生まれ変わり

とある場所。
公開されているわけでもなく・・
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疲れはてた電車・・関西の人には懐かしいでしょう。
もう自分で走ることはありません。
ここに来たものはみな消えていきます。

隣に黒いのが見えますが
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蒸気機関車C11の悲しい姿。
何年か前まではちゃんと現役で走っていました。ネットで現役の写真を見たらちょっと泣けた。
今は生きているほかの仲間のため部品を供給しつつ朽ちて行っています。
自分のボイラーは今現役の別機に差し出したため、これは自分のじゃないそうです。
固定するボルトも数を減らした仮止めだった。
夏は葛が被っちゃってほとんど見えないんだろうなぁ・・
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真っ赤な姿が痛々しい。
でもまじまじと見ると動輪をはじめ動力の伝達機構みたいなのとか大事な部分は腐らずにしっかり残っているんですね。
さすがだと思ったこんな雨ざらしなのに・・
ほとんど走るボイラーなんだという事がよくわかりますよね。

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ぐるぐる回って細かいところの写真を撮ったりして・・
連休だけど辺り一帯に人の気配は全くなく、車両と私だけ。
この写真を撮ったとき、C11が笑ってくれた気がしました。
よくきたね・・
こんなこと書くと馬鹿のポエムみたいでしょう・・
でもねそんなポエム脳だと音楽なんか聞いてもいちいち楽しくていいですよ。
電車も機関車もほとんど鉄でできていますからバーナーと重機でバラバラにされて鉄くずになっちゃうんですね・・
再生されて構造材とかに生まれ変わるんだろうけど・・
それは輪廻転生とは違うよなぁ・・

人は生前の行いを吟味され死後の行く先が決まるみたいな話は各宗教に共通してあるものじゃないかと思うんです。
クラシック音楽はキリスト教と濃く関連している物なので死者への鎮魂歌レクイエムなんていうのを聞いていると最後のラッパとかいう場面が出てきます。
最後の審判でラッパが鳴ると姿を別なものに変えられるんでしたっけ?
音楽的にも劇的な山場なのでいろんな作曲家がこのラッパというのを凝った仕掛けで演出しているわけです。
派手なのはベルリーズとヴェルディーの奴でしょう・・ヴェルディーのなんかテレビが馬鹿みたいに垂れ流すので誰でも聴いたことがあるはず。


ブラームスのドイツ・レクイエムは死者じゃなくて生きていて辛い人への慰めの音楽なのでディエスイレというのはない訳ですが、ちゃんとそれ相当の曲があってラッパが鳴ると姿を変えられます・・、みたいなことを言う部分が出てきます。

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バリトン独唱がそのことを歌うと合唱が復唱し・・ラッパが聞こえると修羅場みたいな音楽へ突入していく・・
非常に劇的な場面です。
ですがハッタリは嫌いみたいなブラームスの音楽なので凝ったトラペットソロというのは出てきません。
来ませんがこのffで響くトランペットのGはあきらかに鳴り響く最後のラッパだ。
単純な伸ばしでしかないっからこそ、心に響いてくるものがある。

もっとTp聴こえてほしい・・


聴こえりゃ満足かというとそんなわけでもないけど・・聞こえないとなぁ・・

私は勝手な思い込みがあるからここで不満な演奏が結構あるんですよね・・
このラッパは合唱の補強で終わってもらっちゃ困る。意味を持ってちゃんと響いてほしい・・

もしかしたら作者本人はここはそんなつもりで書いてないとかいうかもしれない。
でもそんなこともう関係ないんだよ、俺がどう聞くのかが大事なんだから。

私はしょっちゅう首が凝っているので前世で首をはねられたのかと・・でもそういうの興味がない。
記憶が全く継承されない以上、前世とか生まれ変わりとか言われも何の意味もないじゃないか。
仮に前世の記憶なんてものがあったら次の人生は自分を生きられなくて邪魔でしょうないかもな。
死後のことなんか知らないけれど、いきなりなくなってしまうというのは寂しいなぁ・・
ぼんやり残ってだんだんに消えてなくなっていくのかな・・

このC11 312は東北地方で活躍し引退後はドライブインで長く展示されていたんだそうです。
そこから奇跡の本線復活・・・ほんとに奇跡だ。
オーナーは癌で自分の死が近づいた時、この機関車には生きてもらいたいと願った・・
みたいな話が検索すると出てきました。
普通は、そんなに輝かしい経歴を踏めばその後永遠の安泰が保証されるもののような気もする。
なのに、今ここでこんな形に・・
何か人の人生を見ている気もする。
ここでボロボロになっていたのに展示用に復活した者もいるみたいだけど・・
せめて最後の時間、もの好きが見に来て眺めるのをとがめないで許してあげてほしい。

Tag:ブラームス  Trackback:0 comment:6 

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クラシック音楽が好きです。

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