雨だれ

雨が続いていますね。寒いです。
この雨に打たれて何かをするのはつらいですが、雨音を聞きながら部屋の中で好きに過ごす時間というのは逆に幸せというか・・
外がすごくいい天気なのに部屋にこもって音楽を聴いていたりするとそれはそれでふとブラックな気持ちになったり・・
雨音もあんまりでかすぎると音楽をかき消すし、鉄板を貼ったひさしの上に雨だれが落ちるとお経みたいな感じになって・・
今日の雨はちょうど音楽を邪魔せず、家にこもってなんかしろよと言ってくれているみたいでした。

このショパンの「雨だれの前奏曲」というのが有名ですね。クラシックを聴かない方でも聴いたことがあるんじゃないでしょうか・・
私は変ニ長調という調にパステルカラーとかメルヘンとか天国とかそんなイメージがあります。
曲も・・冒頭はイチゴとチョコ・・・みたいなイメージが・・・ずっと雨だれが聞こえるでしょう・・同じ雨だれを聴きながら中間部は不安の闇に押しつぶされそうになったりしています・・
高校生の頃これを一人で弾いて喜んでいました。
例によってそんなの他人が聴けばそれは弾いたといわない・・でももうほっといて・・弾いたと思わせといて。
この曲をホロヴィッツが演奏したというのがYoutubeにありました。
もっとすごいことになってるのかと思ったら、意外に普通というか・・・でも流れる装飾音みたいなところを丁寧に弾いてるところであっっと思い、ちょっとした謡回しとかペダルなしで始まる中間部なんかに・・やっぱり個性的な演奏なのかと思ったり。
同じ24の前奏曲の第6番ロ短調

こっちも雨だれの前奏曲と言われているんですよね。
上の奴がイチゴにチョコレートだとすると、こちらは魚介にオリーブオイル・・ちょっと何言ってるんだかわからないけど・・
ホロヴィッツの演奏。
左手が・・ものすごくきざな誰かがいる・・
この曲を初めて聴いたのがこの演奏で・・いまだにこの演奏から離れられなくなってしまいました・・
暗い、夜の雨でしょう・・3段目の後ろで光が差すんですよね。
でも明るい日の光じゃない・・・すぐに消えていってしまうし・・
同じ24の前奏曲の第4番。
ショパンの葬儀で演奏されたそうですが・・

私にはこの曲も雨だれに聞こえます。
雨の中、一人でいるんでしょう・・何か言っていますが途中で熱く叫んでいますよね・・
Youtube色々聞いたけど意外にも自分はポリーニのが一番好きだった。
ポリーニもいまではおじいさんですが、私の中ではいつまでもこんな若い容姿のままで固定です。
ピアノの音色は雨の音と相性がいいんでしょうね。
オーケストラ音楽で雨が蕭蕭とというのが・・あるんでしょうけど今思いつかなかった。
嵐!みたいなのはやたらにあるけれど・・
これから寒くなると、音楽を聴くのにいい季節です。
ブログ、読んでいただけたり拍手をいただけるととてもうれしいです。
いくつかのブログ記事を適当に書き始めて見たら、そのうちの一つで深みにはまって楽しくなってきた。
この曲のここはこういう事を言ってると思う・・みたいなことを書いたり楽譜を調べたりしていると、今まで漠然と聞き流していたところに隠された何かに気づいたりしてっ自分自身が楽しくて仕方がないんです。
音楽があってよかった。