忘れられないことと狂気

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死なないよ俺は。誰よりも長く生きてやる。

車にね、謎の付着物があって取れないんですよ。
前輪が踏んではねた何かなんだけど・・
泥ではない・・木の葉の粉砕されたものかと思ったけど違うみたいだ・・・みな同じ色をした粉末状の物体。
爪ではがすと動くんだけど吸い付くように車体に張り付いてる。
いったんはがしたものも吸い寄せられるようにまたくっつく。
なんだお前ら磁性体か?静電気?
これついてすぐ気づいたんだよな。
あの日のうちに取り去っとけば簡単にとれたのかなぁ?
消し去りたいなら早いほうがいい。
時間がたつと取れなくなる。



いい歳したおっさんの書くことじゃないけれど、
今、あることを忘れたい。
なかったことにしたい。
嫌だ思い出したくないと思っているけれど、そんなふうに考えることがこれを忘れずに定着させる糊かニスみたいな役目をしてると思う。
いったん素直に消えていったのに、ちゃんとしないからぶり返して定着してしまった。


ワーグナーの楽劇「神々の黄昏」のなかに主役のジークフリートというのが陰謀により”忘れ薬”というのを飲まされるというシーンがあります。
嫁のことを忘れちゃう・・そしてそこにいた女性に一目ぼれし・・・みたいなはなしでしょう?

忘れ薬を飲むというシーンの音楽・・・
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あれ・・なんかつまんないな・・・
怒られちゃうか。

この後色々いいように操られた揚句に思い出す薬というのを飲まされることになっていてこの人やられ放題で災難ですね。
思い出したところで殺されちゃうし。
思い出す薬でまた出てくるんだから記憶は完全に消去されていないんだな。
なんか昔のパソコンのファイル復活みたいですね。
フォーマットするか別なファイルで上書きするまで消えないんだよ。
頭の中もそうでしょ?
久しぶりに探し当てたと思った上書きネタはまたいつもの”不正な処理が行われました”・・みたいなのだった。
標準からはずれ、足りず、欠陥だらけの俺OSですが消されると悲しいです。
初期化はやめてください。





これじゃ記事になっていないので忘れ薬のところのトリルで思い出したサロメのおしまいの狂気のトリル・・
こちらもオペラに興味がないので全曲をちゃんと聞いたことがありません。
でもこの最後のシーンは衝撃的で忘れられません。



生首をもって
私はお前に口づけをしましたよ・・
とかいってるんでしょう?
血塗られたこのシーンでの音楽・・単なるBGMで終わっていなかった・・

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初めて聞いたときはこの怪しいトリルの遠く向こうからサロメの動機が聞えてくるのに心を奪われた。
チェレスタってこんなとこにも出てくるんだな。
トロンボーンとかの怪しい和音は安っぽいホラー映画とかの音楽みたいでもある・・
逆にあの手の音楽はこれのパクリなのかもね。

しかしこの音楽のすごさはそういうところじゃなかった・・
狂気と愛と喜びと美しさが混然となり最高潮となったとき、

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美しさの向こうに呪われたトリルがずっと聴こえてるんだよ・・・
狂気と美しさは表裏一体なんだ。やばいね。
ここは話の面白さとかすごさとか怖さとかそういうものを音楽が超えてしまっている部分だと私は勝手に思います。

リヒャルトシュトラウスはほんの一部の曲をのぞいて正直苦手。
でもこの部分にはとても惹かれる。
これを凝縮させ、音楽だけで表現する交響詩みたいなものに仕立ててくれたら愛聴したのに・・

昔聞いたときはホラー的要素のばかり注目してすげーなんて思っていました。
でも今はこの狂気の喜びに惹かれる・・・



車のあの物体除去にはガムテープが有効なことが分かった。
しかし数が多すぎ勝利は遠い。
頭の中の嫌なこともガムテープでつまみ出せないのか・・

出せるわけないよね。
グダグダ言ってますけど誰も助けてなんかくれないんだし、自分で何とか突き進むしかない。
端から見れば情けないバカに見えるんだろうけれど笑わせておけばいいわそんなの。
どうしても出てきてしまう嫌な記憶や嫌な妄想も出てくるなら出て来いよかまわねーよ。
ブログのネタにしてやる。

Tag:R.シュトラウス  Trackback:0 comment:0 

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クラシック音楽が好きです。

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