土台

私の家のある辺りは川が山間の谷を抜けちょっと広くなった場所へ出てきたというところです。
昔は船で田植えをしたとか、ちょっと話をしていて振り向いたら耕運機が沈んで無くなっていたとか・・そういう超絶湿地帯だったようです。
昔を知る人は「もし大地震が来ればこの辺りの建物は液状化で壊滅だろう」と言います。
災害時の避難場所だと思っていた近所の小学校は、その場所自体危険であるということで避難所の指定を解かれていた。

国土地理院のサイトで古い航空写真を見ることができます。
今は直線化されている河川が昔はぐにゃぐにゃに蛇行していたことが解って面白い。
多分大雨のたびに流れを変えていて、辺り一帯は全部川の跡だと言ってもいいんだと思う。
私のうちは、背後は超絶湿地帯、前は山を崩して作った場・・
何人かの人に「お前のところは元々山だから大丈夫だよ」と聞いたけれど・・
昭和30年ごろの写真だと田んぼになっているのは間違いない。
ここが湿地帯を埋めた田んぼなのか、山を切り崩して作った田んぼなのかはわからない。
昭和20年代の写真は解像度が低くそのどちらなのか判別しがたい・・どちらかというと湿地帯にかかっているようにもみえる。

昨年、うちの前の道路から急に滾々と湧水がでたので「なんだこれ地滑りの前兆か!?」と思った・・
けど水道管が漏水してただけだった。


3299.png
またこの写真なわけですけれども・・
スピーカーが写っていないのはわざとでネットトラウマでによりますが、そのうち出せるようになると思います。

うちは築34年で音楽部屋の床はフローリングじゃありません。こういうのなんて言うんだろ?弱い床です。
絨毯のあるなしで音楽を聞いたときの音の印象は結構変わります。無しのがいいかなと思っています。
スピーカー直置きでは床が鳴って仕方がないので床下の梁に乗るように集成材(板)を敷いて。
こんなのただの板にニスを重ね塗りしただけのものですが効果は抜群。

廊下なんかは歩くとぐにゃと沈む箇所があります。根太というのが腐ってんのかな。
何度かの地震の後ひどくなったような気が・・
まあ、板でも敷いとけばいいか。


何事も土台が大事みたいな話しはよくありますが、ブラームスのピアノ協奏曲第1番。
交響曲を書いていた中年のブラームスとは別人の、若く美しい、ロマン派の心そのものなブラームスの作品です。
しかしすでにある面でのブラームスは完成していて、ピアノ協奏曲でありながら、重厚な交響曲のような深く重い内容を持った音楽となっています。
冒頭なんかマーラー見たいですよね。若く持って行き場の分からないエネルギーが爆発中・・ピアノ協奏曲の前奏なんかじゃないよね・・
その第2楽章のテーマは「祈り」だと思います。
3部構成の後半、ピアノがコラールを歌いだすと

3328.png
ホルンと低弦が深く豊かなDの伸ばしで延々支える部分に到達します。
ここは感動的で圧倒的です。
この低音はでっかい協会のオルガンのペダルなんだと思うんですよね・・・
石造りの暗い協会・・でもここはすごくすごく明るい日が差していると思う。
神が作ったこの世の大きさ、深さ暖かさ・・・みたいな。
宗教ちがうけど孫悟空がどんなに飛んだってお釈迦様の腕の中だったみたいな・・
ちゃんとチェロとホルンが高い音から下へ降りて行きながら聴き手に向かって「このDの伸ばしを聴いて感じてください!」と案内しています。だから聴いて感じなくてはなりません。
この音楽、後のドイツレクイエムの中でさらにすごいことになって帰ってきます。
どちらも二長調で・・このDには意味があるんですね・・




そういえば昔、フランツ・モアというピアノの調律師の巨匠みたいな人の書いた本を読みました。
エミール・ギレリスはソ連の人だから聖書というものを読んだことがなかった・・
聖書をプレゼントすると彼は大変喜び、そして感動していた・・みたいな話があったと思う。
この録音はその後だろうか?

この曲を初めて聴いたのはまだ13歳くらい・・
N響の演奏でピアノは多分ルプーだったと思うんですが、ピアニストが誰かなんてまだわからなかった。
ブラームスといえばハンガリー舞曲かと思っていた私を冒頭からぶっ飛ばしてくれた。
ブラームスのすごさと音楽のすばらしさを教えてもらいました。
その後電車に乗ってこの曲のCDを買いに行きました。・・誰のどれを買えばいいかなんてわからない・・ジャケットで適当に選んできたのがベームとポリーニのやつでした。
頭に焼き付いていたN響の演奏と違う・・演奏に解釈とかなんとか色々あることを知ったのもこの時だっけかな?
そのCDの解説に載っていたポリーニの写真は若かったので、ずっとポリーニは若いピアニストだと思い込んでいました。
当たり前なんだけど、気が付くとお爺さんになっていてびっくり。

これを書くにあたって曲を聴いていたら、あの日の電車の座席に当たっていた日の光を思い出しました。
中学生の頃にもこの曲が大好きだった。
もう30年だな。
あの頃にはわからなかったけど、今この曲を思うと・・・若いっていいなぁ・・と思う。

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