思い出

学生時代に住んだ街へ行ってみた写真が出てきました。
誰かに会うとかいう発想もなければ知り合いもそもそもいない。
ただ歩いてみたかっただけ。

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この小さなレコード屋さんには結構いきました。
奥にはアナログ盤も置いてあるこのお店には数量は少なくても輸入CD(25年前の田舎じゃ手に入りにくかった)がぽっと置いてあり行くのが楽しみでした。
店員と顔見知りになり・・とかいうのはもちろんない。

今もここあるんだろうか?
こういうとその瞬間ねじ伏せるように「そんなのストリードビューで見ればわかるだろ!!」みたいに言う人いますよね。
いたっていいけどね。

あれから10年以上たってるのか・・・と思いながら街を歩いて回ったのが昨日のことのようだけど、それからもう10年たってることに笑いそうだ。
次の10年はどんだけ早く過ぎ去るんだろう?

ショパンの12の練習曲×2とかいうのが有名ですが
それとは別な3つの新練習曲という曲集があります。
高校生の頃ショパンのいろんな曲集を買って聴いたけれど、ノクターンやワルツ集みたいに数のないちいさな曲を集めたアルバムがあった。
その中にこれはたまたま入っていて、何ということなく何となく毎晩聞いた。

第1番ヘ短調。
左手が8、右手が6みたいな話なんだろうけど、知らないけど解釈というか発想力も練習しろとかじゃないのかなぁ・・
あの頃、、なんかこう、暗くさえない曲だなくらいにしか思っていなかったのをおもい出します。
それが今聴いてみると、


いいんだよね・・・
テクニック的な練習曲だとかいう事はどうでもよくて・・
最初のモノローグ的な序奏はマーラーの10番冒頭みたいな世界だ・・
動き出した八分音符に乗っか手歌いだす三連符の旋律は

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半音階的にうねってスクリャービンみたいだ・・
スクリャービンなんてそんなに聴か煮けれど・・
ただ悲しいとか暗いというのとは違う、積極的な推進力をもってうねる竜みたいな旋律だ。
時々少し笑みを浮かべているようにも聞こえる。

こんな曲に何言ってんだ?なんて言う人もいるでしょうね。
いたっていいですよ。

なんとも思わなかった曲をああ良いなと感じるようになるんだから歳をとることにもいい面があるよね。

あのころ、2軒の定食屋にほとんど毎日通っていました。
人見知りオーラみたいの出してたんだろう、親しくなって話をするという事も全くなかった。
4年目、もうアパートも引き払おうかという日に行くとおかみさんから
「今日が最後じゃないでしょ?まだ一度来るでしょ?」
と聞かれた。
何かを予感した俺は「はい」と答えてそのまま行かなかった。
普通の人から見れば馬鹿だろう。
この街に心残りがあるとすればその件だ。
10年前に行ったとき、店の前にタクシーがいっぱい止まって繁盛してるのを見て・・
やっぱり入れなかった。
20年たってやっとお礼を言いに行きたいなと思った今は、
事情をかかえてもういけない。

どの料理にもちょっと洋食のノウハウが入ってたと思うあの味をもう一度味わいたい。

Tag:ショパン  Trackback:0 comment:2 

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