今頃知った

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組曲ペレアスとメリザンドの2曲目は「糸を紡ぐ女」です。
一目瞭然というか一聴瞭然、女性が歌を(口じゃなくて心でかもしれない)歌いながら糸車を回す光景が目の前に浮かびます。
昔はそこら十で見られた光景だったんでしょうか、紬歌って結構あるんでしょう?
とりあえずメンデルスゾーンのやつが頭に浮かびます。
なんか回転する動きとそこにいる人の心理とか状況なんかを描写するのって面白いんでしょうね。

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バイオリンの3連符がそれを・・オーボエの素朴な歌が・・
回ってる感みたいなのはメンデルスゾーンのほうがある気もしますが、フォーレも別にそんなもんの描写に主眼を置いてるんじゃないわってとこなんでしょう。
これがそのまま行くだけじゃなくてメリザンドの死の音楽が予告されるんですよね。
また歌い出す明るい歌を遮るようにでてくるところがあれですね・・

後半、いろんな楽器が一緒に歌って喜びみたいなものを感じながら短く歌って終わっていく歌ですが、木管の優しい歌が歌う最後の結論みたいなののエコーを第2バイオリンが奏します。

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このときこれハーモニクスなんですよね。
暖かく丸い木管の歌に対して透明ですんだこの響きが・・
話の筋は置いといてこのエコーは全地上がやさしく肯定してるみたいな大事な響きに聞こえます。



こういうの、事前に知っていてそういうつもりで聴くとそう聞こえるんですが、なんとなく聞き流してると気付かなかったりするもんですよね。
見栄はったってしょうがないし正直に言いますとこの音楽ももう30年くらいなんとなく聴いてきましたが、ここにこんなに大切な何かがあると思って聴いていませんでした。
はっとしたのはこの夏休み。
オーディオの調子が変に良かったから・・
オーディオ・・なんて言ってると興味のない人から見る何言ってんだという感じかと思いますが、音楽を全部聞きたいんですよね。
私のオーディオ萌えの震源地はこういうのかなぁ。
こういう、心の中の敏感なところにやさしく息を吹きかける・・みたいなの・・
結構あると思うんですけど
気付いていないことも多いのかなと思う。
実演にいったって他に注意がいってると気付かなかったりするんだもんね。
私はです。耳のいい人もいっぱいでしょう。
いいですよね音楽って何十年聴いてても終わりがありません。

恥ずかしながら・・いまごろ原作の筋書きも読んでみました・・・
なんとなくあったイメージと違う・・
なんかこう色々謎めかせてあって、受け手の想像力というかどこかを刺激するようになっているんでしょう・・・
表面的な筋の裏で別な何かを言ってるんじゃないかという・・
なるほどいろんな作曲家が刺激されて音楽をつけようとしたのもわかるような・・

ネット上にあったいろんな人が書いた筋書きを読むと、書き手の解釈でみんな鍵みたいななところのニュアンスが違っていたりするんですよね。
面白いね。
もし先に話を読んで自分の中に世界が出来ちゃってからフォーレの音楽を聞いたら、違和感を感じたかもしれません。
この紬歌も明るすぎるんじゃ?・・
でも、だから何だでいいんでしょう。好きなように聴いとけば。

ああそうだ、昨日書いたメリザンドの歌に出てくるあの伴奏音型、ランプの光、希望の光なんて思ったけど、人を疑う、信じる・・みたいなもののテーマなのかな?なんて思ったり。
いいんですよこんなの死ぬまでいろいろ考えてれば。

作曲者も、原作者も実は書いた後自分で意味を探ってたりして。
彼ら自身がいろいろ説明したかもしれないけど、それだって真実じゃないかもしれないよ。

Tag:フォーレ  Trackback:0 comment:0 

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クラシック音楽が好きです。

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