恥ずかしい話とハーモニクス

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マーラーという作曲家の交響曲を初めて聴いたのは中学の頃で第1番ニ長調だった。
冒頭の音が出た瞬間、弦楽器の音が霧となって立ち込めているのにやられた。
一目ぼれみたいなものでしょう。それがフラジオレットという特殊奏法であることを知ったのは多分もう少し後だったはず。
知ってからしばらくはフジオットだと思っていた。
ギターやハープにもあるらしいし、原理は違うんだろうけどオーケストラのスコアをみているとフルートなんかにもフラジオレットの指示を見ることがありますが、なにしろ私は弦楽器にこの奏法が出てくると萌える。
異様に澄んでいて直線的な音・・・子供のころ折り紙というのがあった気がするけど、何枚もの色紙に対して1枚か2枚くらいきらきら光る紙が入っていたと思う。・・・オケの数ある音色の中であれみたいな・・・ちょっと違うか。

最初の交響曲の最初の音からその奏法で登場したマーラーはの作品はいろんなところにいい感じでフラジオレットがでてきます。
でもその指示はみんな〇を書いてFlag.みたいな表記。
ラヴェルなんかだと◇を書くような解放弦じゃない場所でも基本的にみんなそんな書き方だと思う。
私はヴァイオリン弾けませんし、奏法も理論も何にもわからないので余計なことを書くと恥ずかしいことになると思う。
でもブログなんてそんなものだから続けると、マーラーの全交響曲中◇を使った人工ハーモニクスみたいな指示が楽譜の景色になっている箇所はこの一か所だけじゃないかな

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交響曲第5番の第2楽章のコーダにあります。
なんでここだけこう書いてあるのか、なんでここしかこう書いてないのかは私にはわかりません。
勝手な予想は弦や指の押さえ方を指定せずにフラジオレットを指定すると、その解決法が一つではなく複数存在する場合があり、奏者の解釈によって出る音が異なる場合があるから・・
じゃないかと思うけど違うかもしれない。
昨年、プーランクの曲で逆に演奏によって音高が異なるのはなぜだろう?
と思ったんだけど、これ同じ内容なのかな?


こんなことを書いたらいけないけれどこの部分、すごい部分がひしめいているマーラーの曲の中にあって・・そんなに何ということもない・・
ただ頭の中にこの景色が焼き付いているので、ああ今あの場だなと思いながら聴きます。


中学のころプロコフィエフのコンチェルトやバッハのソナタを聴いてヴァイオリンに萌え、何を勘違いしたのか自分も弾きたいなんて思った。
習うなんてことはあるわけがなかったけれど、新聞の広告でヴァイオリンをみつけた。教則本と解説のカセットテープ付き、あなたでも弾けます!みたいなの。二光通販てまだあるのかな?
小遣いとお年玉をためたお金で、買いました。
買ったはいいが何もわからない。
まず、松脂を弓に塗るところからわからない。
弾いてみようにもかさかさと馬の毛が滑る音しか出ない。
その後は、典型的な展開で書くのも恥ずかしい。
昨年、ずっと封印されていたその楽器を引っ張り出してきて30年ぶりにケースを開けてみました。
弓の毛が切れたりはしていたけれど、時間を止めたかのようにあの時のあの景色がそのままそこにあった。
音大を出たという人が松脂を塗って簡単に音を出しているのを見て、終了。
ちょっとだけ開いた自分の心のふたもすぐ閉めた。

失敗でも、みっともなくても恥ずかしくても、すべての出来事は私が生きた証。
都合のいい内容に書き換わることもない。
あえてここに書いといてみる・・







Tag:マーラー交響曲第5番  Trackback:0 comment:6 

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