英雄の生涯と外界ノイズ
英雄の生涯はなんとなく好きで時々聴くんですが、なんとなく後半英雄の仕事の後、決め手がないというか・・何かがない感を感じることがあります。そういう人いるんがないでしょうか?
誰かの助言で改定したらしいあの終結があるのでまぁ何とか満足してというか・・
これは言っても意味がないですが、英雄の仕事を先にやって、英雄の戦いを後半の山場に据えたほうが曲の重心的に良いのではないかと思うんですよね。。
お前が言うなって話ですが、思うのは勝手ということで。。どうもごめんなさい。
英雄本人である作曲者としては、評論家なんかぶっ飛ばしてこれからも俺はやるぜ・・という順番じゃなきゃまずかったのかな。まだ現在進行形、これからってときだし・・
作曲者にとってはまだ来てない未来なので、仕事の後がいまいちうまくできてない感じになってんのかな?ちがうか・

これは有名ですけど
夫婦愛の場面の最後、第2ヴァイオリンにG線の調弦を半音下げろという指示。
実演だとそーっとあのなんだ回すとこ・・回しているのが見えます。
そんなの見たってしょうがないんですがここ見どころでしょ?
どうでもいいけどコンサートを聴きに都会へ出てくと有名人を見かけることがあるんですよね。
私は田舎者なので一人で大騒ぎ状態になっているのですが、周りの人って全然気にしない感じで平然としてるんですね。そういうもんなんでしょうね。
ここ、オーディオでは当たり前ですが見えません。

あえて調弦を下げたヴァイオリンが作るGes。
それを含むこの弦による変ト長調主和音はとても厚くて暖かい。
誰にも邪魔できない無敵の愛情みたいなものでしょう。
そこへふとよぎる毒を持ったとげだらけの敵の姿・・・・
いいですよねーここー
フルートの頭には(遠くから聞こえるように)。
よく見るとフルートは調号が♭2つのト短調みたいになってる。実際これはト短調じゃないと思うけど・・・
第3フルートが出てきて一瞬弦の和音とハモるんだよね。ここ意味ありげでいいですよね。。
何にも邪魔されずに食い入るように聴きたい・・・
コンサートに行くと、こういう静かで大事な場面のとこで、前のおばちゃんが鞄の鈴をリンリン鳴らしたり後ろの誰かが飴の袋をくちゃくちゃやったりとかあるんだよね。・・・
イビキがンゴー!ってのもあったな。遅れてクスッみたいな。
人のいる場に出ていくんだからある程度ありえるリスクとして認識しなきゃいけないんだろう。
もしかすると自分も気づかずに、誰かの邪魔をしているのかもしれない。。
うちでは、こういうところに変態的に集中したいので変形極小部屋にこもります。
こういうところに差し掛かると、上空に飛行機が・・
NASのファンやHDD回転音というのも絶対に聞こえては困るので別部屋に置いてあります。
リビングオーディオはむり。
家族の気配や犬のいびきが聞こえちゃまずいのです。
誰かの助言で改定したらしいあの終結があるのでまぁ何とか満足してというか・・
これは言っても意味がないですが、英雄の仕事を先にやって、英雄の戦いを後半の山場に据えたほうが曲の重心的に良いのではないかと思うんですよね。。
お前が言うなって話ですが、思うのは勝手ということで。。どうもごめんなさい。
英雄本人である作曲者としては、評論家なんかぶっ飛ばしてこれからも俺はやるぜ・・という順番じゃなきゃまずかったのかな。まだ現在進行形、これからってときだし・・
作曲者にとってはまだ来てない未来なので、仕事の後がいまいちうまくできてない感じになってんのかな?ちがうか・

これは有名ですけど
夫婦愛の場面の最後、第2ヴァイオリンにG線の調弦を半音下げろという指示。
実演だとそーっとあのなんだ回すとこ・・回しているのが見えます。
そんなの見たってしょうがないんですがここ見どころでしょ?
どうでもいいけどコンサートを聴きに都会へ出てくと有名人を見かけることがあるんですよね。
私は田舎者なので一人で大騒ぎ状態になっているのですが、周りの人って全然気にしない感じで平然としてるんですね。そういうもんなんでしょうね。
ここ、オーディオでは当たり前ですが見えません。

あえて調弦を下げたヴァイオリンが作るGes。
それを含むこの弦による変ト長調主和音はとても厚くて暖かい。
誰にも邪魔できない無敵の愛情みたいなものでしょう。
そこへふとよぎる毒を持ったとげだらけの敵の姿・・・・
いいですよねーここー
フルートの頭には(遠くから聞こえるように)。
よく見るとフルートは調号が♭2つのト短調みたいになってる。実際これはト短調じゃないと思うけど・・・
第3フルートが出てきて一瞬弦の和音とハモるんだよね。ここ意味ありげでいいですよね。。
何にも邪魔されずに食い入るように聴きたい・・・
コンサートに行くと、こういう静かで大事な場面のとこで、前のおばちゃんが鞄の鈴をリンリン鳴らしたり後ろの誰かが飴の袋をくちゃくちゃやったりとかあるんだよね。・・・
イビキがンゴー!ってのもあったな。遅れてクスッみたいな。
人のいる場に出ていくんだからある程度ありえるリスクとして認識しなきゃいけないんだろう。
もしかすると自分も気づかずに、誰かの邪魔をしているのかもしれない。。
うちでは、こういうところに変態的に集中したいので変形極小部屋にこもります。
こういうところに差し掛かると、上空に飛行機が・・
NASのファンやHDD回転音というのも絶対に聞こえては困るので別部屋に置いてあります。
リビングオーディオはむり。
家族の気配や犬のいびきが聞こえちゃまずいのです。
ブラームスを初めて聴いた思い出
聞かれてないのに昔話を始めたら老人である。
興味深い話を聞かせてくれる人もいるが、大抵は、相槌を打つのもめんどくさいような・・
これも後者だろう。
クラシックに目覚めかけのころ、まだ何も知らず、何もなかった。
教育テレビで毎週土曜の夜にN響の演奏を流す番組があったので毎週楽しみにしていた。
司会が芥川也寸志でなかにし礼、木村尚三郎が何か少し話す。冗談を言っても品があり、あんな大人になりたいと思っていたが、それがどんなことか当時はわからなかった。
今でもわからない。
ブラームスのピアノ協奏曲第1番二短調をやった回があった。
何も知らないのでブラームスというと

この髭とハンガリー舞曲第5番くらいしか知らなかったので、田舎の詐欺師がジプシー音楽をやってるみたいな訳の分からないイメージを持っていた。
詐欺師の田舎音楽が始まると思って待っていると曲が始まったが、冒頭から唖然とした。
トリルがいっぱいで気味の悪いこの音楽はなんだ!?でも田舎音楽じゃないぞなんだこれ・・と圧倒されていると静かにピアノが入ってくる。この世で一番美しい音楽はこれじゃないのか・・とその時思った。・・びっくりしている間に50分はあっという間に過ぎてしまった。
ブラームスってすごい!
どうしてもまた聞いてみたくなり、翌日の2時ごろ再放送があったので録音することにした。
偏屈な家だったのでビデオなんてない。よそからもらったラジカセがあったが、そのラジカセにもテレビにもLINE端子なんかない・・
仕方がないのでテレビにイヤホンをつなぎ、ラジカセのマイクにセロテープで張り付けるという暴挙で対応した。
テープも持っていなかったが、従兄のお下がりの英会話教材テープをつぶして録音した。
プロテクタがかかっていたが、ツメの代わりにセロテープを貼ると録音できる事には気づいていた。
もちろん英会話なんか一度も聞いてない。
いざ録音。。曲の途中でテープが終わってしまい、オートリバースなんてあるわけなかったのであわあわ言いながらひっくり返した。2楽章の再現部に入ったところ、途中から始まるその位置が今でも耳に焼き付いている。
そのテープは何度も何度も聴いた。あらゆる場所が好きになってしまった。
この曲を書いたブラームスは

このブラームスだろう。
のちの古典的フォーマット内で自分の音楽を表現しようとする彼ではなく、抑えられない気持ちがそのまま出ているロマン派そのものの音楽。
当時はそんなことよくわからなかったけど。
死ぬまでに解決したいことが一つある。
こんなに心に残った演奏なのに、ピアニストが誰だったかわからないのである。
見たのは多分1987年、NHKアーカイブスだったかそんなのを見てみたが範囲外な感じで分からなかった。
指揮者の名前は後半がカリーデスだったと思う。芥川がギリシャの指揮者と言っていた記憶がある。
検索するとそれらしい人がいるので多分その人だろう。
ピアニストは黒ひげを蓄えていた。。見た目的にルプーだったのかなと思っている。

ルプーの同曲CDを聴いたが、第1楽章第3主題後半の特徴のある歌い方が記憶にある演奏と同じだ。
他にも記憶にあるあの名演と似ている部分があった。
でもこの盤は愛聴盤にはならなかった。
ルプーもその後なんだか気難しい感じになっちゃったんだっけ?
興味深い話を聞かせてくれる人もいるが、大抵は、相槌を打つのもめんどくさいような・・
これも後者だろう。
クラシックに目覚めかけのころ、まだ何も知らず、何もなかった。
教育テレビで毎週土曜の夜にN響の演奏を流す番組があったので毎週楽しみにしていた。
司会が芥川也寸志でなかにし礼、木村尚三郎が何か少し話す。冗談を言っても品があり、あんな大人になりたいと思っていたが、それがどんなことか当時はわからなかった。
今でもわからない。
ブラームスのピアノ協奏曲第1番二短調をやった回があった。
何も知らないのでブラームスというと

この髭とハンガリー舞曲第5番くらいしか知らなかったので、田舎の詐欺師がジプシー音楽をやってるみたいな訳の分からないイメージを持っていた。
詐欺師の田舎音楽が始まると思って待っていると曲が始まったが、冒頭から唖然とした。
トリルがいっぱいで気味の悪いこの音楽はなんだ!?でも田舎音楽じゃないぞなんだこれ・・と圧倒されていると静かにピアノが入ってくる。この世で一番美しい音楽はこれじゃないのか・・とその時思った。・・びっくりしている間に50分はあっという間に過ぎてしまった。
ブラームスってすごい!
どうしてもまた聞いてみたくなり、翌日の2時ごろ再放送があったので録音することにした。
偏屈な家だったのでビデオなんてない。よそからもらったラジカセがあったが、そのラジカセにもテレビにもLINE端子なんかない・・
仕方がないのでテレビにイヤホンをつなぎ、ラジカセのマイクにセロテープで張り付けるという暴挙で対応した。
テープも持っていなかったが、従兄のお下がりの英会話教材テープをつぶして録音した。
プロテクタがかかっていたが、ツメの代わりにセロテープを貼ると録音できる事には気づいていた。
もちろん英会話なんか一度も聞いてない。
いざ録音。。曲の途中でテープが終わってしまい、オートリバースなんてあるわけなかったのであわあわ言いながらひっくり返した。2楽章の再現部に入ったところ、途中から始まるその位置が今でも耳に焼き付いている。
そのテープは何度も何度も聴いた。あらゆる場所が好きになってしまった。
この曲を書いたブラームスは

このブラームスだろう。
のちの古典的フォーマット内で自分の音楽を表現しようとする彼ではなく、抑えられない気持ちがそのまま出ているロマン派そのものの音楽。
当時はそんなことよくわからなかったけど。
死ぬまでに解決したいことが一つある。
こんなに心に残った演奏なのに、ピアニストが誰だったかわからないのである。
見たのは多分1987年、NHKアーカイブスだったかそんなのを見てみたが範囲外な感じで分からなかった。
指揮者の名前は後半がカリーデスだったと思う。芥川がギリシャの指揮者と言っていた記憶がある。
検索するとそれらしい人がいるので多分その人だろう。
ピアニストは黒ひげを蓄えていた。。見た目的にルプーだったのかなと思っている。

ルプーの同曲CDを聴いたが、第1楽章第3主題後半の特徴のある歌い方が記憶にある演奏と同じだ。
他にも記憶にあるあの名演と似ている部分があった。
でもこの盤は愛聴盤にはならなかった。
ルプーもその後なんだか気難しい感じになっちゃったんだっけ?