ももいろ

自転車で通勤しています。
走り出す頃はとても寒く耳が痛かったりしますがペダルを漕いで息が上がってくればさほど苦でもなくなります。
当初遠いと感じた会社までの道のりも意外と近いと思うようになってきた。
とはいえまだ会社までの最短、最平坦コースを選んで走っていく。
家を出るとすぐ富士山が見えるんですが、
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日の出前の朝日が当たって富士山が桃色に光っていてとてもきれい。
数分後には日が出ていつもの富士山になります。

富士山は周囲360度見る場所によってその姿が異なりますが、みんな自分のところから見えるのが富士山の正面で一番美しい姿だと思ってるんじゃないかな。
私の富士山はちょうどおなかに宝永火口がでっかく口を開けたこれです。
手前の宝永山には孔雀みたいなのがいるように見えたりして。
赤いと火の鳥というか・・

ストラヴィンスキーの出世作、バレエ音楽火の鳥は鮮やかな近代的オーケストレーションとロシアを感じさせる歌と神秘的なもの怪しいもの・・なんというか人気が出るところをきちっと抑えてますみたいな。
有名な話ですがこの作曲家は芸術家であるだけではなく食っていくための商才みたいなものがあり、一度作った曲を何度も改訂し複数の版を作ることによって収入を得ようとしました。
バレエの中の美味しい曲をいくつか抜粋しコンサート用にまとめた組曲というのがありますが、これもいろんな版があります。
どれか一つが決定稿というのではなくてどの版にもそこにしかないものを仕込んである。
いろんな版のスコアを見比べるのも楽しい。
歴史に残っていく芸術作品なわけで、そういうことをする作曲者に批判的な見解もあったようです。
でも何年もたってみれば聞き比べの楽しみを残してくれたともいえるわけでまあいいんじゃないのか。
原曲は大オーケストラとバンダとか予算と人集めに問題が出そうな内容ですが、小さなオケで演奏できて客受けの良くなるような仕掛けをたくさん入れてある版が圧倒的に演奏回数も多いんじゃないか。

私はなんとなく巨大編成にバンダ付きの原典版が好き。
全部聴いてもそう長くないし、組曲に入っていない魅力的な曲がいくつかあるし・・


組曲には入っていない「火の鳥の懇願」という曲。
つかまっちゃた火の鳥が私を助けてほしいかなんか言ってる場面ですか
正直興味があるのは音楽だけでバレエはよく知らない。
これもいい曲だよなぁ。
いきなり魅惑の旋律。
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装飾音符っぽい思う音形がきちっと本設みたいな音符で書いてありますね。
チャイコフスキーにもトリルかと思うと5連符が書いてあるというのがよく出てくるんですよね。
ロシアの人ってこうなの?違うか。
と思うと3小節目にはプルトリラーみたいなのが書いてあったり・・
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中間部を挟んで同じ旋律が出てくるところはプルトリラーじゃなくて装飾音符が書いてあるんですよね。
こういうの時々あるけどなんでなんだろう?
こういうの見てると飽きないよなぁ・・

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中間部、フルートのに相槌を打つチェレスタが無調っぽいのが面白い。

ハープは3台使ってバンダを含む巨大編成のこの曲のスコアを見ていると洗練されて機能的というか・・同じ大編成巨大スコアでもマーラーとは景色が違う。
当たり前なんだけど。
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一本が吹いてそうな旋律は極端に分割されています。
奏者は意地になって一本でやっているように聞こえるよう演奏します。
こういうリレーはマーラーもやるけれど、あの人のはどちらかというと音楽的な区切りを明確化させようとして・・みたいなのが主に見える。
こっちのは演奏しやすさでしょ?
事前にスコアを見てここがこうだと知っていると、リレーをやっているところをガン見して確かめたくなる。
オーディオマニアも色々だけど、定位とかいう言葉にときめく人はこれを聴き取ろうとしたりもするし、そういう事を考えている録音もあると思う。それはコンサートに行くと目から得られる情報を定位感という情報に置き換えて伝えてくれているわけだ。

こういうリレーみたいなものはほっといても奏者が勝手に打ち合わせてやったりすることがあるんだと思う。
こんなオーケストレーションの曲じゃなくてもコンサートでソロをガン見してるとひそかに接いでブレスしたりしているのがわかることがあります。
耳で聴いてもわからない。
それを作曲家のほうでスコア化してある感じ。
こういうの、耳で聞こえる結果だけじゃなくて演奏者が実際に演奏できるというのはもちろんだけど、得られる効果というか結果を演奏の苦労や難しさで割ったみたいな効率も重要視されるんじゃないかと思う。
名前の売れた超絶芸術家はいいけれど、駆け出しは特に。
使ってもらえる作品を書かないといけないんだよね作曲家は。

知ったかぶって書いたけど、適当です。

ロシアで法学を収めたストラヴィンスキーは複数の国の言葉を微妙なニュアンスまで完璧に話し、ほかの国で弁護士をやっても誰にも負けないというような超絶頭のいい人間だ・・とラヴェルが言ってました。
スコアの景色からなんとなくそんなものを感じます。
マーラーのスコアが現場の経験に基づく巨大建築の構造設計書だとするとストラビンスキーのは科学論文みたいなイメージ。
この人は作風もどんどん変えていって同じようなのをいつまでも書いていなかった。
世界デビューのチャンスをつかんだこの曲がわかりやすい歌やハーモニーであふれているのは、まず売れるために何をすればベストなのかを計算した結果なんじゃないかと思ってみたりもします。

一方私は自分のブログを読み返してみるとまずそこら中に誤字があるのを発見してまずいなーと思う。
まぁ、私らしいけど・・恥ずかしい。

Tag:ストラヴィンスキー  Trackback:0 comment:4 

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