にわとりのスケルツォ

未完に終わってしまった交響曲第10番。その第2楽章はスケルツォですが、小節毎に拍子が変わるような結構複雑な音楽なんですね。
春祭も聞いたことあったんだっけ・・1913年だから間に合わなかたのか・・
こっちのが先ですね。
ドビュッシーの映像とかは指揮してたんですよね。
もう少しだけ生きられたら「春の祭典」指揮したかなぁ‥したんじゃないかなぁ・・・
複雑な変拍子で不安感をあおるとかなんとかって感じはしないかな・・
マーラーは交響曲第2番くらいから結構な変拍子を取り入れていますけど、彼の変拍子は聴いていてかえって心地よさにつながっていたりするみたいな印象があります。
変拍子って聞いてる分にはそういうものなんでしょうかね。演奏する方があれなだけで。
春祭も慣れてくると気持ちいいもんね。

拍子、冒頭で指定できる音楽じゃありませんということで /4とか書いてあって・・
上の方にあるのは3/4は3つに振って4/4は二つ振りみたいなことだそうで・・
冒頭のホルンに始まるこの主部の主要主題ですけど頭で鳴らすと鶏がモチーフなんじゃないかと思ったり。
そんなわけないんでしょうけどどね。
またあの装飾音符が鶏に聞こえてしょうがないんだよな・・
コケェーー!コッコッコッコッ コケェ!コッコッ コケー!コッコッコ・・・・
鳥とか虫とか、すごい音楽を歌ってることがありますよね・・
ツクツクボウシなんて・・序章というかアイドリングみたいなのから始まって・・主部。
ゆっくり初めてアッチェルランドしていく・・・ピークに達すると転換点みたいな動機を1回挟んで
その動機を頭に持った旋律を4回繰り返して伸ばし・・・・いい曲だよね?あれ誰が作曲したんだ?
うちの近所にいるやつは代々あの転換点の動機みたいなのを省略して歌うんだよね・・
持ってる楽譜の版が違うのね。
話は終結部分に飛んで・・・


トランペットが繰り返す主要主題にホルンがトリオの旋律をのっけてきて・・・
トランペットがさっと消えると残ったホルンが・・・みたいな
うまいなぁ・・マーラーだな・・みたいな部分ですね。
略記でほとんど何も書いてない用にも見えますが、ちゃんと骨は書いてあるんでしょう・・
トロンボーンのやってるあれは書いてないのか・・
話題になるのは最後の締めの前、ホルンの伸ばしの上でシンバルが鳴るかならないか問題ですよね。
楽譜には書いてない。
でも、普通に考えてマーラーがここで何もしないとは思えない。
でも意表をついて、シンプルな音楽を模索していた可能性を否定しちゃいけないだろ
いやそんなわけないだろ
なんでそんなわけないと言えるんだ・・
答えなんかねーよまだ考えてないんだから・・
それじゃ話進まないだろ・・
なんで進めちゃうんだよ・・
知りたいんだよ・・
答えなんかねーよまだ考えてないんだから・・
スケッチがあったので該当箇所を探した

ここそうかな・・
トロンボーンの旋律も、打楽器も・・書いてないな・・
三つの旋律が重なって・・みたいなコンセプトだけ確定していたんだな・・
終わった後にごちゃごちゃ何か書いてあるんだけど何だろう・・
クック版も最初は採用していなかったシンバルを第3稿で採用したんでしたっけ?
採用したというか判断は演奏者に任せてあって、可能性を提案してるということですよね・・
録音だとシンバルのあるもの、ないものがあります。
ないと物足りないですが、ないからけしからんという感じでもない。
むしろシンバルが鳴ると・・それはいいんだけどマーラーだったらもう少し何かしたんじゃない感が出てきますね私なんか・・・
昔のインバルの盤だったか伸ばしてるホルンがそこでアクセントをつけるというのがあった・・
あれはあんまりいいと思わない。
1番のスケルツォや5番のスケルツォの終わりが頭に浮かんだりもします。
でも絶えず変化進化していた作曲家の過去の作品をどうこう言うのも違う気がする・・
結局、永久にあれやこれや想像する楽しみを残してもらえた・・ということでしょうか。
あほなことを書きますが・・恐山に行ったことがあります。
恐山といえばイタコ・・・身内を呼んでもらいました。
いろいろ話してくれたけど、おばあちゃんの方言がきつすぎてほとんどなにを言っているのか理解できませんでした・・
わかったか?みたいに聞いてくるので適当に「あっはい」とかいっちゃって・・
「再来月、胃の調子が悪くなるから気を付けろ」みたいなことは言ってたような気がする。
マーラーを呼んで、あそこどうしあげたらいいでしょうか?と聴いても多分「風邪ひかないように、みんなと仲良くしなさい」とかしか言わないんだろうな。
あの世でマーラーは、創作途中のこの曲が演奏されていることをどう思っているんだろうか?
喜びも、やめてくれと怒ったりもしないで、ただ眼を閉じて聴いている気がする。
ラトルの演奏がありました。
第1スケルツォは25分ごろからです。
マーラーはYouTubeに入りきる音楽じゃない気もしますが、あるんだから聴いときましょうか。
昔はラジカセにイヤホンで聞いてたんだからなぁ・・

2楽章のスケッチを見ていたらこんなのが出てきました。
焼けちゃってる・・何か焼けた金属製のものを乗せた?・・上の方の2本線みたいに焼けてるのはその物体の形状を写し取ってるんでしょう?
ポット?ランプ?
誰も知らないわけですが、100年前どこかでリアルな生活というか人の営みが確実にあったんですよね。
どんな生活してたのかな・・
明治40年くらいかな・・日本の田舎の明治40年を想像したってしょうがないんでしょうね・・

同じページ、上から紙をあてがって復旧してありました。
右上のほうの ’ とか 文字の書き方とか、何気なく走り書きに見えるのも同じように書き直してるのを見ると、結構固まってるんだなと(当たり前か)思ったり・・
焼けた辺りは2回目のトリオ・・手前の音楽は今聴いてるのと違う・・

スコアは鶏が鳴いてる向こうでホルン音型が(トランペットで)鳴って・・・トリオ突入・・

あったあった対応するスケッチ・・
これに変わってるんだ‥