マリア

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実体感を伴うやけに具体的でリアルな夢を見た。
頑張ってみよう・・という内容で始まったけど、
お前の居場所なんかないと見せつけられる感じで終わった。
目が覚めると雨・・
後味が悪い。
電話が鳴ったけれど出る気がしなくて・・・
今LINEとかいうのがあって逃げられないのね・・
俺はこれからどうしたいんだろう?

海辺のカフェで見た鯵丼の文字を思い出し、雨の中スーパーへたたきを買いに行く。
素直に帰らず寄り道をし、見慣れたある細道を見たところでふっとある考えが浮かんだ。
スイッチが切り替わったかのように弱気でいるのが恥ずかしくなる。
と言って考えが変わるわけでも、全部晴れるわけでもないけれど・・
こういうの全部導かれているのかもな・・
思うに家こもって一人で色々考えられる時間があるといけないと思う。
まぁいいや。鯵も鯖もうまかった。

適当に聞き流して終わるはずだったグレツキの交響曲第3番をまじめに聴きました。
20年前に興味本位で聴いたときはヘッドホンだった。
ちゃんとしたオーディオで聴くと全然違うものが聴こえてくる。
前衛最先端で暴れてた作曲家の変化の過程にある曲らしい。
1976年の完成で、最後はイ長調の主和音で結ばれていた。
この手の現代ものにありがちな茶番臭さは今は感じなくていい気がする。
絶賛するとちょっと馬鹿見たいかなとか・・でもそんなの大きなお世話だ。


第1楽章はコントラバスが単独で24小節の旋律を歌うとことから始まる。
悲しみの歌だ。
これが5度上に1小節遅れて積み重なり繰り返されるカノンとなっている。
世界中で歌われる悲しみの歌。

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全部の声部が出そろったところ。
楽譜で見るとわかりやすい。
このあたりを頂点としていったん歌は統合縮小されて行き、

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同じ一点に重ねられる。
音が4つあるように見えるけど、ト音記号だったりヘ音記号、ハ音記号だったりするからで実際みな同じ音です。
突然訪れるこの瞬間は結構衝撃的だ。

一つに集められた世界中の悲しみを一手に引き受けるのは聖母マリア。
歌詞として歌われるのはわが子を失った母の嘆きだけど、象徴的なもので言葉を具体的に受け止めないくてもいいと思う。

言いたいことはこれを聴いて少し気持ちが変わったという事。
よくネットで見かける癒しという言葉は、私にはちょっと違うと思う。
音楽ってすごいよな。

歴史的な大作家の作品でなくても、金もうけのために書かれた茶番みたいなものでも、人をだまそうとして書かれたものでも、聴いていいなと思ったら素直にそれでいいんだよ。
他人は関係ない。
作者がどう思っていたかももう関係ない。
全部全然関係ない。

聖母マリアのあと、悲しみがなくなるのかというとそうではない。
また、元の場所へ戻っていく。
意外に厳しいんだよな。
聖母マリアだって自分の悲しみをなかったことにはできないんだもんね。

Tag:音楽を聴く話  Trackback:0 comment:0 

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クラシック音楽が好きです。

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