英雄の完成

自治会の行事というか、夏祭りを前にお堂の草取りみたいなのに行けば60代70代の人たちがすごい数で・・若いのしかない世帯もあるはずだけどいないのは行かなくていいだろてな事なんだろう。
自分もいかなくてもバレないだろうけれど、お堂の仏様とでっかい銀杏の樹が見てるだろうと自分に言い聞かせ・・相変わらず誰とも話もしない苦痛な時間を耐え。
今年は自治会の役に当たっているんだけど、何人かいるはずの同じ役の人間は理由をつけて皆消えてゆき・・よくある感じだ。まあいいさ死ぬわけじゃないしこなしてれば終わるだろこんなの。
子供の頃、行くのは義務だと叱られ自治会主催の子供の行事に行ってみると同い年の子はみんなさぼって誰の姿もなく、お前何か芸をしろと言われて1人歌を歌わされたのを思い出した。
あの頃からHSPであったのでトラウマみたいに。
まあいいや、このお堂と銀杏の樹にはなぜか好意的な何かを感じる。
まあ仏様や樹木にも嫌われていると感じるようになったらもうおしまいだけど。
これ、いつ頃からあるんだろう?


川に沿って行き止まり的な谷を結構さかのぼったところ。
数件の集落の中に結構新しくてそこそこの郵便局があった…ようだけど廃止されてその建物は売りに出ていた。
古い建物ならカフェにとか流行りだしありそうだけど近代的な元郵便局じゃね・・
民営化されればこんな非効率なものは維持できないのは仕方のないところだろう。
そんな話じゃなく。
そこからちょっとした道を登っていくと・・ガラスサッシがなく縁側に木の雨戸と障子だけという昔話みたいな家に人が住んでる・・
それもいいとしてさらにその裏を登っていくと
6134.png
えー行けないじゃんと思ったら
このテープは鹿よけだから外して入ってくれとの立札・・
ありがとうございます。
ではそうさせていただくと

6135.png
棚田と古い石塔・・
棚田はよく町おこしや観光用とは違うリアル棚田のように見える。
ちょっと天気は悪いけれどいいよね。
ぼーっとGoogleマップを見ていたら平維盛の墓なんていうのが出てきたので見に来たのである。
平ってあの平?
そんな人のお墓がなんでこんなところにあるんだ?
そもそも私はそのあたりに疎く、平維盛と聴いてもピンとこない。
しらべると・・
たくさんの水鳥が一斉に飛び立ち、その羽音を敵の襲来と勘違いして総崩れとなり散り尻に敗走・・な話は聞いたことがある。
あの時の大将なのか・・
地理的にこのあたりを収めたこともあり無縁ではないらしい。
絵にも書けない美しさ・・とか、歴史というかその後の語り部たちははこの人に好意的なようですね。
でも何やってんだてめー帰ってくんな!と言われたりなかなかうまくいかず苦労し最後は入水自殺みたいな悲劇の苦労人でもあった。
絵にも書けない様な美男子だったからだろうか、よくあるように逃げて生き延びた伝説が複数あり、お墓とされるものが各地にあったりもするようだ。
6136.png
この場所のこの石塔もその何百年か後に再建されたと書いてある資料があった。
再建というんだからそういう伝承があったのかもしれない。
面白いのは観光案内みたいなサイトにはそのことは一切書いてなくてあくまで平維盛の墓だと言い切っちゃってるところだろう。
よけいなことは言わなくていいんだよね。
で仮にお墓がずっと昔からあったとして、本当に平維盛の墓なんだろうか?
本当だとしたらすごいけれど、違うのにそういうことになっっちゃった経緯にも興味がある。
全然関係ないのに成りすましで色々やった偽物がいたとかだったら面白いけれど。

しかし、人物の説明を読んでると死者の首をはねたとかでてきて。
はねられた方もそういう覚悟なのかもしれないけれど、
首をはねられたらそこで人間は死ぬんだから・・
自分の落ち度ならともかく、いけっていうからそれも仕事と覆っていけば首はね・・
いま、うだうだいってるのもどうかと思うよな。
だからといって何か解決するわけでもないけれど。

R.シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」
英雄というのは作者本人のことだと言われています。
言われているも何も聞けば本人だと誰にでもわかるように書いてあります。
日本人的にな感覚ではよく恥ずかしくもなくやれるなというところ・・
でもこの人日本人じゃないのと芸術家っていうのはみんな自分表現かまってちゃんだから。

最終場面は嫁さん(ヴァイオリンソロ)に見守られながら穏やかに(英雄本人を演じるホルンが)息を引き取り「英雄の完成」となります。
現行版は
6156.png
そのあと軍楽隊の追悼ラッパみたいなのが輝かしく鳴り響いて偉大な英雄を称え・・いや違うな
ここに描かれるのはその後人々に記憶されるべき完成した英雄の姿・・じゃないかなぁ・・
そしてまたそれが優しく静かに消えていくという感動的な終結を迎えます。
場合によっては本当に涙が出そうになったりする。

https://www.youtube.com/results?search_query=ein+heldenleben
Youtube興味のある方はこのあたりでいろいろ聴いてみてください。
最後だけ聞いても感動とかないかもしれないけど・・

この感動的な終結、作曲当初はなくて静かに息を引き取ったところでそのまま終わりという内容でした。
たまたま持っているポケットスコアには付録としてその版も収録されていてみることができます。
サヴァリッシュがN響とやってるのをTVで聴いた。
そこだけ見ればそれもありかなと思うんだけれど、この曲構成的に重心が前によっている印象がありなにかこう決め手のないまま終わってしまうような不満が残る。
そのままだったらここまでの名曲として認知されただろうか・・
初演後何年かたって、誰だか忘れたけど助言をした人がいたのを受けて現在の形へ改訂されたという。
最近は初稿の演奏もあるみたいだけど私は現行のが圧倒的に好き。

作者がこれを書いたのはまだ30代だったと思う。
この人は90歳くらいまで生きたけれど第二次大戦に絡みいろいろあったみたいだ。
でも最後は自らの予言通り幸せに逝けたんじゃないかと思う。知らないけど。

白糸の滝で、近くにあると価値や魅力に気付けないもんですよというお話をいただいたり・・
本当にそうですね。
他人と比較して自分を幸せだと思うのはどうかと思うけれど、全然違うところでのある出来事で私は幸せなんだなと思った。
人間生きていたらいろいろあるからその一点だけで私の人生は幸せですなんて安直な結論には至らないけれどそれはそれ、いいこともある。私の人生にもいいことはある。
昔からポジティブのかけらでも持つとつぶすように仕込まれちゃっているのが抜けないので・・
楽しかった思い出もあれは社交辞令であったということになってきた。
誰もそう思っていないよ?と言ってもらったのもその人が気付いていなかっただけだろうということになて行く・・
こういうのを、死ぬまでに少しでもなおせるように。
素直に私は幸せだったと思いながら死ねたらそれが私の完成。


Tag:R.シュトラウス  Trackback:0 comment:0 

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