ワックスのにおい

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約35年前。この写っている中に多分私はいると思う。
変わらないようで変わった。
失われた20年なんていうけれど、家や建物がたくさん建っていくよね。
学校から普通の道を歩いて帰ればいいのに、なぜか田んぼのあぜ道や人のうちの裏庭を歩いて帰りましたよね。
田んぼで遊んでいて、農家のおばさんに家まで追いかけられたこともあった。
私が捕まったのでもう一人は助かってた・・
誰だか思い出せないけれどもう一人いたんだよなぁ・・・いつも一人だったんじゃないんだな。
記憶がねじ曲がっちゃってるかな。
そんな田んぼも牛のいた小屋も、小さな川にかかっていた石の橋も、みんなまっすぐな広い道路と宅地の中に消えてしまった。

ものすごく久しぶりにスッペの軽騎兵序曲を聴いてみました。
聴いていると床用ワックスのにおいが何となくしてくる・・・なんとなく手がべたつく感覚も・・・驚くというかちょっと感動した。
小学校に通いましたが6年間毎日、掃除の時間にこの曲流れていたんですね。
頭のどこかに焼き付いていて消えていないんだな。
掃除の時間にはほかにベルリオーズのハンガリー行進曲も流れていた。
給食の片づけを促するのにはバッハのブランデンブルク協奏協曲第3番・・後モーツアルトのホルン協奏曲も流れていたけど・・何の時間だったかは忘れた。
結構聴いていたと思う。細部まで耳に残っているんだから・・
ブランデンブルク協奏曲はカラヤン・ベルリンフィルの演奏だったのは間違いない。
たまたま買った盤を聴いたら聞きなれたものと寸分たがわない演奏が聞こえてきてびっくりした覚えがあります。
軽騎兵はだれの演奏だったかわからないけれど・・カラヤンだったのかなぁ・・

この曲、どんな曲よりもく知ってるのに30年間全く聞こうとしなかった。
だいたいスッペの名前は知ってるけど軽騎兵しか知らない・・何人なのかも意識してなかった。
オーストリア人でウィーンに住んでみたいな感じですか。
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こんな人だって。
軍艦の艦長みたいですよね。

ふと思い出して聴きたくなった。CDを持っていたはず・・・
聞いてみたそれはなんだかこれじゃない的な演奏であった。
あの頃聴いていたあの演奏が頭に媚びるいついているせいもあると思う。



どの部分も昨日聞いたかのように細かく覚えていて懐かしいんだど、
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このクラリネットソロのカデンツァみたいなのはなぜか覚えがないんだよなぁ・・・
こういうの聴いても意味が解らなかったのかな・・

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最後のここも冒頭と同じ旋律で粘っていた記憶があるんだけどなぁ・・・

このスッペという人はオペレッタみたいな舞台用作品をたくさん手掛けたみたいだ。
たくさん手掛けたという事は生前はかなり人気の作曲家だったんだろう。
交響曲も書いたみたいだけど、聴いたことがない。
その死後ほとんどの作品は忘れ去られているみたいだ。
山本直純みたいなもんか・・全然違うか。
子供の頃、テレビに眼鏡かけた変なおっさんが出ていることには気づいていたけど山本直純なんて知るわけもなかった。
だけど記憶に残るあの曲もあの曲も彼の曲なんでしょう?
スッペも山本も、1曲でも100年以上残る曲があれば、芸術家として勝ち組かな・・
ちょっと何言ってるんだかわからない。

何か書こうと小学生の頃を振り返っても楽しい思い出というのはあんまり見つからない。
そこをどうにかしたいとも思わない。
クラシックどころか音楽が好きなことにも気づけいていなかったけれど、毎日耳にしていたいくつかの曲が心地よい記憶としてかえって来るのはやっぱり好きだったのかな。
何故だかちょっと嬉しい。
あの頃の俺に「そうそうかそか、お前音楽が好きなんだよ」とか言ってあげたい。




Tag:音楽を聴く話  Trackback:0 comment:2 

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