聴こえない・・とやっていましたが、
大地の歌の頭くらいで自分の何かが切れてしまい・・・撃沈・・・
早く終わんないかなと思いながら聴いたのは初めてです。
作品と演奏者に対して失礼だよな俺とか思いながら・・
負けてるような私が悪いんです・・
博打と一緒だもん、こういう日もあるよね。

また明日も同じ公演に行きます。音楽的な感想やハッとしたことなど明日かそれ以降に書かせてください。
今日は適当な感じで・・

チケットをとったのが3月頃だったか、もうどんな席を取ったかも忘れていたんですが行ってみると
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こんな感じ・
あっ俺好みじゃんか・・と喜ぶ。
オルガン使わないと天上の反響版も高さを下げるんですね・・
という事は下手にオルガンを伴う曲をやるとオケもお客さんも音響的に損しているかもという事?

葬礼は面白かったですよ。これをベースにして改良されたものが現在の交響曲第2番の第1楽章なわけですが・・展開部のあたりなんか聞いてて非常に面白い・・
この曲も面白いけど、どこをどう工夫した結果今があるのかがわかることで今の版はどうしたかったのかとうことを考えさせられる。

スコアのホルンとかトランペットなんかはin Fとか楽譜に書いてありますよね?
あれは解放で吹くとFの音が鳴るF管という楽器を使えと作曲家が指定しているんですね。
でもテューバパートというのは作曲家はin Cで記譜します。どんな管を使うかの判断は奏者にゆだねられているんです。
葬礼のテューバはC管?とF管を持ち替えていました。
こんなの興味ないとあれですか?楽器をやってる人は何管ってなことばっかり言ってるんですよ。正直私もあんまり興味ない。
でっかい楽器を2つ置いてたら目立つけどみんなどう思うのかなぁ?

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大地の歌はテューバの出番が全曲中で数小節しかないんですよね。
というより、あえてテューバを排した(マーラーとしては特殊な)オーケストレーションを貫いているんですが(声楽とのバランスを考慮した?)、ここだけはどうしてもトロンボーンとテューバのユニゾンじゃなきゃダメだったんでしょうね。
もちろんそこはチューバがん見ですよ。

大地の歌は交響曲か?連作歌曲か?みたいな話があるわけです。
そういう時は深刻な顔で「どちらの要素も併せ持っているね」とか言っとけば通ぶれると思うんです・・じゃなかった本当に両者の中間的な曲だと思ってます。
インバルは少なくとも番号付きの重い交響曲とは違うスタンスでこの曲を受け止めてるのかな・・と今日は感じました。

演奏の感想みたいなのはまたにしますが一つだけ、テノールは今日調子どうだったのかな?
声は歌手にまとわりついてそこから離れていない感じ。
接触不良とかでスピーカーの中高音ユニットが鳴ってないみたいな・・
席のせいか?とも思ったけど、アルトはちゃんと声も届いたし、声がホールを満たしているのも感じた。
素人の楽器練習で音が全然でてないよ!腹から息いれてないだろ!と怒られる状態みたいでしたよ。

オケも開始早々初歩的な数え間違えとか音外すとかあった。あったっていいんだろうけど・・いつもあんな印象ないけどなぁ。
こういうこと言うと、楽器やってたとか音大出たみたいな人は怒るんですよね?
お前ごときが言うなって。
ごめんなさーい

オーディオ的に考えさせられるものもありました。

大地の歌を聴いていて思ったんだけど、大オーケストラが分厚くドーンなんてやっちゃうと声楽一人じゃかき消されちゃって聞こえなくなちゃうんじゃないかな・・
だからそこを考慮した音作りで演奏をする。(と私は今日感じたんです)
ところが録音なんか聴いていると分厚く重いオーケストラが嵐のように渦巻いているその上で声楽がものすごい存在感で朗々と歌っていたりするわけですよね・・
録音編集技術に助けられていて、ある面ではスコアの理想的な姿を実体化させてくれて楽しませてくれているんだと思う。
ありがとう。
一方であれしか知らずに、あれが当たり前だと思いこんでいるのはおかしいというか危険というか・・

やっぱり時々はコンサートに来て現場の音を知る必要があるんだと思ったんですよね今日は。
仮に隣に変なのが来て台無しにされるリスクがあったとしても・・


よく、「大迫力のオーケストラサウンド!!」みたいなのが書いてあったことが昔ありましたよね。
狭い部屋にでっかいスピーカーを置いてみたいなのはそういうのを目指しているのかな?
でもさ、現地に行って実際聴くとそこにあるのはそういう「迫力の!!」ってな音じゃないんですよね・・・
地を這うような低音!!なんてない。
たまにはあるけどさそういう曲も・・

昔、スーパーウーハーを薄く重ねたら弱音のグランカッサが鳥肌が立つような実体感を持って部屋を埋めて・・感動したということがあったんですけど、実際現場いくとあんなのないんだよね・・
美しく実体的な音楽は間違いなく目の前にあるんだけどさ・・

オーディオをやっているとつい理想の虚像を求め出して暴走する・・と言うのがあると思うんです。
もしこの先機器買い換え病にはまったときはコンサートに行きまくろう・・

ということで、演奏会自体はネガティブな印象で終わりましたが、きっと行ってよかったのかな・・
マエストロインバルが、長く深々と頭を下げていたのが印象に残っています。
またなんかやってほしい。
俺行くから。
とりあえず明日また行くけど。
この記事が公開される頃にはそれももう終わっているのか・・

それにしても・・・やっぱり60歳以上の方の割合が圧倒的に多いですよね。
もちろんいてくださっていいんですが、若い人がいないと・・・
この先クラシックコンサートって維持されるんだろうかなんて心配になってくる。
私が心配したってしょうがないんだけど。

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芸劇の前の噴水で鳩が水浴びしてた。
びしょ濡れになってんの・・かわいいね。

今日、車内放送聞いてなくて・・平塚どまりで後続に乗り換えるなら茅ケ崎で・・
平塚ってグリーン車から階段スゲー遠いんだね・・
明日は小田急にしようかなぁ。
でも暑いし乗り換えめんどくさいなぁ

変なわがままじじいだなぁ私。


2017/04/05

エリアフ・インバル 東京都交響楽団  マーラー交響曲第9番 つづき2

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エリアフ・インバル 東京都交響楽団  マーラー交響曲第9番 のつづき2です。
この曲の本当の山場は最後の部分かもしれません。
人が死んでいく・・でも終わるのではなくて音楽があの世に入っていく・・・こちらからは見えなくなってしまうだけで永遠に続いている・・というイメージがあります。
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自分が行ったのは横浜みなとみらいでした・・
この日の客席は多分みなこの音楽とこの演奏者たちが大好きだったに違いないと思っています。
客席にも異様な緊張感が満ちていて、お客さんも場を作っていたと思う。
2楽章が終わった時、指揮者が一度引っ込んだ・・高齢で体に負担がかかったからだろうか?分らないけれど・・かなり長い時間戻ってこなかった・・コンサートマスターの指示でチューニングが行われるが終わってもまだ戻らない・・
その間も客席の張り詰めた緊張感はずっと維持されていました・・
そういう演奏会での最終和音・・消えていく・・どんどん音が小さくなっていきますが、指揮者は音楽を止めるそぶりを見せません・・
弦楽器の弓が耐え切れず止まってしまう・・奏者は尋常でない表情で指揮者にくぎ付けになっている・・客席も・・指揮者は音を要求し続けている・・・・
このとき、指揮者は音楽とあちらの世界に行ってしまったように感じました・・演奏し続けているんだとオーケストラも、客席も、音楽もみんなそれを感じていたと思う・・長い長い静寂ののち・・耐え切れずパラパラと拍手が起こり始める・・指揮者は動かない・・・さらに長い時間の後、指揮者がようやく棒を下す。終わった・・・・でも向こうを向いたまま、脱力というか放心状態のままだ・・・拍手の数は増えてくるが・・まだだろうと思っている人も多い・・・さらに時間がたってようやくこちらに向きを変えた指揮者の表情は・・
彫の深い顔・・・忘れられない・・・私は、マーラーだ!と思った。
その瞬間堰を切ったような拍手とブラボー。
こんなことを書くとその場の雰囲気に酔っただけだろ・・と思われるかもしれません。
そうかもしれないですが、それでいいじゃないですか・・素晴らしい体験で忘れられません。
残念ながらCDからは感じられないですあんなの・・・・

感じられないじゃ記事として締まらないので・・
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第1ヴァイオリンのAsと第2ヴァイオリン以下が対話しながら消えていきます。
人が死んでいく場面ですので弦楽器は弱音器をつけ・・・と思うとAsを象徴的に鳴らす第1ヴァイオリンにはまさかの”弱音器を付けない”の指示。
その分強弱記号が1段階落ちてます。
この音は他とは違う少し澄んだ音になるはずですね。
CDでもこの音色の違いを十分に感じ取ることができます。
むしろこういうのは録音のが得意なのか・・・

マーラーの生きている間に高度な録音再生技術があったら関心を示しただろうか?
自分の思う最高で完璧なものを形に残そうとしただろうか?
音楽を固定してしまうなんて無意味だと突っぱねそうな気もする。
でもピアノロールはとったんだよな。
そんなこと考えるのもおかしいか・・
2017/03/27

エリアフ・インバル 東京都交響楽団  マーラー交響曲第9番 のつづき1

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エリアフ・インバル 東京都交響楽団  マーラー交響曲第9番 のつづき1です。
時間が取れたので全楽章聴きました。

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音像定位感とか、音色音量、聞こえ方が自然で、トゥッティになると聴き取りにくいパートがあったりもする・・・これがワンポイント録音というところなんでしょうか・・

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第1楽章の再現部で低音の鐘が出てきます。かなり低い音です。
これ特にどんな楽器という事は決まっていなくてそれぞれのオーケストラが用意するんだと思いますが、つるされた大きな金属をたたくので倍音が鳴って調子の狂ったような かなり高い音が聞こえてきます。
楽譜を見ていると低い基音を意識できるのですが、しらないと高い倍音だけを聴いてそういう音楽だと思い込んでしまう危険があると思います。
ここを、チューブラーベルが高い音をたたく音楽だと誤認している人もいると思う。
そんなことを書いている人を見たことがありますし、自分も初めて聴いたときそう思いました。
他の楽器の音がかぶったりして、オーディオ的にも再生の難所なんじゃないかと思ったりしています。

インバル都響を聴きに行ったとき、この鐘はどんなものを使うんだろう?とワクワクしていた。
勝手にH鋼の古くていい感じになったような外観を想像していたのですが、
見たのは鉄工所で切り出してきたばっかりのミガキ鋼板みたいなものが吊るしてあるという・・工業的な・・全然オーケストラじゃない風景だった。
音楽とのギャップがあって忘れられない。
CDを聴くチューブラーベルとは思わないけれど高い倍音のほうが強く聞こえる。
最後の方で周りの楽器が薄くなった瞬間に基音とこれをたたいた時の金属的な感触みたいなものを感じ取ることができました。
あの光景を思い出しながら・・