長く頑張るには

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朝、
夏の間控えていた自転車通勤がいまごろ復活。
雨が多かったり帰りに用事があったりで毎日というわけにはいかないけど。
それより正直毎日だと体がきつい。
これまでも長期中断の後はきつかったけれど何度か乗っているうちに慣れていった。
その慣れ感が鈍くなったような気もするかなぁ・・ちょっとまずいかな。
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もう終わっただろうと思わせてから何度も咲いて見せてくれるあさがお。
写真を撮り喜んで見せると朝顔もはりきってくれると思ってる。
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いいね富士山、なんだ傘かぶってかふざけてるみたいだ。

運動したり飯を食って血が回ると体が痒くなったりすることは昔からあって別に異常じゃないと思うんだけど、最近その比じゃない勢いで体の中からかゆみが来る。私に体は今何かしらおかしいかもしれない。
月一で降圧剤をもらいに医者へ行くんだから相談すれば・・
ある人の命が助からなかったのは信頼していた街医者の判断ミスによるものじゃないかという話を聞き、そしてその医者とはどうも私の主治医のようだ・・とここに書いたのはちょうど去年の今頃だったと思う。
あれから医者も病院も変えてない。
毎回他に何か気になることは?と聞いてくれるんだけど、一度あることを相談したら私にはわからないと言われた。でもそれでいいと思う。
習い事の先生から「なんでそうなるんですか!」なんて言われるとそれを聞きたいのはこっちの方だと思ったりするけどあれはそういうもんなんでしょうね。
だけど医者の場合見れないならよそへ行けと言ってくれる方が正しいと思う。
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すずめの朝礼。
みんなそろった?
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あの山にこの時期雪が降るのはとても珍しいと思う。
寒いね。
最近また、親しくもないけれどよく知っている人の訃報を聞いた。
これまで断片的に聴こえてきていた話と合わせ強く思ったのは人間には生きる理由が必要だという事。
その点で今の私は非常に不完全だと思う。

https://www.youtube.com/watch?time_continue=2711&v=BwRPYijLygA&feature=emb_logo
マラ2の第4楽章は交響曲作曲より前に存在していたものが組み込まれたんだったと思う。
人生は苦悩に満ちているとか言いながら一本道を歩いていると天使が出てきてまだこの先へは行くなと追い返す。
いいや私は進むのだとか言って・・
日本人のなかにある三途の川を渡ろうとしたら死んだ身内が出てきてすごい剣幕でまだ来るなという・・にちょっとにてますね。
とても小さな楽章だけど、聴き手に今どこにいてこの先何を目にするのことになるのかを教える非常に重要な役割を持っている。
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次のフィナーレでは舞台裏で多人数の奏者が複数個所で演奏する場面が複数あってちょっとSF的な見せ場というか・・なんだけど、小さなこの楽章もファゴットとコントラファゴットを含む壮大な金管アンサンブルがステージ上のオケとは物に舞台の裏で演奏することが要求されている。でも実際ステージ上のオケがやっちゃうことのが多いみたいですね。
演奏解釈上の問題というよりここだけのためにファゴットと2小節しか出番のないコントラファゴットまで集めるのはとかいう予算とか人員確保的問題がそうさせるのかな?
この舞台裏に楽器を配置するみたいなのはオペラでは昔から普通にいろいろやってたものらしく、大量の団員を確保できる前提で書いている辺りなんかにも若いとはいえ歌劇場指揮者として実績を積みある程度の力を行使できるようになっていた当時の作者が透けて見える気がしますよね。
うまくいけば、天上の神々の世界から漏れ聞こえてくるようなコラールは歌詞がなくてもいろんなことを教えてくれるはず。
色んな実演で舞台裏のバンダを聴いたけど、いかにも反響版の裏でやってますみたいになっちゃっててというのも多い。
この曲の場合もう一歩下がって楽屋の廊下かトイレの中くらいで・・前にも書いたかこれ。
交響曲第9番は生きたいという強い思いとそれを潰しに来る黒いもののせめぎあいが描かれたの第1楽章がニ長調なのに対し、死を受け入れこの世から離れていくところを描いたフィナーレは最も遠い変ニ長調で書かれている。
同じくこれからあの世へ行きますよというこの楽章が変ニ長調であることは偶然ではないのではないかと考えたりもする。
それが正しいか間違っているかは別として、そんなことを延々考える楽しみをくれるのがこの人の作品の大きな特徴でもあると思う。

11月最後の朝、
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窓の外は霜で真っ白だった。
紅葉に朝日が当たって・・
楽器がものすごく冷たくなっているのに驚く。
木でできてるから冷えた管に暖かい息を吹き込んだりすると割れるのね。
楽器を始めるころ冷えた管を絶対に吹くなと何度も何度もきつく教わった。
教わってちゃんとできてるのはそれくらい・・そんな自虐は書かなくていいか。
会社から帰るとレッスン中断中の楽器屋から私宛の封書が届いていた。
一方的に契約を打ち切りますみたいなのが文書で送られて来たのかと思いながら封を開けると
楽器の安売りセールをやるから見に来てねーみたいなチラシとあいさつだった。
今日も楽器やってるよ。
いろいろ訴えたいというか言いたいこともあるけれどもう少し黙って頑張ってみよう。
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頑張って咲こうと準備していたた朝顔のつぼみの上にも霜が乗ってた。
日の光をいっぱい浴びて、明日咲いてくれるだろうか?
と書いたけれど12月最初の朝つぼみは開かなかった。
でもね、先の方がすこしだけ開いていて一生懸命咲こうとした気持ちが伝わってきたのね。
ありがとう。
ちゃんと見てるから。
俺も頑張る。

Tag:マーラー交響曲第2番  Trackback:0 comment:9 

酢醤油をもらってから26年

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河津桜が狂い咲きしていた。

朝飯が肉まん。もう冬だね。
食ってたら思い出した。
昔、熊本と鹿児島に住んだことがあるのだけど最初の冬、
コンビニで肉まんを買い物を受け取ると店員がさらに何か渡そうとしている。
は?
はじゃねーよてめーみたいに渡された小さなもの・・
九州と言っても広いし場所で全然違いますけどあれですよね、
肉まんに酢醤油つけて食べますよね?
この辺では考えられないので意表を突かれすぎ驚いた。
どんな味だったかの記憶はなぜかないのだけれど、きっと美味しかっただろう。

離れて10年目くらいに行ってみたことがあった。それももう10年以上前になっちゃったのか・・
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トンネルができてたけど昔原付でよく超えた俵山。
向こうには熊本空港・・金峰山?
一番奥に浮かんで見える山は雲仙普賢岳だと思う。
ここにいたのは普賢岳が噴火と火砕流を繰り返していた頃。
鹿児島本線の特急列車に乗っていると海の向こうに噴煙を上げる普賢岳が見えた。誰かが、
あれはどこの山かしら?
すると別な誰かが、あれは阿蘇ですよ・・仏さまがおへそでお茶をわかしてると言われて・・
ちょっとまって!阿蘇は反対側だし全然見えませんよ。あれはうんぜ・・
と心の中でつぶやいた人間が周りにたくさんいたはずだけど、誰も何も言わなかった。
そういうのはうまく教えてあげてもいいんだろうけど、最近どんなに教えたくても正したくてもあえて黙っていることの必要性を強く感じる場面を見る。
人間の器そのものが問われる気もする。

熊本は数年前の地震で大変な事になった。
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奥の山が崩壊してこの橋を飲み込み谷底へ落としてしまったことが大きく報じられた。
とても若い方が命を落とされたんだったと思う。
あるはずだった未来を失った方の無念を思えば、私のグダグダなんかただのわがままでしかないなとも思う。
住んでた頃にこの橋の下にある滝は巨大断層そのものが露出しているのだという話を聞いたのを覚えている。
実際橋が落ちてしまったのは土砂崩れではなく両端の橋脚が橋を圧縮する方向に動いたことが原因だそうだ。
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昔は真っ赤な塗装であかばしと呼ばれていた。
調べるとこの色に塗り替えられたのは私が住んでる間であまりにも多い飛び降り自殺抑制のためだったそうだ。
十年後のこの時赤くない赤橋を見てああそうだよなと思ったような気もするし、塗り替えられていたことに驚いたような気もするし・・正直もう思い出せない。つい最近のような気もするのに。
そのすぐ近く、
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これもわかる人だけにわかるというか・・
手前の踏切を右から左に列車が通過すると、
10分後くらいに奥のあの赤い列車のいるところを左から右に向け登ってゆく。
それがどうしたの?なにがおもしろいの?というところでしょうね。
私には面白いのね。
ここも長らく不通になっているはず。
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この時ここやってたんだな。
田舎に輸入盤なんかあるわけないころ少量だけどここにはあった。
今はもうお店もないと思う。
あの頃は何を聞いていたかと考えると、そりゃいろんなもん色々聴いてたけれど、
その前半マーラーの2番のスコアをなめるように眺め、重箱の隅まで聴きとってやろうと食い入るように毎日聴きこんだ記憶がある。
その後の作品を知る目と耳にはまだまだ若いのだけれどでも、やりたいこと満載の凝りに凝ったスコア。

https://www.youtube.com/watch?v=8ZGra5BL6-k
非常に強い個性を持ったスケルツォが当時から好きだった。
出版譜上の景色を考慮し、そのまま印刷できるくらいに仕上げられた美しく整然と描かれた自筆譜の中で、
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スケルツォの歌いだしのこのあたりだけ他と違う雰囲気。
筆が躍ってるのね。
書きながら頭の中でこれが鳴ってたんじゃないかなぁ・・
あんなに聴きまくったこの曲だけど、その後の曲を知り陶酔するようになると影が薄くなっていった・・嫌いや飽きたとは違うけどね。
実演にも何度かいったし盤も何種類も買ったりはした。

クラシック音楽に興味を持ったころN響アワーという番組になかにし礼がレギュラー出演していて、今はいおじいさんの象徴みたいな彼はまだ若くてかっこよかった。
芥川 也寸志からチャイコフスキーの音楽をどう思うか聞かれ、
若いころに聞き、もう卒業した音楽
と答えていたのを思い出す。
芥川が一瞬残念そうな顔をしたような気がしたのも覚えている。
私はもうすぐあの時の中西の年齢になるかもしれない。
私ももうマラ2に萌えることはないまま終わっちゃうんだろうか?
まだそんなに枯れなくてもいいと思うけど。
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初めて熊本へ行った晩に馬刺しを食ってそのうまさに衝撃を受けた。
数えたらもう27年前なのね・・いつの間にそんなに過ぎちゃってたんだろう?
今住んでいるこの近所でも肉屋に馬刺しが並んでいてある店なんかは有名らしいのだけど、美味いまずいとかではなく味の系統みたいなものが違うみたい。
今なんでも取り寄せできるんだろうけど、そういう事じゃなく行ってあれが食いたいな。
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人に見せるつもりで撮ってないからなんか汚いけれど・・
熊本のラーメンは個性的だ。きくらげ、揚げたニンニク・・なによりギトギトなスープ。
この時行ったこむらさきは有名だけど、私は富士ラーメンというラーメン屋の胃がもたれるラーメンが大好きで何度も食べた。
小さなチェーン店だったけれど閉店が続いたようでこの時も何件か探したけれど行けなかった。

住んでいたころには近くにあって当たり前のように見えていた景色も、遠く離れたところに住み、遠く時間がたつと行ってみたい遠くの景色に見えてくるのね。
はじめてコンビニで肉まんに酢醤油をもらったときは、友人と夜釣りに行こうという晩だったと思う。
ものすごく寒くて、なんにもつれなかった。
友だちが、いたのね。
さむかったけれど、楽しかったことは覚えてる。
十年後に行ったこのとき久しぶりに誰かに会ってとかは一切なかった。
いろんな面でダメな人なのが現れているかもしれないけれどそれがまぎれもない私。
あの時寒さに震える海辺をサギみたいなのが鳴きながら飛んでた。
今住んでるこのあたりのも同じように鳴く鳥がいて、声を聞く度今でもあの夜を思い出す。
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朝顔がね、ずっと咲き続けてくれて。

Tag:マーラー交響曲第2番  Trackback:0 comment:8 

終わりが大事

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マーラーの交響曲第2番は何でしたっけ自筆スコアがオークションで6億円でしたっけ・・
でもネット上でただで見られますね。見られれば満足できる私としては笑いが止まりません。
みると印刷譜を意識したようなレイアウトで丁寧に清書されていて、指揮者としては結果も出していたでしょうが、作曲者としてはまだ書けば出版してもらえるというわけではなかった?彼の曲への愛や、その後への野心みたいなものを感じます。
実際自分が指揮をするために使えるように作ったのかな

見てて面白いのは曲尾に
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こんなのが書いてあるんですよね。
これエコーかな?
曲への愛みたいなのを感じるでしょう?
こういうの書くもんなんでしょうかね?

ここ弦のピッチカートがppで鳴らされて終わっていくわけで・・ホールに残るエコーっていうのはあんまりないですよね。
実際の音じゃなくて精神的な余韻みたいなものかなぁ・・

下の方にごちゃごちゃ書いてあるのは有名なここで5分間の休憩を置け・・というやつですね。
気持ちはわかるような気がしますが・・・
今はやらないですよね?
ほんとにやったらお客さんの集中力は切れちゃいそうだし・・トイレなんか行きだしたら5分じゃ収集つかなくなりそうだし。

バッハの・・バッハも目を通したんだっけ?フーガの技法の初版の中にも
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こういうのありますよね・・


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3楽章へアタッカで続く2楽章の最後にはありません。
間は置かず、前の花園のピッチカートをかき消すくらいのタイミングでティンパニが入ってくるんだよということですかね・・


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4楽章へアタッカで続く3楽章の最後には書いてあるんです。
アルトが歌いだす前にちょっと間があって余韻を聴くということ?・・

そんなんじゃなくてただ書きたくて書いてるだけだったりして・・

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全曲の最終部分はこんなに立派なことに・・・
なんとなく書いているんじゃなくて定規みたいなので丁寧に・・

マーラーの時代もフライングブラボーとかあったのかなぁ・・
オペラで内容に関係なくスター歌手を絶賛するようなお客を締め出したりしたんでしょ?
コンサートに対してはどうだったのかな?‥
私もこの曲でフラボーやられたことがあります。

いつごろだったかにTVでオネゲルかなんかの曲をやってるのを見ました。
とても感動的な曲でTV越しの初見だったのに感動した・・
その曲の最後・・静寂の中に音楽は消えてゆ・・・・・
あーあ、独りよがりなフライング拍手が静寂を破壊していく・・
俺この曲知ってるんだよー!みたいな・・
その時指揮のデュトワが苦虫をかみつぶしたような・・いや、もっとひどい表情をしていたと思う・・というのがしっかり映っしていた(と記憶している)。
あれ編集者のメッセージじゃないのかなぁ・・

アンコールなんかで最終音が鳴るかならないかでワーっと拍手っていうのが楽しい場面もありますけど、最終和音のエコーが空気に溶け込んで行くのを聴いて涙が出るってのもあると思うんだよね。
曲や演奏によっては余韻にかぶる大拍手・・ていうのもありだよね。
しばしの無音の向こうで音楽が続いているのを感じる・・みたいなのもある。

何度か行って感じるんだけどコンサートって、お客も場を作ってる一員なんだと思うんですよね。


フーガの技法はまたなんかすごいんですよね。曲が終わると
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花が咲いている。

これ、ただ余白を埋めているんじゃないんだとか言って深読みできるみたいですね。
昔用んだ本に書いてあった説では・・なんだっけ聖書かなんかそういうのの内容と対応させられるんだっけ・・
バッハってすごいな。

Tag:マーラー交響曲第2番  Trackback:0 comment:2 

「葬礼」を適当に面白がる

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コンサートへ行ってきて刺激されたので調子に乗って適当に・・
マーラーの交響詩「葬礼」。
ずっとなかったことになっていたわけですよね・・
交響曲第2番、第1楽章の前身みたいな曲です。
野際陽子がNHKのアナウンサーだったみたいな話ですか。違いますか。

交響曲第1番はある若者の歌ですが曲の最後で彼は死にます。
この曲はあの彼のフォローですよね。
交響曲第2番になると葬式だけじゃなくてあの世を経て復活するのだ!まで行くんでしょう・

ハンス・フォン・ビューローにピアノで弾いて聞かせて「これに比べればトリスタンとイゾルデはハイドンの交響曲のようなものだ」とか言わせたのはこの稿なんですかね。
出版したかったけど失敗に終わり、さらに改訂をして交響曲第2番につなげていきます。
そういう解説はよそにもいっぱいあるからいいですよね。

楽譜を並べてここがこう違う!とかうだうだ言うのが好きなんですが、葬礼の楽譜が手に入らないので・・

2番のスコアを見ながらインバル指揮の葬礼を聴いて喜ぼうという感じで・・

楽器編成がまず違いますよね。ティンパニがまず一人だ・・ハープも・・
ホルンも4人・・なんというか、普通の編成ですよね。
開始は意外と違和感なく始まります。最初にあれっと思うのはここ

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木管の歌がバイオリンに引き継がれるここ・・
バイオリンが木管と重なって出る・・

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このティンパニもなくてあれ?となる・・
こういう細かい差異はほんとにたくさんあってその後の曲でも改訂前後でこんなさがよくあります。
これらをみんな拾ってると進まないので適当に面白いところだけ・・

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第2主題再提示のあたりでクラリネットの旋律が若干今と違います。

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その後また暗転したところ、今はないヴィオラの対旋律が聞こえる。
悪くないですよどね・・

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このあたり今はないヴァイオリンが網をかけたような細かい動き・・・ちょっと行けばその続きが残っていますよね。

このあたりから面白いですよ。

音源も出し直しましょう。

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展開部の終わりあたりでヴァイオリンソロが旋律をフルートに渡してまた帰ってくるのが・・
トゥッティじゃんか・・・と驚いていると聞いたことのない音楽が始まる・・

私、ブル8はノヴァーク版で覚えたのでハース版を聴いたときは色々たまげました・・なんだこの寄り道・・みたいな
あれを思い出しますが・・
もたもたしてたところを思い切りカットしちゃってますね。

さぁ、そしてその先、ここが山場じゃないかと思うんです。

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現行展開部の頭。大きなショックを受けながら主題が叫ばれ、ティンパニが主題を叫ぶのを聴きながら奈落の底へ崩れ落ちていく・・・
すごい名場面ですよね。

葬礼稿は調性も違うし、主題の後のショックがなく無音・・・
すかさずホルンが怪しく出てきて何か歌う。
これ、昔読んだ本でバッハの小フーガト短調BWV578に似てる書いてあった。今回のプログラムにも。
私知りたいのはマーラーはBWV578を聴いていたのかな?
ものすごく有名なのに復活してよく演奏されるようになったのは実は結構最近という曲がありますよね?

まぁいいかそんなの・・
奈落の底に沈んでまた低弦が這い上がるように登ってくる・・というコンセプトは同じなんだけど・・
現行版は人知を超えた強い力で引きずりおろされていく・・みたいな感じなんだけど
こちらは何かこう、怪しいけど素朴な土臭い音楽が続くんだよね・・自分で歩いていくんだけど力尽きて倒れちゃうみたいな・・・
とても面白いともうのはティンパニが主題を歌う・・はここでもやってるんですよねpで・・
これまた7番でも象徴的に出てくるんですよね。

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奈落の底から登ってきてまた活気づき始めたあたり、現行にはないティンパニがとても目立ちます。

復活の主題が出てくるここで
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このティンパニがないんですよね。
この一撃で空気が一気に変わるのが面白いいと昔から思ってきたので、ないのは衝撃的・・
その先のモルトリタルダンドやルフトパウゼは全然やっていないのでまだ書いてないんだな・・

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2台のティンパニが面白すぎるこの部分はそもそもティンパニは休み。
ユニゾンで下降する動きが2小節くらいあったのをもたつくからかカットしているんですね。
これも聞くと結構びっくりする。
その先は二人のティンパニがいない分、シンバルがバシバシ言ってる。

再現部に入って・・
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このあたり、鳥がいっぱい鳴いているの・・・
この世の鳥じゃなくて三途の河みたいなところにいる鳥かなぁ・・


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この、ティンパニがホルン、ハープと一緒に歌うところが面白いと思うんだけどまだない。

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このあたり、現状テューバは低いCの伸ばしだけど、葬礼はトロンボーンの4番みたいなところをやってるんじゃないかなぁ・・

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最後のこの下降でティンパニがトレモロを盛大にやってる・・・
これも衝撃的だ。
この下降をどんなテンポでやるべきか問題みたいなのもあると思うんだけど、これがヒントになるかな?
ならないか・・

昔本で読んでその存在を知り、興味はあるが聴きもしなかったこの曲。
やっと出会えました。
音だけじゃなく目の前でやっているのを見てなんぼのマーラーだから、その違いを演奏会で体験できて幸せでした。
作者はこれが演奏されることをどう思っているかな?

ハンス・フォン・ビューローはワーグナーに傾倒していたのに自分の嫁さんをワーグナーに取られちゃったんでしょ。
それから反ワーグナー的な位置づけのブラームスのほうへよっていったんだっけ?
マーラーのこの曲を聴いて「この曲が音楽なら、私は音楽が解らない」と言ったとか何とかいう話があった。
本当はビューローほどこの音楽を理解できる人はいないくらいないんじゃないかと思う。
写真を見るとなにか意地になってるようにみえたりして。
大きなお世話か。


Tag:マーラー交響曲第2番  Trackback:0 comment:2 

名人芸 

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マーラーのスコアを見ていると ’ が打ってあってルフトパウゼが指示されているのをよく見ます。
指揮者だったマーラーならではだなという気もします。他の人の曲でもふっという間を効果的に入れて聴衆をあっと言わせてたんでしょうね・・

交響曲第2番の第1楽章
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展開部の頭で非常にわかりやすい感じに奈落の底みたいなところへ落ちていくんですが・・

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泥の中から這い上がるように重い足取りでまた歩き始めます。だんだん勢いもついて、

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復活のテーマが出てきてなんかこう「よーし頑張るぞー」くらいまで言えるところまで来ました。

そしてその勢いに乗って何か結論を言おうとしたら・・・

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突然場面は戦乱の真っただ中なかみたいになっちゃってそのなかへ放り出されるわけですよね。
なんか飛んでくるし、降ってくるし・・
頑張ると言ったな?・・じゃぁやってみろ・・、みたいな
ここで、
短い間に ’ が3回出てくるんですね。
最初の突然戦乱の世界に放り出されるところは矢印とがごちゃごちゃ文字とかものすごいことになってますね。

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自筆譜ですでにこの指示明確化していました。
ものすごく粘って・・・ふっと間をおいて・・・突然突進する!だそうです。
いいですねー何とかしてここを劇的なものにしたい作者の気持ちが文字になってあふれちゃている感が・・

どちらかというとこの木管が三連符で降りてきたところの ’ のほうが衝撃的ですよね。
ものすごい勢いでなんか落ちてきているのに着弾寸前に全楽器が一瞬止まる・・・
目の前で起きていたことが急に映像の一時停止みたいにピタッと止まったらものすごくびっくりします。そんな映画があった気がしますがあれみたいですね。
こういうの一歩間違えると陳腐な印象になっちゃうけど、ここはすごいということで喜んでたいなぁ・・

さらに同じことがもう一回繰り返されるんですが、ここも同じように間を取っちゃうと個人的にはシラケるんですよね。
受けちゃたからまたやっちゃったみたいな・・・
次はさらっと進んじゃうくらいが好きです。
YouTubeを見るといろいろありますが、この間って難しいですね。思い切り開けると緊張がゆるんじゃうし、やってんだかやってんだかわかんないんじゃ効果がないし・・指揮者の名人芸的な部分なんじゃないかなぁ・・・
昔聴いててびっくりしたのがあったんだけどどれだったんだろ?
聴きすぎて慣れちゃったのかな・・

この修羅場的な音楽が第5楽章で再現されるんですが、
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ここはルフトパウゼなしで進みます。
ティンパニを3人でたたいていて見せ場・・
ここのティンパニ、楽譜的にはすごい感じですが、聴いてても見ててもなんかあんまり盛り上がんないんだよな・・私的に・・
落ちてくる三連符、よくみると一度目はfffで二度目はffなんですね・・
そう書いてるんだから聴く方もそう感じないといけないんでしょうねこれ・・
ここをちゃんとわかるように聴かせてくれる演奏っていうのもあるのかな・・


第5楽章、合唱が盛り上がってクライマックスを迎えるところにも ' があります。
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自筆譜にはルフトパウゼ!!っという念押しがしてあった。
!を2つかいてアンダーラインもひいちゃってもうどうにもルフトパウゼなんですね・・
ワルターのステレオ盤はここルフトパウゼなしで進んでたと思います。
1楽章もそう・・基本的にマーラー特有の極端な癖のある表現はぼかしていることが多いと思う。
できるだけ多くのまだマーラーを知らない人に受け入れてもらいたかったから・・・なのかな?
マーラー本人も何度も演奏するうちにそんなことやらない演奏をしてたこともあったりして・・

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ずっとよくわからないままだった・・・復活5楽章冒頭のティンパニ

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復活の第3楽章後半と5楽章の頭にはこんな嵐のような部分があります。
あの世の入り口ってこんな騒々しいんでしょうか・・・初めて聴いたのが中学生の時でしたからそれは絵に描いたように魅了されちゃいましたよ・・
ここで2台のティンパニはなんか変則的なリズムをたたいています。
みんな、ここ大好きでしょう?ティンパニがなんか叩いてるなーというのは聴いてる思います。
でこのリズムちゃんと全部歌えますか?歌えるのかもな・・
恥ずかしいですが私、5楽章のここ途中からちゃんとわかってません。30年近く聴いてるのに・・
楽譜も同じくらい見てるのに・・

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頭の悪さが出てしまっていますかね・・
演奏するならちゃんと読まなくてはなりませんが、聴き手としては解らないものをほっといても怒られるわけでも演奏が止まるわけでもないですよね。でもそれじゃちゃんと聴いたことにならないかな。
ここはなんとなくごちゃごちゃ聴こえてればいいんだみたいな感じなのかな。
このリズム、どこかからきていたりするのかな?

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これかと思ったけど違うか。

ここ、いろんな楽器が伸ばしやってますが、例によってダイナミクスとその変化開始位置がそれぞれ違いますよね。
録音によって何がどう聞こえてくるかとか結構違います。
どの盤がどうとか今言えないけど、ここはさらっと突進しちゃわないで細かいことろを色々じっくり大げさに聴かせてほしいな・・個人的には・・

そういえばどこかに書いてあったけど、マーラー自身が「すべての音符が聞きとれるなら正しいテンポだ」とか言ったんでしょ・・・・
木管の2拍子のとこなんか何だかわかんないのが多いけどあれでいいのかなぁ?

最後トランペットとトロンボーンにだけacceler.と書いてありますよね。おもしろいけどそれじゃその後ティンパニとかとずれちゃうんじゃ・・・若干遅れて入って、加速して追いつくということ?

お前バカかとか言われちゃうのかな?

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マーラー交響曲第2番「復活」3楽章のティンパニ 版のちがい

復活の版の違い問題、きっと細かいところでいろいろあるんだと思います。
伸ばし版とか言ってたのを仮に旧版と呼ぶとして今ネット上で旧版は見られません。なんとなくDoverのやつを買うと旧版なんじゃないかなと思ってみたり・・

昔、音楽之友社のポケットスコアを見ながらワルターNYPの演奏を散々聴きました。であれっ?とか思っていた箇所です。
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第3楽章、トリオが終わてスケルツォがもどってすぐのあたり、、全集版だとティンパニはホルンと同じく休符を挟んでタッタッタッタッタッタッ。
でもワルターのは弦と同じようにタタタタタタと連続して叩いているんですよね。

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自筆譜はタタタタタタ・・・
地味な場所ですが、気にしだすときになりますね。ラトルやクレンペラーもタタタタタタです。
自筆譜のこの箇所ややこしくて、ホルンを後から追加して最下段に書いてあります。続くファゴットは五線がもともとあったので音符だけ同じ時に追記されてます。

タタタタタタのが原始の踊りぽくていいけどなー

ついでにここのヴィオラ、ffがついていて不自然なくらい前に出てくるいかにもマーラーな音楽。
自筆譜ではmfになってます。
でも聴いてると、旧版の楽譜上もここはffと書いてあるのではないかなーと想像・・
必ずしも自筆譜=旧版ではないんだろうということで・・

もう一つついでに、スケルツォの再現が終わるとトリオを暗転した音楽が始まって第2トリオかと思いきや音楽が暴れだして第5楽章を予告する嵐となるわけです・・
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自筆譜のティンパニは印刷譜にない音符が書かれています。
ここだけ見ていると、ティンパニあったほうが面白そうですが、ここをカットしたことでこの後にくる嵐の衝撃がかなり大きく感じられるのかな・・・・えっちがう?

音楽之友社のポケットスコアは、マーラーの書いた注意書きをところどころ日本語に訳してくれてあります。
とても面白く読んだもんですが、全部じゃないんですよね。
そこら中にごちゃごちゃ書いてある文字というかもう文章になっちゃってるようなのがマーラーの楽譜の面白いところだと思います。
なのでみんな訳してほしかったなー・・・
今はネットで楽譜も出てくるしドイツ語の翻訳も出来たりして便利ですね・・





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マーラー交響曲第2番「復活」3楽章冒頭のティンパニ 

マーラー交響曲第2番「復活」の第3楽章スケルツォの冒頭・・
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花の香りで満たされていそうな第2楽章・・その空気を突然打ち破るティンパニ・・・ちょっと怪しい感じでいろいろ集まってきて始まっていく音楽・・
ここも初めて聴いたときから虜になりました。
象徴的な冒頭2回のG-Cは第1ティンパニが、音楽の伴奏としてのG-Cは第2ティンパニが受け持ちます。
同じ音なので一人がやったっていいし、音楽的にたたき分けるっていうのもできるんでしょ・・

作曲者が2台に振り分けた方が面白いと思ったからこうなっているわけで、ここはティンパニをガン見して面白がらないと・・

全休符の小節に注記のマークがありますね。欄外のKurze Halte! は、短い休み?

ラトルのだっけ、ティンパニ止めようと押さえたのか音程変わっちゃってゴォゥーンとか変なことになっちゃってんの・・

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自筆譜を見ると、この衝撃のティンパニ開始、小節ごと削除された部分があって、もっと違う始まり方を考えていたようです。
私こういうリズムを読むのが苦手なんですが・・・これ、なんかへんてこりんだよね・・


ショスタコーヴィッチはこの部分が大好きだったと思います。
自身の問題作交響曲第4番第2楽章の中ほどに・・・
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ティンパニだけなら気付かないかも・・というより引用だと思わないでしょうが、このクラリネットそのまますぎでしょ。
それもこんなトゥッティがさっと切れて ! ってとこで・・・
この後もう一回 Pでティンパニでます・・ 冒頭だけじゃなくて後半の再現のとこも意識してるかな・・
ここ初めて聴いたとき本当にびっくりした。引用というより、好きすぎて出てきちゃったみたいな・・・
ショスタコの4番の解説を読むとマーラー「巨人」のカッコウが・・というのは必ず書いてあります。
でもこっちのがすごくない?


マーラーに戻って楽章の終盤、

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第5楽章を予告する嵐の後、冒頭のG-Cが再現されますが(ここ最高ですよね!)今度は第2奏者がやります・・・両方主役になれていいね・・・ちがうか。
冒頭の音符は32分音符ですが、再現の頭は16分音符です・・・
再現も32分音符になっちゃっている録音があります。
ティンパニがメロディ-歌いかけちゃうところもいいなとか思ってると、そのエコーみたいな感じでベースが歌いだす・・・


ここで面白いのは始めチェロとコントラバスで2グループに分かれています・・・が・・
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音符は同じですが、第1グループにはSpringbogenの指示があってff、第2グループは特に指示がなくてmfです。
Springbogen、弓を撥ねさせるみたいな感じのでしょ・・・これ、楽譜見ないでただ録音だけ聴いてたらわかんないですよね・・
わかんなくていいのかもな、やった結果マーラーの思ったような音楽が耳に届けば・・
マーラーって面白いよね・・

その後2つの分奏は8分音符をPPで、16分音符をPPPで交互に引き分けます。
この曲、この2つのグループが交代でというのをいろんな箇所で見ますが、でっかいコントラバス軍団がこれをやっているのは見た目的にとても面白いです。。録音でも定位感とか音色で分かれて交代・・は再現できるでしょうけど、、視覚的効果が大きい場面です。

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自筆譜は分奏してますけど第2グループがmfでSpringbogenでやるのみでした。
やってみたらインパクトなかったから補強入れてワッと出るようにしたということ?
分かれて交代・・は最初からやってたみたい。
もとはティンパニソロのダイナミクスが一段低かったところにも注目したいですね・・・

マーラーの音楽の特徴の一つに極端なダイナミクス、唐突に出てきたり消えたり・・というのがあってこの2番もにもたくさんありますが、その感覚、演奏経験を繰り返しながらエスカレートさせていったんですね。

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マーラー交響曲第2番「復活」5楽章のティンパニリレー

マーラーの「復活」ですが
合唱も歌いきってEndに向かって突っ走っていくと、締めの一言というか、宇宙に刻まれた真実がみえたみたいな・・ちょっと言いすぎか・・低音楽器が復活の主題を歌う場面があります。
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先に自筆譜見ちゃいますと、一番下に手書きで五線書いてあるのがオルガンのペダル、その上は多分Clavierとあってピアノですよね・・
ここオルガンは後から追加したようにも見えるけど、・・・ピアノの段の全休符のインクが他と違っていて、オルガン用の追加五線と同じなように見えます。でも小節線とか音符のインクは他と一緒で・・・・最初からこの位置に書いたのかなぁ?
でピアノ・・・えっピアノ?・・・ここは明らかに普通のオーケストラの低音とは違う音が鳴り響くことを強く望んでいたんだと思います。
ハープもよく見ると隣り合う弦を半音上げる、下げるで同じ音として2本同時に鳴らす・・というのをやってますね。。これがどう聴こえるかというより、ここは特別なんだよ!ということですよね。
ハープのすぐそばに座ってみたことがありますが、あの楽器の低音て意外とインパクトがあるんですよね・・
でも離れちゃうとほかの音に埋もれてよくわからない・・オケ全体が見えるところから聴くのが好きなので・・
ここでとにかく面白いのは2対のティンパニが音階を奏することだと思います。。思いますが他がfなのにティンパニはmfなんですよね・・・特にこれが主役というイメージじゃないんだ作者は・・・

ついでに、トランペット修正してますね。最初は小節の後半(低音の最後の音に乗って)で入るつもりだったのを手前からに伸ばしたみたい。
絶対今のがいいよね・・

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出版譜・・・さすがにピアノはいらないと思ったのかな。
チェロとコントラバスはピッチカートだけだったのが半分は弓で弾くようになっています。
ピッチカートはfでarcoはffとか細かいですね。
ハープも自筆譜では2台ともfffだったのに、ここでは下のパートがffに抑えられています。なんかわかんないけど細かいねー実際演奏もそうするのかな・・かまわずffffくらいで頑張ってもらっていい気もするけど・・
ティンパニは相変わらずmfです、いろんな録音でティンパニがはっきり聞こえると「いいね!」と思い、オルガンとかに塗りつぶされてよく聞こえないと「なにやってんだよ!」なんて思ったりしますが、後者のほうが実は正解なのかな・・・

ここもすごく大事なところだと思いますが、フライングブラボーな人なんかはこの辺もう興奮しちゃって聴いてなかったりするんでしょうか・・
自分もやられたことがあります。
反対に指揮者が棒おろしてもずっとシーンとしていたこともあった。
なんかこう、あれれ?誰も拍手しないの?この曲だからもういいんじゃないの?みたいな空気が漂ったのを感じた。。
演奏はよかったんですよすごく。

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マーラー交響曲第2番「復活」5楽章の舞台裏バンダ2

マーラー交響曲第2番「復活」5楽章の舞台裏バンダ、これも書かないと・・

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あとでアルトが歌う音楽・・なんだけど急にチェロとファゴットがいい感じで歌いだして・・・楽譜を見ていると結構な変拍子なんだけど聴いてると複雑というよりは優雅で軽快で、でも木管がやってる付点と伸ばしみたいなのはなんか人魂が飛んでるみたいで怪しい・・ちょっと不思議ないい音楽になってます・・・3拍子でも4拍子でもない音楽がしなやかに・・・とそこにぶつかってくるカチッと4拍子の軍隊行進みたいなの・・・

2本のトランペットと、トライアングル、大太鼓とシンバルを一人が両手で・・ものすごく遠くに置かれる・・みたいな意味でしょこれ・・
このシンバル付きの大太鼓、1番「巨人」にも出てきますが、チンドン屋みたいで見た目的なインパクトがものすごくあります。世俗的なものの象徴いうか・・このバンダがやるのは明らかに軍隊の行進曲ですね。ほかのホルンやトランペットの舞台裏バンダは、あの世の神秘を表現するために裏にいるわけですが、ここに関しては逆にあの世から現世がちらっと見えちゃってるような場面であると思います。
なので、同じ舞台裏でやるんですが超神秘場面とは全然違う場所から聴こえてくるべきなんじゃないかと思います。
私が思わなくてもそうされてるわけですが・・・


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自筆譜をみてへーと思ったのは出版譜に採用されなかった(ppppp)という表記・・・
これ書いちゃうと舞台裏の演奏者がそこでpppppで演奏しちゃうから?・・それじゃ客席で聴こえないもんね。
舞台裏に置かれ、客席にはpppppくらいで聞こえる・・というのが作曲者のイメージなんでしょう。
とぎれとぎれに遠くから風に乗って聞こえてくる・・・オケの音楽と被るところはかき消されちゃってはっきり聞こえない・・・みたいな
いろんな録音を聴いていると思い切りでかい音ではっきり鳴るものがあります。それも面白いけど・・

トライアングルの下の段ははじめBecken(シンバル)とだけ書かれていたのを、後からごちゃごちゃ追記していまのシンバル付き大太鼓に変更したようです。(ppppp)もこの時追記されている。
太鼓鳴らすけど、ガンガンやりたいんじゃないんだよ・・ということか・・

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このバンダの最後、ティンパニもでてくるイメージだったようけどやめてますね。
その分、最初から大太鼓が出てくるようになった・・・

音楽は急激にせかされて、あの場面へ向かって突進していく・・・
なんかこう、あの世も大変そうね・・

この人のいろんな曲のいろんな場面で鳴りますよね軍隊ラッパ・・
子供のころ毎日聞こえてたんだろう、頭にこびりついちゃってたんだろうな。。


昔のCDはブックレットに結構長い解説がついていたのですが、ワルターNYPのだったと思うけど宇野功芳がこの曲の解説を書いていました。
その中でこの第5楽章のことを外面的で内容がないが若いマーラーにはこれしかできなかったんだから我慢して聴いとこうみたいに言っていた。
中学生だった私、小遣いをためてやっと買ったCD。ワクワクして解説を読むと、大したもんじゃねーよ見たいな言いよう・・・えっ!?なんて思ったりもしたが、いまは言いたいことはわからなくもない気がする。
ただ、プロが商売で書く以上もっとうまい書き方をしなきゃいけないでしょうとは思う。

オーディオの世界に長岡教というのがありますが、クラシックレコード鑑賞界にも宇野教みたいなのがあった気がします。
ネットのないころは、何か頼る情報がほしかったので、自分も宇野の本を買ったりしました。
何かそこに書いてあることはすべて正しい事であるかのように思って読んでいたけど、今考えると、ただおじさんの好みが書いてあっただけじゃないのかという気もする。
でもある時期、多くの人から必要とされた人だったんでしょう。
先日亡くなられたんでしたっけ。
お疲れさまでした。


今の時代は評論家という人も大変だと思う。
ネットで素人のが面白いことを書いていたりするし、作品を激賞したらインチキ作曲家のやっつけ仕事だったことがばれたりするし・・



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