古民家
近所の家、もともと農家かな敷地の中に納屋と新旧二軒の家がという・・その古いほうの家は驚きのガラス戸なし、縁側を挟んで障子と木製雨戸のみという江戸時代みたいな家でした。
夜は雨戸が閉まり昼間は縁側と障子になっていたりして人が生活していることが分かった。
なんかすごいなとか思ったりしていたのですが最近解体されてしまいました。
解体前に戸を外されたその姿は黒光りする木の柱や床には凄みが感じられた。
写真撮りたかったけれど人の家なので・・
家主にしてみれば大きなお世話だよな。
前から気にはなっていた古民家カフェへいってみる。
場所的に混んでいて落ち着かないというイメージがありなかなか足が向きませんでした。

いってみるとこんな庭・・いい感じですね。
手入れが行き届いてるってやつかなこれは。
今にも雨が降り出しそうな天気だったけど、そういう天気も合うよねぇこの景色。
なんかこう早く中へ入らなくちゃなんて気が焦っちゃうんだけど、こういうところに足を止めってゆっくり眺めるくらいな気持ちになりたいね。

入ればこんないい感じ。
10代の女の子が集まりキャーキャー言ってる。そりゃそうだろうね。若いっていいなぁ。
後ろは就活中という話をしているから学生だろう。いいね若いって。
よくあるBGMは流れていない。
BGMというのは聴かせるために流れているのかと思っていたけれど、関係ない他人の声を遮断してくれるカーテンみたいな役割があるのかもね。
以前は若い人をみると記憶をさかのぼり、そこからやり直したいなんてよく思ったものだ。
でももうわかった。何度戻ってもほとんど同じルートをたどってここへ来るから。
このままじゃいけないというのはあるけれど、これまではこれでいいの。いいのこれで。
記憶をさかのぼるとある点で引っかかってとまったりします。
クラシック音楽に興味を持ってすぐ、ベートーベンの月光ソナタを聴きました。
友だちの親がクラシック全集みたいなのを買って塩漬けにしてたのをテープにダビングしてくれた。
あの頃友だちがいたんだよな。
この曲の第1楽章はピアノが弾けない人にも弾けたと思わせてくれる楽譜なのでみんな触るんじゃないかな。
私もやりましたエレクトーンで・・鍵盤足りないから上げたり下げたり。
他人から見れば騒音を出して遊ぶ馬鹿だっただろうけど、音楽なんか自分に関係ないと思っていた人間にとってそれがどんなにうれしいことだったか・・をいっても仕方ないか。
第3楽章は弾けるわけもないけど劇的でこれまた有名だと思う。
昔はよく近所の家からピアノでこれを弾いてるのが風に乗って聞こえてきました。
第2楽章を聴き終えさぁと思っているとそこで終わった。
誰だったのか知らないけど今はきっと同じくらいの子供がいるんでしょうかね。

超絶存在感な両楽章に挟まれた第2楽章はかわいらしく印象的な音楽です。
変ニ長調の明るい音楽だけど、どこかこう全開の笑顔じゃないでしょそれみたいな・・
太陽の下明るい笑顔!とかではないよね。
周りは敵だらけ、困難だらけな中でも健気に笑顔を見せてくれる人みたいだ。

中間部はちょっとかっこつけてダンディに見せようと・・でもかわいいのがバレちゃってるよ。
愛すべき音楽ですねこれ。
あの頃聴いたのはホロヴィッツのこの演奏でした。
かなり個性的というか3楽章なんかちょっと変態的な演奏なんだけど、ひよこが生まれて初めて見たものをお母さんだと思うのと同じようにこの演奏が刷り込まれてこの曲はこういう音楽だと思い込んでしまった。
そこから離れられるのに25年くらいかかったりして。
今これを聴くとやっぱり落ち着く。あの頃の空気と自分の心に触ったような気がする。
本当はこの時気持ちが不安定化してだめだった。
嫁さんの手前早くここを出ようともいえず。
まあでもいいじゃない、そんな日があっても。そんな日しかなくても。
いやな気持も何日かたってこれ書いてる今はもうどうでもよくなっちゃった。

ケーキは値段がはる分やたらにでかい。
やっぱり若い人がターゲットなのかなこのお店。
深みとかわビさびじゃなくて濃くて分かりやすい味でアピールする系か・・
チャイコフスキーの音楽・・いやちょっと違うな。
若いころは何でもでかいと嬉しかったけどこれを食いながら歳を食ったことを実感する。
この日しばらく胃がもたれていた。
でもまあいいじゃない。これも人生のうちの大事な一日なんでしょう。
夜は雨戸が閉まり昼間は縁側と障子になっていたりして人が生活していることが分かった。
なんかすごいなとか思ったりしていたのですが最近解体されてしまいました。
解体前に戸を外されたその姿は黒光りする木の柱や床には凄みが感じられた。
写真撮りたかったけれど人の家なので・・
家主にしてみれば大きなお世話だよな。
前から気にはなっていた古民家カフェへいってみる。
場所的に混んでいて落ち着かないというイメージがありなかなか足が向きませんでした。

いってみるとこんな庭・・いい感じですね。
手入れが行き届いてるってやつかなこれは。
今にも雨が降り出しそうな天気だったけど、そういう天気も合うよねぇこの景色。
なんかこう早く中へ入らなくちゃなんて気が焦っちゃうんだけど、こういうところに足を止めってゆっくり眺めるくらいな気持ちになりたいね。

入ればこんないい感じ。
10代の女の子が集まりキャーキャー言ってる。そりゃそうだろうね。若いっていいなぁ。
後ろは就活中という話をしているから学生だろう。いいね若いって。
よくあるBGMは流れていない。
BGMというのは聴かせるために流れているのかと思っていたけれど、関係ない他人の声を遮断してくれるカーテンみたいな役割があるのかもね。
以前は若い人をみると記憶をさかのぼり、そこからやり直したいなんてよく思ったものだ。
でももうわかった。何度戻ってもほとんど同じルートをたどってここへ来るから。
このままじゃいけないというのはあるけれど、これまではこれでいいの。いいのこれで。
記憶をさかのぼるとある点で引っかかってとまったりします。
クラシック音楽に興味を持ってすぐ、ベートーベンの月光ソナタを聴きました。
友だちの親がクラシック全集みたいなのを買って塩漬けにしてたのをテープにダビングしてくれた。
あの頃友だちがいたんだよな。
この曲の第1楽章はピアノが弾けない人にも弾けたと思わせてくれる楽譜なのでみんな触るんじゃないかな。
私もやりましたエレクトーンで・・鍵盤足りないから上げたり下げたり。
他人から見れば騒音を出して遊ぶ馬鹿だっただろうけど、音楽なんか自分に関係ないと思っていた人間にとってそれがどんなにうれしいことだったか・・をいっても仕方ないか。
第3楽章は弾けるわけもないけど劇的でこれまた有名だと思う。
昔はよく近所の家からピアノでこれを弾いてるのが風に乗って聞こえてきました。
第2楽章を聴き終えさぁと思っているとそこで終わった。
誰だったのか知らないけど今はきっと同じくらいの子供がいるんでしょうかね。

超絶存在感な両楽章に挟まれた第2楽章はかわいらしく印象的な音楽です。
変ニ長調の明るい音楽だけど、どこかこう全開の笑顔じゃないでしょそれみたいな・・
太陽の下明るい笑顔!とかではないよね。
周りは敵だらけ、困難だらけな中でも健気に笑顔を見せてくれる人みたいだ。

中間部はちょっとかっこつけてダンディに見せようと・・でもかわいいのがバレちゃってるよ。
愛すべき音楽ですねこれ。
あの頃聴いたのはホロヴィッツのこの演奏でした。
かなり個性的というか3楽章なんかちょっと変態的な演奏なんだけど、ひよこが生まれて初めて見たものをお母さんだと思うのと同じようにこの演奏が刷り込まれてこの曲はこういう音楽だと思い込んでしまった。
そこから離れられるのに25年くらいかかったりして。
今これを聴くとやっぱり落ち着く。あの頃の空気と自分の心に触ったような気がする。
本当はこの時気持ちが不安定化してだめだった。
嫁さんの手前早くここを出ようともいえず。
まあでもいいじゃない、そんな日があっても。そんな日しかなくても。
いやな気持も何日かたってこれ書いてる今はもうどうでもよくなっちゃった。

ケーキは値段がはる分やたらにでかい。
やっぱり若い人がターゲットなのかなこのお店。
深みとかわビさびじゃなくて濃くて分かりやすい味でアピールする系か・・
チャイコフスキーの音楽・・いやちょっと違うな。
若いころは何でもでかいと嬉しかったけどこれを食いながら歳を食ったことを実感する。
この日しばらく胃がもたれていた。
でもまあいいじゃない。これも人生のうちの大事な一日なんでしょう。