海と第9

カフェに行ってよかったみたいな話をたくさん書いていますが、それは最近仕事の都合で平日に行けるから。
混んでいたらいかないと思う。
クラシック音楽もみんなに大流行でみんな大好きだったら多分聴いていないかも。


海。
昔行き詰ったときに海へ行ったらっ頃がスーッとしたことがあったのを思い出していってみました。
そんなに都合よく気分が良くなったりはしなかったけど、悪い気もしなかった。
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こんな神様でも降りてきそうな光景を見て思い浮かんだのは
ベートーベンの交響曲第9番の第3楽章。

ベートーベンの交響曲第9番ニ短調に興味も何もない人でも「だいく」は知っていそうですね。
合唱が歌ってるところが第9で手前のオケの部分はイントロだと思ってる人、テレビでよくながれるあの1分間くらいが第9だと思っている人・・
人の持ってる世界は色々で全くの別ものなんだからだしそれで当たり前だし、いいんだと思います。

そういう私も、ちゃんと全曲を聴いているかというとちょっとしおかしいんです。
私は逆で最初の3楽章は大好きでよく聞くけれど4楽章はめったに聴かない。
それは4楽章が嫌いなのではないと思う。周りに聞こえると恥ずかしいというのもあるけれど、
なんとなく混んでるカフェに行きたくないのと似ているかな・・
今抱えている頭の中の膿みたいなものが整理できたらまた頻繁に聴けるようになるのかもしれません。



第3楽章、いいですね。
後の作曲家たちに大きな影響を残していると思います。
中でもブルックナーとマーラーのAdagioはこの曲を底本としているんじゃないかと思う。思うじゃなくてそうでしょう。
ロンド形式とも少し違う、2つの主題というか部分を持った2重変奏曲みたいな形ですが、その2つの音楽は
調性も拍子もテンポも色も表情もみんな全然違う。

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その変化点の部分。
変ロ長調からにニ長調へ・・・場所も空気も全然違う・・流れてる時間も違う・・なのに自然につながって、同時に同じ世界にあっていいことになっている・・
このことが、すごく大事だと思うんですよね。
フィナーレで何だかごちゃごちゃ言ってるのもこういう事でしょう?
俺こここすげーと思うんだよなぁ・・

最初の音楽は自然というか、人間なんかに左右されないでっかいものの姿のような気がします。
ニ長調に転調したこの第2主題・・第1ヴァイオリンはあえて黙って第2とヴィオラが歌ったり・・マーラーの楽譜の景色みたいだけど
これはどちらかというと少し内に向いているというか、人・・を感じる。
フィナーレの人間主題というべきあのテーマはニ長調だ。あっちは思い切り外へ向かっているけれど。

この楽章も、何も言わないようですごく大きな意味を持っているんじゃないか。ただ否定されるべき存在としてここにいる訳じゃないと思う。
第9というのはそういう音楽なんじゃないか。

ベートーベンがどう思っていたかは知らない。
私がそう感じるという事が大事で
それだけ。

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日が暮れてもきれいでした。

Tag:ベートーベン  Trackback:0 comment:0 

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クラシック音楽が好きです。

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