酒蔵にて

甲府盆地にいいお店はないかとGoogleマップを見ていると気になるとこを発見。
酒蔵がやってるカフェらしい。
下戸な私には酒蔵とかビール工場とか縁がないわけなんだけれど、ランチくらい食えるだろう。
車で2時間くらい、昔は近くだと思っていたあたりも今ではそこそこ遠く感じる。
カーナビに導かれて角を曲がるとなんだか古くてただものではない感じの神社を正面に見る。
なんだこれすげーなとか思いながら更に曲がるとすぐそこに。

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杉玉というんですか・・
お酒ができたよって知らせる奴だっけ?
まあこの門構え見ただけでその辺の古民家カフェなんかぶっ飛んじゃうわけだけど・・
入っていいのかな的に門をくぐると

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築100年どころじゃないでしょう
時代劇みたいな建物・・でも2階にはガラスがはめられ飯を食ってる女性が見えたりして・・
ああやっぱりここでいいんだ。
引き戸を開け、おそるおそる入ってみると

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誰もいない。
カフェは2階へとかいてあるから
古くて重厚な感じの階段を上る。
何だか本当に時代劇っぽい。
平日の10時ごろに再放送でやっていそうな・・・

2階に上がればお客さんや店員さんがいるお店な空間があった。
お好きなところにどうぞ・・

テーブルもあったけれどやっぱり板の間に直接座る感じでしょう・・窓際・・・埋まってる‥
あっ目の前に空いてる席があった。
座ってみれば目の前は

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こんな感じ。
なんだこれ、最高だな。
久しぶりないいとこ来ちゃった感で盛り上がる。

BGMはボサノバみたいなの?
遠くてあまり聞こえない感じ・・それが実にちょうどいい感じ。こんなとこで場違いな音楽がでっかく聞こえたら台無しだし。

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これは皆帰っちゃった後だけど、何組かのお客さんが楽しそうにしていた。
でも、その声は遠く最近よくあったようなうるさくて飯がまずいみたいなこともない。
それより何だかいい感じでしょう。
電気的な冷房が入っていたけれど、古いこの建物は見た目的に涼しい。

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反対側にはテーブルも、その奥にはグランドピアノが・・
どうやってここへ上げたんだろう?
ここでもやっぱり時々演奏家を呼んでコンサートをやったりしているみたいだ。
私はまだ楽器な人アレルギーが治っていないので案内が見えても目をそらす。
むこうの若い人も静かに飯を食っていた。
食い終わってしばらくすると話が盛り上がるのか大きな笑い声が耳につくようになったけれど、
でも嫌な感じはなかった。
きっと自慢や悪口のない、楽しい会話をしていたんだろう。

レビューを見ると子供走らせてる親は何考えてんだとか、店員が気に入らないとかいうのも見かけたので、この日私は運がよかったのかもしれない。
以前行ったの近くのあるお店はかなりの人気店らしかったが、正直立地や建物の面白さに甘えて中身はなんだこれ?みたいな印象だった。
しかしたまたまそういう日に当たったのかもしれず、いいと思える日もあるのかもしれない。
受け手としての私の何かも毎日変動変質していると思う。
毎日いつでも同じ曲をいいと思うわけじゃない。
タイミングって結構大きな要素なんだろうなぁ・・
とてもいい場所でとてもいい時間が過ごせているという幸せ感が強くあった。



グスタフ・マーラーの実家も造り酒屋だったと思う。


https://www.youtube.com/watch?v=ogNMLtsdlvg

歌曲集「少年の魔法の角笛」から
この世の生活。
天国を描いた「天上の生活」という曲もあって、ついになっていると思う。
天上の生活は交響曲第4番に編入されている。

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この曲の歌詞は印象的というかものすごい。
お腹がすいたと訴える子供と
必死にパンを焼こうとする母親の様子が何度か描かれる。
やっとパンが焼けた時、
子供はすでに死んでいた・・・
みたいなの。

詩自体は別人によるものだけれど、この作曲家はこういう世界に強く心を引かれ続けたようだ。
19世紀の人だしマーラーも数多くの兄弟がいたはずだけれど、無事心身ともに健康な成人になれたのは妹と・・なんだっけ・・
誤解を恐れずに言えば19世紀、それはどこにでもあるありふれたことだった。
子供のころから目の前に見てきた子供の死という悲惨が心に深く刻み込まれていたんだろうと思う。
そしてその後、彼自身も我が子を失う事となる。

さらにこの曲は未完の交響曲第10番の第3楽章にはっきりと引用されている。
この曲は妻の不貞を告発しそして・・みたいな内容を持っているといわれており、その内容をかなり具体的にはっきりと読み取ることもできる。
第3者へ向けてその内容を分かりやすく提示するための工夫も随所にみられる。
この楽章からリヒャルト・シュトラウスのサロメの動機が引用され、仮にそれが妻ではないとしてもサロメ的な女性の存在を聴き手ははっきりと意識していく・・
しかし注意しなければいけないと思うのは深読みも一歩間違えると陳腐なわかったつもりごっこに陥ってしまう恐れがあるという事だ。
音楽というのははそんなに小さなものじゃない。
いつまで単一のストーリーを当てはめて涙するのはどうかと最近思う。

頼んだのは
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酒の粕漬と豚の角煮と粕汁とみたいなセット・・
おいしかったよ。
下戸な私は粕漬けとか粕汁も体が拒否して食えないことがある。
でもこれは全くそういうこともなく食えたしおいしかった。

実際食ってる最中の雰囲気は
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こんな感じ。
目にはいる景色が涼しいんですよね。
とてもいい気分。
板の間なんか座りなれないので足が痛くなってくる・・
隣で嫁さんもなんか言ってる。
見渡すと他にも足が崩壊している人がいて笑う。

デザートはお酒のゼリーかコーヒーか水ゼリーというのが選べるという。
捨て身の酒ゼリー・・はあり得ない。
誤解も解けないだろうけれど酒が弱いというのとは違うからね下戸って。

そして
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これが水ゼリー
なんとなくサイダーみたいな味がするのかと勝手に思っていたんだけれど、
すげーのほんとに水。
黒蜜がかかっていたけどゼリー自体は水の味だけ・・
お酒は水が命みたいなこと言うよねそういえば。
水が自慢だってことなのかな?
そうなんだろうな。

いい時間をもらえました。
ありがとう。
またいつか。

Tag:マーラー交響曲第10番  Trackback:0 comment:2 

もも

今日も会社に行ったら朝からいろいろ背負っちゃって・・
まあいいや。頑張ろう。
よく考えればありがたい。
今何か頑張る場は仕事くらいしかないんだから。

最近、いろいろあってわさわさしていたのでちょっと出かけた。
昔だったら近くというかここから旅が始まるくらいに思っていたあたり。
訳あって遠出ができない今ではそこそこ遠い場所だと感じる。
河口湖のあたりは気温計が25℃なんて表示していてびっくりした。
でも峠のトンネルを超えるとほとんど同じ標高なんだろうけどすごく暑い。
少し下って、桃の花がきれいだったところを通るのでなんとなく寄ってみた。

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花を咲かせていたあのころとは全然違ってなんかものすごい勢いで頑張る人みたいな印象になってるのね。
桃の実がいい感じに色づいて・・
風はあるけれど日が当たると暑い。
わかんないけどでもこれが桃を甘くする秘密の一つだったりするんでしょう?
夜は涼しくてとか。
果物あんまり食べない私だけど、桃ってわかりやすくおいしいよね。

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日が当たるといけないのか虫よけか・・何かわからないけど
一つ一つの実には丁寧に紙で傘がかけてあった。
いまいち実が見えなくて絵にならないけれど、
見せもんじゃないもんね。
そんななかに

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裸の実を見せている樹があった。
こんなこと言うと変態みたいだけど、
なんかこう、エロいんだよね。
桃の形がじゃなくてこう・・全体的なたたずまいが・・・
この写真だとエロさが伝わってないか。

桜に似たような花をつけるこの木だけれど、やっぱり桜とは違う。
当たり前か。
葉っぱもなんかこう積極的に攻めてるような感じ・・
これだけの実を維持しようと思うと奥ゆかしい感じじゃダメなんだろうね。
そういえば花もよく見ると優しいとか優雅とは違う前へ押す勢いがあったような。


https://www.youtube.com/watch?time_continue=1353&v=1VA7OLh-2ZA
マーラーの交響曲 大地の歌 
中心に置かれた第4楽章は「美について」

桃って中国から来たらしい。
この曲も桃とかエロとかそんなのを感じ・・

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中間部、乙女の前に馬に乗った王子が登場・・みたいなところ。
欄外にごちゃごちゃあるのはヴァイオリンへの指示で最後の小節の十六分音符でリアルにマンドリンを模倣すること・・だったけ?
東洋の竪琴のイメージでという事でしょうけれど、この曲実際にマンドリンも使われるのでこの時もオケの中にいるはず。
上の方ではリアルマンドリンもここだけやることに。
Stark besetztと書いてあって‥大きく占領?目立てってこと?
マーラーのスコアにはいたるところで欄外にこのような文書的な指示が見られます。
オペラの楽譜みたいですよね。そこが面白いんですけどね。
同じく歌劇場指揮者であり巨大管弦楽作品を残し成功した作曲家にリヒャルト・シュトラウスがいますが、彼の交響詩のスコアなんかを見ているとこんなごちゃごちゃ書いたような注訳はほとんど見かけない。
耳で聞く印象と異なり、意外にシンプルな楽譜の景色がかえって印象的。
作曲家としてだけでなく、演奏家としての考えや感覚の違いをここに見る気がする。
しかし彼らは互いの才能を認め合う中でもあったようだ。
マーラーは上演禁止状態なR・シュトラウスのサロメをウィーンの舞台に乗せようと奔走した。
(残念ながらかなわなかったようだ。)
マーラーの死を悟ったR・シュトラウスは君の第三交響曲を演奏する機会を設けたからぜひ指揮しに来てほしいという手紙を送っている。
(これも、かなわなかった。)

そして
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うちのこの乙女の本名はモモ。
近所の人がそう呼んでくれるから本人もそのつもりだと思う。
でも私は本名では絶対に呼ばない。
彼女もそこは承知。

この後、甲府盆地に降りてゆく。
いつ行っても思うけれど
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住宅地とこんなブドウ畑や桃畑が隣接混在している風景は
とても興味深く印象的。
いいところだなぁーと思う。
盆地で暑かったけど。

この日帰りがけに近所のいつものスーパーによったら桃が売られてた。
しおれちゃって黒くなったかわいそうなその実に衝撃を受けた。
樹になっている間は元気でニコニコ顔だったのかもしれない。
本当の私はこんなはずじゃないのに!
なんて嘆いているかな?
桃の世界にもいろいろあるのね。
がんばろう桃。


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みしり

あまりに暑いので、犬の散歩は日が暮れてから。
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富士山にしっぽが生えてた。
傘雲みたいなのが光ってる。
でも次の日天気が悪くなったりはしなかった。
あれ傘雲じゃないんだな。
富士山のすぐ上のあたりを見てるとものすごい速さで雲ができたり消えたりしていて面白い。
富士山が手品か何かネタをやってるみたいだ。
見えないけれどあそこにはとんでもない風が吹いてるんだろう。

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暑すぎるためカメラを向けるといつもハーハーぜーぜ顔。
でもこれ大喜びなとこ。
いこーよー!

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あのでっかい犬はさっきまで遊ぼうよぉ!っと一生懸命だった。
いまはもう、どうせ嫌なんでしょ・・みたいにそっぽ向かれちゃった。
うちのは犬見知りだから・・
ほんとはすごく興味があるのに知らんぷりして逃げるのね。
そんなとこ飼い主に似なくていいのに。

幼いころから同じ記憶が何度も。
新しい環境におかれ一人孤立する。
近づいてくれる人が現れ、一生懸命かまってくれていることはよくわかるんだれど
どう答えていいかがわからず困惑する。
そのうち相手の怒りと見下すような表情をよみとって終わる。
1人に戻ると安心する。
その後何もないせいか何時、誰に・・とはっきりと焼き付いている。
傍から見れば未熟で稚拙なそれは矯正されることもなく、つい最近も繰り返された。
孤独につぶされそうな日もあったけれど、もがいてみたら嫁さんと知り合うことができここまで生きてこれた。
しかし最近また欲が出たのか更年期なのか死に向かっているからなのか知らないけれど、
寂しいという気持ちを思い出してしまった。

面白いというか私は面白くないけれど、多分Twitterとかは一生だめかもしれないと思う。
画面上でも人見知り。
ブログというのは一方的に書きっぱなしでいいわけだから。

この数日また、俺は何でみたいなのが出てきていて・・・でも
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あなたがいるか。
何の疑いもなく、俺を家族と思ってくれてありがとう。
こんな自分は間違っている、人生を無駄にしている、網取り返しがつかない、もう時間がない・・
そんな頭で帰ってくると
すごい笑顔で見上げてくれる。

先日ある人に、
先に犬なんか飼ったら子供なんかできるわけねーだろ。
まあ、そういう話になるのは当然だと思う。。
この犬と家族になったのは最初の飼い主の気がふれて捨てると言い出したから。
あのころ私は対外的に結婚をするということでめでたいような顔をしてるはずの時期だった。
けれど実際は気のふれた人間の対応で最低な状態だった。
祝福の言葉にもちゃんと答えられてないのに自分で気づいて・・
あの時も、私の異常に気付いて全身全霊で大丈夫だから!とか言ってくれたと思う。
誰より強いつながりの家族だったよもうすでに。
あなたがいてくれてよかった。

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月も出るよねそりゃ。
日が暮れて少し涼しくなったりするとそれもまた趣があるよねぇ。
酒は飲めねーし、誰との付き合いもないけれど


素敵な夜に。
私がどんな人間だろうと、どんな気分でいようと、求めれば音楽は答えてくれる。
録音という技術があってよかった。
生演奏しかなかったら音楽は私からはかなり遠いものだったかもしれない。

ショパンが犬をどう思ったかは知らないけれど、
彼の人生を語ると必ず出てくる有名な恋人というのが犬を溺愛したらしい。
ショパンが結核で弱っていくと嫌気が差して気もなくなったような話を読んだ。
ショパンの側から見た他人事的には批判的に語られる話ではあるけれど、
でもそうなるのも無理はないというかそうなるほうが当たり前かもなという気もする。
そんなこと言ったって仕方ないけどな。
彼女はショパンじゃなくて、世界第一級の男をわがものとすることを欲していたんじゃないかなんて考えてみたりする。
でもそれはそういうものなんでしょう?
それでいいんでしょう?
実際は知らないし、そんなところを覗いたってしかたないけれど。

もっと違う人と出会ったらショパンは長生きしたはずだという話も当然出てくるわけだ。
そうかもしれない代わりに残された作品はもっとつまらないものになったかもしれない。
とこういう事を書くのもよく見るようなわかってる人ごっこみたいで陳腐だけど。

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散歩から帰ると家に星が落ちて光ってた。
こんなもん買ってきて面白がる嫁さんでよかった。

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もらった

古民家カフェなんて・・また行ってしまった。
山越えの国道沿い。
かなり交通量があり静寂とかいうイメージでもない。
というかみんなぶっ飛ばしてくるのでボーっと道路を渡ろうとすると危ない。
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普通に家ですね。
でも大きな看板でPR中。
隠れ家的というのとは違うと思う。
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結構大きな家。
なんかこう、私にはよくわからないけれど服とかアクセサリーとかそういうのを作ってみてもらって販売・・みたいなギャラリーを兼ねている系ですね。
先客とお店の人がそんなはなしで盛り上がってる・・よく見る光景だ。
本当に盛り上がってるのか、合わせなきゃなんないからそうしてるのか・・
自分はそういうの苦手で全く興味もないため緊張が走る・・
先客はこちらも見てくださいと導かれてどっかいっちゃった。

閉め切られた部屋にはエアコンがガンガンきかされて。
BGMはないのでエアコンの送風音だけが響く異様な感じ。
和室だけど絨毯を敷いて座りやすいイスとテーブル。
私が勝手に持った印象派ちょっと都会的な古民家カフェ。
場所は山奥だけど、街場からも意外に近いし。
テレビが取材に来たみたいなことを書いたものがたくさん貼ってあって・・私そういうのあんまり興味ないけれど。

メニューを見るとスイーツが充実してるみたいだ。
私的に食事はパッとしなかったけどあるものから・・
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カレー。
正直スリランカカレーなんてインパクトのあるものを食っちゃった後だから分が悪いか。
あっちは自分の家じゃまず食べれないもんね。
いろんな種類のものを作って・・とか手間や珍しさを考えていくとあの価格は妥当というか安いくらいだったかなぁ・・なんて今頃思いながら。
お店は女性が一人でやっているみたいで受け答えも気持ちいいし、悪い印象は一つもない。
でもなんかこの時私が閉じてしまい話しかけてみようかみたいになれず・・
重ねて書くと少しも不満や嫌のことはなかったんだけど。
という感じで終わちゃいだったところへ
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野菜もってかえってみたいな・・
始めは裏の畑で取れた新鮮な野菜をあなたにもみたいなのかなと思ったけれど、
どうも近所の人がお店の前に置いていくみたいだ。
誰だかわからないんだという。
なんでもいいや。なんかこう、これで和んだりして。


https://www.youtube.com/watch?v=9gGJQiZdEjM&list=PLF6DF57FD69DC3981
バッハのBWV1005

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特になにということもなく・・
・・ずっと付点みたいだけと途中ただの八分音符になっていたりするわけだ・・
ボーっと聴いてると聞き流しちゃうけど、車や機械の運転と違ってボーっとしてたって死ぬわけじゃないから。
楽器な人はそんなことを言うと怒るかもしれないけれど、俺は楽器な人じゃないし。
楽器な人になりたかったなぁ。
言ってないでやればいいんだけど、
何にもしないうちから間違ってることにしちゃう癖はいつからか。

さてどこへ行こうか・・あまり明確な目標もなくだらだら走って・・
結局最近よくふらついてる辺りに来ちゃったりして。
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暑い。
しかし暑い。
そこへまたバスが到着すると中国語の団体がわらわらと・・・
観光客がたくさん来ることはいいことなんでしょうね。
こんなとこ結構マイナーな場所だけど外人には関係ないもんねそんなの。

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富士山もちょっとだけ見えて。

特になにということもなく・・

もらった野菜はうまかった。

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焼肉と湧水

昔通っていた焼肉屋はとてもうまかったし、行けば笑顔で名前を呼んでくれたりして。
でも代替わりしたら愛想が悪いを超えてときどき失礼だろってな感じになっちゃったのと
嫁さんが壁にお相撲さんのカレンダーが貼ってあるような店は嫌だとか言いだしてもう行ってない。

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ここはチェーン店。
結構いいと思って何度か通ったんだけど、先日行ってみるとメニューがリニューアルされていて・・
最近各所でよく見るリニューアルという形の値上げかクオリティーダウンか。
もうちょっと肉良かった気がしたんだけど・・
今、商売もいろいろ厳しいんだろうなぁ。
文句があるのならもうちょっと払っていい店に行けばいいんだろけど、奮発するなら違うもん食いたいかなぁ。
食べ終わってどこへ行こうか・・そのあと用があるので近場で・・急に思い出した場所があった。

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天気悪くて絵にならないけれど、少し高いところにある道路を走る車の中からみえるここ。
子供のころからここを通るたびに目に入り、あれはなんだろう?となんとなく思っていた。
池の中に小さな島と石碑・・
実際に見に来るのに40年かかった。

案内板によると江戸時代から水争いのようなものがあったようだ。
この石碑はそれに関連したもの。
面白いのは争ったうちの一方の側から書かれているので、寛大な俺たちがもう一方にも使わせてやることにした・・
みたいに読めたこと。実際は違うのかもしれないけれどそう読めた。

どこでもそうだけど、みんな揉め事についての主張は自分が正義で相手がいかにひどいかという説明をする。
主張者に好意を持っていると真に受けそうになるけど違うと思う。
客観的には全然違う事実があったりするものだし、その可能性は結構高い。
そういうのは大きくうなずきながら違う視点から見てみるか、適当に聞き流しとけばいいと最近思う。

池の周りを歩くと上流に道が伸びている。
よさそうな気配を感じて少し歩いて行ってみると
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住宅街の中に予想外な良い世界が待っていた。
自転車でやってきたらしいお爺さんがベンチで本を読んでいたりしていい感じ。
お爺さん、白いランニングとステテコだ。

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こんなところにこんな景色があるなんて全然知らなかった。
すぐ近くをさんざん走っているのに。
蛍が飛んだりしそう・・するだろうなこれは。
でも夜来るとおやじ狩りみたいなのにあいそうな気もする。
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これも驚き。
住宅街の真ん中に神の子池みたいなのが・・
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写真じゃわからないけどかなりの湧水量で砂を巻き上げている。
工場の地下水くみ上げで湧水が枯渇とかいうのが昔から問題化しているわけだけどここは大丈夫なんだね。


https://www.youtube.com/watch?time_continue=2387&v=YHrstmOPKBQ
ラヴェルのバレエ音楽ダフニスとクロエ
最後の3曲は第2組曲という名前でコンサートプログラムとしても演奏されます。
高校生の頃これを聴いてびっくりしてハマりましたよ。
ダフニスじゃなくてダニフスだと思い込んでたりしました・・
最初の曲の山場は何といっても圧倒的な日の出の瞬間ですが、
絶えず小川の音が聞こえていたりもするんですねこの曲。

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フルートとクラリネットで始まる小川のせせらぎ。
単純な音階的に降りて登るのではなくてジグザグに動いて・・
難しそうなんていうと楽器な人はムキになってなんか言いそうですね。
重ねるハープはグリッサンドでさらっと・・・
楽譜を眺めて喜んでる人的には鍵盤と違って臨時記号を入れてのグリッサンドが出来るのがハープの面白いところ。
チェレスタもペダルを踏んでグリッサンドじゃないけどそういう感じでとかでしょう。
チェレスタのペダルの指示ってありそうであんまり見ないような・・
これは実演でも聴きました。
でもその時は巧かったけれど何故か私の中で盛り上がらなかった。


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森の下にはこんなところが。
ここも大量の湧水が砂を巻き上げている。
鯉がそのうえで静かに遊んでいる。

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雲間から一瞬日が差した。
厚い雲に覆われて、もうだめだななんて思っていても
さっと一瞬さすんだよね光が。
人生も・・なんてもう書かないから。

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旧線トンネル


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列車を見送った補助機関車は引き上げ線で休む。
運転士さんは駅舎に併設の詰め所みたいなところに入っていった。
ちっちゃい詰め所みたいなのがかわいくて面白い。

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向こうに見えるトンネルは現在も現役でレールは右手へカーブしていく。
あそこが新旧線の切り替えポイントで元々はここへ向かってまっすぐレールが敷かれ歩いてきたこのトンネルを通過していたわけでしょう。
旧線跡はこの先ダムの中腹へ飲み込まれて消える。

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旧川根市代駅の駅名標が現存。
保存というか無造作に・・こんな話興味があるのは読んでくれる方の5%くらいでしょうかね。

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雨上がりみたいな森とダム湖に挟まれかなりの湿気と暑さ・・
ところがトンネル付近に近づくとものすごい冷気を感じる。
あまりの温度差でトンネル内は霧で満たされ真っ白だ。
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振り返ればこんな感じ・・
足元には
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レールが残っていた。
これを見て面白いと思う人も入れば、なんとも思わない人もいるだろうし、じゃまだ危ないと怒りだす人もいるでしょう。

人の考えや感じ方は驚くほど大きく違う。
子供のころからそのあたりにうろたえてそのたびに内側へ引っ込んだ記憶が・・
いまも、そこがうまくやれない。
いいかそんなの。

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懐中電灯があるからいいけれど、結構不気味。
一人だとなかなかな感じかも。
なんかパタパタしてると思ったらコウモリだった。
ケケケ・・とかなかなか鳴き声かわいいのね。
真上から聞こえるから見ると、
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沢山ぶら下がってる。
結構かわいいよ。

夏休みを控えてかキャンプ場へ来る子供のためにだろう
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肝試し的な仕掛けが作ってあった。
バケツとかなんとか廃品利用みたいな手作り感がいいよね。
家庭用のセンサーライトのセンサー部分を流用しているようで人が近づくとまず光る。
先ほど嫁さんとキャンプ場のおじさんはここで盛り上がってた。

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ちょっといったここにも。

小学生のころ、担任の先生の親戚一同が共同所有するという別荘にみんなで泊まりに行った。
肝試しと称して近くのお寺のお墓を歩いた記憶があります。
水子供養という言葉をそこで覚えた。
もうすでに一人浮いてるというかはぐれかけてたけど、数少ない楽しい思い出として35年くらいたった今でも忘れない。
今でも別荘があった町の名を聞けば耳が行くし、近くを通るとその別荘があったあたりに視線がいく。

この手作りな光も、50年後とかに誰かの記憶の中で光り続けたりするのかもね。


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この辺りは素掘り。
スマホで撮るとゴッホの絵みたいだな。

歩いてると、結構後ろの方で人の足音が聴こえたりするんだよね。
!っと振り向いても真っ暗闇。
誰もいない。
自分の足音がこだまして帰ってくるんだろうけど、
こういうのなんでもクールに受け止めちゃったら音楽なんか聴いてもつまんないんじゃないかなぁ・・
ちがうか人それどれか。

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トンネルを出たところには子供むけにかこんなチャイムみたいなものが作ってあり、
いい歳をした夫婦が叩いて遊ぶ。


https://www.youtube.com/watch?time_continue=3600&v=E7y0_Z3uXts
マーラーの交響曲第6番のフィナーレにこういうのが出てきます。
パソコンとYoutubeとかだちゃんと聞きとれないかもしれません。
楽章冒頭の楽器名のところに注意書きへの誘導があり、
きちんと調律されていない複数の音程の鐘。不規則に打ち鳴らされあるときは・・
みたいな指示があったと思う。
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ギザギザみたいなのが続いていますが最初のギザギザは舞台裏のカウベル
遠くで(舞台裏で)という指示があり、その次一つ上の段がこの鐘。
なんというかこれが鳴っている間異様な虚無感というか、
実時間と直交する虚数方向へ時間が進んでいるような・・
そんな世界となる。

マーラーの交響曲第6番は、何度も大きな悲劇に襲われもう虫の息のとなっている人間に運命は止めの一撃を刺してその死を見届ける。
という超絶ネガティブ音楽だ。
かけや(餅つきで使うみたいなでっかい木のハンマー)が演奏中に振り下ろされる所が有名で、そんな話ばかりが馬鹿の一つ覚え的に繰り返されがちなところが作曲後100年くらいたってくるとかえってじゃまな気もするんだけれど・・
目の前にあったはずの明るい光が一瞬で暗黒の悲劇に代わる・・と言うのがコンセプトなのではあるけれど、
別な視点で見ればこの交響曲の中には何度も悲劇に立ち向かって打ち勝ち、死の直前圧倒的な勝利を収める人間の姿も描かれているのである。
何かできるのは生きている間だけ。
俺だってまだ人生終わったわけじゃないし、なんか知らないけど頑張るかもしれませんよ。

キャンプ場には一人バイクで来た人がテントを張っていた。
馬鹿みたいにならされるチャイムにうるせーなとか思っていたかもしれない。
ごめんね。

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その後ろをさっきの機関車が単機で登ってゆく。
最終列車を迎えに。

Tag:マーラー交響曲第6番  Trackback:0 comment:0 

アプト式

3連休の最後の日、
ここはとあるキャンプ場。
あとで聞くとものすごくにぎわったらしいけれどもう最終日の午後で天気も悪く人はいない。
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これもわかる人にはわかる系な写真で、あんな急勾配の鉄道というのは普通はあり得ません。
もともと川沿いに施設された鉄道がダム湖に沈む際、代わりに観光要素も見越してアプト式という特殊な方式を採用しダム湖の上まで一気に駆け登っていく鉄道が新設された・・
このキャンプ場から山の向こうにあるアプト式補助機関車の基地みたいな駅まで歩いていけるはずだという適当な知識をもとにここへ来てみた。
キャンプ場の管理人さんがでてきて声をかけてくる。
〇〇さん?
い、いえキャンプじゃないんですけど・・いいですか?
あーどうぞどうぞ!ごゆっくり・・

みればそれらしきトンネルが・・・
何も考えずに入ってみると真っ暗だ。
あっこれ進めないじゃん・・・当たり前か。
あーあとか思っていると先ほどの管理人さんが懐中電灯を差し出してくれた。
これ持って行ってごらんよ・・
わーありがたい。


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先ほど坂を上っていった列車はダムの上にある駅で列車交換を行うはずで、今急いでトンネルの向こうへ行けば日数本しかない列車が駅で機関車を切り離すシーンを見られるはず・・
と一人焦りだす。
管理人さんとうちの嫁さんは何だか楽しそうに話して色々やっていて進んでこない。
管理人さんは途中で引き返すような話だったので嫁さんを真っ暗なトンネルに残し一人で走っていっちゃうわけにもいかない・・
みたいなくだらないことをやっていたので行きの写真がない。
トンネルをゆっくりみていった帰りの話は次の記事で・・

トンネルを抜けると駅というか補助機関車の基地のような場所に出られる。
補助機関車をつけたり外したりするために列車が停車するアプトいちしろ駅
乗り降りしたっていいんだろうけど、どのくらいいるんだろうそういう人・・
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鉄のレールに鉄の車輪が乗っている鉄道は勾配になると車輪が空転して仕方がないんですね。
だから坂が苦手。
そこを強行突破するために

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ラックレールというこんなものにピニオンという歯車を組み込ませて坂を昇り降りさせようという仕組みがアプト式鉄道です。
いったこともないけれどスイスとかにはたくさんあるんでしょうね。
日本でも昔は信越本線の碓氷峠越えで・・と鉄道マニアならとまらないところでしょう。


https://www.youtube.com/watch?v=aRP2CXbM0a0
ショパンの前奏曲イ短調。
これだけ単独で弾いたっていいんだろうけど、普通は24曲か抜粋で連続演奏のうちの一曲という感じにするんでしょうかね。

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なんとなくラックレールみたいな音楽だなと思って。
旋律に付点のリズムを聴いて葬送の音楽のようでもあるけれど・・
でも別に誰も死んでいないと思う。
何か釈然としない悩みを抱えて歩くナメクジのおっさんみたいだ。
途中立ち止まり・・ふと何かこぼす。
何か思いついたんだろうか?
その後好転の光がくるのか?と思わせて元の雰囲気着地するという・・
短いけどすごく面白いよねこの曲。


駅を出るとすぐ急カーブになっているため、あの超絶勾配は山の陰になってしまいここから見ることができない。
ホームの一番端まで行ってみて・・
山間に警笛がこだまし、車輪のきしむ音と補助機関車のブロアみたいな音が大きくなってくると
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あ、来やがった。
ラックレールをがっちり噛みこんだ補助電気機関車がついて続く列車を受け止めながらゆっくりと坂を下りてくる。

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停車するとすぐに本務機の機関士さんと車掌さんが補機解放の手続きを・・
わかんないけど、JRとかだと車掌さんがこういうの扱ったりは絶対しないですよね。
客車から飛び降りたので車掌さんに見えたけど違うのかもしれない。

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特に合図があったのかはわからないけれど、
役目を終えたアプト式区間専用の補機はいったん引き上げる。


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このラックレールの末端というか開始部分が興味深い。
手前のグリスが光る物体は多分下にばねが入っていて上へ押し上げる力がかかっているのではないかと思う。
手前からアプト式機関車が侵入してくるとこれがピニオンを上へ押し上げる。
そのまま機関車が前進すると持ち上げられていたピニオンがその先のラックレールの上へすとんと落ちてスムーズに歯車がかみ合う・・
という仕組みなんじゃないだろうか?
ピニオンはこの板の上を滑っていくので機関車が通過するとズー!みたいな音がする。


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補機を開放してからも発車まで少し時間がとってあるみたいだ。
降りて写真を撮ったりトイレへ行ったりできそうな・・
この列車行き止まり式の谷へ行ってきた帰りなのでお客さんにとっては2度目であれかな・・
それでも何人かは降りていろいろ見物しているようだ。
そして、列車は発車してゆく

振り返れば
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こんな光景。ここもダム湖でしょう。
あのつり橋の向こうは発電所。
かつてはあの橋を鉄道が渡っていたそうだ。
こういう山の奥部へ敷かれた鉄道はみんな木材を運ぶ森林鉄道か、ダムや発電所を建設するために敷かれたものだったわけですよね。
そんな鉄道がどうこうとかいうのに関係なく、ここはいいとこなんじゃないかと思います。

こんなもんが日帰りで見に行けるところにあってありがたいし面白い。
アプト式新鮮に切り替えなんて記事をどこかで読んで驚いたのも30年前かぁ・・
あのころバブルだったわけだもんね。
出来れば一日でも長く、この光景が続きますように。

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あさがお

自治会の役に出てきた。
百戦錬磨の重鎮軍団の中に私一人・・
でもまあこちらも歳も歳だしそんなもん何とか乗り切って・・
ちがうな、みんないい人で良くしていただいたからだな。
ありがたい。
それより私の苦手はその後の酒の席。
書きだせば止まらないけれど不特定多数の前に出せば良くない結果がそうでない場合を上回るだろう。まあいいや。

田舎だから自分の思う以上に人から見られ知られているんですね。
子供がいないことも知っているんだろうけど「unagiさん子供いるよねえ?」
どういうつもりなのか聞きたかったのかもね。
子供も作らずにとか不満があったのかもしれない。
不妊治療がほのめかされたところで終わりにしてくれる。
その後どうでもいい話に笑って答えるふりを続けて。
みんないい人なんですよね。
それはわかるよ。
誰にも理解されないだろうけど、私にとっては久しぶりの困難も乗り切った。


棒を立てても巻き付かない朝顔。
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ある朝花を見せてくれた。
その後出てきた新芽もまた棒を無視して水平方向に探りを入れ始めていた。

嫁さんが棒を2本立てて挟み撃ちみたいにしたところ、

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棒に巻き付き始めたみたいだ。
俺の言うことは聞かないけど嫁の言うことは聞くのか?
まあいいやなんでも。
綺麗だね、花。
ありがとう。
まだほかの場所にある朝顔は一つも花をつけていないのに。

やっぱり見られて構ってもらえると違うもんなのかな?
人間もそうですよね。
ちやほやされれば輝くし、
誰にも見向き去れなかったり、人を避けて生きたりすれば腐って枯れる。


https://www.youtube.com/watch?v=mdQsHN4MvIM
ショパンのバラード第4番ですけど、この明るく優しい序奏があるとないとで今日の印象が大きく次変わるかもなぁ・・
高校生の頃から何度となく聴いてきた曲なはずだけど、今聴いたら全く新しく聴く曲のようにの聴こえた。
いままでなにきいてたんだろう?
他にもあるんだろうこういうの。
いままで何見てたんだろう?
今まで何考えてたんだろう。

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いま、頭の中ではこの辺が流れてる。
昔から何度も聞いてきたのに・・・こんなに輝かしい世界がここにあったのか・・

楽譜を見ながらゆっくりじっくり聴いてみよう。
まだまだこれから楽しみはあるはず・

犬と外へ出て奇麗だねなんて言いながらいったん家の中へ入る。
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出てくるともう花びらがふにゃっと折れ曲がって・・
誰かに見てもらうまでは頑張って開いていてくれたんだと思いたい。

赤地に少し白が混ざっているんだね。
毎回同じパターンじゃなくて花毎に交じり方が違う。
毎年、朝から蜂がぶんぶんいいながらいろんな色の花の中に頭を突っ込んで回ってる。
仲人みたいなもんだよな・・
そして得られた新しい組み合わせ・・

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遺伝子によって代々引き継がれてきたんであろう酒の飲めないこともあの模様みたいなもんだ。
最近、もう一つの遺伝的要素について考えることがある。
散々書いてる気もするけれど、でもそれは書いたらまずいだろう。
心配したところで引き継ぐ次の世代はいない。

この記事始めは、
投げ出していた楽器の練習をまた始めようかみたいなことを書いて明るくまとめてあった。
でも一晩たったらこんなになっちゃた。
こういうのは後天的な性格の問題か。


朝顔はどんどん咲いて種を作っていく。
来年、この場所でまた芽を出してくれるんでしょう?
そういうの楽しみですよね。
私がいなくなっても、家もなくなっちゃても、ずっとここで咲き続けていてくれないかな。

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飯を食って海岸沿いの道を走っていたら海と空の美しい光景が目に入った。
適当に曲がってみると海水浴場の駐車場?
平日なので車はまばら。
麦わら帽子のおじさんがいて・・降りると駐車場代を取りに来るんじゃないかと
まあいいよ行ってみよう。
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あれは何ですかね、海開きを前に海の神様に・・とかかな?
麦わら帽子のおじさんも近寄ってこない。
空がきれいだなぁ・・

人はあまんまりいない。
女性がひとり訳ありっぽく座り込んでる。
ベニシアさんみたいな外人のおばちゃんが裸足で波打ち際を歩いたり
女の子が半魚人みたいな格好で海へ入って行ったり・・

テレビで浜に人があふれているようなのが映る。
ここじゃないかもしれないけど似たようなもんでしょう。
楽しい場になるんでしょうね。
私は無理だけれど。
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あーいいですね。

写真には写らないけれど相変わらずのひどい下水臭さ・・
そういうの書かなくていいんだろうけど。

昔、短い期間下水道メンテナンスという仕事をしたことがあります。
就職氷河期と呼ばれたころ、入れそうなところに逃げ込んだところ驚きの予想外な展開となったのであった。
使用中の下水道の中に入り、時には浴びる。
映画でよくそんなシーンがありますが強制換気もしない下水溝に入れば臭いとか目が開けられないどころの騒ぎじゃなく命の危険もあると思う。
匂いがしみつくのでコンビニに入ると周りの人が露骨によけたりお釣りを投げつけられたりする。
でもそれは何とも思わなかった。

それよりずっと前、
何もないつもりなのに電車や街の中でもっとひどい目や声を向けられた毎日があった。
友人だと思っていた人間に怒りに満ちた表情で近寄るなと吐き捨てられる。
一度もあったことのない人間が私を知っており指をさして嗚咽を上げる。
何が起こっているのかがわからず誰にも相談できなかった。
いまでもわからない。
親と同じ精神病の妄想世界であったのだと思いたいけれど、具体的なやり取りの記憶が複数あるのでちがうと思う。
鏡に映る自分の像が理解できなかったり、一日に何度もシャンプーをするとか異常なことをやっていたのはまちがいない。
私も何かしら、いかれていたのかもしれない。

30年近くたった今でも私は人が怖いし人の笑い声や笑顔が受け入れられない。
多分死ぬまで逃れられないと思う。



https://www.youtube.com/watch?v=sGw9VxxqZM8
もう20年くらい前になるのか自分が作った曲を・・今聴くとちょっと恥ずかしい。
これを考えていた時、海と風が頭にあったと思う。
でも海と風を描こうと思ったのとは違う。

あの頃、今の汚れた自分は仮の姿で本当の自分は別な安全なところに隠れているんだという意識があった。
いつか会うその彼のためにと思いながら何かを買っていたことがある。
ネット上に自分の曲を上げて聴いてもらい好意的な感想をもらうのがうれしかったのだけど、
しだいにみんながほめてくれるunagiさんは自分ではないもう一人の自分だと思うようになり嫉妬をしたり。

自分が2つに分離したのは世間から汚物みたいに見られたあの頃だ。
死にたいと思わなかったのはそのおかげだと思う。
いつか本当の自分に戻ることができるかもしれないという希望があった。
何があっても耐えなければならないのだという気はあったのを記憶している。

今、私は私一人しかいない。
私を普通の人間として認知してくれる人の存在を実感したところで私が私の存在を認知できたんだろう気が付けばもう一人の自分はいなかった。
現実逃避する必要がなくなると何も浮かんでこないようになり作曲もしなくなった。


しかしこんなのを書けば読まされる人はたいがい不愉快に思うかもしれない。
ふだんなら、そういうのはやめようと思うのだけど。

海があんなに下水くせーからいけないんだろ。


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海とか空っていいですよね。
何がとか言うんじゃなくて。

どこか、きれいで静かな海に入ってみたい。
いろいろ洗い落とせるんじゃないか。
最後に海に入ったのはもう20年以上前だ。
とてもきれいな海で、盆を過ぎ誰もいなかった代わりに
体中をクラゲに刺されて大変なことになった。

Tag:作曲  Trackback:0 

声色

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ボンタンの実はまた大きくなった。
飯でも食ってどこかに行こうかと峠道の途中にあるのカフェに行った。
車を止めるとシェフが出てきて
「すみあせん!・・・今日はお休みいただいちゃってて・・・申し訳ございません」
申し訳ない感が声や表情に乗って伝わってきてこちらの方が申し訳なくなる。
いいよまた来ますから。
芝居でもいいの。しばいでいいの、そういうことをするのが気持ちを伝えるという事だと思うから。
なに来てんだよこの馬鹿・・みたいなのがそのまま透けて見えちゃうような人が今本当に多い。
ご案内しましたけど!なんて食って掛かるようなのとか。
まあ、若いとそうなっちゃうのかもな。
自分も仕事でよく失敗した。
いい歳したのがそんなだったりすると・・
まいいか。

しかしシェフ、以前小さな厨房内で奥さんをものすごい声で叱りつけているのも聞いた。
結構怖い人なんだろうと思ってる。
まああれは非公式なものが聞こえちゃったのであってこちらがなかったことにすればいい話だと思う。
そのまま峠を越えて、どっかその辺の・・なんて走ってもなかなかいい店が見つからず。
このれはどこまでもずるずる行っちゃパターンだ‥
まあいいやと看板が見えたジョリーパスタに入っちゃう。

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サラダと
スープバーだといわれるとつい2杯飲んじゃって・・
こういうので塩分取っちゃうのがまずいんだろうなと思いながら。

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そしてまたこんな典型的なのを頼んじゃって・・
でもいつも自動的に言っちゃう大盛にはしなかったよ。


最近お店で周りのおばさんがうるさかったみたいな話をいくつか書いているので、ここでまた書くといよいよ神経質な変態だ。
実際そうなんだろうけど言いたいのはそこじゃなくて・・
端折ると女性二人が隣の席にいたんだけれど一人が猛烈に怒ってた。
職場に気に入らない人間がいるらしく、その言動を色々例に挙げ断罪している。
またそれが聞こえちゃって飯がまずくなるとか思っていたんだけれど、
後半、ほとんど声の聞こえない聞き役が喋り手に回り、怒り叔母さんは聴き手に回った。
内容はわからないけれど穏やかで楽しそうな感じ・・怒り叔母さんの声は聞こえては来るんだけど気にはならない。

人間って言葉を持つようになっても犬とか猫みたいに声の色にメッセージを載せて送受信する能力をまだ強く持っているんですよね。
誰かを攻撃したり、自分の方が上に立っていることを誇示しようとしたり・・・そういう内容をしゃべると声に文字とは違う何かがのると思う。
そして私は遠くから発せられるそれを受信する。
楽しい信号は気にする必要がないけれど、攻撃信号や支配信号はよけるのか迎撃するのか・・
私はよわいからね、自分を守ろうと敵かもしれない何かを発見すると身構え避けようとしちゃうんだろうね。

リヒャルト・シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」

そのなかの
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英雄の妻という部分・・始まって結構たったころ。
さあおいでとか言って腕を差し出す旦那の前で嫁はわがまま放題大騒ぎ・・
分かりにくいけれどこの楽譜の最初のコントラバスとチェロとホルンは
そろそろいいかげんにしないか!と怒る旦那の声。
続くヴァイオリンソロは嫁なんだけれど、
キー!とかってヒステリックに叫んでる。
その後一人で弾丸みたいにしゃべった後、
だんだん追ちついて・・照れながら・・
嫁っていうのは実在する作者の嫁をまたリアルに表しているらしいです。
嫁さんもソプラノ歌手だっけか・・作品全体では英雄を支える素晴らしい妻として描かれていますが
ここでこんなこと書かれちゃってもいちいち文句言わないようなでっかい嫁さんだったのかもなぁ・・

そしてここはヴァイオリンソロの見せ場。
芝居も観ないけれど、同じ人物でも役者によって全然違うイメージになるのと同じく、同じ楽譜を演奏しているはずなのに演奏によって嫁さん像が結構違って聴こえます。
その違いを楽しむのもクラシック音楽なんだけれど、録音をにしばられてこの演奏がベスト!なんて思っちゃうと他がおかしく聞こえたりもする。


https://www.youtube.com/watch?time_continue=555&v=ItepGSxpg3M
名指揮者でもあった作者の自作自演。
自演はあっさりしちゃうもんだしそうすべきだみたいなことを言ってたのはこの人だっけ?
ラフマニノフか。
自演=最良というわけではないけれどとても興味深い。
ブラームスにも絶賛される名指揮者だったマーラーの自演を聴いてみたかったけれど、知らないほうがいいことというのもあると思う。
特に強い好意やあこがれを持っていることほど。

この曲、実演も聴きに行きましたがいろんなお楽しみ企画が満載で楽しいですよ。
泣こうと思えば泣けたりもする。

大盛頼んでないとか言ってるけど本当は
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ちっちゃいピザを頼んじゃって嫁さんと・・

その後別なところでも
「ご飯無料で大盛になりますが」
「大盛で」
あっ・・

Tag:R.シュトラウス  Trackback:0 comment:2 

プロフィール

unagi

Author:unagi
結構さみしいけど結構楽しいよ。
クラシック音楽が好きです。

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