後ろに隠れて

人と接する必要のある仕事をしていますが困ることもなくやってます。大変ありがたいことです。
ですがそれ以外は全くダメ。
幼いころからとにかく後ろへ隠れていたい。
私に注目しないで、私に気付かないで、私はここにいないです、この状況早く終わってくれ・・
じゃあ引き籠っていたいかというとそうではない。ブログをやりたいと思うんだから人にかまってはほしい訳だ。
SNSとかいうのはよく知らないけど隠れてたい人間には不要というか無理な気がする。
40歳を過ぎたとき急にこれではだめだと思いあえて人のいる外界へ打って出ることにしました。
出てみたからと言って長くこびりついていた物が急に明転することはない・・
でも想像もしなかったいいことがあったりもしました。
なんだこれ、何書いてんだ。
リヒャルトシュトラウスの交響詩ドン・キホーテ のスコアをぼーっと見ていて・・
本を読んでドルネシア姫を妄想しているところ・・・

オーボエが姫なんでしょうけど、伴奏のバイオリンに第7、第8Pult.という指定があります。
前のほうの、第1、第2プルトだけが弾いてるっていうのはよくありますが、後ろの方でひそかにやれって・・・
これはもう視覚的効果を狙ったネタですよね。
取り合えず面白がっとくところでしょう。
オーディオ的にもちゃんとそれとわかる位置から音が聞こえないとこのスコアを聴いたことになりません。
書いといてあれですが今のところこの曲あんまり入れ込んで聞いてないんです。なんで隠れたヴァイオリンなのかな・・
このドルネシア姫は妄想上の存在なわけですが、空虚感?チープ感?・・

その先、
よくわかっていませんが、普通は弦楽器パートが2つに分かれてたらプルトとの二人で分担して半分づつに分かれるんですか?
内容によっては事前に片側を少なく・・とか決めてたりするんですかね・・
ここはスコア上でどのプルトがやるか指示して、バランスの設定までしています。
この人もマーラーと同じ、歌劇場指揮者で作曲家ですもんね。
なんかこの人、弦楽器の分割に異常な執念を燃やしてるんじゃないかと思うようなスコアを書きますよね。
そんなに聞き取れないでしょ的な・・
これなんかはまだ全然おとなしいほうですかね。
よく見ると第1ヴァイオリンンの4,5,6,7,8Pultと第2ヴァイオリンの6,7,8Pultが同じことをやっているというところで・・
対応配置だとステージの両端から聞こえてくるんですか・・
正直に告白すると、この曲はあまり好きになれずにいます。
でも、そう思っていて突然自分の中に曲が入り込んできて大好きになった曲もありますから・・
この曲と自分に期待しましょう・・
作曲家というのは考えてみると究極のかまってちゃんじゃないのか・・
死んで何百年もたっても遠い国のいろんな人が自分の作品を通して自分の心をあれこれ探ってきたりするんだろう・・
すごいよなぁ・・・いいよねぇ・・