地下鉄

表参道から新宿に向かうのに半蔵門線の青山一丁目で大江戸線に乗り換えることにした。
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鉄道車両としてこの車高の低さは異様で印象的。
こんなところで写真撮ってると通報されるかな?とか思いながら・・

地下鉄といえば世界で最初にやったのは鉄道発祥の国のロンドンであった。
ヨーロッパ大陸で最初に本格的なものができたのはブタペストだったと思う。
ハンガリーというとなんとなくなじみがないというかパッとしないイメージがあったけれど、クラシックを聴くようになるとその名をよく聞くようになります。
若き日のグスタフ・マーラーもブタペストの国立歌劇場みたいなところで音楽監督を務め名を挙げていたんだと思う。
ブラームスが本物のドン・ジョヴァンニを聴くにはブダペストに行くべきだっといったのは彼のことを指している。
きっと繁栄して文化的にも最高水準、最先端を行く街だったんでしょう。
今でも素敵な街らしいけれど、多分死ぬまで行くこともないだろうな。
地下鉄ができたころにはマーラーはこの世界の頂点みたいなウィーン宮廷歌劇場の芸術監督の座を手に入れており、もういなかった。
クレンペラーが言っていたけどマーラーは鉄道みたいなものには興味を示さなかったようだ。
日本最初の地下鉄は銀座線でその30年後くらい。
30年遅れているともいえるけれど、ヨーロッパに鉄道網が張り巡らされた当初日本はまだちょんまげでござるだったわけで、短期間にものすごい速さで追いついたんだなという気もする。
開業の古い銀座線は浅草のあたりなんか道路から階段を一つ降りるとすぐホームで驚く。
地下鉄は新しいものほど下へ逃げていくので大江戸線なんかは結構深いとこを走ってるんじゃないか?
副都心線の小さな駅とか秘密基地みたいに深かった。

表参道で新宿までの切符を買い、特に何も考えないまま乗り換えの青山一丁目で降り通路を歩いていくと連絡改札がある。
?とか思いながら切符を機械入れると戸が閉まってでっかい音で警告音が・・
あーあ、俺全面否定。
まあ結構慣れてます・・うそです。
先日、家電量販店に入ろうとしたら自動ドアが開かなかった。
休み?と思ったが中には人がたくさんいる・・
あ俺だけ開かない?俺だと開かない?いよいよ始まったのか?
アホなこと書いてるみたいだけどこういう人間もいたりして。

切符は間違いないはずなのになんだこれと思ったらそういう人は係員に相談してみたいな張り紙・・見るとすぐ横にロビーみたいなのがあり・・どうすればいいですか?というとこれを使ってくださいとすかさず別な券をくれる。
そうかメトロから都営、違う会社だからこんなことになるのか・・・
こんだけIT時代とか言ってるのにこんなところがまだこんな手動式なのか・・
まあいいか、駅員さんが気持ちよく対応してくれて救われような気になる。

大江戸線といえばリニアモーター方式だ。
リニアモーターというとJR東海が建設中の時速500kmでぶっ飛ぶ超電導リニア新幹線みたいなのが頭に浮かぶけれど、これは原理もちょっと違うタイプだと思う。
ちゃんと調べもせずに適当に書くと時速500kmな超電導リニアは同期電動機を軌道上に展開したものじゃないかと思う。
そして大江戸線のやつは誘導電動機を軌道上に展開したものじゃないか?

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このリアクションプレートと呼ばれるものは多分かご型誘導電動機のかごに相当するものじゃないかな?
渦電流によって磁束が作られて、1次コイルとの間にスベリというものがあって・・みたいなの。
電磁鋼板が貼ってあるんじゃないかな・・何ににしろ電源とか回路とかは持たないただの板なんでしょう。
そうするとこの方式は大容量を扱えるインバーターが出てきたから生きてきた技術なのかな。
回転するモーターを持たない分、足回りの高さを劇的に抑えることができ、トンネル断面を小さく取って建設費を大幅に下げられるメリットがあるんだと思う。まさに地下鉄向きな技術だ。
まだクラシック音楽に出会う前に読んだ雑誌の中でこの方式の試験が行われているような話を読んだ覚えがあります。
あれから30年。

ほとんどの人が興味がない話だろうなと思いながら適当なことを書いています。
興味がある人は良く知っている人だからもしかすると全然違うよそこはとか思っているかもしれない。
そういう人は優しく見守ってください。
昔大阪で同じ仕組みの地下鉄に乗った記憶があります。
今、横浜や仙台にもあるんじゃなかったけか・・・

興味深いのはうなり音で、モーターとしては回転部分を持たないはずなのに結構な音が聞こえる。
回転式のモーターでも聞こえるあの音は回転に伴う機械的な音ではなくて電機磁気学的なうなりなんですね。
よくわかんないけどリアクションプレートと、車体側のどこかにあるのかもしれないコアがうなっているんじゃないだろうか・・コアないのかな?
意外に低くて重い、昔のモーターみたいな音だった。

それがどうしたという話ですが


https://www.youtube.com/watch?v=5rfle8wSwJM
プロコフィエフのピアノソナタ第7番の第3楽章。
とても有名で、この楽章だけアンコールに弾いたりもするんだそうです。

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8分の7拍子なんて言われてもねぇ・・
私は弾くわけじゃないからいいけど。
聴いているとそんな拍子感を意識せず自然に聴こえちゃいますよね。え?俺だけ?
左手の単純なパターンが繰り返される感じとかテクノを御先取りしてるみたいだと思ったりして。

途中ちょっと鼻歌っぽいものが聞こえたりしなくもないけれど機械文明音楽というか、心で泣く音楽とはちょっと違う系で。
でもテクニックだけですみたいな人が弾いたらつまんないんでしょうね。

何かすごいスピードで走り続けている・・
唐突な場面転換も面白い。
無調的になんか叫んでるなと思っていたら急に場面は変わっていて
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この連打されるAの音は横方向に連続して流れ去ってゆく街灯の明かりというかトンネルの蛍光灯の明かりみたいにも聞こえる・・

プロコフィエフのほかにストラヴィンスキーにも7拍子の音楽が出てくるのを見ます。
ロシアの民謡なんかには7拍子の音楽があるんだろう。
踊るんだったら奇数で不安定になってる方がいいんでしょ?
ちがうか。

大江戸線はいろんな道路の直下を選んで走っていくため車輪をきしませながら急カーブを曲がってゆく。
プロコフィエフのこの曲みたいにすごい速さで走ったりはしていなかった。
外の景色も見えないんだからゆっくりでもいいよ。
やっぱり詰まんないから早くついてくれた方がいいか。
まだ17時にならないけど混んでいて人でいっぱいだ。
みんなどこ行くんだろ?
どこでもいいか。

Tag:プロコフィエフ  Trackback:0 comment:0 

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Author:unagi
誰にも迎合できません
2022年11月からピアノ習い始めました

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