またあした  インバル都響 大地の歌

これも予約で書いたのは昨日です。
話が1日遅れです。

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都響スペシャル
場所:東京芸術劇場コンサートホールホール
出演者
指揮/エリアフ・インバル
コントラルト/アンナ・ラーション *
テノール/ダニエル・キルヒ *
曲目
マーラー:交響詩《葬礼》
マーラー:大地の歌 *

9番と10番聴いてきたしこれもいかなくちゃ・・
大地の歌はもちろん聞きたいけど、交響曲第2番の元ネタである《葬礼》をやるっていうのが笑っちゃうでしょう・・
絶対行かなきゃと思って発売開始日にチケットを買った。

と、事前にここまで書いておき、はりきって行ってきたわけですが・・・
よせばいいのにいらん心配ごとを書いたりするから・・

隣にバブル期には調子に乗ってましたみたいなおばさんが襲来。その向こうは通ぶって何だか言ってる旦那さん?
※バブルで~自体は悪いことだと思いません。
足を高く組んでこちらへ投げ出し、指揮者が入場して拍手も収まっているのにまだ喋る・・
ぁーダメかと思った通り、ずーっとノイズ出しっぱなし・・
この年代のそのタイプは一番どうにもならないのでほっとくべきと別件で聞いた。
自覚ないだろうし2次災害必須。
ずっと、気にしないように・・・聞こえない聴こえない・・とやっていましたが、
大地の歌の頭くらいで自分の何かが切れてしまい・・・撃沈・・・
早く終わんないかなと思いながら聴いたのは初めてです。
作品と演奏者に対して失礼だよな俺とか思いながら・・
負けてるような私が悪いんです・・
博打と一緒だもん、こういう日もあるよね。

また明日も同じ公演に行きます。音楽的な感想やハッとしたことなど明日かそれ以降に書かせてください。
今日は適当な感じで・・

チケットをとったのが3月頃だったか、もうどんな席を取ったかも忘れていたんですが行ってみると
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こんな感じ・
あっ俺好みじゃんか・・と喜ぶ。
オルガン使わないと天上の反響版も高さを下げるんですね・・
という事は下手にオルガンを伴う曲をやるとオケもお客さんも音響的に損しているかもという事?

葬礼は面白かったですよ。これをベースにして改良されたものが現在の交響曲第2番の第1楽章なわけですが・・展開部のあたりなんか聞いてて非常に面白い・・
この曲も面白いけど、どこをどう工夫した結果今があるのかがわかることで今の版はどうしたかったのかとうことを考えさせられる。

スコアのホルンとかトランペットなんかはin Fとか楽譜に書いてありますよね?
あれは解放で吹くとFの音が鳴るF管という楽器を使えと作曲家が指定しているんですね。
でもテューバパートというのは作曲家はin Cで記譜します。どんな管を使うかの判断は奏者にゆだねられているんです。
葬礼のテューバはC管?とF管を持ち替えていました。
こんなの興味ないとあれですか?楽器をやってる人は何管ってなことばっかり言ってるんですよ。正直私もあんまり興味ない。
でっかい楽器を2つ置いてたら目立つけどみんなどう思うのかなぁ?

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大地の歌はテューバの出番が全曲中で数小節しかないんですよね。
というより、あえてテューバを排した(マーラーとしては特殊な)オーケストレーションを貫いているんですが(声楽とのバランスを考慮した?)、ここだけはどうしてもトロンボーンとテューバのユニゾンじゃなきゃダメだったんでしょうね。
もちろんそこはチューバがん見ですよ。

大地の歌は交響曲か?連作歌曲か?みたいな話があるわけです。
そういう時は深刻な顔で「どちらの要素も併せ持っているね」とか言っとけば通ぶれると思うんです・・じゃなかった本当に両者の中間的な曲だと思ってます。
インバルは少なくとも番号付きの重い交響曲とは違うスタンスでこの曲を受け止めてるのかな・・と今日は感じました。

演奏の感想みたいなのはまたにしますが一つだけ、テノールは今日調子どうだったのかな?
声は歌手にまとわりついてそこから離れていない感じ。
接触不良とかでスピーカーの中高音ユニットが鳴ってないみたいな・・
席のせいか?とも思ったけど、アルトはちゃんと声も届いたし、声がホールを満たしているのも感じた。
素人の楽器練習で音が全然でてないよ!腹から息いれてないだろ!と怒られる状態みたいでしたよ。

オケも開始早々初歩的な数え間違えとか音外すとかあった。あったっていいんだろうけど・・いつもあんな印象ないけどなぁ。
こういうこと言うと、楽器やってたとか音大出たみたいな人は怒るんですよね?
お前ごときが言うなって。
ごめんなさーい

オーディオ的に考えさせられるものもありました。

大地の歌を聴いていて思ったんだけど、大オーケストラが分厚くドーンなんてやっちゃうと声楽一人じゃかき消されちゃって聞こえなくなちゃうんじゃないかな・・
だからそこを考慮した音作りで演奏をする。(と私は今日感じたんです)
ところが録音なんか聴いていると分厚く重いオーケストラが嵐のように渦巻いているその上で声楽がものすごい存在感で朗々と歌っていたりするわけですよね・・
録音編集技術に助けられていて、ある面ではスコアの理想的な姿を実体化させてくれて楽しませてくれているんだと思う。
ありがとう。
一方であれしか知らずに、あれが当たり前だと思いこんでいるのはおかしいというか危険というか・・

やっぱり時々はコンサートに来て現場の音を知る必要があるんだと思ったんですよね今日は。
仮に隣に変なのが来て台無しにされるリスクがあったとしても・・


よく、「大迫力のオーケストラサウンド!!」みたいなのが書いてあったことが昔ありましたよね。
狭い部屋にでっかいスピーカーを置いてみたいなのはそういうのを目指しているのかな?
でもさ、現地に行って実際聴くとそこにあるのはそういう「迫力の!!」ってな音じゃないんですよね・・・
地を這うような低音!!なんてない。
たまにはあるけどさそういう曲も・・

昔、スーパーウーハーを薄く重ねたら弱音のグランカッサが鳥肌が立つような実体感を持って部屋を埋めて・・感動したということがあったんですけど、実際現場いくとあんなのないんだよね・・
美しく実体的な音楽は間違いなく目の前にあるんだけどさ・・

オーディオをやっているとつい理想の虚像を求め出して暴走する・・と言うのがあると思うんです。
もしこの先機器買い換え病にはまったときはコンサートに行きまくろう・・

ということで、演奏会自体はネガティブな印象で終わりましたが、きっと行ってよかったのかな・・
マエストロインバルが、長く深々と頭を下げていたのが印象に残っています。
またなんかやってほしい。
俺行くから。
とりあえず明日また行くけど。
この記事が公開される頃にはそれももう終わっているのか・・

それにしても・・・やっぱり60歳以上の方の割合が圧倒的に多いですよね。
もちろんいてくださっていいんですが、若い人がいないと・・・
この先クラシックコンサートって維持されるんだろうかなんて心配になってくる。
私が心配したってしょうがないんだけど。

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芸劇の前の噴水で鳩が水浴びしてた。
びしょ濡れになってんの・・かわいいね。

今日、車内放送聞いてなくて・・平塚どまりで後続に乗り換えるなら茅ケ崎で・・
平塚ってグリーン車から階段スゲー遠いんだね・・
明日は小田急にしようかなぁ。
でも暑いし乗り換えめんどくさいなぁ

変なわがままじじいだなぁ私。


Tag:マーラー 大地の歌  Trackback:0 comment:2 

プロフィール

unagi

Author:unagi
誰にも迎合できません
2022年11月からピアノ習い始めました

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