記念日と

雨の中プラプラ出かけて。
出かけた先で晩飯にちょっと気取ったような店を探す。
ちょっと高そうだけどここいい感じかなというお店に向かってみる。
この日は結婚記念日であったのだ。
カーナビの言う通り角を曲がって・・・
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暗いのと大雨でよくわからなかったけれど、多分大きな民家の敷地の奥に建っているんじゃないかなこれは。
入り口付近の黒板にコースの値段があり
あっ・・・
とかやっているとすかさず「なかへどうぞー!」の声で引き込まれてしまう。
そりゃそうだよね。商売だもんどんどん引き込んじまわないと帰っちゃうからな。
さほど広くないけれどいい感じの店内、奥へどうぞと言われ・・席に着く。
ハーフコースよりもさらに安価なディナーセットというのが設定されていた。
これも基本とオプションを別々に提示することで金額が小さく見えるというなかなかうまいやりかた・・
もういいかそんなことは。
この際普段食わない様なのにしようか・と思いつつ何故か安定のハンバーグを選んでしまう。
すごく丁寧な感じで飲み物は?と複数回いわれたけど俺は飲まないの。
常識ないように見えるかな?ごめんね。
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自家製スモークサーモンの・・
美味しいよ。

ほかにお客さんは女性二人組。
なんとなく私と同い年くらいだろう。
よくある感じ、プライドの高そうな一人が一方的に自分語りを爆走させもう一人がいい感じに相槌を入れる。
部屋が狭いので会話が丸聞こえなんだけれどまだこのあたりではそんなに気にならなかった。

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ジャガイモのポタージュ。
牛乳感が強いのがちょっと意外だとかなんとか思った記憶が・・美味しかったよ。

BGMはボサノバかな?音量控えめなのは好ましい。
本当ならね‥
自分語りに音量的に負けてしまいうるさいのをカバーしてはくれず・・・

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主役登場。
先ほどのサラダでナイフを使ったらそのままお皿と一緒にもってかれてしまった。
また出てくんのかと思ったけど出てこない。
あれー?とか笑いながらナイフ無しで食い続ける夫婦。
あっちのプライド高い人はこういう人間が馬鹿にみえて大嫌いなんじゃないかと思う。
でもよかった。こんな夫婦で。
そしてハンバーグもおいしかった。

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デザートはミルクプリン。
スプーンがなかったら笑うなとか思ったけどちゃんとついてきた。
当たり前か。

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コーヒーはパプアニューギニア産豆100%だっけ。
俺はコーヒーの味を評すなんて100年早い感じだけど、
酸味と・・・なんだろう・・何だかわかんないけど何か感じました。
普段クラシックは聴かないんだけど・・という人が一生懸命感想を書いて送ってくれると
本当にうれしいかったりするんですよね。
ちょうどこのコーヒーみたいな感じかな。


この曲、サロンミュージックみたいにも聞こえ、よくBGMでかかっていたこともありましたけれど結構エロ音楽ですよね。
演奏にもよるか。
この曲は作者が若い嫁さんをもらって幸せの絶頂みたいな頃に書かれているんですね。
この楽章は嫁へのラブレターだというような話があって・・まぁそれは素直にそう思っていいと思う。
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曲の最後永遠に続くかのように長く伸ばされ消えていくAの音はAlmaという嫁さんの名であったりするわけですよ・・
別な曲で明らかに故意にやっているAの伸ばしがあったりもするからこういうことを言ってみるわけ・・
こういうのをみつけるも楽しみだから。
しかし、作者がこれをラブレターみたいなもんだといった的な証言しているのは嫁本人しかいないという話もあったりする。
この人は旦那の死ぬ前からよその若いのと良くなっちゃったりしていたわけだけど旦那の死後かなり長く生き、偉大な芸術家の妻としての自分を美化する方向に虚像を作ってあることない事話したらしい。
まあ、よくあるような話でしょう。
多分商売も絡んで、インタビューアーみたいなのや研究者はそれを偉大な芸術家の最も近くにいた人間の貴重な証言として無批判に受け入れてしまった。
そしてそれが伝説となり、この作曲家の音楽を解釈するうえでの欠かせない話だと信じられてきた。
それは今でもそう。
ネット上では伝統的な解釈を強く信じてこの曲は・・・と熱く語る人をよく見かける。
そういう人のが多い・・・ほとんどそういう人しかいない・・・
現在最前線で活躍中の有名音楽家の中にもそういう人がまだ多いかもしれない。
いいかそんな話は。

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自分語りなおばさんは聞き役に回ることもなく一方的に話し続けて加速し、このころにはもう絶好調。
内容は一貫していて私は変わっているけど優れているというようなこと。
しかしあの聞き役の人はえらいなぁ・・
ああいうのよく見るけれど思うに主張もせず合わせて聞いてあげている側の方が器も大きくすぐれた人なんじゃないかと思う。
いろんな人がいるのが世の中だし、まあ会話なんてあんなもんだろう。
しかしあんまりうるさいのでデザートのころには内容、声の色、喋り方、どれも気に障って早くここから出たいと思っていた。
でもせっかくの記念日だしくだらないことを言ってぶち壊しにするのもと思い冷静なふりをする。
お店を出た後、そのことを話すと嫁もせっかくの場なんだからと気にならないふりをしていたという。


人間というのはいろんな考えや感じ方や表現方法や能力や体力や容姿や・・色々いるのが当たり前だ。
音楽で不協和音というのがあるけれど、あれはうまく使うと魅力的に響いたりする。
そういうのじゃなくて微分音みたいなどこまで行っても絶対に協和し得ない音というのがあると思う。
俺が楽器から音を出すとそういう音程が出ててめーでてけみたいになるんだけど、
今はそういう話じゃなくて・・
俺の人生はほとんどなにをやってもダメっぽいけれど、嫁さんと知り合ったことだけはよかった。
のろけを書きたいんじゃなくて。
どうもありがとう。
よかった。
ほんとによかった。

Tag:マーラー交響曲第5番  Trackback:0 comment:6 

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結構さみしいけど結構楽しいよ。
クラシック音楽が好きです。

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