秋 勝手に感じるマラ9 6

勝手に感じるマラ9の続きを勝手に続けさせてください。

基本的にわかりやすいソナタ形式で書かれていますので再現部でああここで第2主題が再現されるんだなていうのもわかりやすいわけですが、

ここ、あー第2主題がまた出てきたなー、なんかまたネガティブがすごい勢で押し寄せてくるなーと思わせておいて

突然さっと引いて、少数のアンサンブルみたいな世界に転じるわけですよね。
ここもマーラーによくある急激な場面転換です。
鳥が鳴いたりもしてる・・
寂しいようで騒めいているようで・・
そんなに悲劇に苦悩して押しつぶされたり、闘おうと強い意思を見せたりとかもうそういう感じじゃないんですよね。
そしてこのアンサンブル地帯ですけれど、音楽自体はちゃんと第2主題でできています。分解されあちこちにちりばめられ・・
ありそうでなかったユニークな展開ですが、第2主題は心そのものだと思っているのでここは・・
なんとなく秋を感じるんですよね・・風景的な秋というより・・人生の秋というか
実りの秋というより木の葉も落ちてしまい・・みたいな・・
彼がこれを書いたのは40代も終わる頃でしょうか?
先輩がたの前で40代前半の私が言うのもアレですが・・
バリバリ生きてきて、これからも生きていく。
でもふと立ち止まって、この先終焉までどんな人生を描くのかなんてことがふとよぎる頃でしょうか・・
ここは、そんなことを考えている場面のようにも思えるんです。
途中からはフルート、ホルン、低弦の三重奏ですね・・
曲の冒頭からそうなんですが、絡んでいるようで突き放しているようで気にしているようでお互い勝手を言っているような・・
突然叫んだりする低弦なんか、f うーん!だけど!! ppぶつぶつぶつぶつぶつ(小言)見たいですよね・・
この後変に明るく叫んだあと、悟りを開いたようなコーダへと続いていく・・
私自身ももう十年くらい歳をとるとここがまた違って聞こえたりするんでしょうかね・・
すみません、書いたには書いてみたんですが今気持ちがこの曲とずれしまっていてチューニングがあってないみたいな感じなんですよね。
こう、いつでもどんな曲でも聴きたいというわけじゃなくて曲と自分の心の相性というか心の色というか・・・変動しますよね・・
そうでないときに無理に聴いても全然入ってこなかったり、その曲について考えてみても何も思わなくなってしまったり・・
でもまたいつか戻ってきたりもしますからほっとけばいいんです。
またじわっと来たら書きます。