上岡敏之指揮 新日本フィル マーラー交響曲第6番に行ってきた
新日フィルのメルマガみたいなのが入ってくるのでボーっと眺めるんですが今週末はマーラーの6番とあるのに目が留まりました・・
最近マラ6のスコアを見てばかりいたのと、ちょうどコンサート行きたいな感が出てきていたので・・
川越かぁー遠いなーなんて思っていると前日に錦糸町でもやるよと書いてある。
でもマラ6だし席空いてないでしょとか思ってみてみるとがら空き・・えっマーラーなのに?土曜なのに?・・
座ってみたいような席がいろいろ空いてるじゃんかなんだこれ!?
短い人生、遠慮してると終わっちゃいそうなので2階最前列中央付近がを取って出動・・
長い曲なのでトイレ対策で昼食後水絶絶ちする。。いいかそんな話は

開場後、早速席に着いてみるとオルガンのバルコニーにカウベルと、調律してない複数の鐘(だっけ?)が置いてある・・なんだあれ?舞台裏じゃないの?・・
掛合もあるなー床付近じゃなくて、あの台たたくのか・・
よくある感じゃない演奏する気なんじゃないか‥とはじまる前から盛り上がる。
評論みたいなのは書けません、このブログの性質というか私のアホさでもいいですから重箱の隅みたいに見えるかもしれない内容で今日は書かせてください。
私はよくわかっていませんが最近また楽譜が改定されたんですか?アンダンテは2楽章が正解という話が出た時?
いくつか知っている楽譜とはっきり違うところがありました。
また、楽譜通りなのかもしれないけれど、既存のイメージと異なる感じの部分、よく見てごらん?こう書いてあるから・・と言ってそうな部分も多数・・
聴いていてなんども今のところ楽譜が見たい!(いい意味で)と思わせてくれたんですよね。
面白かった・・指揮者大暴れで熱くやっていましたけど全体的に既存のど派手悲劇イメージを排して純粋な1交響曲を楽譜通りやってみようよみたいな印象をうけました・・私はね・・違うだろとかいいですから・・

1楽章の最初のこれでいきなりはっとさせられる・・楽譜通りだよっていうんでしょうけどこの部分のよくあるイメージよりダイナミクスを1段下げたような印象・・これあえてそうしてるなぁ・・
展開部のカウベルはオルガンのバルコニーで一人の奏者がやっていました。。
姿の見えないような遠くから、複数で、左右方向にも広がりをもってみたいなイメージがしみついているんだけど・・
そういえば!先日聴いたハーディングのCDもこんなイメージで聴こえていたな・・楽譜改定でこういうことになったのかな?これは大変革じゃんか・・なんて思いながら・・
この奏者へ音のある時だけ照明が当たっていた・・そういうものなんだろうけど自分的に違和感が・・

再現部のここ
知っている楽譜はティンパニは一人がfで・・
でもここ、最初の2小節を二人同時にffで(指揮者の動きも併せて見た目インパクト的にはfff位?)でたたいて、提示部と明確な差がつけられていました。
この視覚も含めた感じは現場にいないと伝わらない。家でオーディオで聴いてたんじゃ・・
さらに続く2小節、第2ティンパニはpで重音をたたいており楽譜と違う・・
初稿の

これに似ているけど、これとも違う・・
今の楽譜が見てみたい・・
このあたりで、あーなんだこれ!他にもあるのかな?と一人盛り上がり始める。

続く第2主題の最後、
この2小節はソロになっていました。
えー!?なんて驚いてる間に通り過ぎちゃいましたが、大事な心情告白みたいになるのかな・・
2楽章がアンダンテで・・
始めの

これなんかで極端なポルタメントだなーなんて思っていたのですが、

このチェロ、普通はこの全音符の最後の拍の後半8部音符1つ分位で上の音へ上がってくんですが、
この直線を図形楽譜的に解釈して音符の冒頭から上へ向かって音程の上昇を開始していることに気付く・・
遅いテンポで長い音符だから聞いたことないような位置から聴いたこののないような上昇音程が聞こえてきてびっくり。
正直にいうと、最初は何かのアクシデントかと思った・・

これも・・
さすがにマーラーもそこまで考えていないんじゃないかと思うし、録音なんかで聴いたらなんだこれおかしいだろ!?なんて思いそうなんですが、
一期一会、目の前で生まれて消えていく実演だと おもしろい!なんて素直に喜んじゃって私も・・・
やっぱり音楽は現地で体感しないと・・・しつこいけど・・
これ録音で繰り返し聞くとシラケると思うんですよね・・・
知ってる楽譜だとアンダンテに出てくるカウベルは”オーケストラ内で”という指示があるはず・・
で予想で降り、この演奏は舞台裏というかあの指揮者が出てくる扉の内側でガンガン鳴らしていました。
扉が開いているので音ははっきり聞こえるんだけど姿は見えない・・・
楽譜指示どうなってるんだろう?

終楽章展開部、明るく動き始めるところのこれなんかはリニアポルタメントみたいなのが生きてたな・・

終楽章のこの鐘とカウベルはバルコニーで、、これ多分複数人でやるという事じゃないかと思うんですけど一人でやっていました。
1小節重なるところはカウベルだけたたいてたような・・というか片手でカウベルを鳴らしながら片手で鐘用の撥をそっと置いてとか大変そうだった・・

ハンマーはほかの打楽器に挟まれた狭いところで机の上に置かれた木の台を掛合で打つという感じ・・
よくある、それ用に作られた場で床を思いっきり・・・とかじゃなくて・
サーカス的というか敵討ちショーみたいになっちゃうことを避け、音楽としてこの楽譜にあるような3つの打楽器がまとまって一つの音を作る・・という事が視覚的にも音的にもよく表現されていたと思います。
よかったなー
さすがに、掛合を振り上げると目立つし、落ちた時には会場全体が揺れてた・・
他にも、バスドラがあるはずのところで全くたたいていないように見えたり、、あとなんだっけ・・
最後の止めが、ハンマー以上の衝撃に私には感じられました。
そのことが私にはすごくよかった。
いろんなテンポ変化なんかもよかったよー
場所が良かったのか、別な実演の時には全然聞こえなかったチェレスタが結構聞こえて嬉しかったよー
ハープのグリッサンドがあんなにきれいに全部聞こえたのも初めてだよー
書くのつかれてきたよー
しかし、管楽器のベルアップとかティンパニが頻繁に撥を持ち替えている様子とか・・・
弦楽器が刺すようなアクセントを出すために刀を振り落とすみたいな下げ弓やってたりするわけでしょ・・
マーラーって、現場で見ないと全部聴いたことにならないんじゃないかなー
見た目だけじゃなく、空気みたいなものも含めて次に何が起こるかまだ誰も知らない現場を体感できるといいですねー!
こんな曲なのでアンコールなんてないと思ってましたがアダージェットを聴かせてくれました。
これもよかったよー
主題再現の前の下降するポルタメントも長くニューっとやってました。
私が気にしたってしょうがないですが、気になるのは空席がたくさんあったことと、お客さんの9割くらいが60歳以上の方に見えたこと、言い方が失礼かもしれませんね、若い人の姿があまり見えなかったように感じられたこと・・・
若い人はお金に余裕がないから・・・子育て中で余裕ないから・・ならいいけど・・
20年、30年後後、こういうコンサートにくる人の数は維持されているんだろうか?
有名指揮者とか、海外オケとかは人が群がるんでしょうけどねいつまでも・・
20年後くらいだとまだ私生きてるかもしれないから・・コンサート続いてほしいな・・
私もできるだけ通うから・・
すみだトリフォニーホール開館20周年記念
すみだ平和祈念コンサート2017《すみだ×ベルリン》
上岡敏之指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団
最近マラ6のスコアを見てばかりいたのと、ちょうどコンサート行きたいな感が出てきていたので・・
川越かぁー遠いなーなんて思っていると前日に錦糸町でもやるよと書いてある。
でもマラ6だし席空いてないでしょとか思ってみてみるとがら空き・・えっマーラーなのに?土曜なのに?・・
座ってみたいような席がいろいろ空いてるじゃんかなんだこれ!?
短い人生、遠慮してると終わっちゃいそうなので2階最前列中央付近がを取って出動・・
長い曲なのでトイレ対策で昼食後水絶絶ちする。。いいかそんな話は

開場後、早速席に着いてみるとオルガンのバルコニーにカウベルと、調律してない複数の鐘(だっけ?)が置いてある・・なんだあれ?舞台裏じゃないの?・・
掛合もあるなー床付近じゃなくて、あの台たたくのか・・
よくある感じゃない演奏する気なんじゃないか‥とはじまる前から盛り上がる。
評論みたいなのは書けません、このブログの性質というか私のアホさでもいいですから重箱の隅みたいに見えるかもしれない内容で今日は書かせてください。
私はよくわかっていませんが最近また楽譜が改定されたんですか?アンダンテは2楽章が正解という話が出た時?
いくつか知っている楽譜とはっきり違うところがありました。
また、楽譜通りなのかもしれないけれど、既存のイメージと異なる感じの部分、よく見てごらん?こう書いてあるから・・と言ってそうな部分も多数・・
聴いていてなんども今のところ楽譜が見たい!(いい意味で)と思わせてくれたんですよね。
面白かった・・指揮者大暴れで熱くやっていましたけど全体的に既存のど派手悲劇イメージを排して純粋な1交響曲を楽譜通りやってみようよみたいな印象をうけました・・私はね・・違うだろとかいいですから・・

1楽章の最初のこれでいきなりはっとさせられる・・楽譜通りだよっていうんでしょうけどこの部分のよくあるイメージよりダイナミクスを1段下げたような印象・・これあえてそうしてるなぁ・・
展開部のカウベルはオルガンのバルコニーで一人の奏者がやっていました。。
姿の見えないような遠くから、複数で、左右方向にも広がりをもってみたいなイメージがしみついているんだけど・・
そういえば!先日聴いたハーディングのCDもこんなイメージで聴こえていたな・・楽譜改定でこういうことになったのかな?これは大変革じゃんか・・なんて思いながら・・
この奏者へ音のある時だけ照明が当たっていた・・そういうものなんだろうけど自分的に違和感が・・

再現部のここ
知っている楽譜はティンパニは一人がfで・・
でもここ、最初の2小節を二人同時にffで(指揮者の動きも併せて見た目インパクト的にはfff位?)でたたいて、提示部と明確な差がつけられていました。
この視覚も含めた感じは現場にいないと伝わらない。家でオーディオで聴いてたんじゃ・・
さらに続く2小節、第2ティンパニはpで重音をたたいており楽譜と違う・・
初稿の

これに似ているけど、これとも違う・・
今の楽譜が見てみたい・・
このあたりで、あーなんだこれ!他にもあるのかな?と一人盛り上がり始める。

続く第2主題の最後、
この2小節はソロになっていました。
えー!?なんて驚いてる間に通り過ぎちゃいましたが、大事な心情告白みたいになるのかな・・
2楽章がアンダンテで・・
始めの

これなんかで極端なポルタメントだなーなんて思っていたのですが、

このチェロ、普通はこの全音符の最後の拍の後半8部音符1つ分位で上の音へ上がってくんですが、
この直線を図形楽譜的に解釈して音符の冒頭から上へ向かって音程の上昇を開始していることに気付く・・
遅いテンポで長い音符だから聞いたことないような位置から聴いたこののないような上昇音程が聞こえてきてびっくり。
正直にいうと、最初は何かのアクシデントかと思った・・

これも・・
さすがにマーラーもそこまで考えていないんじゃないかと思うし、録音なんかで聴いたらなんだこれおかしいだろ!?なんて思いそうなんですが、
一期一会、目の前で生まれて消えていく実演だと おもしろい!なんて素直に喜んじゃって私も・・・
やっぱり音楽は現地で体感しないと・・・しつこいけど・・
これ録音で繰り返し聞くとシラケると思うんですよね・・・
知ってる楽譜だとアンダンテに出てくるカウベルは”オーケストラ内で”という指示があるはず・・
で予想で降り、この演奏は舞台裏というかあの指揮者が出てくる扉の内側でガンガン鳴らしていました。
扉が開いているので音ははっきり聞こえるんだけど姿は見えない・・・
楽譜指示どうなってるんだろう?

終楽章展開部、明るく動き始めるところのこれなんかはリニアポルタメントみたいなのが生きてたな・・

終楽章のこの鐘とカウベルはバルコニーで、、これ多分複数人でやるという事じゃないかと思うんですけど一人でやっていました。
1小節重なるところはカウベルだけたたいてたような・・というか片手でカウベルを鳴らしながら片手で鐘用の撥をそっと置いてとか大変そうだった・・

ハンマーはほかの打楽器に挟まれた狭いところで机の上に置かれた木の台を掛合で打つという感じ・・
よくある、それ用に作られた場で床を思いっきり・・・とかじゃなくて・
サーカス的というか敵討ちショーみたいになっちゃうことを避け、音楽としてこの楽譜にあるような3つの打楽器がまとまって一つの音を作る・・という事が視覚的にも音的にもよく表現されていたと思います。
よかったなー
さすがに、掛合を振り上げると目立つし、落ちた時には会場全体が揺れてた・・
他にも、バスドラがあるはずのところで全くたたいていないように見えたり、、あとなんだっけ・・
最後の止めが、ハンマー以上の衝撃に私には感じられました。
そのことが私にはすごくよかった。
いろんなテンポ変化なんかもよかったよー
場所が良かったのか、別な実演の時には全然聞こえなかったチェレスタが結構聞こえて嬉しかったよー
ハープのグリッサンドがあんなにきれいに全部聞こえたのも初めてだよー
書くのつかれてきたよー
しかし、管楽器のベルアップとかティンパニが頻繁に撥を持ち替えている様子とか・・・
弦楽器が刺すようなアクセントを出すために刀を振り落とすみたいな下げ弓やってたりするわけでしょ・・
マーラーって、現場で見ないと全部聴いたことにならないんじゃないかなー
見た目だけじゃなく、空気みたいなものも含めて次に何が起こるかまだ誰も知らない現場を体感できるといいですねー!
こんな曲なのでアンコールなんてないと思ってましたがアダージェットを聴かせてくれました。
これもよかったよー
主題再現の前の下降するポルタメントも長くニューっとやってました。
私が気にしたってしょうがないですが、気になるのは空席がたくさんあったことと、お客さんの9割くらいが60歳以上の方に見えたこと、言い方が失礼かもしれませんね、若い人の姿があまり見えなかったように感じられたこと・・・
若い人はお金に余裕がないから・・・子育て中で余裕ないから・・ならいいけど・・
20年、30年後後、こういうコンサートにくる人の数は維持されているんだろうか?
有名指揮者とか、海外オケとかは人が群がるんでしょうけどねいつまでも・・
20年後くらいだとまだ私生きてるかもしれないから・・コンサート続いてほしいな・・
私もできるだけ通うから・・
すみだトリフォニーホール開館20周年記念
すみだ平和祈念コンサート2017《すみだ×ベルリン》
上岡敏之指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団