流氷とラフマニノフ

もう何年も前ですが流氷を見てみたくて北海道に行きました。
でもその年はこんなことはないというくらい全く流氷が来ない年だった。
流氷は潮にのって毎日移動しているので予報とにらめっこして・・
今だ!・・・というときに限って仕事で行けない・・
何とか行けそうかというタイミングは飛行機もいっぱいで・・女満別がダメなら旭川からはいって釧路から帰れば・・と意地になって行っては見たものの・・

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ちぎれたかけらみたいなのが湾のなかにちょっと残っている状態で・・鍋の灰汁みたいだな。
何かすごく残念な気持ちでこの辺りにいた記憶が・・
でも今見ればちょっときれいだなこの景色も。

次の年は結婚していて嫁と流氷を見ようと・・
この年も流氷は調子悪かったんだけどそれでも少しは良かったのかな。
さあ明日という日、帰宅すると妻が風邪でボロボロに・・
大丈夫キャンセルするから・・・ここで一人で行ったりすると一生言われるぞと思った。
次の日ライブカメラを見ると素晴らしく晴れた空の下最高の流氷が来ているのが見えて泣いた。
どうしてもおさまらず何日か後に無理やり行ったけれど・・その日もまた流氷は沖へ遠ざかってしまい・・・
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写真的には結構いい感じだけどこれも湾の奥に屑氷がたまっている状況だと思う。
簡単に行けて簡単に見れちゃったらそれでもう忘れちゃってるのかもしれない。
見られないから見たくなる。そんなもんでしょう。
次の年からは遠くへ出かけることはできなくなってしまいそれきり。
温暖化の影響でもう流氷は来ないのかと思っていたら、次の年ものすごいのが来たらしかった。
いけなくなったら来やがった。

お前な、楽しみはもっと後に取っておけよ・・ということなんでしょう。
きっといつかすげーのを見られる日が来るという筋書きの人生なんだよこれは。
その日まで頑張ろう。


ラフマニノフの楽興の時0p.16の最後の曲は光にあふれたハ長調が炸裂しているこんな曲です。
細かくちっちゃいものが集まって塊を作りぶつかり合って大音響を上げている・・
流氷みたいな曲だよねこれ。
こんな流氷を見てみたい・・
この曲はこ地響きみたいなのドーン!も聴きものだともう。
実際まじかで聴いてみたいなぁ。
大ホールのステージと客席じゃわからないだろう。
プライベートな空間で弾いてるすぐ横で聴くとか・・
まぁ一生ないな。
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ウラディーミル・アシュケナージはN響の芸術監督をやったみたいですがその前、俺もコンサートに行きたいと思った頃に指揮者としてこの田舎に何度か来てくれたので聞きに行きました。
この世界的巨匠は実際とても体の小さなおじさんで、指揮台の上飛び跳ねるように全身を使ってオーケストラを引っ張っていたのを覚えています。
ピアノ演奏の魅力の一つに地響きみたいなドーンもあるかと思うんだけど、体の大きさじゃないんでしょうね。

今年は流氷どうなのかな・・・良かったりすると行きたくなるので知らなくていい。
温暖化に負けないでもうしばらくすごいのがき続けてくれるといいけどなぁ・・



Tag:ラフマニノフ  Trackback:0 comment:3 

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unagi

Author:unagi
誰にも迎合できません
2022年11月からピアノ習い始めました

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