ぶどう

3連休の中日、晴れたので出かけた。
甲府盆地の東のほうには
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こんなブドウがりができるブドウ園がいっぱい。
大規模施設じゃなくて昔から続く個人の農家一軒一軒がそれぞれやっている感じ。
面白いのは見た目はみんな変わらないのに車がいっぱい停まっていて人もたくさんいるところと閑古鳥が鳴いているところがはっきり分かれていること・・
あれなんだろう?SNSをうまく使ったもん勝ち?
いってみようか・・と思ったけれどそんなにたくさんブドウなんか食えないし・・本当は別な理由で・・
目指したカフェは予約でいっぱいですみたいな手書きの案内が出てて撃沈。
調べると見つかったぶどうの丘レストランとかいうところへ行ってみるとそこは行政が作ったような大規模観光施設だった。
ありがちな駐車場枠の奪い合い意地の張り合いみたいなのに遭遇する。
3連休だもん、施設の中も人だらけ。
名前を呼ぶ放送が聞こえ・・多分レストランの呼び出しですごく待たされるんだろう。
いけね、俺人が大嫌いだったんだ。
ダメだここよそう。
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ぶどうの丘から・・・フルーツ盆地。
桃の木とブドウの畑と・・延々そんな感じ。


https://www.youtube.com/watch?v=ViFXyB_wRvo

アルメニアがどんなところか知らないけれど、オアシスにブドウの樹があってその下で民族衣装の女性が踊るという映像が頭に浮かんだ・・それシルクロードか。
30年くらい前にNHKが立体映像のデモをやっていてそんな映像が・・関係ないな。
しかし立体音響は100年前の偶然の発見から始まってかなり古く実用化されているけれど立体映像は難しそうですね。。。専用眼鏡が必要とかじゃね・・

結局
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少し前に行って印象の良かった酒蔵なカフェにいった。
時間のせいか意外と駐車場に車が少なくてちょっと盛り上がる。
小さな子のギャーギャーいう声が聞こえたけれどちょうど帰る所だった。
2階へ上がると目の前壁で真っ暗なつまらない席に案内され・・いつもならはいとか言っちゃうところだけれど空いていた窓際の席を希望してみると嫌な顔もされずそこに案内してもらえた。
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良かった。せっかくだもん、なんかいい時間にしたいからさぁ。
窓の外には雲切仁左衛門みたいな景色。
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隣は土壁。
冷房が効いていて快適。

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メニューはそんなに色々ないので前回と同じこれ。
みんなおいしい。漬物もうまかった。

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前回水ゼリーは本当に水のゼリーだという事がわかったので今日はお酒のアイス。
ドライバーもOKと書いてあったから俺でも大丈夫だろう。
おいしかったけれど下戸の私には酒の味というのがわからない。
嫁さんに言わせると粉系のインスタント甘酒の味だとか言っていたけど。。。
おいしかったよ。

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横にはおしゃれおっさんと普通のおさんの二人組。
おしゃれおっさんが一人でおしゃれにしゃべり倒していた。
後ろは東京から来た幸せ家族みたいなの。
食べ終わる頃にみんな一斉に帰っちゃって急に静かな空間となる。

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つばめの巣・・電気屋なので碍子と単線に綿かなんか巻いたような電線を見ると萌える。
湿気も少なく石造りの建物の多いヨーロッパなんかは漏電ブレーカーってのはあんまり必要とされなかったみたいで探すとないんですよね。いって確認したわけじゃないけれど。

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食べ終わってブドウ狩り園地帯にまた行ってみるけれど結局は入れず。
観光農園みたいなところはきっとこの連休に実のなりがピークになるように設定しているんですよね。
普通の収穫用ブドウ畑みたいなところにはもう実はなかった。
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ときどきこんな実の残っているのを見かけたけれど。

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これももう残ったやつはどんどん落っこちちゃってるようで・・なんか訳ありなんだろうなぁ・・

ブドウがたくさんなっている風景は私には新鮮で興味を引かれ心に残った・・はずなのに心が満たされる感じにはあんまりなれなかった。
なんでかな?
なんででもいいや。
私は私の楽しいことを探すから。


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日の出

腐ったような文体の記事だったんですが、急にピンチ的ストレスがかかったらそんな自分がみっともないと感じ恥ずかしくなったので大幅に書き換えたりして・・
つぶれちゃいけないと何とかホルモンみたいなのが自動的に出てくるのかな?ずっとそのまま行ければきっと楽だし人生も変わりそうだけど。
思うのは、同じ景色も気の持ちようで違って見えるんでしょうね。
なんとか、変えてみたい。

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暑くなる前に犬の散歩に行きましょうという事で嫁と3人で。
今日は富士山は休み。
土曜日なのに・・土曜日だからか小学校は運動会。
小さな子供を見たくないんだろうと思っていた嫁さんが見に行きたいと言ったのには驚いた。
逆に平気なつもりの私はいやだと感じいけなかった。みっともないから端折るけれどよせばいいのにいろいろさかのぼって腐ってた。

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犬は、久しぶりの太陽のもとで3人の散歩にご機嫌・・

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一度つかんだ客は離さない商売的執念みたいなのに負けて毎月一度整体に通っている。
先日また矯正の段で無意識に力が入った・・あ・・
力が入っていると矯正できない・・時間制限があるのに。
力抜いてといわれ、先生の焦りを感じると余計に力が入り・・・
まあいいやと飛ばして次の工程へ飛ばれると不適合の烙印を受けたような印象を受けさらに・・
一種のパニック状態だ。
これこれ、幼いころからから何を教えられてもこうなるの。目の前で「こうやって持ってみな」といわれたそれが理解できず真似をしてみることができない・・なんでできないの?・・周りの視線、早くしろよという声なき声・・パニックとなり・・・
発達障害?なんて思ったこともあるけれど、私の頃にはそんな概念はなかったし問答無用で殴られたり罵声を浴びてきた私はいまさらそんな言葉を自分にあてがってみても反吐が出るだけだ。
とやけくそみたいな私だったけれどふとあることが頭をよぎる・・

地元の楽器屋で大人の音楽教室みたいなのがあったよなぁ・・
やってみようかなぁ・・
長年、そんな発想は自分の中に沸くわけもないし考えたらおかしいことになっていたのに。
長く雨や曇りが続いていたのに、急に太陽に当たったからだろうか?

何言ってんのお前、またみっともなくパニックになって辞めてくんじゃないの?
でも法律を犯してるわけじゃないし、嫌ならやめてもいいだろう。
何にもやら無かったと思い腐って死ぬより、いろいろやったけど一個もできなかったと腐って・・のがいいかなぁ・・
でも気を付けないとね・・笑ってすませばいいそれに自己否定を載せて死にたくなっちゃったりもするあほなんだから・・
こんなことを考えたら、少し心が明るくなってきた。
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しかし、またわらっちゃう。こうやって何かをやってみようと思うと絵にかいたようなタイミングでそれを阻止する出来事がやってくる。
子作りに対してもあった。
またいまも・・
それが世の中だしみんなそれを乗り越えて・・はいまいいから。

俺はつぶされないよ。
なんかやってやる。

https://www.youtube.com/watch?v=nGfFNVLral8
だからってこんなに超絶再始動しなくてもいいですけどね・・

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冒頭、オルガンの地の底から響くようなCが鳴っているんだけどテレビなんかだと聞こえないから多くの人の中でないことになっちゃってるんじゃないでしょうか・・・そもそも冒頭のこの日の出の場面だけがこの曲だと思ってる人も多いでしょう。
オルガンもすごいんだけど弱音のバストラもホールだとものすごい低音を響かせてくれるんだよね。
超絶有名な冒頭トランペットは最初から4本で始まるんですよね。
それがどうしたという話ですがことをれ聴くようになる前マーラーの譜面ばっかり見てたので1本から始まってだんだん増えていくんじゃないんだな・・と逆にリヒャルト・シュトラウスという人の考え方を知るというか。
次のティンパニも超絶有名でみんな一度は口で歌ってみたことがあるでしょう?
3連符なの意外だったりしない?
リタルダンド的な指示も実は全くない・・みんな歌真似するときここでテンポ落としてためるでしょう?
そういう演奏も多いだろうけどインテンポで推し進めるべきだという演奏もある。作者の自演もYoutubeで聴ける。
どちらが正しいとかじゃなくて両方楽しめばいいんだと思うし、片方しか受け入れられない人もいていい。
そんなことが見えなくなっちゃてコメントみたいなので俺が正しくてお前は間違ってるとかいってあばれてる人がいるのもそれでいいんでしょう。
私はそういうのいやだけどまあ自分も結構やってきた。




ちょっと時間がたつと
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また元の気持ちに戻ってたりするんですよね。
でも一度思いついたことを忘れてはいないし、何かやってみようかな・・
邪魔が入りそうな件は・・おびえたところでなくなってくれないし、
なるようになるだけ。
今日はまた会社帰り楽器吹いてきた。
進歩も何もないし、楽しくもなんともないし、多分いくらやっても形にならに気もするけれどこれはこれで。


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この花、雨に押し倒されたり、間違って踏みつけられちゃったりしても
しっかり起き上がって花をつけてくれる。
俺もいつまでもくだらないものを引きづってないでダメな自分を直視しても先に進めるようになりたい。
なりたいじゃなくてちょっとでも進みたい。
死ぬのは意外に近いかもしれないんだし。




Tag:R.シュトラウス  Trackback:0 comment:6 

ファミレス

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遊びたいけど紐で動けないでっかい犬と本当は遊びたいけどどうしたらいいかわからないちっちゃい犬。
ちっちゃい犬は飼い主に似ちゃった。
でも言いたいのはそれじゃなくて・・
色々書いてあったんだけどそんなのぶっ飛ぶような出来事があって・・。
日記的なのを書き貯めするはいいけれど、全然違う気分になってしまうとそのまま公開できなくなっちゃって・・
今週のネタ使えないじゃんかどうしよう・・
まあいいか。
これも何か意味があっての導きかもしれない。

端折って・・ある日、いろいろあって疲れていました。
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こんな夕焼け。

夜には出かけられそうな時間ができたので夕食でも。
酒は飲めないのでいきなり飯屋だ。
気取った店に行くもいいけど我流の接客に嫌な物を読み取るのも嫌だった。
デニーズでいいや・・
でいいやって失礼だけど最近なんとなくファミレスを敬遠して個人のお店命みたいになってた。
でもなんかちょっと疲れてしまい。
ファミレスもいろいろで超低価格志向で原価計算の下限に挑戦みたいなところは店員さんも走り回ってる感じでなんか気の毒なくらいなところもありますね。
デニーズはそんなに高価格店じゃないかもしれないけれど、少なくとも近所の店はそこそこの年齢の人がきちんとした対応をしてくれて気持ちがよい・・なんていうか私としてはそこが一番大事というか。
コース料理だすようなお店でも客を下にみてる気持ちが露骨に出ちゃってるようなところもあるからね。
お前がそんなだから舐められるんだろ・・・そうなのかもしれないけれど、だからこそそんなところが嫌なわけ。

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確かにこのサラダはチープだけど・・あれこんなだったっけ?

BGMはかなり控えめな音量なので周りの音にかき消されてほとんど聞こえない。
なんとなくピアノ・・
ふと

https://www.youtube.com/watch?v=MyVFBkHepRw
これが耳に入る。
ノクターンも最初の作品9なんかは素敵な夜の音楽的な感じだけど、だんだん単なる雰囲気音楽じゃなくて私的な日記みたいな内容を持っていくように感じる。何があったかは知れないけれど、これもそんな気が。
でもたぶん誰も聞いちゃいない。自分も好きな音楽を飯を食いながら聴きたくはない。
喫茶店なんかでよくある途中から安っぽいオケのアレンジが入ってくるみたいなあれじゃなかったのはよかった。

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調子に乗ってポテト頼んじゃって食いすぎだ。
ケチャップたりないけどまあいいか。
どこでも同じだろとか工場生産の冷凍を温めてるだけでしょとか・・そんなこと言わなきゃおいしいよ。
すごくおいしいよ。
手作りったってこれじゃ・・みたいな事も結構あるし。
よっぽどのオリジナリティーがなかったら価格/内容みたいなのは巨大資本のが勝っちゃうよなぁそりゃ・・
私は製造業だけどそのあたりは同じ。
しかしデフレ脱却なんか全然してないよね?
苦しいけど頑張りましょうね小さいとこの人。

ファミレスでのちょっとした時間だったけれど嫁さんと二人いい時間でした。
この小さないい時間で心が少し明るくなったりして。
すごく旨いもんとかすごい景色とか、変わった何かとかすごく高いとか・・そんなのじゃなくてもいんだよね。
自分がいいなと思ってほっとできればいいだけ。
毎回ファミレスじゃあれだけど。


Tag:ショパン  Trackback:0 comment:8 

ある天使の思い出に

朝から手が猛烈に痒くなり、なんだこれは奇病か?
と思ったけれど蚊がいただけだった。
うちはなんだかいろんな虫が入ってきて同居する家だ。
窓は開けたほうがいいと思うけれどたまに網戸まで開けっ放しになっているのを目撃するのと関係あるかはわからない。
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毎年この時期なのかでっかいクモが家の中を歩いている。昔は害虫だと思ったけれど、いつごろからか虫を食ってくれるんじゃないかと思ってそのまま放っておくことにしている。
多分勘違いだろうけれど、始めは臆病で私を見るとさっと逃げてしまうけれど何度か対面しているうちに状況を理解して澄ましたような対応を見せてくれる・・気がしてる。
何故か、みんなうちの中にいつまでもいなくて最後を悟るのか家の外の見える位置で動かなくなっている。
一度瀕死でひっくり返っているクモを嫁さんが起こしてあげていた。
クモは逃げるでもあばれるでもなく、落ち着いた感じで・・

鈴虫もなんでか知らないが家の中をよく歩いている。こちらは嫁さんが丁寧に捕まえて外へ逃がしてやる。
先日、うちの中で鈴虫がでっかい声で鳴きだした。
なんだそこで頑張っても女の子来ないよ・・
捕まえて出してあげたいけど潜伏場所は洗濯機の下で手が入らない・・
そのまま放っといたら次の日もおんなじ場所で・・・

夜遅く、部屋の隅でガサガサと音がする。
え?ゴキブリ?
コンバット効かねーじゃねーかよ・・なんて思っていると
リリリ!
鈴虫の声が短く響いて消えた・・
あ、そこにもいるの?
あの彼が移動したのかな?
そのまま鳴き続けることもなくそれは一瞬で終わってしまい、自分もそれ以上気にすることもなかった。

次の日、嫁さんがでっかいクモが住んでる場所があるとかなんとか言いだした。
物を動かしたら出てくるんだけど、またそこへ戻って待機しているという・・
どこ?と聞くと指さした場所は
昨夜鈴虫が一瞬鳴いたあたりだ。。
ふと頭をよぎる昨夜のあの短いリリリ!・・・
あの鳴き声、もしかすると最後の一声だったのか?
でっかいクモに羽交い絞めにされて・・悲鳴というか・・
あれは羽をこすって出す音だから人間みたいに喉からぎゃーとか言って出る悲鳴とは違う。
自分がこの世にいたことを示そうという最後の一声だったのか・・
今日は洗濯機の下からは何も聞こえてこない。
そんなことを考えたら泣けてきた。


https://www.youtube.com/watch?v=Sr1mrAbtOZQ
ベルクのヴァイオリン協奏曲
18歳で亡くなった女性にささげられておりスコアにある「ある天使の思い出に」という一文で有名。
ある天使とはマーラーの娘と記憶していたけど違った。マーラーの元嫁と次の人の・・次というかマーラーの嫁が浮気した相手という事で音楽史に名を残している若い彫刻家かなんかじゃないか。まあ誰でもいいよ。
昔この曲に興味を持ち、CDを買ってきて1度か2度聴きいたけれどそれっきりだった。
一度聞いてすぐに理解でき好きになった曲というのはあんまりない。みんな苦痛な時間を我慢して繰り返し聞いた挙句に中身が見えてきて好きになる。これも何度か聞けば何か見えてきて好きな曲に・・そう思って聴いてみたけれどなかなか厳しい。
ベルクとかヴェーベルンが好きとか言えればかっこよさそうだけどちょっと無理。
ただ彼の作風からするとかなり一般人寄りに分かりやすく聞かせる配慮がされているんだろうという気はする。
2楽章のバッハのコラール・・よりも終結で光が差しているあたりがかなり印象的で忘れられない。

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ハープとクラリネットは相性が良くて重ねると神秘的な世界が見えたりするんだけれど、出だしのこの世界はマーラーの9番にもあったあの世界のをふっと思い出させ・・
ヴァイオリンソロは解放弦を順番に鳴らすところから始める。
元々諸刃の剣みたいなところのある解放弦の音、Youtubeでも聴いてみたある演奏はここをわざとたどたどしく・・・もっと言えばわざとへたくそに弾いている気がして・・理由もわからないのでその時はちょっと驚いた。

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2楽章の冒頭
ヴァイオリン協奏曲なのにティンパニがベルリオーズみたいになってた。
みたいなネタを書きながら聴いたけれど、最後まで行ったらそんなのどうでもよくなった。

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知らないけれどそのある天使はヴァイオリンを習っていたりしたんだろうか?
解放弦を順番に鳴らして始まるソロは途中でも解放弦のピッチカートを何度も鳴らして・・・
最後の光の中でもまたそれが聞こえた時、なんとなくあの世の光の中にヴァイオリンを持った幼い女の子の姿を見たような気がした。
全然違うのかもしれないけれど構わない。

最近、音楽が好きだというか音楽を聴くくらいしかすることもない自分なのに楽器の一つもでないことに自分の人生失敗みたいなものを重ね憂鬱になったりしている。あほである。
楽器ができなくても、人に嫌われてもなんとか生きていられるのは素晴らしいことか。
実はこれを書いているときに近所の人がなくなったという知らせを受ける。
もともと気持ちが不安定化していたところにこれを聴いてそこに訃報・・しっかりしねーと。

ベルクはマノンという女性の死に刺激されてこの曲をすごい速さで完成させた。
しかしそれは図らずも彼の最後の作品ということになってしまい・・
というはなしなのだけど、ここで目を引くのは彼に死を呼ぶ病となった敗血症のきっかけが虫刺されだったという話。
蚊が媒介してとかよく聞くし、昔はありふれた話だったんでしょう。
いまでもそれに苦しんでいるところもあるかもしれない。
現代の私には意外なことだけれど、昔は虫刺され一つで突然の死が訪れる・・そんな厳しい時代をみんな生きていたんだ・・
そんな中書かれた音楽作品を現代のへらへら感で聴いてていいんだろうか?
いいに決まってるけどさ。
私なんか、昔だったらとっくに死んでたのかもしれない。
生きていられるという事を大事にしなくちゃ。
今朝蚊に刺されたことを思い出しながら・・


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暗い日の箱根

幼いころ、父親の勤務先の保養所が箱根にあり家族で泊まりに行った。
父親の友人一家と一緒だった事もあった気がする。私から最も遠く出来れば見たくないと感じる光景が、今思えば私の家にもあった。
何度かあったかもしれないそれには最低な記憶となっているものもあり今はその訳もわかるのだけれど、始めのうちは楽しみだったしハワイに行くくらいのインパクトがあったと思う。

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15年くらい前か、休日の夜になると花火の音が盛大に聞えるようになった。
すぐ近くのようなのに見渡してみても何も見えないし、どう調べても近隣のどこにも花火大会を行っているところはない。
ずっと不思議だったのだけどある時わかった。
前の晩にみた箱根芦ノ湖上での花火の段取りと全く同じ内容で音がしている・・・
芦ノ湖上の花火の音がカルデラ内で反響し外輪山の淵にある私のうちまで届いていたのだった。まるですぐその辺でやっているかのような鮮明な音で。
ハワイかと思った遠い箱根は実は空間的にはすぐ近くなのだった。

先週の三連休の最終日、昼食のレストランで嫌な思いをし気分が下がる。もともとさがってたまま出かけるからそういうお店にしか出会えないのかもしれない。
曇った天気みたいな気分で行先も思いつかないまま適当に走っていると箱根。
連休の箱根なんて笑顔あふれる人間だらけだ。人間拒否症をこじらせているので近づきたくない。
人なんか来ないようなところでも眺めるか。
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ここは大涌谷の裏側というか何でもないようなところ。
硫黄のにおいが立ち込め、立ち入り禁止の囲い・・
記憶が定かではないけれど、あの大地震以降ただの林だったところに蒸気が出るようになった気がする。
その分、この先で出ていた蒸気は止まってしまった。
木は歩いて逃げるという事ができないから、地熱とガスでやられて枯れてしまった。
今はみんな倒れているけれどまだみんな立ったまま煙の中で悲鳴も上げずにじっとしている光景は印象的だった。
逃げることは間違いとか弱いとかいうけれど、逃げられるって得難く素晴らしいことですよね。

そこから少し下ると
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大涌谷の下流。上にぶら下がっているのはロープウェイ。
一昨年だったか箱根が噴火したという時にはこのあたり一体にとてつもない轟音が響いていた。
始めのうちは皆車を停めてみていたりしたけれど、ほどなく危険なため車を止められないようにする処置がされた。
私も面白がってへらへら見ていたけれど、突然何が起こるかわからないのが山の噴火である。何もなく終わったのは偶然にすぎず、ここを通過している車を巻き込む大惨事が起こっていてもおかしくなかったのかもしれない。実際、最近もそんな例がたくさん起きていると思う。
電柱に取りつけられた金具は硫黄ガスで腐食している。ガードレールも腐食ですごいことになってどのあたりまでどんな風にガスが流れたのかを教えてくれる。
この周囲の木々もすべて枯れて死の谷の様相。
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ここを流れるあの水というかお湯?
箱根の最高のお湯が流れてるんだからあれも溜めればいい風呂になるのかな?



https://www.youtube.com/watch?v=aoyhh0ZaWM0

これはバルトークの弦楽器、打楽器、チェレスタのための音楽・・の第1楽章。
弦チェレとかいったりします。
中学生の時、ラジオで初めて聴いた。
曲名にチェレスタとあるからきっときらきらとした素敵な音楽だろうと・・・
でも流れだしたのはこんななめくじの葬式みたいな・・
なんかショックを受けたような記憶が。
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今ではこの曲かなり好きで第1楽章も嫌いじゃない。
死人の声みたいに始まるけれど実はフーガかよという音楽。
箱根のロープウェイみたいに峠に向かって登ってゆき、そこを超えると主題の音高が上下反転した転回形で降りてくる。
チェレスタが鳴っているあたりはあの世への入り口が開いているみたいじゃない?彼岸花がいっぱい咲いてそうな・・
最後は1点に収束して消える。
一見、この日の私の気分みたい・・・どこまで行っても満たされないのだ・・みたいな。
でもこの楽章数学的に設計されてたりもするらしい。
おっさんのナメクジみたいな心とは次元が違うんだ。
しかしこの動画を作った人も何を考えてこんな映像をあてたんだろうか?


もうちょっと下ると
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早雲山駅というケーブルカーとロープウェイの乗換駅。
ロープウエイは設備更新で建物も新しくなったみたいだけどケーブルカーを含むあの駅舎は昭和すぎ。タイルの装飾・・
昭和なトイレ健在。
よくわかんないけど石原裕次郎とかの白黒映画の頃みたいな印象。
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この鏡に手書きの広告もなんか懐かしいような・・
乗り換えの人がたくさん。
あんまり見ないようにしたりして。

ケーブルカーというと麓駅と山領駅みたいなのが多いけれどここは中間にも駅を持っている。
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そんな小駅に移動してみてると結構利用者もいるみたいだ。
いい歳をしたおっさんがケーブルカーを見物して喜ぶ。
幼いころこのあたりへ来た記憶が。
当時は踏切があって線路を渡れたと思う。
踏板の間をケーブルがゴーっとかいって走っていて・・
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今はあんなの危険すぎてゆるされないだろう。引っかかって持ってかれちゃった人とかいなかったのかな?
鉄道好き少年だったから強烈に印象付けられたこの場所の記憶は忘れない。

この後強羅の駅前に降りると人だらけだ。
嬉しそうな若い人の笑顔・・そういうのが平気というか楽しいと思うときもあった気がするんだけど。でもこの日はダメな日。
カフェらしきものも見つけたけれどぼったくり臭やがっかり予感がすごいのでやめる。
もう一度山を登り
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峠を越えてロープウェイが芦ノ湖へ降りる終着駅。
ここからさらに峠を越え山を下りて富士山までの延長計画みたいなものがあったことを何かの本で昔読んだ。
実現していたとして、存続していたかどうか・・
ここも幼い時に来た記憶があり目に焼き付いていた。
初めて自分の車を持ち、地元付近に帰って来た時その光景を目にしてちょっと泣きそうになった。
最近設備更新で建物も建て替えられ、もう年月もたちすぎて長年焼き付いていたという記憶があるだけになってきたけど。
そして嫁さんと初めて会った日に走ってきたのもここだ。
考えてみれば思い出の場所だ。

駅の中の土産物屋をふらついていると
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なつかしい、万華鏡だ・・・
40年近く前、この同じ場所で祖母が妹にと万華鏡を買ってあげたんじゃなかったか・・しばらくうちの中に転がっていた。
その妹とももめてはいないがうまくいっているとは全く言えない。何を見ても嫌な話に直結する。
箱の中にいる万華鏡を覗く女の子の写真は多分その当時から変わらないんじゃないか?
彼女は今どこでどうしているだろうか?幸せになっているかな?
孫がいたりするのかな?

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幼い子を含む家族が記念撮影したりしていた。
嫁が下がってくのを見れば私も下がるし・・お互いだろう。
しかし今日はあっちを見てもこっちを見ても・・・
この日はカフェも何も諦めて帰宅。
犬と散歩していると近所の子供に子供ができたらしいことを知る。
しばらく嫁と犬の散歩に行く時このルートさけなくちゃ。

世界はバルトークの音楽とこの日の天気みたいに鉛色だ。

書いててこの記事何の内容も救いもないじゃないかなんて思っていたら
またコメントで彼岸花の別名についていろいろ教えていただきました。
どうもネガティブ傾向な・・でも神秘的な名前がたくさんあるんですね。
不思議な花。
人が苦手だけど人恋しいなんて言ってる私はコメントをいただけると
うれしいです。
ありがとう。




Tag:バルトーク  Trackback:0 comment:4 

彼岸花と星

先週の三連休最終日はなんとなく晴れた。
晴れてるから犬とお散歩に・・
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彼岸花がいい感じ。
だけどちょっと湿度も高くて暑い。

コメントできつね花という呼び名もあることを教えていただきました。
きつねばなかぁ・・不思議な世界を見るような素敵な名前ですね。
リコリスという名前も・・
自分でも調べてみて調べて出てきたいろんな異名を見て・・
・・・やっぱり思い出せないなぁ…
地獄花・・のような気もするけれど、小さな子供にそんな名前教えるかなぁ?

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犬も久しぶりの散歩が・・・
楽しいんだけど暑さでヘロヘロになってきた・・
この先にもっとたくさんの彼岸花に囲まれて真っ赤になる道があるんだけど・・
そこへはいけないな。
嫁さんまで暑さでヘロヘロだし・・
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お寺には白い彼岸花・・
彼岸花って、むかし飢饉になるようなときでも育つからとかいって
非常食代わりに植えたんでしょう?
田の畔に咲くのはその名残ですよね?
と思ってたけどちょっと調べると毒がある事を生かしたモグラ除けだという話も出てきた。
なんであれ、はるか昔に誰かが植えたそれが何百年を経てなお・・すごいことなのだと思う。


これはまた別な日でもう結構経っちゃたけれど同じ場所から。
日が伸びていくのより縮んでいくときの方がインパクトがあるし変化のスピードも速いように感じます。
実際の変化量はどうなんだろう?
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あの山、幼いころ住んでいたところからも見えました。
昼間はあの山の向こうで星が寝てると思っていた。夜になると出てくるの。
馬鹿だったとかそういう話じゃなくて。



https://www.youtube.com/watch?v=u-vmSSkFdwE
このノクターン、初めて買ったショパン名曲集みたいなCDに入っていました。
でもノクターンといえば作品9-2(ものすごく有名な奴でみんな聴けばこれ知ってると思いますよ)だと思っていたあの頃、この曲はなんだかなじめなかった。

弾けもしないのに楽譜を買ってきて眺めながら聴いた。
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中間部、
単純に符点のリズムに見えるけれど実は5連符と同期していて・・
本当は左手と右手で打鍵が微妙にずれるはずで・・
そういう屁理屈で面白がる音楽じゃないのは百も承知でそこを面白がってみてもいいでしょう。
聴いてて感じるのはなんか光る星のかけらみたいなのがカラカラぶつかり合ってまた光っているようななんとなく混とんとした・・
ちゃんと整列した数学的なものが聴こえちゃったらいやだよね。
真ん中の声部みたいなのが書いてあるとそれをちゃんと聞きとりたいなんて思ったり・・はしていいでしょう。
中間部のこの辺りは何だか図形的模様的に印象的でこの曲を思うと頭の中になんとなくこの映像が浮かぶ。

あのころ、自分にも明るい未来があると思ってた。
今、自分よりずっと年下な近所の夫婦の家に孫だろう赤ちゃんの泣き声を聞いたりして・・何にもしないまま歳だけ食っちゃったなぁなんて思ってるけどでもこの曲いいなぁと思うようにはなりましたよ。
その分というわけでもないだろうけど作品9-2なんかこっぱずかしくて聴く気がしなくなっちゃた。エロ本見てるところバレたみたいな。

学校を出て3年くらい務めたブラック企業から逃げると親が死ぬかもしれないような病となっておりこの地にまた戻ってきた。
あの山に登山道があることを知りさっそく登ってみると、そんなに標高もないのに薄皮一枚みたいなところを歩いたり鎖場があったりするすごい山で、なかなか印象深かった。
しかし、どこにも星はいなかった。
半分消えかかりながら星が寝てるんじゃないのかよ・・


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犬にはこの世界がどう見えてるのかな?
最近涼しくなったからか家に帰ると喜んで出迎えてくれる。

それからまたちょっと経って、嫁というか嫁になる人と知り合いすぐに一緒に登ろうとした。
自分が楽しいと思う場所につれて行っちゃったわけだけど相手にとってはちょっときつすぎだったみたいだ。
まぁあたりまえだ。
普通ならなんだこいつと思われてそれっきりだったかもしれない。
でもそうなんなかったから。
何にもしなかった人生みたいな気がしているけど、本当に何にもなかったわけじゃないはず。
子供はできなかったけれど、まだ全部終わっちゃったわけでもない。

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とろあえず家にも星がいた。

Tag:ショパン  Trackback:0 comment:2 

雨降れ

はっきりしない天気の休日
雨、やんだ?
犬の散歩に出かけるべく外へ出る。
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あれ、少し日がさしてる?
あ、少し青い?
これから晴れてくるのかな?

今日は家でうだうだしようと・・違う、音楽を聴きこうと思ってた。
晴れるんならどっか行こうかな・

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晴れ間、どんどんくっきりしてきた・・
でも青空が見えるのはあそこだけ。
全体的にはどんより曇り。
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彼岸花も曇り。
まんじゅしゃげだっけ?
幼稚園、私は開園と同時に入ったためか人数の少ない中途半端なクラスだったような記憶が。
担任?の先生は若い本当の先生じゃなくて、おばあちゃんだった。
今はあれが誰だったかどんな事情があったかも知っているけれど。
その人があの花を彼岸花とは呼ばず違う名で呼んでいた。
何も知らない私にはそれがそのまま刷り込まれ、自分だけずっとあの花を彼岸花とは違う名で呼んでいたんだよなぁ。
いたのに、もうその名を思い出すことができない。
そんなとこ標準化しなくていいのに。
もう一度思い出したい。
曼殊沙華じゃなかった気がする。

散歩の後昼食用の総菜を買いにスーパーへ。
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カフェとか言ってるけど、こんなんでいいんじゃないのかな食うだけなら・・
これと変わんないようなのが出てくることも多いし・・
家がカフェですってので・・
でもなんか嫁さんに却下された。
まあそりゃそうだよね、どこか全然違う場所の素敵な空間・・みたいなのがいいわけなんだから。

天気、晴れるのかな?
雨でいてほしい。
雨なら家で音楽聴いててもいいんでしょう?
出かけたくて、晴れを願う日もあるけれど、
晴れるのが怖い日もある。
晴れると自分のみたくないところを暴かれるような気がする。



https://www.youtube.com/watch?time_continue=1097&v=HVpz5KEwDxQ

この曲はブラームスのヴァイオリンソナタ第1番。
このころ彼は仕事っも私生活も体調もすべて絶好調だったんじゃないだろうか?
第3楽章は自身の歌曲と結びついていて、そこからこの曲は雨の歌と呼ばれる・・
と良く解説にあるけれどそんなの読むまでもなく
この音楽は絶えず雨だれの音が聴こえていますよね。
6496.png
このあたりが好き・・いや全部好き。
f の前にpocoって書いてあるのがブラームスだなという感じでしょう。
これ見よがしに派手に歌わないで・・ひかえめに・・ 
この人女性にも好きだじゃなくてあなたを好きになっていいのでしょうか?・・・みたいな人だった。
控えめな指示があっても、聴き手には熱いものがちゃんと伝わってくるのが音楽ですよね。
ただ雨の中泣いているんじゃなくて何か熱く語るし、同じことの繰り返しではなくなんかこう・・なんか言ってる。
2楽章の音楽が出てきて明るい方へ導いていこうとする・・
最後にはもう雨も止んでやんで明るい世界が向こうに見える。
なんか、かなわぬ恋かなんかで相当苦しかったにせよ、まだ将来に希望も持てたころじゃないかなぁ。


6480.png
晴れてきたな・・
でも決めた今日はもう出かけない。
音楽聴いたら車洗おうか。

次の日出かけたら見たくないものを見て聞いた。
しばらく心を縛るだろう。
だから雨が降ればいいのに。
違うかこんなこと書くからか。

Tag:ブラームス  Trackback:0 comment:0 

雨の日に

6467.png
雨の朝顔。
うちの朝顔は朝日に当たるとすぐにしゅんとしぼんでしまう。夏の間に咲いた花はみんな超絶短命だった。
何故か普通より成長の時期が遅く夏も終わるころから咲き始める弦がいて朝日攻撃も多少弱まった今、花は比較的長く咲いていられるようだ。
もしかすると普通より弱い点を自覚した花なりの生き抜くための戦略なのかな。

静かな雨の休みは、音楽をゆっくり聴くチャンスでもある。
ブラームスのピアノ協奏曲第2番とリヒャルトシュトラウスのアルプス交響曲。
アルプス交響曲は心のひだに触れて涙が・・とかいうより音楽で映像や空気、気持ち・・リアル世界をここまで表現できるのか!みたいなところに萌える音楽だ。
なんかもう25年とかもっとか聞き続けているのに、なんとなくみすごしていた部分の大きな意味にいまさら気付いてその素晴らしいアイディアに盛り上がる。
30年とかかけて聴いていく・・それはお前の耳がにぶいからだろ・・・うるせーよ。
まだこれからも発見があるかもしれない。楽しみは少しづつ。

昼食はどこかへ出かけようと決めていた。
嫁さんにどこに行きたい?
朝からこんな会話をするときはあれだ・・お互いどっか行きたいんだけれどなかなか行きたいところが思いつかないとき。
またフリーペーパーが出てくる・・一応ちゃんと聞いて・・でも・・と言うと今度はネット情報が・・
なんかはずれの予感がするよとか言って・・じゃあという自分のプランも思いつかない・・
とりあえず車に乗って走りだして以降もあそこは?ここは?とつづける・・
だいたい決まっている行先のすぐそばまでこの近くにほかの店はないのか・・とかやりながら・・
結局、行ったことがあって間違いのないお店にいった。
もう2時過ぎてるのに今出て待たされる。
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個室とは言わないないまでも各席に仕切りがあるこんなお店で、ゆっくりできると思ったから・・
でも、座ってみると隣から甲高い声が・・
ああ若い女性の会かぁ・・きにしなければいいんだけれど、苦手なものほど聞こえてしまう病で。
まあいいや
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サラダ・・ちっちゃいけどいろんな味と歯ごたえが来るようにしてあっておいしかった。

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生ハムとマスカルポーネだっけ・ピザ。
ちょっと食いすぎか。
おいしかったけどトマトソースと生ハムとチーズがそれぞれ完全に独立して存在してた感じ・・
そういうものなのか。
混ざっておいしいのかと思ったんだけど。

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チキンと・・なんだっけ?パスタ。
これもなんかハーブが意表を突いた角度から効いてる感じでおいしかった。
ちょっと食いすぎ・・・私にとってはちょっと高めなか価格設定。
でも酒もたばこも博打もやらないんだからいいでしょ?
ちょっと特別な食事にしたかった・・
しかし隣の声が・・・
始めは旦那の悪口みたいなのが聞こえて・・
ああ、若い奥さんなのね。
でも実際は仲が良かったりするんでしょう。
本音や愚痴が言える友達がいていいよね。
気っと長い付き合いになるんだろう。
私は誰もいないからうらやましい。
そのうち子育ての苦悩について・・・
若い子だとか思ったけれどお母さん頑張ってるんだね。
失礼しました。
こっちは何にもやってません。

週末になると鬱っぽい思考に支配される。
現在一生件頑張っている人にはこんなことを言ったら本当に怒られると思うけれど、多分暇な時間ができるといけないと思う。
ただの更年期じゃないかという説もある。

まあいいか、おいしかったし。
そのまま帰るんじゃあんまりだから
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近くの山に登ってみた。
登ると言っても車でだから何にもしてないのと同じだけど。
いいじゃない。

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雨だし人はいない・・かと思ったけど散歩が日課なんだろう多分近所のおじさんがいた。

これはもともと別な記事のために抜き出して貼ってあったもの。
前出の発見した点というのはまた別なところ。

https://www.youtube.com/watch?time_continue=2430&v=Kl9kfs_4K7Q
リヒャルト・シュトラウスのアルプス交響曲という曲の後半、日暮れという部分が終わりかけるあたりから・・
一日でアルプスを登っておりてくるからハイキングみたいなのかなとも思うけど、氷河が出てきたりかなり高いところを歩いていたりもする。
動画を止めているこのあたりは
雨が上がるとやけにまぶしい西日が・・すばらしい・・ありがとう!・・みたいなのが落ち着いた当たり。
この後、麓の別荘なのか明かりのある暖かい部屋で一日を回想する。色々あったけど素晴らしい一日だったことと達成感満足感みたいなものが感じられ、素晴らしい世界だ。
毎日、こんな風に一日を追われたら幸せですよね。
6481.png

そこそこ長い曲の後半のみ、山頂での感動も落ち着いたあたりからオルガンが出てくるのは、神・・というより自然・・人間には動かしがたい巨大な存在、不変、不同なもの・・を暗示しているんだと私は勝手に思っている。
こういう巨大オーケストラにオルガンが出てくるような曲が好きで何度か実演に行きました。
ホールや演奏者の解釈にもよるんでしょうけれどオルガンを思い切り感じ震えられるような公演と、あんまりな公演があります。前者に当たれば忘れられない思い出になります。
あれだけは現場じゃないとね。またコンサート行かなくちゃ人生損ですね。
またそのうち行けるようになる気がする。

6475.jpg
この中に写るある建物を見てまたいろいろ考え始める。
思い出し、考えれば鬱思考を加速させるだけ。
忘れましょう。

これから気温が下がり世間が落ち着くとまた音楽を聴くのにいい時期になる。
何にもできなくても、何んにもなくても俺は音楽を聞ければその間は幸せだから。
またいい日もあるかもしれないし。





Tag:R.シュトラウス  Trackback:0 comment:2 

また一人部活に行った。
なにも考えない。我慢する。繰り返す。
まずめざすのはそこから。


他人同士も含むもう壊れちゃってる人間関係が修復している夢を見ました。
非常にポジティブな気持ちになりかけたところであこれ夢じゃね?・・下がっていくところで記憶が途絶える。
どこかにそんな願望があるのかもしれないけれど、目覚めると自分の甘えを思い知らされたようで嫌な気持ちが残る。。
6465.png

夢って、なんなんですかね。
寝てるんだから静かにしとけばいいのに能動的にストーリを作って展開していくのにはどんな意味があるんだろうか?
隣で犬も寝ながら吠えたり走ったりしっぽを振ったりしてる。
思うのは、寝ている間に脳が勝手に世界を構築していくのなら、今私が主体的に支配していると思っている昼間のこの私も脳が勝手に動かしているものだったりして。


https://www.youtube.com/watch?time_continue=947&v=GgFLodHV9Gw

ベルリオーズの幻想交響曲は、失恋の痛手で服毒自殺をしようとした若い芸術家が死にきれずに見た幻影
みたいな設定。
いろんな幻想空間にその女性が姿を現す。いずれも、自分の手の届かないところに。
すごいのは半分自伝なところ。自殺じゃなくて相手を殺そうとしたと自分で言ってたらしい。
成功者が語る自分の話は半分ネタだ。実際どうだったかは別としてこんな作品を書かせる動機にはなった。
面白いのは時代を先取りしすぎな点で、新しいものを要求する一方で奇抜なものを拒否したがる頭の固い芸術世界にあって周囲の進歩感から50年くらい先のものがいきなり乱入して成功しちゃった感がある。
現在から振り返るとその後のものと被って時代的異常感がマスキングされちゃうけど。
奇抜で奔放な曲想だけでなく革新的なオーケストレーションやその他いろいろ・・・みたいな事を考えた人は実際いっぱいいたと思う。でも普通は相手にされないか一時的に受けても忘れ去られる。
しかし歴史にそれを刻み付けたという点で運やタイミングも含めこの人は選ばれた天才だという事なのであろう。

この作品がうけたおかげでその女性と結婚できたらしいが結果としてはあんまりいいものじゃなかったみたいだ。
成功したのを見て寄ってくるとかねぇ・・でもまあそういうもんか。
そこは曲とは関係ない。

6464.png
華やかな舞踏会の場面・・踊る人々の中に、振られたあの女性の姿を認める・・・
みたいな場面。
この彼女のテーマ固定観念主題葉と呼ばれておりいたるところに顔を出す。
もう忘れたい、忘れたはずなのに夢に出てきたりして・・
みんな、こういうのあるんでしょうね。

この楽章、オブリガードコルネットみたいなのが鳴る版と鳴らない版がある。
多分鳴らないほうが正規版だと思う。
鳴る版を初めて聴いたときには予想と全然違う感じで驚いた。
鳴る版も面白いと思うけれど鳴らないほうになじんでおりそっちのが好きかなぁ。


6466.png
最近夕食後どうしても寝てしまう。
目が覚めるともういい加減な時間でまじめに寝ないと明日に響く・・
眠れないよりはいいか。

昔ビジネスホテルで眠りに落ちかけた時、火災報知機がけたたましくなったことがあります。自動音声で火災だから逃げろ!みたいなことも言っている。
しかし私は、どうせ誤報だろ・・とたかをくくって余裕でいた・・・しばらくたち、眠りに落ちる寸前に「ただいまの警報は誤報でした」という放送・・やっぱりねと眠りに落ち。
あほか。
誤報であったのは後から来た結果なのであって、警報が鳴った時点では誤報である根拠は何もなかった。
眠いから起きないみたいな私は馬鹿以外の何物でもない。状況次第では煙に巻かれて死んでいたと思う。
危機感のない話である。同時に、私が今生きているという事は当然なのではなくて偶然なのかもしれません。
せっかく生きているんだから頑張ろう。

舞踏会で
6468.png
ふと一瞬、音楽も他の人間の姿もみんな消えて・・
あの女性の姿だけが目の前を横切り・・
でも音楽や人の波にかき消されて見えなくなっしまう。
自分の意思とは関係なく、舞踏会はクライマックスへ向かう・・

多分こんなことを書いたから、昨夜はもう一人の気になる人物が出てきた。
意表をつく主張に驚いたりしたけれど、そのやり取りも全部私が作ったものだ。
夢に出てくる他人、なんか喋ったりするけれど
全部自分の頭が自分に都合のいいように勝手に作った虚像で現実とは乖離している。
当たり前か。
拡大すると、普段あの人はこう人だとかこう考えているだろうと考えているそれも私が勝手に作ったもので事実とは全然違うかもしれない。それでずいぶん失敗もしてきたと思う。

多分自分の中にある自分像も現実から乖離してる。
妄想世界ってなんであるんだろう?
夢もあてにならない。
当たり前か。


Tag:ベルリオーズ  Trackback:0 comment:4 

富士山とうどんと

日曜日。
湿った気分で気が付けばもう午前中が終わりそう・・
急に音楽が聴きたくなり、ある曲の第1楽章だけ聴いて・・
足りなくて続きを聴きたいのを抑えて・・
どっかでかけよう。

車で40分くらいか細い峠道を登る・・・ああいい天気になって来たなぁ・・・
6447.png
ちょっとした公園というか広場。
なんかいいでしょう?

6448.png
超富士山。
手前は御殿場。左は愛鷹山。
明るい陽射し。澄んだ空気。
すごく気持ちがいい。
嫁さんに話しかけようと振り返ると
ついさっきまでバイクのおっさん一人だったここには山好きなお爺さんその友達、と娘と孫たち的な軍団が押し寄せていた。
こどもがキャーキャーって・・そりゃそうだろう、元気で何より。

6449.png
この鐘、嫁さんと知り合ったばっかりのときにここへきて鳴らしたんだったかな・・こんな立派なのじゃ無かったような・・
鐘なんかなくて景色に向かって叫びましょうじゃなかったっけ?
この鐘、数年前銅や鋼材の価格が高騰したときに盗まれちゃったような話を聞いた。
見つからなくて再製作されて物じゃないかなこれ。


6450.png
軍団が去るとバイクなおじさんが増えていてた。
子育ても仕事も一段落して、自分の青春に戻ってるとかなんでしょう。
いいな。


https://www.youtube.com/watch?v=Ll4zXP_0Hy4
山の景色の話の後に海の音楽を持ってきたらあほみたいでしょう。
だから貼ってやる。
多分これが私にとってのドビュッシーのオケ音楽入門だったと思う。
ブラームスやマーラーばっかり聞いてたところにこれが来たからしばらくはよくわからなかった。スコアを買ってきて眺めてみてもなじめねーなーとか思って。
そういうのは時間と繰り返しが勝手に解決してくれるみたいだ。
もうどのあたりがなじめなかったのか、思い出せない。
それよりこのCDを買ったとき店から出てふとみるとたまたまいた女の人が俺を見てものすごい勢いで顔を背けた。そういうの何十年たっても忘れないのね。
その後腐った気持ちで原付に乗って遠くへ走ったところそこで素敵な光景を見つけ・・・そんな思いで。
6463.png
このあたり昔CMで流れていたような。

そのまま登って峠越え。
峠には鎌倉時代かなんかの関所跡。
この日はなにかイベントをやっているらしく人がたくさん・・旗が立って、駐車場整理がでていて・・・
でも私は通過。
今度誰もいない様な日にこよう。
峠の向こう側は景色を見る感じでもなくすごい勾配で一気に駆け降りる感じ・・確か途中にうどんやが・・
あそこへ行ったのももう15年くらい前・・若い嫁さんと。
それらしきものがあって止まってみると・・・あれ?野菜の販売?ここじゃないじゃん・・
この先はもう民家も見えてくる・・こんなとこじゃなかったはずだけど・・・
戻って少し迷い、旧道みたいなところにはいった先に
6451.png
あった・・・路駐しまくり。
なんだ停めるとこねーじゃんかと進むとその先で通行止めかなんかになっているらしく前の車がバックしてくる・・
あーなんだよこれ・・よくよく冷静になって脇道へ入ってみれば・・あ広い駐車場があるじゃんか。
バスの転換所や蕎麦屋・・・ああ思い出した・・昔来たなここ。
ここきっと日帰り登山の拠点みたいな場所なんだろうな。
トイレへ寄って・・嫁を待ってる間にも家族ずれがうどん屋に向かって・・・
もう2時も過ぎてんのに混んでやがるな座れんのかな?
うどん屋に入ってみると案内が追い付いていない・・・
たまたま空いた目の前のテーブル・・後ろからも人が来てる・・焦る気持ちで「声でここいーい?」
殺気立っている自分に気付き嫌になる。俺ほんとに人がにがてなんだ・・
でもまあ、座れば落ち着いて。
6452.png
あのガラスの向こうで職人さんがうどんを打ってる。
紙粘土みたいなのをはかりにのせ・・綿棒で伸ばして包丁みたいなのでどんどん切って・・
切ったその場で鍋になげいれ・・

15年前人に教えてもらってここへ来たときは・・こんなに混んでたかな?
テレビになんども出たみたいな張り紙・・いまSNSでもあれするもんね。
メニューとか貼り紙を見るとカレーうどんが自慢というかおすすめみたいだ。
でも私は山を越えて打ちたてのおいしいうどんを食った的な気持ちになりたい・・なんでここでインド化すんの・・とか思って

6453.png
とろろうどん。
炭水化物減らさなくちゃいけなくて大盛禁止キャンペーン中なのに大盛っていっちゃった。
つるつるもちもちなうどん。
うどんてあれですね、すごく力強いのに余計な主張はしない人みたいな感じだから周りがどう演出してくれるか勝負みたいな・・
出汁は醤油とかあんまり感じないかつおだしだったと思う。
とろろと合わせ、派手に主張しないなんだろう地味とは違う静かなおいしさ・・みたいなものを食った。
回りくどいか、おいしかった。

来る途中、この手前に古民家カフェ的なものを見かけていて・・
歩いて行ってみる。
6454.png
玄関に手をかけ・・かけて止める。
なんか違う。
ここじゃない予感がした。

バス停の名にもなっている
6455.png
地蔵堂があったのでお参りする。
おまえ、行きたいところがあったんじゃないのか?
というメッセージが来て・・
こんなこと書くとあほかと思われるかな?お祈りしていたら行きたいところがあったことを思い出した。
あっそうだった・・いってみよう。

でも結局、そこへは行かなかった。
色々あるけど私が生きてられるのは嫁さんのおかげ。

また来週も頑張ろうとかいう気持ちになれたよ。
日に当たるとか、いい景色を見るとか、うまいもの食う、笑う・・
ふさぎ込むと忘れがちだけどこういうのが大事ですよね。
休みって大事。

お地蔵さんがあのカフェに案内してくれたのかな・・なんて思ってみたりして。


Tag:ドビュッシー  Trackback:0 comment:2 

プロフィール

unagi

Author:unagi
誰にも迎合できません
2022年11月からピアノ習い始めました

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