安政五戊午年

家から見える遠くの山、杉やヒノキが植林されているので全体的には深緑色なのですが一部色の違う一帯があって子供のころから気になって仕方なかった。
その後、近所の100年前からのメッセンジャーみたいなお婆さんにあれは〇〇村の柴刈り場だよと教えてもらえた。
村って・・その名前130年前になくなっているはず。
村の名前は今も地区名として残っています。村の守り神だったんだろう神社にあった常夜灯。

3554.png

色々文字が刻んであって・・
全安内村?
そんな村あったっけ?
じゃない
村内安全か・・
安政五戊午年と彫られてあります。1858年だ。

ブラームスがピアノ協奏曲第1番を完成させ、ワーグナーがトリスタンとイゾルデを作曲していたころ・・
ちょうどこのころ黒船が来たんだっけ・・
きっとこの文字を彫った人たちは100年たとうが200年たとうがずっと自分たちと変わらない生活が続くと思っていたんじゃないかなぁ・・

そのブラームスのピアノ協奏曲第1番ニ短調
非常に若い時の作品で、その後の保守派的な仮面をかぶったブラームスとは別人のもののような面を持っています。

第1楽章の再現部に入っていくところ・・

3573.png
またしてもやってますね。この3連音も例によってベートーベンの運命主題を意識しない訳に行かないでしょう。
運命をたたきつけられた後どうなるかというと



第1主題を再現すべく低音はニ短調の主音Dの伸ばして場を作る・・
だけどその上にピアノはあろうことかホ長調主和音で乱入してくるんですよ・・・
すごいよねこれ・・

ニ短調の・・運命になんか全然支配されていなかった・・長調和音からピンチ状態なのに不敵な笑みを浮かべている・・みたいなとんでもない状況を感じる・・

もうなんかマーラーみたいでしょ・・この年はまだマーラーなんか生まれてもいないんですよね。
ブラームスってこういう人なんだよ。

後年のピアノ協奏曲第2番をはじめとする傑作群に比べれば、構成や管弦楽法など見劣りするのかもしれない。
でもこの若気の至りというか若いロマン派作曲家の情熱がが爆発してる感じがいいですよね・・
私はこの曲が大好きなんですよ。
日本が黒船で騒いでいるころ、ドイツでは若い天才があふれる感性を爆発させていました。
この曲を初めて聴いたのは中学2年生・・この部分、えー!?とかなんとか思って萌えた。

ブラームスはそこまで考えなかっただろうけど、彼の作ったものは130年後遠い島国のさえない少年にまで届き、その後の人生に大きな楽しみと喜びをくれました。

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どうも発達性協調運動障害(DCD)じゃないかと思います。
クラシック音楽が好きです。

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